川を訪ねる旅

高瀬川の源を探る

庭を出てからの高瀬川

 高瀬川源流庭園を出た川は道を暗渠でくぐり、木屋町通りに沿って流れ出す。日本銀行京都支店の南東隅・島津資料館のすぐ傍には高瀬川舟運の名残「一之舟入」が史跡として残されている。ここは高瀬川の起点にあたるので一之舟入という。川中に高瀬舟がつながれ、酒樽をあしらってある。

 一の舟入の右岸側には船溜りが残っていて、古い町屋が沿う。深く入り込んだ掘割で、ここで荷の揚げ下ろしを行った。掘割はずいぶん縮小されたが、往時を偲ぶに充分の風情がある。

 下は一之舟入下の高瀬川の流れ。ここから先は木屋町の繁華街を貫いて流れてゆく。夜のほうが賑わう町で、川面に色とりどりの灯を映す。
高瀬川源流を訪ねる旅程はここで終わり、この後は川を下って錦市場を訪ね、いつもの通りかれいの焼いたん・出し巻き玉子・漬け物・笹巻き麩などを買い求め帰路につく。
 帰りの京阪電車は特急の二階席に乗る。いつもは堤が高くて見えない三川合流が見られて幸運だった。

・高瀬川の源を探る・表紙  ・高瀬川源流庭苑  ・高瀬川源流庭苑詳細


▲川を訪ねる旅・目次   ▲サイトトップ