余呉川西野放水路

琵琶湖流入河川 ☆淀川水系一級河川 ・流路 余呉川〜//〜琵琶湖


 滋賀県長浜市高月町を流れる、琵琶湖に注ぐ余呉川の放水路。
一級河川の起点は長浜市高月町西柳の北西良。
西野地区南端で余呉川より分れ西流し、西野地区西部の湖畔の山塊を西野水道で穿ち、琵琶湖に注ぐ。
西野水道トンネル手前には、工事を記念した西野ほりぬき公園がある。
最初に掘られた隧道が北側に、二番目に掘られたトンネルが真ん中に位置し、いずれも残されている。

↑ 長浜市高月町西野・意太橋から下流望
  画面奥にトンネルが見える

↑ 意太橋から見たトンネル部アップ 湖が望まれる

↑ トンネル出口

↑ トンネル出口(右岸側)から湖を望む 岬は葛籠尾崎

↑ 二番目に掘られたトンネル 入口

↑ 二番目のトンネル内部 並木は公園のもの

↑ 二番目のトンネル 水が僅かに流れている

↑ 史跡 西野水道 入口

↑ 史跡 西野水道・湖側 右は二番目のトンネル出口

↑ 現地にある説明板

↑ ↓  公園内説明板

↑ 現役のトンネルそばにある警告

 西野村は屈曲する余呉川と山に挟まれた地で、度々水害を蒙ってきた。文化四年(1807)の大洪水を受けて、村の僧侶・恵荘が山に隧道を穿ち琵琶湖へ出水を排出する工事を企画、紆余曲折を経て完成させた。
これが西野水道の起源で、渇水時には水を堰き田畑を潤すという画期的なものであった。工事費用は戸数も多くない西野村の民衆により賄われたことも特筆に価する。恵荘の功績は井伊直弼により賞され、上人の称号を贈られている。近江の青の洞門とも言われる隧道は史跡指定され、公園が作られている。
現在の放水路は、琵琶総の一環で新たに作られたもの。

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