時代劇拝見日記
2002年8月

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2002/8/31

■ 木枯し紋次郎 第九話「湯煙に月は砕けた」1972.2.26CX大映京都/C.A.L

 道中で暴れ馬から娘を助けた際膝を割ってしまう紋次郎。娘の家の経営する湯治場に滞在することに。ここへ天保の大飢饉で発生した一揆崩れのならず者・奈良井の権三一味が押し入ってくるが足の動かない紋次郎以下誰も成すすべなく蹂躙し尽くされる。
湯女・お島の献身により何とか動く紋次郎の足、また死を賭して奪い返してくれた長ドスを手にして反撃開始。12人を次々各個撃破する殺陣が五分という短い尺に凝縮された作りは見事。
ならず者の一人がかつての恋人だったことで紋次郎をののしる宿の娘と、前向きに生きようとして死んでゆく湯女・お島の対比も襞深く描かれている。

■ 三匹が斬る! 第18話「父と娘の生き血を絞るにせ大名」1988.3.3東映/テレ朝

 明石藩の世継・松平直範と名乗る一行、投宿の寺で仕官志願の浪人の試技を行う、西明寺境内。お付の侍に負け士官叶わず自害の浪人夫婦、山門下。家臣となる者を選んでお国入りの途上という。
 ご落胤一行に先んじて宿場入り急ぐたこ、谷山林道。宿場では仕官望む浪人たちに「傾向と対策」を売り出す。買ってゆく浪人の中に福本清三氏が。
 仕官には浪人に対し支度金をくれるのではなく要求する一行を騙りと断じ千石を止める殿様だが、聞かない千石は支度金作ろうとして賭場でひん剥かれ案山子の着物奪う羽目に。
そのうち、千石と知り合った浪人・牧野は金を取られたうえ娘をご落胤の伽に出され怒鳴り込むが刀を売ってしまっていて竹光で立会い斬られる。その後娘も自害。
 出立するご落胤一行を待ち構え襲いかかる三匹、皆殺し。ロケ地の荒れた谷地、不明。
 別々に旅立ってゆく三匹とお恵、谷山林道
2002/8/30

■ 三匹が斬る! 第17話「人妻の涙甘いかしょっぱいか」1988.2.25東映/テレ朝

 中山道・白鳥宿の茶店でとり弁当パクつくお恵、「久慈慎之介」が来たと騒ぐ浪人たちを見て千石に急報、谷山林道。道場破りの看板持って歩く千石、襲撃の道場の面々を鮮やかに叩きのめす。このさまを見ていた白鳥藩馬廻役篠塚外記の妻・志乃は千石に投獄された夫の救出を依頼する。外記は銀山における不正を糺しお家の安泰を図るため藩主を殺そうとしたもの。銀山の切り通し、谷山林道か或いは柳谷か、不明。
 白鳥城では外記の襲撃から藩主を救った殿様が賓客として迎えられている。城は彦根城を使用、特徴のある天守・濠・大手橋など各所がふんだんに映る。
たこと千石、殿様も加わって外記を救出するが、妻・志乃は夫を刺そうとする、大覚寺護摩堂。銀山の不正は家老の仕業で、志乃はそれと通じてい、外記の口封じを狙っていた。
志乃に翻弄された千石がショボーンと落ち込む姿が可愛い。

■ 必殺仕事人・激突! 第八話「新門辰五郎のまとい」1991.12.10テレ朝

 30年来のめ組のけんか、相撲取りの四ツ車大八は深川の材木商・出羽屋となっている。これが殺害され鳶口が現場に残されていたことからめ組の金次の犯行とされ追われる。
金次と恋仲の出羽屋の娘・妙は東照宮に真犯人を探して仕置をと依頼する。
妙と連絡をとり町方に捕まりかけた金次を救う夢次と朝右衛門、岡っ引の安五郎をボコるのは大覚寺五社明神。金次は朝右衛門邸に匿われるが妙は身代を狙っている父の義兄・飛騨屋の息子に犯され身投げ、死体が上がる汀、罧原堤
 飛騨屋とその黒幕が一同に会する与力・坂口邸、塀が妙心寺だか相国寺だか暗くて判らない…。今回の主水の姑息刺しでんぐり返しは傑作。妙の墓は相国寺か。
2002/8/29

■ 暴れん坊将軍2(終) 第188話「大暴れ!しばし名残の二人旅」1983〜ANB

 神君没後百年の東照宮参拝に際して新普請等無用・万事つましくと触れを出す上様。老中・佐渡守や日光奉行は不満顔で、じいにも皮肉言う。じいは前もって触れに関して知らされていなかった事を拗ねるが吉宗の命受けた辰五郎が励ます。そんな中しまいに微行で日光に向かうと言い出す上様、じいが同行することに。
 日光奉行は街道の宿に値上げさせて上がりを掠めたり橋なんかばんばん架けると放言。隠密が調査していることを察し怪しげな修験者使い始末を依頼したりもする。
日光道中の橋の上で駕籠屋から架替の話聞こうとした才蔵とさぎりが不動院龍玄(修験者の親玉)に襲われる、中ノ島橋
不動院がさらった若い女が死体となって見つかる水際、日吉大社・三橋の架かる大宮川。じいと新さんが襲われるのは日吉大社境内。敵わぬと知った龍玄は仲間を呼んだ。浪人が現われた。龍玄に一人頭一両のダメージ。
 上様一行を追って旅立った辰五郎を追いかけて日光道中をゆくめ組、大沢池堤。
 じいと新さんが乗った船が着く浜、木津河原。河原のブッシュには龍玄一味が潜んでいて襲ってくる、流れ橋下。庭番も加わりちょっと暴れ。龍玄の報告から上様の微行と気付く日光奉行、密殺を決意。
 日光まで二里の街道で再び龍玄の襲撃、谷山林道。己ら今度は許さんと叩きのめす新さん。龍玄からの吉報待つ奉行と老中、首尾を見届けて来いと下僚に命じたその時、頭上に「行くには及ばん」と上様の声が降って来るが今回は罪を指摘しただけで行ってしまう。
 翌日、威儀を正して東照宮参拝の上様、下鴨神社楼門そば。拝跪して見物のめ組、新さんとじいの姿見て似ていると騒ぐが、後で宿に入ってきた新さんが餅をがっついて喉に詰まらせるのを見て違うと笑う。……。

 今回で第二シリーズは終了。じい役の有島一郎氏はここで降板。ゆえにたっぷりしっとり上様との思い出のシーンが撮られている。筆者もじいはこの人が一番好きなのであった。暴将とは暫しの別れ…ちょっと気抜け。

■ 三匹が斬る! 第16話「二人妻、討つか討たぬか蒸発侍」1988.2.11東映/テレ朝

 中山道をゆく殿様とお恵、林の中で剣の稽古する娘と知り合う、谷山林道。奥州一ノ関から来た、名は志乃。
 縁日で店を出し腰巻を売るたこ、大覚寺心経宝塔前の広場。そこへ誰に断って商売をと妨害に来る毘沙門一家の用心棒たちに混じって千石の姿。首領・石塚伝蔵は志乃の姿見て三枝はこの宿場にいると嘲笑う。三枝新八郎は志乃の許婚者で、石塚を仇と国を出ていたのだった。しかし三枝は仇を目の前にして討たぬばかりか宿場でおりんという女と所帯持ち暮らしている。
 新八郎を訪ねる殿様、事情を聞く、大覚寺五社明神舞殿前。剣術の腕が石塚に及ばぬ上助太刀も無くしまいに武士道そのものに疑問抱いての仕儀。
殿様は三枝を理解し志乃にあきらめろと告げるがお恵やたこはカンカン。気の早い千石は石塚のところへ乗り込み助太刀宣言、その足で三枝宅訪ね仇討ちの打ち合わせをしようとするがぴしゃっと戸を閉められてしまう。その後も戸の前で仇討ちの意義などわめくが無視される。あー役所広司ってこういう酸素の吸いすぎみたいなキャラ似合う。
 徒党を組んで三枝の住む長屋へ行く石塚たちが通りかかる、大覚寺大沢池北西畔。借金のカタに娘を連れて行くついでに三枝を腰抜けと辱めてゆく。これを見て嘆く志乃に謝る三枝、五社明神。来年には子が生まれる事を明かし、それまでは生きていたいと言う。
 千石などの不穏な動きに石塚は三枝の始末を決意、おりんの悋気刺激し志乃を呼び出させる霊覚寺裏の林、下鴨神社糺の森。そこで志乃が無体働かれたことに慄き次第を三枝に告げるおりん、刀を取って駆け出す三枝だがあっさり返り討ち。
 怒りまくった三匹は志乃に仇討ちの形整えさせ石塚らと大乱闘。石塚君てぱグルカナイフ持ってる。殿様は見物の衆に尋常の仇討ち、と大音声で呼ばわる。
2002/8/28

■ 暴れん坊将軍2 第187話「食通くらべ日本一!」1983〜ANB

 葛飾村へ遠乗りの上様と忠相、猟師の親子から山鴫を買おうとするが鍵善の伊之助に先約あると断られる、下鴨神社糺の森。鶴猟が禁じられていることがナレーションで入る。
 上様の朝食に相伴のじい、その質素さと最近の町人のグルメ三昧を嘆く(ゼンマイのお浸しに蓮根の酢の物、豆腐の味噌汁に香の物。朝飯には充分だろ)
 寿司屋を出たところで聞こえよがしに江戸の食い物の悪口を言う大坂の材木商・浪速屋、聞き捨てならんと札差の大黒屋、いきなり始まる東西グルメバトル、味勝負を行うことに。大黒屋は鍵善の板前・伊之助に献立と調理を依頼。
 猟師・権六の娘・お春、林で鶴が撃たれるのを目撃する、糺の森・泉川畔。
 味勝負が行われる。贅を尽くした大黒屋の料理のうち止めの「青鷺と蓴菜の吸い物」のみ褒める浪速屋。一方浪速屋の用意したのは竹皮に包まれた握り飯と沢庵のみ。素材にこだわった浪速屋の勝ちと判定下る。…グルメ漫画のパクリよね、これって。
 久留米藩主・有馬右京太夫、帰国の挨拶に上様の御前に罷り出る。大黒屋のことを下問の上様に当方から叱り置くと言上する右京太夫。
 猟師の権六が殺害される。新之助は伊之助の家で鶴の羽発見。南町の白州に引き出される大黒屋と伊之助、伊之助には権六殺害の嫌疑もかかる。大黒屋は欠所・遠島、伊之助には死罪の大岡の断下る。
 帰国の途につく右京太夫、川崎の手前で陣張り休息。浪速屋と盃をかわしながら大黒屋をハメた一件を高笑いし語る、大覚寺心経宝塔前。二人はグルで久留米藩が右京の普請道楽の末大黒屋から借りた十万両をチャラにする企みだった。そこへ大量の鶴の羽が降って来る。忠相を伴った上様が心経宝塔の石段を降りて来て「俺の顔忘れたか」攻撃。「かくなる上は」でラス立ち、今日は右京太夫マジ斬りの上様「右京は急な病のため息を引き取った」と宣言。

■ 三匹が斬る! 第15話「信玄の亡霊見たかおしゃれ鳥」1988.2.4東映/テレ朝

 峠の茶屋で店の老婆から鬼の話聞くお恵、この先の赤目村へは行くなと言われるが興味津々で聞かない、谷山林道
 竹林でいきなり殿様に斬りかかって来る代官下役たち、腕を見込んで頼みがあるという。連れて行かれた鎮守には千石がいる、鳥居本八幡宮舞殿。放火強盗殺人等やりたい放題の鬼火一族撲滅が仕事。殿様は応じず。
 赤目村へ付くお恵、たこが行商しているが人の姿は見えない武田の落武者の村。庄屋の娘・おさとの九官鳥拾い邸へ招かれる二人。庄屋は信玄直系と称する武田赤右衛門で家名復興を夢想している。日が暮れると鬼火一族が出て庄屋を脅し信玄の隠し金のありかを吐けと迫る。
 赤目代官所へ千石を訪ねる殿様、大覚寺明智門。代官・柿崎市之進は閉じこもって本ばかり読んでいる日常を聞く。お恵がやってきて隠し金の話をする、大覚寺参道(大門東側)
山へ隠した庄屋の娘は鬼火にさらわれ、庄屋は娘の安否より九官鳥の事を聞く。代官に雇われた浪人たちは鬼火のアジト・地獄谷へ向かう、柳谷?そのうち成り行きで庄屋は殺されてしまい、殿様の働きで隠し金の謎は知れるが鬼火の首領が実は代官だったり大騒ぎの三匹大暴れ。オチは隠し金の埋められた地獄谷は地震で地形激変しパァ。
代官の正体を知った千石の「騙しやがったなぁぁぁ」が後年の「盤嶽」を髣髴とさせ面白い。また、千石の胴田貫に興味を示す浪人の福本氏が可笑しい。

■ 必殺商売人 第10話「不況に新商売の倒産屋」1978.4.28ANB

 冒頭、かつての大店の主が万引を働くなど不況の模様が描かれる。正八と主水が出資の頼母子講も取り付け騒ぎ。主催者の美濃屋は乾物屋で、金のかわりに干瓢を大量に渡されて主水にはたかれる正八。資金繰りに窮する美濃屋は資金回収に走るが出資先の回船問屋・天満屋も左前で主が雲隠れ。その夜転がり込んできた血だらけの男の瀕死の頼みが埋めた千両箱を人に渡してやってくれというもので、渡す相手の名を言い切れないまま男はがっくりうなだれる。そこへやくざ風の男たちが入ってきて死体を回収のうえ何も聞かなかったかと釘を刺してゆく。その後千両箱ほ掘りに行きこれを支払いに当てる。しかしこれが偽金、美濃屋は欠所のうえ斬首。
 灯台のアジトで美濃屋の話をする正八と主水、正八は鍋で干瓢を煮てうどんの如く二杯酢でぱくぱく旨そうに食う(げろげろ)。二人は新次やおせいに内緒で天満屋を張るがすぐにバレて嫌味言われまくり。天満屋から出て来た怪しい三人組を按摩姿で尾行の正八(似合わない…)、千両箱が天満屋の活け込みなのを突き止める。主水は美濃屋の未亡人訪ね仕事の依頼させようとするが、座敷には天満屋。女房までグル。その後何食わぬ顔で美濃屋の表戸を叩き、偽金掴ませた相手が判ったと告げ女房から仕置料十両せしめる(六両をポケットに)
 おせい、活け込み三人組の座敷に上がり甘言を弄し外に導く。神社の傍で待ち構えた主水が豪快に三人を連続斬り、鳥居本八幡宮。美濃屋の女房も主水が。その後天水桶に隠したヘソクリを必死で探すが正八が頂いた後。ぴゅーっと逃げる正八を追う主水で止め。

■ 必殺仕事人・激突! 第七話「江戸繁盛の裏の顔」1991.11.26テレ朝

 仕事人狩りが終わり次は無宿人狩り。
 山田朝右衛門宅の下男・与之吉が刀を持ち出し売ろうとする。すぐに朝右衛門に見つかり、刀屋からの帰途事情を聞く、大覚寺護摩堂前。理由を言わぬ与之吉に金を与え解放してやる朝右衛門。与之吉は女郎屋へ直行、お吉を請け出そうとするが折悪しく足抜けして逃げ出したという。
その後を追う女郎屋・あやめ楼の人数、南禅寺山門。石段下の屋台で蕎麦を食べていた秀が匿い連れて帰る。しかしお吉は石段から転げ落ちた際頭を打ち記憶喪失に。
 お吉は与之吉と同郷の娘で、江戸に働きに出たが女郎屋に売られてしまっていた。背後には仏面で無宿人の世話をする口入屋・十文字屋がおり、あやめ楼と結託し何人もの娘たちを騙して苦界に送り込んでいた。
 夜陰に紛れ江戸を出ようとする与之吉とお吉だが、橋の上で十文字屋とグルの奉行所同心に斬られてしまう、中ノ島橋。川に落ちた与之吉は瀕死で朝右衛門の邸に辿りつき仕置を依頼して事切れる。元締・初瀬からGO出て動き出すチーム、ツナギは大覚寺聖天堂。ターゲットは十文字屋とあやめ楼の女将、奉行所の二人。女を殺るのはこの作では秀が多い。上役はもちろん主水が姑息に刺す。
2002/8/27

■ 暴れん坊将軍2 第186話「仇姿、つよい女が泣きました」1983〜ANB

 上様、公共工事入札に不審ありとして寺社奉行呼び下問、非レギュラー冒頭御目見えはワルのサイン。寺社奉行とつるんでいる甲州屋はお声掛りで増上寺の工事逃す。
代わって武蔵屋が選ばれる。そこへ徳田新之助として訪問の上様、京から来た元深川芸者のおりんと会う。帰途、新さんが通る大川端、嵐山公園中州北側の桂川落差工脇。武蔵屋はこのあと陰謀により暗殺される。
葬儀の行われている寺、おりんを見て声をかけてくる老人、左官の嘉助から武蔵屋が実の父だったと知るおりん。庭園の石橋の上・ロケ地不明、キャプチャ。
 甲州屋について庭番の報告受ける新さん、仁和寺御室桜林。主の死後後継娘が工事を請け負うのを妨害しまくる甲州屋たち、武蔵屋にも内通者いて邪魔をするが新さんに現場押さえられる。その男を引っ括って甲州屋が寺社奉行接待する座敷に乗り込む新さん、録盗人と罵られ抜刀して出てくる奉行、ずいぶん経ってから上様と気付く馬鹿「もはやこれまでじゃ」でラス立ち(室内戦闘中に上様の後ろで痙攣してから倒れる侍、福本先生よね、顔見えなかったんだけど)
 ラスト、新さんとおりんが木場の様子を見に来る堤、罧原堤。木場の遠景は木津・平林の貯木場あたりで撮られたものと推測(め組が丸太の上に乗ってるシーンとは別撮り)

■ 三匹が斬る! 第14話「まぼろしの母を訪ねて地獄旅」1988.1.28東映/テレ朝

 盗賊の頭・鼬鼠の喜平次、山中の炭焼小屋で元の頭・夜鴉の藤兵衛を殺害。目当ては藤兵衛の隠し金。藤兵衛には子供・良吉がいたが逃げる。殿様が居合わせ手下と小競り合い。
 お恵、川で水を掬うと血、見ると子供が岩場に倒れている。助け起すと崖から落ちたという、保津峡落合河口。芝居打ち追っ手をまいてやる。追っ手は川沿いの桟道のほうへ消える。
 喜平次(黄門ルック)に藤兵衛の一件報告し不手際を詫びる部下が斬られる、神護寺鐘楼。茶店で休息しながら良吉の行方推測する喜平次、神護寺金堂前の石段下。
 お恵は良吉を連れ山中を経巡った末に母・おせいのもとへ送り届ける。おせいは湯治場の仲居をしていて、宿には千石たちが泊まっている。喜平次一味も泊まっている。
良吉は捕まり、おせいの命カタに隠し金のありかを聞き出そうとする喜平次一味だが三匹が暴れてワヤ。
 ラスト、旅立つ一行、お恵の一両タカりに走る三匹、谷山林道

■ 必殺仕事人・激突! 第六話「徳川家康のキセル」1991.11.19テレ朝

 初瀬に暗殺の陰謀、中揩フ尾上が背後に。以降、本作では江戸城のビジュアルが姫路城・彦根城・二条城を使って描かれる。後半失速する「激突」だがこの回は力が入っている。
 仕事人狩りの手が秀に伸び、たまたま秀の家を訪ねた幼女・おみよが巻き込まれ死亡。その野辺送り、罧原堤。母・さだからは東照宮に仕置の依頼。この密談が腰元の耳に入り初瀬は尾上とつるんでいる若年寄に目を付けられる。若年寄は初瀬追い落としに連動させ現老中・越前の失脚を狙っている。
 次回の仕事人狩りが大がかりと察した主水、朝右衛門に調査を依頼。朝右衛門の手法は乱暴で、奉行所同心を辻斬りの如く叩き伏せ懐を調べるというもの。結果、一人の懐中から闇の符牒の木札ゲット。これは主水の手に渡り潜入に用いられる。その夜、お歌の家が襲われ秀は逃げるがお歌は捕縛される。奉行所では内部にいる仕事人を焙りだそうとお歌に手ひどい責め問い。主水は床下に忍び探り入れるが露見、疑われるが猫と竹光のアイテム使い誤魔化す。
 仕事を決断の初瀬、大奥へ秀と時計屋引き込む。それぞれの「仕事」も見せ場多く凝った作り。
2002/8/26

■ 暴れん坊将軍12 第八話「大岡越前切腹!!吉宗苦悩の決断!」2002.8.26ANB

 南町奉行所で大岡が栄五郎に上様の幼少時の悪さを暴露して談笑、札付きの悪ガキだった上様。冒頭にノスタルジックな思い出話来ると悲劇、の時代劇お約束の法則働き忠相がドツボにはまるストーリイ。
 火事で出張った隙に拝領刀を盗賊にやられる忠相、窮地に。老中・水野邸では水野と火盗改長官が悪企み、上様の信頼篤い忠相を追い落とす算段講じている、水野邸は姫路城好古園
駄目押しに拝領刀で辻斬りが行われ、激しく忠相の処分求める水野だがこれが上様の不審招き庭番らの調査入る。
 忠相の配下に火盗改のイヌがいて立ち働く。火盗改長官宅、好古園
 今頃葵の太刀が犠牲者を出しているところと嘯くところへ「救いようの無いうつけ者」との声が降って来る。今日は大岡の「上様の顔見忘れたか」フラッシュ、老中の上様たばかる不届き者、の声でラス立ち。今日は忠相が「成敗」。

■ 三匹が斬る! 第13話「冬椿、越すに越されぬ女郎坂」1988.1.21東映/テレ朝

 山道をゆく千石、車坂へ三里の道標、谷山林道。峠の地蔵に祈る少女を見る。祠脇に一叢の椿を従える地蔵は逃げ切れず死んだ女郎を供養したもので、御影の宿場女郎が足抜きを願い信仰するもの。
 殿様、大八車引いて車坂を登る僧を手伝う。荷は御影宿で病の末縊死した女郎。捨てられていた遺体を峠に埋めてやりに来たのだった。
 たこは女郎に白粉売るが地回りの二足の草鞋の鶯屋甚兵衛親分に売上の半分を差し出せと強要される。
 千石はなりゆきで地回りと結託したワルと知らず代官所の用心棒に。
 お恵は道に迷い川に落ちたのを野良帰りの清次郎に助けられる、保津峡落合(河口)
 鶯屋は新田の権利買うため百姓たちがした借金の証文を買って回り返済を迫る。返せぬ家からは容赦なく娘を取り上げ女郎にするという悪辣さだが、新田開発そのものが絵空事の代官の虚偽。窮した村には天狗面つけた一党が出て借金証文売った庄屋を殺害したりする。
代官側だった千石も次第に嫌気さし寝返り、最後は代官所で大暴れの三匹、ワル皆殺し。女郎たちの証文燃やし全て解放、甚兵衛の貯めた金もばら撒く。

■ 暴れん坊将軍2 第185話「俺がまことの吉宗だ!」1983〜ANB

 徳田新之助を呼び出すためめ組のおまちが誘拐される。約定の西光寺へ赴く新さん、神護寺毘沙門堂。中には鎧着た老人と孫の姉弟がおり、投獄された侍を救うため将軍に酷似した新さんに芝居を打ってくれと依頼する。侍は老人の息子で、忍藩の改革派・松下兵四郎。藩では殿の愛妾が自分の子を次期藩主にして殿様毒殺を謀るという御家騒動が持ち上がっている。老人はそこへ将軍の権威で恐れ入らせ兵四郎を奪還するという無茶な計画を立てているのだった。
 新郷川俣の関に騎馬で乗りつける新さんと松本老人、谷山林道。吉宗公の御前であるぞ頭が高いと呼ばわる老人だがすぐにバれ追っ手かかる。仕方なく間道をゆく新さんたち、谷山林道の分岐道各所。
 城下に潜入した松本老人と一味をおびき出すため兵四郎は処刑と称し前ケ原に引き出される。その行列の前に飛び出す兵四郎の息子、め組も加わり大乱闘に、日吉大社大宮橋上。兵四郎を救出し境内で大暴れ。その後新さんは老人に身分を明かし城へ乗り込みもう一回大暴れしてワルを叩き伏せる。
 ラスト、江戸へ帰る新さんを峠で平伏して見送る松下老人、谷山林道

■ 神谷玄次郎捕物控 第11話「霧の果て」1990CX

 堀井伯耆守家中の印南が凄腕の辻斬りに殺害される。今わの際に残した井筒屋の言葉、斬り口から18年前神谷の母と妹が殺された事件との類似浮かぶ。また、殺害時一緒にいた同僚が神谷に託した書類から札差の井筒屋が裏米で暴利を貪っていたことや先の老中・水野が関わっていることが明るみに出る。井筒屋には司直の手が入るが水野には手を出せずクサる神谷、辻斬り働いた用心棒の鶴木右膳が盗られた女房ごと水野を斬殺。鶴木と神谷は一騎打ちとなる。勝負は一合にて決すが太刀行きの迅さ、見もの。
 ロケ地、鶴木が訪ねる女房が囲われている水野邸、中山邸(参道、庭、通用門)。堀井伯耆守別邸、大覚寺大門。鶴木の調査結果を神谷に報告する銀蔵、大覚寺天神島〜放生池堤。鶴木と神谷一騎打ちの大木が中ほどに生えている石段、不明(タイトル通りの演出でスモーク焚きまくり、余計判らん)

■ 必殺仕事人・激突! 第二話「大久保彦左衛門のたらい」1991.10.15テレ朝

 遊里に甲冑まとって現われ現世を批判する大久保彦左衛門の末裔・彦十郎。駿河台の爺と評判、出入りの魚屋をつかまえ一心太助に仕立てて悦に入るなど奇行繰り返す。一緒に山田朝右衛門の邸を覗き込んだりする、妙心寺
 魚屋は爺の中間になったことを女房に怒られ断りに行く道で斬られる、鳥居本八幡宮。嘆く女房に晴らせぬ恨みあれば東照宮へ行けと闇からの声。元締・初瀬のもとには大久保彦十郎を殺ってくれと依頼が来る。ツナギとる仕事人たち、大覚寺聖天堂。不審がる主水、刀を見たがあれでは斬れないと朝右衛門、突っかかる秀。
 大久保邸には太助の後釜として定吉が入り込むが、娘婿の剣持兵庫と抜荷業者渡海屋と平戸屋が結託して彦十郎を抜荷運びに使おうとしてのことだった。小道具は彦左衛門に因んだ「盥」で底に鼈甲や珊瑚細工の装飾品(禁制品)が仕込まれている。彦十郎は嬉々としてこれに乗り渡海屋と平戸屋、剣持宅を行き来する。調べようとする役人には薀蓄垂れるので誰も近寄らない。剣持は自宅に届いたブツを持って金持ちの家に届けて回る。これに時計屋が探りを入れにゆく、大覚寺大門
 仕置されぬ爺に業煮やした太助の女房は盥行列に包丁で特攻かけるが果たせず。しかしこれがきっかけで太助の死を知り事実を把握する彦十郎。また同じ頃剣持宅では妻(彦十郎の娘)が夫の悪事に気付く。目付に訴え出ようとした二人は共に殺害される。
 元締から改めて抜荷業者と剣持、定吉の仕置指令下る。業者二人は秀と時計屋がクールに処理、定吉は道で待ち構える朝右衛門にばっさり、大覚寺五社明神舞殿。剣持は主水が姑息に背後から短刀でぶっすり。
2002/8/25

■ 鬼平犯科帳1 第一話「暗剣白梅香」1989.7.12CX

 庭でわざとらしく気合入れ素振りのうさ忠、平蔵の御役御免にぷんぷん。鬼平の解任以降の治安悪化が語られる。わけても凶悪な辻斬りが出るシーン、妙心寺
 京極備前守のお召、再び火盗改長官に任命される平蔵、それから数ヶ月は江戸の町に平穏が訪れる。
 夜、屋台で一杯ひっかけた平蔵が渡る汐留・掘割川の小橋、中ノ島橋。辻斬りが襲うのに振り向きもせず駆け出し間を取って構える平蔵、場面は妙心寺塔頭道にスイッチ、設定は会津中屋敷の塀。
平蔵を襲ったのは復職の契機となった例の凶悪な辻斬りで、金で命を狙う殺し屋だった。残香から香油売った店が浮かび、火盗改が詰める。香油を購めに来た辻斬り・金子半四郎は変装した火盗改同心たちに囲まれるが泳がされ伊佐次が尾行。その途次、気配に振り向く金子、大覚寺有栖川畔。金子の辿ったルートから元締が知れる。
 元締・丸太橋の与平次を見張る伊佐次、駕籠で外出の与平次が渡る橋、摩気橋(改修前)。駕籠を帰し入ってゆく神社、摩気神社。火盗改に嗅ぎ付けられた事を知り金子は神社の祠に隠れていた。与平次と会った金子は鬼気迫る態度で仇持ちの境遇を語り、「元」の依頼者を聞き出した挙句与平次を斬って捨てる。その後「起こり」の三の松の平十(おお、音羽の…)のもとへ赴き300両吹っかける。
 囮となり下僚の制止も聞かず町へ出る平蔵、おかしらが危ないと騒ぐ同心たちを久栄が制止。船宿の二階に上がる平蔵を見て押し入る金子、板場にいた亭主は瞠目し口も聞けず。
二階で煙管をふかしながら寝そべっている平蔵に刃突きつける金子だが、馴染みの女郎との関係で里心ついた刺客には凄味のある殺気は失せていた。そのうえ結末は船宿の亭主に背後から包丁で刺されるというしまりのない最期を迎える。亭主は雌伏していた金子の父の仇で、平蔵は温情かけ事務処理。
 事後、佐嶋与力に事を述懐の平蔵、中ノ島橋下高水敷。
☆原作とは密偵が粂八じゃないのと仕事人の元締に間に人入ってないのが違うがほぼ原作を忠実に踏襲、しかも初回で説明多いのにこのしっとりした作りはさすが。
2002/8/24

■ 木枯し紋次郎 第八話「一里塚に風を断つ」1972.2.19CX大映京都/C.A.L

 渡世人になって名を上げようとする宿の息子に毒を盛られフラフラ紋次郎、倒れ伏すのを通りがかりの医者が助ける。
 鳥居峠で関わった酔っ払い(絡んだ挙句谷へ転落)は鹿沼の清五郎の身内。これが旅の娘に絡むのを助けるが長脇差を折ってしまうというアクシデントに見舞われる。
 やっと探し当てた刀鍛冶は鹿沼の一家から身を隠している身の上で先に助けた娘は刀鍛冶の妹、人間関係錯綜するなか刀鍛冶の奥方の不義などがからみドロドロ。果てには奥方の不義の相手が出てきて出世の妨げと斬ろうとするのを返り討ちの紋次郎、その相手は助けられた医者、胸に突き立てた刀は折れる。
 医は仁術と感心した医者、世にはこんな夫婦もと思ったカップルも紋次郎の思いを裏切り内面ドロドロ。つくづく誰も幸せにならないドラマだこと。だからこそ当時画期的だったのか。
 刀鍛冶の美貌の妻に現国交省長官、医者はよく見る悪代官の人・巧い。グルメとは程遠いが紋次郎は食事に関する描写多いような…とろろ飯とかわさび茶漬けとか…今回も毒を盛られたという味噌汁、画は無いのになんか眼前に出てくるような描写。
ラスト映像の谷間から出たばかりの川、砂地の目立つ河原、いったいどこじゃ判らん…川屋のプライドいたく傷つく。

■ 三匹が斬る! 第12話「信濃路は鯉は鯉やで恋わずらい」1988.1.14東映/テレ朝

 コイントスで行き先決める千石、山中で道に迷い見下ろした民家に入り込む、酵素。廃屋と思ったそこには人がいて、見られたことを都合悪いとして始末されかかるが若い娘が人殺しだけはやめてと叫び暗転。
殴られて河原に放置される千石、流れ橋下、橋上から人々が覗き込んでいる。通りかかったお恵が頬をぺちぺちすると可愛い声で「俺は誰?」記憶喪失と思いきや口癖の「俺は千石取りの」の台詞ですぐに思い出す。
 岩田宿では家老の娘・ちはやが神隠しに遭ったと賞金付きの尋ね人の告知が大黒屋徳兵衛名義で貼られている。似顔にあの小屋での娘と覚った千石は賞金当て込んで派手に飲み食い、鯉の煮物に鯉の洗い。また、将軍家に献上予定の緋鯉(大黒屋がちはやと命名)は大黒屋に盗まれ大騒ぎに。
 船で岩田領に入る殿様、同乗の子供は鯉を釣ろうとしている、木津河原。その子供が鯉を釣っている池を通りかかり竿任される殿様だがそこは鯉大尽・大黒屋の溜池、手下が突っかかってくるのを叩きのめす、大沢池
 千石が家老に盗まれた献上鯉探してくれと依頼される、鳥居本八幡宮。家老は鯉の件で切腹も覚悟している。件の鯉は隠し場所からたこが掬いだし殿様が切腹に望む家老の座敷の刀を湿す水桶に入れて戻してやる。
 一方娘の賞金目当ての千石は例の山小屋へ。家老の娘を連れ出すが監禁していたと思われた侍たち(千石をボコった連中)は家老のシンパで、大黒屋に求婚されていたちはやを神隠しと偽り隠していたのだった。彼らは千石を尾けてきた大黒屋の用心棒に斬られてしまう。
ちはやの手を引いて逃げた千石は事実知らされ頭を抱える、保津峡落合落下岩前の山道。追いついてきた用心棒たちと抜きつれるがちはやと共に落下岩から滑落しかける。なんとかちはやを救い一息つく千石、ちはやが傷を手当てする、落合河口。逃避行の間なんかいいムードになる二人。千石はちはやに貰った赤いしごきを襷にして大黒屋に乗り込む。殿様とたこも加勢。大黒屋を斬り捨てたところへ衣服整えたちはやが駆け寄るが男つき。顔を引きつらせながら豪快に笑う千石。
 旅立つ一行、渡しの河原でしごき顔に押し当てショボーンの千石、布を投げ捨て旅立つ、木津河原

■ 暴れん坊将軍2 第184話「夫婦喧嘩と釣り天井!」1983〜ANB

 白馬で遠乗りの上様が狙撃される、谷山林道。老中がうまくいったとほくそえんで見ているが倒れたのは危険を察知し庭番と謀り身代わり買って出た召馬役。
 辰五郎夫婦が仲人した大工の伊之助・お若夫婦、め組で大喧嘩の末別居。お若はその後知人の料亭・梅月の女将に誘われ仲居として働くが、新しい店を任せる・それを旦那の伊之助に建てて貰うなどの甘言に乗り将軍家休息所の千種亭の図面要求される。これはお若の父・宇吉が請け負った仕事であった。図面は紆余曲折を経て梅月の女将(料亭は老中と尾張の密会所)に渡るがすんでの所で謀略は暴露される。
 寛永寺に参詣の上様、件の休息所・千種亭に招じ入れられるが老中を召し茶を立てよと下命。汗汗の老中、茶室が軋む音立てるのに及び腰、吊り天井落として上様暗殺の企み。遂に天井は半ば落ちてくるが逃げ出す老中を抱きとめ離さない上様、尾張の家老は既に自刃、細工した大工も捕えたとの言に「この上は力づくでもお命頂く、者ども出会え」でラス立ち。
 ロケ地、千種亭、お若のお百度の神社、江戸城庭園…キャプ。
2002/8/23

■ 三匹が斬る! 第11話「大逆転、絹街道の美女と悪い奴」1988.1.7東映/テレ朝

 三沢領で巡察使と間違われ大層な饗応を受ける殿様、脇本陣に迎えられ夜には伽の女が入ってくる始末。一方他の三人は偉いさんが来ているというのであおり受けて冷遇される。
殿様は自分に何か言いたげな様子の佐助を見かけたこに調査依頼。三人が佐助に事情聞く川辺、酵素・有栖川畔。宿場を牛耳る信濃屋の悪辣な行いが知れる。殿様の伽に出た女は佐助の女房で借金のカタにとられたものだった。
 そのうち本物の巡察使が現われ殿様は蔵に押し込められるが佐助の女房に助けられる。これを人質にとられ強行策として巡察使を力で脅しつけ奪還しようとするが、信濃屋一味を叩き伏せたところへ佐助の手引きで当地の代官が人数繰り出してくる。銃隊に囲まれ危機一髪のところ、苦し紛れにお恵が投げたたこ特製の火薬が大爆発、代官以下ボロボロ。裏切り者の佐助を女房の目前で斬り恨むなら自分を恨めと立ち去る殿様。

■ 暴れん坊将軍2 第183話「友情!決死の砂丘脱出」1983〜ANB

 鳥取大砂丘をゆくめ組、新さんは別行動で砂に首出して埋められた百姓の無残な姿を目撃。行き合わせた侍は当地の藩主を痛烈に批判し立ち去る。
 浦富海岸ではしゃぐめ組、奇岩と白砂青松が見事。新さんも合流した宿で鹿野藩の殿様の評判聞くが亭主は口を濁す。先の侍・鷲津長門とは同宿。
藩主・亀井長政は百姓を興味本位に矢で射たりするトンデモなことが庭番により報告される。
 場面変わり京・祇園、大原女が白川を渡ってゆく、新橋。二条城を出て気楽な宿暮らしのじいとさぎりは花札で遊んでいる。
 さぎりはその後じいを京に残し因幡へ。渡る橋、摩気橋に酷似するも断定ならず。背後の山の形が些か異なる上に、鳥取出まくりのこの回でわざわざ摩気橋を使うだろうかというのと、地方ならこんなくらいの橋はざくざく残っているのではと調べたが…轟沈。
さぎりは行き合わせた侍に囲まれるが人違い、樗谿神社。鹿野城下の小間物屋の女房はその侍見て駆け戻り「とうとう来た」と言う。
侍たちは鷲津のもとへ合流、鷲津は目当ての者たちは見つからんと惚けるが小間物屋は割れ踏み込まれる。危機一髪に新さんが現われ、侍たちは直参に遠慮して立ち去る。そこへ鷲津が現われ一旦抜くがすぐに収め逃がしてやろうとする。
樗谿神社(テロップは櫻谿)で事情を話す小間物屋の女房・縫。豊前小倉藩馬廻役の娘だったが父の死後藩主に側女になれと強要され今の亭主と逐電した経緯語る。鷲津は小倉藩目付で、藩主の命受け二人を斬るために旅をしていたのだった。連れの侍たちは見届役。それが殺到するが鷲津は一人を斬って捨てる。見届役たちは鹿野の殿様に助力を要請、大藩に恩売ろうとしてホイホイ受ける馬鹿殿。包囲されるなか山中をゆく鷲津と縫夫婦、雨滝に差し掛かる。すぐに見つかってしまい斬り合いになるのに新さんとめ組が乱入、蹴散らしてゆく。ようやく浜へ抜け二人を逃がす、浦富海岸。その後藩主のもとへ乗り込む鷲津と新さん、囲まれるところへ大岡が「吉宗公の御前であるぞ」と呼ばわるが「上様とて構わん斬れ斬れぃ」でラス立ち。上様は剣戟の最中に鷲津をスカウトしたりする。
 事後上様のお供して旅をゆく鷲津、こちこちになっているのが可笑しい、浦富海岸
 鷲津役に五郎蔵さん、生硬な性格の侍の演技渋し。縫への恋を告白するシーンは絶妙の可愛さ。
2002/8/22

■ 暴れん坊将軍2 第182話「妖艶!因幡の白うさぎ」1983〜ANB

 鳥取大砂丘の映像。海辺、若い漁師に声かけ座敷へ誘う武家女、従いてゆくと葵御殿、中山邸(門、庭)。またある日は野良帰りの若い百姓が同じく御殿へ。その二人ともが土左ヱ門となって発見される。
 吉宗は正二位任官の答礼に上洛。京都御所紫宸殿(役者出ず)の画。ナレーションで窮屈な思いをする吉宗を「野人」と表現。……。二条城の画。大岡とじいと話す吉宗、気配に気付いて障子を開けると庭に「麒麟獅子」(ちょっと変わった鳥取県特有の獅子舞のヘッド)がいて「因幡の白兎が御乱行」と告げ去る。
六代家宣の娘が池田候に嫁いでいることから吉宗は現地に自ら赴くと嬉しそうに言う。
 旅をゆく新之助、因幡はすぐそこという画に雨滝(鳥取県岩美郡国府町)が映る。白兎海岸(鳥取市白兎)をゆく新之助、鳥取藩目付が葵御殿の侍と密談するを見る。その夜は声を掛けてきた漁村の娘・お浪の家に泊まる新さん、葵御殿の主・浄月院の評判を聞く。人死にが出ているのに村には呑んべの郡奉行下役・酒田甚右衛門しかいないという。そのうち、お浪の許婚者・板前の磯吉が浄月院の座敷に招ばれたあと葵御殿の侍に斬られてしまう。
亡夫の墓に詣でる浄月院、二尊院墓地。お浪はそこで仇と狙い突っかかって行くが浄月院は話を聞いてびっくり、噂された乱行は目付たちが流したでまかせ。
城では浄月院に汚名着せて殺し先代ゆかりの城代が失脚するのを狙う藩目付たち。葵御殿に乗り込んでくるところへ麒麟獅子被った新さんと酒田。二条城に現われたのは浄月院に深く同情する酒田だった。新さんの身分知った目付「かくなる上は江戸を遠く離れたこの村で無縁仏となって頂こう」でラス立ち。新さんは御殿から浜へ走り出て殺陣。め組も出てくるが何故か火事装束。
 事後、浜で貝殻節に傘の舞のスーヴェニール映像。なかなか渋い喉。

■ 三匹が斬る! 第10話「湯の里は地鳴り剣鳴り腹も鳴る」1987.12.24東映/テレ朝

 雄花の湯、清滝谷山林道。地回りの花岡一家が上納金取りに来るのを断る宿の番頭が斬られる。ただ一軒、傘下に入らぬ宿を徹底的に妨害するならず者たち。
これに関わる殿様、珍しく甲斐甲斐しく薪割・暖簾出しのほか宿を盛り返すプラン立てて立ち働く。しかし花岡一家との確執やまず宿の女将が拉致されたり大変。
時々地鳴りする浅間山(冠雪、本物)、温泉の水脈が変わり花岡一家のほうの脈は枯れてしまい殿様が加担した宿にはどぱーっと景気よく湧き出す。たちまち繁盛の宿、花岡一家は陰謀仕掛けてくるが御連枝の側室装った酌婦に食中毒演じさせるというもので、態度とタイミング怪しんだ殿様にたちまち見破られる。とうとう人数仕立てて討ち込んで来る花岡一家、迎え撃つ三匹。…上様や黄門御一行と違って三匹に来られたワルって可愛そうなのな。皆殺しだもん。
2002/8/21

■ 三匹が斬る! 第九話「十手旅、義賊が吹いたシャボン玉」」1987.12.17東映/テレ朝

 旅空の千石のもとに降って来る疾風小僧朝吉の人相書。村の子等に言われ草原で癪に苦しむ老人を助けるが放っておけと殴られたり。
 たこが店を出している鎮守の縁日、鳥居本八幡宮。助けてくれとしがみついた女はスリ、たこ一文無しに。
 殿様は宿屋に三日居続けさんざん飲み食いの挙句芸者に膝枕、宿の亭主が勘定書持ってくるが文無し…三匹中一番性悪かも。
 千石は助けた老人と連れ立って行く。老人は神田小川町の弥吉、通称鬼吉と称される十手持ちで疾風小僧を追っている。その話を茶屋でしていると店の老婆が義賊様に手を出す輩として追い立てる、茶屋は沢ノ池畔にセットか(背景の汀がダム湖っぽい)。村で疾風小僧の噂聞き込む鬼吉、萱葺きの寺ロケ地不明・キャプチャ。
その後川辺で疾風小僧の話をするが、鬼吉と盗人の関係を怪しむ千石、保津峡落合。最初落下岩から見下ろすアングル〜清滝川河口。崖上から鬼吉の見聞役の同心が見ている。疾風小僧は鬼吉の実息で、同心・神谷は鬼吉自身で捕えぬ限り一族火焙りと脅す。崖を登り二人に近づく千石、蛇が出てきて凍る。退けてくれ何でもすると喚き捕物手伝う羽目に。
 在では元絹問屋の越後屋が高利貸しで無体な取立てをしている。村の子等が吹くシャボン玉見て疾風小僧の押込みは近いと察する鬼吉(いつもの癖)
 殿様は宿代捻出のため疾風小僧を警戒する越後屋の用心棒に就職、先に雇われた者たちは高額で雇われた殿様に突っかかるが腕の差は歴然。
 越後屋の娘・お糸は父に高利貸しやめて欲しく、それと知って恋人であり疾風小僧でもある油屋の朝吉に盗みに入ってくれと言う。しかし越後屋の財は用心棒たちに既に盗まれていて盗みに入った朝吉は用心棒たちに消されかかりお縄となりかけるが、三匹の苦しい辻褄合わせのゴリ押し演技により助かる。
 用心棒たちが隠した金を掘り出す役人たち、大覚寺天神島祠前。越後屋も妙に改心し朝吉は婿に迎えられる。事後旅立つ三匹、谷山林道

■ 暴れん坊将軍2 第181話「夜叉の涙はあかね色!」1983〜ANB

 流され破損した相生橋(大川の相生橋架橋は明治以降なんだけど)の補修に出るめ組、御府内の橋は町奉行支配ゆえ忠相が出張る。新さんもくっついて来る、木津川流れ橋。見事に橋桁を流され橋脚も一部破損している。橋が流されてから急遽決定したんだろうなー、シナリオ。
工事中の橋にふらふらと差し掛かる子供、案の定足を踏み外し落ちる。それを助けに女工夫のお紋とめ組が川に入り助ける。抜き手切って泳いだり潜ったりしてるけどここの瀬は膝くらいまでしか無いんだよねー、大変だな役者さんも。
助け上げた子供は身元を言わず、お紋が預かることに。子は与一と名乗るが武家の出が窺える物腰、かなり訳ありの模様。
 江戸城の庭、備中新坂藩の世継が出奔し騒ぎになっていることと、藩主が正室を手討にした噂を上様に告げる庭番。家老・鬼束刑部は側室の兄で、その子・松千代君を次期藩主にするため陰謀を巡らせていて、お紋の家へ与一を連れ戻しに来る。藩邸では不義の子と吹き込まれた藩主が与一を折檻、座敷牢に入れてしまう。鬼束はそれが元で与一死亡、というシナリオ描くが与一くんは高窓から脱出、囲まれているお紋の家の畳上げて戻ってくる。折檻の跡を見たお紋はブチ切れて新坂藩邸に単身乗り込み藩主を面罵、無礼者と斬り付けられはだける背には夜叉の入墨(目のとこすぱっと斬られて夜叉の目から血が流れる→タイトル)、壺振りしていた頃の口調に戻り啖呵切る。そこへ新さん現われ刑部の罪状縷々と述べる。人数を繰り出す刑部、今回は庭番が新さんの前に立ちはだかり「控えい、このお方は」と名乗り上げる。中途半端に藩主以下半数くらいが平伏するなか、刑部は「上様とて構わん斬ってしまえ」でラス立ち。腹を切ろうとした藩主はさぎりに制止され後に隠居。

■ 必殺商売人 第九話「非行の黒い館は蟻地獄」1978.4.21テレ朝

 悶々を抱え怪しげな岡場所・瘋癲横丁に来た主水、安女郎にフラれ同僚の神谷が阿片窟の調査に来ているのに会う。おせいは知り合いの少女・お袖が役者と怪しげな場所へ入ってゆくのを見かける。そこで遊び人の大蔵屋の若旦那に無理に阿片吸わされたお袖はショック死、死体は大川端に捨てられる、広沢池の汀。神谷同心は阿片によるものと憤激。
 大蔵屋に呼び込まれる足力屋の正八、揉む相手は若旦那の幸太郎。我儘放題なのを見て手荒く扱う正八にうちのお父っつあんは奉行所にも顔利くと嘯くのにうちのお父っつあんは伝馬町に顔利くと返す。更に出て行き際このウチどこに火付けたらよく燃えるかなと捨て台詞。
 神谷同心はお袖の線から役者・秀之丞を捕えるが大蔵屋から手回り釈放。おせいに頼まれ秀之丞見張る正八、阿片窟へ来たところを仲間の安女郎と共に撲殺されこれが踏み込んだ神谷の仕業とされるのを目撃。黙したまま死罪となる神谷、そのとき殺された安女郎は家出した実の娘だった。
 主水は八丁堀の役宅にある娘の人形を自分の墓に埋めてくれとの遺言を受ける。人形には金が添えられていた。これをチームに差し出す主水(おせいらと主水にまだある溝が描かれる)
 「市川座の正之助」(白塗りの女形ルック、アップはさすがにグロ)が若旦那を唆した虎河豚の権次を屋台に誘い出し新次が始末。大蔵屋が親子で芸者遊びの帰途、おせいが幸太郎を刺し慌てる大蔵屋は主水が神谷の恨み、と「斬首」。首は掘割にぼちゃん。

■ 神谷玄次郎捕物控 第10話「闇の穴」1990CX

 富岡八幡宮の縁日で松葉屋が刀を穢したと浪人にからまれる、石清水八幡宮。うーんそう言や深川の八幡様とはよく似てるなー。難儀する松葉屋を助けたのは黄門ルックの老人、しかしこれは人食い狼と異名をとった音止の松五郎という大泥棒であることを銀蔵親分の下にいる直吉が目撃。
 同じ頃、よし野のお津世の三年前失踪したきりの旦那・峰吉が舞い戻ってくる。揺れるお津世だが神谷も直吉も「大人」の会話で波風は立てず、直吉は神谷に頭下げ手切れを乞う。よし野の下女は興味津々、板前の勝蔵は静かに気を配り峰吉の行動に目を光らせる。
 お津世と別れた神谷はくさくさ、対照的に息子と遊んだりして陽気な峰吉、罧原堤。しかし峰吉は音止の松五郎の一味で、勝蔵の読み通り、改心して帰ってきたのではなかった。
松五郎は助けてやった松葉屋に頻繁に出入り、実はからんだ浪人も一味の「活け込み」の芝居で、松葉屋がターゲット。手回り押し込み前に踏み込まれる松五郎一味、逃走した先の掘割で大乱闘、大覚寺有栖川大沢池溢水口付近。追い詰められ大童の峰吉、神谷に女の取り合いは俺の勝ちと喚き斬り捨てられる。
 事後ずぶ濡れでよし野に来る神谷、戸外でこれもずぶ濡れで酔い潰れているお津世に峰吉の死を告げる。峰吉は三年前に死んだと言い泥の中に倒れるのを両刀放り出し抱き寄せる神谷。
神谷が来たのに気付くが黙っている勝蔵の目だけの演技が○。一時間前に見たグロ画像と同一人物とは思えん。…しかし芸達者揃えてのこんな渋い時代劇は今後撮られるのだろうか…。
2002/8/20

■ 暴れん坊将軍2 第180話「爆破!人質は八百八町」1983〜ANB

 火薬が爆発し火事になる事件が起こり、見回りに出た辰五郎が巻き込まれ重傷負う。これがデモンストレーションで、大岡に駕籠訴の女・お紋は更なる被害出したくなければ夫の盗賊・巳之吉を出牢させろと要求、引渡し場所を護持院ケ原と指定する、南禅寺法堂
お紋が今度の仕掛けでは人質もとるといった言葉通り、男たちが出払っため組に浪人が押し入りおまちを縛って火薬を据える。
 お紋が出入りしていた寺が判明、その離れには元加賀藩お抱え軍学者・岩下彦斉が。新之助が面会にゆき探り入れる。彦斉は加賀藩脱藩の理由を改革の信念が容れられなかったからと言い火薬のことは惚ける。その帰途新之助が浪人たちに襲撃される、大覚寺五社明神舞殿前。
お紋にもうすぐ亭主に会えると話す彦斉、昨日の墓地と同じ、相国寺か。
 人質交換場所の護持院河原へ向かうお紋に声かける新さん、大覚寺護摩堂(この先護持院ケ原の道標立っている)。彦斉の狙いは巳之吉の隠した五千両だった。黙って行かせてくれと去るお紋、聖天堂前から糺の森へスイッチ。巳之吉が解放されたところへ庭番がめ組の異変知らせる。馬で急行の新さん、糺の森馬場。今にも人質ごとふっ飛ばそうとするところへ駆けつける。
一方巳之吉は五千両掘り出したところで彦斉にばっさり。お紋も殺られかかるところへ新さんの笑い声が降って来る。世は金、と嘯く彦斉に上様の「この顔よっく見ろ」攻撃(以前お目見え)、この場で腹切れと迫られ「ええい者ども、この五千両が目に入らぬか、斬れ斬れぃ」……うーん数ある負け犬の遠吠え悔し紛れの捨て台詞の中でも飛ばしてるよなーこれは。ラス立ち後彦斉は成敗。

■ 三匹が斬る! 第八話「父恋の、凧空に舞い草枕」」1987.12.10東映/テレ朝

 濱崎藩領への橋を渡る殿様、正月前の空に凧上がるを見る、流れ橋。河原で凧上げの少年に声かけるとひどい熱、それでも凧あげようとする。凧上げるために旅に出ているのだと言う。ふらふらの少年を負ってゆく殿様、木津川堤
 竹林をゆく千石、濱崎藩目付・高崎軍兵衛が襲われているのを助ける。
 たこのサクラつとめたお恵は旅の絵師・夢楽に絵姿書かせてくれと頼まれる。
 この三様の出会いが収斂してゆく。殿様が助けた凧上げ少年は隠密の父を探して、千石の助けた目付は統制品の水晶横流しを隠密に知られる前に糺そうと、お恵の絵を描いた絵師は隠密の変装、全ての動線が次席家老の水晶不正取引に集まってきて落命する者・進路を変える者と運命は転変。最後は憤激した三匹がワル一同に会す闇取引の現場の商家に討ち入り皆殺し。
 ロケ地、少年の代わりに凧上げしていて不審尋問される殿様、当たり前だの濱崎城、彦根城天秤櫓と廊下橋。隠密狩りの人数が走り回るのに橋の下に隠れる夢楽、大覚寺参道石橋下。濱崎領を船で出る一行、桂川松尾橋付近。少年が凧上げて父を待つ河原、桂川自転車道下河原
2002/8/19

■ 暴れん坊将軍12 第七話「疑惑の家督相続!吉宗と二世を誓った女」2002.8.19ANB

 遊里で柳橋芸者に無体働く身分ありげな侍、新さんとめ組が制止、逃げ散る侍たち。芸者は栄五郎の幼馴染の梅弥、その晩飲みっくらで負けた栄五郎は新之助との仲取り持つことを約束させられる。
 翌日、播州三草藩家老・奥田勘右衛門が上様に目通り、急逝した藩主の跡目を言上。非レギュラーの早い段階でのお目見えはダークマターの法則今回も適用の明解さ、さすが七時台の定番(悪口じゃないデス)。その頃め組には梅弥が現われ約束の遂行迫る。そこへ当の新さん立ち寄り、誤魔化せなくなった栄五郎は新さんに梅弥と交際ってやってと依頼、目を丸くする新さん。このあと梅弥に引っ張りまわされる。縁日の背後に心経宝塔映りこむ。陽が傾き仕事はと言う新さんを扇屋へ誘う梅弥、そこへ板前の清吉が現われ例の乱暴侍が来ていると告げる、今宮神社(本殿・舞殿・参道)。その乱暴者・源之丞の手先も現われ梅弥を連れて行こうとするが、梅弥は新之助を二世誓った男と言い放ち袖にする。その源之丞こそ次期三草藩主として上がった家老の息子で放蕩者、地位に不可欠の前藩主の娘との結婚を嫌がり駄々こねるトンデモ男。どころか前藩主の急逝も家老に密殺されたもので、ほぼ決まっていた藩主の娘の結婚相手に向けた書状も使者斬って阻むという悪辣さ。家老の手先が使者を追う道、大沢池堤、使者を斬る、放生池の中。
 扇屋の座敷で梅弥が新さんにしなだれかかっているところへ源之丞の手先が乱入、側室になれと強要。新之助は馬鹿者と断じ叱責、抜く手先たち。たちまち張り倒されるが梅弥を庇った板前の清吉が斬られる。梅弥は俺の女だ立ち去れと新さんが大喝、その後無茶するなと清吉を涙混じりに罵る梅弥を見てにやっと笑う新さん。
 新さんに謝りに来る梅弥、大沢池木戸前。源之丞の無体から逃れるため利用していたのだと詫びるのに、守りたかったのは清吉だろうと笑いかける新さん、ムキになって否定する梅弥、大沢池船着。素直になれと言う新さん、背後の大沢池南岸には青いシートに囲まれた蓮保護の囲いが映っちゃってる。木戸のところへ来ている清吉、互いに告白しラブラブ。
 帰宅し楽しそうに鼻歌まじりに働く梅弥、源之丞乱入し病身の父を斬って捨て梅弥を拉致、藩邸に連れ込む。三草藩邸で明日は上様にお目見えとぶつ家老、梅弥を監禁してある寝所に入ってくる助平源之丞、そこへ降って来る「俺が二世誓った女に触れるでない」の声、新さん乱入。家老に「余の顔見忘れたか」フラッシュ。「上様の名騙る狼藉者」でラス立ち、峰打ちバンバン。今日の剣戟火花散らしは源之丞と。最後は数人まとめて「成敗」。

■ 暴れん坊将軍2 第179話「夢かるた、師走の謎唄!」1983〜ANB

 大奥で煤払いの最中優雅にかるた取りの稽古をする奥年寄最古参の永井にじいがねちねち嫌味言うが先例言い立て無視される。
 新さんは町で曲者に斬られた男を見取るが虫の息、「九鬼坂、旗本」と言い残し死、仁和寺九所明神前。。男の身元の報告を城の庭で聞く上様、木曽福島の船頭・丑松。…またどこか判らなくなっちゃったこの庭…彦根城か姫路城か料亭の庭か。城とか大名庭園ってあんま好かないので頭の中にストック無いのよねー。
 九鬼坂家は奥年寄・永井の実家で当主は弟の刑部。堂島の相場でスった穴埋めに信濃屋の先代の女将陥れ八百両奪い木曽川で船頭の丑松に殺害させたのはコイツ。行状を責める永井だが甘やかしのツケ、聞く耳持たず挙句信濃屋を襲わせ残りの資産食おうとするが蔵には二千両だけ。先代から聞き出した情報もとに墓を探ろうとして上様に阻止され自刃の信濃屋菩提寺の墓地、相国寺か。特徴的な石造物とうるさいくらいひしめく石灯籠。キャプチャ。
事後新さんは信濃屋の隠した金を先代が娘に伝えた言葉頼りに探すと床の間がごごーっと開く。

■ 三匹が斬る! 第七話「勇み肌 男はご法度女人里」」1987.12.3東映/テレ朝

 上州の代官所の牢から出てくるたこを出迎える殿様、またここだよ判るまで夢に出てくるよの築地塀と長屋門・キャプチャ。時を同じくして解き放ちの娘・お小夜を拉致せんとするやくざ者を追い散らす殿様、丸太持って暴れる大入道も出るがプロレスラー起用の模様。このあと千石もこの築地塀通りかかり渋柿盗って吐き出してるところを通行人に笑われるシーンが。千石はその後峠で弁当使う女たちに護衛は要らんか握り飯ひとつでいいぞと声掛けあんたのほうが物騒だと断られる、谷山林道。直後雲助に絡まれるのを助け握り飯貰い食うが天敵の蛇が出てきてフリーズ。情けない声あげ挙句噛まれるが先の女たちのひとりが蛇掴み投げ、傷を吸出し助けてくれる。そのままついてゆく千石、女は上州紬の工房を仕切る元侠客のおせん、工房は犯罪歴がある女たちのサンクチュアリだった。
 その夜、たこに伴われお小夜が紬の里にやって来て里に受け入れられる。翌朝、十手持ちが来てお小夜を出せと強要するが千石が撃退。しかしおせんは付け入られる口実作ったと千石に苦言する、柊野堰堤。里にいるのは皆男で身を持ち崩した者ばかり、男の手は借りたくないのだと言う。
あたりで一番の紬屋・小島屋は代官や岡っ引とつるんでいて、最近目立ってきたおせんの工房を苦々しく思っている。町に出た工房の女を脅しおせんの持つ鑑札を掠め取ろうととするが能わず。また、江戸から工房へ買い付けに来た商人を襲わせるなど悪辣の限りを尽くし、挙句の果ておせんと千石の不在狙いお小夜を拉致するというありさま。
十手持ちのもとに単身乗り込むおせん、乱入の三匹は代官以下皆殺し。
 旅立つ三匹を見送る紬の里の女たち、おせんは千石に用心棒になって残ってくれと言うがあんたのが強いと返す千石、峠は谷山林道
2002/8/18

■ 仕掛人藤枝梅安 梅安針供養

 往診の帰途、何者かに暗殺されかかった若侍は梅安に助けられるが、目覚めたときには記憶を失ってしまっていた。背後には大家の後継問題があり、仕掛人たちも関わってゆくことになる。
若侍を甲斐甲斐しく世話する三人が微笑ましく描かれている。この手の人間にはとことん優しい梅安たち、子犬を拾うようなもんかな。
 若侍の家・池田屋敷を張り込む彦次郎、荷を担いだ行商姿から上品なお店者に早代わりのシーン、歩き方もすっと変わりさすが。梅安たちは今回も頼まれもしないのにターゲットの対立相手も殺ってしまうのが可笑しい。

■ 鬼平犯科帳8 第七話「影法師」1998.6.3CX通算133話

 役宅の茶室でうさ忠の見合い。婚礼が十日後に迫った日、叔父のところへ挨拶にと称し岡場所へ向かううさ忠。途中叔父にばったり会ってしまい両親の墓に詣でる羽目に。
この姿を見かけた盗賊・塩井戸の捨八はうさ忠を「両個の源三郎」という以前エラい目に遭わされた昔の仲間と間違え後を尾けてくる。
うさ忠は目黒威徳寺で墓参済ませたあと目黒不動(真如堂)で叔父をまき、捨八もうさ忠の姿を見失う。うさ忠を源三郎と信じて疑わぬ捨八は叔父も盗人と思いその行く先を尾け、入った菓子屋に引き込みに入っていると思い込む。自分の宿へ戻った捨八は仲間の井草の為吉にこのことを話し、両個の源三郎のお盗めの上がりをそっくり頂く計画立てる。
 だが捨八が以前エラい目に遭ったのは両個の源三郎のした事ではなく井草の為吉と長坂万次郎が仕組んだものであった。為吉と長坂が再度捨八の上がりを掠めようとツナギをとる神田橋御門外の茶店、嵯峨清涼寺多宝塔前に茶店セット。この密談をおまさが聞いていて盗賊改の探索が開始される。捨八の宿も突き止められ見張り所が置かれ、宿屋にはうさ忠が送り込まれる。この際うさ忠は仮病を使わされるが、近所で開業している立泉門下の医師・道仙が偽装工作とツナギを受け持つ。こんなことは初めての経験とはしゃぐ道仙(田中様)と対照的に粥ばかりの食事と婚礼の日延べが気になり萎れるうさ忠。
 お盗めが切迫してくるなか、うさ忠は外を売り歩く鰻売りの声にたまらず飛び出し、戻ったところで捨八とばったり。びっくりして飛び出す捨八は召し捕えられる。
気付かれていないことを確認した鬼平は為吉と長坂の一味を一網打尽。
 原作では両個の源三郎ではなく「さむらい松五郎」だが両個(りゃんこ)の意は二本差し、ニュアンスは同じ。でもなんでわざわざ変えてあるのかな。
2002/8/17

■ 木枯し紋次郎 第七話「六地蔵の影を斬る」1972.2.12CX大映京都/C.A.L

 水戸道をゆく紋次郎、覚えの無い仇として追われる。牛久で見る霞ヶ浦の景色、初めて見る者は海と間違うとナレーションの入る水辺、琵琶湖。対岸の雪を冠った山は比良山か。以降ロケ地は枯れ葦の中が多い。
 話の大元は紋次郎に憧れる渡世人が幼馴染の仇をとった際紋次郎を騙って名乗りを上げてしまったことだった。まとわりつく金蔵と紋次郎の微妙なスタンスが見物。ラスト、憧れていた長楊枝を金蔵の死に顔にぷっと吹く紋次郎、見事に口に。これを金蔵にねだられた際紋次郎はこれを使って人を殺したことはないとちょっとムキになるシーンがあるが少し原作と違うのでは?

■ 暴れん坊将軍2 第178話「怨みで染めたつのかくし!」1983〜ANB

 冒頭、包丁を研ぐさき、武家へ嫁入り話持ってくる侍の横森にこれでよしなにと切餅渡す。
 息子に剣の稽古つける乾臨太郎、息・七之助に新しい母が来ると告げる、酵素(河原)。
 丑の刻参りの噂聞いた新さんたちは夜の神社で鉄輪の女が人形かんかん打ち付けているのを見る。
 辰五郎の知人である乾臨太郎が嫁取りの日、行列の花嫁を見る新さん、角隠しの下に鉄輪の女の面影認め顔曇らせる。
 勘定奉行安西伊予守、諸国回り終え復命、上様に拝謁。暴将ではこのタイミングでレギュラーでない奴が拝謁するとそいつがワルの黒幕の法則今回も過たず、放ってあった庭番の報告はさんざん。
 新妻・さきの風呂を覗きの乾七之助、さきはぴしゃっとやったあと遊里へ連れてゆくという行動に出る。何も知らない若様、当然の如く溺れ家から金を持ち出すありさまに。
夫の臨太郎が上司・安西の不正の証拠したためた書付を屋形船の上で安西に渡すさき、大沢池
一連の不審な行動は15年前佐渡で老巡礼と孫を御用船に乗せてやった乾の温情が仇となり、時化に遭った船から水夫によって荒海へ放り出されてしまった幼いさきの怨みだった。さきは遂に七之助を害せんと包丁で襲い掛かるが何も言わず刃を受け父を許してやってくれと言うのに止め刺す能わず。
 その夜、安西高笑いの座敷に障子破って投げ込まれる家来、新さん「お前の悪行には恐れ入ったぞ」、開き直りの安西、ラス立ち。安西はその場で成敗。
 ラスト、砂の器ふうの老巡礼と孫娘のイメージ、琵琶湖

■ 三匹が斬る! 第六話「鬼と呼ぶ男に惚れて薄化粧」」1987.11.26東映/テレ朝

 岩槻では悪代官の出した奢侈禁止令により贅沢を取り締まる岡っ引・羽織組が横行、好き放題に暴れた挙句目こぼし料を掠めるありさま。
 殿様は縁日で羽織組に絡まれている女・お絹を助け礼金貰って鰻をゴチになる。ついでに腹に据えかねる岡っ引の腕へし折ってくれなどと依頼されたり。
 千石は腹をこわしうめいているところを通りかかった蘭方医・山崎東庵に救われ、居候になり思想に感服して刀を捨てようと思い立つ。
 お絹がやっつけてくれと頼んだ岡っ引・半次郎は通称鬼半と呼ばれるうるさ方で、細かいことにやかましいものの筋の通った男。代官の悪を暴こうと商家に証言依頼するが応じる者はおらず、クサる鬼半、殿様に時流を嘆き石を川に投げ込む、中ノ島橋下。橋上で窺う者あり。
殿様と共に半次郎に関わるうち次第に心を解き助力しようとするお絹だが、八州役人の視察の際訴え出ようとの企みは代官によって潰え密殺されてしまう。
また、鬼半と共に危険分子と見做された東庵も往診の帰途、千石と別れた直後暗殺される。
千石は新しい高札を購め檄文大書し番所の前に立て殿様も一緒に捕縛される。八州に直接調べを受け代官を弾劾しようとの意図だが、牢に火を放たれ万事休す。二匹の危機一髪にたこが乱入、脱出させる。斬り抜けるついでに代官をばっさり。同刻、半次郎は八州の助力で羽織組をお縄にし大団円。
 不明なロケ地多数あり。冒頭殿様が拝礼する神社。東庵が暗殺される寺社。東庵の屋敷の萱葺き屋根が見える門と塀。今回のEDの築地塀(例の裾に石垣の奴)、長屋門。キャプチャ。 
2002/8/16

■ 暴れん坊将軍2 第177話「箱根八里の鬼退治!」1983〜ANB

 冒頭、箱根の関のありようが語られる、関所に仕立てたどこかの社寺の参道…不明・キャプチャ。新さんは湯治のじいを迎えに、め組は頼まれて鳴海屋の駆け落ち娘を捕まえに、箱根へやって来る。途中、駆け落ち娘たちの通る小田原付近の街道筋、大沢池堤。泊まる宿はじいの湯治場と同じ・清滝か。新さんは街道筋で短筒ぶっ放し猪捕えようとする乱暴侍・大目付の息子の水野右近をたしなめる、林が不明・キャプチャ。
 新さん一行は茶店で通行手形盗られ難渋する遠州屋の女将と関わり合い、箱根奉行鬼頭玄蕃頭と悪さをしに来ている水野右近らと対決。遠州屋の女将には印籠渡してやる、石橋上・キャプチャ。短筒で悪さをしていた水野を捕え関所に乗り込み「紀州に生まれた俺が今は吉宗と名乗っている」攻撃、ラス立ちへ。水野は自刃。水野の用心棒に沢田さまが。

■ 三匹が斬る! 第五話「空っ風、可愛い女の恨み文字」」1987.11.19東映/テレ朝

 殿様・たこ・お恵が船でゆく上州と武州の境を成す神流川、桂川山室付近。同乗客に木枯し紋次郎ふうの渡世人。船は岸から日光例幣使一行がお待ちと呼ばわる侍に停船命じられる。例幣使一行が佇む川岸、山室対岸の桂川堤
 高崎藩領・倉賀野の御堂で寝ている千石、渡世人が例幣使一行に斬りこみ返り討ちにされるのを見る、大覚寺護摩堂の中。また更に斬りこもうとする農家の若い衆を制するが空腹で倒れ食べ物をくれれば仇をとってやると申し出る。
渡世人は倉賀野出身の「風与出者」(ふとでもの・人別から除外)、例幣使に差し出した妹を亡くした兄で、千石が制した若者・清吉も今回婚約者を差し出すことになっているのだった。その話を聞く千石、大覚寺聖天堂
村の衆が松明持って集まる岩木田神社、鳥居本八幡宮。老巫女が亡くなった娘たちの霊をおろす。千石は例幣使の伽に差し出された娘たちが記名し髪を一房貼り付けた怨念のこもった巻物を見せられる。例幣使をやっつけると約した千石が斬り込むのを殿様が止める。翌日、出立の例幣使たち、伽に出された清吉の許婚者は縊死、大覚寺天神島
 日光に着き使い果たした例幣使一行は用の終わった前回の御幣を刻み近在の大名や豪農に売りつけ一儲け企む。出立の一行、大覚寺式台玄関勅使門(開いてる)〜街道筋は山室の堤(竹林バック)、高崎・安中へ向かう。
 殿様と千石が例幣使について話しながら歩く築地塀、あーこないだから判んないとこー随心院じゃないのよねー途中湾曲部あるし裾の石垣が…どこなんだよぅ。
殿様は例幣使が明日お忍びで武州岡部の商家の寮に泊まることを明かし、ここで仕掛ければ誰の迷惑にもならないとにたりと笑う。千石は清吉の縊死した婚約者の墓に詣で清吉と話す、墓地不明・キャプチャ。見たことあるんだけどなー。その後清吉は自ら「風与出者」となり自らの人別の上に赤い紙貼り付けたうえで一行に斬りかかり死。
 件の寮に向かう一行の船、広沢池東岸。船頭はたこに入れ替わっていて船は草むらに座礁させられる。飛び出した家来二人は殿様がばっさり、例幣使・一條伴成は待ち構えた千石が斬。
事後、空の船に娘たちの巻物延べ清吉の名記した紙を重ねシップ・ベリアル。
 例幣使、お茶壺道中、お氷さまとこの手の話は時代劇においては定番であるが、本作は痛快時代劇ジャンルにおける佳作と言ってよい。
2002/8/15

■ 暴れん坊将軍2 第176話「家康公の借金証文!?」1983〜ANB

 じいが幻術かけられ東照神君の本能寺の変に際しての伊賀越えでの借り方を返す羽目に。現われた家康の恩人の子孫・和田平九郎を先頃没収された旗本・下条掃門太夫の芝の寮に入れる、中山邸(門、参道)。庭では忍者っぽい妙な訓練はじめる。また、寮の裏の船着から大量の銃を運び出しているのを庭番が見る、大沢池
 近江から出て来た鬼沢雲右衛門は「和田」の名聞き下条の寮を偵察、塀から覗き見て父の仇を発見。見かけた新さんが鬼沢の女房に事情を聞く、大覚寺天神島。鬼沢の実の名は「和田平九郎」といい甲賀忍の末裔、父の仇・武井心幻斉を追っているがあまり熱が入っていない。
 偽物の和田の宴席にめ組が乱入、拉致してみると正体は辰五郎が箱根で助けた旅役者・百合之丞。鬼沢の女房は父の仇と武井に突っかかるが連れていた娘とともに倒される、大覚寺護摩堂裏。怒った鬼沢は下條の寮へ。そこでは当の下条が武井と組んでプチ・クーデタの悪だくみ、左遷させられた恨みで江戸に火放ちじいと大岡の失脚狙う。気勢上げる一味の前に上様出現、余の目前で腹切れ攻撃。「これが本当の上様なら好都合」と斬りかかりラス立ち開始。闇に潜む忍に夜明けを待つ林、中山邸の庭。夜が明けると糺の森に早変わり。鬼沢は武井と対峙し罠にかかり木に吊るされるも得意の投石で勝利、馬場。下条は自刃、池跡

■ 三匹が斬る! 第四話「赤トンボ花嫁行列通りゃんせ」」1987.11.12東映/テレ朝

 河原の露天風呂でご機嫌の千石、清滝川。嫁入り行列に妙な頼まれごと引き受けたと兄を責める村娘を門に凭れて見る殿様、西明寺山門。たこは身分ありげな若様におもちゃを売る。
 高浜藩では世子逝去のあと後継で揉めている。そんな中、山道を走る早馬を三匹を待つ茶店で見るお恵。早馬の近習頭はその後狙撃され殿様に鶴丸君に危機迫るを告げ死、谷山林道。その鶴丸君はたこから次々とおもちゃを買い連れ歩く、鳥居本八幡宮舞殿前。鶴丸君一行はやって来た花嫁行列と摩り替わる、鳥居本八幡宮広場。
一方千石の宿にはここで休憩をとる手筈の鶴丸君を狙って城代家老(自分の孫を次期藩主に据えようとしている)の手先が押し入り千石はじめ居合わせた者を監禁。千石が機転利かせ宿の子供使い殿様に事の次第連絡、殿様とたこが危機一髪に乗り込み鶴丸君確保の上斬りこみラス立ち。城代家老は三匹を恨みながら自刃。

■ 仕掛人・藤枝梅安 梅安晦日蕎麦

 冒頭、梅安が仕掛けた千石家用人と彦次郎が依頼された仕掛がリンク、探ると依頼主の大ワルと健気なターゲットが浮かび三人で仕事をすることに。
原作をよく踏襲した小杉と梅安たちのスタンスがやはり必殺シリーズと一線を画す。
この作、なんといっても彦次郎の台詞回しが秀逸。
2002/8/14

■ 暴れん坊将軍2 第175話「母哀し、裏切りの二重奏!」1983〜ANB

 大工・幸次郎の母・おりくが福江藩留守居役の中間に殺されかかるが吹き矢に当たって死に、おりくが町方に連行される、仁和寺九所明神。しかしおりくは事情を話さない。
現場検証のすえ実行犯は鳥刺し(鳥の羽が林に落ちてるだけで断定…)、ターゲットは中間でなくおりくと断ずる新さん。
 福江藩御用達の海産物問屋・肥前屋では主人(林で鳥刺し・鳥は猫の生餌にするんだな、これが)と娘・静江(福江藩留守居役奥村佐十郎夫人)がおりくの話をしている。
静江が藩邸から出て大川端の船着場へ行くところを尾けていて捕まる幸次郎、肥前屋の蔵に放り込まれる。蔵には抜荷を探りに来ていた庭番がいて救出しようとするが見つかり阻まれる。
 幸次郎が捕まった件を聞き昔を告白のおりく、幸次郎は静江の嫁入り前に生んだ子で中間はおりく親子に都合が悪いので江戸を出ろと申し渡しに来たものだった。
おりくを伴い肥前屋たちがいる霊岸島へ向かう新さん、放生池堤仁和寺観音堂〜幅の広い石橋(不明・キャプチャ)
 荷の着く霊岸島へ来る肥前屋親子、放生池堤。船に幸次郎乗せ沖合いで鱶の餌にするつもりのところへ火薬が炸裂、新さん登場。幸次郎は肥前屋に突っかかり撃たれる。駆け寄るおりく、肥前屋を鬼と罵る。そこへ奥村佐十郎が人数引き連れ現われ最早邪魔者の肥前屋親子を始末、抜きつれる新さん、名乗らずラス立ち移行、今日は峰打じゃなくマジ斬りで大暴れ。五社明神石鳥居前で奥村を斬って捨てる。

■ 三匹が斬る! 第三話「仇討ちの乙女も愛でよ秋花火」」1987.11.5東映/テレ朝

 倉田藩の仕官登用試験に急ぐ千石が疾走する中山道、谷山林道。やがて水辺に至り、堂脇から出て来た仇討ち娘に行く手を阻まれる、大覚寺放生池堤、護摩堂
採用試験には番取りしてやっていた殿様が出席、筆記試験に合格してしまっている。合格者二名は剣の試合で一名を採用との話に金で負けてやろうと持ちかける殿様、にたにた笑いながら試合う最中応じる相手の浪人・平田勘兵衛(千石が間違われた仇)。合格した平田は幼君と家老に引き合わされる、彦根城玄宮園の池の木橋上。
 町で平田に会い約束の金を要求する殿様、惚けるのに衣服居合いで切り裂き小判じゃらじゃら落とし取ろうとするが、平田は金の上にぺたんと座り込み女房の身請に使うのだと告白。仕草が可愛い高橋悦史。
 倉田城に長崎から来たカピタン一行が本陣を使うとの早馬、接待役に平田が抜擢される、彦根城。カピタン一行がゆく山道、襲撃され荷が奪われる、谷山林道。カピタンは殿様が救出。襲撃犯は倉田藩の手の者で、荷の硝石を山小屋に運びこむ、酵素。責を負わされる平田、そのことを話しながら歩く三匹、放生池堤。カピタンを助けたことにより殿様が介入して平田を処分し損ねた倉田藩は仇討ちを持ち出し場を設け試合わせるが、駆けつけた平田の妻が弟の身代わりになったことを暴露するも慌てた家老一味に平田と仇討ちについてきた下男は斬殺されてしまう。
 怒った三匹、カピタンを動かし城に潜入。捕われていた仇討ち娘を救出し家老残し斬りまくり。家老を追い立て硝石隠した小屋へ案内させ爆破、家老は街道の木に裸で括りつけ晒す。

■ 必殺商売人 第八話「夢売ります手折れ花」1978.4.7テレ朝

 桜花のもと、深川の口入元締・柴源の駕籠に立ちはだかり傘に仕込んだ得物で鮮やかに撫で斬りにするお高祖頭巾の女・菊…これが正八の読んでる絵草紙のひとこま…正八、寝間で何をしているのか君は。
 同じ黄表紙を読み戦々恐々の一味あり、このへんから現か否か判然としなくなってくる。奉行所でも「不埒な書物」が話題となり、主水は正八のアジトへやって来て摘発品を物色、布団の下の正八コレクションに感心しきり。お菊の黄表紙は懐に抱き守ろうとする正八。
 蝮の六助を伴い汀をゆくお菊、北町与力・北岡徹之進を陥れ殺害した過去の罪状糺し誅滅。外の気配に小窓開け正八が見るのは黄表紙に描かれたのと同じ光景。現場へ走り死体確認した正八は商売人チームを召集するが死体は掻き消えていて深まる謎。ロケ地広沢池東岸
 黄表紙の版元から谷中の寺に足立竜人訪ねる正八、いなされ帰る道でお菊と遭遇、びっくり正ちゃん、鐘楼・石段・墓地映るもロケ地不明、キャプチャ…高雄か?
 その後足立竜人はワル一味に突き止められ殺害、それを見て復讐に赴くお菊、正八が止めるも死んだら父母の墓にと言い置き去る。
お菊の死後、卒塔婆と菊花を持ち墓を掘る正八、土中に隠された黄表紙の続編の原稿ゲット、これを依頼料としてチームに差し出す。
灯台のアジトで始まる絵草紙作成、作った本は飛ぶように売れる。奉行所の摘発で次々火中に投じられる黄表紙、これで過去の事件は終わったと言うワルの座敷に投げ込まれる火のついた件の草紙。おせいが菊の扮装で残った三人を仕置、主水は殺到する人数を豪快に撫で斬り。
2002/8/13

■ 暴れん坊将軍2 第174話「決戦前夜の仮祝言!」1983〜ANB

 め組が釣りから帰ってくる岸、嵐山公園中州岸。そこへ同郷の男に会うため中州へ渡してくれと頼む女・おせつ。竜虎らが着く大川箱崎町沖の中洲、広沢池東岸。ここは黒潮の重兵衛が差配する罪人のサンクチュアリで政吉は重兵衛襲い金を盗ろうとしたところを叩き伏せられ居候しているのだった。政吉と暮らしたいというおせつを赦す元締・重兵衛。島の荒くれも好意的。
 中州では独自ルートから仕入れた薬用人参を裏で商うが、闇レートよりは適正価格で売っているという重兵衛。人参の高騰は御用商人の長崎屋が勘定吟味役と組んで物流を抑えていることに因る。中州の重兵衛のアジト、酵素に小屋セット。
 重兵衛のルートが邪魔になった長崎屋たちは配下を用心棒に襲わせる。二人殺られてのち守りを固める重兵衛。サンバ侍の挿入歌が流れるなか長崎屋と同業の和泉屋および黒幕の勘定吟味役・津田将監が人数連れ中州指して船で行く・また新さんが庭番連れで行く、広沢池上。
火薬使うなど派手な反撃も人数に押し切られ劣勢の中州組、配下があらかたやられたあとアジトで待ち構える元締が斬られ政吉も斬られかかるところへ新さん、立ち回りに加わる。有栖川の中じゃぶじゃぶ大暴れ。
 江戸城で津田呼ばれじいに糾弾、空惚けるに「御簾上げい」攻撃。現るはリアル重兵衛のビニール仮面被った上様、べりべりと仮面はがし津田を糾弾。将監刃向けるも敵わず自刃。

■ 三匹が斬る! 第二話「花一輪、雨も上がるか中山道」」1987.10.29東映/テレ朝

 中山道(?中山道で川止め?)で川止め。矢部宿(?東海道では?)本陣で木暮藩と立花藩との揉め事に巻き込まれる三匹、木暮藩を仇と狙う母子等からめドラマが展開される。
 川止が解け出立する木暮藩一行、罧原堤。追ってきた千石が乱入。騒ぎのもととなった家康の扇は殿様が切り刻み双方諌め落着。

■ 怪談百物語 「四谷怪談」2002/8/13CX

 蘆屋道満の裔・道三(竹中直人)が狂言回しのシリーズ。
 なんかお岩さま化けて出る動機が弱いような感じ。女優さんの早口が気になる。最近こういう喋り方の人多いな。伊右衛門も色悪に見えないなー。宅悦は極悪な味付けなしの解釈?戸板返し無いしね。
「出る」お岩さま、お札で封印した家のまわり巡って開けて下され、っていうのはなんか牡丹燈籠みたい。最後の「岩、お前の勝ちだ」って伊右衛門が自刃するのもなんかしっくり来ない。
そもそもフジのこの枠でこれはないでしょ…もう終わりなのかな。

■ 神谷玄次郎捕物控 第九話「追い詰められて」1990CX

 雨の中、破損した片っぽ草履で歩く神谷、通りすがりの女に草履を貰う大川、中ノ島橋
 男を手玉に取る料亭の女将が殺害される。この犯人の気弱そうな男・新七がたまたま神谷に草履をやった女・おすみの店に逃げ込んでくる。薄幸そうなイメージのおすみは新七の境遇に同情し庇う。二人の間には微妙な感情も育ってゆく。
新七には病篤い老母がいて大川を越え品川へ行かねばならないが、殺した女将のヒモ連中が大川の橋を固めていて出るに出られない。
深川をベニスに譬えたイメージ映像がナレーションに被る、八幡堀。品川の新七の老母がいる家、萱葺き民家ロケ地不明、銀蔵が張り込んでいる。おすみの家にはボランティア買って出た勝蔵が張り付く。
 遂におすみの家を出て老母のもとに赴く新七、未練たっぷり。品川へひた走るが家の手前で神谷が待ち構えている、大沢池堤。情をかけ飄然と銀蔵に預けて去る神谷。
2002/8/12

■ 暴れん坊将軍2 第173話「愛の証しの月夜唄!」1983〜ANB

 お高祖頭巾の女が船でゆく夜の大川、大沢池。頭巾かぶったまま深川で芸者上げて遊ぶ。その屋に来合わせため組、新さんは奢ると言った癖に財布忘れて金を調達に出、戻ってみると一行は頭巾の女の席でよろしくやっている。新さんの金の調達は夜道で手をかざすと小判がひゅっと飛んでくるという「システム」。庭で月を見る頭巾女・小笛にに話しかける新さん、月に心洗われるという女にキョーミ持つ。
 性質の悪い金貸しが横行、首を括る者も出る始末。商家を脅す実行部隊はいせ屋、裏に最近のしてきた糸屋仁左衛門。これを焙り出そうと大岡はいせ屋一家を片っ端から引っ括る。そのさまを見ていた小笛を追い話を聞こうとする新さん、仁和寺金堂前。
糸屋に乗り込んだ新さんは仁左衛門と同衾している小笛見てショック受け物思いに沈む汀、大沢池。その後訪ねてきた小笛と話す新さん、仁和寺九所明神。仁左衛門の囲われ者となった経緯を語る小笛、新之助への思いも告白。
 証拠の糸屋とつるんでいた北町同心を連れ糸屋に乗り込む新さんと大岡、上様と知らされても将軍など恐れることはないここで消せば商売がうまくゆくと嘯く仁左衛門。ラス立ち大暴れのすえ対峙する上様と仁左衛門、短筒持ち出し上様を害そうとする前に小笛飛び出し的となって死。

■ 三匹が斬る! 第一話「十萬両!ここが名代の浮世風呂」1987.10.22東映/テレ朝

 冒頭、子供の投げた竹とんぼを投げ返してやる旅の途中の殿様、水辺の茶店は琵琶湖岸。街道をゆく千石、河原は淀堤に酷似も確信無し。
 深川八万坪の湯屋・松乃湯に地回り・聖天一家の手先となって嫌がらせに来る千石、荷車を引いた馬で疾走するシーンの一部に下鴨神社糺の森馬場。千石により破壊される湯屋、来合わせた殿様とたこ。用心棒買って出る殿様、千石もその後聖天一家見限り仲間に。
 内情探るうち浮かぶ奉行所の影。聖天一家は使い捨てとばかり引っ括られ、逃げ出した一人を三匹が問い詰める汀の小屋、広沢池東岸。奉行の狙いは八丈で死んだ盗人が埋め立て前に今の松乃湯の下に隠した30年前に盗られた公金10万両。ゴリ押しで松乃湯を差し押さえ建物を破壊し千両箱掘る奉行以下を始末する三匹。
 松乃湯のお恵と共に旅立つ三匹、谷山林道

 ★OPロケ地 谷山林道(旅姿の殿様)、流れ橋下(橋脚に馬つなぐ千石)、柳谷(殿様の立ち回り)、柊野堰堤(千石の立ち回り)、罧原堤?(たこの立ち回り)

■ 暴れん坊将軍12 第六話「怪盗キツネ小僧!裏切られた幼な心」2002.8.12テレ朝

 赤本作者・立花策伝の作品を好み登場人物の「狐小僧」に会いたがるめ組のもも、母と新さんと一緒に作者に会いにゆく。しかし立花はラストナレーションにある如く「すさんだ中年男」で失火を出しても反省の色なしの無頼。ももにしつこく狐小僧について尋ねられいい加減な話を仕立てて聞かせる橋の上、中ノ島橋。狐小僧の現われるという祠に向かうもも、橋から振り返った切り返しの画は五社明神。道に迷って夜半泣いているももを探し出す立花、五社明神。泣くももを背負って歩くところをかつての上司・勘定調役と武蔵屋に見られる。立花のことを奉行に注進の武蔵屋たち、それを見てツナぐお庭番、大覚寺御殿川べり(背景に勅使門橋)。すぐに刺客が差し向けられ危ないところへ新さんとめ組。立花は松井主水らの陰謀で身籠っていた妻を亡くしているのだった。松井は武蔵屋との癒着を疑われ調べ中。
贈賄の生き証人である武蔵屋の番頭・次助の死体が上がる、広沢池東岸
 勘定奉行・細川邸に乗り込み妻子の仇と短刀を振り回す立花、ももがついて来ていて危地に。斬られかかるところへ爆薬が炸裂し狐面つけた新さんが登場、「余の顔とくと見よ」フラッシュ。「何が上様じゃ上様が斯様な事をなさる筈が」でラス立ち。松井主水と刀合わせる上様、刃から火花散る効果。奉行と武蔵屋は成敗。
2002/8/11

■ 仕掛人・藤枝梅安 梅安迷い箸

 許しがたい、世に留めおいてはならない悪人を始末するいつものパターンだが、ワルのなかに混じっている「おんな」、事件に巻き込まれる「おんな」、情念の世界が丹念に描かれる。
 梅安の仕掛は豪快、彦さんの仕掛はあざといくらいシャープ。料理の表現もうるさからず、やっぱりこのシリーズいいわ。

■ 鬼平犯科帳8 「同門対決」1998.5.27CX通算131話

 鬼平と高杉道場で同門だった男が盗人に身を落とし平蔵に一泡吹かせてやろうとするが敵わず、というエピソード。
粂八の船宿のシステムなど興味深い件が語られる。
 ロケ地、大川万年橋を渡り別れ行く砂蟹のおけいと笹倉の太平、中ノ島橋。ターゲットの巣鴨の徳善寺(ロケ地不明)へ押し込んだ長沼又兵衛一味に襲い掛かる盗賊改、大覚寺大沢池木戸〜護摩堂前。
2002/8/10

■ 木枯し紋次郎 第六話「大江戸の夜を走れ」1972.2.5CX大映京都/C.A.L

 夜の江戸、屋根をゆく盗賊。呼子響き捕縛される「十六夜小僧」為吉。
 雨の甲州街道をゆく紋次郎、病の母子見掛ける。遠縁だという連れの男は下高井戸宿まで運んでくれと言う。助けた母子は十六夜小僧の妻子、処刑を見に行かねばならないが到底行けそうにない、代わりにこの赤いしごきを引き回しの為吉に見せてやってくれと申し出る。言われるまま合図の品預かり江戸へ発つ紋次郎、道中の風景に「斬り抜ける」などでも使われた蔵、摩気の里か。
江戸への入口・内藤新宿で博徒・白虎の源六にからまれるが、下高井戸から紋次郎を見ていた女・お小夜が仲裁。江戸へ入り花川戸への道すがら紋次郎に過去を語るお小夜、中ノ島橋松本酒造。お小夜は為吉の情婦だと言う。
 為吉の小塚ッ原への引き回し、路傍に立ち赤いしごき示す紋次郎に為吉は指を二本立て合図。その後処刑に動揺したふうのお小夜は紋次郎を引きとめる、伏見・宇治川派流大倉記念館付近。紋次郎を長屋に連れ込み呑み明かし「合図」の内容を聞き出し姿を消す。寝込んでいた紋次郎は事の次第に気付き木戸の閉まった町を抜け下高井戸へ。
 お小夜が為吉の女房の遠縁の男呼び出し合図の意味を教えろと迫る、鳥居本八幡宮。白虎一味の人数が出ている。紋次郎駆けつけ一味とお小夜を斬。お小夜は白虎の女だった。
 為吉の女房から金のありか聞きだそうとしていた遠縁の男こそ本物の「十六夜小僧」、紋次郎関わりまくり。

■ 暴れん坊将軍2 第172話「十手無用の父娘鳥!」1983〜ANB

 両替商・福丸屋、芝一帯で借金のカタとして何軒も店を追い立てる。バックに火盗改役・花房右京之介。花房邸、大覚寺大門
火盗改同心・磯見金吾は福丸屋の身辺洗い消されかかる。磯見が思いをかけている町娘の父・喜平(元火盗の岡っ引)は向島の福丸屋寮へ向かう花房一行に斬りかかる、大沢池堤。喜平は花房に狙撃されるが新さんが駆けつけ花房の前に立ち「せめて余の前で潔く致せ」攻撃、でラス立ち。天神島で大暴れ。花房は手向かうが「見苦しいぞ右京之介」パンチ受け自刃。

■ 付き馬屋おえん事件帳 第二話「吉原恋模様、身請話に泣く女」1990TX/松竹

 同業者を次々陥れ肥え太ろうとする回船問屋・越前屋がおえんに言い寄る。満更でも無い様子のおえんに若い衆は不満顔。取立て先で知った情報から越前屋が真っ黒くろなこと知り動く付け馬チーム、おえんが拉致される一幕も。
 ロケ地、元船乗りの辰三を探し釣り人に聞き込みの又之助、大覚寺放生池堤。辰三から酒席で話聞き込んだ帰り辻斬りに遭うのは大沢池木戸付近。越前屋呼び出し啖呵切ったおえんが帰途に拉致されるのは有栖川畔
 なんかラストの「仕置」シーンに迫力無いなーもうちょっと見てみないとわかんないけど。
2002/8/9

■ 暴れん坊将軍2 第171話「謀叛人の娘」1983〜ANB

 将軍就任間もない頃、騎馬でゆく吉宗が狙われる、下鴨神社糺の森、馬場、池跡。襲撃者は尾張藩江戸家老・春日井備前守、果たせず自刃。
 六年後、春日井の娘が流浪のすえ母も亡くし騙され岡場所に売られてきたのを助ける新さんと定年間近の南町同心。これにヤクザの般若一家がからみ、抜荷はたらく回船問屋も出てきて娘を利用しようとする。
 破戒坊主から脅し取った寺宝を沖の船へ運ぼうとしてワル一味が来る霊岸島、近江舞子の琵琶湖岸。そこへ新さんとめ組、大暴れ。なんか今日は上様峰を返さないでずばっと斬ってたような気が…。
 春日井の娘を父の罪から解放し同心夫婦に託す上様、春日井の自刃の地、池跡

■ 天下の副将軍水戸光圀 徳川御三家の激闘 1992.1.2TX/松竹
 「逆臣覚悟! 光圀最後の闘い」

 愛洲の死を聞いた光圀、江戸へ。水戸藩邸では将軍上覧の能が催される予定。
藩邸に入る光圀、狙われまくり。ワライタケで悶死した侍女の姉・桔梗(柳沢の手先)がしまいには斬りかかってくるがかわす光圀。逃れ走る桔梗は柳沢の手の者に消される、糺の森。安兵衛が現われ一味を斬って捨てる、池跡
 上覧能の舞い方つとめる老公、舞台の庭は相国寺大光明寺。舞の途中斬りかかってくる江戸家老を返り討ちの光圀、柳沢は無礼と咎め立てるが将軍は制止。これを最後に水戸から出てこぬと言上しくだくだお説教の光圀。感服する綱吉…無駄だぁ、このあと忠臣蔵だもん。
 TXの12時間ものは最後が尻すぼみの結構多いなー。老公スヌーピーに似てるし。

■ 付き馬屋おえん事件帳 第一話「女涙の初恋始末」1990TX/松竹

 喜の字屋おえん、表稼業は小料理仕出し、裏では取り立ての親から継いだ付き馬屋。店には屈強の男が三人、養女が一人。
 妓楼で顔見世前の少女に無体はたらいた旗本の若様と炭問屋の放蕩息子、泣きつかれ損金取立てに向かうおえん。炭問屋・天城屋の現当主はおえんの昔の男、付き馬屋を継ぐきっかけになった伊之助。取立てにゆくが息子は勘当したと突っぱねられ難航、帰途には襲撃される、中ノ島橋(橋上、堰堤下河原)。
 天城屋は旗本・加西と組んで薪炭御用一手にしようと画策の最中、おえんらを牽制しようと娘をさらうがこれは伊之助が孕ませて捨てた花魁の忘れ形見だった。しまいには旗本らに始末されてしまう天城屋親子、侍たちを鮮やかに始末する付け馬チーム、まんま必殺ノリ。
2002/8/8

■ 暴れん坊将軍2 第170話「め組が消えた異変街道」1983〜ANB

 修善寺温泉(清滝川だと思う)へ湯治のめ組、露天風呂へ行った四人組が失踪。探しに行った新さんは三鱗の旗指物つけた鎧の騎馬武者に襲われる、わらびの里?斬撃かわし辿りついた滝壺で釣りをしている荒木右京に会う、菩提の滝丹波の琴滝
 捕まった連中は採掘の強制労働、旗本・榊原主水正の画策で北条氏の埋蔵金探している。荒木はその案内人。正体は北条氏の末裔で榊原を鎧武者姿でヒビらせたりしている。
 新さんが荒木の正体を言い当て斬りあいになる、鳥居本八幡宮舞殿前。
 荒木の正体が榊原にバれチャンバラ、新さんが出てきて「俺の顔よく見ろ」攻撃。逃げる榊原たち、ラス立ちは菩提滝丹波の琴滝前。荒木は撃たれ死亡、埋蔵金は闇の中。

■ 天下の副将軍水戸光圀 徳川御三家の激闘 1992.1.2TX/松竹
 「逆臣覚悟! 光圀最後の闘い」

 高田馬場、桂川自転車道傍のグラウンド?零落の紀文が見ている。柳沢はますます出世、我が子を将軍にとまで野望膨らませている。
 愛洲と安兵衛が時勢を語る、大沢池
 柳沢邸で桔梗が吉里に稽古つけている庭、相国寺大光明寺。その桔梗の妹が老公のもとに侍女として潜入、膳に毒(ワライタケエキス)盛るが自分が食べる羽目に(笑い死ぬ)。江戸家老の裏切りというマジな緊迫のシーンなのになんでそんな毒を使うギャグになっちゃうじゃないの。
江戸家老の手先・稲垣が水戸藩邸で殺害、曲者は安兵衛と行き合い斬りあいに、大覚寺五社明神
桔梗は妹の死を受け柳沢に自分を水戸へ送り込めと依頼、愛洲が天井裏で聞いていて水戸江戸家老・藤井のことが露見、これを知らせに水戸へ旅立つ愛洲、安兵衛に声かけられる・大覚寺天神島。水戸への道中襲われ落命する愛洲友絵、谷山林道。安兵衛は水戸へ駆け通し報告。

■ 長七郎江戸日記2 SP-5「長七郎大奥まかり通る」1989.4.4NTV/東映

 長さんと辰三郎が夜釣りに出て釣り上げた大物は女の死体、奥女中の楓。この後白昼の町なかでも奥女中が変死、しかしその都度町方が「無かったこと」にしたり奥医師が「卒中」だと言い張ったりの怪しさ。死んだ女たちは上様お手つきの者ばかり。
 奥医師とツナギのあとバックれ同心は長さんのかつての同門の剣客で琉球拳法の使い手の二階堂左門に始末される、大覚寺五社明神
 死んだ奥女中の妹・雪絵は宿下がりして道伯を調査、斬られかかるところを長さんに助けられる。雪絵に事情聴く長さん、大覚寺天神島。御年寄・淡路の企みを知る。雪絵は大奥に戻る際家の女中と偽りおれんを伴う。また、家からの荷として持ち込む長持の中にグロい一件が仕込まれている。大奥に入り込み天井裏から淡路と道伯の密談を聞く「お辰」、雪絵を消す相談しているのを聞き長七郎に報告すべく大奥を出ようとするが淡路の姪・忍に見咎められおれんと「お辰」は逃れるが雪絵は捕まり淡路らに責め問いされる。
 一方柳生が動いていて長七郎を犯人に仕立てて始末しようとするが長七郎に付けられていたくの一・おぎんは遂に長七郎につくことを明らかにし、小頭の小弥太と一騎打ちは流れ橋下。
 裃着け登城の長七郎君、非常の際と言いずかずか大奥へ入り雪絵を救出、激怒した淡路は薙刀軍団繰り出すがそこへ上様のお成り。長七郎の働きに謝し淡路らを処断。
 道伯が事成ったとほくそえむ座敷に長七郎君、今日のお召は青に白。さくっとワル医者始末した頃出てくる二階堂左門、長七郎と一騎打ち。割とあっさり殺られる。
 その後家綱将軍には子生まれず柳生宗冬の画策通り犬公方誕生のナレーションが被る、大沢池畔をゆく長七郎。千代田のお城は今回彦根城を使用と思われる。
2002/8/7

■ 暴れん坊将軍2 第169話「恋の九十九里、地獄花!」1983〜ANB

 房州から来た娘たち、新さんに板倉兵庫助邸に捕まっている名主を助けて欲しいと依頼。御止山の木伐ったかどで江戸屋敷に連れて行かれたのだという。じいや忠相が掛け合うが名主・八十吉らはお屋敷で新技術学んでいるのだと姿を見せる。
 新さんが娘らの一人・おくみに八十吉のことを聞く、大沢池堤。御止山の近くで八十吉と逢った際に生えていた大輪の赤いきれいな花、山小屋があって草と堆肥重ね作業していたこと等告げる、房州山奥の小屋、酵素。花は芥子であることが確認される。
 板倉邸で作業中の小屋が爆発、八十吉は深手負う。ここでは怪しの医師・柳川玄甫の指導の下火薬が製造されていた。事故後監禁される八十吉を救出、重態の八十吉の回復願いめ組近くの社に祈願のおくみが板倉の手先に襲われる、今宮神社摂社。そこへさぎりが板倉たちが領地へ向かったこと報告。挿入歌鳴るなか今宮神社境内を歩く新さん。
 房州へ馬で急行の新さん、酵素ダート。例の小屋に荷運び込み今後を語る板倉と玄甫の頭上に芥子の花びらが降ってきて新さん登場。板倉は上様と気付き平伏するが「ええい上様とて構わん」でラス立ち。手下叩き伏せられ板倉は小屋に火放ち爆死。酵素火の海。

■ 天下の副将軍水戸光圀 徳川御三家の激闘 1992.1.2TX/松竹
 「元禄騒然!生類憐みの令」

 江戸での居とする寺で将軍への手紙書く光圀、神護寺毘沙門堂。葬列が来る、神護寺門内の白州。若後家がいきなり乱心・刃物振り回し暴れ騒ぐのを追う介格、その隙ついて老公に襲い掛かる刺客、愛洲が防ぐところへ中山安兵衛が助勢。毘沙門堂前〜和気公廟所前。
その夜酒を酌み交わす安兵衛と老公・介格。安兵衛は押しかけ用心棒に。
 尾張光友に復命の山田文左衛門、中山邸(門、庭)。
 吉原ではまた八ツ橋のもとへ登楼の次郎左衛門、おりつとの関わりはお犬様絡みだった。家伝の刀売った金でおりつと八ツ橋を落籍し共に暮らそうという次郎左衛門、刀の銘は村正。しかし八ツ橋はおりつを襲った犬を殺してしまい悲観して預かった村正で自害。女の胸から血刀引き抜き次郎左衛門狂乱の道行き。吉原の往来で犬を血祭りにあげ妓太郎の制止振り切り目指すは柳沢吉保の座敷。斬りかかるも隠密が盾となり果たせず。遂に大屋根に上がり刀かざして見得を切る田村高廣の名演技。つつっと妖刀に操られる仕草も秀逸。このために田村高廣使ってたんだな。最後は壮烈な自刃遂げ老公の眼前に落下。
 老公登城、遠回しに悪法に皮肉述べたあと置いていった箱の中に犬の死体、昏倒する将軍。
やえ(八ツ橋)を父・伊助の隣に葬り水戸へ帰る老公、谷山林道

■ 必殺商売人 第七話「嘘が真実かまことが嘘か」1978.3.31テレ朝

 和泉屋の若旦那に振られたと荒れる芸者・小梅が身投げする、中ノ島橋。行き合わせた渡世人が助けるがこれが上州一の大親分・大前田英五郎。
 正八が茂作に大前田英五郎殺害を二百両で依頼される、広沢池畔。チームにこのことを告げる正八。各々の頭の中に「二百両」の声駆け巡る。
 小梅はおせいの勧めもあり英五郎の看板信じ上州で働くべく口入屋・三ノ輪の重兵衛のもとへ、その寮の外観、新必殺からくり人三話に使用の長屋門と同じ(場所不明)。
おせいは気になると口入屋訪ね小梅の消息聞くが既に半刻前上州に発ったと言われる。確認すべく正八が走る中山道、罧原堤北嵯峨農道広沢池東岸汀(戸田渡し)。
 三ノ輪の寮では雇うと騙した女たちの競りが行われる。逆らい喚きたてる小梅は見せしめに消される。その血の滴りを床下で見る正八、慌てて駆け戻り報告。新次は大前田英五郎が偽物ではないかとの疑義抱き国定忠治と偽って三ノ輪に潜り込む。戻らぬ新次に主水は奉行所の人数繰り出し三ノ輪へ押し出し、逃げ際に新次が英五郎を始末。このあと逃げ散るワルを各個撃破。
 事後、汀の木にぶら下がり遊んでいる正八のもとに依頼人の茂作が渡世人のなりで現われ自分が本物の英五郎だと明かし仕事料として賭場の駒札渡す、広沢池東岸。たばかられたことを悟り正八責めるメンバー、正八は札持って賭場にゆき叩き出される。
2002/8/6

■ 暴れん坊将軍2 第168話「コソ泥入門!かあちゃんが欲しい」1983〜ANB

 狐の面着けた急ぎ働きの凶盗・野狐一家が横行。夜回りのめ組は屋台の蕎麦屋が盗賊の行動言い当てるのに驚く。その蕎麦屋に会いに行く新さん、呑んべにつき合わされ荷担がされ元盗賊の証拠見せると加納邸へ侵入る羽目に。じいは槍持って出てくるが誤魔化す上様。
 忠相と庭番が野狐一家のアジトの事を話す、金戒光明寺鐘楼
 蕎麦屋の半次郎は八年前野狐から足洗った盗賊、今の野狐は松野長門守を忠相の後に据えようと企む唐津屋の手先。前のおかしらの娘で半次郎の娘生んだお紋も一味に。
口封じに野狐に襲われる半次郎、大沢池堤。半次郎が新さんに過去を告白する、大覚寺放生池堤〜天神島。新さんがお紋を呼び止める、二尊院塀前。半次郎らに手出すなと言う、二尊院墓地。唐津屋が松野との密会に行くため大川に船を出す、広沢池東岸。
 遂に野狐は半次郎の娘をさらい唐津屋の寮へ。半次郎が娘のもとへ走る、大沢池堤。新さんも向かう、妙心寺塔頭道。寮では娘を庇いお紋が斬られてしまう。
 野狐一味を切って逃れようとする松野と唐津屋のもとへ乗り込む新さん、相国寺大光明寺。松野に主の顔忘れたか攻撃、石庭の上で大暴れ。殺陣はを過ぎ法堂前の疎林へ。
 事後、屋台出す半次郎の店へ蕎麦食べに来る新さん、放生池堤

■ 天下の副将軍水戸光圀 徳川御三家の激闘 1992.1.2TX/松竹
 「元禄騒然!生類憐みの令」

 新吉原見物の老公と次郎左衛門、紀文が金ばら撒いて花魁道中を見る。
次郎左衛門は「おりつ」探し歩き見つけるも病に倒れ喀血する姿を見る。治療代にと出した金と情に謝し姉貴分の太夫にもてなされるがその「八ツ橋」は伊助の娘。
老公は紀文の接待受け大日本史の助けにと多額の金子を差し出される。
 吉原から朝帰りの老公呼び止める尾張家畳奉行・山田文左衛門、大覚寺放生池堤(茶店セット)。愛洲が老公に一人歩き諌める大川端、広沢池
 水戸家江戸家老藤井は光圀の行動に危機意識持ち柳沢吉保と接触、柳沢は暗殺示唆。
 伯夷伝を尾張・紀伊両家に届け跡目争いを諌める光圀。
 紀文が三千両持って藩邸に来た事を老公に告げる愛洲、神護寺金堂前石段。石段下にセットの茶屋に山田文左衛門、紀文の献金のことメモらせる光圀。
 老公と愛洲、犬の喧嘩に女児が巻き込まれそうになっているのに出会う、大覚寺放生池堤。犬の喧嘩は手すり付きの石橋上。中山安兵衛が現われ犬を池に叩き込み役人に水を使って仲裁したのみと言い置き去る。

■ 鬼平犯科帳 第八シリーズ「おれの弟」通算130話1998.5.20CX

 高杉道場での旧知・滝口丈助を見回りの途中ふと訪ねる平蔵、妙心寺。滝口の様子にただならぬもの感じ尾行。研師・今井宗仙のもとを訪ね出迎えた女房のお市と妙な雰囲気に嘆息の平蔵。
 滝口は平蔵の「本所の銕」時代に闇討ちに遭う身代わりとなって負傷、粟生光明寺石段。そうした経緯もあり弟のように可愛がっている滝口の身辺を調べるよう沢田・彦十・おまさらに依頼する平蔵。沢田は研師訪ね、研ぎの間隔が頻繁なことと高杉道場での後継者巡る紛争のことを聞く。次期と目される第一は滝口だが御側衆筆頭・石川筑後守の三男・源三郎が横槍を入れている。
 滝口のことを彦十に話しながら歩く平蔵、上賀茂神社ならの小川
 滝口には石川源三郎から果たし状が来る。料亭にお市を呼び出した滝口は果たし状を見せ死の予感語り恋情を告げる。
 翌朝、平蔵への手紙置き起居する小石川宮坂・心行寺を出てゆく滝口、妙心寺塔頭道。呼び出し場所の深川十万坪・火除地蔵前で襷をかける滝口、仁和寺九所明神前疎林。弓で射られる滝口、飛び出し役職名乗る平蔵、曲者は逃げ散る。お市の名口にし平蔵の腕の中で死ぬ滝口、助けられなかったことを許せと骸を抱く平蔵。沢田に滝口の死聞かされ遺品の佩刀渡され、その刀で自害するお市。悲惨な結果を久栄に愚痴る平蔵、凝縮された幸福もあると応える久栄。
 平蔵は上司・京極備前守にこの仕儀の決着迫るが入れられず。
 一年後、広尾ケ原で馬を走らせる源次郎、下鴨神社馬場。供を一刀の下に斬る沢田。源次郎を落馬させ弟の敵討ちと斬って捨てる平蔵、池跡
源次郎の百日忌のあと京極に招ばれ盃を干しながら見詰め合うシーンで終劇。

■ 必殺仕事人 第61話「脅し技闇医術千両潰し」1980.8.8テレ朝

 大奥の松島、闇堕胎師・大町信吾(中条きよし)のもとへ赴くが予後悪く帰途番所に運び込まれ死亡。相手の役者・稲葉鶴之丞を脅す大町ら。鶴之丞のファンのおしまは仕事人集め始末してくれと持ちかけるが相手にされず。
 相模屋の女房が花火見物に出る、中ノ島橋。橋上で大町らと行き会い以来「過去の件」で脅され続ける。このことを見聞した仕事人らは調査、おしまと加代・左門は適当な話作り大町を訪問しようと計画する、中ノ島橋下護岸上。
 エスカレートする脅迫行為に木更津へ走る加代。秀は湯桶に潜み、左門はワルの座敷の畳持ち上げ登場の迫力があるんだか笑いを取ろうとしているのかよく判らないシーンが展開され三人きれいに重ねられて仕置される。

■ 必殺仕事人・激突! 第五話「弁天小僧のかんざし」1991.11.12テレ朝

 弁天小僧役者・瀬川菊之丞が大奥の松ヶ枝と心中し大騒ぎに。また、遊び人の惨殺死体が大川端で見つかり手に秀の作った簪を握っている、広沢池東岸汀。これは仕事人同士の喧嘩と処理される。
 一件は秘密を知った松ヶ枝を始末しようと役者を巻き込んだ陰謀、裏に菜種油買占めでぼろ儲け企む油屋源右衛門と勘定勝手役・鳥居土佐守に南町同心。菊之丞の弟子や松ヶ枝の妹と情夫が絡みややこしいドラマが展開。
 ロケ地、松ヶ枝の妹の話聞き菊次郎が沈思する水辺、大沢池北西岸。油屋の寮を訪ねる菊次郎、中山邸(門)。師匠の墓に詣でる菊次郎、真如堂墓地(背後に三重塔)。事後巡礼姿で旅立つ菊次郎、罧原堤(対岸の自転車道鮮明に映る)。
 仕置のターゲットには菊次郎も含まれていたが担当・秀は実行せず。後で主水は悪戯っぽく笑って仕事料の返還迫る。
2002/8/5

■ 暴れん坊将軍2 第169話「哀しい夜明けを待つ女!」1983〜ANB

 火盗改が悪者パターンの話。暴将では大岡様がレギュラーだから火盗はいつもワルだけど。
 見張りのために町家の二階に間借りの新さん、大家夫婦の喧嘩に巻き込まれひっくり返って目を丸くする一幕も。事後夫婦っていいなと不用意にじいの前で口に出しどこかへ引っ張ってかれる上様のお猿みたいな表情で幕。こういうおふざけぶりが後にサンバ侍に繋がる要因となるのであろうか。盗賊の上前ハネる火盗改長官に菅貫。めぼしいロケ地無し(判らんだけかも)。

■ 暴れん坊将軍12 第五話「女盗賊と駆け落ちした火消し!」2002.8.5テレ朝

 盗賊・狗神の浜蔵を追い詰める上様、余りにもタイミングよく人質になる芸者を怪しむ。これが浜蔵の情婦のうえ栄五郎の昔の女というドラマ。
 解き放ちになったおさよに過去の事を謝罪する栄五郎、仁和寺御室桜林。同心が見ている、観音堂。栄五郎はおさよをめ組に連れ帰る。
 お庭番から船で逃げる狗神の浜蔵一味、罧原堤。加担の北町同心を殺して逃走。
 おさよを連れて知人頼り木更津へ急ぐ栄五郎、大沢池堤。大川端の茶店で休む二人、放生池堤にセット。追っ手かかり船で逃げる、大沢池船着。マジ逃げモードのおさよに怒る浜蔵、二人を襲わせる、大沢池堤観音島北付近、新さんが現われ曲者を追い散らす。
 おさよの回想、七年前の栄五郎と約束した駆け落ちの両国橋から見る大川の水面、桂川松尾橋付近。栄五郎が両国橋へ行けなかったのは折りしも起こった火事を見捨てて置けなかったもの、告白に涙ぐむおさよだが自分と一緒に居てはいけないと旅籠出てゆき待ち構えた浜蔵に刺され死。
 狗神の浜蔵が黒幕の北町奉行と居るところへ殴りこむ栄五郎、斬られかかるところへ新さん、北町奉行に「余の顔見忘れたか」フラッシュ攻撃。平伏も上様の名騙る曲者扱いされラス立ち。しかし上様が「やむをえん」と言った途端脳内に「俺の名前は引導代わりだ」と続いて長七郎後遺症重し。浜蔵と刃合わせる上様、火花散る演出。

■ 天下の副将軍水戸光圀 徳川御三家の激闘 1992.1.2TX/松竹
 「元禄騒然!生類憐みの令」

 希代の悪法発布されお犬様走りまくりの江戸の町。光圀は水戸西山荘に隠居の日々。
 元水戸家出入りの大工・伊助が酔って歩く夜道で犬に襲われる柳沢の寮前、中山邸参道・通用門。思わず投げた石で犬殺してしまう。慄いた伊助はやちの家に逃げ込む。
 老公、百姓たちが畑を荒らす鹿に難渋し役人に窮状訴える現場に行き合わせる、酵素降り口付近。役人に詰め寄られ介さんが「控えろ、西山荘のご隠居であるぞ」。
 伊助が殺した犬は悪いことに将軍から拝領の犬で、娘が番屋に引かれるのを知った伊助は自訴して出て斬首の刑に。伊助を葬ったあと愛洲友絵とやちが光圀へ進言すべきか話す、二尊院墓地。愛洲は水戸へ。
 お忍びの老公一行が渡る橋、摩気橋(橋脚は木)。老公が入った屋敷の外でツナギ取る柳沢の密偵、摩気橋たもとの川岸。その夜密かに屋敷を出て追っ手撒き町人に身やつし船で那珂川から下野へ出る老公一行、罧原堤付近の桂川。道中、野州佐野の生糸商・次郎左衛門と行き合う老公。
 江戸に着いた老公はやちが用意した閑静な寺に案内される、西明寺

■ 必殺仕事人 第60話「狙い技仁義無用斬り」1980.7.18テレ朝

 渡世人に身を落とした時次郎が母と妹恋しさに江戸所払いの身顧みず訪ねるも、内藤新宿の顔となっている昔の博打仲間に売られ消されたうえ妹は顔役の女郎屋で体壊し病死するという悲惨なストーリィ。
 渡世人に憧れる知り合いの青年諌め死ぬ時次郎。その手下は左門と秀が仕置、主水は調書読む顔役・中津屋を調書越しに刺し女将も殺。

■ 必殺仕事人・激突! 第四話「八百屋お七の振袖」1991.10.29テレ朝

 八百屋お七の芝居見物の戦慄、桟敷席に江戸一の小間物問屋・長崎屋の後妻・お藤がお七のものという振袖着け座るを見る。
 長崎屋に納品の帰途秀が顔を洗う川、上賀茂神社ならの小川。長崎屋の娘・お小夜が布を渡す。お小夜はその後秀にお七の振袖預けすぐに受け取りに来るという奇行を見せるが、義母・お藤の差し金。その夜火事を出す長崎屋、主は焼死。火付けはお小夜とされ秀の名が出る。秀も捕われ処刑されかかるが主水の機転で助かる。
 定法通り引き回しのうえ火焙りになるお小夜、初瀬の方のもとには秀が小夜に貰った布裂に包まれた一両。
 長崎屋の災難は後妻と手代の組んだ悪事、背後に材木商と勘定方役人。お藤の寮(中山邸)で悪企みの一味に一人で特攻掛ける秀を制す夢次、覆面組の手回り逃げる、大覚寺有栖川大沢池溢水口
 仕事人チームのツナギ、大覚寺聖天堂。主水は私情に駆られた秀は外すと言う。
 決行の夜、ヤサを覆面組に張られている秀は夜釣りの態で出る、大沢池。船上に腰据えたふうにつくろい水中から溢水口に出て袖から水振りまきながら秀の出陣。
 お藤の寮の門前で仕掛ける秀を皮切りに次々ワルを始末のチーム、人数多いからど派手。

■ 神谷玄次郎捕物控 第八話「岡っ引殺し」1990CX

 足の悪い岡っ引・幸太が商家に金せびるのを諌める神谷。幸太の足は15年前盗人に刺されたもの。その幸太は銀蔵の女将の髪結いの回り先で殺される。
 15年前の因縁が回り巡る事件の真相は足洗った老盗賊二人の人を思いやる気持ちから発したもの。祝言間近の娘の幸福願う長門屋、隣家の親切な母子の身の上思いやる作十、ともに余命幾許も無い身の上。
 調べを進める神谷らが襲われる、上賀茂神社ならの小川畔。作十の仕事場訪ねる神谷、流れ橋下。真相を上げず未解決のままにする神谷。ご褒美はよし野で勝蔵が供する美肴。これを作らされる残業の勝蔵、雇用主のお津世に「皿」とか言ってなんか偉そうなのが笑える。
2002/8/4

■ 仕掛人・藤枝梅安 梅安蟻地獄、梅安流れ星

 やはり仕掛人の原点たる梅安の話はイイ。小林桂樹版は彦さんが特にいい。
と言うより梅安と彦次郎の日常の描かれ方が好きなんだよなー。
全開で梅安のほう向いてる彦次郎、そこへからむ小杉のスタンスもよく描かれていて余裕のある作りがたまらないんだよな。仕掛けもシンプル、元締の半右衛門の描写も秀逸。
 蟻地獄のEDには中山邸・大沢池・上賀茂社家町・大覚寺御殿川が映るが本編は東京撮りと思われるのになんでだろ。

 鬼平の八話を視聴中CS落ち。くそぅホームドラマchだけはアンテナからだからなー。時専がケーブル配信なのに感謝。しかし雨も降ってないのになぜ落ちる…鳥でもとまったかな。
2002/8/3

■ 暴れん坊将軍2 第166話「小判を拾った幽霊娘!?」1983〜ANB

 浅草寺観音堂裏手の奥山歓楽街にめ組と新さん、お化け屋敷へ。ここで半月前から行方知れずだったかざり職人の友蔵の死体が発見される。
新さんが第一発見者の幽霊役のお京に話を聞きに来る浅草寺、仁和寺の茶店〜中門
 お京は死体発見前に小判拾っていて、これは友蔵の懐から落ちた偽金。取り返しに来る侍と争い行灯が倒れ小屋は火事に。新しい勤務先にもその侍が現われ刺されるお京だが懐中の小判に救われる。侍を追う新さんだがターゲットは飛んできた小柄で消されてしまう、仁和寺九所明神前。黒幕は勘定奉行と組んだ両替商の大黒屋。その大黒屋が行方知れずの娘の空墓に参る、化野念仏寺。浅草寺に捨てられていたお京は大黒屋が知己に預けていた寺から大火の際行方不明になったものだった。新さんに次第を聞かされた大黒屋はお京を垣間見に行き勘定奉行の手先に斬られてしまい臨終の床で悪事を懺悔し死。
 お京の偽小判の片割れ付きの手紙でおびき出される勘定奉行、大覚寺護摩堂。お京を始末しようとするところへ新さん、一人称「余」にスイッチ攻撃。慌てて平伏する一味だが「かくなる上は」でラス立ち。護摩堂〜放生池堤で大暴れ、池落ち多数。奉行は成敗。

■ 天下の副将軍水戸光圀 徳川御三家の激闘 1992.1.2TX/松竹
 「乱心!五代将軍綱吉」

 行き場無くし町をゆく吉三郎、役人に捕まり伝馬町の牢へ。吉三郎の所在尋ね吉祥寺へ駆けつけるお七、真如堂石段〜本堂。どうしても吉三郎に会いたい一心のお七は牢に火付け(火見て恍惚の表情と半鐘叩きのシーン入り)、束の間の逢瀬果たしたあとお七は自訴して出るという。
お七の市中引き回しを陰から見ている吉三郎を光圀らが追い詰める、南禅僧堂坂。吉三郎は光圀を狙う矢の的となって死。矢の射手が潜むシーンには随心院築地塀を使用。
 この年綱吉の嫡子病死。祈祷の甲斐無きを責められた僧が苦し紛れに犬の報いという、希代の悪法の萌芽。これを阻止せんとした堀田正俊は綱吉の陰謀で殿中にて刺され死亡、光圀は隠居を申し渡される。お国入りの道中、谷山林道。
 柳沢の手下・色部を介さんと愛洲が成敗する寺が不明。

■ 必殺仕事人・激突! 第三話「水戸黄門の印籠」1991.10.22テレ朝

 山田朝右衛門に斬首される直前の罪人が葵の印籠持ち出し手を出せぬという椿事が出来。印籠男・弥之助は蕩しの色悪であるが裏に何かあると感じた山田朝右衛門が自邸に預かる。
 東照宮には弥之助をターゲットの依頼が当主・お勢を誑かされた大黒屋から来る。覆面組が網を張るなか動き出すチーム、朝右衛門は離脱を表明、曰くありげな弥之助とお勢を引き合わせてやるが大黒屋後見人の叔父と結託の辺見に二人とも斬られてしまう。弥之助はお勢を嵌めようとした側だったが情にほだされ頓挫した経緯が知れターゲットを大黒屋とその一味に変更の仕事人チーム。
 お勢の通夜、出陣する朝右衛門のシーンは大覚寺五社明神。お歌は今回引き込み役。畳ごと相手を両断する朝右衛門の殺陣が見もの。東照宮に使われたケバい寺が不明。
2002/8/2

■ 暴れん坊将軍2  第165話「稲妻に裂かれた二人旅!」1983〜ANB

 橋から水面を凝視する女、中ノ島橋。身を投げるのをめ組が目撃、皆で六を川に放り込んで娘を救出。
 町でならず者の浪人に襲われている深川の材木問屋木曾屋の息子・佐太郎を助ける新さん、今宮神社東門〜境内
 め組が助けた娘は材木問屋福島屋の娘・お登世で佐太郎との仲を裂かれ思い余ってのこと。二人の店は険悪な仲。
 佐太郎に福島屋が木曽の材木を買い占めていて供給が不足し値段が高騰していることを聞く新さん、大覚寺放生池堤。福島屋の背後には札差の備前屋・作事奉行の神尾、果ては若年寄の戸田丹後守がいて操っているが福島屋を利用してポイのつもり。気付いた福島屋は覚悟決め刀を懐に呑んで備前屋の寮に乗り込む、中山邸通用門。ワルどもはお登世をさらって来ていて一緒に消そうとする。立ち向かうが用心棒に斬られる福島屋、お登世も斬られかかるところへ新さん、用心棒蹴散らす。福島屋は臨終の枕頭に木曾屋父子呼び謝罪ののち娘と店託し死。
ワルどもが後始末の相談の座敷に乗り込む新さん、戸田に主の顔忘れたか攻撃。驚き一旦平伏もじきに斬れ斬れでラス立ち。三ワルは庭番に成敗される。

■ 天下の副将軍水戸光圀 徳川御三家の激闘 1992.1.2TX/松竹
 「乱心!五代将軍綱吉」

 四代家綱、病篤く後継決まらず。
 上州・大聖護国寺に参詣し家綱調伏の護摩依頼する綱吉生母・桂昌院と側室・小谷の方、神護寺山門、石段、金堂
一時宮家を戴いてという酒井大老、光圀は綱吉擁立に堀田正俊と共に動き家綱の死を隠し綱吉を登城させ遺言あったとし五代に据える。ロケ地江戸城大手門に二条城東大手門
 将軍の座に座った途端自己流でやると宣言し手綱利かぬ綱吉、以後確執のドラマが。
 紀州候の野心利用し焼け出された光圀が居とする駒込・吉祥寺に細作送り込む柳沢吉保の懐刀・色部。寺には青物屋九兵衛の家族も起居、その娘を誑かす寺小姓・小野川吉三郎、娘の後世の通り名は八百屋お七。お七に化け光圀を湯殿で刺そうとして失敗。
ロケ地、吉祥寺不明。吉三郎が色部に拾われた経緯を回想する池辺、大覚寺放生池堤。回想シーンの父に連座して斬首されんとする幼い吉三郎、刑場に罧原堤

■ 鬼平犯科帳 第二シリーズ「むかしの女」1990.10.24CX通算30話

 無頼浪人グループ・雷神党の噂を船を操る伊佐次から聞く平蔵、広沢池東岸・夜。
 夜の街、ぐでんぐでんに酔い人にからんでいる仙台堀のおろくに会う平蔵、銕っつあんと呼ぶおろくに紙入れごと金を渡してやる。不審がる酒井におろくとの昔を照れ臭そうに語る平蔵。
おろくの連れ・おもんは昔の男から金せしめようと提案、初手の大丸屋仁兵衛(石屋だー)から十両せしめ味をしめる二人。この一件が雷神党の耳に入り大丸屋からおろくの弟と偽り大金毟ってゆく浪人たち、次の算段におろくを拉致。
 伊佐次が首なし死体発見する、広沢池東岸。痕跡を辿ってゆくと深川末広町の雷神党のアジトに行き着く、近江舞子。雷神党は大丸屋へ「おろくの首」持ってゆき更に金を要求。首は新墓から掘ってきた代物。
 アジト急襲する鬼平、夜の松林で大乱闘。槍ごと真っ二つのおかしらの殺陣が見物。
 事後黙って姿消したおろく、猫に擬えて述懐の平蔵、おろくが長くないこと察し「いい女だったな」と堰き上がる感情。

■ 木枯し紋次郎 第五話「童唄を雨に流せ」1972.1.29CX大映京都/C.A.L

 甲州鰍沢では木材伐採現場でストライキぶつ人足頭の源之助。賭場で切石の仙造に目つけられる紋次郎。材木問屋備前屋に源之助始末を依頼された仙造は紋次郎に源之助を始末させる段取りをつける。企みを察知した紋次郎は備前屋から「賞金首」の金百両を受け取ったすえ乗せられて自分を殺しに来たところをさくっと斬った瀕死の源之助をけしかける…という進行だが原作との乖離激しい。でもこの話の主眼である間引きを止めるエピソードはよく描けている。
 ロケ地、おちかと約し金策に出た亭主の金蔵を探しに韮崎への道急ぐ紋次郎がゆく富士川沿いの道は保津峡落合。徒次、渡世人志願の百姓と行き合うのは広沢池東岸
2002/8/1

■ 暴れん坊将軍2 第164話「夫婦飛脚の夢便り!」1983〜ANB

 め組で飛脚屋・八州屋の定八とおくらの祝言、侍姿のおくらの弟はこの結婚を認めぬと息巻く、姉に御家人株買ってもらい道中奉行所に仕える猪坂庄之助。
 板橋宿はずれの船着場で斬られる飛脚、馬で逃げる賊、広沢池東岸。中山道で頻発する飛脚狙った追い剥ぎ。これが公儀御用の大手の飛脚問屋・木津屋が中小の飛脚を廃し一手に束ねようとする道中奉行も噛んでの企み。
 浦和宿をゆく八州屋の飛脚二人が賊に襲われる、糺の森。この調べに八州屋に来た庄之助は奉行の言い分を鵜呑みにして小規模経営の店を蔑む暴言吐く。
 庄之助のことを新さんに愚痴るおくら、夫への思いを語る、大沢池舟着上。
 負傷した若い衆に代わり自身がゆく定八、川越街道を高崎へひた走る、罧原堤。馬で追いかける新さん。白子宿の茶店で小休止の定八、賊に襲われ斬られるところへ新さんが駆けつける、酵素ダート。賊は来合わせた庄之助が斬ってしまうが虫の息で「木津屋」と言い残す。
 一命を取りとめた定八の見舞いに来る新さん、庄之助は通告無視のかどで八州屋の営業停止処分の書付持ってくる。怒ったおくらは雨の中弟をぶっ叩く。その後木津屋の寮で奉行の収賄現場見てしまい目付に訴えると息巻くが押し包まれ始末されかかるところへ火薬がぼーん。煙の中から新さん登場、上様と気付いた奉行は平伏。しかし罪状述べられ腹切れと言われ「奴は上様ではない」でラス立ち。手下を全員叩き伏せられ奉行は自害。

■ 天下の副将軍水戸光圀 徳川御三家の激闘 1992.1.2TX/松竹
 「幼君・亀千代君哀れ 伊達騒動」

 毒薬を奥医師に作らせる兵部、亀千代の毒見役に薬渡し仕損じるなと下命。毒見役・塩沢(田中さま)は亀千代の面前で毒仰ぎ乳母・浅岡に養育の礼述べこときれる。この日のために素性隠し原田甲斐のもとに潜伏していた浅岡の亡き姉の息子。企み敗れた原田は医師らを速断、その現場へ平井権八が来て嫌味を言ったすえ斬り結ぶのを助ける愛洲友絵。権八は礼代わりだと愛洲に酒井大老が兵部らと取り交わした誓紙のこと告げる。
 愛洲と舟の上で語り合う光圀、身の上を聞く、大沢池・遠景に五大堂。友絵は柳生十兵衛が父であることを薄々知っている様子。
 小紫のもとに登楼っている権八のもとへ訪ねてくる愛洲、先に聞いた誓紙の在り処尋ねる。大老邸へ忍ぶ決死の覚悟の愛洲を見て死地に赴く覚悟決める権八。愛洲が酒井の座敷窺っていると玄関借り受け切腹したいと騒ぎ起こす権八。不逞浪人を膾にしてくれると座を外す酒井、その間に誓紙盗み出す愛洲の耳に剣戟の音。白装束の権八が朱に染まる同刻、小紫も自決。
 伊達家国家老の告発受け兵部以下の取調べが酒井邸で行われる。そこへ乗り込む光圀、誓紙の存在匂わせ酒井の横断を制止。事ならずを悟った原田甲斐は光圀に斬りかかろうとするが国家老が身を挺し庇い刺し違える。伊達藩の危機は去り酒井大老は難しい立場になるが紀州と尾張が恩を売り地位を安堵する。

■ 鬼平犯科帳 第二シリーズ「おみね徳次郎」通算29話1990.10.17CX

 盗賊同士が夫婦になってしまい掟に苦しめられるというストーリィだが男のほうが銜えこまれている感じで、法楽寺の直右衛門配下の引き込み・おみねの存在感が大きい。徳次郎のほうのおかしらは出てこないし。虫の音を愛でる季節というのに土砂降りのシーンが多い。しかしこの雨は鬼平特有のムードを醸し出すメタファー。
 おみねに偶然出会い惚気混じりに近況を聞かされるおまさ。出会いの橋は中ノ島橋。一別後振り返り友の顔から密偵の顔に切り替わる表情が秀逸。
 事後、上州高崎でおみねと徳次郎が幸せに暮らしていることに謝辞述べるおまさに平蔵「俺ァ知らねェよ」

■ 必殺仕事人・激突! 第一話「ねずみ小僧の恋人」1991.10.8テレ朝

 奉行の命により仕事人狩りの覆面組が結成され、秀のダチも狩られる。秀は夜陰行き合わせその紋太を救おうとするが彼は家族への累恐れ自刃の上大川に身を投ずる、大沢池
 紋太の妻子に事の次第告げに行く秀、向いに借家見つけ落ち着く。
 役目で浜町の松平宮内少輔屋敷(随心院薬井門)のお化け騒動を調査の主水、狂乱の鼠小僧の霊憑いたという中掾Eお初に小声で耳打ちされる「自分は正気・二人きりに」。28年前中間・次郎吉と恋に落ちたが不義咎められ追放されるところ、逃がされた次郎吉は穴の開いた帳簿の帳尻合わせのため希代の大泥棒に仕立て上げられ刑死、爾来閉じ込められ生んだ娘も里子に出されたことを聞かされ東照宮への依頼料託される主水。上野東照宮へお成りの中掾E初瀬(元締)に話上げるが仕事に躊躇する主水に仕事の心得説く初瀬。
 次郎吉との子・お梅に会わせると松平邸出されるお初、随心院庫裏への門。駕籠がゆく、木津川流れ橋。お梅の家で再会の母子、斬られ諍いで刺し違えたと処理される。主水の同僚・林はこれを仕事人の噛んで来そうな案件と言う。こうした事例を張り込んで仕事人を狩る仕組みなのだと言い秀の人相書きなど見せる。お初から託された書状の行く先を仕方なく同僚に明かす主水、夢次はこれを聞き八丁堀は裏切ったと仲間に告げる、直後東照宮に討ち込んで来る覆面組。殺到する討手を撫で斬りにする山田朝右衛門に秀・主水も参戦、光戒光明寺三門(夜間)。残らず片付けたあと三門框に「組んで頂けますね主水さん」と小判置く百化けお歌。
 お梅の臍の緒があるとの偽手紙でおびき出される藩重役たち、トリモチ付きの面投げ自由奪って斬るお歌、煙管の仕掛けでクールに仕置する夢次、斬りまくる朝右衛門、簪で刺す秀、影から出て脇差で刺す主水。
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