時代劇拝見日記
2002年9月

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2002/9/30

■ 暴れん坊将軍III 第七話「運命のめぐりあい」1988テレ朝

 旗本屋敷ばかり狙う女賊が出る。正体は深川芸者のおこう、母が18の若さで旗本の若様に捨てられて死んだことへの供養が動機。因果な巡りあわせで旗本の荒くれの馬鹿息子と関わるが、その父は母と引き裂かれた「若様」。馬鹿息子とその背後にいる悪徳商人の座敷に討ち入るおこうだが人数繰り出され危地に陥る。そこへ乗り込んでくる上様、ちょうど息子を諌めようと来ていた父は馬鹿息子を斬り捨てた後上様を認め即座に自刃。残った悪党は成敗される。おこうはその血のつながりを知らされず、上方へ戻ってゆく。
 ロケ地、旗本の馬鹿息子が殺めた水茶屋の女の死体が上がる大川端、罧原堤下の汀。庭番と上様のツナギ、仁和寺茶店、仁王門、塔前

■ 続続・三匹が斬る! 第6話「まぼろしの父が恋しい夢芝居」1990.2.22東映/テレ朝

 山道で旅芸人一座の荷車を助けてやる殿様、一座について鍋島藩の飛地・豊浜へ。
 豊浜の海辺で突き当たってきた侍の懐中物掏ってしまうお蝶、舞子浜。気付いて追ってきた侍は豊浜総奉行の手勢に斬られる。財布を開けてみるお蝶、大覚寺天神島の祠わき。中には妙な句書かれた紙片。豊浜総奉行所を窺うお蝶、御殿川畔から明智門を見る。うしろから千石が抱きついてくる。奉行所には地回りの碇屋がぶいぶい入ってゆく。その手下に福本先生。
 碇屋は総奉行所と結託して抜荷で大儲け、しかし奉行の影は薄い。旅芸人の一座は碇屋に歓待されるが、座の娘達を取引相手のマカオの大人に売り飛ばす算段。これに加え奉行は一座の花形・お雪の実の父なんて設定がありどたばた、しかも奉行はとうに碇屋に殺されていて頭巾かぶった今の奉行は替玉。こそっと替玉が奴を通じ送り出す告発の文も握り潰されてしまう、日吉大社大宮川、走井橋下。
 そのうち捕われた一座や会いに来たお雪庇って死ぬ替玉にキレた三匹大暴れ、福本先生は千石に頭を割られて死。今回台詞いっぱいある。
 旅立つ三匹、二宮橋上で一句捻る。たこは一座の車を引く、東本宮参道下。
2002/9/29

■ 鬼平犯科帳1 「むっつり十蔵」通算6話1989.8.16CX

 凶盗・掛川の太平の手掛かり「助さん」を追う火盗改。伊佐次から「助次郎」の名浮かび同心・小野十蔵が張り込むが当人は女との別れ話のもつれで殺されてしまったあとだった。身重の女を捨てるとは何事と憤る十蔵、女・おふじを縁続きの押上村に匿い、そのうち情を通じてしまう。
 ある日、おふじが出先で助次郎の知り合い・仙吉を見かけ火盗改が出張り網を張る、今宮神社高倉前付近に茶店セット。仙吉を呼び止める火盗改、大覚寺放生池堤。堤上で派手な乱闘が繰り広げられ池落ちが多数。仙吉は観月台にひらりと飛び上がり逃れる。ツナギをとっていた猿の釘六は捕縛。
 こののち、押上村からおふじがさらわれ、十蔵は助次郎の死体を密かに始末した一件で脅される。おふじを思い激した十蔵、牢の釘六に刃物突きつけ掛川のアジトを吐かせる。
火盗改が出役の準備をしている頃、十蔵は単身アジトの王子稲荷裏参道の乳熊屋に乗り込む、中山邸。駆けつけた平蔵たちに危地を救われるが、女のもとに駆け寄るのを鬼平に大喝され、咆哮し走り出す、参道。その後役宅の白州で自刃。その死体の前で平然の妻と、泣き喚くおふじの対比が描かれる。このあとおふじの子を託される久栄など、鬼平シリーズの女性観がちらちら。
2002/9/28

■ 木枯し紋次郎 第13話「見かえり峠の落日」1972.4.22CX/C.A.L

 いつもの通り行き掛かりでコンフリクトに関わってしまう紋次郎。ならず者に竹薮に引きずり込まれた娘を見過ごしたその直後、身投げした娘を救う、保津峡落合
娘は土地の富商・金丸屋の婚礼間近の次女。出戻りの長女に市原悦子。紆余曲折あって次女を陵辱した地回りも、八州の手先の二足の草鞋も殺ってしまう紋次郎。
設定は富里から下仁田への例幣使街道、川は鏑川。支流の落合の先が見かえり峠。
 悄然と水辺をゆく次女を見、銃声を聞いて駆け戻る山道は谷山林道

■ 暴れん坊将軍III 第六話「紅蓮の炎に消えた恋」1988テレ朝

 め組の法被着た男が放火、町中の噂になり目安箱にも投書が。女文字の文の主は盲目の娘・お園で、その火事により店を焼かれ父を亡くしてめ組を恨んでいる。お園が祠にお百度を踏んでいるのに行き合わせる新さん、大覚寺天神島。木には人形に「め」と書かれ五寸釘が打たれている。
 調べを進めるうちめ組に汚名着せ忠相の失脚狙う北町奉行と、火事場を買い叩き開発目論む悪徳商人、その手先となって放火他の小細工をしてのける岡っ引が浮かぶ。この岡っ引の画策でかつての使用人で恋人の清吉まで殺され長屋にも放火されるお園、その後め組に引き取られ親身に世話されるのに放火の一件疑い、岡っ引たちが密談している座敷に乗り込むお園、危機一髪に新さんが現れる。今回は庭番が進み出て「頭が高い」、北町奉行「かくなるうえは上様とて構わん出会え」でラス立ち、福本先生は上様にぶっ叩かれくるくる回って倒れる。
 ラスト、再び天神島で祈るお園、新さんをもしや将軍様ではと言う。今回多いなー見破られ。

■ 続続・三匹が斬る! 第5話「母しぐれ、金が仇の地獄旅」1990.2.15東映/テレ朝

 伊万里宿、たこと千石は取り立て屋のおくにに雇われるがピンハネのひどさに怒ってじきにやめてしまう。楠宿へ一人で取り立てに赴いたおくには行った先の回船問屋で賊が押し入り一家皆殺しの凶行の現場を目撃。
 同じ頃千石とたこも楠宿への途中飢えて寺に飛び込む、西明寺山門
 おくに、番所へ賊の一件届け出るが相手にされず、どころか賊を放った当の丁子屋に注進する始末。丁子屋はならず者(手下の一人に福本先生)を飼い悪辣な商売であたりで悪評しきり。これに雇われる千石。下っぱにはおくにのグレた息子・幸太郎がいる。
 目撃者のおくにを始末しようと宿に押し入る丁子屋の面々、千石は殿様と斬り結ぶ態を装いたこのいる寺を告げる。
 その後、丁子屋に戻り幸太郎のドジで取り逃がしたのだと打擲する千石、あとで丁子屋に幸太郎が睨まれないためだったと言い母の居場所告げる、大覚寺護摩堂前。
 おくには夫を亡くしたあと年季奉公に出て幸太郎を寺に預けるが、訪ねた時には捨てられたとグレて幸太郎は出奔してしまっていた。
 代官の馬前に進み出て丁子屋の一件を直訴する殿様、下鴨神社糺の森馬場、河合社前。
 幸太郎が母を殺しにおっとり刀で走ってゆく、上賀茂神社ならの小川畔。おくにに斬りかかる、北神饌所裏手、殿様に殴り倒され諭されるが立ち去る。これを丁子屋の手先が見ていて、戻ったところをボッコボコ。挙句幸太郎を餌におくにを誘き出そうとする。使いに立った千石、寺で二匹に図るが話を漏れ聞いたおくには単身丁子屋へと乗り込み啖呵を切る。危機一髪には三匹乱入、大暴れのラス立ち。福本先生はたこに始末された模様…って雑魚扱い?キャストにも名前出ず…ちょこっと台詞もあったのにぃ。
 事後、旅立つ母子、舞子浜
2002/9/27

■ 暴れん坊将軍III 第五話「新さん江戸の風に舞う」1988テレ朝

 上様にそっくりの「遊び人の新さん」が登場。…ん?昨日はかざり職人の秀次郎…ひょっとしてパロなの?二役の町人髷のお役者新三見てると今にもサンバを踊り出しそうでちょっと怖い。
お話はよくある悪徳商人が役人と結託して他の店を罠に嵌めて潰し、ってやつだけど、上様と遊び人の新さんと台詞の語尾ちょっと違うだけであんまり変わらないもんだからなんかしっくり来ない。
 ロケ地、山道を追われる嶋屋の女房・おさよが逃げる川の中、日吉大社大宮川、走井橋の下。向こうに大宮橋も映りこんでいる。屋形船の中で密談の欠所物奉行と石見屋、広沢池東岸

■ 続続・三匹が斬る! 第4話「謎の邪馬台国!王冠を守る霊感美女」1990.2.8東映/テレ朝

 肥前・天領吉野村、吉野神社に卑弥呼の金冠ありとの古文書が出て、これを狙う賊・黒い風がたびたび宮を襲う。来合わせた三匹が宮の神官の孫娘・豊与を守って立ち回る。豊与は千石に淡い慕情抱き霊感をなくしかけるが進展なく別れる。
 黒い風のバックには実は代官がいて豊与が守る古墳を暴き金冠とろうとするが三匹に阻まれる。古墳は滝の裏の洞窟にあり、ラス立ちも滝周辺で行われる、菩提の滝
2002/9/26

■ 暴れん坊将軍III 第四話「血ぬりの一文銭」1988テレ朝

 依頼人に偽小判渡すかざり職人の秀次郎、鳥居本八幡宮(石段〜鳥居〜舞殿とカメラ回る)。受け取ってすぐに手先が斬りかかって来る、石段下広場。刺され辛くも逃げる、竹林。江戸城辰ノ口の目安箱まで辿りつき、懐から銭を取り出し投入。
吉宗、訴状見ている途中付いた血に気付き目安箱を改めると血塗れの一文銭が三つ出てくる。途端、庭番に「行くぞ」と命じ水門開け汚穢船で出陣の上様、サンダーバードかっつうの。今日は広沢池東岸に上陸。
 岡っ引と同心が走る、大覚寺放生池堤五社明神脇に人だかり、秀次郎の死体が発見される。一瞥し笑う同心。死亡推定時刻から無理矢理三文銭と関係付ける上様、「これこそ民の声なき声」と言ったそばから「俺はこの謎を解いてみたい」っておいおい興味本位なのか。
 神田佐久間町の秀次郎の長屋訪ねる新さん、かんざしを注文したふうを作って線香上げて事情聞き込みまくり。十日前訪ねてきた妙な男、金になる仕事入ったという秀次郎、買って来た高麗人参。
 敦賀屋の手代・文三に秀次郎は死骸で見つかった安心しろと告げる北町同心、奉行所は大覚寺明智門
 三文と書いて逆さに読むと文三、下手人の名だと謎解きの上様。
 敦賀屋と鯖江藩江戸家老および北町同心が悪企みの座敷、現鯖江藩御用達・越前屋を不祥事仕立てて追い落とす計画を練っている。夜、越前屋の番頭が敦賀屋手代・文三に渡された偽小判を倉の銭箱開け取り替える。この箱は鯖江藩に納める公金で、たちまち捕まる越前屋。父の捕縛に衝撃受け倒れた越前屋の娘を療養所に送っため組の小頭、辰五郎に激しくボヤく、その向こうに新さんが寝そべっている。なおも喚く小頭、新さんはずっと寝ている。話が近頃の役人はと推移するに及びむっくり起き出す。越前屋で起きた小火のことも話す小頭。その後、市中で庭番とツナぐ新さん、秀次郎と文三が接触していたネタゲット、金戒光明寺石段
 そのうち越前屋は北町の牢で縊死。次々起こる越前屋の事件は何者かの意図あってのことと断定する上様。
 文三を尾行中、気付かれたことを左源太に報告し詫びる疾風、金戒光明寺阿弥陀堂前。その時の行く先に船宿あり、調べると越前屋の番頭が待っていたことが判明、越前屋で聞き込むと又外出、出先は天神裏。番頭が天神裏に赴くと北町同心が待っていて一刀のもと斬り捨てる、大覚寺天神島祠脇。左源太が走る、放生池堤。天神裏で番頭の死体発見。
この報告を受け上様「これで俺の推量を裏付ける結果になったぞ」おいおいおい。敦賀屋の狙いは万石大名の金看板と断定の上様、船を出させる。上陸は中ノ島橋の堰堤上右岸、橋の欄干の隙間からのショット。
 文三を捕えワル一同に会す座敷へ乗り込む新さん、狼藉者じゃ出会えに「余の顔見忘れたか」攻撃、「ええい構わん斬り捨てい」でラス立ち。ワルは成敗。
 事後、秀次郎の墓に詣で三文を供える新さん、黒谷墓地

■ 続続・三匹が斬る! 第3話「壺が割れ、正体見えた逃亡者」1990.1.25東映/テレ朝

 許婚者を上役の妾に所望され斬られかかった侍がその馬鹿を斬ってしまい逐電し、七年もの間仇と狙われ続けるという、どこかで聞いたようなストーリイ。殿様はその仇と狙われる篠崎清四郎・今は陶工・清作として生きる男に肩入れし深く関わってゆく。
 一方千石は敵討ちの助太刀頼まれ五両で受け、その金で以前餌を貰ったおばさんの娘を苦界から身請けし解放してやる。これが清作を仇と狙う旗本の若様で、ジレンマに陥る千石。
 当地・日田天領の郡代は陶器売買を一手に握ろうとしていて、清作が世話になっている陶器問屋の主人と対立している。郡代と誼通じた若様は乱暴の限り尽くし、遂にキれた千石はたこに借りて5両突き返しめでたく三匹揃って大暴れ。
 ロケ地、清作の工房、酵素。山道を来る追っ手を見て家に逃げ戻る清作、酵素ダート上の山肌。刀を持ち追っ手と斬り結ぶ清作、酵素ダート
2002/9/25

■ 暴れん坊将軍III 第三話「これぞ庶民の目安箱」1988テレ朝

 米問屋・三河屋が爆破され大火事に。娘・お房を残し一家全滅。この件に関する投書が上様の目にとまり、またまた汚穢船に隠れて城を出ることに。上がる汀、中ノ島橋左岸・堰堤上。行った先のめ組では食卓に芋ばかり上がることに不満述べる辰五郎が娘達にやり込められていて、しまいにお上が悪いの大合唱、新さんこそこそ逃げかける。気が咎めて紙入れごとおさいに渡す場面も。三河屋の火事の件聞き込み生存者のお房に話聞き、米の値段を他の店と同じく上げよと申し入れてきた「丹波屋」が置いていった包みが爆発したこと掴み庭番に指令、下鴨神社境内。
 米の価格について生産・流通・消費の三者で評定が持たれることになるが青木下総守と越後屋は票を操作、更に値を吊り上げる結論を出し結果報告を将軍に上げようとするが孫兵衛が取次ぎを拒否、途端に孫の政太郎がさらわれる、大覚寺五社明神舞殿前。吉宗は一旦評議書を受け取り米価を諾す。してやったりと高笑いのワルの座敷に現れる上様だが「こやつはただの素浪人、闇から闇へと」でラス立ち。福本先生はきっちり上様に叩きのめされワルは成敗。

■ 続続・三匹が斬る! 第2話「酒と女と小判漬け、悪徳家老に大変身!」1990.1.18東映/テレ朝

 労咳で息を引き取った浪人を看取る殿様とお蝶、遺族に届けねばと守り袋を開けると「唐津藩・矢藤伝一郎」としたためた紙片。
 唐津入りした殿様、お蝶と石段を降りてくる、神護寺金堂前。若侍がさんざんにやられているのを見て止めに入る、石段下。そのとき殿様の懐から落ちた例の守り袋見て「兄上様千秋でございます」と駆け寄るのに藩士たちざざっと退く。矢藤伝一郎は唐津藩城代家老の長男で15年前に出奔していて、千秋は妹。父の民部は病のあとうろが来ていて何も判らず殿様を見て息子と信じ喜ぶのに、千秋はしばらく身代わりをと頼む。
 その城代、妙な法を発布して領民を苦しめていて、これにより多額の借金背負い首を吊ろうとした娘を千石が止める、舞子浜
 たこ、鴎屋の怪しげな投資話を載せた読売りを商う、仁和寺九所明神前。この鴎屋と勘定奉行・次席家老が家老のボケをよいことに藩政を壟断、好き放題しているのに伝一郎の帰還は面白くなく、殿様を宴席に呼んでちくちくと探るがボロは出ず。そのうち事情飲み込んだ殿様は逆にワル一同を追い込んでゆくが、留守の間に民部が殺され千秋も負傷。
 ワル一同高笑いの座敷に三匹乱入、大暴れの末皆殺し。後事を千秋に託し旅立つ三匹、谷山林道

■ 必殺商売人 第16話「忠義を売って得を取れ!」1978.5.26テレ朝

 酔って謡口ずさみ橋を渡るおせい、気配に身を潜める、中ノ島橋。直後、通りかかった侍が浪人者に襲われ懐から金を取られる。侍は川越藩勘定方・森。御用金300両を国元へ届ける途中だった。このあと森家は改易、藩邸を後にする妻子、大覚寺大門
 森の妻子は中間・忠助に伴われ根津の裏長屋に。恩を返すため自分が身を粉にして働くので心配ないと申し出る忠助、感心しきりのずっと覗いていた正八。その後体調を崩した母に高麗人参が要ると医者が言い、中間は金を作ろうとして正八の案内する賭場へ行きすっからかん。詫びる忠助に身を売ると言い出す娘・小菊、大覚寺放生池堤
 しかし美談は全くの偽りで、小菊が吉原へ身売りしたあと忠助は浪人と偽医者に金を分配。そのうえ娘の奉公先に不審抱いた母を刺殺。
 吉原の小菊のもとへ赴き真実を告げるおせい、懐剣二振りを渡され仕置を依頼される。
 浪人と偽医者を船頭のフリして誘い出す正八、中ノ島橋。現れるおせい、正八はましらの如く木にさかさかと登る。主水がおせいの前に進み出て浪人を始末。偽医者はおせいがじりじりと水路の堤を堰堤まで追い詰め刺殺、右岸側の水路にどぼーん。忠助は岡場所から旅装で出るのを別働の新次が雑踏で始末。
 花魁道中の小菊に目配せし仕事の決着を報告するおせい。
2002/9/24

■ 暴れん坊将軍III 第二話「大奥に咲いた危険な恋」1988テレ朝

 大奥の女中にしてやると騙られ八戸から出て来た少女・お光がめ組に来て大騒ぎ。大岡はこれを大奥に潜入させ真相を探ろうと画策。騙りの小道具に年寄・滝川の短冊が使われているが滝川は何も知らず、対立する水無瀬の方の仕業で背後には勘定奉行と香具師の備前屋。お光の活躍で真相が知れ上様直々に乗り込み決着をつける。
 ロケ地、め組の半次郎の名騙って娘達を騙した役者の池松が備前屋の用心棒に斬られる、大覚寺護摩堂。用心棒が入ってゆく備前屋の寮、大覚寺望雲亭(木戸)
お光と同郷で花畑奉行の小者をしている弥市が滝川の短冊が持っていかれた先を尾け斬られる、望雲亭の庭。池に飛び込んで逃げる、大沢池
滝川の詣でる上野寛永寺、仁和寺中門。徳田新之助が江戸城不浄門付近でお光を拾う、姫路城濠
滝川の前に現れ開き直り自刃迫る勘定奉行と備前屋に水無瀬たち、仁和寺金堂。上様に刃向かってラス立ち、仁和寺金堂〜疎林〜塔前〜中門
 で、タイトルの危険な恋とは滝川×孫兵衛で告白されちゃったじいはヨタヨタ。

■ 続続・三匹が斬る! 第1話「若君とチンと松茸、草の根わけ探し出せ」1990.1.11東映/テレ朝

 柳川藩と久留米藩との縁組巡り柳川藩首席家老と次席家老の確執、不明の若君・藤丸を中心に話が進むが藤丸と名乗る悪ガキに同名の犬等現れ大騒ぎ。よりコミカルタッチとなった「続続」だがストーリイはあまりすっきりまとまっておらずテンポ悪し。
 ロケ地、柳川へ通じる街道の茶屋で藤丸君の駕籠を見る殿様、谷山林道柳川掘割、イメージ(役者出ず)。掘割をゆく船上の殿様とお蝶、大沢池。堀端をゆく空の藤丸君の駕籠、大沢池堤。柳川城外観、彦根城天守
★しかし時専、いくら尺が合わんからといって話の起こりの第一話を放送せんとはなにごと。
2002/9/23

■ 暴れん坊将軍III 第一話「吉宗初暴れ!少女涙の訴え状」1988テレ朝

 新年挨拶の儀に退屈上様、早速遠乗りに、下鴨神社糺の森馬場(クレーン撮りか、高い視点のカットも)
 目黒の在に墓参りの一家、案山子に不審抱いて近寄る父親が撃たれ次いで母親も撃たれ殺される、酵素。連れていた女児は草むらに潜み見逃される。鉄砲の試し撃ちしていた現場に行き合わせてしまったもの。遺児・お松は江戸に舞い戻り目安箱に父母が殺害された様子を描いた絵を投書。これを見た上様「人体から噴出しているのは血やも知れぬ」発言…笑い転げた。その件が気になる上様、尾張公との会談すっぽかし城を水門から脱出、め組に調査依頼。お松を探し回る場面の一部に仁和寺中門。とある社でお松を見つけ連れ帰るものの固く心閉ざす少女は口も聞かない。また、家を確かめに行った際試し撃ちしていた一味に見られてしまう。一味は勘定奉行と材木問屋・鳴海屋が結託し吉宗殺害を目論んでいるもので、新さんを襲うほかめ組にいるお松も襲撃される。お松の両親が殺された現場を検証する、柳谷?そこで鷹狩の際吉宗を害する訓練していたことが明らかになるが鷹狩は予定通り行われ、狙撃者を庭番が防ぐ。吉宗殺害のあと尾張公を据え江戸に火を放つ計画を話し高笑いのワルの座敷に乗り込む新さん、庭番が「御前におられる方は」、しかし刃向かうのにラス立ち、ワルは成敗。福本先生は景気よく何回もくるくる回って斬られる。

■ 続・三匹が斬る! 第18話「さらば三匹、今宵大江戸の露と消ゆ!?」1989.5.11東映/テレ朝

 江戸へ入った殿様と千石、スリに遭い笛作りマニアの笠間藩主・沢井と知り合う。沢井の行きつけの料理屋は正編の紅一点・お恵の経営する店だった。藩内は次席家老がブイブイいわせていて遂に藩主を暗殺、殿様駆けつけるも遅し、大覚寺五社明神
 この事件を報じる瓦版見て驚愕するお千、実は沢井の妹で出奔中の千鶴姫。
 笠間藩江戸屋敷を覗き込む殿様、次席家老が仕立てた偽の千鶴姫の婿予定者・伊達の六男坊と似ていて用人に付き纏われる、大覚寺大門・御殿川越し。これを利し笠間藩邸に乗り込む殿様、ワルの座敷へ一直線、家老も若年寄もばっさばさ。
 事後、千鶴姫に戻り伊達亀之助(高橋英樹二役)を迎えるお千、大覚寺式台玄関
 再び旅立つ三匹、罧原堤自転車道

■ 剣客商売2 第一話「辻斬り」1999.12.8CX

 辻斬り頻発する江戸の町。辻斬りの潜む風景の一部に南禅寺疎水由来の小川。辻斬りの出る風景の一部に糺の森河合社前
 不二楼で板前の新作メニューのあんかけ豆腐を検分したあと、結婚のため田舎へ帰るという女中のおみつに世話になった礼だと手製の守り袋貰う小兵衛。このおみつが辻斬りの被害者になってしまう。家へも帰らず不二楼に腰を据え夜な夜な探索に出る小兵衛、不忍池付近で遂に辻斬りと出会う。本人と供らしい二人に当身食わせあとを尾けると神田駿河台の大身旗本屋敷へ入ってゆく、大覚寺明智門。正体はお目付衆の永井十太夫。
 その晩神田川堤で永井の供をしていた内山を呼び止める小兵衛、大覚寺参道勅使門橋。小兵衛が自分達に当身食わせた相手と知り逃げ出す内山、御殿川。大治郎と弥七・傘徳にボコ、拉致される。三日後、今川小路俎板橋付近でもう一人の供侍を呼びとめ内山を預かっている旨伝える小兵衛、上賀茂神社ならの小川畔。鐘ヶ淵に住む秋山と名乗る。侍は驚愕のあまり川に落ち逃げ出す。
 その後永井に張り付いている剣客・市口が小兵衛に接触、金が利かぬと覚り果たし状持ってくる。決闘場所の市口道場に赴く途中、大治郎が預かっていたおみつの守り袋を小兵衛に手渡す、南禅寺三門。市口道場では床に油がまかれていて滑りながら殺陣の大治郎。
 江戸城、二条城本丸櫓。お廊下、粟生光明寺方丈。田沼の用人が永井に簡潔に事情告げ進退を迫り、永井は自刃。
2002/9/22
 ■ 鬼平犯科帳1 「血闘」通算五話1989.8.9CX

 浅間山噴火・大火・凶作と続く天明の凶事おさまり平安の日々、酒井を伴い高徳寺へ詣でる平蔵、降りてくる石段は仁和寺金堂前。門前の茶屋で夏の甘酒をやっているところへ通りかかる女・おまさ、御室桜林。平蔵は思い出せず。
 おまさは吉間の仁三郎の手先として札差に引き込みに入っているが、ある夜札差の用心棒を事も無げに殺害し今度の盗めでは店の者を皆殺しというのに慄く。死体を船に乗せ始末に赴く仁三郎たち、広沢池
 平蔵、うさ忠に稽古つけていて着物破く。それを繕う小女の姿に「おまさだ」と呟き、その後あたふたと出掛け彦十呼び出しおまさの消息に関し嘘をついていたことを聞くが今の手掛かりは無し。しかしその夜おまさは火盗改役宅を訪ねて来る。いい女になったなと久闊を叙し招じ入れる平蔵、仁三郎の凶悪な盗めの話を聞く。秘密主義の仁三郎の動きを探るにはおまさをこのまま、ということになり高徳寺の茶屋がツナギの場所に決められる。その後、平蔵の妻の久栄はおまさの平蔵に対する思慕の情を説き、傷つけないようにと進言。なんか互いに遠慮がちな女二人の関係が始まる。
 おまさと仁三郎のツナギ、広沢池東岸。皆と引き合わせろと言い出すおまさに不審抱く仁三郎、おまさが茶屋の親父に託したツナギの相手が火盗改と知りおまさを拉致、仁和寺塔東疎林九所明神。茶屋の親父の伝言聞き駆けつける平蔵たち、おまさが拉致される駕籠から落として言った針を発見、あたりを探し回る、仁和寺各所広沢池東岸へスイッチ。アジトを発見、南葛飾郡渋江村の荒屋敷、広沢池東岸の今は無い料理屋。手強そうな用心棒が多数いるのを見た平蔵は彦十を役宅へ派遣し加勢を要請。しかし彦十の乗った駕籠は暴れ馬に突っかかられてしまう、大覚寺五社明神裏手。向かってくる暴れ馬のバックに心経宝塔、走り去るのは観月台付近。これにより加勢は大幅に遅れ焦れた平蔵は単身アジトに潜入、おまさが嬲られているのを見て斬り込む。手傷負いながら奮戦の平蔵、名聞かれ「おんなの情夫」と答える。
2002/9/21

■ 木枯し紋次郎 第12話「木枯らしの音に消えた」1972.4.15CX/C.A.L

 花田源左衛門の消息を日光街道、野州から上州へ入ったあたりの茶店で尋ね、とうに亡くなったと聞かされる紋次郎。小屋を訪ね竹林をゆく、北嵯峨農道?紋次郎18の頃の頬傷の起こり、楊枝の謂れに関する回想シーンがインサートされる。
そのときまだ幼かった花田の娘の志乃が飯盛女に売られたと聞き玉村宿へやって来る紋次郎だが、志乃が身請けされ幸せそうに笑うのを見て立ち去りかける。そこへ齎された志乃の旦那になる親分が大がかりな喧嘩に巻き込まれたとの知らせ、関わってゆく紋次郎。駆けつけたときには親分は凄腕の渡世人兄弟にやられている、木津河原?兄弟と対決の殺陣が凝っている。
惨憺たる結果を見て呆然と立ち尽くす志乃。もう一人、長楊枝を笛のように吹く女、思い出しもしないが忘れもしないと別れる紋次郎。

■ 続・三匹が斬る! 第17話「評判の早春蘭が死を招く!」1989.5.4東映/テレ朝

 丹羽城、彦根城天守閣。蘭マニアの藩主が城下の植木屋・長治が新種の蘭作ったと大騒ぎ。
 ゴロツキに絡まれている母子を救う殿様、仁和寺九所明神前。腕を見込まれ丹羽藩家老・木暮に蘭の輸送の際の用心棒頼まれる。
 千石、これも蘭狂いの三河屋佐兵衛に蘭泥棒除けの用心棒として雇われている。しかし蘭の頭から無造作に水をかけている…害虫飼ってるようなもんだな。
 たことお千、蘭輸送のダミーに雇われ水飴の瓶を運んで山道をゆく。殿様の守る蘭のつづらのほうは襲撃される、酵素。曲者を蹴散らすも家老が斬り死に、のちに植木屋が人質に。
 自分達が運んでるほうに蘭入っていることを知ったたこ・お千・千石は欲に駆られ蘭を三河屋に売ろうとするが殿様が説得、中山邸の庭。この間に植木屋の女房が夫の捕まっている玄妙寺へ蘭を持ってゆく、くぐる木戸は大沢池木戸。直後三匹が乱入、大立ち回りの最中たまりかねた植木屋自身が蘭を火中に投じ、三河屋はそれを追って火の中へ。
 旅立つ三匹、谷山林道桂川松尾橋上手右岸汀
2002/9/20

■ 続・三匹が斬る! 第16話「名物の喧嘩団子が結ぶ恋」1989.4.27東映/テレ朝

 早朝の相模原宿、店先を掃くめ組の女将…じゃなくて団子屋の女将。向かい同士で本家の元祖のといがみ合い。
 殿様、お堂で寝ていると若いカップルがいちゃつきながら心中の方法を相談しているのが聞こえ慌てて止めに入る、大覚寺護摩堂。カップルは件の団子屋の息子と娘、狂言仕立てで仲を認めさせようと画策していたのだった。そこへ母親のお辰、放生池堤を歩いてきて護摩堂を拝み、自家の息災と向いの店の災難を祈願する。お辰は帰路千石が五社明神舞殿前で芋を焼いているのを見咎め水を掛けこの宿場は火にうるさいのだと注意。その後水をかぶった芋を悲しそうに突付く千石に開墾現場の監督をしないかと誘う武蔵屋、応じる千石。
 ロミ&ジュリ状態のカップルに同情した殿様は成り行きでお秋のほうの団子屋に居候、店がゴロツキに荒らされたり主人・吉兵衛が夜回りに出て危ない目に遭ったりするのを助ける。吉兵衛は硬骨漢で、宿の掘割が上流の開発によって潰されるのに反対し沙汰やみとした中心人物。
 千石、とても作物など取れる見込みの無さそうな荒地を耕している、柳谷?人夫の中には吉兵衛の店を荒らしたゴロツキも混じっている。ここへ代官が視察に来て肥沃な土地と空言を言うのに目を丸くする千石。武蔵屋は二年前もここを開発しようと画策した江戸のデベロッパー。
 そのうち武蔵屋は吉兵衛の店に放火、類焼は免れたものの店は焼け落ちその上失火のかどで代官所へ引っ張られる吉兵衛だが、お辰が代官所に乗り込み火付けを見たと証言。二人して代官所からの帰路しみじみと昔語りの末互いを憎からず思っていたことを確認しあう(げろげろ)が代官が出てきて二人とも斬られてしまう、五社明神裏手。殿様が駆けつけるも遅し。
 例の開墾地で高笑いの代官と武蔵屋、崖上に現れる三匹、ラス立ち・大暴れの皆殺し。事後たこが「これで俺たち当分お尋ね者」…今度が初めてだとでも…。
2002/9/19

■ 続・三匹が斬る! 第15話「箱根路は湯煙立って鬼退治!」1989.4.20東映/テレ朝

 山道で風車を回す少女と話す殿様、足柄山から金太郎が鬼退治に来るのを待っているのだという。ここらには悪い鬼がいっぱいいて少女の父も殺されたという。鬼、と聞いて眉を顰める「桃太郎」。
 「鬼」の出る場面が描かれる。豪華な衣装着けた鬼面の侍が里を駆け抜け手当たり次第に斬りまくる。ヤクザに抑えられワシャ直参旗本、阿片をくれなどと喚く。聞いた村人はヤクザに殺されてしまう。
 沢ノ湯を譲れと地回りの酒呑組に迫られている娘、殿様割って入るが娘も柔術で投げ飛ばす。しかし娘は謙虚に礼を述べ殿様を自分の宿の賓客として迎える。娘・おときは湯之元の梅屋が「奥の院」を沢ノ湯に移転させるべく狙っていて、奥の院と「鬼」には関わりがあると言う。座敷には小五郎という面打師の作った能面がかかっていて褒められると嬉しそうに微笑む。
 千石、道に迷い草を掻き分けているうち崖から落ちる、保津峡落合。そこで出会った無愛想な男の小屋に転がり込む。男は面打師。
 たこ、金太郎オタクの梅屋の若ボンを騙し坂田金時の系図売りつける。その梅屋の離れ・奥の院が阿片窟なのを目撃。
 殿様、沢ノ湯の従業員の老爺に小田原藩目付役・秋山孫兵衛が城内で暴れた阿片中毒の侍出たことの責負って切腹、おときが奉公していた秋山家は取り潰しになり子息・小五郎は以来山に一人住まいし面を打っているのだと聞く。その小五郎は自棄になったように安値で梅屋に面を売っていてそれは奥の院で偉いさんたちが着けるのに使われている。
 沢ノ湯を譲らないおときに郡代は小五郎の帰参と引換えにと交換条件出し、証文に捺印させその後牢に監禁、沢ノ湯を強奪。このことで父が嵌められた相手を覚った小五郎は単身郡代陣屋に乗り込みおときを救出、しかし押し包まれ膾に。その直後殿様と千石が駆けつけるが深手負った小五郎はおときに求婚ののち死。
郡代が人数整え三匹を狩ろう陣屋の門を開けると爆薬炸裂し煙の中から小五郎の打った憤怒の形相の金太郎の面着けた三匹が立っていてラス立ちの大暴れ、皆殺し。阿片窟はたこの仕掛けた爆薬でどかーん。
2002/9/18

■ 続・三匹が斬る! 第14話「人質の母娘が送る流人舟」1989.3.23東映/テレ朝

 山道で囚人護送の一行を狙う浪士の一団、待伏せの小屋に寝ていて捕われる殿様、下田奉行所へ引っ立てられる。
 街道で足を痛めた子をおぶってやる千石、大覚寺護摩堂前。
 下田へ一里の茶店で殿様が引き立てられてゆくのを見るお千、近江舞子
 下田奉行所で殿様は釈放と引換えに護送されてきた彦坂正次郎から真実を聞き出せと奉行所の役人(彦坂と同門)に頼まれる。彦坂はほぼ完黙、しかし奉行が助けに来てくれると口走る。
そのうち、山道で護送の一行襲おうとした浪士たちが船宿に客を人質に立てこもるという事態が出来、彦坂の釈放を要求。人質のなかには千石と、おぶってやった幼女・おみよとその母もいるが、これが彦坂の妻子。出張ってきた勘定奉行が仕切り彦坂を引き渡す。彦坂はこの配下で、同僚の横領を見つけ証拠掴もうと役宅に忍び込んだのを不義密通目的の傷害とされ捕われたもの。
浪士たちが釈放された彦坂を連れて舟を出す、大沢池北東畔、船の行く手に庭湖石。アジトに連れ込まれた彦坂は勘定奉行こそ横領の黒幕だったことを知らされ始末される。
直後に三匹乱入、大暴れの末皆殺しにするが彦坂を救うことはできず、頭を抱える千石。
 事後、彦坂の妻子に遠島になったと虚偽を告げる千石、近江舞子
 千石イイ奴ぅ、な回。人質の中から最初の贄を選ぶ籤を引く際当たり籤を作らず真っ先に自分にお鉢が回るようにして、見破られると照れてこよりを食ってしまう仕草など描かれるのに、たこが助けに来た際のウ×コ発言は…。イイ奴だけどむさ苦しいのね。

■ 必殺仕事人・激突! 第21話(終)「最後の大仕事」1992.3.24ANB

 貨幣改鋳の話題が戦慄コンビの口にものぼる。
 瓦版屋の文蔵、密殺され捨てられる、広沢池東岸(水無)。誠三郎が見に来ているのを主水が見咎める。その誠三郎、文蔵が強請りの果て返り討ちに遭ったと同業の矢源太に聞かされる、御殿川流れ込みの有栖川畔、背後に大沢池(カメラは御殿川の中から撮っている模様)。理由は彼らが貨幣改鋳にまつわる密談を聞いてしまったこと。
この誠三郎は元武士で主水の幼馴染、男やもめの身で近頃はお歌が何くれとなく世話を焼く存在。
 朝右衛門が汗を流す道場に真剣で勝負挑んでくる飛び入り、朝右衛門は木刀を真っ二つにされるが残った半身の切り口を喉元に寸止め。道場、随心院長屋門
 相模屋へ強請りに来る矢源太、小判せしめるが帰途侍(朝右衛門とこに来た奴)に斬られる、大覚寺五社明神前。殺される前に仲間の誠三郎の名を漏らしてしまう。翌日発見された矢源太の背中からバッサリの死体を仲間内の喧嘩と片付ける南町筆頭与力・佐久間。
 誠三郎の刷っている政道批判の瓦版を秀に見せ危ないと言われつつ惚気るお歌、大沢池北西畔
 相模屋、残った瓦版屋の身元が割れたと勘定奉行と金改役に告げに来る。その席で誠三郎抹殺の指令下る。糾弾の志堅い誠三郎は一心に版木彫るが勘定奉行配下の侍に始末される。これも佐久間与力が仲間を殺した自責の念に駆られての覚悟の自殺と断じ片付ける。激昂して与力に食って掛かるお歌だが敵わず、誠三郎の息子・正平を連れて上野東照宮に「依頼」。
 依頼状を見た初瀬、これは奥が深い相当の覚悟が要ると大奥中枢の関与を示唆。その言葉どおり大奥年寄・滝川が貨幣改鋳に絡んだ悪事のバックにいることを夢次が天井裏で確認。
聖天堂でのツナギ、初瀬が上乗せした金が置かれる。ヤバいと言う秀と夢次、珍しく主水がこんな奴ら生かしちゃ置けねぇと長広舌、俺ぁやると宣言。
 料亭で夢次とお歌が佐久間と相模屋を始末。金座で秀が改役を殺害、追ってくる人数を朝右衛門が皆殺し、一連の暗殺をしてのけた例の道場破りも豪快にぶった斬る。勘定奉行は主水が駆けつけた町方の演技の末障子越しに刺す。滝川は大奥で擦れ違いざま初瀬が始末。
 しかし事後初瀬は役者買いの咎で遠島。送られる浜、近江舞子。解散するチーム。秀がゆく山道、保津峡落合(落合橋上手の清滝川左岸の宿付近から撮)。正平を連れ旅立つお歌、罧原堤。夢次、長崎に飛び相変わらずのナンパ。庭先で篠つく雨の中剣を振る朝右衛門。中村家の日常が描かれ終劇。

■ 必殺商売人 第15話「裏の稼業にまた裏稼業」1978.5.19ANB

 桃の節句の宵の大工棟梁の小町娘殺害を皮切りに次々と三人の娘が殺され火が消えたような江戸の町。
そうした折油問屋近江屋の娘・お栄が殺されかかり、近江屋は下手人に百両の懸賞金かける。
お栄を襲ったのはおせいや新次と親交のある三味線作りの粂吉で、養父は闇の殺し屋。問い詰める新次とおせいにお栄を襲ったのは自分だが先の三件は違う他の殺し屋だと言う粂吉。彼は近江屋の息子で、身籠ったまま店を出された母が苦労の果て死んだことを恨み放埓に遊ぶお栄を狙ったのだった。
 おせいは仕事を受けていた重右衛門に事の次第を報告に行くがその際同業の仙造に粂吉のことを聞かれてしまう。その後仙造は粂吉とその恋人・おいねを縊り殺した挙句殺人犯を見つけたが自害されてしまったと主張し懸賞金百両を受け取ろうとする。正八の調査の結果先の三人の娘たちを殺ったのは仙造と知れる。
 仙造を誘き出す主水、広沢池東岸。稼業を問い詰めたたあと架空の仕事をでっち上げ手口を確かめる。三人を殺した手口を漏らす仙造、おせいが現われ仕掛けるが逆襲に遭い羽交い絞めになるのを主水が助勢。葦の間から覗いている正八に死体の始末命じる主水、正八はいいカッコはおまえらばかりとボヤく。
2002/9/17

■ 続・三匹が斬る! 第13話「母恋のお世継様と修羅の旅」1989.3.16東映/テレ朝

 縁日でコソ泥働くガキを追う髭面千石、曰く言い難い個所に石礫攻撃受ける。その悪ガキの連れ・道中師のおつまが賭場の代貸に追われるのを成り行きで助ける千石。
 たこ、南蛮飴を売っている、大覚寺五社明神舞殿前、ゼンジー北京ふう。お千がおつまを追う代貸に絡まれている、大沢池北西畔
 殿様、釣りをしていると沼津に入る前に女と子供をと密談の侍たち、清滝川?
 おつまは死んだ蒲原宿の女郎・おまさの依頼でその子の初太郎を沼津の東海屋へ送るべく千石を用心棒にして三人連れでゆく山道、沢ノ池右岸ダート。初太郎は沼津へ行きたくないと駄々こねる。
 立石藩、彦根城。世子が亡くなり正室の悋気で追放された庶子の初太郎を探している。
 焚き火たいて小休止のおつま、侍たちが襲ってくる、沢ノ池東岸。助勢する武家姿の女あり。
 再び沼津への道辿る千石たち、谷山林道。侍たちに初太郎さらわれかけるが殿様が行く手を阻む。初太郎が狙われていることが明らかになる。辛うじて東海屋に初太郎を託すが何かモヤモヤの千石とおつま。その後殿様たちと合流し初太郎がお世継だったこと知る。また殿様は立石藩改易を狙う公儀隠密が暗躍していることを示唆。
 たこ、手品師として初太郎君の御前に召され、面つけて従いてきた千石は初太郎に迎えに来ると約束。そこで藩主が初太郎など次に男子できれば廃嫡と吹いているのを聞く。
 一方、公儀隠密が立石藩に放っていた草は城代家老で初太郎を密殺しようとするが千石と実は隠密の一味だった十和(前に助勢した武家女)によって初太郎は水辺で待つおつまのもとへ、沢ノ池東岸
 山狩りかかるのを見て三匹が腕を鳴らす、谷山林道切り通し崖道。まず公儀隠密のアジトに乗り込み大暴れ。ミニ鉄球(浅間山荘を破壊した奴に酷似)も三匹には通用しない。その後千石は騎馬で立石藩大手門に乗りつけ開門させ初太郎は二度と戻さんと宣言し去る。
 初太郎がおつまを母と呼ぶのを見届け旅立つ千石、谷山林道?沢ノ池ダート?

■ 必殺仕事人・激突! 第20話「主水、京に上る」1992.3.17ANB

 お歌の伝手で西の元締から仕事入り上洛の主水と秀。同じ頃次期京都所司代に内定の松倉内膳正、現所司代に挨拶すべく上洛。
 東海道をゆく秀、罧原堤。同じくお歌、桂川汀。同じく荷物持ちの矢助を伴い道中の主水が通る松原、近江舞子。主水の運んでいるのは献上されて返されるお茶壺。
お歌が道中で襲われる御堂、大覚寺五社明神舞殿にセット。怪しの僧形は秀が追い払う。
これより鈴鹿、の東海道をゆく主水、広沢池西岸
 秀、入洛。渡る三条大橋は渡月橋。もう一枚京を表すビジュアルに東寺五重塔。翌日、ツナギの秀とお歌、中ノ島橋上。
 破れ寺での暗闇の喜平次とのツナギ、仕事は今しばらく先と告げる元締、声だけで判る五郎蔵さん。道中襲ってきたのが腕を見るためと聞かされムッとする秀。
 主水入洛。松倉も到着し京都所司代へ、二条城東大手門。賄賂差し出し断られる。
 京都を逍遥の松倉、金戒光明寺。茶店の女・お里を見て驚く松倉、かつて京に出仕の折弄んだ末後腐れの無いよう一家皆殺しにしたお雪に酷似。
お里はお雪の妹で、物盗りの仕業とされた父母と姉の一件で家を窺っていた侍を覚えていて、その侍と巡り合うべく姉と同じ茶屋に勤めているのだった。これを秀に話すお里、上賀茂神社ならの小川神事橋下。
 お歌とツナぐ主水、東寺五重塔前。小遣い貰いほくほく。
 ロリ気の主人・松倉に頼まれお里を誘い出す用人・横田勘十郎、上賀茂への道を聞くフリをして連れて行った先、中山邸通用門。話すうちお雪の妹であること知り中へ連れ込む。出てきたのはあの日家を覗き込んでいた侍・松倉。父母と姉の仇と膳部の箸つかみ突きかかるが敵わず。その後逃げ出したお里は石段に差し掛かったところで西の元締に始末される、粟生光明寺石段上部。直後、探しに来た秀に発見され苦しい息の下で櫛差し出し仕事を依頼。
 主水とツナぐ秀、中ノ島橋下右岸。今度の一件に相当後ろ暗い部分あるを話し合う。探索に出たお歌は大原女のなりで松倉の用人・横田を尾行、北野天満宮参道。西の元締と接触するのを確認。元締を尾けると、とある寺へ入ってゆき出てきたときには風体が変わっている、西明寺山門。表の稼業は米問屋・柳屋。
 お歌に西の元締からツナギが入る、神護寺金堂前石段
 仕事人チームのツナギ、元締から来た仕事は現所司代の暗殺、元締と松倉がつるんでいる事等が確認されお里の依頼を遂行すべく出陣、主水がゆく、夜の北野参道
 お歌と秀は元締とツナギの破れ寺で襲い掛かり殺。元締の剣を簪で受ける秀が凄い。松倉は宴席のあと眠り込んだところを主水に刺される。

■ 怪談百物語 「番町皿屋敷」2002.9.17CX

 お菊さん、旗本・青山播磨邸に「出る」んだけど皿割って成敗されたのを恨んでじゃなくて恋慕の情已み難く「見守って」いるという設定。腰元のお菊さんにマジ惚れの青山播磨に身分違いの自分を諦めさせるために家宝の皿を割って小普請奉行の娘との良縁に導く、って言うんならさー、そんな死に際に「告白」して相手の心に爪立てちゃ逆効果じゃ…いやこれは日本昔話だからコレでイイのか。陰陽師の説得届かず(三遍も臭い屁をひる拝み屋にビミョーな依頼をするほうが間違っている)斬り死にの播磨と一緒に金の光に包まれて昇天するビジュアルはフジ時代劇の終焉を告げる光明で無ければよいが。
 ロケ地、縁日で御札を売る蘆屋道三、大覚寺大沢池北西畔。青山播磨がヤクザと喧嘩、五社明神。用人の依頼で訪ねた青山家を追い返されプンプンの道三が悪態つきながらゆく石の舗道、妙心寺春光院付近の塔頭道。中間が傷つけられた相手のヤクザが待ち受ける鈴ケ谷で立ち回りの播磨、下鴨神社糺の森池跡
2002/9/16

■ 続・三匹が斬る! 第12話「さすらいの姫君、哀れ菊一輪」1989.3.9東映/テレ朝

 橋を渡る公家の行列、殿様も遅れて渡ってゆく、流れ橋。河原で姫たちが蹴鞠に興じるのに殿様が加わる、木津河原。小納言五條為貞の名は京都所司代から回った廻状により各藩(萩尾藩、外観彦根城。田川藩家老屋敷、大覚寺・参道石橋と大門)で接触を拒否される。
とぼとぼと街道をゆく五條の一行、木津川堤。街道筋では都を追われた「さすらいの一行」と異名をとる。
 亀石藩の若い藩主が城下で覗きを働いていた現場に行き合わせ意気投合の千石、陣屋へ。風呂に入れて貰い豪華な衣装に着替えさせられるが似合わない。
 本陣に滞在の公家・大納言今出川公久に招かれ化粧品を商うたことお千、今出川は訪ねて来た五條に野宿でもしろと悪態。その夜、五條の供たちが逃亡、これも裏に今出川。
仕打ちの理由は五條の次女・麻子を側女にしようとしたのをはねつけられたこと。以後都を追われさすらう五條たちを執拗に追い回すのだった。
 殿様の勧めでなりを軽装に改め街道をゆく五條一行、山道で亀石藩の迎えが待っている。
亀石藩陣屋外観、彦根城。玄関、大覚寺式台玄関、殿様と千石再会。藩主は千石と町に出た折見染めた麻子に求婚するが五條はプライドから拒否、その後親子で言い合いになる御堂、大覚寺聖天堂。殿様が麻子の気持ちを聞いていると千石が騎馬で駆けつけ(五社明神のほうから出てくる)、亀石藩に今出川が横槍を入れたことを告げる。これを聞き憤激した長女・豊子は抗議に赴き、供も一緒に斬られてしまい、死体は河原に打ち捨てられる、摩気橋下の園部川左岸河原。橋上で見る殿様、怒りのゲージがレッドゾーンへ。
 道中の今出川が駕籠を止め竜胆を摘む河原へ現れる三匹、下鴨神社泉川。襲いかかる三匹、殺陣は泉川から参道河合社前へ移動。殿様は今出川に斬りかかるが一人称「まろ」って言わなかったっけ。珍しく手傷を負わされるが「麿の秘剣・菊一文字」には笑った。
 旅立つ三匹、谷山林道切り通し分岐道

■ 必殺仕事人・激突! 第19話「秀、女絵師のモデルになる」1992.3.10ANB

 さだの紹介で秀に絵のモデル依頼の絵師・千菊、断られるが雪の戸外で待ち続ける熱意にほだされ諾。江戸の職人を描き続け秀が百人目なのだと言う。
 翌日、秀の職場でスケッチ中に千菊の師匠が殺害されたとの悲報入る。現場に駆けつけた千菊のスケッチ帖に秀の姿見つけた主水は怒り千菊への深入りを戒める。
 版元。篠屋に同門の秀峰と共に赴き挨拶をする千菊、師匠亡き後の勉強にと蕪村の南画の模写を勧められる。同じ頃、南町奉行所に応挙の贋作掴まされたとの訴えが入り、売主は篠屋。
 お歌と絵のことを話しながらゆく主水、仁和寺五重塔前。
 次々に千菊に名画の模写勧める篠屋、千菊の絵を売ることも約す。千菊はモデルの礼の席で一両出し秀に簪の制作を依頼、階下で同門の秀峰が見ている。
 南町へ贋作の件訴えでた商人は首を吊っているのが見つかり、主水はこの訴状をナイナイして篠屋から袖の下貰う。贋作の件は勘定奉行の入れ知恵で、千菊に描かせている絵も悪党の金蔓であった。
 模写を終え篠屋を出た千菊、秀と待ち合わせ注文の簪を受け取る、広沢池畔(水無)。職人尽の最後の絵は「仕事人」と決めていると千菊。
 篠屋に赴く途中、知己の呉服屋に呼び止められ買った絵を自慢される千菊、自分の描いた蕪村の南画であることを知り驚愕、篠屋に騙されたと秀峰に相談持ちかける、仁和寺九所明神。また、秀には父の思い出を語る。彼女の父は殺され大川の千本杭(桂川大堰)に引っ掛かって発見されたが、下駄職人の父がそのような死に様をしたのは仕事人だったからではないかと推測していると言う。故に職人尽に仕事人を描きたいのだと話す。
 秀峰は千菊が贋作の件を嗅ぎ付けたことを篠屋に報告、抹殺指令下る。斬られ、工房で虫の息の千菊は秀の腕の中で事切れるが血文字の「しごとにん」と三両が脇に残されていた。
 朝右衛門と夢次不在で行われる仕置、秀峰を投げ飛ばし刺すお歌。勘定奉行の手先の額を貫く秀、篠屋も殺。絵の箱に隠した脇差で勘定奉行を刺す主水。

■ 鬼平犯科帳1 「血頭の丹兵衛」1989.8.2CX通算4話

 急ぎ働きの凶盗が横行する江戸、ある雨の夜追い詰めた盗っ人が自刃前に漏らした「血頭の丹兵衛」という首魁の名以外判らぬ日々が続くが、伝馬町の牢に捕われた囚人が鬼平名指しで情報を提供。男の名は小房の粂八といい大盗・野槌の弥平の智恵袋であった。
粂八は血頭の丹兵衛とのかかわりを語り、三箇条の掟を頑なに守る丹兵衛がこのような所業をする筈がない、偽者だと主張。その化けの皮を剥ぐために自分を出獄させろと平蔵に迫る。聞き入れ、なりを整えさせ娑婆に出してやる平蔵、粂八は市中を聞き回るがなかなか手がかりは掴めない。夜には牢へ帰ってくる粂八をねぎらい深更酒を持ってくる平蔵と粂八の会話、父母も知らぬまま「おん婆」と巡礼の日々、雪の夜の描写が秀逸。「おん婆」死後の流転を語る粂八に平蔵は自分は母の顔を知らず祖母の温もりも知らぬ身の上と漏らす。
 そうしたなか再び繰り返される丹兵衛の凶行、生き残りの少女が耳にした江戸を出て島田宿に集結せよとの丹兵衛の下知を受け盗賊改の腕利き三人と粂八が東海道をゆく、谷山林道(作業場の広場)
 単身島田宿に入り探索の粂八、この間江戸では丹兵衛の木札残す鮮やかな盗賊が出て、再び金をそっくり返してゆくという挙に出る。これを告げに平蔵が島田宿に出張る。
その夜、粂八に遂に接触してくる丹兵衛は15年前とは変貌を遂げていた。急ぎ働きも当世の習いと嘯き、木札を残した例のつとめも知らぬという。丹兵衛は粂八に再度組織に戻るよう勧め、急ぎ京へ発つと言いツナギの合図を教えてゆく。
待ち合わせの宿場はずれの小橋、摩気橋。渡りきったところでツナギが入り丹兵衛のいる高倉が判明する、摩気の里の民家。四人で討ち込む鬼平、二階にいた一味と対峙の殺陣は池田屋ふうのしつらえ。鬼平に叩き伏せられた丹兵衛に外道と掴みかかり、丹兵衛が引き立てられたあと平蔵の膝に縋ってあれは偽物だと掻き口説き幼児のように泣く粂八。
 事後、江戸に帰る徒次、箱根を前にした薩捶峠の茶屋、谷山林道(遠景に富士を描いてある)。密偵になる決心がなかなかつかない粂八、そこへ行き合わせるのは身延参詣の帰りという老人、蓑火の喜之助。丹兵衛の悪評聞き気の毒に思い、代わりに本格のお盗めを示して来てやったと言う。当世の風を嘆き、別れ際粂八に三箇条の掟を説く。続いて出てゆく平蔵を追い供を申し出る粂八。

 今回のグルメ談義は火盗改鼓舞を込めた猫殿の「鮎飯」。調理過程も詳しく説かれる。葱と青紫蘇を刻んでかけるのが伊勢虎と異なる工夫と語るのに堪らず催促の平蔵、箸も置かず三杯平らげたとのエピソードが後で語られる。
 明け方の盗み酒を久栄に指摘されるシーンが牢の粂八に徳利持ってゆく平蔵の姿の伏線となっているあたりは見事。
2002/9/15

■ 八幡鳩九郎

 上様以外の松平健珍しさに見たものの…母上が中村玉緒…彦根の殿様のマツケンはなんかいつもと同じじゃん、と思ってると舞台が江戸に移った瞬間マツケンのビジュアルがいきなり由比正雪に。ヘンな二刀流だなー紫頭巾ってなによ、とか見ているうちに遠出の疲れと晩飯の食いすぎで眠り込んでしまい気がついたら日付が変わってた。あー時代劇の途中で寝くたれるなど久しぶり。タルい作品ではあったが。
2002/9/14

■ 続・三匹が斬る! 第11話「獅子舞の童が聞いた子守唄」1989.3.2東映/テレ朝

 凶盗が出て非常線が張られ、僧形のたこが捕まるのを行き合わせた良源上人が方便を述べ立て救う。
 千石、駕籠かきが目の悪い女を手籠めにしようとするのを救う日恵という僧を見る。捨て台詞吐いて逃げてく駕籠かきに福本先生、台詞あり。
 老爺と少年だけの角兵衛獅子の一座「つばめ座」、小屋に置いてあった昼飯を取りに入ると殿様が貪り食っている。少年・太一は座頭と称し殿様を連れまわし魚獲ったり食料を盗んだりする。魚とりのロケ地は中ノ島橋下。太一は浅草の大火で母とはぐれ行方を探すため旅をしている。
 蔵と大きな木が特徴の民家、庄屋屋敷、摩気の里の民家。橋を渡ってその家に赴く千石、摩気橋。屋敷には先にお千がバイトに入っている。金の茶釜愛でるドケチ庄屋に用心棒として売り込む千石。
 日恵に助けられた女・おたきは生き別れの子を探していてそれを良源上人に探してくれと依頼、寺に居着く。浅草の大火の折子とはぐれ荷車に頭を強打し目が不自由になった過去を持つ。
 つばめ一座が芸をする、摩気神社。殿様の短剣投げなどを見せる。
 庄屋屋敷から茶釜が消え、良源上人が在り処占う。釜を求め桜街道をゆく良源上人と庄屋、有栖川畔〜大沢池堤〜天神島。釜は託宣通り大木の根方より掘り出される。
 評判を聞き母の行方知るべく良源上人の寺へ来る太一と殿様、西明寺山門。一旦断り太一に今度は一人で来いと耳打ちする日恵。
 茶釜消失に用心した庄屋は千石を用心棒に雇い入れる。千石は下男の目つきが気に入らない。
 太一は一人で良源のもとへ行き母に会わせるとの甘言に乗り実は盗っ人の良源一味の片棒担ぐハメに。おたきはその前に盗っ人の密談聞いてしまい監禁されている。
 盗みの夜、下男ばかり気にしていた千石は誘き出されその間にまんまと太一使った盗賊に蔵を破られてしまいお千と一緒に放逐される。事後母子は小屋で再会を果たすが良源らに火をかけられてしまう。間一髪で殿様が救出。
 六部に化けた盗賊一行がゆく、谷山林道。たこが石落とし殿様と千石が斬りこむ。山道に死屍累々。
 おたきがつばめ一座の荷車を待つ、谷山林道作業場(松の高木が二本)。荷引いて来る息子の姿が見えるようになったおたき、で終幕。
2002/9/13

■ 続・三匹が斬る! 第10話「浜千鳥、幻の父恋しオルゴール」1989.2.29東映/テレ朝

 富士の見える汀をゆく殿様、行商の途中休息しオルゴールを聴く姉弟を見る、近江舞子。そこへ我儘いっぱいの将軍の29番目の姫・雪姫が通りかかりオルゴールを所望するが娘・美里は聞かず。ゴリを押そうとする出雲守と睨みあう殿様。割って入りとりなすじい、前島源左衛門。千石はこの姫一行に雇われていて金魚鉢持ちでこそこそ。
 出雲守は土地の有力者・遠州屋に公儀御用を餌にオルゴール奪取を命じ帰路に受け取ると言い置き姫とともに久能山へ。姫の一行がゆく山道、谷山林道。供先を横切った幼女を成敗しようとするのを止めた源左衛門は出雲守に打擲され病の床に。千石が看護し面倒見るも甲斐なく死、怒る千石。
 一方美里たちに伸びる遠州屋の手、商売の邪魔をされ窮地に立つ。そこへ現れる七年前死んだ筈の父、重吉。しかし記憶を失い凶状持ちとなっている。父と呼ばれるも心苦しいと出立する重吉を剣で脅しつけ恐怖によって記憶を取り戻させる殿様、堅田の浮御堂。七年前日向沖で遠州屋徳兵衛に殴られ船から落とされ浜に流れ着いた時には記憶を失くしていたのだった。
遠州屋が浪人集め美里たちを襲おうと準備しているところへ単身切り込む重吉、斬られ捕えられる。美里には父とオルゴールを交換と脅迫状。美里が遠州屋に赴き父を引き取るも家へ搬送中事切れる重吉。
 三匹合流、雪姫がオルゴール入手しいい気になっている遠州屋の寮に乱入、姫の金切り声の「斬れ斬り捨てい」でラス立ち。斬られるところは確認できなかったけど福本先生縦横に駆けちがい大活躍。雪姫の髪を千石が切り落とし幕。たこの「尼寺へ行け!」は二回目。女は斬らない硬派の三匹。

■ 必殺仕事人・激突! 第18話「主水、釣友だちの恨みを晴らす」1992.3.3ANB

 町で暴れる若者を叩きのめす片山惣十郎、来合わせた主水は穴場見つけたと釣りに誘われる。片山道場、随心院長屋門。ここの土地を材木問屋上州屋が買い受けようと画策しているが片山は頑なに拒否。「穴場」の大川端に主水と釣りの片山、大覚寺大沢池南岸(屋形船映る)
 夜釣りの片山に土地売却を持ちかける上州屋の番頭、翌朝死体となって発見されるが斬り口は逆手逆袈裟斬り、片山の流派独特のもの。捕えられ責め問いされる片山。
朝右衛門は片山の刀を見たが血吸っていないと主張、主水が腰掛けている、大覚寺五社明神舞殿。主水は片山の娘・亜耶に使い手を尋ねる、仁和寺手水場脇。
 片山流の奥義は弟子二人に伝えられていて、そのうち尾花銀之助は上州屋と通じ、また獄死した片山に縋って泣く後妻の髪に上州屋が買った自分の簪認める秀。
 このことのツナギが行われる、護摩堂(秀が階に腰掛けている)。お歌は探索の末吟味役与力・坂口(片山の拷問担当)が上州屋に入るのを見る。
 片山の弟子の片割れ・須田勝之進は事を悟り奉行所に訴え出るも聞かれず、その間に亜耶は拉致され上州屋に。斬りこんだ勝之進ともども斬られてしまうが亜耶は張り込んでいたお歌が堪らず連れ出す、瀕死の亜耶は仕事人に「依頼」。
 聖天堂でのツナギ、夢次は不在。片山道場で待ち構えている朝右衛門、銀之助を逆袈裟で決め仕置。

■ 木枯し紋次郎 第11話「龍胆は夕映えに降った」1972.4.8CX/C.A.L.

 木枯し紋次郎を殺ったと名を上げる瀬川の仙太郎、その実は惚れた女の父親が紋次郎を殺れるほどの婿でなくてはと言ったことを受けて労咳で余命幾ばくもない渡世人に芝居をさせたもの。しかし話は親分の藤兵衛の仕込みで、仙太郎の相手の父のショバ手中にせんがための画策。
 本物の降臨により全ては明らかになるが、かつて名の知れた渡世人・喜連川の八蔵の最後の願いは果たされず命を託した妹は紋次郎が金を届けた時には相対死を遂げていた。旅立つ紋次郎の足元に咲き誇る龍胆の青い花。
2002/9/12

■ 続・三匹が斬る! 第九話「連発銃、昨日の友は今日の敵」1989.2.16東映/テレ朝

 物騒な公儀無届の20連発銃の試し撃ちが鉄砲鍛冶の勘右衛門によって行われる山中、酵素。とんでもねー連結の仕方したビジュアルが笑える必見もの。発射音が響き驚いて駆けつける殿様、勘右衛門に斬りつけ銃を奪う山賊、それを追う侍。
 甲山鉄砲村で着物に水かけたと凄む地回りの元結斬りおとす千石、腕を見込まれ代官所に。地回りのツレに福本先生。20連発銃盗難の話聞き泰平を願う代官に感動し銃探しに応じる千石、勘右衛門方に遺留品貰い受けに赴き拒否する殿様と決裂。
 町で銃強奪した山賊を見かけ尾行する殿様と勘右衛門の娘の許婚・幸助。山賊が入ってゆくアジト、大覚寺五社明神(本体の御堂)。中にまさしく盗まれた銃の箱、押し入って取り戻し村へ走るが次々とそれを狙う西国の藩の手先や京の公家の間者が現われどたばた。最後は千石が出てきて取り戻すが箱の中身は石、保津峡落合(清滝川岸辺〜河口)。怒った千石、石を保津川にどぼーん。
 一方、代官は勘右衛門の寝所に忍び込み密殺。じいさんは犯人の名言い残し死、殿様は銃は代官所にあると看破。
 勘右衛門の娘・おまちが幼い頃銃を弄び旅の行商人を殺めてしまい、代官は不問に付すのを条件に勘右衛門に20連発を作らせていたのだった。また、幸助はその行商人の息子で、勘右衛門が養育していた事情も明らかになる。これらを代官所の物陰で聞いた千石、また騙されていたかと盤嶽ふうに怒りおまちの調書を盗み出す。
 殿様たちは山賊を縛り上げ代官所に乗り込むが、代官は20連発をやおら抱え上げぶっ放す。反動でひっくり返るのを嘲笑い三匹が襲い掛かる。皆殺しのあと刀を拭う殿様の懐紙の量が増えている。このあと三匹は20連発を爆破し旅立つ、落合

■ 必殺仕事人・激突! 第17話「主水、幕府のクーデターにまきこまれる」1992.2.25ANB

 お歌が呉服屋で値段のことでゴネていると黄門頭巾の侍が入ってきてナシをつけてゆく。家来に格之進…水戸のご隠居ではなく現大老・後藤備前守、改革派の雄。
 物価抑制のため株仲間解散を決める大老に幕閣たちは反発。下城の際通る高い塀、不明・キャプチャ。刺客出て格之進斬られ大老は拉致。
 朝右衛門、鑑定頼まれていた刀を持って後藤備前守邸を訪れる、随心院薬井門。物々しい警備陣が門前を固め、出て来た将軍家指南役・高柳又十郎に面会を阻まれる。
 江戸城外観、彦根城外堀・いろは松付近。城内では御台付きの東雲の局と江利対馬守が空々しい調子で大老の行方を話し合う。
 夜、見張りを倒し裏口から後藤邸に忍ぶ朝右衛門、後藤の娘・ぬいに事情聞く。高柳が様子を見に来る前にすっと退散。
朝右衛門はチームに助力を依頼するが主水ははじめ怖気づいて抜ける。夢ちゃん不在。秀は高柳を尾行しとある屋敷へ入ってゆくのを確認、中山邸。屋敷内の牢に監禁してある後藤に大目付・日下部主膳が大老辞職の書類を突きつけ署名を迫る。秀は土中に潜み真夜中を待って後藤にツナギ、救出しようとするのを後藤は止め江利対馬守に首謀者の名を告げよと言う。
 大老不在が続き大目付が奉行職を壟断しようと組織に手をつける動き見せる。主水はあおり食って失職の危機感じ大老救出に加わろうとする。
 江利備前守の駕籠に駆け寄り後藤の話を訴える朝右衛門、粟生光明寺山門前。江利邸で詳しい話をするが隣の部屋には日下部くんが待機しているのだった。直後、朝右衛門は高柳に襲撃されるが主水が騒ぎたて水入り、塀と灯籠(天満宮と銘あり)、北野天満宮?
 主水の助力で後藤が監禁されている屋敷に侵入し救出の朝右衛門、江利が黒幕だったことを告げる。
 御台様の代参の駕籠がゆく、粟生光明寺阿弥陀堂。後藤が廊下で東雲の局を待ち構え上様への書状渡そうとするが寄ってたかって惨殺される、光明寺本堂廊下。朝右衛門が駆けつけ階から落とされた後藤の亡骸を発見、脇差を取り上げる。静かに怒る朝右衛門。
 聖天堂でのツナギ、依頼人は朝右衛門。
商人が談笑しながら出てくる日下部邸、大覚寺大門。ワル集い哄笑する座敷にお歌現われ皮肉たっぷりに誘い出し屋敷の人数を散らす。高柳と対峙する朝右衛門、迫力の殺陣。太刀ゆきが迅いとかじゃなく重厚な刀さばき。

■ 必殺商売人 第14話「裏口を憎む男にない明日」1978.5.12ANB

 南町門前に張り出される新規採用の合否、大覚寺明智門。藤堂兵馬と坂崎鹿之介の不合格を告げに来るおしの、大覚寺放生池堤
新人歓迎の宴の夜、南町の同心が襲撃に遭う。
 兵馬の家に内職の仕事持ってくる新次、滝川塾で成績が下位のものが合格したことにクサっている兵馬の話を聞く。新次は同心襲撃犯が兵馬ではと疑義抱く。
一方、主水は正八をのせて襲撃犯捜査を依頼。この作、新次・おせいとの微妙な空気を表現するためか、主水と正八の距離が近い(いつも灯台で寝っころがってお話)。
 夜回り中の主水を見かけた兵馬と鹿之介は見くびって主水を襲うが凄腕に一発で叩きのめされ捕まりかかるところへ酔った新次が管まいて飛び込んできて兵馬たちを逃がす。
 音羽の町名主・与兵ヱが筆頭与力・服部に呼ばれ不合格者リストから不審者をピックアップさせ、兵馬の名挙がる。
 廃品回収の口調で呼ばわって歩く足力屋を呼び止める主水、邪魔した新次を尾けろと命。
川べりに兵馬を呼び出す新次、柊野堰堤。気付かれていたかと笑う兵馬、秘密を知ったからにはと新次に刀突きつけるが動じない。そのさまを大岩の向こうから窺う正八、ぴょこんと出した顔が可愛い。
 主水と正八が灯台でシケた飯をやっているところへ新次が現われ、兵馬を見逃してやってくれと手をついて頼む。滅多に無いこと、聞いてやればと言う正八だが主水は複雑。
 塾の滝川(おしのの父)、試験に不正あったなら糺さねばと合格した新人同心・久米のもとへ赴き、翌朝死体となって発見される。脇には兵馬の本が落ちている。
 自分達が疑われていることを話す兵馬と鹿之介、大覚寺天神島大楠の根方。主水は兵馬の家訪ね、書斎に名主の与兵ヱが入ったことを知る。
兵馬、おしのを連れ出し鹿之介もいる烏堀の樵小屋へ、下鴨神社糺の森池跡に小屋セット。見ていた久米の通報により夜に捕り方に囲まれる。木からロープ垂らし屋根の上に乗り破壊するという浅間山荘もどきが展開され三人とも殺されてしまう。
 町名主邸へ服部と久米、三人で今回の仕儀と来年の試験の不正の話して高笑いするのを庭で聞いている正八「これだから馬鹿な役人増えるんだ」とぼそり。
 四つの位牌を前に新次に「依頼」する兵馬の母。
おせい、与兵ヱに扇投げつけ動き封じ派手に抜刀し殺。奉行所を出た久米にあぶな絵を見せて誘い出す正八、走って逃げるのを追いかけた久米は物陰に潜む新次に殺。服部、主水のでっちあげの脅迫状見て奉行所を飛び出すところを主水に刺され殺、門にへばりついて死んでいるのが翌朝発見される。夜勤の主水は眠りこけていたフリ。
2002/9/11

■ 続・三匹が斬る! 第八話「消えた夫、無礼講祭りに消えた女」1989.2.9東映/テレ朝

 千石、腹減らし谷水飲んでる街道筋、馬込宿へ一里の道標見て無礼講祭りがあること思い出しタダ飯目指して走り出す。
 殿様、川で行水中財布盗られる、清滝川。追いかけて女と知り合う。お甲というその女は夫の死の真相を知るべく馬込にやってきたのだった。馬込宿に入り事情聞く、大覚寺天神島祠脇。
 千石は造り酒屋の大黒屋に祭りの間の臨時用心棒に入る。たこは祭りで父を亡くした少女に会う。お甲は夫の影追ううち命を狙われる。あまつさえ死んだと思った亭主は生きていて混乱。
全ての起こりが大黒屋に集中してゆく。途中で大黒屋の用心棒から抜けた千石とともに残りの二匹も大黒屋と地回りを血祭りに。

■ 必殺仕事人・激突! 第16話「夢次、江戸のテレクラでバイトする」1992.2.18ANB

 夢次、照蔵屋でチラシ配りのバイト。照蔵屋は仕切った個室に糸電話が置いてあり相手の顔を見ずに「お話」をするというもの。
 秀、女がスリに遭うのを見て財布取り返してやる、斉明神社。女は備前屋の番頭の女房・おしま。備前屋は姉が世話になったと秀に礼尽くす。
 その夜、何者かに刺殺される備前屋、現場に残った凶器の鑿から大工の新八が浮かび、備前屋の女房・おみのが依頼したとされ二人は処刑。指揮は北町で出世街道まっしぐらの鏑木同心。
 夢次は性懲りも無く女にハマるがこれがおみのと双子の妹で幼い頃里子に出されたおはる。
 お歌・秀・主水がツナぐ、南禅寺三門。夢次が引っ掛かっている女のことが問題視される。
 番頭の市兵衛は主人夫婦の死を受け店主に昇格、しまいに女房の密殺図るが秀に阻止される。真相を知ったおしまは秀に仕事人のことを聞く。
 仕置には朝ちゃん欠席。おはるは夢次が仕置してケリつける。
2002/9/10

■ 必殺仕事人・激突! 第15話「夢次、女盗賊にほれる」1992.2.4ANB

 大捕物の末捕まったかげろう組の女首領は即日斬首、手下は島送りに。八丈で死に瀕した手下の一人・おとよは残りの二人におかしらは実は生きていると告げる。命がけで島抜けした娘、おちかとおきぬは市中に潜む。夢次はふとしたきっかけでおちかと知り合い、島抜けの身の上を知りながら胸を病んでいる娘の世話を焼く。
一方おきぬは町で両替商の大口屋見かけ、自分達を捕まえた与力・深見と知る。店を覗きその女房がおかしら・おたきであることを確認、夜になって忍び込みおたきに刃向けるが返り討ちに遭ってしまう。
 朝右衛門に大口屋への疑惑話す主水、南禅寺三門。親しい大店が三軒も盗っ人に皆殺しになっていたりするのだった。また、朝右衛門はかげろう組首領の処刑の際の態度が妙に落ち着いていて奇妙だったと述懐。
子供の流したお面を取ってやろうとしたおときに主水が手を貸すふうにして腕の傷を確認する、大覚寺放生池堤。傷は捕物の際かげろう組首領に主水が斬りつけたもの。子供は主水の仕込み。
 秀やお歌とツナぐ主水、大口屋夫婦に対する決定的な疑惑とおちかにのぼせている夢次のこと。女と別れなければ引導を渡すと主水、ロケ地石橋の上と下…不明、キャプチャ。通天橋?
 おちかの居場所突き止め巧い話を仕立てて呼び出すおたき、おちかを刺殺。現場の神社、多重鳥居…不明、キャプチャ。よく見るとこなんだけどなー。
おちかの亡骸を前にした夢次に秀は東照宮への依頼を示唆。いいのかなー。
 仕置、物音に外へ覗きに出た大口屋の手下をのそーっと歩いてきて袈裟がけにしてすたすた歩み去る朝右衛門、迫力。おたきはお歌と主水が誘い出し追い込み屋根に上がったところを向いの屋根で待っていた夢次が煙管ビームで仕留める。夜空を走る赤いビームが可笑しい。
主水は大口屋の前に現れぐだぐだと世間話、そのなかで大口屋の秘密に触れる。元与力は大刀を持ち出すが障子越しに主水の大刀がぶっすり。このシリーズでの主水の大刀使用は珍しい。事後大黒屋の着物でこしこし刀を拭う主水の仕草が笑える。

■ 続・三匹が斬る! 第七話「黒髪の、尼に乞われて用心棒」1989.1.26東映/テレ朝

 殿様、通りかかった社の前で侍たちに駕籠に乗ってくれと頼まれる、日吉大社白山宮。国境を越えるまでは「青山利勝」でいてくれと依頼される、侍たちの主君の身代わり。
 千石、茶屋で団子食う侍の口元を凝視、一文も使わず旅する方法があると誘いかけられ、いきなり斬りかかられる。そこへ往来で喧嘩したと役人が出張り二人して唐丸駕籠に押し込まれてしまう。これがその巧い手立てだと笑う侍、共に護送されてゆく、流れ橋上。
 たこ、寺の前で縁切りのお守り売る、その前を千石が護送されてゆく。たことお千は妙な尼僧と行を共にするがたかられまくり。
 殿様に替え玉依頼の侍たちは池上藩の家老と目付が藩主の影武者を仕立ててすり替え藩を壟断しようとしているのだと言う。また藩主は身の危険感じ脱出し、今は「秘策」用いて領内に入る予定という。自分達には藩祖以来の軍資金があり、そのありかを記した密書は目付の妹が盗み出し消えたのだとも言う。この目付の妹はたこにまとわり付く尼僧で、秘策用いて領内に入る藩主というのは千石が道連れにされた侍。尼僧の持つ密書は殿様を雇った侍たちの手下が奪い、千石と護送中の侍は藩主として迎えられるが千石唐丸駕籠のまま放置。
 殿様、途中で用済みとして斬られかかる、谷山林道。千石、藩主と間違えられ斬られかかった挙句駕籠ごと川に落とされそのまま、木津河原
 密書を盗られた尼僧が休息する、柊野堰堤(落差工下の大岩の上)。密書なくして城下へ入れない死んで詫びねばというところへ殿様。
 池上藩の城へ現れる殿様、彦根城。家老らに話聞き藩主に会い、今まで関わっていた侍達の話が正反対の虚偽で現在領内に向かいつつある千石ハメた侍こそ替え玉の武州浪人と知る。これはもともと目付の妹・秋乃が偶然見かけ城に連れて来たものだった。秋乃が殿とそっくりの浪人を見かけた、神護寺金堂前石段
 秋乃は偽藩主のいる本昌寺へ乗り込むが斬られてしまう。そこへ早桶担いだたこ、中には殿様が入っていて大立ち回り、灯籠だらけの寺、暴将でも使ってたとこ、不明。流れたままの千石も加わりメッタ斬り。
 殿様が隠し金の謎解きをする藩公代々の墓所、神護寺?
 ラスト、役人に追いかけられる千石と旅立つ一行、木津川堤?
2002/9/9

■ 暴れん坊将軍12 第十話(終)「雨の目撃者!牢獄に通う吉宗の母」2002.9.9ANB

 雨の中、町方に捕まる伊平次を見るお由利の方、その直前に見た転倒した女を助けて荷を拾ってやる優しさに心を留め磔が決まっている伊平次がいる小伝馬町の牢に差し入れをする。その際にはじいが付き合わされる。由利の方の屋敷・清流庵、宝厳院
 由利の方の直感正しく冤罪で、表向きは島帰りの前科者を雇う慈悲深い回船問屋・栄屋が北町奉行と組んで阿片密売をしていた事実を隠蔽するため仕立て上げられたものだった。
因果を含められ入牢した伊平次は再吟味と偽り連れ出され始末されかかるが新さんが介入し逃がす、鳥居本八幡宮。母のもとへ走る伊平次だが家にいたのは母ではなく由利の方。とうに亡くなっていた母の代わりに差し入れの煮しめを作っていた由利の方に偽られたと煮しめを床に叩きつける伊平次を諌める新さん、母子ともに煮しめ煮しめと口走る会話が何か可笑しい。
 新さんは北町奉行邸に乗り込み奉行を断罪、大人数と立会いの末首魁を成敗。
 事後、由利の方に顛末を報告の上様、煮しめのことで恨み言に早く孫をと返され逃げ出す。

■ お助け同心が行く! 第一話「その処刑待った!」1993TX

 冴えない高積見回り同心が実は切れ者の「お助け同心」で裏で仕置する、という筋立て。
相棒の定町回り同心に田中健、なんか「中町」みたいだけど中味は後期主水必殺みたいな感じで戦慄コンビの代わりに中村玉緒が愚痴愚痴。話の進行がなんか緩い。ラス立ちもあんまり迫力ない。ロケ地協力に根津神社と宮ケ瀬ダム工事事務所…あーあの滝ひょっとしてもう無いのか?

■ 続・三匹が斬る! 第六話「御神水、飲んで飲まれて悪徳商売」1989.1.19東映/テレ朝

 三人連れの浪人を探している蝮の弥市(福本先生)と行き会う駆け出し渡世人の仙太、仕留めて名を上げようとついて行くと殿様と弥市が竹林で一騎打ち、倒された弥市の首を一両で貰い受けることに。これを功名として故郷で一家構える仙太のもとに千石が用心棒として入り込む。千石が仙太に剣を仕込む、西明寺境内。
 仙太は父親が権利を残した村に一つの井戸を占拠し、盃を交わした捨吉一家と組んで御神水に仕立てて大儲け企む。姉のおもんは殿様の入れ知恵で山から竹筒で水引いて対抗、利権に食い込もうとする捨吉一家に三匹介入し大立ち回り。千石は真剣白刃取りを力で押し返す荒技を見せる。殿様の殺陣もトリッキーな部分アリ。

■ 必殺仕事人・激突! 第14話「主水一家のバブル」1992.1.28ANB

 米相場がヒートアップした時点で勘定方の横槍入り大損する向きが多発。秀と懇意のたつみ屋も大損し札差・阿波屋に元金返還を掛け合うが相手にされず訴えてやると息巻きヤクザ・稲城屋の手先に密殺される、鳥居本八幡宮。残された娘・お照と婚約者の板前・新次郎は真相探ろうとするが稲城屋にヤキ入れられる。稲城屋を締め上げ新次郎に面通しの秀、大覚寺護摩堂前。しかしアリバイは活け込みに遭った主水が使われ頓挫。
その後たつみ屋は使用人も解雇しお照と新次郎二人きりになってしまうが、父親の残した借金のカタと称し稲城屋に踏み込まれお照が連れて行かれてしまう。稲城屋と阿波屋に勘定吟味役はグルでお照は役人の贄に供されるが舌を噛み自害、押し入った新次郎も無礼討ちにされてしまう。お照の死体は川に投げ捨てられる、中ノ島橋上堰堤の静水域、秀が駆けつけ死体を拾い上げる。頼み人はたつみ屋として元締から指令下る。
2002/9/8

■ 仕掛人藤枝梅安 梅安岐れ道

 執拗に小杉を襲ってくる白子屋。梅安が知人に託す小杉の退避所、彦次郎の知人・六助の女房の仇、半右衛門の持ってくる仕掛けのターゲット全てが府中に集中してゆく。
 梅安が半右衛門の訪問時に言うお決まりの「仕掛けの事でしたら今はちょっと」のあとの半右衛門の「ひとりごと」に加え今回は梅安も「起こり」を聞き出そうと「ひとりごと」言い始めるのが面白い。音羽の元締の素っ気無い返答もマル。
彦次郎の踵を返す仕草、懐から手を出し顎を撫で思案するさまなど、やはりぴたっとキマっていていい味。

■ 鬼平犯科帳1 第三話「蛇の目」1989.7.26CX

 凶盗・五十海の権平をお縄にする鬼平。品川の刑場でその磔刑を見て念仏唱える白玉屋の紋蔵、罧原堤。その後も次々と大盗を捕える平蔵、浪人の襲来受ける、大覚寺五社明神(有栖川沿いを歩く平蔵〜五社明神鳥居前)。金で雇われたことが倒れた侍の懐から零れた小判で示される。
 うさ忠おすすめの蕎麦屋で勘定を済ませている客の目線を感じる平蔵、白く光る強烈な憎悪を含んだ視線の主は店を出たあと行き合わせた老婆に施しをする、その優しげな笑顔とのギャップに何かを感じ駆け出す平蔵だが既に姿は消えている。
どうでも気になるその視線の主は平蔵の勘ばたらきにより未決事件の中から金箔付きの大泥棒・蛇の平十郎と目星つけられる。
 手下の相次ぐ脱落を平十郎に告げに来る紋蔵、平蔵に顔を見られたことを話す平十郎。田沼意次の放埓なやり口が一変しての松平定信の緊縮政策をお上の勝手と痛烈に批判、その手下の鬼平のことを憎さげに話す。平十郎のターゲットは医師の千賀道栄で、道有屋敷と異名をとる日本橋高砂町のその屋敷の前には手下が屋台の蕎麦屋を営んで久しい、大覚寺大門。この場合原作設定の浜町掘は御殿川ということに?そのほか志度呂の金助がうろうろ船で大川を上下、所を知悉している、大沢池。また鶉の徳太郎は道有屋敷の下女を誑かし戸を開けさせる手筈を整えていることが語られる。錠前の型取りには按摩の彦の市が入り込みまんまと金型を取って出てくる。御殿川に架かる大覚寺参道石橋を渡り帰ってゆく彦の市。帰途紋蔵に型を手渡す、護摩堂前の汀。護摩堂の階に腰掛け彦の市は囲っている女・おそのの話をする。
 帰宅する彦の市、おそのが留守中に間男していたことを知る。相手は鶉の徳太郎であるが、秘密主義の平十郎の仕事ゆえ互いに顔も知らない。夜、屋形船で密会のおそのと徳太郎のもとへ乗り込み刺殺する彦の市、大沢池北西畔。逃げる際蕎麦屋から帰りの猫どのとうさ忠にぶち当たる、五社明神祠前。彦の市の行動に不審抱いた平蔵はおそのを泳がせる。釈放され町をゆくおそのの前に現れる彦の市、金戒光明寺塔頭道
捕縛された彦の市は火盗改同心の責め問いにも屈せず強情を張るが、平蔵直々の調べに落ちる。
 道有屋敷に入って出てゆく女駕籠と供揃い。平十郎にはこのことが報告されるが看過、押し込みは決行される。船が着く浜町掘、大沢池。首尾よく蔵へ入り込むが千両箱は悉く空。その上密殺しようとした道有屋敷の使用人たちは火盗改の人数と入れ替わっていてたちまちのうちに平十郎一味は召し捕られる。同心の一人に蛆虫と言われた平十郎は鬼平に向かってどぶやごみ溜めを拵えているのはお上だ盗っ人は殺されても蛆虫の如く次々と湧いてくるざまァ見ろと嘯く。
 ラスト、愛宕女坂の茶屋に戻りもう他の男を捕まえ嬌声を上げているおそのを見る平蔵、蛇一味がお縄になった「もと」とも知らずにおんなは、と述懐、酒井を伴い愛宕権現の石段を降りてゆく、金戒光明寺

 蛇の平十郎を石橋蓮司が好演、狂気を含んだ目つきや酷薄な表情が一変して温順で穏やかなものに変わる演技が秀逸。石橋蓮司はこのあとも鬼平に幾度か客演しているがこの回はベストに近く思う。
2002/9/7

■ 続・三匹が斬る! 第五話「忠犬と力丸、娘十八盗っ人稼業」1989.1.12東映/テレ朝

 白犬との連係プレーで殿様から握り飯盗る娘、正篇九話で千石と岡っ引が村人に話聞いてた御堂と一緒(未だ不明)。犬・白浪と娘・お菊および連れの力丸じいちゃんと共に松岡宿へ向かう殿様。娘は義賊・日本左衛門の忘れ形見で盗まれた熊坂長範より伝わる椀を探している。
 千石、夜鴉の仁兵衛を警戒する庄屋に用心棒として雇われる、あー庄屋屋敷例の判らん民家鬼一法眼でもからくり人でも使ってたよなーここ。庄屋宅にはその凶盗がキッチリ押し入り千石除いて皆殺し、千石も肩を斬られる。
 松岡宿は浜松屋に牛耳られていて米屋も油屋もみんな屋号は浜松屋。そこでボコられた旧知の夢吉の手当てしてやるたこ、大覚寺御殿川のなか。
浜松屋の隠居所に赴き妾のお甲から探ろうとするたこ、売り物取られて叩きだされる、法然院山門
 一方椀は夜鴉が盗ったとの情報から隠居所にコナかけるお菊と力丸、見つかり斬られかかる下鴨神社糺の森河合社前。白犬が斬られてしまい葬る、広沢池畔。この毛並みの良い舌べろーんて出して死んだ演技をするむくむくの白犬はEDによると松方弘樹の愛犬「若」と「姫」二頭がつとめたらしい。
 親元へ帰されるお甲を襲い情報とるたこ、鳥居本八幡宮(宮下の広場と竹林、井戸映る)。
 よろけながら松岡宿へ辿りつく千石、陣屋から漏れる笑い声が夜鴉のものと認めるがそれは浜松屋の隠居だった。
 白浪五人男仕立てで傘さして乗り込む三匹と菊+力丸、一斉に傘を放り投げ名乗り上げラス立ち開始、大暴れの皆殺し。
 別れゆく三匹とお菊たち、谷山林道

■ 木枯し紋次郎 第十話「土煙に絵馬が舞う」1972.4.1フジ/C.A.L..

 夜、難所の多い甲州裏街道をゆく紋次郎、正丸峠で何者かの落とした岩に当たり崖から落ちる(またかよ)。からくも起き上がりとある堂の前まで行き倒れる。
紋次郎見つけた村人は盗賊・黒銀一家の手先と思い縛り上げる。
村といっても鉄砲水の被害でほぼ離散し残るのは茂作一家のみ。執拗に黒銀一家がここを襲うのは隠し金を茂作が隠匿したと確信しているからだった。
業を煮やした黒銀一家の襲撃で遂に一家は皆殺しになってしまう。黒銀一味は紋次郎により皆殺し。
 全てが終わり、旅立つ紋次郎はまとわりついていた狂女・お花が投げて寄越す扇を楊枝で射抜く。刺さった先の絵馬からなだれ落ちる小判。茂作はここに黒銀から横取りした金を隠していた。それを認識した紋次郎は絵馬を全て破壊し、去る。
 黒銀一家との殺陣、組んずほぐれつ転びつつの相変わらずの迫力とリアルさで見せる。

■ 長七郎江戸日記2 SP-6 「最後の挑戦 さらば長七郎」1989.9.26日テレ

 黒装束に身を包んだ怪しい僧形の三騎がゆく甲州路、谷山林道。日野原村の山中の小屋に住む三枝半兵衛を襲う、酵素。川の中で立ち回り、僧らは三位一体剣とか言って組体操仕立てのヘンな技で半兵衛を斬る。娘・茜は村の老人に父の遺体託し馬で追いかける。
 江戸では長七郎のご落胤が現われ大騒動。母の名を聞かされ自分の子かもと告白の長さん、回想シーンの切り下げ髪と若作りが可笑しい。
柏屋が無礼打ちされる、大覚寺五社明神。行き合わせ侍達を叩き伏せる長さんだが仇を討ちたいという娘・お葉に剣を教えることに。修行の場、大覚寺天神島祠前(このあとラブラブ表現・長さんのは珍しい)。仇討ちの場、大覚寺心経宝塔前。そこで長さんの身分知ったお葉は身を隠すのだった。
 ご落胤の東吾は甲州出の剣術道場の主・都築が預かっておりそこで対面。東吾を公儀に推挙せよと迫る都築、東吾自身も出世に強い意欲を見せる。そんななか酒井大老は柳生宗冬に調査を依頼。
 甲州から怪しの僧らを追ってきた茜は都築道場へ侵入、ご落胤の演技カマしている東吾を見て何事かと糺し父が殺害されたことを告げ犯人がここへ入ったと言う。その後三人の僧に襲われ深手負う茜を長さんが助ける。
その夜、東吾は宗冬の手のものにさらわれ柳生邸に監禁されるが都築は何故か黙過。三人の僧・忍び崩れの黒木三兄弟は酒井の邸へ。
 酒井大老の下城の駕籠を止める長七郎、二尊院紅葉の馬場。黒木三兄弟のことを問いただすが惚けられる。
 日野原村へ赴き三枝の墓前で茜と東吾が兄弟と知るおれんと辰三郎、辰の道中は相変わらずおどけたロボット風の歩き方、どの作品でも一緒。道中に一部酵素ダート使用か。
 東吾の行方捜さぬ都築を怪しむ宗冬、禍根断つため殺せと示唆する影の十三、長七郎との過去を回想する宗冬、神護寺金堂前での立会い。殺せぬと呻く宗冬の態度は酒井大老に伝わり次の手が打たれる。その夜、東吾は柳生邸から逃がされ都築道場へ。
一連の騒動が宗冬失脚を狙った酒井の陰謀と看破した長七郎、宗冬に蟄居の命下るを聞き将軍に拝謁する覚悟を宅兵衛に語る、大覚寺石仏前。宗冬が若年寄に詰腹を切らされる直前に将軍にナシ通し事を収める。
 柳生の仕業に見せかけた東吾暗殺を下命の酒井、都築道場を出された東吾は河原で斬られかかる、木津川流れ橋下。長さんが駆けつけチャンバラ。銃弾から身を挺して庇ってくれた長七郎の血だらけの姿を見て改心し真実を告白し謝罪する東吾。だー、やっぱりの展開。
長七郎は都築道場に乗り込む。今日のお召は墨色ラメにグレー。「長七郎君とて構わん」で大殺陣。都築らをぶった斬ったあとには黒木三兄弟が出てきて組体操技で襲ってくるが、スローモーションで二刀流の冴えを見せる。都築道場を出た長さんのもとへお銀がよろよろと這って来て宗冬の陰謀告げ腕の中で死ぬ。SP4で六さん殉死と同じパターン。
 見に迫る危機を悟り夢楽堂を出て旅立つ決心を固めた長さん、別れの愁嘆場の外では柳生がとんでもない人数を繰り出している。表へ出た長さん、お銀を殺った影の十三だけはキッチリ成敗、真剣白刃取りを見せる。その刀を宗冬の前に突き立てこれ以上無用の殺生をするのかと呼ばわる。丹哲の下知で消える忍びたち。旅立つ長さんと宅兵衛がゆく、放生池堤

EDロケ地 光戒光明寺石段を降りてくる長さんを三門外から。子らがシャボン吹いて遊ぶ傍を通り門をくぐる長さん、今宮神社東門、内からの撮り。汀をゆく長さん、桂川松尾橋上手右岸
2002/9/6

■ 続・三匹が斬る! 第四話「お七里のイジメが元で不倫妻」1988.12.22東映/テレ朝

 茶壺の後は大名飛脚もの。
 お千を追いかけるたこ、鈴鹿川の橋を渡る、流れ橋上。
 千石は茶店で弁当使う百姓の老爺を見つめていて飯を恵んで貰う、伏見・松本酒造脇の東高瀬川堤下(茶店は堤上にセット)。
 殿様、菰野藩藩主の遠乗りを見る、谷山林道。藩主らはその後紀州藩の「お七里(大名飛脚、葵の紋入りの文箱を担ぎ江戸と紀州往還)」と行き会い下馬のうえ土下座させられる。嘲り笑う七里の非礼に怒った近習の高村小一郎は抜刀、割って入る殿様。藩主は騒ぎをよそに逃げ出す。
 鈴鹿川・尾花の渡しでは千石に餌をやった百姓の息子・太郎次が七里に斬られる、木津河原
 小一郎には藩から謹慎処分の命下る。菰野藩陣屋、西明寺山門。石高の少ない小大名であることがビジュアルでも示される。殿様は城下の飯屋で無銭飲食のうえ住み込み。千石は今回は欲にかられてではなく意図をもって七里役所の用心棒に就職。
紀州藩七里役所(菰野藩領にある)に遠慮した藩は遂に小一郎に切腹を下命。これを聞いた殿様が高村家を訪ねた帰り千石と会う、大覚寺石仏群前。太郎次の野辺送りの列が心経宝塔前から天神島のほうへ通って行く。高野家では若くして死ぬ運命の小一郎に同情した兄嫁・ぬいが牢で謹慎中の義弟に肌を許す。そんななか七里役所は世評憚り切腹中止を申し入れてくる。
微妙な雰囲気の高山家では中間が金を盗んだことを咎めた当主の小一郎の兄が刺されてしまう。犯人の中間は七里役所の知人頼り逃げ込み、手も出せなくなってしまう。小一郎は荒れ兄嫁との一件に対する天罰と言い酒に溺れる。事態を毒づく千石、大覚寺護摩堂脇の楠の上。聞く殿様は護摩堂前。
夫の墓前で自害しようとするぬいを止める殿様、神護寺の山上の墓?そこへ小一郎が七里役所に斬りこんだとの報入る。小一郎の死を受けぬいは仇討ちを決意、藩士二人に家老もついて来る。千石が開門と呼ばわる声に内から応じ逃げ込んでいた仇の中間を門外に放り出し仇討ちは成就、七里役所の人数は三匹が皆殺し。七里の一人に福本清三先生がいて千石に斬られるが、画面隅に残った足首が見えなくなるまで目を離せない。
 四日市まで半里の峠で四国遍路にゆくぬいと別れる殿様、谷山林道

■ 必殺仕事人・激突! 第13話「夢次、見合いをする!?」1992.1.21ANB

 夢次、急に結婚を思い立ち結婚相談所もやっている口入屋・出雲屋の手配で見合いの席へ。案内された水辺の床机に座っていたのはなんとお歌。どちらも経歴年齢詐称していたというオチ、梅宮大社神苑。出雲屋の主・清十郎は以前凄腕の仕事人で、秀の危機を救ったこともある。
出雲屋は集団見合いまで開催しているが、女に活け込みのバイト使い男に難癖つけて金を強請り取ったりと裏では悪どい真似を働いていてバックに将軍家血筋の松平主殿がいるがモーホつながり。
 強請られたことと女に騙されたことに納得いかない男が回りをうろつくのに出雲屋は刺客を雇う。活け込みに使った女の始末もさせるが、これがその刺客の妻。殺害現場、大沢池北西畔の楠の下。斬られた女は刺客の夫に仕事料を託し死ぬ。仕事料は上野東照宮の楼門に置かれる、日吉東照宮の夜。
 仕置、清十郎担当の秀は珍しく手傷負う。松平主殿を斬った主水は障子に映る影を反射的に刺すがこれが依頼人の例の男、死ぬつもりだったこれでいいと死に際に漏らすが…これはアリなのかなー。

■ 怪談百物語 第三話「うば捨て山」2002.9.3CX

 獄門首を眺めている太吉、髑髏のSFXに驚く。首台の向こうに金髪トサカの陰陽師見てもっと驚く。道の感じと葦原からどっかの河原と思われるが淀堤?木津河原?うー判らん。雨傘番組の癖に金かかってるからロケ地も贅沢に使ってると思われる。
 太吉の猛妻は夫と老母を口汚く罵りがさつな仕草でうろつき回る…この女優さん凄いなー。
 陰陽師・道三のもとへ来て母を捨てられないどうしていいかわからないと掻き口説く太吉、鳥居本八幡宮舞殿上。「とっておきの御札」を書くというのに放屁する道三…。
 遂に運命に抗えず母を背負い地獄谷へ向かう太吉、流れ橋(利権道路は雲をあしらい処理されている。現場の苦労が伝わってくる。これで油小路凍結とかだったら許さん)酵素ダート、落合落下岩などが道中風景に使われる。祖谷のかずら橋まで使っているのには驚く。CG使いまくりだからロケ地に金かけない訳ではないのね。っつうかあそこまで行かないと駄目駄目の現状があるのか。問題の地獄谷は髑髏るいるい、処々にスモーク焚いて硫黄の噴出を演出。ロケ地、柳谷なのかなー楊谷寺の裏手の採石場だか砂防ダムだかわからん谷は重機入っててワヤだし。
 ここらへんから実は死んでて、とかあって怪談なんだが怖いというより日本昔話。代官(石橋蓮司)の早送りはコミカルを狙って?まあ新しい試みとかいくらでもあっていいけどね…。しかしフィルム撮りにはもう戻してくれないのかな。
2002/9/5

■ 必殺仕事人 第63回「誘い技死霊からくり岩石落し」1980.8.22ANB

 山で怪しの「亡霊宿」が大はやり。死んだ娘の霊がおり番頭を後継にと指定する妙なケースが三件も。軽業師が裏にいて仕組んでいるもので、左門の関わった旅の父子の失踪した女房が亡霊役をやらされている。この一家も番頭に店を譲らされた商家の主も殺害され、木更津から指令が来る。亡霊宿のある岩ゴロゴロのガレ場、柳谷?

■ 必殺仕事人・激突! 第12話「霊感少年を操る極悪人」1992.1.14ANB

 ナンパ夢次、町でお里を呼びとめ誘うが浄楽寺に父の病気平癒の祈祷にゆくと断られる。戦慄コンビも繰り出す大賑わいのその寺、粟生光明寺(薬井門、本堂)。しかし行ったまま帰らぬお里、夢次が調べにゆくが強面が出てきて追い返される。舌打ちしながら出てくる夢次、主水も来ていて同様の届けが三件来ているという、粟生光明寺石段上部。
 祈祷の主役・浄円少年は操られている提灯鮟鱇で、釣った若い娘たちを寺社奉行の贄に供する寺の夫婦、お里を案じ寺に来た父は殺されお里も喉を潰されたうえ岡場所に売られてしまう。その後夢次が探りいれていることを察知したワルどもはお里を殺すが、直前に秀に簪と東照宮への願文が託されていた。
 仕置は朝右衛門が石灯籠越しに刺す、夢次が廊下の節穴から煙管ビーム、秀がぶら下がり刺しとトリッキー。
事後、墨染の衣に身を包み旅立つ浄円、谷山林道

■ 続・三匹が斬る! 第三話「上様の茶は甘いかしょっぱいか」1988.12.15東映/テレ朝

 お茶壺道中もの。水口藩では特産の茶を将軍家御飲料にと丹阿弥に工作していて、無理難題を吹っかけられている。これに怒った藩の若侍たちが丹阿弥密殺の相談をぶつ、鳥居本八幡宮。堂の中には千石がいて自分を人数に加えろと言い出す。
丹阿弥工作の中心人物の水口藩家老・片桐がゆく夜道、大覚寺有栖川畔。千石と若侍に囲まれる、五社明神。千石を止めに入る殿様、数合いではあるが二人の対決が見られる。
 その後たこのちょっかいが丹阿弥らの不興を買い、家老の娘を伽に出せと迫られる。娘・雪路は自ら丹阿弥のもとに赴き刺そうとするが阻まれ殺されてしまう。尚も耐える家老に殿様は丹阿弥誅滅を示唆し出立、天領鈴鹿峠で一行を皆殺しの三匹。この報を聞き切腹の片桐、旅立つ三匹は伊勢路をゆく、谷山林道

■ 必殺商売人 第13話「女体が舞台の弁天小僧」1978.5.5ANB

 おせいの踊りの弟弟子・矢之介は弁天小僧気取りのチンピラ、万引きなどの悪さを繰り返し町方に引っ括られるが何故かすぐに釈放される。おせいがそのからくりを主水に問う、相国寺鐘楼。バックに呉服商の京屋、主水は正八に調査を依頼、なぜか関西弁の正八。
 矢之介が赴く西光寺、尾行する正八、相国寺庫裏。そこには代参に来た大奥老女・藤尾。矢之介は藤尾への饗応として使われる。京屋と藤尾付きの侍・服部の密談を床下で聞き、畳越しに刺される正八、頭を斬られた禿げると大騒ぎ…20年後にはスキンヘッドだもんねぇ。
 金づるをつかんだとはしゃぐ矢之介、おせいは京屋と手を切れと往復ビンタ。
 京屋の別業を訪れる藤尾、中山邸。ワイン飲まされへろへろのうちに矢之介と過ちを犯した藤尾は京屋に脅迫され将軍家の娘が輿入れの際の支度を京屋に回せと強要される。藤尾は矢之介殺害を交換条件とする。
 京屋に呼び出された矢之介と手下のチンピラが始末される、中ノ島橋下の河原。駆けつけたおせいは矢之介の死体を見て涙する、中ノ島橋上。
 仕置の際のツナギと誘い込みに正八が大活躍、しかし月代はいったい…髪の毛ネタなのかな。
2002/9/4

■ 必殺仕事人 第62話「恨み技悲愁稲妻刺し」1980.8.15ANB

 今日の左門の屋台は中ノ島橋ほとりに出ている。美鈴に土産を持ってきた宿下がりの娘・お絹が共に花火に興じる、中州の護岸。兄の大工・辰三は屋台で呑んでいる。それを橋上から見ている加代と主水。
 お絹の奉公先は旗本・越川邸で先頃亡くした妻の兄・角倉が入り浸りよくない雰囲気。角倉は町でしたい放題の乱暴者で、左門も被害に遭う。これを目撃した辰三は妹を屋敷から下がらせようとして裏口に呼び出す、築地塀、相国寺?妙心寺?
 そんな中越川はお絹に求婚し日光へ出張。お絹が加代にそのことを相談する、渡月橋下の河原(中州の岸・お絹の背後に桂川大堰映りこむ)。加代はどうしようもないことが起きたら木更津の願掛け地蔵にと示唆。
 越川の留守に上がりこんできた角倉が金を持ち出そうとするのを咎めたお絹は乱暴されたうえ殺され井戸に落とされる。亡妻の件で弱み持つ越川は逆らえず妹を案じ屋敷を訪ねてきた辰三の前で自害。辰三の脳裏にはお絹から聞いた木更津の地蔵が浮かぶ。
 角倉と仲間を夜の越川邸に呼び出し仕置、「番町皿屋敷」仕立てで怖がらせる趣向だが割とあっさり始末。

■ 必殺仕事人・激突! 第11話「主水、阿片戦争を気にもむ」1992.1.7ANB

 町で喧嘩のチンピラ取り逃がし怒られる主水。同僚の岡島はチンピラの背後の阿片密売組織を探っている。
 元宵節で賑わう遊里、妓楼・桔梗屋に簪を売りに来た秀は旧知の娘・弥生と会う。ついている男はチンピラの兄貴分の政太郎、阿片密売の元締に会おうとして三蔵にハメられ弥生が同心・岡島殺しの下手人にされてしまう。
 桔梗屋に探りいれるお歌、政太郎の周辺を聞き込み秀に報告、大覚寺放生池堤。薬種問屋・蓬屋へ入ってゆく政太郎、中山邸(門)、中は阿片窟。
 弥生は死罪が確定し市中引き回し、政太郎らはその列に乱入し弥生を奪って逃げるが橋の上で三蔵らが待ち構えている、中ノ島橋。手下は殺され弥生も斬られ川に落ちる。政太郎も追って飛び込む。政太郎はこのあと弥生を秀に託し蓬屋に斬り込むが黒幕の南町与力に斬られる。死体は大川に捨てられ木杭に引っ掛かって見つかる、桂川大堰。弥生もほどなく秀に仕事料託し死ぬ。
 主水は途中からツナギの聖天堂に現われ与力をターゲットに加える。朝右衛門は出張中で不参加。蓬屋(中山邸・門)を出て来た与力を参道で煙管ふかしながら待っている主水、ふらふらと近寄り正面から脇差でぶっすり。

■ 続・三匹が斬る! 第二話「雇われの三日亭主で剣難女難!」1988.12.8東映/テレ朝

 薬屋の女房が喧嘩に巻き込まれているのを難なく助ける殿様、大覚寺護摩堂前。人数の中には福本清三氏の姿が見える。この「見栄え」から三日間だけ亭主のフリをして岩井城下に一緒に行ってくれと旅の女に頼まれる殿様。
 千石、川に入り魚を掴み取りにしようとするが獲れず。釣りの少年・大助に鱒を貰う、清滝川。橋の上から大助に声かける父親、岩井藩中老・松崎修理、橋は西明寺参道の指月橋。その夜修理が次席家老・太田監物の手先に斬られる、中ノ島橋。
 たこ、太田監物に精力剤売りつける。
 千石の寝ている小屋に松崎の門下生たちが役人に追われ逃げ込んでくる、広沢池東岸。役人の中を斬り抜ける千石、池の中で大暴れ。太田監物の圧政を糺そうとした松崎が襲われた経緯聞き、鱒三匹の恩決して忘れはせんと加勢決める千石。あーやっぱり千石に餌やるとイイことあるのね。
 一方公家侍に仕立て上げられる殿様、理由は志乃が松崎に会うためで、大助は松崎が養育していた志乃の子だった。父の死を受け遺志継ぐこと決意した大助をサポートする志乃、もちろん三匹は監物邸で大暴れ。
 先に発った一行を追いかけて走ってくる千石、谷山林道。江戸家老が帰着し一件落着と語る。
ED、旅ゆく千石、保津峡落合桟道。船の殿様、流れ橋下。
2002/9/3

■ 荒野の用心棒 第一話「乱闘辰の上刻」1972.NET/三船プロ

 これも舞台は中山道、山道ばんばん出まくり、青い空が印象的。…あ、山田かつら…東京撮りか…谷山林道じゃないのね。殺陣が思ってたのとなんか違うなー。サブキャラの「ガンマン」が五連発の旦那と呼ばれているのが可笑しい。五発以上続けて撃ってたようにも見えるけど。「きちがいに短筒」がカットされなかったのは評価。この手のが「三人」なのはなにが元祖なのかな。

■ 三匹が斬る! 第20話「駕籠で行く噂の名医は吸血鬼」1988.3.24東映/テレ朝

 駕籠かきに峠で料金上乗せ強要される母子を殿様が助ける、谷山林道。母のお絹は殿様に叩き伏せられた駕籠屋の手当てしてやる。これにメロメロの駕籠屋。和田倉へは以前娘の命を救ってくれた医者にお礼とその時払えなかった治療代を届けに来たのだという。
その医師・楽真院法眼はたこが往来で売っている薬を饂飩粉と葉っぱと看破し客を散らす。藩主の典医であり、薬をざこざこ処方する。また、お絹が訪ねるも門前払い。ここへ歯痛の千石が乗り込み劇薬貰ってすっきり。。出世意欲あからさまに語り剣の腕もなかなかなのに感心しきりの千石。藩主の容態は快方に向かう。しかしこのあと毒殺するつもりの法眼、側室とぐる。
 思い余ったお絹は客と会うため外出の法眼に駆け寄るが五年前の恩受けた医師とは容貌も年齢も違うことに驚く、大覚寺大沢池木戸前。その後追われるお絹、斬られかかるが殿様が現われからくも助かる、五社明神。その頃娘のおみつが誘拐される。
法眼を訪ねて来たのはかつて本物の法眼を殺害した仲間だった。回想の暗殺シーン、広沢池畔(背後の遍照寺山の角度がなんだか大沢池堤から見たっぽいが大きさが…自然物は難しい)。
 歯痛ぶり返した千石は再び法眼宅に押し入り薬を貰うが今度は毒を飲まされ簀巻きにされ物置に放り込まれる。何日で死ぬかのテストと嘯く法眼。物置には前の実験体の簀巻きがあり、死んでいるので片付けられる。さらわれたおみつも物置に。
 駕籠屋の虎蔵、おみつを救おうとフライング、法眼宅へ忍び込みたちまち斬られてしまう。死体は翌朝水辺に放置される、広沢池畔。
 その夜、側室の駕籠が入った隙に法眼宅へ入る殿様、同刻千石もおみつの機転で監禁場所から脱出。藩主暗殺を相談の座敷に斬りこむ殿様、大暴れ。逃げ出した側室はたこに髪をばっさりやられ「尼寺へ行け!」、法眼は待ち構えていたよろよろの千石にぶっすり。
 一月後、ようやく旅立つ千石、盛られた毒は牛一頭分であったこと述懐、谷山林道

■ 鬼平犯科帳2 通算32話「托鉢無宿」1990.11.7CX

 品川宿を見回りの平蔵、人々に石で追われる弊衣蓬髪の坊主を見る。その僧が貴船明神の床下で寝牛の鍋蔵と鹿川の惣助の盗みの密談聞いてしまうのが話の発端。気付いた二人は僧のねぐら突き止め襲う、酵素。以外や僧は鮮やかに反撃、正体は平蔵と高杉道場で同門だった井関録之助で、旗本の息子だが父親が吉原の遊女と心中しその後放浪の果て乞食坊主に。
窮した寝牛の鍋蔵は元締・羽沢の嘉兵衛に井関の密殺を依頼。刺客が放たれるがこれが同じく高杉道場の菅野伊介。
 井関は役宅へ現われ、平蔵に事の次第告げ菅野の目こぼしを依頼する。その後井関は粂八を伴い品川宿で寝牛の鍋蔵を探すが、同じく鍋蔵を狙う菅野の姿を見る。鍋蔵が入ってゆく盗人宿の寺、あーまた出たここ。腰くらいまで石積の塀があって石段がある寺…いろんな作品で使ってる定番ロケ地なのに未だに不明。
 押込み先も暴かれ、盗めの当夜討ちかかる火盗改。事後、粂八が自害している菅野を発見、傍にあった包みには殺しの依頼料と「羽沢の嘉兵衛」の文字。即時逮捕の手出す平蔵。
このラスト、菅野が自害するのを知っていて、と井関が平蔵を微妙に非難するかのニュアンス…これはどうかなー。

■ 必殺仕事人・激突! 第10話「主水、出勤日数をごまかす」1991.12.24ANB

 お歌、伏せった千代を見舞い亭主・清六の鍛冶屋仲間が行方不明と聞く。その一人が死体で発見される、大覚寺御殿川落ち口近く。
千代の容態は重くなり、知り合いの倉田屋の手配で医師に見せると高い薬が要ると言われる。その金を倉田屋が都合してくれるが密造鉄砲を作らされる羽目に。
いなくなった清六を探し倉田屋の身辺を探るお歌、屋形船に乗った倉田屋が誰かと密談しているのを聞こうと手近の船に乗ろうとすると夢次が女としっぽり、広沢池東岸。船での密談相手は大目付で、阿片戦争に際して鉄砲の密輸でひと儲け企んでいるのだった。
 これを主水に相談するがすげなく断られ単独で探るお歌、アジトに侵入し追われるところに朝右衛門がぬーっと現われ助ける、大沢池北西畔
 できあがった鉄砲は清六の目の前で仲間の辰吉を撃つという残忍なもの。川に倒れ伏す辰吉、酵素・有栖川の中。その夜清六は一緒に連れて来られたお千代を背負い逃げ出すが見つかり敢無く斬られる。折りしも来ていたお歌に苦しい息の下から「仕事」を依頼。ツナギは聖天堂…ありぃ初瀬の方出てこないよぉ。
 倉田屋以下みんな殺られ立ち騒ぐ大目付、町方として出て来た主水に船の障子越しに刺される、広沢池東岸
2002/9/2

■ 暴れん坊将軍12 第九話「江戸に大火事!百発百中!?千里眼の女」2002.9.2ANB

 お京の失せ物の簪の話から「千里眼のお咲」の話題出るめ組、見物に出掛ける一行がゆく、大覚寺放生池堤。千里眼の女が営業している、大沢池北西畔。目隠ししたお咲が当てる事物は狂言回しの弟の甚太が台詞で伝える子供騙し。一発で見抜く新さん、罪の無い事と笑うが釘は刺す。
 普請奉行・坂部丹波守、上様に小名木川の橋の工事完了を報告、シリーズ12に至るも非レギュラー冒頭御目見えの際はワルの法則適用される。とるに足らぬ工事ばかりと怒る坂部と屋形船で密談の材木商・勝田屋、大沢池上。盗賊を裏で操る悪党たち。
 布袋屋に入る盗賊、家宝の壺盗られ探す際千里眼のお咲のこと吹き込まれ布袋屋の主人がやって来る。苦し紛れのでまかせに答えた丑寅の方角の井戸。徳田新之助と栄五郎がそのことについて話す、護摩堂前、お京が千里眼に相談にやって来るのに行き会う。壺を探し回る布袋屋、まず探す井戸は鳥居本八幡宮、次に行くは大覚寺五社明神に作られたセットの井戸。出鱈目にも関わらず失せ物は出る。
 このことを怪しんだ南町同心が盗賊の一味なのではと手荒くお咲と甚太にからむが、通りかかった大工・辰蔵の証言で助かる。捕縛免れた恩人と礼言うお咲に辰蔵は頼みごとをする。依頼は近々江戸に大火事あると虚言すること。
軽くそれに応じ木場で予言するお咲、いきなり材木買占めにかかる勝田屋。全ては活け込みで、しまいにはお咲たちに罪着せる算段の勝田屋のバックには作事奉行。
 自分が疑われぬよう材木買い占めた果て大風の夜放火に走るがめ組に阻まれる。坂部邸で結果待ちの勝田屋と坂部、頭上に降って来るエコー入った上様の声。坂部に「余の顔見忘れたか」コマ送りカタカタ攻撃。上様の名騙る狼藉者じゃ出合え、でラス立ち。首魁二人は成敗。

■ 鬼平犯科帳2 通算31話「白い粉」1990.10.31CX

 高遠藩家中と称する侍がばたばた駆け回るのに出くわす夜回り中の鬼平、立ち去りかけるところ斬りかかってくるのを叩き伏せると墨の入った者ばかり。こそこそおかしらの背後に隠れるうさ忠の仕草が可笑しい。
鬼平を襲ったのは盗人の手先で、真正面から行っても駄目と毒を盛る相談。火盗改役宅の板前・勘助が目をつけられハメられる。やめた筈の博打に手を出し借金塗れになった末女房を人質にとられ鬼平の膳に毒を盛れと命じられる。毒薬を渡され目隠しされた勘助が駕籠ごと放置される原作設定では神田昌平橋南詰八辻ケ原、下鴨神社糺の森
 平蔵の吸物に毒を盛った翌朝よろよろと役宅に近づく勘助は慌しく出入りする様子を見、また佐嶋与力に平蔵は急の病ゆえ食事は摂れないので今日は出仕無用と告げられる役宅の塀外、妙心寺
夜、勘助が出向く女房を返して貰う約束の一ツ橋御門外の馬場と火除地錯雑の原、糺の森。盗人たちは勘助を殺そうとするが火盗の人数が伏せられていて平蔵も出張っている。その後盗人たちのアジトになっている本郷湯島天神門前の料亭・丸竹も急襲、料亭の建仁寺ふうの垣根は粟生光明寺石段途中にセットされているという凝りよう。
 平蔵が毒を食らわなかった種明かしは博打に手を出してからの勘助の料理の味の異変にいち早く気付いていて見張りをつけてあったからというもので、勘助のメバルの煮付けを嬉しそうに待つ平蔵の姿や、鼠を捕まえておどけるうさ忠の姿に伏線が張られている。
ロケ地、勘助が最初に博打に誘われる築地塀、相国寺か妙心寺か不明。定番ロケ地なのにぃ。

■ 必殺仕事人・激突! 第九話「対決!邪剣VS.剛剣」1991.12.17ANB

 五人組の凶盗横行し夜勤続きの主水、屋台で一服中火盗改の与力に嫌味を言われる。町でアイパッチの侍が研屋から出てくるのを見る朝右衛門、侍の預けた関孫六がよく「使われている」様子なのを見る。秀の長屋には簪作りの職人・仙太夫婦が越してくる。
 五人組に殺された近江屋の遺児・信吉はお歌に仇をとりたいと言う。お歌は書付を渡してやりこれに金を添えて東照宮にお願いするのだと示唆。小銭を添えて門前に置きにゆく信吉、日吉東照宮
 回り髪結いのお峰は盗人の一味で、足を洗った仙太に合鍵を作らせようと接近。夢次は主水にお峰が回り先の商家の錠前の金型とったことを上げる、粟生光明寺石段最上部。お峰の仲間に朝右衛門と関わりのあるアイパッチ侍がいることも判明。お歌からはアイパッチの背後に火盗改与力がいると情報が入る、ロケ地塀の下に短い石段の、随心院そっくりのとこ…不明・キャプチャ。
仙太は鍵を作らされるが渡した直後に斬られる。嘆く女房は秀に金で恨みを晴らしてくれる仕事人を知らないかと問う。主水はアイパッチ斬る覚悟の朝右衛門にどうせなら「仕事」にしないかと提案、会話からアイパッチ垣内左近は朝右衛門の兄と知れる。
 夜の御堂でのツナギ、お歌は仙太の女房の依頼金の上に信吉の小銭を重ねて置く。
 お歌が誘い込んだ盗人三人のうち二人まで貫く夢次の仕掛煙管。朝右衛門と垣内左近の立会いは尺をとって描かれる。同じ構えが傑作。主水のほぼ人前でぶっすり、がワイルド。

■ 三匹が斬る! 第19話「春一番!旗本三悪人ころし節」1988.3.17東映/テレ朝

 中山道(道標に右唐木城下、左可児郡)をゆく殿様に追いつくお恵、谷山林道。庄屋に押し込み強盗と聞く千石、罧原堤。庄屋屋敷前ではたこが覗き眼鏡を売りつけようとしている、屋敷…これも定番ロケ地なのに不明なののひとつ…ひょっとしてもう無いのかな。
庄屋の息子が人質になっているので慎重に近づく千石、そこへキンキラ衣装の「旗本」が乗り込んできて短筒で一発。大阪勤番に赴く途中だという三人組は偉そうで乱暴なトンデモトリオ。
これが来着との情報が城に早馬で告げられる、二条城東大手門…じゃなくて東映城のほうかこれは。旗本三人組は唐木藩主と遊女(現在は側室)巡ってトラブル、意趣返しに来たのだと騒然。
 馬鹿騒ぎしながら唐木城下に近づく旗本三人組、心経宝塔前。こいつらは名うてのワルで、お恵の親友も手に掛かったという。お恵の回想シーン、三人組に蹂躙される娘、大沢池畔。身投げする大川、中ノ島橋
 投宿の宿に談判に赴いた家老に詰腹を切らせるは浪人を雇って騒動を起すは、果てにお恵は捕われてしまうは大騒ぎのところへ藩主差し回しの側室乗っている筈の女駕籠からぬうっと出てくる殿様、千石の胴田貫も唸る。
2002/9/1
■ 鬼平犯科帳1 第二話「本所桜屋敷」1989.7.19CX

 凶行繰り返す小川や梅吉、盗人宿に踏み込むも取り逃がす火盗改。
ご機嫌斜めの平蔵、久栄の出す美肴(アイナメの煮付け旨そう)と入れ知恵されたうさ忠の言上に苦笑い。
 梅吉の情報キャッチし下僚の同心・沢田を伴い本所界隈を探索の平蔵、八幡掘。無役の御家人・服部角之助の屋敷にたむろするゴロツキの喧嘩に彦十の姿見る。橋上で話すその姿をゴロツキが見ている、明治橋
深川のとある荒れ屋敷へ入る平蔵、高杉道場で修業していた青年期の思い出話を語る。そこへ同門の岸井左馬之助がおどけて斬りかかる。桜のみ変わらぬ道場の隣の桜屋敷とその住人の思い出話する二人。左馬之助の甘酸っぱい思い出、密かに思いを寄せていた桜屋敷の娘・おふさ。左馬之助の回想、雨の中行き会う二人、無言のまま別れる屋敷街、妙心寺。おふさの嫁入りの船がゆく大川、西の湖
20年経っても人妻となったおふさに思い寄せ続ける左馬之助、その後のおふさの境遇を語る。今の夫の名・服部角之助に反応する平蔵。、
 服部邸の賭場で小川や梅吉の姿見る彦十、服部夫婦の奇態も語る。
 おふさの嫁入り以降の身の転変語る伊佐次、最初の嫁ぎ先で夫を亡くしたあと生活荒れほぼアバズレ状態。
 服部邸で梅吉のお盗めの計画聞き込む彦十、密偵と見破られおふさの指示で責め問い、ボコられ瀕死で番屋へ。これを受け総討ち込み指示する平蔵。
 捕われたあとも不敵に悪びれもせぬおふさ、嫁ぎ先の近江屋に復讐する算段だったことを明らかにされても他にどんな手立てあったかと平然。
左馬之助は平蔵におふさの赦免訴えるがハナから無理な話、己が目で確かめよと言う平蔵に久栄は酷いことをと訴える。
 白州でも態度崩さず世の人皆同じと嘯くおふさにたまらず駆け寄る左馬之助、応えず黙って連行されるおふさ。女の去った白州に突っ伏す左馬之助。
 一年後、本所桜屋敷の傍を船で通りかかる平蔵、満開の桜の前に立ち尽くす左馬之助見て黙って立ち去る、八幡掘
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