時代劇拝見日記
2006年1月

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2006/1/31

■ 銭形平次 第94話「幼馴染み」1968.2.14フジ/東映

 通人の伊勢政が還暦の祝いに仕込んだ悪趣味なアトラクションは、ほんとうに葬送の儀式になってしまう。彼がもう一つ用意していた趣向が殺された原因で、それには跡目の趨勢が記されていた。
 ロケ地、伊勢政の「葬儀」が行われる妙法寺、不明(本堂、アーチ型の渡廊)。按摩のお藤が崩れた崖に導かれ落ちかかるところを助ける平次、不明(平次らはお堂脇から出てくる)
*疑われる島帰りの男、殺人現場にいた女の按摩、伊勢屋の後妻、怪しい動きを見せる遊び人。彼ら四人は幼馴染で、複雑な感情と思惑が交錯する。

■ 半七捕物帳 第5話「十五年目の悲劇」1992-1993NTV/東映

 質屋・富田屋の若い女将のまわりで起こる殺人、根強い半七の調べで浮かんだのは彼女とその父の哀しい運命と、富田屋の正体だった。
 ロケ地、伊三郎が殺される屋形船、広沢池東岸。島流しの罪人を供養する巣鴨の西福寺、不明。
*終始憂い顔の女将に伊藤麻衣子、寄せた眉根が思いっ切り被害者。彼女に思いを寄せる手代に篠崎勝。富田屋が雇う用心棒に福ちゃん、ラス立ちでは半七が富田屋に絡めたロープに引っ掛けられのけぞり。

■ 戦国自衛隊 関ヶ原の戦い

 横目で見ていたら、酵素とか鳥居本八幡宮とか沢ノ池とか定番ロケ地出まくりでしばし見入ってしまった。戦闘シーンは土黒いので近畿じゃないと思う…御殿場かな。狸親爺が津川雅彦なのはぴったりだけど、「じゃーい」は怜悧な官僚には見えない…どう見ても秀吉。金吾がめちゃハマリというか、解釈も新鮮。*HDD編集中、福ちゃん発見・小早川の侍大将かなんかで、陣羽織着用→機関銃で撃たれてスローで倒れる。

2006/1/30

■ 銭形平次 第93話「万七手柄」1968.2.7フジ/東映

 三輪をフォローし手柄を立てさせてやる情話、勇んで踏み込むもどんくさい万七と清吉の危機に、平次の投げ銭が飛ぶ。事件は金貸し殺し、万七がいつものごとく先走って捕縛した男が実は大当たりだったという構図、平次は容疑を固める動きに出る。
 ロケ地、八が調べてきた怪しい三人を聞き込んだ帰り道、平次らを襲おうとしてあきらめ散る「刺客」一味、仁和寺西門〜水場前〜鐘楼前。わざとらしく出てきて捕縛されている男の疑いを晴らしてくれるよう頼み込む重助、金堂前、石段。うかうかと解き放ってしまった源吉を夜通し探して疲れ果てた万七らがへたり込んでいると、万七の息子がダメ目明しの倅と苛められているのを見るお宮さん、御香宮本殿脇・祠前。このあと市坊と万七のシーンでも何度か出る。参道に縁日あしらいも。
*見どころはやはり万七の大立ち回り、くるくる十手回しでは取り落とすし、清吉が誤って万七をポカリのいつものドジもあり。平次は植え込みに隠れて要所で銭投げてフォロー、万七のミスにガハハ笑いの八が親分に頭押さえられてたりコミカル。子の名を叫び目ぇ瞑って敵に向ってゆく万七がおかしくも可愛い。*源吉に曽根晴美、刺客の一人に川谷拓三がちらり。

■ 半七捕物帳 第4話「八丁堀友情の十手」1992-1993NTV/東映

 小山恭介の「赤子」が半七宅に置き去りにされ、その後母親は斬殺死体で見つかり、しかも掌に恭介の印籠を握っていた。彼のせいで父が失職したと恨む幼馴染の親友が浮かぶが、操る大ワルが裏にいた。
 ロケ地、半七宅へ赤子を置いてきた女が逆らって斬られる夜のお宮さん、鳥居本八幡宮(舞殿、石段)。庄太を撒いてきた恭介に水臭いと声を掛ける半七、大覚寺大沢池畔・放生池堤石橋たもと。恭介を恨む親友・矢之助に証人を連れてきて真実を告げる半七、天神島。事後、矢之助の墓に参る恭介、五社明神裏手か。
*ワルは大店乗っ取り常習犯の一味、恭介の調査中断を狙い仕掛けてくる。田口計、宮口二郎に頭師佳孝とお馴染の濃い面々。矢之助の父が不倫していた女の亭主に峰蘭太郎、ほぼ死体の役。捕り方に福ちゃんがちらり。

■ 八丁堀の七人7 第3話 2006.1.30テレ朝/東映

 定町回りに戻れないハチにイライラ→引越しまで思いつく弥生が、物書同心でもイイかなと言い出す痴話喧嘩で前後を締めた作り、「引越し」にぴぴーんと反応してる横恋慕与力がおかしい一作で、結局今回もハチ物書同心のまま。
お話は材木商乗っ取りの陰謀、作事奉行に南町与力が加担した悪事に巻き込まれる南の元物書同心。彼の書類をお手本に借りたハチが、当該事件の調書のみ変調を来たしているのに気付く運び。
 ロケ地、南町奉行所、大覚寺明智門。材木商・大野屋殺しの「目撃者」の左官が殺される堀端、八幡掘船橋前の石段。見て逃げ出した女が逃げ込む神社、日牟禮八幡宮本殿前路地。大川端で自刃した犯人の浪人、大覚寺大沢池畔。祠に祈る南の元物書同心の妻女・しのに真実を迫るハチ、八幡掘明治橋下堀端。大野屋の甥が南の与力や作事奉行と密会の屋形船、大覚寺大沢池大船着。作事奉行・佐久間民部邸、大門。しのを拉致する一味のならず者たち、八幡掘堀端(対岸からハチが見ている)。事後、引越しはやめると言う弥生、大覚寺放生池堤
*南町同心で福ちゃんがちらちら。

■ 水戸黄門35 第15話「波瀾万丈!お娟の休日」2006.1.30TBS/東映

 老公に貰った贅沢なお休みに飽いたお娟は、城下で情けない道場主と出会い、悪家老のどら息子を相手の藩剣術指南役をめぐる騒動に巻き込まれてゆく。お娟に薫陶を受けたダメ剣客は褒められた得意技に自信を持ち落ち着いてゆき、腕自慢の筈の家老の次男坊はあらぬものを見て焦り自滅する、剣法ものによくあるパターンで展開する。
 ロケ地、鵜戸神宮へお参りの老公、イメージに本物、参拝シーンは不明(垂れ壁が特徴的)。特別休暇に飽きて宿を出てきたお娟がアブレ人足に詰め寄られボコられている大木を助ける城下、大覚寺大沢池畔・石仏群周辺。飫肥城、本物。儒学者・林周庵を襲う刺客、仁和寺観音堂(これに先立って千太がアキらにあと二日お娟に連絡を取らぬよう伝えている。これは観音堂階)。大木の回想、幼時師匠に拾われた際蕎麦を食わせて貰った屋台、大覚寺天神島。武芸者・三好梅軒に化けた老公らが大木とお娟に勝負を挑む城下、不明(段差の向こうに半分顔を出している長屋、家老の息子が隠れて見ている建物は塔の基壇ふう)。指南役を賭けての試合が行われる城内三の馬場、二条城二の丸
*老公の梅軒の格好もアレだが、笑えるのは助さんの武蔵ふう茶筅髷に二刀流。*大木の道場と蔵人のそれ以外にもう一軒ある道場の主に峰蘭太郎、総髪垂髪の出で立ちで、試合には立会人を務める。このとき控える家士の一人に福ちゃん(裃)、ラス立ちもあり。
2006/1/29

■ 松平右近事件帳 第12話「若君を消せ!」1982-1983日テレ/東映

 素行の悪い藩主の弟が勘当されるが、直後将軍の姫君との縁談が降って湧き大騒ぎ。そこへ付け込む隣藩藩主である元老中の陰謀、市中の若様に魔手を伸ばすが、姪である姫の幸せを願う右近の介入でワル一巻の終わり。
 ロケ地、勘当されたあと夜道で浪人に襲われる源次郎、大覚寺有栖川畔。浪人が刈谷藩江戸家老に失敗を報告の祠、天神島。源次郎を探り中のお小夜が再び襲ってきた浪人らと戦う水辺、大沢池水門脇。賭場の手入れで堀に飛び込んで逃げた源次郎と照姫が衣を乾かす小屋、広沢池西岸
*若様に志垣太郎、勘当は獅子身中の虫をいぶり出すお芝居だったりする。お見合い相手の人物を確かめに町娘に身をやつしてお城を出てきた姫が賭場の若様に会いにゆき「丁半を試みます」などというおきまりのギャグもあり。

■ 遠山の金さん 第6話「泪橋に罠をかけろ!!」1975.11.6NET/東映

 偽金事件で互いに庇いあう偽金作りの老爺と大工、どうにも奇妙な取り合わせの裏には大工の女房の過去にまつわる哀れな事情が隠されていた。処刑覚悟で意地を張る大工を救ってやるため、お奉行は彼を引き回してみせる大芝居に打って出る。
 ロケ地、亭主が引き回しと聞き駆けつける女房のお町を一旦止める金さん、大覚寺護摩堂前。お目こぼしの泪橋、不明(川は浅い小川、橋桁は作り物っぽいが橋脚は既存か)。引き回しが芝居とお竜に話す金さん、大覚寺天神島。お町の回想、父とゆく巡礼の旅、木津堤、河原。
*大工に和崎俊哉、女房の生き別れの父(偽金作りの名人)を庇う人情家を熱演、シラを切る表情が見もの。

■ 功名が辻 第4話「炎の中の抱擁」2006/1/29NHK

 稲葉山城攻略が主筋、不破家の焼け跡にたった一つ残った黄金十枚を持たされ、千代は一豊に嫁いでゆく。その陰で病を自覚した半兵衛や、六平太が黙って物を思う。
…落城の炎の中で愛を確かめ合う二人、というのが激しく原作イメージと違うんだけど、やっぱり大河の主人公カップルはこういうふうにしないとダメなのかな…。
2006/1/28

■ 長七郎江戸日記3 スペシャル 「長七郎の陰謀」1991.4.2NTV

 将軍の寵を取り戻そうとした酒井元大老の陰謀、長七郎ぎみだけでなく忠長卿の旧臣も巻き込んで派手に展開。酒井忠清に金田龍之介、仕掛けが壮大なわりになんとなくセコい企みが阿部怪異じみてて笑える。その酒井にころっと騙され馬鹿を見る元大目付には大出俊、ちょっと勿体ないかも。陰謀に使われる五年仕込みの長さんのニセモノはもちろん里見浩太朗の二役で、二人の立ち回りなんかもある。
 ロケ地、父・忠長卿の三十回忌に一人江戸を発った長さんが幼女をタテにされ捕まってしまう街道筋、北嵯峨農地(差し込み女や飛脚に旅人みんな刺客という「茶店地獄」みたいなシーン)。湯治に来ていたおれんがニセ長七郎とばったり会う三保の松原、琵琶湖東岸(沖ノ島の見え方からするとマイアミ浜か愛知川河口あたり)の松原、富士山合成もあり。今は郷士の忠長卿の元家老・大山勘左衛門邸、民家門。密かに作られた忠長卿の墓、不明(丘陵?)。長さんに陰謀と判明し追いかけた辰とお春がゆく街道(国府津へ一里)広沢池西岸際の道。長さんが監禁されている酒井別邸、中山邸通用門、庭(桃花を散らす長さんのサインで監禁の地下壕発見)。急ぎ駿河へ向う長さん一行を襲う忍群、不明。長さんのふりをして敵をひきつけた青目同心が飛び込んで逃れる谷、保津峡落合落下岩。大山宅が代官の捜索を受けたため避難したニセ長七郎が落ち着く山寺、西明寺(鐘楼、山門、参道)。駿河へ夜道を急ぐ長さんと宅兵衛、広沢池東岸。駿河入りしおれんと会った辰がニセモノ疑惑の話を聞く野原、大覚寺寄りの北嵯峨農地か。大山の娘・美和の回想、岩場から滑った自分を抱きとめて助けてくれた若様、清滝河畔。ニセモノと対峙する長さん、不明岩場(忍者の火薬で水入り)。箱根山中で本格的(追い込んだ小屋を燃やす)に長さんを狙う忍群、不明(砕石場っぽい荒地、小滝のあるよく出てくるところ)。酒井とニセ長七郎、大目付らが密談の屋形船、広沢池東岸。裃を着け登城の長さんが辰の操る船で不浄門へ近付く堀、嵐山公園渡月小橋下手の水路
*久々登場のおれんさん、江戸へ帰着した長さんが一時夢楽堂入りの懐かしいシーンもある。ニセモノがおれんに惚れてしまう設定で、言い寄って肩つかんだりするからバレちゃう/長さんはそんなことしてくれナイ。
2006/1/27

■ 銭形平次 第92話「亥刻(よつ)の鐘」1968.1.31フジ/東映

 犯人とわかりきっている男のアリバイを崩してゆく筋立て、男は三年前寄場送りにされたことを恨んでおり、公然と平次に盾突き憎さげに振舞う。被害者の死亡時刻を偽装する手立てが面白い。
 ロケ地、伊勢屋の死体が見つかる正念寺、金戒光明寺本堂(西側)。伊勢屋が掛け取りに行った亀戸の旗本屋敷で聞き込む万七、相国寺塔頭、路地。亀戸からの帰り道に架かる三平橋、中ノ島橋(工事で橋止め)。船を盗まれた亀戸の船宿、嵐山公園料亭・錦。このほか船を探すくだりや、川端で考え込む平次、平次を鶏泥棒と誤認し殴りかかってくるオヤジのシーンなどに中ノ島橋周辺の川端や河原を使ってある。
*今回の相手・吉五郎は寄場から帰るや平次宅に現れ復讐を宣言するという悪態、いやらしく睨めつける上目遣いが怖い近藤洋介。

■ 半七捕物帳 第3話「娘いれずみ鬼十手!」1992-1993NTV/東映

 母の死後グレてしまい肌に墨まで入れる目明しの娘、しかし事件を追う父が暗殺され仇討ちを決意、その過程で父の想いを知ることになる。ワルは茶会メンバーを恐喝する一味、役者と大奥御中揩フ秘め事なども出てくるが、つらっとスルーする半七親分が妙におかしい。
 ロケ地、野博打に興じるお夏を諌める父・仙蔵親分、鳥居本八幡宮舞殿。そこから戻る半七と庄太がゆく道、嵐山自転車道。縊死した大蔵屋が囲っていた女に話を聞いた帰り道、仙蔵親分が尾行する市松に気付く坂、金戒光明寺長安院下坂。仙蔵を荼毘に付す水辺、罧原堤下河原。仙蔵の墓、不明(池端、墓地は崖に。池は小ぶりで水草繁り、ほとりに林)。父が追っていた事件について半七に食い下がるお夏、上賀茂神社神事橋。役者・歌之丞恐喝について半七に注進の庄太、金戒光明寺永雲院下坂
*一石橋の仙蔵に工藤堅太良、お夏に戸川京子。大ワルの茶道師匠に田中明夫。

■ 出雲の阿国 第3話「天下一」2006.1.27NHK

 世の動きは鶴松死去、朝鮮出兵とめまぐるしく、一座は翻弄される。五条河原に掛けた小屋で秀吉の目を惹こうとしたプランは頓挫し梅庵に絶縁を言い渡されてしまうが、失意と怒りに震える三九郎とは対照的に、阿国は恋敵に踊りを褒められひとつ階梯を上る。
 ロケ地、建仁寺近くに住み着いた一座が小屋掛けの街角、大覚寺護摩堂脇。宝珠院、梅宮大社神苑。五条大橋、中ノ島橋に擬宝珠あしらい。
*「天下一」の意味を説く三九郎のくだりは松竹のセット、おんなじとこだから当たり前だけど、なんだか又六が鰻焼いてそうな感じ。同じくセットの建仁寺近くの空家は酵素と同趣向のアレ。大坂城が凝っていて、初代の天守を再現してある…お濠と石垣は本物のと思うが櫓は何番のか判らない。
2006/1/26

■ 銭形平次 第91話「御高祖頭巾の女」1968.1.24フジ/東映

 大身旗本宅で起った事件に巻き込まれる親分、とにかく偉そうでイヤげな殿様は、やっぱり諸悪の根源なのだった。
 ロケ地、旗本・坂崎左近邸、相国寺林光院。今回このお屋敷を中心に話が展開するので、林光院の門と周辺の路地や空地ほか境内林間など多用される。事件に関わった当家の腰元が出てくる裏門には大光明寺南通用門、「頭巾の女」を尾行し追い詰める段では湯屋前から墓地が使われている。頭巾の女が知らせた金の在り処の楠神社は御香宮本殿裏手の祠や摂社、林間。
*平次のまわりをうろつく馴れ馴れしい瓦版屋にジェリー藤尾、実は島帰りの盗っ人で、殿様に弄ばれた妹の不幸に激する情深い兄という設定。兄貴が仕出かした窃盗を妹がいちいちフォローして歩く展開で、親分振り回されまくり。しかし拝領の茶碗盗られて、五千両盗られて、そのうえ将軍の祈願書までヤラれるなんて、お殿さまんち警護甘すぎ。

■ 半七捕物帳 第2話「情け心が悪を討つ」1992-1993NTV/東映

 グレた富商の若旦那が所業を利用され冤罪に陥ちかかるが、事情を勘案した半七親分は仕組まれた悪事を暴き、ひねくれた若旦那の心も解いてゆく。
 ロケ地、糸問屋・丸屋の前で金をせびりに来た清太郎を見た半七と庄太がゆく道、金戒光明寺石段(見上げ)。茶店で休む半七が丸屋の女将・お梶を見かける、今宮神社高倉下に茶店セット。清太郎がワルにハメられる賭場が開帳されている武家屋敷、金戒光明寺善教院(正面から門、端っこに坂が映り込む)。掛け取りから帰る道でならず者に襲われるお梶、上賀茂神社ならの小川(祠脇に連れ込まれ→そのまま殺された模様が踏み込まれる前のワルの会話で出てくる。後段半七が調べに来る際祠脇にお梶の草履を発見)。清太郎の足取りを聞き込んだあと半七が庄太に出合茶屋張り込みを命じる路地、金戒光明寺本堂から永雲院に通じる路地(東望)。丸屋の丁稚に当日のお梶のスケジュールを聞く半七、金戒光明寺放生池極楽橋。出合茶屋の小女に聞き込みの庄太、今宮神社合祀摂社前。お千加の聞き込みの回想、寺子屋の生徒だった清太郎と散歩のお梶、嵐山自転車道。事後、釈放されてすぐ弟とともにお梶の墓に参る清太郎、金戒光明寺本堂裏手墓地
*清太郎に坂上忍、使いこみ→女将殺し・若旦那に罪を着せ乗っ取りを企む番頭に鶴田忍。
2006/1/25

■ 銭形平次 第90話「狙われた平次」1968.1.17フジ/東映

 かつて平次が捕え八丈送りにした三兄弟が島抜け、意趣返しに出る。じわじわと迫る魔手、最後はたった一人で三人と向かい合う親分の死闘が見もの。
 ロケ地、平次が更生させた雲州屋の喜助が刺される明神境内、不明(舞殿越し神殿・前にステップ、平岡八幡や石座に似る)。喜助が収容される漢方医・菅井道庵邸、御所拾翠亭。砂村新田の姉を頼った三兄弟が隠れる屋形船、広沢池東岸か(暗い水面、画面の端に葦原)
*三兄弟の一人は平次の銭で片目を失明しており、復讐のため銭投げを身につけている。凶暴な三人との立ち回りでは、首に鎖を巻かれ大ピンチのシーンもあり、この危機を脱するに小屋根へ跳躍する荒技を披露。権次の銭を防ぐ、くるくる十手バトン回しも見事。*夜っぴいて八と将棋をさすつもりだった親分、一回も勝ったことないのが判明。敵の投げ銭で負傷したお静を労わる場面も泣かせる。八の変装のムシリ、むさくて可愛い。

■ 半七捕物帳 第1話「仏の半七鬼になる!」1992.10-1993.3NTV/東映

 半七がお縄にした大工の政吉が赦されて帰還、すっかり心を入れ替え仕事に出た矢先、酔った挙句の喧嘩で殺される。作為を感じた半七は入念な探索の果て巨悪に行き当たるが、楽翁の助力で本来手の出ぬ相手に向ってゆく。
 ロケ地、亥の子餅の神事が行われるお宮さんで待ち合わせの半七とお千加、今宮神社境内(手配中の賊が斬りかかってくるのを鮮やかに捕縛)。蜆売りの太市少年が父を思い佇む海辺、および政吉の赦免船が着く浜、嵐峡船着。政吉が殺されて見つかる茅場町・山王御旅所、上賀茂神社北神饌所裏手。政吉が仕事に入っていた両替商・大黒屋から出た山岡頭巾の武士を尾行する北町同心・小山と下っ引の庄太、妙心寺大心院道〜東海庵前(黒イカ用心棒の襲撃)。頭巾の侍・御金奉行の山根邸、龍泉庵。刺客から楽翁を救い「知り合う」半七、大覚寺放生池堤石橋たもと(丹哲けっこう立ち回り、賊を水に叩き込むシーンも)。白河楽翁の築地隠宅、中山邸通用門、庭。芸妓らに大黒屋の交際範囲を聞き込む半七、今宮神社東門内・石橋たもとに茶店セット。御同朋頭・牧野宗阿弥と大黒屋が密談の屋形船、大覚寺大沢池。娘のお初がさらわれたあと、水辺に佇み考え込む半七、中ノ島橋下堰堤脇(右岸)。呼び出される下谷護国院、不明(立派な山門とアーチの渡廊)。お宮さんに店を出す政吉の女房、松尾大社境内(半七とお千加が参拝は本殿)
*半七とは微妙な関係にある岡っ引の長次については、回想シーンをまじえ語られる。高所恐怖症で捕物をしくじり一時裏稼業をしていたこと、半七の女房を好いていたこと等。半七の娘・お初が御会式の行列にさらわれたあと、愛した女の娘を救うため「裏」時代の顔役と会い「湯島の御前」を突きとめる。顔役は女、弁天の刺青を背負った迫力の美女で江波杏子。*悪の皆さん、宗阿弥に青木義朗、大黒屋に中田浩二、用心棒に内田勝正。長次の棒に顔面突かれて出血の用心棒は極端に痩せてて首の筋張ってるから福ちゃんだと思うが、両手で顔を押さえてるので断定できない。
2006/1/24

■ 江戸を斬る VIII 第26話「将軍暗殺の陰謀」1994.7.25CAL

 一橋家の用人と出入りの札差が組み将軍代替わりの悪企み、刺客に雇われた浪人は息子の遊学費用を欲していた。浪人は大山勝巳で、人のよい典型的被害者。
 ロケ地、浪人の息子に声をかける金さん、中ノ島橋。蘭学塾をやめた経緯を聞く水辺、大覚寺大沢池北東畔。目安箱が置かれる評定所門前、大門。訴状を入れる者を見張る同心らは参道石橋下手の御殿川畔植え込みに隠れている。
*浪人の息子は倉田てつを、札差は小沢象で用心棒に福ちゃん(要所で登場、お白州にも引き出され)。*鳥居・色川ギャグが久々登場、珍しく低姿勢で色川にものを尋ねる鳥居さまに調子こいて偉そうにした色川のダンナ、桶で顔を殴られる。

■ 銭形平次 第89話「銀色の吹矢」1968.1.10フジ/東映

 出合茶屋で人の妾と心中を遂げる目明し、女房も乱行に呆れ果てており、殺しかもという平次の言葉にも取り合わない。しかし家財を質入れしてまでの遊興も、実直な目明しが畢生の大仕事と意気込んだ捜査の一環だったと知れる。
 ロケ地、船頭が大野屋に荷を渡す現場を誰何の八がマムシで脅かされごまかされる河岸、罧原堤下か(河原に塀を立て店の裏手に仕立ててある。ラス立ちがなだれ込むのも同所)。目明し・辰造の墓、黒谷か。
*タイトルは遊び人に身をやつして潜入の親分が露見しヤラれる、しびれ薬塗った代物。ラス立ちでも繰り出されるが、銭ではたき落し。
2006/1/23

■ 江戸を斬る VIII 第25話「復讐剣が闇を裂く」1994.7.18CAL

 罠に陥ち処刑された長崎の富商の娘の復讐譚、十年余を経て彼女は清国使節の姪となって現れる。彼女を助ける元奉公人の老爺などの情話も入り、最後は使節に化けた金さんが大立ち回り。
 ロケ地、街道をゆく清国使節一行、大覚寺心経宝塔前。
*仲間が二人殺されビビりまくりの浦戸屋に田口計、後ろに先生方がいるときは偉そうで笑える…お白州でお奉行に「でんぐり目」なんて言われて死罪。グルの元長崎奉行は南原宏治。*大村屋が抜け荷でハメられ踏み込まれる回想シーン、お役人に峰蘭太郎で捕り方に福ちゃん。

■ 銭形平次 第88話「大江戸の春」1968.1.3フジ/東映

 師走の江戸に上方からやってきたお騒がせ娘、天満橋でいつも見かける思い人のためお見合い拒否で家出。彼女が持つお香の秘伝を狙う悪党とすったもんだ、助け手となる長屋衆も楽しい一話、めでたく明けたお正月でラストを飾りお江戸の春を寿ぐ。
 ロケ地、掏摸を探して八とやってくるおみち、同じく財布をやられたお静とばったりのお宮さん、および幇間の一八と羽子板を求めにやってくる縁日のお宮さん、ともに御香宮本殿まわり(提灯の下がった回廊も映る)
*長屋衆は掏摸に幇間、火消しに居合抜き芸の浪人と賑やか。櫻井センリ、石橋エータロー、小島慶四郎、上方柳太など多彩なゲスト。*親分が赤鞘組と戦っているさなか、長屋衆が法華の太鼓でどんつくどんどんと乱入するほか、火消しが小屋根に出現。でもこいつら囃し立ててるだけなのが大笑い。浪花娘の恋の結末はもっと大笑いで、祭りのあとに萎れる男たちがいい味。

■ 八丁堀の七人7 第2話 2006.1.23テレ朝/東映

 青山さま以下七人全員牢に監禁され危機一髪、御用金を狙った南町与力の陰謀で、亭主を北町に殺されたと信じ込まされた女が悪党に利用される哀話。事件解決の暁には定町回りに復するとの約束は反故にされ、ハチ物書き同心のまま。
 ロケ地、札差・三国屋の手代二人が「青山に斬られ」死傷の竹田天神、今宮神社稲荷社前。負傷したほうの手代を尾行した平助と一郎太が一味に捕まる祠、大覚寺天神島。奥沢池畔に佇むおちかに声を掛けるハチ、広沢池観音島。御用金を船に積み込む一味に仕掛ける虎口を脱してきた「七人」、嵐峡船着汀。
*おちかに荻野目慶子、江戸払いの温情が下る。

■ 水戸黄門35 第14話「仇が教えた命の重さ」2006.1.23TBS/東映

 父の仇を求める姉弟、しかし高熱に倒れた弟は仇の医者に救われる。仇のほうには充分に気の毒な経緯があり、頑なな姉も土壇場で折れ仇討ちを断念するも、正義漢の医師が煙たい悪代官と一味は事態を利用し三人もろともの始末をはかる。
 ロケ地、桜島の見える浜をゆく一行、合成か吹き替えか。年寄扱いに怒り道を急いだ老公が滑り落ちる谷、酵素ダートか。老公が運び込まれる指宿の庄屋宅、民家門。砂湯に埋まる老公、琵琶湖岸か(砂浜、水制が見える)。急に検地の代官が甚内に阻まれる田地、不明(亀岡盆地か)。代官立会いで行われる仇討ちの摺ヶ浜、琵琶湖西岸(松原に幔幕張り)。指宿を発つ一行イメージに開聞岳を望む浜。
*医師・網野甚内に伊吹吾郎、余裕の風格でお話を引っ張る。仇討ち弟の、近藤勇の養子や「赤松愛」を演った浅利陽介もいい感じ。*捕り方に福ちゃんと峰さん。
2006/1/22

■ 松平右近事件帳 第11話「結ぶえにしのわらべ唄」1982-1983日テレ/東映

 梅吉が拾った記憶喪失の娘、わずかに覚えていた長崎の童歌から手繰り寄せられる過去。元長崎奉行が悪徳商人と組んではたらく悪事が焙り出される。
 ロケ地、梅吉が娘を拾う橋、中ノ島橋(お話の鍵となる場所なので以降何度も登場、いろんなアングルで撮られる)。橋近くの道で「私は誰?」と梅吉に聞く娘、大覚寺放生池堤。娘が一時保護されていた品川の寺、西明寺山門、境内。
*娘の父をハメて殺し屋として追い使っていた元長崎奉行で現・若年寄に高城淳一、結託する商人に神田隆で、両方とも娘に無体をはたらこうとするヒヒ爺。手下に大木正司。娘の父の元長崎奉行所同心に土屋嘉男。

■ 遠山の金さん 第5話「花嫁を攫え!!」1975.10.30NET/東映

 香具師の親分にたばかられ油問屋12人殺しの罪で自首した三下、くれる約束の娘が祝言と聞き破牢→「卒業」ばりに婚礼の席から花嫁をかっさらって逃亡。二人に肩入れする金さんが茶目っ気たっぷりに大暴れ。
 ロケ地、自首した佐吉をしばらくそのままと堺同心に命じるお奉行、大覚寺むらさめの廊。お奉行はどこへ消えたとお竜に噛み付く堺同心、金戒光明寺・極楽橋の池(後段、大吉ネットワークの段でも登場)。釣りの金さんに佐吉破牢を知らせに走ってくる堺同心、中ノ島橋下手右岸河川敷。佐吉と栄五郎の娘・加代の行方について話す金さんとお竜、路地不明(石畳)。二人が逃げ込む米蔵近くの木場、不明(木場職人を配してある。大阪湾か)。古着を買って蔵に戻る佐吉が通る道、上賀茂社家町・明神川畔。大吉の注進で蔵へ向う金さん、石段不明(背後にお堂)
*佐吉の行方を探るのに子供使う金さん、子らは古着屋を張り込み現れた佐吉を尾行、多人数でネットワークを組み行方を突きとめる。このほか、金さんの早桶に「死人」の佐吉を押し込んでの大芝居も傑作。

■ 功名が辻 第3話「運命の再会」2006/1/22NHK

 主な筋は、墨俣築城と竹中半兵衛の稲葉山城攻略・斎藤竜興放逐。甲賀忍者となった六平太登場、原作とニュアンス違いまくり。不破の叔父に縁談を出され窮した千代が半兵衛に泣きつき、一豊と引き合わされる段まで。
 ロケ地、墨俣の川、前回と同じ。
2006/1/21

■ さそり伝奇 風雲将棋谷 1983.12.24CX

 佐渡送りから帰った元盗賊・流れ星の雨吉は足を洗い、船宿の居候で自適の日々。しかし流れ星を名乗る凶賊が現れ、平穏は破られる。…ここまではフツーの展開、騙りの賊がとてつもなく凶悪だったり、南町の妖怪・鳥居と結託していたりするが、よくある流れ。しかし騙りのさそり使いの正体がトンデモで、ついでに雨太郎の素性もトンデモだったことが判明する。
老目明しの仁吉親分が娘の捕物小町と妖しの草紙を語る段では笑い話だった「将棋谷」が、後半のメイン。谷は平家の落人の里、凶賊との死闘はここで行われる。
 ロケ地、婚礼の夜を襲われ殺された道明屋の娘の死体が晒される岩場、柊野堰堤下手・左岸河原の巌。湯屋の二階の賭け将棋で浪人を負かした帰り襲われるお絹、今宮神社合祀摂社前(雨太郎が稲荷社から登場)。悪者を撃退したあと話す二人は東門の内外。上総屋の婚礼、出た天狗姿の「流れ星」を追い詰めるお絹、中ノ島橋(捕り縄を掛けるも振り切られ川にドボン)。長の娘・朱実らがアジトにする三輪の薬王寺、不明(萱葺があったり庭に無縫塔が数基)。雨太郎が元手下の船頭・紋平と話す釣り船、広沢池東岸(浪人らの襲撃も同所、船上で乱闘)。長崎屋を狙ったさそり天狗を追った雨太郎の段、出動した捕り方が彼らを見失う鳥居耀蔵の下屋敷、相国寺大光明寺南路地。このあと鳥居妾宅として門、前庭、式台玄関も映る。さそりの回想、次代を譲らぬ父を絞め殺した将棋谷の里、摩気神社舞殿。お絹が雨太郎を捕縛し大手柄と誉めそやす瓦版売り、今宮神社境内。雨太郎は父を殺していないと覚ったお絹が護送中に雨太郎を逃がす道、大覚寺五社明神。将棋谷の長に自身の素性を聞かされた雨太郎が里を目指してゆく道、大沢池堤保津峡摩気橋保津峡落合落下岩(見下ろした清滝河口部に鳥居の妾・お梶の死体が転がっている)。再び道をゆく一行、保津峡汀の巌上。十二代さまとして里人に迎えられる雨太郎、摩気神社舞殿。哄笑とともに現れた「さそり」風太郎とチャンバラは本殿前から裏手、谷地田のススキ原で決着。江戸へ戻った雨太郎がお絹と再会の縁日、今宮神社境内・楼門前にセット。
*雨太郎が長に素性を聞かされる段、小さい頃から入墨あるのが不審だったとか、柄からしてなんか将棋に関係あると思ってたとか、誰にも習ってないのに将棋に堪能だったとか、さんざん「将棋」って言うし、他でも将棋谷には名人がずらずらとか出てくるのに、里の描写やなんかではそういうの一切なし。それに、財宝わんさかとか言ってた割にはお宝めいたのは代々の守刀一振りのみで里はフツーの田舎…なんなんだ。かようにお話がアバウトだし雨太郎も「夢みたい」なんて言ってる設定なのに、将棋谷へ行く道はエラく詳細に語られる。曰く、甲州路からそれて信濃・駿河国境の聖岳の山ふところの大山川を遡上すること十里、聖平を更に西へ・山道(道隈の木に印打ってあって辿るヒミツの道)を登ると視界が開けて将棋谷の里。
*キャスト 流れ星の雨太郎/松方弘樹 さそり/綿引勝彦 お絹/神崎愛

2006/1/20

■ 銭形平次 第87話「女郎蜘蛛」1967.12.27フジ/東映

 佃島の牢を脱走した賊、腕に蜘蛛の入墨をした七兵衛を追ううち二転三転する事態。欲をかいた男たちは、欲深さゆえ狙いをはずしてしまう。
 ロケ地、佃島から上がった破牢を知らせる狼煙に浜へ駆けつける万七ら(清吉が賊にボコられ衣を剥がれる)、琵琶湖岸か(岩浜)。馬道の源助の死体面通しを終え奉行所を出る平次、大覚寺明智門〜参道石橋(八に推理を開陳)。小料理屋の女将・お小夜が参る亡き亭主の墓(谷中・観音寺)、黒谷墓地。佃島へ調査に赴く平次、琵琶湖岸か(牢役人が七兵衛に殺された「らしい」岩浜、腕に墨の死体が出る砂浜←松林、遠景に突堤)。川崎大師へ赴くお小夜を追う東海道、一部北嵯峨・一部琵琶湖畔か。
*琵琶湖かものロケ地、波は静かで湖と思われるが島や岬が見えないので確認できず。街道筋の一部には謎の蔵も見える。*お話を回すのは小料理屋の美人女将。岡惚れしている癖に金のほうをとってしまう浪人、女将も自分と同様欲深く金狙いと思い込みしくじる「化けおおせた」男、ラストは炬燵ミカンの親分が女将のことでお静の嫉妬を買ってツネられるお笑いできれいに締める。*お小夜に桜町弘子、吉蔵に山城新伍(善→悪の表情の変貌が見もの)。

■ 江戸を斬る VIII 第24話「贋金の夢を見た」1994.7.11CAL

 博打狂いの飾り職人が巻き込まれる贋金事件、女房を人質にとられ刻印彫りを強要される。悪人ばらが桜吹雪の粛清を受けたあと、お白州で禁ギャンブルを誓わされ夫婦泣き笑いでメデタシ。前後を富籤に夢中の北町ファミリーの笑い話でくくる。
 ロケ地、富籤興行が行われる善福寺、妙顕寺(富突きは本堂、三菩薩堂や石灯籠に貝塚伊吹が映り込む)。飾り職人の土左ヱ門が上がる海賊橋、中ノ島橋(検分は橋下手の河原、群衆が橋上に)。喜左衛門の寒いギャグにくしゃみの金さん、大覚寺護摩堂前。
*タイトルの夢は伝助の富籤大当たりで豪遊、現実は一番違いでハズレ。*博打好きの飾り職は工藤堅大良で女房は小鹿みき。*ラス立ち福ちゃん入り、はじめ法被着たヤクザの手下で金さんに小突かれ、画面から消えたと思った二秒後に用心棒のセンセイで登場。

■ 出雲の阿国 第2話「涙と微笑み」2006.1.20NHK

 阿国に哀しい転機、妊娠と流産。もう子は要らぬという阿国は、芸の意義を考えはじめる。
 ロケ地、宝珠院、梅宮大社神苑。食い扶持を稼ぐため蓆掛けの小屋をたてる街角、下鴨神社河合社脇。ひとり淀の城を見に行った阿国が倒れる雪の淀河原、亀岡盆地の桂川か(河畔林は竹、河原は礫)。傳介が倒れた阿国を連れて入る守口の民家、酵素民家セット。お松を連れ戻しに来た守口のおばばが叩く宝珠院裏口、仁和寺御所跡北塀通用門。京へ向う一座、山室堤。京の町なみは松竹オープンセット。
*「芸」部分は小屋のシーンで出る絲縷、月光の下で踊る阿国などあるが大きな動きはなし。
2006/1/19

■ 銭形平次 第86話「小さな幸せ」1967.12.20フジ/東映

 悪性の熱病が流行、特効薬のキナが不足するわけは大儲けを企んだ悪徳商人の隠匿。橋蔵版銭形には珍しく、幕閣が後ろで糸を引く図。当の薬屋で働く丁稚が孤児仲間のため立ち回り事件に巻き込まれる話をからめ、情話に仕立ててある。
 ロケ地、辰巳屋の丁稚・太市が育てられた梅林寺、不明(最初門扉のみ映り、事後平次夫婦が孤児らに汁粉を振る舞いにやって来る段でお堂が映る。堂前に互の目の石畳)。寺で聞き込みのあと平次が辰巳屋の小番頭とばったり会う道、不明(81話で出た堰堤のある川と同じ、崖上にラウンドした土塀が見え木橋も映る)。辰巳屋の裏塀を乗り越えようとしている太市を見る平次、不明(84話で出た塀と同じ、腰高な石垣・向いも塀で路地)。大番頭が用心棒と連れ立って赴く若年寄・村田将監邸、相国寺大光明寺と周辺(大名屋敷が並ぶ一角という設定、湯屋前から導入、尾行の平次らは方丈塀際に待機し松の陰に身を潜める)
*キナは樹皮がホールで映っているからおそらくキニーネ。*梅林寺で高熱に苦しむ孤児らを捨てておけぬ親分は、お静とお民を呼び看護に当たらせるが過労でお静がダウン寸前に。お役目との間で悩む親分の渋面が泣かせる。

■ 江戸を斬る VIII 第23話「凶賊が探す女の謎」1994.7.4CAL

 微罪で寄場送りになっていた男たちが脱走、彼らの正体は賊で狙いは亡くなった首領の隠し金。堅気になっているかしらの娘にお宝の在り処を迫るが、金さんの介入で一巻の終わり。
脱走→立て籠もりの、本シリーズでも何度かやったおきまりのパターン。居座られるのはやなぎで、おっかさんをタテにとられおゆきも手を出せず監禁されてしまう。のこのこやって来てボコられ服をとられる役は結城同心。
 ロケ地、津波の徳蔵が可愛がっていた吉次じいさんが寺男をしている明月寺、不明(門、池端、徳蔵の無縁塚がある竹林の墓地。門入ってすぐ右手に二階建て?の建物)
*徳蔵の娘は引き込みに入った先の旦那にプロポーズされ、父に懇願し足を洗う。主の死後店を切り盛り、主の弟の番頭に跡目を譲る心算でいるが、この男ときたら人の気も知らず言い寄る→拒否されプッツン→賊と結託・店の跡目と隠し金の分配目論み、という挙に出るサイテーさ。でも裁定はおしまの前非を問わず無罪放免とのバランスをとるためか、町内預けの大甘…なんかムカつく。*蔦屋メンバー、南町一同に加え丁助不在の珍しい回。賊の首領に小林昭二、娘に三浦リカ、寄場脱走の一味に黒部進と大木正司。
2006/1/18

■ 江戸を斬る VIII 第22話「噂の名医は牢の中」1994.6.27CAL

 阿片を高値で処方・薬代のかわりに女をつまみ食いのトンデモ医者が引き起こす騒動、患者をとられたと町の名医を鳥居に運動し捕縛させる。こやつは裏で抜け荷商人と結託しており、悪事には人身売買まで含まれていた。
*お話はよくあるパターンだが、自分でも徳の高い医者と認めている蘭方医を捕えさせられしぼむ色川のダンナとか、牢に放り込まれた鶴亀先生の代わりに奮起して瓦版を書く丈吉などのサイドストーリーが面白い。危機には紫頭巾もちゃんと出て賑やか、金さんとのやりとりは「コラ!」←無言でにっこり。*ロケ地なし、セット撮り。

■ 銭形平次 第85話「小判と簪」1967.12.13フジ/東映

 分限者の上総屋殺し、通夜の晩から互いをチクりにかかる家族にうんざりの親分。損得の線から判りきっている犯人を挙げるのに苦悩するもハチのほんの一言で解決、あとは芝居に打って出る。
 ロケ地、犯行現場の為吉や庄太が働く材木置場、不明(珍しく山なみが明瞭に見えている)
*被害者の財布から庄太が盗った一朱を足し前してお上に届ける人情親分、お静が質屋で調達の模様。夫婦の会話もドラ猫の捕縛や囲い者などコミカルで楽しい。
2006/1/17

■ 江戸を斬る VIII 第21話「遠山狙う能面の女」1994.6.20CAL

 夫の切腹は遠山奉行のせいと思い込まされた女、家名再興のためお奉行を斬るのに殺し屋を雇う…が老僕が見込んで連れてきたのは、金四郎が変装した浪人だった。
今回お奉行はずっと侍姿、浪人のなりをする時はムシリをつける(定九郎のつもりらしい)。桜吹雪は銃で狙われ体を崩した際胸元を裂かれぱらりちらり、「目に入ったものは仕方ねぇ」とご開陳。
 ロケ地なし、夫の仇と奉行を狙った女を見送る際の茶店はそれっぽいものの判らず(村かも)
*切腹した侍は抜け荷の商人を難詰しているところへ藩の江戸留守居役がやって来て刺殺、ハラキリに見せかけ妻女に遠山が云々の嘘を吹き込む。この留守居役が亀石征一郎、妻女に気があり、「奉行を斬った」浪人ともども始末という商人にエエーって感じで惜しそうにしてるのが笑える…いつもの亀石氏の役どころだと率先して斬りそう。商人の手下に福ちゃん、台詞けっこうあり・お白州ではワルの真後ろ。

■ 銭形平次 第84話「おとし穴」1967.12.6フジ/東映

 お目付が抜け荷探索に放った隠密が三人も殺され、笹野さまから平次に話が降りてくる。首魁の商人は、彼を恩人と慕う男を罪に落し女房を狙っていた。
 ロケ地、伊之助がご赦免になり出てくる伝馬町の牢、不明(冠木門、看板には「江戸囚獄」)。迎えに来た堺屋や女房と再会を喜ぶ塀際、不明(腰高な石垣、鏝飾りを施した築地)。堺屋への手配を済ませた平次が出てくる笹野さまのお屋敷、相国寺大光明寺。堺屋の番頭が指揮する抜け荷取引の水辺、広沢池観音島(割符を合わせるのは観音さまの前、立ち回りでは池ボチャもありの派手な展開)。事後、お参りの伊之助夫婦と歓談する平次ら、今宮神社境内(本殿右翼、合祀摂社)
*伊之助に和崎俊哉、女房は葉山葉子。堺屋の番頭に藤岡重慶、口入屋に沼田曜一(お上の協力者でワルに非ず)。
2006/1/16

■ 銭形平次 第83話「なでしこ秘抄」1967.11.29フジ/東映

 死体の傍に撫子の花を置いてゆく殺し、花には悲しいわけが込められていた。小料理屋の主と踊りの師匠が組んで仕出かしていたのは美人局、使う女は師匠に騙された哀れな娘たち。疵安と二ツ名を持つ男は、ワルにハメられ失明した妹の哀れさに手を汚すが親分の情溢れる説得に投降、このくだりが道行きの葦原で尺をとってしみじみと描かれる。
 ロケ地、疵安が妹を隠している寺、不明(これまで銭形で何度か出た所、アーチ形の回廊が見える)。疵安が妹と逃亡をはかるも捕り方が出て窮する渡し場、木津河原か(堤は相当に高く、堤外地には葦原が広がる)
*撫子は、無体を強いられ自ら柱に額を打ちつけたおいとが昏倒する前に見た最後の花。この哀れさに親分ちょっとメソ入り、長文の安の助命嘆願書をしたためる。

■ 江戸を斬る VIII 第20話「父の敵は十手持ち」1994.6.13CAL

 金貸し殺しで失踪中の男は果たして冤罪、健気に彼を信じて待ち続ける母子を皆して助ける北町ファミリー、久々に紫頭巾も出る。父を陥れたワルはヤクザとつるんだ岡っ引、由松がはじめ北町の面々に悪態をつくシーンも。
 ロケ地、蜆売りの由松少年が南の岡っ引に誰何される神社、梅宮大社(お参りに来たお柳・おゆきが居合わせる。本殿と境内、蔵や神苑の門が映り込む)。追われる駒吉に扮して金さんがワルを呼び出す神社、鳥居本八幡宮(導入とラス立ちは石段や舞殿まわり、呼び出しの神輿小屋はセット)。金さんに早く釣れと急かす由松だが割れ鍋が釣れてしまう水辺、大覚寺大沢池畔・船着(小)の傍。
*冤罪の父に河原崎建三、女房は本阿弥周子。*結城同心、駒吉に斬られるのは士道不覚悟では。

■ 八丁堀の七人7 第1話 2006.1.16テレ朝/東映

 ハチのっけから大ピンチの物書同心に配置替え、弥生をめぐる恋の鞘当てのオッサンの意趣返し。そんななか凶賊が出現、弥生のクランケ宅で怪しい男を見かけてなし崩しに捜査に入るハチ、引き込み女の哀しい身の上に関わってゆく。
 ロケ地、弥生の後をつける編笠の武士、八幡掘船橋付近〜新町浜(設定は京橋界隈)。凧揚げのハチを往診に引っ張ってゆく弥生、嵐山自転車道。賊一味の清六とツナギをとる越之屋の後妻・お京、吉田神社竹中稲荷本殿前。清六を尾行し気付かれたハチを援護射撃の青山さまが芝居を打つ堀端、八幡掘明治橋下堀端(コソ泥・七化けの八兵衛として青山さまに追われる態のハチは賊一味とともに堀に浮く船を飛んで逃げ対岸に)。考え込むお京に声をかけるハチ、大覚寺放生池堤。賊の首領を殺してでも押し込みを中止させるためアジトに赴くお京、八幡掘明治橋下堀端→オープンセットに切り替わり。
*ラス立ち福ちゃん入り、用心棒の浪人で青山さまにぶっ叩かれてうわぉとのけぞり。*水ぶっかけたストーカーが新任の年番方与力と気付くハチが最後に描かれ、現時点で物書同心のまま。*今回からOPが簡素になりEDが付いて主題歌入りに。サブタイは無し、長ぁいちょっと趣味わるかったアレをやめたと思ったら極端なんだからテレ朝。

■ 水戸黄門35 第13話「黄門様のお供は偽千太」2006.1.16TBS/東映

 人吉入りの一行、悪代官を黄門様がやっつけてくれると噂する民を見る。そのもとは千太を名乗る男の騙り、老公の令名を使って小金を稼いでいた男が健気な孝行娘に縋られてしまい窮地に陥るところにホンモノ出現。
 ロケ地、人吉入りの一行が加増の年貢取立ての役人に追い縋る民を見る道、不明(畑地端の竹林、北嵯峨農地か)。人吉を発つ一行がゆく山道、酵素ダートか。
*騙り男は中野英雄、最後のめ組小頭。孝行娘の父にうえだ峻、いつもすまないねぇなんていうヨイヨイ親爺役を見るのは初めて。代官所役人に福ちゃん、騙り男を捕縛するシーンとラス立ちに登場。
2006/1/15

■ 遠山の金さん 第4話「神隠しをあばけ!」1975.10.23NET/東映

 祭りのさなか忽然と消える子、かざり職人の父に脅迫状。人命第一と出張る金さん、懸念のオランダ商館長が盗られた献上の金剛石の一件がからんでくる。
 ロケ地、祭りの神社、今宮神社本殿前。商館長が宿泊の南蛮屋敷、大覚寺大門。神輿が渡り船も多数出る川と橋、不明(水は満々・橋には擬宝珠つき、何かの使い回しか・派手過ぎ)。かざり職の大造が脅迫状で呼び出される船着き、広沢池東岸。南の岡っ引・宗助が祭りの場から金さんを連行してゆく道(手下がわらわら出現)大覚寺有栖川畔。宗助のアジトでの時間経過を表す鐘と塔、本法寺か清涼寺か。宗助とグルの長崎会所調役と会う屋形船、桂川か。
*裏で盗みをはたらく岡っ引に天津敏、お白州で断罪のあとお奉行にかかってゆき蹴りを入れられるシーンが見もの…ぶわぶわぶわと擬音が入り長袴が舞う。飾り職に河原崎長一郎、赤目に誤認逮捕される芸者に二宮さよ子。

■ 松平右近事件帳 第10話「極楽とんぼのならず者」1982-1983日テレ/東映

 働きもせず賭場で借金をこさえ喧嘩三昧のグレ兄貴、妹は火事場で命を張って助けてくれた兄を信じ真人間に立ち返るのを待つが、彼はワルに見込まれ身代りの罪人にされかかってしまう。よくある話だが、兄貴役に火野正平で独特の風味。ワルは火盗改で、長官自ら賊を使嗾し牢に飼っているというトンデモ。
 ロケ地、丈吉が賭場の借金返済を迫られボコられる宮さん、今宮神社稲荷社(あとで火盗改の役人に誘いをかけられるのも同所)
*正ちゃん、右近にプラシーボ効果ネタでからかわれて踊るあたりも妙味だが、真骨頂は火事の際妹を抱いて天に叫ぶ「俺どうなってもいいから」の言葉。正八でも出島の三次でも出てくる同様のターム、火野正平のこういうとこが大好きなんだよね。*火盗長官は川合伸旺、配下に宮口二朗。

■ 功名が辻 第2話「決別の河」2006/1/15NHK

 法秀尼のもとを去り美濃の不破家に落ち着く千代、国境の川で一豊と別れ再びまみえるまでを一気に。つらっと織田家の軍事機密を漏らしている一豊だったり。原作のスタート地点に行くまでなんか落ち着かない。
「河」は墨俣、ロケ地は野洲河原か。
★2006/12/23現地確認の上追記、「墨俣」は甲賀市甲賀町岩室地先の野洲川河川敷、岩室橋下手。
2006/1/14

■ 出雲の阿国 第1話「かぶく女」2006.1.13NHK

 駆け落ちし落命した男女が遺した赤子は成長し、養親らとともに上方へ出稼ぎに。その生業は踊り、秀吉のお伽衆に見出され芸を見せる暮らしを送るうち、三九郎との経緯を経て阿国は踊りに生きる決心をする。
 ロケ地、阿国が育った里の川、不明。おばばの墓に詣でた際婚約者・九蔵に迫られ身を任せる阿国、酵素河川敷・木の前。鷽替神事が行われている大坂の天満宮、日吉大社東本宮(梅庵に声を掛けるのは東本宮境外の玉垣前、トランスに陥った阿国が踊るのは拝殿前)。一座が招聘される梅庵の寺・宝珠院イメージ、梅宮大社神苑。梅庵のゲストの前で踊る一座、同刻屋敷に赴く三九郎がゆく路地、妙心寺福寿院道。屋敷裏口は仁和寺御所跡北塀の通用門
*阿国を拾うおばばに新屋英子、阿国を見出すお伽衆の大村由己梅庵に織本順吉。*阿国を世に出る道具と見込む三九郎、堺雅人の目つきがなかなか鬼畜っぽくてイイ。レッスンをつける際の仕草も艶っぽい。
2006/1/13

■ 江戸を斬る VIII 第19話「浮世絵に死の匂い」1994.6.6CAL

 人気の浮世絵師に描かれた娘たちが失踪、背後に阿片の気配。手掛かりなく悩む金四郎を見かねたおゆきが魔窟に潜入しちゃって大騒動。
 ロケ地、柳橋芸者のお妻が死体となって見つかる川端、嵐峡船着き汀。おゆきの消息を求めて船を出す金さん、嵐峡(船上)。回船問屋を聞き込み中の片桐らは亀山公園階段下付近でうろうろ、船から見かける設定。
*正体不明の浮世絵師・唐麿に西沢利明、ワルの手先なんだけど阿片中毒で言われるまま絵を描いてるだけ、短筒出されて危機一髪のラス立ちにのこのこ出てきておゆきにじゃれかかり撃たれるというお馬鹿な最後。回船問屋と通じ鑑札を都合する勘定奉行所組頭には小沢象、金さんに元結切られて大わらわの、これもお間抜け風味。そしてなんつっても見ものは襦袢一枚のカッコで足をがばっと広げて繰り出す、おゆきのねーちゃんキック。

■ 銭形平次 第82話「情けの盃」1967.11.22フジ/東映

 お弓にまで「こう、きゅっと首を」なんて言われる因業な上州屋だが、殺されては放っておけぬ親分、きりきり捜査。最後に浮かんだ真犯人は恨みの筋ではなく欲がらみの線だった。
 ロケ地、上州屋の腹違いの弟が申し立てたアリバイの船宿・辰巳屋、嵐山公園中州料亭・錦。女中に話を聞いて帰る平次らが渡る橋、中ノ島橋。佐伯や早瀬が仕えていた相生藩江戸屋敷、相国寺林光院(門で話を聞く/早瀬が尾けてくるのは植え込みの路地)。なお尾けてくる早瀬浪人、今宮神社東門内石橋高倉(平次とやり合う)。刀身を見て去る平次は稲荷社合祀摂社の間へ。
*元相生藩勘定方・佐伯の娘・早苗に宮本信子、佐伯に大恩を受け早苗の罪を被ろうとする上方男・紋太に大村崑。按摩をボコるチンピラに川谷拓三がちらり。タイトルは捕われ引かれてゆく按摩に紋太が差し出す、この世の名残りの一杯の酒。
2006/1/12

■ 銭形平次 第81話「質札の娘」1967.11.15フジ/東映

 大店の跡取りをめぐる騒動、隠し子を育ててきた祖父は孫を渡したくなくて動くが、欲にかられたワルの手が伸び殺されてしまう。隠し子は愚連隊に属し万引きなどはたらく不良娘、しかし駿河屋が実の親と判明するも入るをよしとせず、更正して働き口を見つける。
 ロケ地、万七に連れられ駿河屋へ入っていたおみねが不良仲間の吉松とこそこそ話す駿河屋近くの塀下・川端、不明(ここの下手かと思ったが脇に明瞭な川、深めの谷で一本橋が架かっている)。おみねの亡き母の姉が住む六郷在に出張の八、六郷渡しへ二里の街道筋、北嵯峨農地陵付近(訪ねる相手が殺されたと聞く加納村の畑地も同所付近と思われるが確証なし)。祖父・伍平の隠し子でないとの申し立てで駿河屋を出されたおみねが歩く川端、北野天満宮脇御土居下の天神川か(77話と同じ?)。姪を隠し子に仕立てようとしていたおるいが雇ったならず者に金をせびられる川端、上賀茂神社ならの小川(平次が現れラス立ち、一本背負いで川に叩き込むシーンも)
*おみねに大原麗子、伍平に杉狂児。

■ 江戸を斬る VIII 第18話「育ての父が親の敵」1994.5.30CAL

 困窮者に施しをするなど仏と呼ばれる大店の主には暗い過去。執拗につけ回す老目明し、立ち現れる昔の仲間、遂に賊だったことが明らかとなるが、押し込み先で火の中から助けた赤子を守り育ててきたことと善行が嘉され温情判決。
 ロケ地、ならず者に襲われる備前屋の娘・お久を助ける結城同心、上賀茂神社ならの小川畔。お久が父の昔の仲間に無心の伝言をされるのも同所。老目明し・宇之吉の墓に参るお鈴ら、北神饌所裏手。四国巡礼に向かう備前屋父子を見送る金四郎、神事橋
*備前屋に長谷川明男。
2006/1/11

■ 銭形平次 第80話「待っていた女」1967.11.8フジ/東映

 両替商に連続強盗、狙いは金相場の操作で大儲けを企む富商の仕業。その商人の妾となっている悪女に運命を狂わされた男と、彼を慕う幼馴染の話が主軸となる。
 ロケ地、御赦免船の着く浜、琵琶湖西岸(対岸に近江八幡の山なみ、浜は砂浜と石積の突堤状の施設が見える。浜には柵をセット)。悪女に唆され隠匿してある金を運び出そうとする一味の男、船を係留の堀端、不明(何度も出ているアレ、悪女は玉垣の内から見ている)。弥之助を庇い大和屋の妾を殺したと自首して出たお雪に話を聞いたあと平次が出てくる大番屋、大覚寺大門。八に推理を聞かせるのは参道石橋御殿川に石投げ。
*事後、弥之助とお雪の仲人を頼まれる親分、どうやら初めての模様。嫁取りは遠いと呆れられる八、蕎麦の食い方がダイナミックにお下品。

■ 江戸を斬る VIII 第17話「仮面の下で笑う奴」1994.5.23CAL

 因業な検校に苦しめられる芸者の姉とお店者の弟を救う話は、背後で検校を操っていた大ワルを暴き出す大捕物に。結果先代の検校殺しも明らかとなり、当時検死を担当した色川がクローズアップされる。
 ロケ地、今の検校は二代目と捜査結果を報告する結城のダンナ、大覚寺五社明神。色川の回想、先代検校が土左ヱ門で上がる大川端、大沢池(小船着きの傍)。芸者の弟の吊りを止める金さん、五社明神脇の林。
*色川のダンナ、当時の話を聞きだすのにおだてられて飲まされ、佐原屋の裏口と大川間を走らされるという重労働。これに金四郎のご褒美は蔦屋の瓦版で賞賛の記事、しかし鳥居にご褒美を貰いに行っちゃって結局↓その鳥居奉行はギャグ要員ながら、悪徳商人に袖の下たんまり貰ってたりするワルモノぶりも描かれている。小判をこそこそ袱紗に隠す手つきがなかなか可愛いぞ名和宏。*ラス立ち福ちゃん入り、佐原屋に雇われた先生方でお白州にも登場。芸者は高島礼子。
2006/1/10

■ 銭形平次 第79話「六番目の男」1967.11.1フジ/東映

 その昔お上の御用金三千両を盗んだ賊が仲間割れ、取り分を増やそうと殺しあい。残った仲間を消そうとした正体不明の「六番目の男」の前に、謎を解いた親分が現れる。
 ロケ地、和泉屋の死体検分、金戒光明寺本堂脇(西側)。二人「残った」一味の小唄の師匠と飲み屋の親爺(親分が大工に変装して張り込む酒肆)が腹をさぐりあう、大覚寺天神島

■ 江戸を斬る VIII 第16話「幼馴染が悪の手先」1994.5.16CAL

 阿片密売を探っていた北の隠密回りが遊女と心中を装って殺され、遠山奉行は老中に叱責を受け窮地に。母の治療代のためワルに使嗾されていた南の同心は土壇場で翻心するが、金さんを銃弾から庇い駆けつけた幼馴染・片桐に看取られ散る。
 ロケ地、物売りや屑拾いに化けて浅草ドブ店の岡場所に潜入したお鈴らが虎五郎一家に捕まる、二尊院墓地下の路地。南町同心・森戸の墓へ参る片桐、二尊院墓地。森戸の妹と片桐を見て黙って去る金四郎、紅葉の馬場
*森戸同心は伊吹剛。老中が森戸の件で鳥居を問い詰めるが、お奉行が森戸は決死の探索中の殉職と申し立て結果鳥居に助け舟。悔しがって色川に当るなどのギャグはなし、ちらっと金四郎を気まずそうに見てるだけ。
2006/1/9

■ 水戸黄門35 第12話「初春!意地の味くらべ」2006.1.9TBS/東映

 八代藩のお家騒動、若様を毒殺し城代に取って代わろうとする悪党。企みには饅頭が使われ、代々いがみ合ってきた菓子屋の娘と息子の恋が成就する挿話をからませる。
 ロケ地、八代入りの老公らが凧揚げ中のおさわと宗太郎に出会う道、木津堤か。納戸勝手方暗殺に行き合わせるアキら、大覚寺五社明神。側用人と納戸奉行が若様毒殺の密談をする城の庭、園部国際交流会館(お城に似せた建物・下部がガラス張りなので幔幕をあしらって上部のみ映す)。宗太郎を悪企みから救うため自分が献上菓子をと申し出るおさわ、城門のシーンは園部高校南門(園部城址)
*ラス立ち福ちゃん入り、家士で裃着用。助さんと戦い一瞬どアップに。

■ 銭形平次 第78話「卍鍵」1967.10.25フジ/東映

 闇に葬られた心中事件から明るみに出る、十年前に出た怪盗。加賀さまの金蔵を破った帰り船で、父は身投げした息子を発見する。幾重にも重なった因縁が謎めいた状況を作り出す展開は、親分の大立ち回りで締めくくられる。
 ロケ地、漁師の弥陀八が七之助の死体を見つける水辺、不明(広沢池みたいな葦原)。夜回りの平次らが加賀藩の侍に誰何される橋、不明(若森廃橋に似る)。女乞食が拾っていた心中者の下駄を見咎める平次、不明(橋と川、宇治か)。事後、姉と七之助の墓に参るお秀、黒谷墓地。立ち直ったお秀を見届けて帰る平次夫婦、金戒光明寺石段(見下ろし)
*御家人崩れの賊と大立ち回りの親分、大苦戦。逃げる浪人の船に棒高跳びの如く飛び乗り船上で戦うが川に落とされ、水中から取り縄を引っ張って浪人を引きずり込む。このほか、中ほどの立ち回りでは肩車なんかも披露。

■ 江戸を斬る VIII 第15話「穴から噂の大泥棒」1994.5.9CAL

 派手な手口でお上を挑発する如くの賊、次なるターゲットは札差の金蔵に集められた旗本の給金。一月もかけて穴を掘るという大技をかますが、ようやく辿りついた蔵には金さんが待ち構えているのだった。穴掘りの入口に使われてしまう質屋の親爺が懲りて改心という人情話をからめてある。
 ロケ地、質屋の因業親爺が珍妙な広告に誘われ連れ込まれ一月の間書画骨董を見て過ごす「富商」の寮、中山邸門。
*広告は蔦屋が平賀源内にならってはじめる新企画。因業質屋は多々良純、彼に愛想をつかし面当てに身投げをはかる番頭に頭師佳孝。
2006/1/8

■ 松平右近事件帳 第9話「ほおずきを噛む女」1982-1983日テレ/東映

 堅物の同心と富商の妾の心中は偽装、同心は大物のからんだ抜け荷事件を追っていた。妾の妹芸者で同じ富商に囲われている悪女がいい味、演じるは佳那晃子。彼女が好んで始終噛んでいる酸漿が生々とエロチック。
 ロケ地、根岸の里でおせいと会う同心・朽木、広沢池観音島。朽木とおせいの心中が目撃される浦安の海辺、不明(巌頭、背景の山なみに厚い雲。琵琶湖か)。朽木の土左ヱ門が上がる浜、琵琶湖東岸(背景右手に沖ノ島)。根岸・下目黒の里へ赴く右近と梅吉、広沢池西岸。おこうを見かけるのは観音島。播磨屋根岸寮、中山邸通用門
*おせいの検死、気管を切開する右近に腑分けは違法とかんかんに怒る石部のダンナが面白い。ラス立ち福ちゃん・小峰さん入り、播磨屋の用心棒。

■ 遠山の金さん 第3話「女狐を追いつめろ!!」1975.10.16NET/東映

 金で殺しを請け負う闇稼業の女元締、不敵なその女は双子の姉を偽装工作に使い平然と殺そうとする。一人捨てられた運命を深く憎悪するその女は、進退窮まったお白州で奉行にかかってゆく気強さを見せ直後舌を噛み、強烈な感情を見せつけて逝く。
 ロケ地、女元締の正業である船宿・瀬川、嵐山公園料亭・錦。遠山奉行の指示で見張る岡っ引は堀端(床机あしらい)。虚無僧姿でお竜を呼び出した堺同心が金さんを牢抜けさせる指示を出す船着き、広沢池東岸。船宿を出たお久を尾行するお竜が雇われたごろつきに邪魔される川べり、上賀茂神社ならの小川。榎神社境内、河内屋の依頼の暗殺が行われる石段(捕方出て失敗)、黒谷か(お久がお園を殺そうとするのはセット)
*お久・お園は宮園純子の二役、上がり下がりの眉の描きかえと表情でぱっきりと違いを演じ分ける。

■ 功名が辻 第1話「桶狭間」2006/1/8NHK

 福本先生目当て視聴。今川義元の家来で、織田方の細作の策に乗って義元を桶狭間へ向かわせるきっかけを作ったり、合戦ではきっちりのけぞりをキメてくれる。カメラ上から来てて迫力。
 ロケ地、湖西の川みたい(安曇川か鴨川)。千代の幼少期で浅井領琵琶湖畔設定。河口付近で、遠景には高島の岬が見えていた。野伏から逃れた千代と一豊が出会う河原等、永源寺ダムや野洲のダムで見るような鈴鹿山系の山を削った水色に思われるが確認できず。決戦を前に戦勝祈願の熱田神宮、兵主大社本殿前。
*OPのムンムン毛虫は大鳥毛の御槍?

■ 風林火山 2006/1/8テレ朝

 信玄の軍師・山本勘助を主体に描く戦国もの、信玄の妻たちの世話を焼きまくる勘助に多く尺をとる。タイムスパンは雇われてから川中島に戦死まで。
 ロケ地、板垣信方を襲う刺客を仕立てて芝居を打つ勘助、随心院土塀。甲府に向かう勘助、谷山林道頂上付近。躑躅ヶ崎の武田館、不明(野原にセット)。大貫源蔵に勝負を挑まれ斬り捨てる勘助、鳥居本八幡宮。諏訪・善文寺の戦い、井尻。北信濃・戸石城の戦い、不明。由布姫と勝頼を諏訪へ移す道(甲州)沢ノ池東岸汀。由布姫の居所となる諏訪・小坂観音院、龍潭寺山門、参道。失踪した由布姫を探す勘助、琵琶湖岸〜安曇川付近河原(雪の山道は不明)。北信濃平定の村上勢との戦、桂川か。諏訪湖畔で由布姫に勝頼の初陣は景虎との戦と話す勘助、琵琶湖岸。その帰途於琴姫が甲府入りの道中を見る勘助、安曇川か。海野平にて川を挟んで初めて景虎と対峙する晴信、桂川か。はじめ斬るつもりで於琴姫の住まう積翠寺を訪ねる勘助、西明寺山門、境内。於琴姫のことでの苦悩を勘助にぶちまける由布姫、大覚寺天神島(諏訪湖設定)。木曽へ向けて進軍する武田軍、谷山林道(切り通し遠望)。由布姫逝去を知らせる使者が進軍中の勘助にもたらされる山道、谷山林道頂上付近(使者が駆ける道は愛宕道分岐の狭い切り通し)。海津城、桂か安曇か。由布姫の墓、広沢池畔。川中島の合戦、井尻や桂か安曇の河畔や竜王付近(クレジットに竜王GC)の野原をミックス?
清浄歓喜団*野原や河原は自信なし…合戦だから人いっぱいいて弁別し難い。DASH見て大河見てからの視聴だったから目死んでたし。*福ちゃん、勘助をぶっ叩く斬撃の迅さが凄い。台詞も大河よりはこなれてた。*正室に側室二人、モメてるとこへ新規?で勘助に出家を勧められるハルさんって…色魔みたいで↓*三条の方が由布姫に食べろと迫る菓子、形は清浄歓喜団だけど、なんだか柔らかそう。右写真は八坂神社門前、亀屋良永の清浄歓喜団、千年の歴史を持つ唐菓子。

2006/1/7

■ かかし半兵衛ひとり旅 1992.10.1テレ朝/東映

 事の発端は小藩の改易、そこから取り上げた金を幕府に献上して領地をモノにしようと図る大藩のエゴ。小藩の殿様は家臣を同士として徒党を組み、金を運ぶ行列を付け狙うが志果たせず横死。その遺志を引き継ぐかたちで関わってゆく半兵衛、御用金を受け取りにやって来た水野忠邦の前でお宝を花火とともにどかんと打ち上げる、痛快な筋立て。
 ロケ地、御用金を運ぶ広島藩の行列を襲う岡田藩の残党、谷山林道切り通し(両側崖部分、荷駄は囮で一人を残し全滅、後で菊池と半兵衛が通りかかり斬り死にした藩士らを葬る)。一人逃れた大森が殿のいる隠れ家に駆け入る、毘沙門堂薬医門▼広島藩一行藤川宿着▼助っ人の浪人衆を連れて戻る岡田藩方の侍、神光院中興堂。マル典とタダ助を助けるため大松一家の頼みで岩五郎の家へ赴く半兵衛、民家(萱葺ほか二階家も映る・畑地側からの撮り)。岩五郎を逃がしてやる半兵衛だが、一家に気付かれ追っ手が殺到する船着き場、木津河原。御用金一行がゆく街道、谷山林道(分岐道の崖上からお蝶が一行を窺う)。江戸城(水野忠邦が広島藩筆頭家老を召し出し・幕府側から使者を立てる命令)姫路城天守。幕府の使者二人が早馬をやる街道、琵琶湖西岸松原。殿様を入れて三人になってしまった岡田藩一行に菊池が加わる隠れ家、不明。四人でゆく道、鳥居本八幡宮竹林・小柴垣。▼菊池、舞坂宿に半兵衛を訪ね合力を依頼▼広島藩一行が宿とする高塚妙見寺、粟生光明寺山門。菊池を待つ間昼を使う殿様らを襲撃する広島藩目付頭・村雨、鳥居本八幡宮舞殿(殿様自刃)。殿の死を見た菊池が出立する広島藩一行に単身斬り込み銃撃を受け蜂の巣、粟生光明寺石段。菊池を荼毘に付す半兵衛、保津峡落合河口。マル典らが休む茶店に来かかった半兵衛が儲け話を持ちかける、谷山林道▼広島藩一行見附宿着、本陣泊▼半兵衛たちの動きを警戒し暗いうちに発った広島藩一行が金谷宿へ急ぐ道、谷山林道。同じ頃大井川を目指して行進する水野忠邦の行列、谷山林道。水野が休息所にする浄光寺、随心院薬医門▼半兵衛らも広島藩一行も金谷宿入り、川止め▼増水する夜の大井川イメージ、桂川嵐山公園中州前堰堤の瀬。お蝶を救うため投降した半兵衛が処刑されかかる野原、不明(侵食激しい岩場)。半兵衛を救出した岩五郎が別れてのちを語る神社、廣峰神社(子分らが固めるのは参道中門、岩五郎と半兵衛が腰掛けて話すのは本殿前石段)。怖気づいてずらかったマル典らが迷い込む「花火の里」、不明。金谷宿本陣を出て渡し場へ向かう広島藩一行、嵐山自転車道(川側からの撮り)。金谷渡し場・島田宿渡し場、ともに木津河原(このあと村雨と決戦の場に)。川人足がおらず引き返す広島藩一行を見届けたあとの帰り道、半兵衛がお蝶に妻子を斬った男は村雨と聞く水辺、広沢池東岸堤道。事後別れゆく半兵衛チーム、お春とカップルの小弥太およびマル典・タダ助コンビ、嵐山自転車道(川側から)、半兵衛とお蝶は桂川松尾橋上手中州流れ込み汀。
2006/1/6

■ 銭形平次 第77話「江戸の野良犬」1967.10.18フジ/東映

 仏具屋から権現さまゆかりの仏像を盗った賊の狙いは二十年前の親の意趣返し、しかし一味に欲がらみの裏切りが出て事件の流れは変わってゆく。
 ロケ地、賊一味だったお美津の弟が土左ヱ門となって見つかる本所割下水、不明(三面張りの河床にちゃらちゃらの浅瀬、護岸は粗い石積み。北野さん脇の天神川か)。南蛮奇術一座の出刃撃ち芸人・小四郎がお美津に上方へ行こうと誘う水辺、上賀茂神社ならの小川畔。脅迫状に従い金を用意して日輪堂が待つ谷中正源寺、黒谷墓地。小四郎が幻斎らに斬られて走りこむ川、ならの小川(呻き声に駆けつける八の背後に校倉)
*途中から平次に協力して捜査に加わるお美津の弟の悪友・安がいい味。安とその仲間の「野良犬」を更正させる話がラストに入っている。*南蛮一座との立ち回りではロープを使い空中から襲う奴も出るが、銭で切断。

■ 江戸を斬る VIII 第14話「女を狙う吸血剣」1994.5.2CAL

 女ばかり狙う辻斬りを退治るお話。主犯は大身旗本の若様で、遠山奉行を追い落とし北町後任を目論む父・寄合席の思惑が発端だが、名刀を眺めて若い娘の血が吸いたかろうなどとひとりごちる若様は変態。囮になるため女装する片桐同心と伝助を見てギャーお化けの金太のお笑いや鳥居・色川コンビのギャグも挿まれるほか、ワルに嵌められかける貧乏浪人のお涙頂戴も用意されている。
 ロケ地なしセット撮り。
2006/1/5

■ 新選組!土方歳三 最後の一日 2006.1.3NHK

 いろんなものを読んだり見たりしているので大勢は頭に入っているから、ディテールが気になるし面白い…箱館山の見せ方とか、陣地模型とか、総裁の部屋の敷物とか。卵の白身で髭を撫で付けてる榎本の演出は新鮮だし、一目でキャラクターを決定付けてる感じ。小物では、鉄之助に日野行きを命じた場所に置いてきたカンテラがいい。夜中に上陸した官軍に蹴散らされてるシーンは、思わずはっとさせられる…っていうか、官軍来てるよヤバ早く気づけよオラとか手に汗握る自分は田舎芝居の観客かっつうの。「土方の写真」は、冒頭のドキュメンタリーに本物を映しておいて、最後に鉄之助の懐からこぼれたそれが山本耕史の顔なのも憎い。ドラマの筋立てでは、最後のさいごに共感して戦友の顔になる三人というのもいい。死に場所を探している土方というのを台詞にしてしまうのはクサいと思うが、この尺と筋ではアリだし俳優にも合っている。クサいと言えば土方の死に号泣し模型ひっくり返す大鳥圭介だが、クサさ通り越してもう可愛いのなんの。
 創作においてはもちろん様々な資料等勘案されたことと思うが、残された写真から湧き上がったものも多いのではないかと想像する。とにかく、本編でいささか食い足りなかった部分はかなり見せてもらって満足。

■ 銭形平次 第76話「月に飛ぶ雁」1967.10.11フジ/東映

 弄ばれ大川に身を投げた娘の意趣返しをしようとした父の思惑は、かえって悪人に利用されてしまう。しかし親分は明晰な推理で真の悪を見抜いていた。
 ロケ地、伊勢屋が小染と遊んだ帰りに襲われる川べり、上賀茂神社ならの小川神事橋たもと(その前に八が月を見て迷句をひねっているのは川端の祠前、伊勢屋を襲った蕎麦屋の親爺が潜むのは神事橋下)。娘掏摸のお照を尾行する八、堀にかかる橋、不明(75話の橋と同じ)。その翌日外出するお照尾行の町なみ、不明(塀と門)。蕎麦屋の親父の娘の墓、黒谷か。南町奉行所、大覚寺明智門
*蕎麦屋の親爺を父と慕い、八を騙して証拠品を盗み出す娘にジュディ・オング。八の居候先を訪ねてきて呼ばわる声からもう印象的。今回の敵はもと侍、親分ちょっと苦戦で縁側から落とされる場面も。

■ 江戸を斬る VIII 第13話「愛しい娘が殺人者」1994.4.25CAL

 昔手放して不明となった娘を捜す親、その娘は呑んだくれの養親を庇い人殺しの罪に落ちようとしていた。殺人は彼らとなんらかかわりの無い欲がらみの事件、互いに相手を殺人者と思い込み庇いあう父子という、おきまりのパターン。わりなき罪と証のたったお白州で、養い親を選ぶ孝行娘という、さらにおきまりのパターンのお話、この件の瓦版を見てヨヨと泣くお奉行の用人がさらなるおきまりをキメて前後を締める。
 ロケ地なしセット撮り、質屋の養子の番頭とつるむヤクザの用心棒に福ちゃん。
2006/1/4

■ 天下騒乱 徳川三代の陰謀 2006.1.2TX
   第三部「決闘 鍵屋ノ辻」

 「誰も死なせたくない」十兵衛の企図は通らず、私闘としての仇討ちは遂行される。忠長卿に続き荒木又右衛門の無為の死を見た十兵衛は剣一筋の道を選び、大老のもとを去る。これと同時に、土井利勝自身にも表舞台からの退場が待っているのだった。
 ロケ地、渡辺数馬一行が土井大老の呼び出しを受け江戸へ赴く道、大覚寺大沢池堤。江戸城、姫路城天守。帰途の数馬一行を旗本衆の刺客が襲う馬ノ背峠、酵素ダート。旗本衆が招集される大久保彦左衛門邸、妙心寺天祥院。家光上洛の大行列、木津堤か。京都イメージ、東寺五重塔。将軍宿館・二条城、本物の唐門。水戸家京都屋敷、妙心寺玉鳳院。奈良イメージ、猿沢池越しの興福寺五重塔大仏殿。又五郎一行を追う数馬一行に差し向けられた刺客と大立ち回りの十兵衛、井尻。数馬一行が野宿するお堂、御室霊場。又五郎一行が島ヶ原宿に入った頃、戦略を練る荒木又右衛門、鳥居本八幡宮(本殿、舞殿、鳥居)。伊賀街道をゆき長田川を渡る数馬一行、木津河原流れ橋(上野城天守を合成)。鍵屋の辻、みろくの里オープンセット。又五郎と数馬の死闘は走田神社(本殿前、林間、参道)。見届けた十兵衛がゆく道は社務所前。紀州頼宣に荒木又右衛門断罪を焚きつけにゆくお江与、和歌山城は本物の外観。藤堂家お預けの又右衛門、伊賀上野城は本物の天守。上州高崎、忠長卿幽閉の屋敷(高崎城内?)妙心寺大雄院。土井利勝が十兵衛を呼び荒木の処遇を告げる、姫路城西の丸。宗矩と荒尾志摩が連れ立ってゆくのを見る十兵衛、不明。因州鳥取へ迎えられる又右衛門と数馬の駕籠がゆく道、木津堤から上野城天守を遠望か。荒木の妻子を伴い鳥取へ赴く十兵衛、清滝大覚寺大沢池堤天神島有栖川畔。又右衛門の死を知った十兵衛が吠える巌頭、保津峡落下岩。松平信綱に引導を渡され崩れ折れ芝に寝転がる土井利勝、姫路城西の丸

■ 銭形平次 第75話「お妻あわれ」1967.10.4フジ/東映

 料理屋の女中のまわりで起こる奇っ怪な殺しは、生家の財産が妹にゆくのを阻もうとする勘当兄貴の仕業。彼の所業を知りつつ庇う女房の悲哀が描かれる。
 ロケ地、用足しから帰った妹・お秋に声をかける兄・圭吾、湯島の料理屋・小春の裏塀、不明(板塀、前に掘割状の小川)。兄の家からの帰り襲われるお秋、不明。容疑者の石切人足を捕縛にかかる万七(逃げられた挙句人足は殺害)、不明(堀端と林)。圭吾の女房・お妻がお秋を呼び出す堀端、不明。圭吾の生家・青梅村地主坂部忠右衛門邸、民家長屋門。平次に踏み込まれ逃げた悪党どもと立ち回り、民家北西角。青梅へ帰るお秋を見送る平次ら、金戒光明寺三門前。
*お妻に野川由美子。

■ 江戸を斬る VIII 第12話「情に泣いた娘掏摸」1994.4.18CAL

 不幸な生い立ちの女掏摸を更正させる名裁きを見せる遠山奉行、彼女が豊後屋から掏った財布に抜け荷の割符が入っていて大騒動に。女掏摸は中野みゆきの二役で、お鈴親分が掏摸のお京に扮しての捕り物もあり。
 ロケ地、お京が将軍から掏った財布をあらためる魚河岸の神社、上御霊神社本殿脇、福寿稲荷。後段、豊後屋の手下に財布を出せと迫られるのも同所。事後、家慶とお奉行が逍遥の庭、阪口青龍苑
*お忍びの将軍、影供をまいたのはいいがお京に財布を掏られ無銭飲食のピンチ…蒲焼を三人前も食ってるへんが爆笑もの。金四郎に忍び歩きを咎められ「水戸のじいの直伝じゃ」と開き直り、黄門を例に引くのも笑える。お財布に律儀に入ってる葵紋もなかなか笑える。また、騒がせたお詫びに上様から同心たちに振舞われる派手な船盛りのご馳走にも注目。*紫頭巾に金さん「まぁたお節介な」、紫ちゃんは黙ってにっこり。
2006/1/3

■ 天下騒乱 徳川三代の陰謀 2006.1.2TX
   第二部「十兵衛奔る」

 池田家家臣の刃傷沙汰は政争の道具となり、収集のつかぬ事態に。父の命令を受け動く十兵衛は、仇同士それぞれの抜き差しならぬ深い事情に関わってゆく。
 ロケ地、江戸へ戻る道で蝶々に惹かれた十兵衛が荒木又右衛門の許婚者・みねと出会う水辺、沢ノ池東岸汀。大和郡山城、伊賀上野城天守。後水尾帝譲位を阻止すべく上洛の旅に出るお福の一行がゆく東海道、谷山林道(駕籠を止め護衛の十兵衛と話すお福、頂上付近。お福の駕籠を襲う雲水集団、切り通し)。御所で中宮・和子に謁見の十兵衛、仁和寺宸殿(お福に会い従三位を授ける和子のシーンは宸殿座敷)。柳生の庄で再びみねと会う十兵衛、日吉大社走井橋。物思う十兵衛に襲い掛かる福島正則の遺臣、保津峡落合河口。江戸城天守、姫路城天守。駿府城、彦根城天守。河合又五郎刃傷の夜、祭礼の岡山城下、大覚寺心経宝塔下に藩主の御座所とお祭り櫓をセット。河合又五郎が駆け込む配流中の山野辺義忠邸、毘沙門堂西参道石段、薬医門。弟の葬儀に向かうみねを山賊から助ける桜井半兵衛(又五郎義兄)、鳥居本八幡宮奥の林か(林間に巨石)岡山城、本物の天守。素振り中の家光に忠長の許しを乞いに来る母・江与、金戒光明寺方丈。大御所・秀忠名義で出された忠長の処分を聞き城門を走り出る諸方の家臣たち、姫路城菱の門。藩主の密命を受け吉原外で又五郎に斬りかかるも果たせず切腹して果てる池田家家臣・志田源左衛門、山室堤か。志田の死を聞いた池田忠勝が激怒して土井利勝に申し立てにゆく江戸城御廊下、東福寺方丈(この後も江戸城内として登場)。池田忠勝江戸屋敷、大覚寺大門。旗本衆と鎧袖一触の池田候、割って入る土井利勝、下鴨神社馬場。大御所秀忠逝去イメージ、化野念仏寺(石仏群に灯明)。甲州の忠長卿配流先屋敷、龍潭寺山門。家光に再び旗本衆と池田家の争いがと話す十兵衛、二条城清流園。河合父子の身柄交換の場、下鴨神社池跡。蜂須賀蓬庵が河合半左衛門を暗殺する峠、谷山林道。岡山城下、父・宗矩の断が下り荒木又右衛門が仇討ちの人数に加えられたことを十兵衛に好機と言う白狐、大覚寺勅使門橋上。大和郡山城下、出立する河合甚左衛門に駆け寄り弁当を渡す荒木家の侍女・さわ、大覚寺放生池堤。その甚左衛門に斬りかかり心底を確かめる十兵衛、仁和寺塀際林間。渡辺数馬を仕込む荒木又右衛門、木津河原酵素(竹林、小川、民家セット)。生駒山中、瞑想中の河合甚左衛門に河合父子の事情を問う十兵衛、琴滝前。大坂、神社で祈願する又五郎の恋人・結里、摩気神社(楼門、境内)。仇討ち回避の秘策を持って尾張義直に会見する十兵衛、名古屋城は本物の天守。又五郎を御三家に仕官させる見返りとして義直に求められ柳生兵庫助と立ち会う十兵衛、大覚寺大沢池(見届ける義直の御座所は林に幔幕張り)
2006/1/2

■ 天下騒乱 徳川三代の陰謀 2006.1.2TX
   第一部「家康死す」

 大御所・家康の死からはじまる話、徳川家のその後を託される男・土井利勝は家康の隠し子という設定で、秀忠から家光へ渡される天下を磐石のものにするため我が身を鬼に変じ、内外の障壁を取り除く汚れ仕事を遂行する。
 ロケ地、鷹狩の野で落馬する家康、富士山を合成した広野、不明。家康の急変を知らせる早馬が駆ける道、山室堤か。駆け入る江戸城城門、姫路城菱の門。天守も姫路城。大奥にももたらされる凶事、竹千代が遊ぶ庭、二条城清流園。急の鷹狩と称して駿府へ進発する一行を先導する土井利勝がゆく城下、好古園流れの平庭前路地。伊達家へ変事を伝える使者が入る門、仁和寺本坊表門。駿府城、彦根城天守。家康に会い長くないと聞かされ混乱した秀忠が医者と走り回る廊下、清涼寺本堂裏回廊。伊達や蜂須賀の行列がゆく品川の街道、琵琶湖岸(河口)。お江与が本多正純に大御所への恨み言を吐き国松だけが生き甲斐と話す庭、彦根城玄宮園池畔。母にすげなくされた竹千代がお福に弱音を吐く橋、二条城本丸櫓門橋。父を見舞いにやって来た松平忠輝が入る清見寺、萬福寺法堂(利勝と槍で勝負は前庭、左右の回廊に幔幕をあしらい)。伊達政宗が忠輝への処断を聞き一騒動起こしてやると駿府へ行列をやる東海道筋、嵐山自転車道。危篤の家康を見てぐずり外へ飛び出した竹千代が泣く庭、不明(お堂の前に古木)。息子を連れに柳生の庄へ帰還する宗矩、木津河原日吉大社走井橋下河原(のちの十兵衛・七郎が遊ぶ)。七郎を伴い江戸城廊下をゆく宗矩、東福寺方丈廊下。竹千代と七郎が仕合う庭、金戒光明寺方丈前庭(将軍となった家光が十兵衛と稽古の庭も同所)。家康死後、江戸城へ帰還した秀忠がゆく廊下、東福寺通天橋。正純が流した利勝中傷の噂が広がっていると話すお江与、彦根城玄宮園鳳翔台備前岡山藩城、本物(復元天守)。利勝らの尽力で新藩主となった池田忠勝が将軍のお召しで参上の廊下、東福寺通天橋(方丈からのアングル)。上州高崎藩主・安藤重信江戸屋敷、大覚寺大門(家臣・河合半左衛門が喧嘩沙汰で朋輩を斬るのは明智陣屋前)。取り押さえようとした藩士から逃げる河合、建仁寺両足院前路地。河合の一件で開かれる会議に赴く重臣らがゆく廊下、東福寺方丈廊下。家光と稽古の十兵衛が互いの身の上を話し笑いあう庭、姫路城西の丸。弓の稽古をする家光と十兵衛を見る利勝、二条城二の丸中庭か。十兵衛や妹・和子と女装して遊んでいるところを母・江与に罵られ激した家光が飛び込む池、姫路城好古園御屋敷の庭か。辻斬りを思い立った家光が配下の若侍らと脱け出す堀端、彦根城佐和口多聞櫓下犬走り。辻斬り事件で父に因果を含められ家光のもとを退去した十兵衛が和子に呼び止められる城を下がる道、姫路城はの門下坂。政略結婚で後水尾帝のもとへ嫁いだ和子の心情を利勝に話す春日局、二条城清流園。武装蜂起の支度をする福島正則邸を遠眼鏡で見る十兵衛、随心院薬医門式台玄関をクレーン撮り(宗矩が上意をもって正則に迫る段も同所)。父・宗矩のやりかたをくの一・白狐にボヤく十兵衛、不明(野原)。秀忠日光参詣の道で利勝暗殺に出る忍者、不明(林道)。宇都宮城、不明(二条城を合成か)。柳生の庄、荒木又右衛門が働く普請場、木津川流れ橋。沢庵が紫衣事件で捕縛されるくだりで導入の京イメージ、松竹の橋セット背景に合成は東寺五重塔か。
2006/1/1

■ 大逆襲!四匹の用心棒 1991.4.4 テレ朝/東映

 幕府の陰謀により改易の備前・宮川藩、受城使は早々の退去と財の接収を布告。憤懣やるかたない藩主は腹を切ろうとするが家老はとどめて縁戚を頼るよう勧め、菩提寺から仏像を持ち出し落ち着き先に届けるという。これの運搬に雇われるのが「四匹」の浪人たち、しかし道中で怪しの忍者たちがわらわらと襲う。仏には、家老の深慮遠謀が隠されていた。
 主人公・かかしの半兵衛ははじめ受城使と結託した宮川藩次席家老に用心棒として雇われていたが、成り行きで忠義の士・小杉丈之進を斬る羽目となり、今はの際の小杉に妻子を託されてしまう。お家騒動で妻子を亡くしている半兵衛だから、このシチュエーションではもう取る道はひとつ、仇と狙われつつ母子をサポートする運命を選び取り雇い主に金を突っ返し、仏像運搬の助っ人を買って出るのだった。
運搬に要する人手は、彼を弟分の仇と狙う口入屋の政五郎を無理矢理引き入れ、そのへんに屯していた食い詰め浪人二人も仲間に加わる。あと一人の浪人は半兵衛と同藩だった半兵衛に憧れていた若者で、勝負を挑んできたりするがなし崩しに一行に加わる。荷駄がゆく道中はメンバーゆえに陽気な珍道中となり、仇討ち母子も半兵衛の真情を知り和解に至るが、半兵衛一人ニコリともせず重苦しい態度で終始殺伐なのが渡哲也を起用した意図丸あたりで、このドラマを決定付けている。半兵衛らが運んでいる仏様は追っ手の目を逸らすためのニセモノなのだが、本物のありかが二転三転して最終決戦に持ち込まれる経緯が面白くて目を離せない。仇討ち母子の息子のほうはハナっから半兵衛に親しみを持ち、妻女も彼を慕うが胸を病んでおり再びの悲しい別れが半兵衛にもたらされる。
 ロケ地、半兵衛を待ち構え弟分の仇を討とうとする政五郎一家、不明(雪の山道、片側は崖。宮川藩お取り潰しを知らせる早馬がチャンバラの中を突っ切る)。藩士らが急ぎ登城する宮川藩城下、建仁寺両足院前路地。宮川城、彦根城天守、天秤櫓。城を退去した藩主が通りかかる道で半兵衛と邂逅、妙心寺玉鳳院前路地。家老が仏を持ち出す菩提寺・円照寺、粟生光明寺阿弥陀堂を本堂越しに。半兵衛を呼び出し立会いを挑む小杉丈之進、流れ橋下河原(小杉の妻子が渡し場から出て船に乗り、斬られる夫を見る)。仏を納めた櫃を大八に積み街道をゆく一行、嵐山自転車道。安井宿を出て間道をゆく荷駄、不明。これを襲う御庭番衆、鳥居本八幡宮本殿前(沢木浪人が舞殿に寝ていて騒動に首を突っ込み)。山中の小屋で一泊した一行が再び襲われ、小杉の遺児・丈太郎が崖から落ちるのを助けるも位牌を取ろうとして落ちてしまう半兵衛、天神川若布谷(小杉の妻・八重は半兵衛を刺そうとするが果たせず)。忍群との戦いで落命した政五郎の手下二人を葬る塚、広沢池東岸。荷駄一行とはぐれたまま道中の半兵衛ら、広沢池西岸(農地からの撮り)。山野辺宿を出た荷駄がゆく山道、下の峡谷を半兵衛らが乗った船がすれ違う谷あい、保津峡。荷駄がまた忍者の襲撃を受けるが駆けつけた半兵衛がわざと「囮」の大八を谷底に落とす谷間、湖南アルプス。受城使の荒井らが騎馬で駆けつける津久井宿手前の街道、琵琶湖西岸松原。津久井代官所、大覚寺明智門。御庭番の闇の黒兵衛らが今後を協議の寺(沢木に張り付いていた実はくの一だったお島が再度の命令を下される)神光院中興堂。お島が沢木に正体を知っているなら斬ってと迫る津久井の浜、琵琶湖西岸松原。家老が別の仏を持って来ている津久井南郷庄屋六左衛門邸、民家門。九州へ行く筈の殿様が引っ掛かっている平家落人部落の平久保平右衛門邸、民家門裏手の塀(農地の一部は酵素河川敷)。丈太郎を拉致した御庭番衆を追ってゆくお島、大覚寺五社明神明智門(津久井代官所)。狼煙をあげる御庭番のくの一、天神川若布谷の巌上。水野忠邦が入る大坂城、本物の極楽橋から天守を望むアングル。最後の戦闘で落命した浪人・ボヤ源とヤマ勘の塚、天神川大堰堤上の河原。江戸へ再興願いに赴く宮川藩の殿様一行と別れの半兵衛、琵琶湖西岸松原
2005/12←→2006/2

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