時代劇拝見日記
2010年1月

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2010/1/31

■ 関東遊侠伝 利根の朝焼け  河野寿一監督作品  1963.2.6東映

 天保水滸伝を脚色したお話。恋しい娘と結婚するため、渡世人に身をやつし任務を果たす若者を主人公に据え、これに人物群をからめてゆく。
 飯岡と笹川の間で妙な動きをする、若き渡世人・三日月の健は腕も立ち気っ風も堂々。彼は飯岡の刺客としてやって来て、当の的の笹川の親分を男と見込んで正体を明かす。しかし事は思い通りにゆかず、繁蔵親分は道に斃れ、健を追ってきた恋人は悪党の手に。八方ふさがりの状況を打ち破ったのは、後悔の淵に沈む繁蔵の妹が八州に切る啖呵を聞いて、ぐっさぐさに痛いところを突かれた、横恋慕浪人だった。

ロケ地
  • オープニング背景、水郷をゆく船は西の湖か。馬子に引かれ馬でゆく道は竹林際、渡る橋は欄干のある木橋で橋脚は渡月橋に似た大きな橋。その後畑の脇の道には野菜干しの架台あり。健が房総へやって来る過程をこれで表現、里見浩太郎の歌が被る。
  • 諏訪明神の件で飯岡の使いとして笹川へ赴く健、虎松と連れ立ってゆく街道、不明(棚田の農道、道端に風流な物置小屋あり)
  • 飯岡とつるむ八州・小宮山の屋敷、民家長屋門。中はセット撮り。
  • 笹川の繁蔵に腹を割った健、約して辞する彼を送ってゆくお小夜と抱き合う町角は梅宮大社神苑・門内側。現在のように仕切りがなく、東参道の蔵が背景に来ている。
  • 笹川の人数が一斉に上陸する川端、琵琶湖畔か。このあと広大な葦原に移動。
  • 飯岡の指図で先発した健がゆく道、先に出た物置小屋のある道。遅れて出る飯岡の手勢が渡る橋、オープニングに出た木橋。
  • 桧浪人が健を待ち伏せしている時雨峠、谷山林道か(分岐道下の切り通しに似る)
  • 繁蔵や健を手配する高札が出る街道、丘の麓の民家前。
  • 飯岡の乾分・成田の甚蔵を呼び出し、繁蔵殺害の黒幕を聞き出す林、下鴨神社河合社裏手
  • 捨て身で小宮山の悪事の証拠を掴みに行ったお直を救うべく走る健、切り通しのある谷地田の道。飯岡の人数と鉢合わせるも、桧浪人が助けてくれる山道、不明。小宮山邸へ走る健、民家南塀際〜民家長屋門
  • 事後、一転明るい顔で虎松と道中の桧浪人、谷地田の道。奇しくも桧と同じ台詞を吐いてお小夜と街道をゆく健、行く手にきれいな切り通し。

2010/1/30

■ 赤穂浪士 第8話「密書」1979/4-12テレビ朝日/東映

 大石が江戸へやっていた使者二人は、因循な身内に阻まれ、お上を批判した火の出るような嘆願状は握り潰される。開城を促す使者が帰り着く前に、殉死を眼目とした最後の大評定が開かれようとしていた。

ロケ地
  • 隼人らが大石邸へ忍び入るくだり、城門は彦根城天秤櫓(夜なので篝火付き)。庭から大石の顔を見たあと、武器庫を見ていこうとして矢を射掛けられるのは城内石垣際。曲者を追って藩士が走り出てくるのは太鼓門櫓(主税が父の指示に従って皆を止める)
  • 隼人がお仙と会い、先夜の矢に付けられていた「お仙が大石に宛てて書いた密告状」を示す葦原、西の湖園地。安兵衛が介入し、お仙を逃がす。
  • 月岡・多川ら使者が不調に終わったあと、赤穂へ向けて走る早馬、舞子浜(松原)。この早はセットの城下を駆け抜けたあと彦根城天秤櫓へ。
  • 近日中に最後の評定を開くと宣したあと、大石が困難な先を思い立ち尽くす堀端、彦根城内濠(埋木舎前堀端、佐和口多聞櫓が映り込む)
  • 夜、宿を出て大石邸へ潜入中の陣十郎に「兵糧」を届ける隼人と金助、大覚寺五社明神本殿。入口の階に腰掛けてお話、陣十郎は中から現れる。
  • 大石に託された書状を携え京へ向かう八助、それを尾行する隼人やお仙がゆくルート、彦根城天秤櫓〜堤道(街道)舞子浜(松原)
■ 影同心 第22話「無理が通って殺し節」1975.8.30毎日放送/東映

 無礼討ちの裏に汚い意図、憤るもののなにもできない勘平たち。殺された男の許婚者だった娘の悲嘆の果てを見たあと、お父さんはお奉行にお伺いをたてにゆく。

ロケ地
  • お幸が勤める明神さまの茶店、今宮神社高倉下に床机等しつらえ。後段、周囲の描写に稲荷社脇や摂社前。
  • 水口藩江戸屋敷、御所長屋門。西側からの、極端に幅が縮まって見えるアングル。溝からのアオリは別撮りかも。
  • 引越し代のため辻に立ったお幸を見かける勘平、夜の町角は大覚寺有栖川畔。
  • 水口藩の留守居役と勘定方が、お国入り後のポストについて語らいガハハの、藩邸の庭の池端、大覚寺大沢池畔。
  • 神奈川宿さしてターゲットを狙いにゆく三人、変装して集合する水辺は罧原堤下河川敷

*恋人とその母を、同じ侍に「無礼討ち」される娘・お幸は上村香子、理不尽に怒る姿、悲嘆の果ての酌婦姿いずれも哀し。藩財政にことよせて私腹を肥やし、そのための無辜の死も意に介さぬ留守居役と勘定方は穂積隆信と灰地順。
*ムクドリ?が木から一斉に飛び立つ、必殺ふうシルエットが登場。


2010/1/29

■ あゝ忠臣蔵 第31話「神崎与五郎悲恋の助太刀」1969.11.1関テレ/東映

 神崎与五郎が助けた仇持ち娘の、宿願が果たされる日が来る。それは二人の別れと同義、再会を約す娘だが、討ち入りを目前にした男に確かな明日は無い。

ロケ地
  • 俵星玄蕃がしのを呼び出す神社、不明(狭い境内?舞殿が見える)
  • 沼田に取り付けた約束の件で、兄になってと神崎に頼み込む八重、梅宮大社境内(蔵の前、神苑入口脇。しのは神苑から来て「門」によって二人を見る)
  • 沼田が大須賀を連れてやって来る増上寺三門、東福寺三門。芝居は門基壇上で行われ、東司や禅堂のほか仏殿、五社成就宮や南塀が映り込む。南都の仏に似た仁王さまは、あしらいものと思われる。
*沼田源八郎は藤岡重慶、俵星兄妹とは旧知、大須賀の引きで吉良へ仕官。俵星兄妹は江戸へ戻ってきている次第で、右衛門七に酒代をねだる兄上が情けナイ。
2010/1/28

■ あゝ忠臣蔵 第30話「女間者敵か味方か」1969.10.25関テレ/東映

 主税に恋した女密偵、その身の上が知れる。しがらみだった父を亡くし、恋しい人のもとへ走る娘。しかし、彼女の後を吉良方の忍びが尾行している。

ロケ地
  • 主税が滞在する称念寺、石塔寺。「阿育王山」の扁額を掲げた山門とその周辺、石塔への石段、「石塔」の阿育王塔など各所が使われる。ここには、主税のほか堀部安兵衛と大石瀬左衛門が滞在。
  • 吉良邸を脱するものの、逃走をあきらめて娘を逃がし撃たれて果てる順斎のくだり、追い詰められた父子が下に潜む橋は犬飼川下河原橋。追いつ追われつの際に川堤や周囲の竹林も映り、垂らした腕で娘に行く先を示唆する順斎の最期には、橋桁を裏から映すシーンも。
  • 父の死を見たおぬいが主税のもとへ足袋はだしで走る道、不明(山際?の野道)
*前回、荷田春満の紹介で毛利小平太を診た医者として出た林順斎は佐々木孝丸、医療過誤をネタに娘のおぬいが密偵を強要されていた次第。いま吉良を診ている医師は、25話で登場した玄伯先生。
2010/1/27

■ あゝ忠臣蔵 第29話「毛利小平太は死なず」1969.10.18関テレ/東映

 窮乏の果て病を得、志半ばに斃れる ★↓ 悲劇の浪士。夫を気遣い、悪所で働くことを隠していた妻女の筋から、密偵の手が伸びる。

ロケ地
  • 毛利小平太が暮らす家まわり、澱んだ水のイメージは広沢池か。芝居が行われるのはインドアセットで、簡素な木橋が演出されていて、この下で派手に水しぶき上げて大立ち回り。背景はホリゾント。
*毛利小平太が入門しようとする荷田春満は堀雄二、弟子に吉良がいる設定で、赤穂の人なら協力を惜しまないと発言(途中で喪があり帰っちゃうケド)。毛利の妻に言い寄る態で罠をかける密偵は梅津栄、彼の下には小林の指図でおぬいが付く次第、しかしおぬいは既に主税に恋する乙女。
★追記 この話で毛利小平太死んだと思いましたスイマセン

■ 長七郎天下ご免! 第40話「情けで築いた江戸堤」1980テレ朝/東映

 大川の築堤工事に邁進する関東郡代と、彼に協力する「昔の女」。彼らの恋の名残の情話と、ポスト狙いの悪党どもの跳梁がからみあう。

ロケ地
  • 釣りの長さんと太助の前をバカ旗本の屋形船がゆく川端、広沢池東岸。水に放り込まれた芸者を助けるのは、通りかかったお勝の配下二人。
  • 早暁仕事に出るところを梅造に狙撃されるお勝、大覚寺大沢池畔。このことを長さんに報告する伊助、今宮神社楼門
  • 大金を条件に暗殺を引き受けた松吉がおみつとばったり会う帰り道、大覚寺護摩堂前。二人が話すのは天神島
  • 今戸の築堤工事現場、嵐山公園桂川中州下手。杭打ちのラストシーンでは、中州舳先がはっきり映る。
  • 松吉が関東郡代を襲うも母を刺してしまう夜道、大覚寺五社明神
  • 一家して今宿へ帰るお勝一行、北嵯峨農地・畦道。
*今宿の川人足元締・お勝は丘さとみ、グレた倅の松吉は松嶋修で駆け落ち相手は千野弘美。お勝が惚れた関東郡代は水島道太郎、倅の存在は知らず。悪い旗本は川浪公次郎で悪徳商人は森幹太、黒幕の作事奉行は高城淳一、彼らに使い捨てられた盗賊は福本清三、「梅造」とクレジット。旗本の配下は出水憲司。
2010/1/26

■ あゝ忠臣蔵 第28話「吉良上野介を襲撃せよ」1969.10.11関テレ/東映

 幕閣も暗に吉良を見捨てる情勢のもと、千坂兵部は奇策に打って出る。あわや乗りかける浪士たちだが、大石は企みを見抜いていた。

ロケ地
  • 月番老中・土屋相模守の名で浅野本家と上杉家の家老が呼びつけられるくだり、お城イメージに姫路城天守
  • にせ吉良一行がゆく街道、北嵯峨農地。竹林際の道や、大石を置いてある道隈など各所が使われる。
*上野介の側近く仕える新規召抱えの侍女は小柳冴子、奥田孫太夫が出す小間物屋に情報を落としてゆく役回り、知らずに千坂兵部に操られる次第。
脚本/高岩肇、監督/倉田準二

2010/1/25

■ あゝ忠臣蔵 第27話「男一匹天野屋利兵衛」1969.10.4関テレ/東映

 闕所となり零落した天野屋だが、男の約束を果たすため密かに動く。妻子も連れて乗り込む、船上でのドラマに加え、上陸後の吉良方との丁々発止も見もの。

ロケ地
  • 川崎在の軽部五兵衛宅、不明(24話と同所)。天野屋からの連絡が無いことに焦れた大石が散策に出て、里の子らを見て自省する際周囲の田地が映る。
  • 天野屋が旧知の船頭に便船を頼みに行く堺の海辺、不明(マジ海、汀近くに石積護岸、海崖に上に墓地)
  • 大高と岡野がツナギをとる神社、新日吉神社本殿。「お参り」の二人の背後に舞殿と楼門が見えている。
  • 大海をゆく伊八の船、および上陸の浜、不明(マジ海)。小林たちが船を見張っている崖も、近辺で撮ったものと思われる。
*天野屋に船を頼まれる船頭・伊八は国一太郎、荷の正体に気付き逃げようとする水夫は益富信孝。
脚本/高岩肇、監督/大西卓夫

2010/1/24

■ 妖蛇の魔殿  松田定次監督作品  1956.10.31東映

 父母をむごたらしく殺された幼児は、命を救ってくれた道士のもとで修行を積み、長じてのち復讐の途に。道中知り合った「若衆」は、彼と目的を同じくする仇持ちの姫、しかし彼女に惚れた厄介者もくっついてきてしまう。
妖術家三人がトーテム繰り出して術を競うシーンはもちろんあるが、主人公のガマでもなくヒロインの紅蜘蛛でもなく、タイトルにお邪魔な横恋慕男のヘビが来てるのは目立ち度か。

ロケ地
  • 信州・高島の尾形館へ向かう更科弾正の軍勢、棚田沿いの丘陵地の道。屋形は野外セットか。
  • 尾形左ヱ門と妻子が処刑される山、不明(山上)。仙人ビーム出て太郎丸を助けるシーンはセット。
  • 修行を終えた尾形宗久(自雷也)が降りてくる道士の山、不明(がびがびの岩山)
  • 生島の死を告げる使者が佐久から美濃へ走る道、不明(山道)
  • 綱手姫が大蛇丸を投げ込む湖、不明(汀に葦)
  • 綱手姫が宗久に追いついて謝罪を求める道、湖西の農道か(河畔林らしき木の影)
  • 大津を発した深雪の輿がゆく峠、不明(山道)
  • 京、侍たちが走る大路、仁和寺参道(茶店の前に塀をしつらえ、段差部分にも付けてあり、塔がのぞく仕掛け)
  • 京都守護職・更科弾正邸、仁和寺本坊表門。クレーンショットもあり。
  • 綱手姫が宗久と深雪を行かせてある寺町二条の西方寺、等持院山門。中はセット撮り。
  • 北野へ参詣の弾正を襲う宗久と綱手姫一行、本物の北野天満宮。導入は大鳥居の額、立ち回りは参道で、姫は三光門の内側にいて宗久に敵を譲るかたちに。
  • 事後、近江路をゆく宗久と姫が再会を期して別れる道、不明。

2010/1/23

■ 影同心 第21話「牢屋は極楽殺し節」1975.8.23毎日放送/東映

 闇の顔役の金を持ち逃げした男が、逃げ切れず殺られる話に、見習い同心が巻き込まれる哀話。むごたらしい死を見た三人は、その足で闇裁きに向かう。

ロケ地
  • 仙三が妹に待っていろと言った明神さま、不明(少し曲折した参道坂の上に建物、参道脇にもう一つ細い石段。上には舞殿に接近した拝殿他建て込む感じ)。お参りに来たお佐知が妹を発見・保護。
  • 見習いが捕えた仙三の件を協議する勘平たち、大覚寺蔵(遠侍裏塀際)
  • 自身番から出した偽装の駕籠が入ってゆく南町奉行所、大覚寺明智門(駕籠の裾から襦袢が覗くが、中の人は勘平)。嶋屋の差し金で、松前船乗船を言い渡される三人は御殿川「欄干」に凭れ。
  • 仙三が金を隠してあった石橋、大覚寺参道石橋。このあとヤクザが殺到し、仙三と見習いが殺られるのは御殿川河床。回向院の親分が覗き込む橋は勅使門橋。三人がやって来る橋も勅使門橋。

*はりきり見習い同心は志垣太郎、勘平は彼をいいヤツと気に入っていた模様。一家の代貸・仙三は樋浦勉、ヒヒ爺の贄になりかかる妹は紅景子。回向院の親分は田口計、顔役の嶋屋は梅津栄でお父さんに潰され。

■ 長七郎天下ご免! 第39話「母恋い夢枕」1980テレ朝/東映60

 御落胤もの、お家騒動ではなく、隣藩が領地欲しさに改易狙いで若君を亡き者にせんと図る。もちろん長さんが護ってやるのだが、若君を渡すにはお説教と条件提示がついてくる。

ロケ地
  • 坊を預けたあと斬られて死んだ女の長屋を家捜しした一味のことを報告する伊助、大覚寺護摩堂前。背景に大沢池をちらり。
  • 浜乃家を襲った黒イカが逃げ込む飯田屋の下谷寮、広沢池東岸の料亭(料亭跡)
  • 飯田屋が寮へ向かったと知り駆けつける長さん、駆け抜ける道は大覚寺五社明神(有栖川寄り、祠前)
  • 事後、若君を迎えに来た鳥居家の国家老にお説教をかます長さん、大覚寺天神島。おさとが家老を案内してくる際に朱橋を渡る。

*御落胤の生母・おさとは中村玉緒、子と離されたのち飯田屋の世話になっていて、情人と高島藩の悪謀を知る。伊那谷の材木を一手にして成り上がろうとする飯田屋は葉山良二、高島藩江戸家老は原口剛で腹心は国一太郎。御落胤を育てていた元腰元は三浦徳子、鳥居家国家老は山口幸生。ラス立ち福ちゃん入り、静止どアップあり・喉の筋をヒクリ。

■ 赤穂浪士 第7話「暗闘」1979/4-12テレビ朝日/東映

 思いのほか静かな赤穂城下だが、元家臣に加え胡乱な浪人まで戦の匂いを嗅ぎ押し寄せてくる。隼人ら「密偵」と浪人たちの間を、ひらひらと飛び回る謎の女は、何方の者とも知れぬ行動をとる。

ロケ地
  • 元家中の浪人が鎧櫃を担ぎ押しかける城門、彦根城天秤櫓。門番と押し問答するさまを隼人らが眺め、その彼らをお仙が見つめている。
  • 浅野家中の菩提寺・華岳寺、大覚寺大門。自刃した田中清兵衛の供養料を届けに来た八助が出てきたところを、お仙が呼び止め文を託す。それには、城下に上杉密偵潜入の旨が記されている。
  • 夜の城下を行く隼人と陣十郎、大石邸は三の丸かと呟くシーン、彦根城天秤櫓

*元赤穂藩馬廻役・井関数左衛門は青木義朗、同じく元中小姓・中村弥太之丞は木村元。大石にすげなく帰参を断られ憤激する彼らに同調する、赤穂と無関係の浪人は、江戸からついてきている中井啓輔の柏原惣助に加え、久留米浪人・原木重二郎が志茂山高也、棚倉浪人・松村権十郎が小峰隆司。華岳寺住職は市川男女之助。大野九郎兵衛と共に大石に苦情申し立てに来る重職・玉虫七郎右衛門は溝田繁。大石に説教を呉れる熊田のおばばは原泉、居留守を決め込もうとして失敗・神妙な面持ちで婆の繰言を拝聴するヨロキンが可愛い。


2010/1/22

■ あゝ忠臣蔵 第26話「不破数右衛門誉れの恋女房」1969.9.27関テレ/東映

 吉良の米沢行きを恐れる浪士たち、探索には不破の女房が当たるが、怪しまれ危機一髪。すんでのところで不破が助けるものの、ここで夫婦は永の別れとなる。

ロケ地
  • 原惣右衛門と右衛門七が訪ねてくるアジト、不明(土塀と裏口、中の描写では渡り廊下が出る←汀へでも張り出しているのか、際まで草が密生。遠景にはお堂らしき建物)
*不破の女房・きぬが働く先の親方は杉山昌三九。小林が吉良家へ連れてきた利け者の中間は幸田宗丸、きぬを害そうとして不破に斬られる。
脚本/結束信二、監督/大西卓夫

2010/1/21

■ あゝ忠臣蔵 第25話「矢頭右衛門七 母悲し」1969.9.20関テレ/東映

 右衛門七は病んだ母を連れて江戸へ向かうが、はなから無理な道中。道に伏した母に差し伸べられる手には、思わぬ奇しき縁も絡んでいた。

ロケ地
  • 荒井宿で原惣右衛門が右衛門七たちを待つ間、母子がゆく街道、不明(谷地田)。道端に小屋あり、ここで玄伯らがさいを診てくれる。右衛門七が水を貰いに行って娘を助ける民家も不明、谷地田の奥に萱葺き。
  • 玄伯らも滞在する宿を出た母子がゆく街道、不明(山道〜田んぼの中の道)
  • おかよの家で母が自刃したあと、原を追いかけてゆく右衛門七、不明(並木道、ロングの絵では長く続くさまが見られる。湖畔の防風林か)
*右衛門七が助けた娘・おかよは岩村百合子、街道に店を出している父は山村弘三。おかよに無体を働いていたゴロツキは千葉敏郎と平沢彰。母を診てくれた親切な医師・玄伯は原健策、元吉良のお抱え医師で再び招じられて江戸へ向かう途中。連れの上杉家家臣は石浜祐次郎。
脚本/結束信二、監督/倉田準二

2010/1/20

■ あゝ忠臣蔵 第24話「妻恋心中」1969.9.13関テレ/東映

 決起を目前にして起こる、脱落の悲劇。一目赤子を抱いてと訪ねてきた妻が、実は窮地にあり死ぬつもりと知った夫は盟を破る決心をするものの、同志の慰留に追い詰められてしまう。

ロケ地
  • 大石が滞在する川崎在の軽部五兵衛宅、不明(邸内に大木聳える豪邸)
  • しのを連れて川崎大師を参詣する大石、金戒光明寺。本堂前に「献香所」をあしらい、先に行ってしまう大石は参道石段をおりてゆく。
  • 川崎大師近くの八幡宮に立ち寄り祈願する大石、今宮神社本殿。帰る二人は稲荷社脇、ここで俵星が出て大石を高倉下へいざない、妹を連れて帰ると表明(ついでに密偵もばっさり)。しのを置いて一人去る大石は境内石畳。八幡の設定は若宮八幡宮か。
  • 鈴田重八が妻の自刃を止めたあと、脱盟を決意し親子三人でゆく河原、木津河原・流れ橋下。鈴田を見つけた不破数右衛門が駆け下りてくるのは堤法面。鈴田を慰留して去る不破が巡礼の親子とすれちがい、子の背に書かれた念仏を見て不安に駆られるのは木津堤、駆け戻る橋は流れ橋上、橋下に子を道連れにして果てた夫婦を見つける。
*鈴田重八は吉田輝雄、妻のしずは長内美那子。鈴田は妻の懐妊を知らず離縁して赤穂を出た次第。軽部五兵衛は弥富光夫、浅野家江戸屋敷へ秣を納めていた庄屋で、内匠頭の人柄を偲ぶ。
2010/1/19

■ あゝ忠臣蔵 第23話「俵星玄蕃 花の兄妹」1969.9.6関テレ/東映

 大石が徐々に江戸へ近づく間、江戸の浪士たちは緊張を高めてゆく。東下りを阻止できなかった吉良方は警戒を強め、屋敷から逃げ去ったおしのを執拗に狙う。彼女を守るに、様々な助け手が心を尽くし、遂に犠牲者も出てしまう。

ロケ地
  • 鎌倉に一時足を止める大石、海イメージはマジ海か(曇天に荒波)
  • おしのが兄の長屋から拉致されかかるのを阻止した大石瀬左衛門が、彼女を安兵衛のところへ連れてゆく際渡る橋、神泉苑法成橋。橋たもとでおしのが足を止め躊躇うのを大石(瀬)が励ます。
  • 大高源五が接触する茶人・四方庵宗偏の庵、不明(萱葺きの門)
  • 畳屋の傳蔵が死を賭して守ったおしのを送ってゆく大石(瀬)、玄蕃と別れる品川手前の街道は琵琶湖西岸・舞子浜(松原と砂浜、碑ちらり。漁具あしらい)
*大高源五に頼まれおしのを預かる踊りの師匠は白木マリ、踏み込んできた吉良方に剣突をくらわすシーンも。茶の宗匠は徳大寺伸。女房ともども吉良の侍に斬られてしまう畳屋傳蔵は河上一夫、御畳替えに尽力してくれた男で、安兵衛たちはあと少しと慰霊する。
脚本/高岩肇、監督/松村昌治

2010/1/18

■ あゝ忠臣蔵 第22話「大石東下り」1969.8.30関テレ/東映

 大石下向、吉良方密偵との丁々発止。おきまりの変装話で盛り上げ、浮さまに惚れてしまった女間者の献身で泣かせる。

ロケ地
  • 京イメージ、清水寺全景。浅野本家の重臣が訪ねてくる大石寓居、中山邸門。
  • 密偵たちが待ち構える街道、不明(山道)。九条家の立花左近として増上寺への献上品を仕立ててゆく大石一行、湖南アルプスか(砂河原?幼松多し)
  • 新居の関所をやりすごすくだり、海辺の松原をゆく大石一行、琵琶湖西岸松原。
  • 箱根へさしかかるくだり、左源太が馬を駆る街道、不明(河原?や山道)。大石一行が富士山を見遣る野は湖南アルプスか。おりんが左源太を殺そうとして相討ちとなる山道、不明。おりんを葬る塚は湖南アルプスか。
  • 堀部の爺さまが磯貝をお供にゆく街道、湖南アルプスか(後段、大石と出会うのも同所と思われる)。山肌はがびがび。
  • 箱根関所手前の道は不明(林道)、関所はセット。箱根の関所を通過したあと、一行が目をうるませる道、不明(湖南アルプスか、はっきりした水脈と堰堤らしき構造物が見える)。一同打ち揃って関所の方を遥拝。
*大石を制しに来る浅野本家の重臣は市川男女之助、箱根奉行は大友柳太朗、関所役人に波多野博。
*箱根奉行のもとには、柳沢名義で大石を阻止するよう公文書が来ている運び。おじゃるの大石は献上品の目録を求められ、白紙の巻物が露見するが、衣の下から違鷹羽紋をチラ見せすると奉行が気付いて「お役目首尾よくお果たしなさるよう」と来る。
脚本/高岩肇、監督/松村昌治

2010/1/17

■ 影同心 第20話「新妻ひとり寝殺し節」1975.8.16毎日放送/東映

 たとえサンピンでも、浪人にとってはたいそうな出世、しかも勤め先がやんごとなきご連枝ときては言うことなし。しかしその屋敷は、冷血がぼんくらを飼う恐怖の館だった。

ロケ地
  • 松平公太郎の小名木川屋敷、庭および茶亭は阪口青龍苑。植木職が斬り殺される庭は池泉、川崎平馬が殺される茶室は築山の上の芝地にある亭。平馬が息子を案じる母に声を掛けられる裏口はセット撮り。
  • 父を案じて泣く植木屋の娘を宥める右近、大覚寺明智門前・御殿川「欄干」。もちろん設定は南町奉行所前。
*松平邸の中小姓に採用され有頂天となる浪人・川崎平馬は石山律雄、就職できたので娶る妻は竹下景子、彼女の父の浪人は浜村純。狂気の若様は住吉正博、無辜を犠牲にして恬と恥じぬ用人は浜田寅彦。

■ 赤穂浪士 第6話「誇り高き武士」1979/4-12テレビ朝日/東映

 上杉の密偵が暗躍、大石の身辺にも影。ために、お家の大変を聞きはるばる駆けつけた有為の士にも、心にも無い冷淡を返さざるを得ぬ「古狸」。しかし、心の裡に炎はめらめらと燃え盛っているのだった。

ロケ地
  • 主税に間・岡野らが詰め寄るところ、右衛門七が助け舟を出す浜、琵琶湖西岸松原。
  • 腰元の訓練を見てやめさせる大石、彦根城観音台橋たもと石垣際。
  • 大石に拒否された田中清兵衛が絶望の果て切腹する堀端、不明(夜)

*大石邸へ侵入したところを見咎められ、安兵衛に斬られる密偵に福ちゃん。


2010/1/16

■ 長七郎天下ご免! 第37話「真珠の涙に燃えた剣」1980テレ朝/東映60

 伊勢の国から、父を殺した賊を求めて江戸へ来た娘。村人がもしもの時にと蓄えた真珠、それを食い物にする外道を懲らすのに、一旦ハメてかかる経緯が見もの。

ロケ地
  • 弁当泥棒をはたらいた三太を追いかける長さん、駆け込む門は今宮神社楼門。三太が幼い妹に弁当を与えているのは境内祠脇、「姉」のあおきが出てきて三太を叱るうち南海屋の衆が来てモメるのは東門内側、おあきの勤め先の茶店は一和。
  • 海へ出かける長さん、おあきも弟妹を連れて来ている浜は琵琶湖岸。
  • おあきの父が殺された神社(伊勢・国崎の鎮守、八幡宮)、不明。
  • おあきの回想、三太らがすくすく育つのが夢と語っていた父、広沢池東岸(葦原)
  • 南海屋を探ってきて報告するなつ、広沢池東岸。「船着き」の上で長さんが釣りの最中、カメラは水側から?
  • おあきの回想、旅に出る彼女を追ってきた三太たち、夕陽の土手は不明、雨の野末は北嵯峨農地小丘・木の下。
  • おあきらが国へ帰る道、琵琶湖(松原、遠景に河口州のシルエット)

*おあきは相原友子、真珠を盗られ殺された父は岩田直二。今は真珠を買い付ける商人だが、正体はおあきの父を殺した凶賊な南海屋は山本昌平。これとつるむ長崎奉行は今井健二、腹心は有川正治。
*志摩の里「くにさき」は鳥羽市国崎町か(よみは「くざき」)。

■ 長七郎天下ご免! 第38話「命を担保のバカ踊り」1980テレ朝/東映60

 男運のわるい女の哀話。利用するつもりが優しさに魅かれ、真実になりかかった恋だが、やはり運命に勝てず儚く消える。タイトル通りのバカ踊りが、長さんのお説教と男の瀕死の情景に被る。

ロケ地
  • 禁制品荷揚げのあと始末されかかる浅吉たち、広沢池東岸。検分シーンは昼間、設定は箱崎町の川っぷち。
  • 唐津藩下屋敷に忍んだ結果を長さん(釣り中)に報告する伊助、大覚寺大沢池畔・背景に五社明神。
  • おりんの家を出て神輿小屋に隠れていた浅吉が見つかり、危機一髪に長さんが現れる境内は上御霊神社本殿裏手。小屋はセット。
  • おりんがちんちら踊りをして金を作ろうとしていることで長さんのお説教を食らった浅吉が、走り出して突っ伏す川端、上賀茂神社ならの小川畔。浅吉を捜す水夫たちがどやどや出てくるのは河畔の祠脇から。

*浅吉に頼られ匿う飴売り女のおりんは根岸季衣、踊りはお座敷ストリップで傘で隠すもののすっぽんぽん。四人も男に死なれた「かまきりの性」は…全部事故では。浅吉は小野川公三郎、長さんを庇って撃たれ「五人目」に。水夫のかしらは浜伸二で荒くれの手下は平沢彰や蓑和田良太、抜け荷の回船問屋は鈴木康弘、グルの唐津藩留守居役は近藤宏で鉄砲ぶっ放す配下は中村孝雄。
*タイトルの「担保」には「カタ」とルビあり。


2010/1/15

■ あゝ忠臣蔵 第21話「若き義士の母たち」1969.8.23関テレ/東映

 母を訪ねるも、未練と言われ会って貰えぬ主税。涙をのんで意地を張るりくを説得したのは、武家社会を否定しても息子を死なせたくないと言い放つ、右衛門七の母だった。

ロケ地
  • 但馬へ向かう主税に、八助が追いついてくる川沿いの街道、保津峡桟道巌上。通行人は旅人や杣人をあしらい。流れはなかなか激しい濁流。
  • りくが住まう里の俯瞰イメージ、穴太の里遠景(走田神社社叢と穴太橋が手前に見え、犬飼川が流れる里居も霞んで見える)
  • りくが現在住まう、円山川のほとりの父の持家、不明(「俺は用心棒」などでよく出てきた、長屋門の前に二本の松の大木が天を突くアレ、母屋は萱葺き)
  • 野良仕事の右衛門七、不明(丘陵地)。右衛門七の母が営む寺子屋、小椋神社舞殿。設定が民家か寺かお宮さんか不明だが、彼らはここに住んでいる模様。右衛門七が仕事から帰ってきて母に花を手渡すシーンでは、舞殿越しに若宮社が映り込み。後段、母に拒絶され家に入れて貰えなかった主税が、右衛門七宅へ泊まった翌朝の情景で参道の橋が出てくる(現在の朱橋ではなく、旧態の石橋)。右衛門七の母の説得に応じ、主税に会いに来るりくのくだりでは、舞殿まわりと玉垣などが映り込み、巨木が印象的。イメージに挿まれるせせらぎは宮前を流れる天神川か。
  • 母や弟妹と過ごした翌早暁、主税がゆく街道、不明(川堤か)
*大石がいよいよ下向する旨を告げ、取り乱さぬようりくに釘をさしに来る兄は宇佐美淳也、はじめりくが頼ったのがこの兄で豊岡住まいと語られる。八助は大石に暇を出されて、せめてもと主税を追ってくる次第で、主税を見送ったあとはりくに仕える模様。右衛門七の家は大石家と縁が深く、流転の末但馬に来た模様。
*りくが作ったうどんを皆で食す際の、くうの盛り付けがかっちゃまん盛りで笑える。
脚本/西沢裕子、監督/倉田準二

2010/1/14

■ あゝ忠臣蔵 第20話「主税と女間者」1969.8.16関テレ/東映

 大石の出府を促すため京に来ていた毛利小平太が、主税に取り付く女の正体を知る。そして別れ、前髪の少年は痛みを知って成長する。

ロケ地
  • 大石邸を探ったおぬいが小林に報告の神社、不明(前話と同所、坂を上ってゆく)
  • おぬいと主税が待ち合わせの茶店、今宮神社門前茶屋・一和。店を出て話す二人は大覚寺天神島へスイッチ、汀が草深い。別れ際には朱橋も小道具に。
  • おぬいを紹介するため毛利小平太を伴って町をゆく主税、今宮神社境内。おぬいが待っているのは東参道、ここで毛利が東門を入ってゆく左源太に目をとめ、二人を茶店(一和)に置いて「密偵」を追う次第。左源太は摂社に潜んだあと、高倉下を逃げてゆく。
  • おぬいに決定的な疑惑を抱いた毛利があとをつけると、仲間の「密偵」左源太が降ってきて立ち回りとなるくだり、上賀茂・社家町。左源太が明神川に入るシーンも。
  • 主税がおぬいを呼び出して斬ろうとする水辺、大覚寺天神島。嬉々としてやってくるおぬいは、放生池堤を来る。対岸の望雲亭のうしろには、今は無い方形のお堂の甍がはっきり見える。
  • 父の勧めで母のいる但馬へ向かう主税、不明(堤道、木津か。道端に葦原)
*大石が吉良方への偽装工作に使う富商は谷口完、亡君のお恨みをと意気込む江州屋に大石は遊興資金を無心する運び。失望した江州屋はつらっとこの事を喋り、小林平八郎に伝わるという次第←吝嗇で口の軽い江州屋を大石が利用。
脚本/西沢裕子、監督/鳥居元宏

2010/1/13

■ あゝ忠臣蔵 第19話「父と子」1969.8.9関テレ/東映

 女間者、元遊女、それぞれに恋を貫く女たち。この間父の人間くささに触れ、己が心底を吐露する主税だが、彼の前に立つ娘には尻尾が生えている。

ロケ地
  • 大石が浮橋を身請けすることを主税に告げに走り戻る八助、北嵯峨農地竹林際。
  • 大石が浮橋を寓居に連れ込んだのを見届けた密偵が仲間とツナギをとる神社、不明(11話から出ているアレ。坂と舞殿、祠がまた違ったアングルで出る)。後ほど、おりんがやって来るシーンもある。
  • おりんの回想、密偵仲間の松木の亡骸を始末した川、嵐山公園中州湛水域(渡月小橋下手河川敷、夜間撮影。駕籠屋に手伝わせてドボン。松木が持っていた、千坂兵部宛の文も破いて流し捨てる)
  • 父に恋の経験を問われた主税が脳裏に思い浮かべるおぬいの姿、大覚寺大沢池(睡蓮びっしり)
  • 京へ向かう小林平八郎とおぬいのくだり、木津川。小林は流れ橋上を、おぬいは木津堤をゆく(木津の流れ入り)。街道仕立てで通行人多数あしらい。おぬいのシーンは大沢池堤へ続き、路傍の花を摘む場面がある。
  • 大石殺害を命じられたおりんが山科へ向かう道、北嵯峨農地竹林〜道隈。山科みちの道標あしらい、ここで懊悩する趣向。
  • 浮橋と睦む大石を遠目に見て立ち去ろうとしたおりんだが、密偵仲間の左源太に見つかり追われ崖落ちの谷、保津峡落合落下岩
  • 八助の勧めもあり山科の家を出て来迎院に移り住む主税、本物の門を橋越しに。
*おりんを追い詰める密偵仲間の井上左源太は上杉直也、おりんに頼まれ死骸を運んだ駕籠舁きは西田良で本作品では三態目。
*おりんが落ちる崖の設定だが、山科でも西野山にはあんな谷は無いし。

2010/1/12

■ あゝ忠臣蔵 第18話「五十七人の付け人」1969.8.2関テレ/東映

 神崎與五郎が関わった娘が入った先は、毛利小平太の妻の潜入先という奇縁。因縁はそれにとどまらず、「仇」は吉良邸に付け人として雇われるのだった。

ロケ地
  • 二人の女が潜入する料亭・川梅、中ノ島橋下手左岸に「塀」をしつらえ。毛利の妻女が夫に会うのは対岸の橋たもと、橋を渡って会いにゆく。夜間のシーンもあり、光るせせらぎが印象的。料亭の客は侍ばかり、剣客が出入りするほか、上杉家の侍が贔屓に。
脚本/結束信二、監督/井沢雅彦
2010/1/11

■ あゝ忠臣蔵 第17話「仇討ち東海道」1969.7.26関テレ/東映

 大石の命を受け、東海道を下る神崎與五郎。おきまりの馬子とのトラブル話に、仇を求めて旅する娘が登場し、赤穂浪士の難儀を照射する。

ロケ地
  • 大石邸から出る神崎、中山邸門。早や密偵が目を光らせる「道」は参道を使う。
  • 神崎がゆく街道、不明(谷地田)。雨宿りをして八重と出会う小屋、不明(山際)
  • 手水を使っていると荷物を探られる路傍の神社、酒屋神社(鳥居、手水場)
  • 八重と助太刀の師範代たちが仇に囲まれてしまう石薬師付近の神社、鳥居本八幡宮。舞殿に表具あしらい「お堂」に仕立て。立ち回りは鳥居周辺で。
  • 八重と神崎が休む丸子宿の茶店、不明(台地の野道)
  • 八重がいちゃつくアベックを見る箱根の街道、不明(巨杉の山道)。神崎にからむ雲助が出る茶店はセット。
*道場主の娘・八重は宮園純子、助太刀は三人いるが皆斬り死に。仇の大須賀次郎右衛門は加賀邦男。神崎に張り付く密偵のうち、ねちっこくからむ方は梅津栄←かなり執拗だが、馬子に辱められるのを見て「見込み違い」と退散。馬子は小松方正。
脚本/結束信二、監督/井沢雅彦

2010/1/10

■ 影同心 第19話「色の地獄は殺し節」1975.8.9毎日放送/東映

 店を繁盛させる後妻も、話のわかる上司も、なかみは真っ黒な外道。救えなかった無辜の死に、影同心の闇裁き。

ロケ地
  • 檜屋の「娘」がカモの両替商のヒヒ爺と「密会」の屋形船、広沢池東岸に船着あしらい。筆頭同心の示唆で勘平たちが踏み込み、金を握らされる。
  • 南町奉行所、大覚寺明智門
  • お嬢様を慕っていた檜屋の手代が殺されて見つかる堀、大覚寺御殿川河床。勘平が参道橋から飛び降りて駆け寄るシーンもある。
*娘たちを人身御供にする鬼母の、檜屋の女将は瑳峨三智子。食い物にされる檜屋の養女は服部妙子、手代は根岸一正。女将とグルの筆頭与力は橋爪功。
2010/1/9

■ 赤穂浪士 第5話「風雲乱れる赤穂城」1979/4-12テレビ朝日/東映

 謎の女・お仙は、隼人たちだけでなく、赤穂へ向かう元藩士一家にも接触。そして赤穂では評定が開かれ、大石は言を左右にして心ある者が残るよう、篩をかけていた。

ロケ地
  • 大石が金奉行・大高を伴いのぼる隅櫓、彦根城か。
  • 江戸から帰着した片岡が語る、内匠頭埋葬の逸話で出る泉岳寺墓地、不明(高台、お堂の大屋根が下に見えている)
  • 小川・月岡両名の使者がゆく京付近の街道、不明(山道)。岡崎を発った隼人らがゆく街道、不明。
  • 評定が行われるお城イメージ、彦根城佐和口多聞櫓
  • 隼人らが京入り、イメージに塔(山際に建つ)御所金閣東寺
  • 藩士たちが大石の本意について議論したり、弥兵衛らが江戸組の気持を語る浜辺、琵琶湖西岸。船着場も琵琶湖。
  • 大野九郎兵衛宅から金を盗って逃げた男をぶっ叩く安兵衛(名乗らず顔見せず)広隆寺東塀

*大和屋と称し京の旅籠へお仙を訪ねてくる男に福ちゃん、クレジットはベタ。


2010/1/8

■ あゝ忠臣蔵 第16話「月下の脱出」1969.7.19関テレ/東映

 城所新兵衛の最期の一言でおしのは窮地に陥り、虎口は脱するものの追われる身に。それは、赤穂浪士の日常でもあるのだった。

ロケ地
  • 吉良邸を逃げてきたおしのが追っ手に囲まれるところ、居合わせた不破と大石(瀬)に救われる夜道、広隆寺東塀際。
  • 兄のもとに戻ったおしの、翌朝瑤泉院に挨拶に赴くものの、本当の報告が果たせないので門外で手を合わせて帰る三次浅野家、仁和寺本坊表門
*探索には向かない性格と同志たちに評される不破数右衛門、大石瀬左衛門に何度も注意されるのがおかしい、「声が大きい」。
脚本/結束信二、監督/井上雅彦

2010/1/7

■ あゝ忠臣蔵 第15話「悲恋おんな二人」1969.7.13関テレ/東映

 赤垣源蔵が、絵図面入手のため婚約者を泣かす話。俵星玄蕃が、将来について口を濁しているうちに恋しい女に逝かれてしまう話。二本ながら、士のために身を捧げ、耐える女を描く。俵星の妹・おしのは、危ないところを赤垣に救われる。

ロケ地
  • 赤垣源蔵がおそでに結婚を迫られる水辺、大覚寺天神島
  • 京から戻った安兵衛が、井口ら同志に神文を返すと受け取られてしまう神社、不明。
  • 赤垣の婿入り先・田渕家、不明(塔頭の門か)
  • 安兵衛らが屋形船で会合を持つ隅田川、唐橋下瀬田川(夜)
*赤垣の婚約者・おそでは入江若葉、近藤登之助邸の板絵図を源蔵に渡し「行け」と言い放つ。源蔵に遠慮して他家の婿となった兄・塩山伊左衛門は中村竜三郎。小林の配下・城所新兵衛は宮口二朗、おしのを斬ろうとして源蔵に阻まれる。密偵・達吉は堀田真三。
脚本/宮川一郎、監督/松村昌治

2010/1/6

■ あゝ忠臣蔵 第14話「恋の祭り囃子」1969.7.5関テレ/東映

 米沢行き有るや無しやを確かめるため、吉良邸を探る武林唯七。吉良を庇う旗本に雇われた俵星玄蕃は、彼の危機を救う役回りに。この二人を慕う女たちが泣かせる一話。

ロケ地
  • 京イメージ、清水寺全景(北からのアングル、仁王門と三重塔が林間からのぞく)。円山重阿弥イメージは前話と同所。
  • 上杉邸、随心院薬医門
  • 吉良家の中間が近藤邸で開かれている賭場へ行くくだり、入る裏門は相国寺大光明寺南通用門。つけていた武林が回ってみる表門は大光明寺門。
  • 門前に蕎麦の屋台を出して吉良邸を見張る同志とツナギをとった小野寺が戻る道、曲がり角は相国寺湯屋前・方丈外塀南西角。
*武林が潜入する口入屋の元締は石山健二郎、武林に恋する元締の娘は加賀まりこ。吉良が討たれては我らの恥とブチ上げる旗本は天津敏。俵星にホの字の、色っぽい丹前風呂の女将は長谷川待子。吉良家の中間の、よく喋るほうは神戸瓢介。武林を押し包んで斬ろうとする旗本たち、キンキラ衣装のその他大勢に福ちゃん。
脚本/高岩肇、監督/松村昌治

2010/1/5

■ あゝ忠臣蔵 第13話「山科の別れ」1969.6.28関テレ/東映

 遂に下る、御舎弟・大学への処置。もはや片手落ちの裁可が見直されることはなく「一挙あるのみ」。この間、密偵どもの暗躍、夜討道具調達が露見しての天野屋の捕縛、りくへの三行半など、エピソードが目白押し。

ロケ地
  • 母と弟妹が但馬へ帰るのを追いかけてゆく主税、北嵯峨農地・竹林の間と竹林際。農地から土手をナメての絵や、陵から来る道、石置場なども映る。
  • 吉良の米沢行き中止の知らせを受け、俳句の会にことよせて在京の同志を集める大石、不明(樹間からお堂の甍を下に見る図、永観堂か。設定は円山の重阿弥)
*天野屋の妻女は高森和子、大石の注文が書かれた扇を焼き捨てる役目も負う。小林配下で天野屋の屋根裏に夜討道具が隠されているのを見つける侍は安藤三男、天野屋を捕え拷問する奉行所役人は阿波地大輔。公儀の沙汰を山科へ伝えに来る、内匠頭の従兄弟の大垣藩主・戸田采女正は関根永二郎。
脚本/高岩肇、監督/倉田準二

2010/1/4

■ あゝ忠臣蔵 第12話「祇園一力」1969.6.21関テレ/東映

 密偵たちがしつこく張り付く中、ひたすら浮さまを演じる大石。一方吉良に動きあり、江戸の同志たちは色めき立つが、大石に抑えられる。

ロケ地
  • 来迎院へお使いにゆく主税を見かけるおりん、北野天満宮参道。主税に声をかけ願ほどきにつきあわせるおぬい、本殿前。このあと二人が入る茶店は長五郎餅境内茶店。
  • 大石が来迎院の和尚と会うくだり、イメージに泉涌寺。大門をナメて仏殿を望む図。
  • 千坂兵部の密偵たちがツナギをとる神社、不明(11話のそれと同所、今回は参道坂に加えそこから見上げた境内と、絵馬がかかった祠など映る。後段では酉蔵が露見して斬られるシーンで登場)
  • 釣りにことよせて集まる京の浪士たち、広沢池観音島。大高の書状が開陳され、大石は吉田忠左衛門に江戸行きを命じる。
*一力の宴席に闖入し、結果的に大石を嬲る村上喜剣は藤岡重慶。来迎院の和尚は岩田直二。おりんに観相を告げる、北野参道に店を出す坊主は野村鬼笑。
脚本/高岩肇、監督/倉田準二

2010/1/3

■ 柳生武芸帳  2010.1.2TX/東映

第一部「激震!江戸城武芸帳強奪」

ロケ地
  • 武芸帳は三巻あると語られるくだり、イメージに化野念仏寺石仏群(灯明つき)
  • 傷ついた霞千四郎がゆく箱根山中、不明(竹林に巨岩のアレ)。倒れている千四郎のそばに落ちていた巻物を拾う夕姫、酵素ダートか(林道)
  • 霞多三郎が十兵衛と戦う山中、沢ノ池東岸(多三郎は水に潜って遁走)
  • 第一部タイトルに被る風景、十兵衛が渡る橋は保津小橋。馬を駆る道は大堰川堤。街道をゆく十兵衛は落合トンネル
  • 江戸城イメージ、姫路城天守を堀留越しに。
  • 夕姫が滞在する箱根山中の寺、龍潭寺。賀源太が駆け込むシーンは山腹〜山門。
  • 討手に囲まれる夕姫、下鴨神社河合社脇。危機に陥るところへ十兵衛が登場するのは糺の森・池跡
  • 寺沢半平が出て十兵衛が戻ったのを見るくだり、大覚寺参道〜大門(柳生屋敷)
  • 将軍の御稽古日、半平が相手しての伝授、姫路城天守下にグランド(?)合成か。
  • 大久保彦左衛門の食客だった川野が志願して夕姫のお供をするくだり、姫の駕籠が渡る橋は保津小橋、落ち着き先の伯庵邸は不明(竹林の中)
  • 柳生屋敷から武芸帳を持ち出した神矢が入る、中ノ院大納言が逗留中の宗龍寺、毘沙門堂薬医門。争う物音を聞いた十兵衛らが中へ入り、神矢に斬られた僧の死体を見る境内は本堂脇。
  • 虚無僧に身をやつした桔梗が、弟・神矢の死体が晒されているのを見る東海道、鳥居本八幡宮広場。
  • 又十郎が寺沢を伴い尾張へ向う街道、広沢池畔の北嵯峨か。
  • 鍋島の討手から逃れ山道を走る夕姫主従、保津峡落合崖道〜落下岩(ここから伯庵邸炎上を見る)
キャスト
徳川家光/徳山秀典 伯庵/梅野泰靖 阿部隼人正(伊豆守配下)/草見潤平 樫原源五衛門(鍋島藩大目付)/石倉英彦


第二部「武蔵対柳生!尾張の対決」

ロケ地
  • 桔梗を追って馬を駆る、伊豆守配下の侍たち、大堰川堤。虚無僧に身をやつした霞多三郎が役人をごまかしてやり、桔梗を伴って「依頼人」のもとへゆく道、大堰川河川敷。金で人捜しを頼んだ芝居をして、桔梗との再会を喜んでみせるあざみ、鳥居本八幡宮。舞殿ではお神楽。
  • 再び箱根へ戻ってしまった夕姫主従が逃げ回る山中の林、不明。
  • 又十郎らがゆく、三島近くの街道、不明(野道)
  • 武芸帳を盗られ絶望して自刃しかけた桔梗を止める又十郎、保津峡落合落下岩
  • 尾張城下イメージ、随心院長屋門をナメて本物の名古屋城(合成)
  • 登城する柳生兵庫介、彦根城観音台橋。尾張藩主に稽古をつける城内は彦根城三重櫓下に幔幕張り巡らせ。
  • 又十郎たちがゆく、通行止めの橋のシーン、流れ橋(橋桁無し)
  • 桔梗に飯を運び、そのあと役人に売る里の女、摩気神社裏手谷地田畔の小屋。
  • 川野が桔梗の用心棒を買って出るシーン、菩提の滝の上と下。
  • 夕姫らがゆく道、沢ノ池東岸。
  • 又十郎らの前に浮月斎が現れ、半平が正体を現す夜道、大覚寺五社明神。斬られた又十郎が落ちる川は有栖川、半平とチャンバラ。
  • 尾張目指して街道をゆく十兵衛、琵琶湖西岸。半平が出迎えるも、話の矛盾をつかれ斬りあいになる夜道、随心院裏塀際。
  • 兵庫介に武芸帳の有無を問いつめ、斬りあいになる伊豆守配下の侍たち、下城の夜道は彦根城石垣か。振るわれる「音無の剣」を、武蔵が隠れて見ている次第。
  • 兵庫介に敗北した十兵衛がトレーニングの野原、不明。武蔵が出てアドバイス。その後滝で修行を積む十兵衛、琴滝
  • 夕姫主従がお昼をつかう山中、酵素ダートか(足もとに谷川)
  • 武蔵と対決する兵庫介、琵琶湖西岸
  • 川野が十兵衛の前に現れ、夕姫を浮月斎のところへ預かっている・武芸帳を出せと脅す山道、谷山林道
キャスト
高田三之丞/峰蘭太郎 徳川義直/川鶴晃裕


第三部「天下騒乱〜十兵衛最後の闘い!」

ロケ地
  • 通村が出てきて警備兵に囲まれ、斬り抜ける宗龍寺山門、毘沙門堂薬医門
  • 京イメージ、東寺か。藪左中将邸、滋賀院門跡
  • 十兵衛が又十郎への文をしたためる水辺、広沢池観音島(紅葉)。京へ向う十兵衛、広沢池西岸沿いの道。
  • 浮月斎が夕姫を監禁している建物、日吉大社門前・求法寺走井三大師堂。まだメンバーに入れて貰えない川野が薪割りの河原は走井橋下手の大宮川左岸。設定は鞍馬の麓の古い山荘(後段、多三郎が十兵衛に「チクる」場面で場所を喋る)
  • 夕姫の出自を語る段で出る、浮月斎の回想、関白・秀次の妻子が処刑された鴨河原、桂川か。
  • 父にとっての自分は所詮手駒かと嘆じる多三郎を叱るあざみ、保津峡落合巌上。
  • 桔梗を伴って京へ向う又十郎、お昼をつかう河原は清滝河原
  • 武芸帳に記載のある柳生の武芸者の一人・馬木家文を斬る但馬守、広沢池東岸(夜間、京都市中設定)。町方が出て誰何するが皆殺し。
  • 葉室少将の一乗寺草庵に桔梗を送り届ける又十郎、不明(竹林の中に草戸は演出か。林床の具合は鳥居本に似る。林は竹と雑木の混合林)
  • 柳生家京屋敷、妙心寺天祥院
  • 二条城イメージ、本物の本丸櫓門を北から見た図と、清流園。
  • 夕姫を取り戻しにゆく十兵衛のくだり、谷川は大宮川、薪拾いの川野のうしろについてくる次第、建物は先の日吉大社門前・求法寺走井三大師堂
  • 子息の婚礼に際し祝いの品を持って藪左中将のもとへ集まってくる公卿たち、屋敷は滋賀院門跡で、先に出た絵と違って塀も映る。
  • お地蔵さまの供物を盗る体たらくに落ちた川野を「追い剥ぐ」男女が出る道、酵素ダートか。
  • 夕姫を拉致した一味に斬られ落命した義妹・於季を抱いて連れ帰る十兵衛、妙心寺路地石畳。通夜の席を抜けてきて於季の死は兄のせいとなじる又十郎、広沢池東岸
  • 十兵衛らに武芸帳の秘密を語る但馬守、三成処刑の鴨河原は、先に殺生関白妻子処刑で出た川と同所。柳生の一党が豊臣の財宝を隠しに行った山道、不明。
  • 遂に時が来たと嘯く浮月斎、保津峡落合落下岩
  • 大根泥棒をはたらく川野、酵素民家セット。ゴロツキにからまれているあざみと再会するのは河川敷。このあと同道し萩城下へ。イメージの絵はどこかの天守と映画村オープンセットの町並みと合成。
  • 浮月斎が接触する、毛利藩次席家老・谷田部邸、萱葺屋根。
  • 火を焚いて野営する十兵衛と又十郎、鳥居本八幡宮舞殿前。火を消して石段を降りてゆくシーンも。
  • 財宝が隠されている「水神」の洞窟、秋吉台の景清洞か。洞窟外の台地は秋吉台か。
  • 十兵衛が父と対決する海辺、マジ海。
  • 但馬守の病死届を見る春日局、江戸城イメージは姫路城天守(はの門下坂から見上げの図)。落盤から逃れ、大判一枚の収穫を谷に落っことす川野、不明(山道)。夕姫が花を摘む水辺、不明(池畔か)
キャスト
葉室少将/斉木しげる 板倉重宗/大橋吾郎 谷田部勝重/石山輝夫 平野外記/谷口高史 馬木家文/白井滋郎 谷田部配下/福本清三

2010/1/2

■ 赤穂浪士 第4話「女郎蜘蛛」1979/4-12テレビ朝日/東映

 籠城だ仇討ちだと激論が交わされるが、大石は沈黙を守る。浅野家中の動向は呑み助どもの肴にもなり、西へ向かうは隠密ばかりでなく、慷慨の旧藩士たちもまた一路赤穂へ。

ロケ地
  • 赤穂城下イメージ、知恩院黒門道(上り)
  • 峠をゆく隼人、ついてくる旅人や女、不明(坂道)
  • 陣十郎と隼人が落ち合う約束をしていた奥沢の絵馬堂、大覚寺護摩堂
  • つけてくる旅人をシメると元岡っ引の金助、という場面の祠、大内辻堂。祠裏手と、南向きの道。
  • 赤穂城イメージ、彦根城佐和口多門櫓
  • 隼人らに同行を願った女が姿を消す戸塚宿手前の夜道、不明。
  • 隼人ら一行や、浅野の旧臣な浪人、謎の女がゆく東海道、舞子浜。片岡源五右衛門らが隼人たちを追い抜いてゆく街道、舞子浜付近の内湖端か。
  • 片岡らが馬を駆る道、不明(山道)
  • 大石が多川・月岡両名に密命を与え送り出す城下、知恩院黒門道(下り)

*岡崎宿でお仙が密かにツナギをとる相手に福ちゃん、流しの三味線弾き。


2010/1/1

■ 影同心 第18話「濡れた女の殺し節」1975.8.2毎日放送/東映

 「辻斬り」を見たことで、運命を狂わされる女。過酷な状況から逃げなかった健気な彼女に、さらなる仕打ちを加える巨悪。敵わぬかもしれぬ相手に、三人は三様に向かってゆく。

ロケ地
  • 南町奉行所、大覚寺明智門
  • 吊りかけたお登勢を阻止したあと、身の上を聞く右近、桂川左岸水制(清滝道三条交差点前)。設定は深川の漁師町、右近が探してやった落ち着き先。
*お登勢は松本留美、「辻斬り」から彼女を助けて腕を失った職人で現亭主は川谷拓三。「辻斬り」がそも野望の一歩だった筆頭与力は室田日出男、彼が老中への貢物にした情婦は絵沢萌子。
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