時代劇拝見日記
2010年11月

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2010/11/30

■ 影の軍団 II 第10話「幽霊が残した赤い椿」1981.12.8関テレ/東映

 恋人の仇を討った辰巳芸者は、引き回しにおいても毅然と前を向くが、磔台の上から「亡霊」を見て取り乱す。彼女の変化を見ていた新八は不審を抱くが、果たして裏には黒い陰謀が隠されていた。

ロケ地
  • 宴の途中、呼ばれて出てゆく三崎屋、料亭の入口は嵐山公園・中ノ島橋を渡ると、橋たもと堰堤脇で芸者・君が待っている。
  • 三崎屋殺しで磔刑となる君香、鈴ヶ森刑場は下鴨神社池跡、柵をめぐらす。
  • 狩りに出た新八が行き倒れの、君香そっくりの女を拾う河原、保津峡落合。新八と正太は崖の林から河原に降りてくる。
  • 刑場の地蔵に額づき、なぜ姉・君香が成仏できないか問うお糸、下鴨神社池跡
  • 雨宿りの新八と正太がお糸とばったり会うお堂、大覚寺護摩堂。お糸は放生池堤のほうへ歩み去る。
  • 姉の朋輩に聞き込みをするお糸、芸者・お夕の回想、頭巾を被り通ってきた君香の男、中ノ島橋下河川敷(二人で橋をくぐってゆく)
  • 姉の男が殺された際、見分した役人に聞き込みのお糸、役人の回想の河原、中ノ島橋下手河川敷
  • 刑場でお糸を待ち、忠告する新八、この手で姉の仇を討つと言い張るシーンは神護寺五大堂西側崖際(下から見上げ)
  • 浪花屋にお糸の始末を命じられた典膳が渡る橋、中ノ島橋。橋たもとでお糸が待っている。
  • 事後、幕閣が浪花屋の件を問題にするも、大岡が巧みに言い逃れたと語られるくだり、江戸城イメージに姫路城天守
  • 伊豆へ帰るお糸を見送る新八と正太、下鴨神社紅葉橋馬場を街道に見立て、「東海道」と書かれた石碑をあしらってある。

2010/11/29

■ 影の軍団 II 第9話「呪われた抱擁」1981.12.1関テレ/東映

 コロリ騒ぎに乗じて、うるさい与力を消そうとする悪党。与力を籠絡すべく、妾として送り込まれていた養女哀れ、情で動いた「軍団」は、始祖・服部半蔵に滅ぼされた一族が暗躍していたことを知る。

ロケ地
  • 口封じのため消された目明しの女房の弔問に来た与力、彼を連れ出して事情を聞く吾平、水辺は嵐山公園中州(桂川堰堤脇、汀におりて護岸ナメての絵)
■ 水戸黄門42 第8話「死ぬ気で生きろ!」2010.11.29TBS

 運命に抗えず、しかし別れ難く、心中を思いつく「家族」。その現場に希代の戯作者が居合わせ、ぎりぎりの感情に触れた彼はスランプを脱する。「門左」のアタマの中で進行する、浄瑠璃仕立て演出が見もの。

ロケ地
  • 一行の辿るルート説明に出る東尋坊、本物をイメージに。
  • 城代の駕籠が襲撃に遭う丸岡城下、法輪寺。曲がった参道石畳で刺客が出て、中がカラでチッのところ、居合わせた楓を見咎めるくだりは山門。詰め寄られかけた楓はとっさに門を閉じ、弥七が煙幕で援護し躱す。
  • 助格が「門左」を捜しに出る道、大堰川堤上。藩士同士の諍いに介入するのは堤下の河川敷。
  • 城下で暮らすのは無理かもと話し合うしのぶと狩野、大堰川河川敷汀。佑之進の「告白」がなされる。
  • しのぶと子を迎える丸岡城、本物の天守をイメージに。
  • 当地を発つ弥七、不明(山道)。同じく楓、大堰川汀。門左と別れ旅立つ老公一行、大堰川堤(堤上に灯台あしらい、堤法面には木製ステップを設営)

2010/11/28

■ 快刀!夢一座七変化 第8話「泣虫代官、高笑い」1997.1.16テレ朝/東映

 札付きの手代たちが仕切る袋井代官領、ここへ赴任した新代官がよりにもよって、「泣き虫」の冠をいただく臆病者。その彼を励まし盛りたてて、一座の夢芝居で世直しがなされる。

ロケ地
  • 一座に興行を頼んでいた浄妙寺、神光院。山門に「浄妙寺」の看板、ここなら台詞よく響くと揚羽と夢之丞が話すのは本堂脇(宝筐印塔越し)、庵主が興行中止を申し入れ詫びるのは中興堂(内部座敷使用)。あっさり引き下がった夢之丞に怒る遁兵衛たち、不明(山道、ここで笹倉と出会う)。笹倉があらためて通行料を徴収される「関所」、不明(広場に幔幕)
  • 松原藩城下で町衆から聞き込みのくだり、氾濫するような川でないと説明を受ける際のイメージ、桂川松尾橋上手中州合流点汀(右岸河川敷、橋から遠望。投網打つ漁師をあしらい)
  • 浄妙寺へ押し入り、仏像を強奪してゆく手代たち、神光院蔵。
  • 笹倉を鍛える申太郎、ランニング&ボイトレは仁和寺観音堂脇〜お堂前。目力担当の龍之介にチェンジするシーンでは塔も映り込み。
  • 座頭が侍に化け、家老に世直し芝居の片棒担ぎを申し入れる松原陣屋、大覚寺明智門
  • 殿様に化けた夢之丞が手代たちを引き込む別邸、中山邸通用門
  • 手代たちを拘束し、芝居がうまく行きかけたところへ現れ、笹倉をビビらせる「無二の親友」玉木、仁和寺観音堂前。
  • 玉木を見て新代官もダメと嘆く百姓の与吉、仁和寺中門石段下(寺院境内設定、鐘の音演出)
■ 快刀!夢一座七変化 第9話「一座が仕組んだイカサマ賭博」1997.1.23テレ朝/東映

 夢之丞と龍之介に申太郎は、それぞれ行った先で気の毒な女たちに竜胆を渡してしまっていたが、悪党三人が一堂に会すと知り、まとめてやっつけることに。
花会にはたっぷり仕込みをして望み、互いに潰しあうところで「成敗」。

ロケ地
  • 丑五郎が金箱も駕籠に乗せてやってくる土手、大覚寺放生池堤。同じくやってきた虎松と合流するのは五社明神。
  • 野州・八幡宮の祭礼、大原野神社。参道に露店あしらい、本殿前で親分衆三人が合流しガハハ。
  • 事後、当地を発つ一座、谷山林道分岐道。坂の下に茶店仕立て。
■ 快刀!夢一座七変化 第10話「ボロ儲け兄弟の秘密を暴け!」1997.1.30テレ朝/東映

 玄海藩を壟断する、悪兄弟を一座が成敗。互いに不審を抱き、諍いを生じさせるため、いろんなお芝居を仕込んでゆく。

ロケ地
  • 筑紫屋の寮、中山邸通用門
  • 別府へミョウバンを買いに行く遁兵衛たちが通る道、およびミョウバンを仕込む崖、「採掘」現場の近くで噂話の芝居をするダート、酵素か。
  • 当地を発つ一座、餞に踊る娘たち、大覚寺五社明神(舞殿に太鼓しつらえ/お祭りの神社設定)。一座は鳥居をくぐって南へ。

2010/11/27

■ 快刀!夢一座七変化 第7話「呪いの師走ナマズ」1996.12.12テレ朝/東映

 上州・村山藩では、名君といわれた殿様が押し込められ、悪家老とその息子がやりたい放題。城から逃げてきた姫さまは、まっすぐに竜胆を頼る。
信心深い家老の性向を利用し、父子分断をはかる一座だが、相手に合わせた悪趣味な仕掛けが大笑い。

ロケ地
  • 村山へ向かう一座が家老の息子たちに誰何される山道、不明(松の高木が見えるほかは雑木林、下に水面見える感じの切り通し)
  • 矢文で呼び出された一座が姫と会う神社、鳥居本八幡宮鳥居下。姫は本殿の方から下りてくる。
  • 村の男たちが駆り出される銀採掘現場、不明(谷筋のガレ場?沢ノ池の池尻にあるのと似る)
  • 家老がおナマズ様を祀る沼、不明(山中の溜池か)
  • 家老へ仕掛けるため、城中へ忍ぶ一座、大覚寺有栖川(祠裏)〜有栖川河床(城の抜け穴に見立て)
  • 殿様と梓姫に見送られ当地を発つ一座、大覚寺大沢池畔。

2010/11/26

■ 影の軍団 II 第8話「戦慄!尼僧の赤い唇」1981.11.24関テレ/東映

 連続する富商殺害の裏には闇将軍、彼の手先となって奇ッ怪な尼僧たちを操る男は、血も涙もない冷血の鬼畜だった。

ロケ地
  • 松屋を窺っていた若い尼僧・千草が佇む水辺、嵐山公園中州岸辺(桂川堰堤脇)
  • 尼僧たちが全員殺され隠されていた尼寺、不明(庫裏や塀際など映る)
  • 薬種問屋・妙古堂と橘屋が殺されて見つかる川、渡月小橋中ノ島橋を組み合わせて使用(浮いている死体のシーンは湛水域、尼が佇む岸辺は広い高水敷)
  • 千草におせいのオルゴールを聴かせる新八、広沢池東岸。千草は釣りをしていた正太に刃を突きつけてその場を去る。ここは後段、幼い千草の回想シーンでも出る。
  • 娘の墓に参るおせい、二尊院墓地。当て落としたおせいを長持に入れて持ち去る尼僧たち、二尊院紅葉の馬場。その後渡る橋は中ノ島橋、「店」の円窓から見る趣向(中に見張りの伊賀者、墓地からつけてきたお朱鷺とアイコンタクト)
  • おせいが連れ込まれた船宿の下に船をつける新八たち、嵐山公園中州水路・中ノ島橋上手堰堤上の湛水域(夜間撮影)。このあとラス立ちに公園内堀端や河床を使用。
  • 事後、贖罪の巡礼に出るおせいと千草、神護寺山門下石段。

2010/11/25

■ 影の軍団 II 第7話「幻術!さそりの襲撃!」1981.11.17関テレ/東映

 伊賀者が次々狩られる裏には、とんだ内通者。裏切者を探す新八に美里が突っかかってくるが、彼女は愛憎の渦に叩き込まれる羽目に。

ロケ地
  • 戸隠へ「じい」蘭堂に会いにゆく新八、湖南アルプス(岩山斜面)。蘭堂がサソリを傍らに置き瞑想している滝、菩提の滝
  • 旅を前に父の墓に参る美里、北嵯峨か。飯綱山へやってくる美里、湖南アルプス(岩山山頂付近)。このあと嵐に遭い、辿る谷筋はデ・レーケ堰堤のある谷。
  • 美里が新八に貰って腰につけていた薬袋を見た幻斎の回想、美里の父が伊賀者に斬られた夜の町角、今宮神社東門。新八が父の仇と知って激し馬を駆る美里、天神川河床(スローモーションで水しぶきを効果的に見せる)。行き先は父の墓。
  • 戸隠から帰って以来なにごとも上の空の新八、釣りをしても獲物を逃がす水辺は大覚寺大沢池(大きな斜めの船着きは有りものか。睡蓮繁茂)
  • 大岡邸を探って「裏切者」に殺された菊丸の塚、保津峡落合河口汀(清滝川左岸側に石を積んだ墓を設営、清滝の瀬と保津峡の瀞が映り込む)
  • 出陣する軍団が走る河床、天神川。蘭堂の唐丸が護送される山道、不明(切り通し)。「救出」した蘭堂と対峙する新八、不明(砕石場の如き荒れ地)
  • 新八を追ってくる美里に、美里の父を斬っていないと告げる新八のくだり、湖南アルプス(裸地の山頂付近)

2010/11/24

■ 影の軍団 II 第6話「魔界に消えた女」1981.11.10関テレ/東映

 大奥で、まさに「道具」にされ殺された娘。その事実を知った新八は、迷いもなく大奥へ侵入し怖いお局さまに体当たり。女の園での権力闘争の糸を引くのは、またしても闇将軍・大岡忠光なのだった。

ロケ地
  • 大奥から宿下がりのお稲、新八が案内して回るくだりの、橋上から見る瀬は桂川か。
  • 江戸城イメージ、姫路城天守(菱の門越しのアングルから導入、後段では西の丸の塀をナメての絵も)。大奥のナレに被るのは西の丸。
  • 縊死したとされるお稲の遺骸が下げ渡される青山・光明寺、二尊院墓地
  • 大奥から出てきた新八が椎名組に囲まれる吹上の庭、下鴨神社河合社脇。
  • 長崎奉行・大月をはじめグルの御典医、大奥御年寄筆頭と添役が入ってゆく光明寺の門、大覚寺大門。樹上にお朱鷺がいて、御殿川に潜む仲間に入ってゆく人体を知らせる。

2010/11/23

■ 影の軍団 II 第5話「お歯黒の秘図」1981.11.3関テレ/東映

 とんだお笑いの埋蔵金騒ぎからはじまる話は、忍びに戻ろうと焦った若者の悲劇で締めくくられる。太閤の隠し金というキナ臭い情報を持ってきたのは、大岡に与する怪しの公家だった。

ロケ地
  • タイトルバックの石段、神護寺石段。倒幕派の公家が密会中踏み込まれ始末された屋敷、毘沙門堂宸殿(美里が池泉の石橋を渡ってくる←破れ血塗れの障子越しに池泉を見る図もあり。美里が頼房と話すのは蹲の脇)
  • おりんが大判を拾って大騒ぎして掘る林、不明。
  • 大雨のなか、落ちた鳩を拾う孫市、神護寺山門前。保護した鳩を一時置くのは山門の扁額裏。後段、小六たちが取りに来て椎名と戦うシーンも。寺名は竜閑寺。
  • 再会した小六と孫市が腕試しに試合う野原、広沢池西岸
  • 頼房の歌詠につきあうおりん、大覚寺境内か。
  • 伊賀の若者たちが集まり、孫市に手柄をと話す階、神護寺毘沙門堂階。
  • 頼房の寝所に忍ぶも失敗し深手を負った孫市を庇い戦う小六、糺の森か。
  • 頼房が源内を拉致し監禁する、箱根山中の建物、神護寺鐘楼。鐘楼越しに堂宇を望む図や、参道から見上げた図、塔が掠める絵などあり、鐘楼まわりで大立ち回り。

2010/11/22

■ 影の軍団 II 第4話「白蛇の罠」1981.10.27関テレ/東映

 命を狙われた少年を預かる新八、その子は御落胤でお家騒動がからんでいた。春をひさぎ養育費を捻出していた母は、体を張って我が子を守るのだった。

ロケ地
  • 狩りの新八が正太と出会う青梅山中、鳥居本か。正太が預けられていた寺はセット。
  • 正太を江戸へ保護したあと、新八が寺を調べに来るくだり、香華を手向けられた和尚の塚は酵素か。
  • やまびこから姿を消した正太がうろつく東両国の雑踏、松尾大社楼門前に露店を多数あしらい演出。正太を見つけるものの敵に見つかり、子を染小屋に隠し囮となって逃げるお夕、駆け上がる土手は東高瀬川堤、背後に松本酒造の蔵。
  • 捕まったお夕が連れ込まれ責め問いを受ける漁師小屋、広沢池西岸湿地に設営。
  • 正太が斬られるところ、お夕が割って入るくだり、大覚寺天神島(夜間撮影、軍団が駆けつけラス立ちになだれ込み)
  • 城代に子は自分が育てると宣言し去る新八、北嵯峨農地小丘(墓地設定、お夕の卒塔婆越しに青田を見るアングルも)
■ 水戸黄門42 第7話「じゃじゃ馬姫の逃避行」2010.11.22TBS

 タイトル通りの姫さまのアバンチュールが、私腹を肥やし民を泣かす、次席家老たちの悪行を暴くきっかけに。町での時間を経てすこし成長した姫さまは、恋の苦さも知る。

ロケ地
  • 金沢城イメージ、本物の石川門。以降も折節に登場。町娘に作った姫さまが抜け出す城門、二条城北大手門(内外を使う。後段、次席家老の悪事を知らされ怒った姫が戻ってきて開門を呼ばわるときは外側)
  • 友禅流しの川、大堰川河川敷。それを眺めやる老公一行は嵐山公園水路側土手(石積み護岸)、組み合わせて演出。
  • 姫さまが侍女をまく町角、大覚寺心経宝塔前広場に露店あしらい。姫は上賀茂神社神事橋を渡り、再び雑踏へ・食い逃げでもめる茶店は大覚寺五社明神付近に設営。
  • 農婦から黙ってとった菊の代価に簪を渡す姫、上賀茂神社ならの小川畔。藩士たちに見つかって助さんが立ち回りはならの小川の川中で、姫も足を濡らす。逃げた二人が一息つく町角は大覚寺護摩堂脇、物陰に隠れている二人に匿ってやると声をかける丁稚のシーンは上賀茂神社梶田社裏。
  • 匿ってくれた職人の口から「姫への怨嗟」を聞き、ショックを受けた姫が佇む小川べり、上賀茂神社ならの小川畔。
  • 旅立つ弥七、大覚寺大沢池北辺水路端。助さんを見送りに出る姫は中ノ島橋上、助さんと一行は橋下手河川敷〜公園並木。

2010/11/21

■ 快刀!夢一座七変化 第6話「七年目の仇討ち」1996.12.5テレ朝/東映

 転がり込んだ仇討ち一家を助け、みごと思いを遂げさせてやる情話。しかし裏あり、討たせた男は仇にあらじという、捻り部分が見もののお話。
七年も仇を追って旅し、夫の顔も忘れ果て、脳裏には仇の顔のみという未亡人哀れ。

ロケ地
  • つけてくる夢之丞たちにキレて、俺が仇だと明かす豆腐屋・安蔵、大覚寺護摩堂脇。赤子を抱いた女房が現れ、見逃しを願うシーンはお堂の前・池端。
  • 桜井母子と別れる一座、大覚寺放生池畔。

2010/11/20

■ 快刀!夢一座七変化 第5話「結婚直前のら致!」1996.11.28テレ朝/東映

 ところは奥州・八坂藩、座頭が旧知の侍を訪ねると閉門になっていて、嘆く娘を捨て置けず竜胆の一枝を手渡すことに。
さっそく皆で乗り出すが、夢一座を大芝居に引き込む、一枚上手の「役者」が控えていた。

ロケ地
  • 座頭が訪ねてゆく勘定方・安岡邸、民家長屋門。娘の美佐に事情を聞く庭や玄関、彼女の母の墓などは同所か不明。
  • 美佐の許婚者も入った、正義派の若侍たちに接触する夢一座のくだり、揚羽姐さんがクサい芝居を仕掛ける土手は大覚寺大沢池堤。若侍たちが指導者と仰ぐ近習方組頭・大垣の話を聞く「池之端の護摩堂前」は護摩堂脇、心経宝塔や大沢池が映り込む。彼らをさぐるスパイとして、飴売り姿の申太郎を斬り信用を勝ち取る夢之介、石仏
  • 畑仕事の美佐につきあう遁兵衛とてまり、酵素か(畑)
  • 大垣に与した芝居で家老の駕籠を襲う夢之丞、仁和寺九所明神
  • 事後、芦屋青年の背中を押して旅立ってゆく一座、走田神社参道。切り替えて安岡邸とつなぐ。

2010/11/19

■ 影の軍団 II 第3話「恐怖!いけにえの館」1981.10.20関テレ/東映

 殿様に新式砲を勧める家老だが、腹に一物あり。果たして大岡忠光と密約済みで、藩を売り渡す企み。この騒動に巻き込まれ酷い目をみる父子に、はやて小僧が関わりまくり。

ロケ地
  • 無宿人たちを試射の的にする開墾地、不明(砕石場か、水食地形も見える)。逃げ出すも負傷し倒れているところを拾われるはやて、不明(山中の林)
  • 千絵の父・梶山のため魚を突くはやて、桂川大堰下。梶山宅から帰る際、千絵と話す河原は渡月橋下河原(中州岸、大堰が見える)
  • やまびこへはやてを訪ねてくる千絵、様子がおかしいのに気付いた新八が事情を聞こうとするのは化野念仏寺(内陣)。千絵に何か起こっているとはやてに告げる新八、桂川大堰下魚道石積上。千絵のもとへ走ってゆくはやて、渡月橋上。
  • 事後、新発田へ帰る父子を見送るはやて、嵐山自転車道

2010/11/18

■ 影の軍団 II 第2話「姿なき吸血鬼」1981.10.13関テレ/東映

 何人もの夜鷹が殺され、うち一人は散り散りになった伊賀の女。ここからアシがつく悪事は、まつりごとの暗部に通じていた。

ロケ地
  • 江戸城イメージ、姫路城天守(三国濠端から見上げ、「江戸城大奥」とテロップ)
  • 夜鷹をしていて殺された伊賀の女を葬る野末の塚、広沢池東岸。ここで被さる、その女の回想シーン、不明(岩ゴロゴロの河床)
  • 思い詰めたお朱鷺が夜鷹に扮して立つ川端、嵐山公園中州北岸・桂川堰堤脇。追ってきた新八が声をかける。

2010/11/17

■ 影の軍団 II 第1話「眼には眼を!」1981.10.6関テレ/東映

 片田舎でひっそり暮らす伊賀一族に、とんだ災難が降りかかる。追われ傷つき瀕死の男が半蔵に託した巻物には、世を震撼せしむる秘事が記されていた。しかも巻物を取り返しに来た女は、むかし里を捨てた新八の妹で、この筋から思わぬ大物が立ち現れるが、それは惨劇をもたらす出会いだった。

ロケ地
  • 山仕事の新八が、追われる男と出会う高尾山中、不明(雑木の山、小川もあり)
  • 八王子山中の伊賀者の隠れ里、酵素河川敷。ここへ巻物を取り戻しにやって来た、尼姿の妹・お霧と話す谷川は清滝か。
  • 江戸城イメージ、姫路城天守。家重の次弟が馬を駆る馬場、下鴨神社馬場。その次弟が大岡忠光に声をかけるお城の廊下、仁和寺宸殿前縁。
  • 平賀源内宅で思わぬ再会をした新八とお霧、二人が話していると「亭主」の目付頭・本多伝九郎が来て新八を偉いさんのもとへ誘う町角、大覚寺御殿川右岸林間(対岸の大門前に通行人を配してある)
  • 鷹狩りに出た、幕閣が次期将軍に推した「次弟」が射殺される道、下鴨神社馬場。斬られ、その射手とされてしまう甚助、糺の森。
  • 隠れ里を強襲され殺された伊賀者の首が晒される鈴ヶ森刑場、下鴨神社池跡

2010/11/16

■ 服部半蔵 影の軍団 第27話「乱入!女湯の24時間」1980.9.30関テレ/東映

 幕閣がふと口にした伊賀者を用いる話が、鬼四郎の怒りに火をつけ暴走を呼ぶ。隠れ里を襲われ、雉子の湯に仕掛けられ、大事な者を失った半蔵は戦いの時を知る。

ロケ地
  • ひとときの平和は甲賀との決戦前夜とナレーションが入るくだり、イメージに北嵯峨農地田畔と、桂川堰堤(臨川寺地区)
  • 甲賀者の襲撃を受け壊滅する、伊賀者の隠れ里、酵素河川敷。
  • 偽の呼び出しのあと、戻り道の半さんを襲う甲賀者、大覚寺有栖川畔。銃撃のあと、確認に溝を覗き込む甲賀者をかっぱいで河床に落としこみ、他の者ともそこで立ち回り。
  • 喜平次とお霧の墓、酵素竹林際。瓢六とお梅の盃事、酵素河川敷。

2010/11/15

■ 服部半蔵 影の軍団 第26話「魔境・呪いの横笛」1980.9.23関テレ/東映

 雉子の湯でも起こる発砲事件、保科の依頼で半蔵たちは密造が疑われる伊豆・天城へ。そこでは懐かしい顔との再会があるが、やがて辛い別れにつながるのだった。

ロケ地
  • 大山まいりと称して出た半さんを追って街道をゆくおりん、北嵯峨農地農道。
  • 天城山中・吉奈温泉、不明(川にいで湯演出、崖上に建物)
  • 吉奈の左近宅を訪ねる半蔵、酵素河川敷の小川べりに小屋あしらい。
  • 大神一族が出るので入山禁止、柵が設けられている山道、御室霊場巡拝路。
  • 半蔵が調査のため紀州へ行ったあと、残った瓢六たちが襲撃を受ける山中、酵素か。
  • 大神一族が銃を密造している持越鉱山跡、砕石場か。
  • 大神のかしらの秘密を知らせようとして撃たれたマキを弔うため、野の花を摘むおりん、北嵯峨農地田畔。ここで半蔵らが走ってゆくのを目撃、山まで追ってゆく運び。
■ 水戸黄門42 第6話「助さんに見た父の面影」2010.11.15TBS

 助さんが関わった幼女には辛い過去、そして彼女を育てる祖父の猟師に降りかかる災難。病弱な倅を思う城代の心に付け込んだ悪党どもを、きゅっとシメて老公は去ってゆく。

ロケ地
  • 富山入り早々、通りかかった日枝神社で城代の参詣を見る老公、平岡八幡宮。両部鳥居はあしらいもの。
  • 為替を受け取った助さんを襲う浪人たち、不明(山道)。居合わせた幼女・お花をタテにされボコられ。
  • お花の家、酵素民家セット(内部も使用、まわりに囲いあしらい)
  • 城代の倅が静養する布袋屋の寮、白沙村荘(夕佳門や池泉のほか、「庇」が映る)
  • お花の父母の墓、酵素木の根方。回想シーンの、熊に襲われて父母が転落した崖は不明。

2010/11/14

■ 快刀!夢一座七変化 第3話「花嫁のウラ事情!」1996.10.31テレ朝/東映

 一座の贔屓筋の、網元一家に降りかかる災難。悪い奉行は、うるさい一座もまとめて始末にかかるが、既に竜胆は父を案じる娘に手渡されていた。

ロケ地
  • 網元が岩海苔採りに出て、露人を交えての試射を目撃してしまう磯、丹後松島
  • 入牢させられた父を案じお百度を踏む娘、今宮神社稲荷社。上の摂社から座頭が見ている。
  • 雨の夜に漁師たちを的の試し撃ちがなされる橋、上賀茂神社ならの小川・神事橋。狙撃はならの小川畔の祠脇から。
  • 捕われかかって逃げた一座、一時隠れる漁師小屋は丹後松島、平海水浴場の浜にあしらい。事後、次は出雲崎と旅ゆく一座、平海水浴場松原から陸繋島を望む図。
■ 快刀!夢一座七変化 第4話「秀吉の埋蔵金の謎」1996.11.7テレ朝/東映

 庄屋の娘を狙う悪党が、たまたま見つかった埋蔵金で親を罠に嵌めようと企む。当の娘に縋られた龍之介は、ふだん観衆には嫌われ者なだけに舞い上がりフライングを仕出かしてしまう。

ロケ地
  • 大庄屋と二足の草鞋の企みを立ち聞き、知らせに走る途中殺される娘、保津峡落合河口(暗)
  • お披露目芝居の一座、走田神社本殿前。悪役を本気でなじる子らが龍之介に卵をぶつけ、お伊代が顔を拭ってくれる運び。
  • 開墾地から出た秀吉の埋蔵金、酵素河川敷。小川で洗うシーンも。
  • 大庄屋・伝兵衛の屋敷、民家。門まわりを使うほか、龍之介とお伊代が探りに行く際には、南側の山の斜面から見下ろして内部を覗く図なども。
  • たった一人で小判を取り返しに行った龍之介のことでお伊代を責める小町、映画村ご利益大明神(暗、滝と石積のみ見える)
  • 乗り込むもののたちまち窮地に陥り逃げ出す龍之介、物陰から出て匿うお伊代、「伝兵衛」宅付近の民家か。
  • 当地を発つ一座、不明(谷地田の畦道?池の堤みたいな感じも)

2010/11/13

■ 快刀!夢一座七変化 第1話「その死刑、待った!」1996.10.17テレ朝/東映

 磔になる父を救ってと、白頭巾に願う母子。座頭はしらばっくれようとするが、夢之丞は竜胆の一枝を差し出す。
乗り出した一座は、ちょうどやって来る巡検使を利用して、悪代官と悪徳商人をやっつける。

ロケ地
  • 上州赤木宿、仇討ち母子を助けに現れる正義の味方、というパフォーマンスでお披露目をする一座、摩気神社。鳥居から参道、本殿前。
  • おきぬの亭主・伊助が逮捕される橋、摩気橋上。
  • 代官・赤垣が見回る里、摩気民家裏手(田んぼ側)
  • 凧揚げする三太を見ながら身の上話をするおきぬ、山室。凧揚げは堤上、おきぬが小町と話すのは堤下。
  • 代官が紅葉狩りの宴を催す屋敷、中山邸門
  • 伊助が磔にされかかる刑場、酵素河川敷
  • 巡検使の出羽守がやって来る街道、山室堤。いろんな個所を使う。
  • 当地を発つ一座、山室堤。
■ 快刀!夢一座七変化 第2話「劇場を占拠した女」1996.10.24テレ朝/東映

 花村座をジャックしてアピールしようとした若者たち、裏には哀れすぎる事情。私欲のため、鉱毒を垂れ流して民を泣かせ恬と恥じぬ悪家老を、きりきりまいさせて成敗。

ロケ地
  • 藩の銅精錬所、不明(山道に柵)
  • お葉の回想、家老・黒田に窮状を訴え嘆願書を差し出した父の庄屋、大覚寺参道石橋
  • 大目付に化けて家老屋敷に乗り込む座頭、名水での野点をせがみ場を作らせる水辺は若布谷河口。岩を迸る水を自ら汲み、飲むフリ。家老にも飲めと迫ったあと、口止め料を要求。
  • 大目付が毒水飲んで頓死という芝居を打つくだり、「江戸に急行する大目付のお供」に化けた夢之丞を追ってくる家老配下の岸川、大覚寺大沢池木戸〜大沢池船着(小)
  • お葉の家、民家塀際や門、裏口や母屋裏手など各所から。導入は南東からの変わったアングル。
  • お葉の回想、民のため立ち働いて暗殺された恋人の郡奉行、酵素ダート
  • 役人に引っ立てられてゆくお葉、割って入り共に連行される朝吉、民家塀際(門映らず)
  • 村人に見送られ発つ一座、山室堤。

2010/11/12

■ 服部半蔵 影の軍団 第25話「悲恋からくり天井」1980.9.16関テレ/東映

 旅の空、倒れたお霧を親身に手当てしてくれた瞽女は、伊賀の里隠れ。彼女が託した「おかしらが危ない」という伝言を届けるお霧、半蔵の危険な任務の手助けをして散る。

ロケ地
  • 旅の途にあるお甲、水を飲んでいると追っ手が現れる谷川、清滝
  • 夜道に半蔵を襲うも返り討ちに遭う念流の堀内源三郎、広隆寺東塀(境外、大木を小道具に使う)
  • おりんの兄・松次郎ら職人が斬られる板橋宿はずれ、神護寺毘沙門堂裏手崖(下から見上げ)
  • 江戸城イメージ、姫路城天守(西の丸から)。酒井老中が、幼君に豊島郡・志村への鷹狩りを頻りに勧めるくだり。
  • 鷹狩りの際、将軍宿館となる乗蓮寺、神護寺。山門と前の坂を使う。門には葵紋入りの幔幕が張られている。後段、将軍が寺に入ったあと、引き返すよう保科に忠告する半蔵は山門の楼上に。
  • 鷹狩りに向かう将軍の行列が渡る橋、日吉大社走井橋
  • 乗蓮寺を見張っていた喜平次が、とても入り込めないと瓢六にツナギをとる「裏手」、御室霊場、大窪寺裏手・鹿野園法輪塔脇。このあと通りかかった警備兵を倒して衣を剥ぎ入れ替わり。
  • 事後、身代わり地蔵と呼ばれるようになったと語られる川越街道の石仏、不明(土手下に萱葺きと蔵とかあるアレ)

2010/11/11

■ 服部半蔵 影の軍団 第24話「戦慄!処女のいけにえ」1980.9.9関テレ/東映

 祭りの芝居で男装するお霧、女と知らず「霧太郎」に惚れたお嬢さまは、半蔵が追う相手の娘だった。世の転覆をはかる物騒な男の巣に、危険を承知で潜入志願するお霧。男勝りのくノ一の胸の裡には、半蔵を慕ういじらしい女心が隠されていた。

ロケ地
  • 千歳が「霧太郎」を呼びつけて会う茶屋イメージ、錦水亭東屋外観。
  • 事後、直介といずこかへ旅立ってゆく千歳、谷山林道か(切り通しの山道)

2010/11/10

■ 服部半蔵 影の軍団 第23話「赤い蛇の目は死の宣告」1980.9.2関テレ/東映

 不審な縊死や心中は果たして偽装、金で殺しを請け負う闇の仕掛屋が跋扈。一味の正体は風魔の裔で、半蔵たちは調べ始めた途端に反撃を食らい、無事なのは瓢六のみという危機に一時は追い込まれてしまう。

ロケ地
  • 武蔵屋の女将が縊死体で見つかる墓地、不明(立地は山裾か、見分の際には巨岩が見える)
  • 赤い蛇の目をさした女に首を刺された男が「酔って溺死」の態で見つかり、同心の見分を受ける川端、中ノ島橋たもと堰堤脇。見物の衆は橋上に。
  • 恋人が勤め先の主と心中したのは何かの間違いと主張していた青年が、裏を知って殺され、後追い心中の態で見つかる川、嵐山公園中州下手川中。ラスト、「依頼者」側の後家と留守居役が心中の態で見つかるのも同所、町方の見分の背後に中ノ島橋が来ている。

2010/11/9

■ 服部半蔵 影の軍団 第22話「恐怖の仕掛人」1980.8.26関テレ/東映

 佐渡から送られる金が狙われ、保科の爺さまは半蔵に護衛を依頼。現地へ赴いた半蔵は里隠れの者たちを徴発するが、手強い相手との戦いのすえ生き残ったのは、半蔵と直属の部下のみなのであった。

ロケ地
  • 佐渡金山から江戸の山城屋へ鳩を飛ばす鉱夫、清滝河畔。
  • 保科が半蔵に語る、ダミーの金輸送隊が襲撃された三国峠、谷山林道
  • お霧に瓢六、半蔵が信州・追分さして走る道、大内八木道〜亀岡道。
  • お霧が里入り忍のかしら・龍馬を呼び出す札を貼る神社、不明(アオリの絵で舞殿?と鳥居ちらり)。瓢六が馬子姿の龍馬に声を掛けられる道、不明(土手下に萱葺きや蔵のある里、暴将などでもよく出るアレ。道端に後生車あしらい)
  • 追分宿を発った輸送隊がゆく街道、大内亀岡道。怪しの法華衆と行き会うのは山肌ガレた坂道。このあと、落石がちょっとあるものの無事通過する碓氷峠も同所か(両側切り通しでV字状態の山道、松?の高木あり)
  • 「輸送隊」は二刻前に通ったと言われ怪しまれる小諸藩の関所、大内の谷あいか(平地の田畔)
  • 龍馬の提案でルート変更の下仁田道、大内辻堂(祠の向かい側にも木と茂み。「妙義道一里・下仁田道」と書かれた道標あしらい)。ここで喜平次と小蝶が斥候に出される。
  • 喜平次たちが戻り合流する、一行が泊まった山のお堂、御室霊場
  • 半蔵の決断で船を使うくだり、藤兵衛の鉄砲隊が一行を襲うのは酵素降り口〜河川敷。船の傍で死闘が繰り広げられる神流川、広沢池東岸

2010/11/8

■ 服部半蔵 影の軍団 第21話「潜伏!蛇の穴」1980.8.19関テレ/東映

 追っ手を倒しつつの旅に疲れ果てたお甲は、迎えられるまま草深い寺に棲みつき、いっときの安穏な暮らしを得る。しかし、妙に腕のたつ寺男の爺さまの正体が知れるとき、再びの修羅が抜け忍に襲いかかるのだった。

ロケ地
  • 追っ手を躱しつつ旅路をゆくお甲、山沿いの街道は谷山林道(切り通し法面ににススキが生えているコーナー部)、水を飲んでいると襲われる谷川は保津峡落合河口汀(上からの絵もあり、河床で立ち回り)
  • 疲れ果てて立ち寄り、寺男の仙蔵に出会う甲州・無念寺、丹波国分寺。山門を入り、石仏や五輪塔を寄せてある「台」に凭れかかり。仙蔵の小屋はインドアセット。
  • 鬼四郎の指令を携えた使いが馬を駆る街道、谷山林道切り通し。
  • さらわれた子のため逃げ出した遊女が忘八に嬲り殺される無念寺の墓地、不明(起伏地に墓石林立、草ぼうぼう。普済寺に似る)。ここは後段何度も出て、仙蔵対半蔵の立ち回りもある。
  • さらった子をタテに脅された留吉が、半蔵をたばかり誘い出す竹林、北嵯峨か。苦戦のすえ深手を負った半蔵が落ちる滝、不明(水量豊かな直瀑、明王谷の三の滝に似る)
  • 半蔵と戦って敗れ瀕死の仙蔵が見る、お甲と過ごした日々の走馬灯、不明(野良に出る一幕、摩気神社裏手や普済寺総門前に似る)
  • 旅ゆくお甲、谷山林道切り通し(足もとの斜面には植えだされたばかりの幼杉)
■ 水戸黄門42 第5話「暴かれたヒスイの謎」2010.11.8TBS

 土屋相模守に頼まれていた案件を片付ける回、一行は糸魚川へ。ヒスイはもちろん抜け荷に利用されていたが、近頃プツが品薄に。そんな折、鳴海屋の倉番をしていた青年の口から、彼の故郷では漬物石にするほど「原石」が採れることが、悪人輩に知れてしまう。

ロケ地
  • 糸魚川へ入る前、海を望む高台で休む一行、日本海か。
  • 糸魚川藩が設けている関所、不明(山道)
  • 宿改めで騒動を起こし旅籠をしくじった一行、困り果てて休んでいると浪人にからまれ斬りつけられる鎮守(?)鳥居本八幡宮舞殿。来合わせた樵の熊五郎が介入、手傷を負ったため送ってゆくことに。
  • 熊五郎宅、不明(萱葺民家、美山民家に似る)
  • 抜け荷を隠すのに使われた器具が打ち上げられる海岸、小浜・真珠浜海岸。ここは後段にも登場、一行が当地を発つラストシーンも同所。
  • 鳴海屋たちが熊五郎に接触し脅す林、不明。翡翠を採りに行く川、清滝。翡翠を得た悪党どもが、熊五郎を監禁して酒宴を張る小屋、不明(山中の林、巨杉あり)

2010/11/7

■ 元禄名槍傳 豪快一代男  芦原正監督作品 1955.6.28松竹

 忠臣蔵裏史、義士に与し上杉の援軍を両国橋で撃破した、無双の槍の名手・俵星玄蕃のお話。

 酔って大名行列の供先を汚し、あわや切腹のところを、当の大名に救われる男。もちろんそのままでは済まず、致仕し江戸に出たものの、泰平打ち続く世にもはや武辺者が身を立てる術などなく、無頼の徒と交わり堕ちてゆくばかり。その江戸には、亡君の恨みを散じようと徒党を組む浪士たちが身を潜めていた。
或る日、類稀なる腕を買われて上杉家への仕官が叶いかけるが、それは吉良の付け人としてのスカウト。苦渋のすえ赤穂浪士と敵対するもやむなしと思い決めたそのとき、彼の耳に山鹿流陣太鼓の音が響いてくる。

ロケ地
  • オープニングのお城イメージ、二条城。東南隅櫓、本丸櫓門、唐門、鳴子門(遠景に桃山門)
  • 城の庭で槍の稽古をつける玄蕃、天龍寺曹源池畔(北望、小方丈が瓦葺)
  • 殿様から仰せつかった、家老の娘との縁談が気にくわず瀬田川に釣り船を出し不貞寝する玄蕃、唐橋上手(瀬田川上)
  • 浅野内匠頭の行列が渡る橋、唐橋。酔って町をゆく玄蕃と船宿の親爺、瀬田川左岸・妙真寺前(道は地道、寺門の造りも変わり、その南にあった黒板塀も今は無い)。橋上で浅野家の侍とやりあう羽目になる玄蕃、背後に雲住寺の甍など見える。何人か、橋からドボン。
  • 切腹必至と思われる玄蕃、寝転がる水辺は琵琶湖畔、早苗がやって来て自分も生きていないと告げる。
  • 江戸へ出て道場を構えたものの、荒稽古と酒で弟子をしくじり窮した玄蕃が大道芸をする縁日、清凉寺本堂前。横網一家との縁ができる。
  • 陸続と江戸へ向かう赤穂浪士たち、琵琶湖畔松並木。その道を早苗もやって来る。
  • 事後、早苗を伴い大津へ帰ってくる玄蕃、唐橋を望む瀬田川中州東岸(南望)

2010/11/6

■ 唄祭りかんざし纏  深田金之助監督作品  1958.12.27東映 69

 慶応四年、官軍が東進を続ける情勢下、混乱の裡にある江戸では、三田の薩摩屋敷の火災が、いい気味だとして見逃されかける。ここへ突入したは組を率いるは、病の父に代わって出張る娘のお春。どういった筋でも、火消しとして火事は見逃せないと啖呵を切るお春の意気に感じた若侍が闖入してきて、そのままは組に居着いてしまうが、彼には別の顔があった。
彼らが戦う相手は、エセ忠義を振りかざす尽忠組。私欲のため江戸の町を焼き払おうとした悪党どもを、散々に懲らしたあとふっと姿を消す新太郎だが、お春たちは、威勢良く江戸に進軍してきた軍勢の中に、颯爽と馬上にある彼と龍三郎を見る。

ロケ地
  • 東進する官軍、不明(川堤〜木橋。堤はけっこう高く、橋は欄干つきの高橋、流水はごく浅い)
  • 明けて新年、新太郎とお春が梯子乗りで張り合う出初式、「東映城」前か。
  • 尽忠組の用心棒に果たし状を突きつけられ、約束の場所に出向く新太郎、清凉寺鐘楼脇。新太郎が待っていると、基壇上から「龍三郎」が現れ、次いで基壇の物陰から雪江が出てきて、彼女を預けられてしまう。
  • 用心棒の仮面を投げ捨て、尽忠組から武器を奪う龍三郎、夜の林は糺の森か。
  • 中根主膳が放火の合図の狼煙を上げようとする上野のお山、仁和寺五重塔。塔西側の石畳両脇に、燈籠がたくさんセットされている。塔内部の描写はセット撮りで、連子窓と階段が作り込まれている。

2010/11/5

■ 服部半蔵 影の軍団 第20話「私は殺される!」1980.8.12関テレ/東映

 保科の爺さまが資金源にしていた、ゆかりの藩が存続の危機。半蔵は伊賀者への隠し扶持を提示されお世継ぎ探しに乗り出すが、亡き藩主と双子の「姫」は、あのお甲の妹なのだった。そしてこのとき、抜け忍・お甲に向けて甲賀の魔手が忍び寄っていた。

ロケ地
  • 伊予・西条藩の若き藩主が頓死と語られるシークエンス、イメージにマジ海汀、お城遠景は彦根城外濠越し天守遠望の図(天守はチラリ)。このほかアオリで映る天守、藩士たちが話しこむ櫓下(?)などは不明。
  • お甲を血祭りにあげるため天童さして奥州街道をゆく「甲賀の新頭領」水口鬼四郎と一団、谷山林道切り通し。半蔵が一人あとを追う。須坂峠のお時婆さん(伊賀者)の茶店、不明(切り通しの山道)
  • 家にいて殺気に気付き逃げるお菊、それを追う甲賀衆のくだり、お菊が橋下に身を潜めやり過ごす谷川は谷山川か。追っ手が合流する川辺、保津峡落合河口汀。
  • 甲賀衆の工作で出張る役人を撹乱し、お甲を連れて逃げる半蔵のくだり、役人が布陣する鎮守(?)鳥居本八幡宮舞殿。半蔵のダミー人形は広場の木に、半とお甲は小柴垣の道のほうへ。
  • お甲・お菊姉妹を連れ当地脱出をはかる半蔵、二手から迫られ窮する断崖は保津峡落合落下岩。ここから対岸の崖にロープを渡し、お甲たちを逃がす趣向で、半蔵は落下岩に巻きつけたロープを死守。綱渡りのお甲はスタント。
  • 伊賀上野に預けるお菊を伴い行く半蔵、お甲と別れる山道、不明(切り通し)

2010/11/4

■ 服部半蔵 影の軍団 第19話「吸血!女の館」1980.8.5関テレ/東映

 家光の未亡人にまつわる、いかがわしい風聞。噂を振りまくと目された怪しの僧・隆光は京さんの元学友で、徳川幕府を恨む者であった。新婚の亭主をむざと殺された、患者の娘の嘆きを見ていた京さんは、自ら志願して罠に嵌りにゆく。

ロケ地
  • 「竜宮城」に招かれて呆けた男たちが身を踊らせる江戸城三日月堀、彦根城佐和口多聞櫓前濠
  • 隆光の駕籠が入ってゆく竹橋御門、彦根城太鼓門櫓
  • お夏の方の子・長松君が遊ぶ庭、彦根城玄宮園池端。お玉の方の子・徳松が遊ぶのは鳳翔台下。お夏の方とお玉の方が行き会い、ばちばちと火花を散らす橋、龍臥橋。
  • 保科の爺さまが半蔵を呼び出す屋形船、広沢池か。
  • 京之介に語る隆光の回想、藩改易後暮らしに窮し野仏の供物を盗み食い、川の水を飲んだ日々の描写、酵素河川敷

2010/11/3

■ 服部半蔵 影の軍団 第18話「瞳の中の殺人者」1980.7.29関テレ/東映

 敵の弱味を突くため子供をさらうと、それは五年も放っておいた己が娘で、しかも京之介の手術を受け目が治るか否かの瀬戸際。事実を知った男は、してきた事の空しさ酷さをいちどきに覚り、組織を裏切るのだった。

ロケ地
  • 京之介が年に一度薬草採取に赴く伊豆・天城山イメージ、谷山林道か(山なみ遠望)。鬱蒼とした山道をゆく京之介、不明。その後登る坂、不明(必殺で「正八」が馬でゆく坂に似る)。派手な爆薬で襲われる野原、酵素河川敷
  • 天魔一族が巣食う小菅の砦跡、不明(かかし半兵衛などで出る、切り通しの崖が水食を受けた荒れ地。かなり広範囲に周囲も映る)
  • 診療所へ連れてこられた盲いた少女と鳩を放す河原、中ノ島橋下河川敷

2010/11/2

■ 服部半蔵 影の軍団 第17話「生きていた闇将軍」1980.7.22関テレ/東映

 金にものを言わせるほか、乱暴極まりない力押しで全てを支配しようとする上方商人。誰に頼まれるでもなく、半蔵は始末を決意する。

ロケ地
  • 保科の爺さまを呼び出し、浪花屋のことを告げる半蔵、釣りをしている船着きは広沢池東岸に張り出し。向うに屋形船がやって来て、東岸芦原で浪花屋が駕籠に乗り換え。並木を北から南へ、半蔵たちのうしろを過ぎてゆく。
  • 浪花屋をつける瓢六、妾宅へ向かう路地、不明(生垣)
  • さらわれた上州屋の娘入りの駕籠が入る深川・瑞雲寺、黒谷か(塔頭らしき門の内側、塔の頂部が望まれる墓地)

2010/11/1

■ 服部半蔵 影の軍団 第16話「ヤバイ女に手を出すな」1980.7.15関テレ/東映

 健気な娘に託された文は爆弾みたいな密書、気さくな太夫の狙いはその密書。大八がころっと行く女はみんなヤバげ、お家騒動に首を突っ込むことになるが、おかしらが乗り出してきて城代の心底を確かめ、わるい奴はまとめて始末。

ロケ地
  • 安中藩家中を狙った辻斬りが横行する市中、おりんまで襲われたりする夜道は広隆寺東塀(境外、大木あり)。中間が斬られたり、大八に一当りの「坂」は不明(石段上がったところから、木に埋もれて鐘楼が望まれる。山上か高台にある寺院境内?)
  • 生駒春緒が半蔵に辻斬りの得物を見せる屋形船、不明(湛水)
  • 中山道大宮宿へ差し掛かる大八、若森廃橋。大八が橋を南に渡ると、たもとの右岸堤で酔っ払い浪人が刀を振り回して娘たちに迫っており、大八にいなされる。娘たちは芸人で、旅の一座と出会う運び。橋はまだ健在、大宮と書いた道標あしらい。
  • 一座と旅する大八、お昼をつかう水辺、不明(溜池の土手、かなり高いところに作った池みたい。土手の反対側は山裾の竹林、画面端っこに萱葺きちらり)
  • 安中指して街道をゆく一座、木陰から怪しの浪人が見ているシーンは藪田神社境外南側の道、カメラ境内から。その後一座が小屋掛けするのは藪田神社境内、密書を狙う次席家老の手の者から逃げる大八は藪田神社本殿裏手←太夫は大八を逃がしたため仲間に斬られ。
  • 寺へ参る城代を狙う一味のくだり、寺を探る大八たち、不明(石積み越しに塔見上げ)。城を出た城代が寺へ向かう道、襲撃を防ぐ半蔵たちの立ち回りは下鴨神社、泉川畔で土中から狙う奴を見破ったり、糺の森でチャンバラ、参道や馬場も出る。
■ 水戸黄門42 第4話「剣に勝つ、医は仁術」2010.11.1TBS 71

 藩が瓦解したあと、御典医の息子は市井に暮らし、貧しい人々を診る日々を送る。久しぶりに再会した同藩の友は、母の薬代のためとは言え、悪徳商人の手先となって弱い者をいたぶるが、悪には染まりきれないのだった。

ロケ地
  • 薬草採りの良庵、谷山林道か。洞窟は不明。
  • 街道を来て、高田城を望む一行、大覚寺大沢池北辺並木高田城は本物の三重櫓をイメージに挿入。
  • 母の墓参りの三国屋の兄妹、二尊院墓地。帰り道チンピラにからまれているところへ一行が介入するシーンは不明(黄門でよく出る、石積のある山道)
  • 山へ氷を取りに行く弥七、不明(林道)。後段、みんなで行くのも同所。
  • 遊ぶ子らを見て微笑む楓、二尊院本堂縁先。そこから門の外で良庵と早川が言い争うのを見る運び、フレームは黒門。母に近づくなと言い捨て立ち去る早川、黒門前から紅葉の馬場へ。
  • 当地を発つ老公一行、大覚寺遣水跡。弥七と楓がゆく街道は不明(山道)

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