時代劇拝見日記
2012年12月

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2012/12/30

■ ドドンパ酔虎伝  田中徳三監督作品  1961.6.7大映

 ストーリーの主幹は決闘高田馬場、主人公は呑んべの安っさん。
気ままな長屋暮らしの安兵衛は、隣人の大高源吾と一緒に作ったヒットソングを盗用されても意に介さない豪傑ぶり。
しかし、そのパクった相手が叔父の仇という奇縁、顛末を知った抜かずの安は、一目散に高田馬場へ。

ロケ地
  • ドドンパ音頭の発表会開催を告知するチラシが派手に配られる境内、本法寺。町衆が大挙してくぐる門は楼門、境内には露店が多数しつらえられていて、朗々と歌いながらチラシをまく男たちは多宝塔と本堂の間にいて、大勢の踊る人々に囲まれている。
  • 女性艶歌師がドドンパ音頭を歌い上げる発表会、本法寺南塀をバックにした「広場」。いま裏千家の諸施設があるあたり、塀越しに本法寺の鐘楼や塔が見えている。
  • 高田馬場、山裾の台地か(なだらかな山、まわりの林は針葉樹まじり)
  • 高田馬場へ駆けつける安兵衛、セット町なみから竹林、並木のある土手道を走り、嵐山自転車道を走りぬけ高田馬場へ。
  • 同じく高田馬場を目指し走る長屋衆、谷地田の地道(画面奥に丘陵、湖西か)

2012/12/25

■ 軍兵衛目安箱 第26話「きょうも江戸に」1971.9.29NET/東映

 訳ありげな女に縋られて黙って居られる軍兵衛ではないが、今回間が悪すぎ。殿の勘気に触れついに切腹の支度までなされるが、我らが親分は却って意気盛ん、目安箱の形式に堕したるを批判するのだった。
事情が判明したあとは、殿ばかりか堅物のご家老たちまで「グル」となり、掛け合いに来た阿部家の使いを煙に巻いたり、傑作なファミリーぶりを見せる。

ロケ地
  • 出仕途中の親分が通り抜ける、読経の声響く増上寺境内、相国寺法堂基壇〜回廊。湯屋角に差し掛かったところで、方丈塀際にいて、くたくたとへたりこんだ女人を見る運び。大光明寺南路地の方から阿部家の侍が出て、親分にお部屋さまの引渡しを要求。軍兵衛宅も阿部家も、この近く設定。

2012/12/21

■ 軍兵衛目安箱 第25話「将軍暗殺」1971.9.22NET/東映

 将軍銃撃という大事にあっても、親分の人情は機能する。「犯人」を庇い、全て己が胸におさめ済ます情話だが、お話の過半は伴浪人の馬鹿話で笑わせる。

ロケ地
  • 御浜御殿で船遊びの将軍、護衛の任についている軍兵衛たちは琵琶湖(護岸は高い石積み、近くに木の船着きもある。親分たちが控える場には幔幕がめぐらされ、周囲の状況はわかりにくいが、唐崎神社かその付近と思われる)
  • 役人に引き渡されることなく、武州に帰ってゆく少年と従僕(猟師)、街道は北嵯峨農地竹林際。朝靄がかかっている。

2012/12/20

■ 軍兵衛目安箱 第24話「海を渡ってきた」1971.9.15NET/東映

 ネタをつかんで島抜けし、娑婆で荒稼ぎを目論んだチンピラだが、親分ちの前で仲間を殺したりするから足がつく。遺留品の、「海を渡ってきた」お守りは、持ち主の無実を明かすのだった。

ロケ地
  • 清吉が要之助を突き落とす島抜けの船、琵琶湖
  • 江戸へ辿り着いた清吉、もう一人の仲間を絞め殺す夜道、建仁寺両足院前路地。お容のつまびく琴の音が漏れ聞こえる、軍兵衛宅近く。
  • 清吉がみねを呼び出し、亭主の帰還について吹き込む神田明神境内、今宮神社。みねに迫っているところを神職に見咎められるのは稲荷社脇。
  • 清吉の使嗾で、あいまい宿の主人・熊蔵が恐喝に赴く御番頭・坂本甲斐守邸、建仁寺久昌院。入ってゆく熊蔵らを見ている和馬たちは、門前にしつらえられた移動壁の傍に。
  • エンディングに被る、要之助が打ち上げられた浜イメージ、琵琶湖(砂浜に足跡点々)

2012/12/19

■ 軍兵衛目安箱 第23話「軍略の時」1971.9.8NET/東映

 学問の会をずるけた兵助、死ぬ目に遭うの巻。
大名家にも招かれるひとかどの剣客なれど、内実は凡夫。不名誉な死には、もう一枚恥の上塗りがあった。

ロケ地
  • 一刀流・船越道場、民家長屋門。道場主・船越はお供を従えて出てきて南へ、このとき南側の路地に前原がいて凝視。建物前の道は地道。
  • 大久保邸イメージ、随心院薬医門
  • 学問の会から逃げた兵助が昼寝を決め込む明神境内の茶店、長岡天神池端に設営。導入は錦水亭東屋外観を池越しに、茶店設営場所は錦水亭のすぐ北側。兵助が落とした印籠を持ち去った前原は、池堤をゆく。
  • 茶店の娘・おあきが朝参りの神社、境内の石段は長岡天神か。帰りに船越道場の前を通りかかり、出てきた前原と遭遇する運び。
  • 前原から逃げたおゆみ、追いつかれ揉みあうところ軍兵衛たちが来る川べり、社家町明神川畔。斬られ川に突っ伏す前原は、明神川が一旦宅地に消える「扉」の手前。

2012/12/18

■ 軍兵衛目安箱 第22話「宿場、暁のなかに」1971.9.1NET/東映

 親分の推挙で、栄えあるお役を仰せつかった三人組は日光街道へ。不逞浪人の出現で緊張するも、結果はお笑いだったりの珍道中。「援軍」の親分到着をまって本筋、弱気を助け悪を挫く、痛快な立ち回りが展開される。

ロケ地
  • 大久保邸、随心院薬医門。大勢の家来が入ってゆくシーンや、三人組出立の際にも使われている。このとき大玄関も映っていて、門前には「移動壁」が持ってきてある。
  • 日光街道をゆく一行、休む茶店、不明(棚田の起伏地、湖西か)
  • 関東郡代の使いが迎えに出る古河宿、不明(竹林際の地道、遠景に丘陵地に建つ集落)
  • お墨付き奪還事件の夜明けイメージ、琵琶湖か。
  • 古河宿を出て街道をゆく一行、琵琶湖(河口州の汀、湖西か)

2012/12/17

■ 軍兵衛目安箱 第21話「明るい夜のかげに」1971.8.25NET/東映

 憎い商売敵を消すため、借金まみれの浪人を賭場でひっかけ刺客に使う商人。翻意する浪人だが抜き差しならず、身内を泣かす結果となる。
「明るい夜」とは、妹が結納を目の前にして口にした表現、うきうきした心はどん底に叩き込まれてしまう。

ロケ地
  • 宴会帰りの軍兵衛が人違いで襲われる夜道、不明(塀際。映画村内?塀のエンドはラウンド)
  • 大久保家イメージ、随心院薬医門。前夜の駕籠屋が詫びに来るくだり。
  • 宴会のあった料亭で聞き込む伝四郎たち、湯豆腐嵯峨野か(現在と少し形態が異なる)
  • 大国屋の元従業員で、侍となりおおせあくどく儲けている大室の家、中山邸通用門。ところを突き止めた兵助たちが、まるで大名の下屋敷と評している。設定は南本所・小名木川。
  • 近藤浪人の墓に参る妹とその恋人、永観堂墓地。奥に多宝塔が映り込んでいる。

2012/12/15

■ 大奥 〜誕生[有功・家光篇] 最終話 2012.12.14TBS

 三人の世継ぎを産んだ家光は、力尽きたように逝く。かつての約束は遺言によって変更され、有功は次代・家綱の後見となる。
桂昌院となって城を出てゆく玉栄と別れの日、有功は中空に亡き人の声を聞く。

ロケ地
  • 徳子姫を遊ばせる庭、聖護院宸殿前白州(侍女と徳子が追いかけっこは石庭南西隅、立石は置いてあるっぽい。カメラ引くと式台玄関脇の冠木門がちらり。家光とお玉は白州に陶器のガーデンセット置いて並んで座り、有功は宸殿階前に立ち控えている)。後段、家光が倒れる庭も同所・このときお玉は居らず。
  • 江戸城イメージ、二条城二の丸御殿書院。池泉越しのアングル。幕藩体制確立のため精力的に政務を執る家光のくだり。伊豆守と豊後守を老中に任命。
  • 江戸城イメージ、二条城東南隅櫓(雪景、シンメトリが美しい。南側の石垣には「処理」が施されている)。家光が二ヶ月経っても伏せったまま、医師も匙を投げるというくだり。
  • 世間体を慮り、父・伊豆守に殉死を迫る輝綱、屋敷イメージに滋賀院門跡。このとき、六人衆のうち阿部と堀田が切腹したことが語られる。このシークエンスのあと、自決している正勝が発見される運び。
  • 野乃が薙刀の稽古をする庭、智積院書院内庭。十七年前の文が出てきたと称し、暗に正勝の死を知らせにくる使者(伝右衛門)智積院書院式台玄関。この間、書院内廊下も使われる。
  • 次期将軍が千代姫に決まったことが語られるくだり、、江戸城イメージに皇居巽櫓(紅葉を演出)
  • 有功に別れを告げにくる玉栄(出家済み)彦根城玄宮園龍臥橋(走りの紅葉は本物、天守は合成)。これに続く、家光が呼ぶ声を聞き、そこにいた家綱を抱きしめる段も同所。

2012/12/14

■ 軍兵衛目安箱 第20話「子供は見ていた」1971.8.18NET/東映

 殺人現場を目撃した女児は、当然トラブルに巻き込まれるが、たまたま関わった親分が身柄を保護。しかし事件は大藩がらみ、けっこうなおおごとに発展するが、我らが親分は漢を通す。ちょっと大人な妥協もあったり、薄情な大人はエラい目に遭ったり、微妙な味付けがされている。

ロケ地
  • 手習い帰りの女児が殺人を目撃する荒れ屋敷、不明(民家?中はセット撮り)
  • 親分たちが弁当とおぼんを待つ船宿、イメージの船着場、不明(遠景、水は静水)
  • 大久保家イメージ、随心院薬医門

2012/12/13

■ 軍兵衛目安箱 第19話「密告」1971.8.11NET/東映

 江戸表の腐敗を嘆いた正義派は行動を起こすが、出奔の時点で焦りが出て早や内部分裂の兆し。そこを衝かれ、疑心暗鬼の果て一党は崩壊、悪党どもは親分たちが撫で斬りにするものの、善悪ひっくるめて死屍累々、苦い苦い結束節。
お話は、ほぼ日本橋の商人宿で展開される。

ロケ地
  • 大久保邸、随心院薬医門。城下の領民が訪ねてくるくだりでイメージとして出る。彼は前夜商人宿に泊まり、謀反とか斬り死にとか騒ぐ、同宿の若侍たちに悩まされ眠れずという設定。

2012/12/12

■ 軍兵衛目安箱 第18話「流れ星の花」1971.8.4NET/東映

 ストーカーによってずたずたにされる、若夫婦の幸せ。手前勝手な理屈を振り回し人を殺め、この期におよんで身分をふりかざす愚者に、親分の怒りの剣が振りおろされる。

ロケ地
  • 驟雨に遭い雨宿りの軍兵衛のくだり、冒頭に出る家並みイメージに穴太の里遠景。
  • 雨宿りと称し飲んで帰りの伝四郎と兵馬が通る道、不明(軒瓦を出した民家、生垣には白い花咲く)。このへんに水茶屋があったと述懐する池之端の水辺、梅宮大社神苑(湧水が涸れ荒れた設定、茶屋の跡にはそれらしく造作がなされている)。後段、軍兵衛が若夫婦の痕跡を偲びにやってくるくだりでは、池に白い蓮の花が開花。
  • 大久保家門、随心院薬医門。珍しく親分たちの出入りが描かれている。

2012/12/11

■ 軍兵衛目安箱 第17話「井戸の中の顔」1971.7.28NET/東映

 猟官運動にいそしむ無役の旗本だが、殺した金蔓が文字通り「祟り」破滅の淵へ。大久保家の面々が「事件」を知るに至るきっかけは、いま流行中の芝居のネタ。「怖い話」をめぐり、いつものどたばたコメディーが展開される。

ロケ地
  • 伝四郎と和馬が、夜道で女の断末魔の悲鳴を聞き駆けつける旗本屋敷(永井大学邸)建仁寺久昌院。後段では、和馬ひとり昼間に聞き込みに来て、門前で中間と話す。

2012/12/10

■ 軍兵衛目安箱 第16話「迷い道の町」1971.7.21NET/東映

 町のダニを退治る話なのだが、できてしまった不幸はどうすることもできず、苦い思いが残るだけ。そして哀れな女は、元の苦界へ帰るしかないのだった。

ロケ地
  • 常陸から医者を連れに来た庄屋の娘が、悪者に連れ込まれる墓地、不明(塔頭らしき塀際を行くと角が坂、奥は墓地という構図)
  • 娘の供の下男が、須田町へ辿りつけず、通りかかった兵助にものを問う夜道、永観堂釈迦堂塀際。
  • 兵助が下男を案内してやってくる須田町の医者宅、京都御所拾翠亭
  • 女と会って帰りの呉服屋の番頭、ならず者たちに立ちはだかられてしまう夜道、永観堂御影堂前。
  • 番頭の「汚い金」を拒否し逃げる遊女、追いつかれ絞められるところ軍兵衛が通りかかる夜道、永観堂放生池畔・弁天社前。その後吊りを思い立つ町角は画仙堂と思われる(ビケ組んである?普請中を演出?円窓は見える)

2012/12/8

■ 大奥 〜誕生[有功・家光篇] 第9話 2012.12.7TBS

 女将軍となった家光、春日殿にこもりきりの陰鬱な暮らしは終わるが、かけがえのないものも失う。
やっと持てた逢瀬のひととき、その場で有功は悲痛な心情を吐露するのだった。

ロケ地
  • 女公方出現を噂する掃除中のお半下たち、聖護院宸殿内庭。
  • 政務を執るため「表」へ向かう女将軍と、そのお供が闊歩する廊下、金戒光明寺方丈廊下(西望のアングル、戸は開放)
  • 実は女だった大名家の「嗣子」も女に直り謁見のくだり(年始御礼儀、およそ半数が女大名にチェンジ←平伏のモブが圧巻)、御殿イメージに二条城二の丸御殿(池泉越しに書院、雪景にアレンジ・天守合成)。拝謁を終えて退出してきた輝綱が、父に男の格好のほうがよかったかと問う廊下、大覚寺回廊。その後稲葉「正則」と行き会う廊下は、同じく大覚寺の宸殿前縁・南からのショットでは向拝に斑雪演出。
  • 家に戻った「野乃」が母の質問攻めにあう段、稲葉家玄関は智積院書院式台玄関(北側にフェンスあしらい、瓦に雪ちらり)
  • 正勝が有功の居室に来て夜伽のことを告げるくだり、御殿庭の紅葉イメージ、随心院本堂前池泉。カモ来てる池は別かも。お芝居はセット撮り。
  • 弓の稽古をしている有功のところへ来て夜伽のことを告げる正勝、聖護院宸殿前白州・幔幕張り巡らせ。
  • 有功にお褥すべりを願われてしまった家光、大奥から戻る際通る夜の庭、大仙公園日本庭園築山(廬山)際〜印月橋。正勝が打掛を持って追ってきて橋上で対話。
  • 有功の大奥総取締就任が発表される大奥の広間、聖護院宸殿座敷。室内からカメラ引いてゆき、宸殿大屋根が映し出される。これに先立って映るお城イメージ、皇居巽櫓ほかいろんなものを合成。

2012/12/7

■ 軍兵衛目安箱 第15話「うぶすなの剣」1971.7.14NET/東映

 「産土」は山王権現、剣は奉納刀。これを盗ろうとして捕まった浪人は、もちろん訳あり。きついお調べで獄死しかけるが、同じ牢に、馬鹿な理由で居続けを決め込んだ男が入っていた。

ロケ地
  • 町方に連行されてゆく笹野浪人を見る腰元・おえん、神泉苑。へべれけでお帰りの亀蔵と虎吉が法成橋を渡ったり、祠脇にきれいな腰元がいたり、参道橋を捕方が行き来。夜間撮影。
  • 大久保家門、随心院薬医門。中間や侍の出入りが演出されている。
  • 取調べを受け、さんざん痛めつけられて牢へ戻される笹野、時間経過を表すイメージに流れ橋夕景。
  • 高家・鈴木式部邸、中山邸門。おえんに接触するため入り込んだお容を案じ、三人が門前でやきもき。親分がやってくるのは参道から、大五郎が現れるのは東の入口から・背後に湯豆腐嵯峨野の建物が映り込んでいる。

2012/12/6

■ 軍兵衛目安箱 第14話「誰も知らない女」1971.7.7NET/東映

 むかし女で大久保家をしくじった侍と、いま隠し女のもとへ通う大久保家勘定方の邂逅は、果たして不幸を招く。
親分たちの奔走で浪人の無実は明かされるが、くわしい理は永遠に闇のなか。未練を断ち切り江戸を去る男と、人知れず行方を晦ました女が、すれ違ってゆくのだった。
※ロケなしセット撮り。おきまりの目安箱投書もないが、持て余した書付を「軍兵衛どのの心の目安箱に」という、ご用人さまの台詞が出てくる。
2012/12/5

■ 軍兵衛目安箱 第13話「燃える華」1971.6.30NET/東映

 横恋慕野郎のせいで、恋しい男が付け火の濡れ衣を着せられ、泣く娘。そんなものを見て放っておける親分たちではないので、悪党は一巻の終わり。
火事をネタにした、兵助と亀蔵のどたばたショーで前後を締める。

ロケ地
  • 要吉は牢で、お京は軍兵衛宅の台所で、ふたり会った日の回想、言い寄る二番番頭のことや、二人の将来を話した庭(?)上賀茂神社渉渓園遣水端。スダジイ越しの絵もある。

2012/12/4

■ 軍兵衛目安箱 第12話「流離の町」1971.6.23NET/東映

 赤子を抱え、ひたすら「夫」を待つ女。しかし望みはかなわず世を儚むところ、軍兵衛たちに保護される。そして「男」の正体が知れ、「そういう奴はそれなりに」と親分は嘯く。

ロケ地
  • 桑名藩の新任留守居役、大久保家に挨拶しに訪れ帰る道、相国寺大通院角か。
  • おみなが思い詰めて訪ねてゆく桑名藩邸、建仁寺僧堂通用門(桑名藩通用門と書かれた札がかかっている)。帰り道、佐吉が出て忠告する路地は僧堂から西へ行った石畳。
  • 組下を連れて釣りに出かけた親分、入水したおみなと子を拾う川、不明(欄干の無い簡素な橋が架かる。河畔林に竹も見える)
  • おみなの一件を話しながら行く伝四郎たち組下トリオ、相国寺大光明寺南路地。湯屋の前で「人殺しが出た」と聞き、現場へ駆けつける→鐘楼と碑の間で佐吉が大槻に斬りつけているのに介入。
  • 佐吉に妹の仇・大槻を討たせる野原、不明(大きな川の河川敷。松がまばらに生えている)
  • 親分言うところの「彼らにとって他人の町」だった江戸を出てゆくおみなと佐吉、街道は川堤か。

2012/12/3

■ 軍兵衛目安箱 第11話「いろはにほへと」1971.6.16NET/東映

 ずんばらりと巨悪を撃つ爽快感に、やりきれない哀愁が添えられた情話。
大久保家中間部屋の手習いを導入とし、評定所番同心が職を辞し代筆業をはじめる逸話で締める、渋い造り。

ロケ地
  • 代書してやった礼を亀蔵に迫る兵助、相国寺方丈廊下か。センパイたちに見つかるほか、親分が物陰で聞いている。
  • 文盲のため訴状を書けない与吾作たちが、役人に縋るも門前払いされる評定所、大覚寺大門。立番はこのあと小峰さんから香月さんにチェンジ、「大村」氏はいたく同情の運び。
  • 悪徳口入屋が、騙して連れて来た田舎娘を何人も送り込む旗本屋敷、相国寺林光院。ここんちの殿様は船手頭、歌舞音曲を仕込んだ上玉を「船で沖へ」。門内外のほか、周辺も使用。
  • 唐木田邸から帰りの、口入屋の番頭を呼び止める亀蔵、大覚寺放生池堤。このあと和馬も出てシメるシーンは石仏脇。
  • 唐木田とその一党が成敗され、異国へ売り飛ばされるところを助かり父と会えたおしず、しかし許婚者の骨箱を見る、その嘆きの夜が明けたイメージ、不明(3話で出た「川」と同所と思われる)
  • 唐木田邸から解放された、連れてこられたばかりの田舎娘たちが、喜びにはずんで渡る故郷への橋、流れ橋(夕景)

2012/12/1

■ 大奥 〜誕生[有功・家光篇] 第8話 2012.11.30TBS

 貴賎問わず襲う奇病、先の見えぬ昏さに惑う幕閣に、家光が発した言葉が光明を与える。
春日局の死をしおに秘事は開陳され、女将軍が凛として立つ。

ロケ地
  • 有功の看病を受ける春日、薬断ちを見つけられたあとの昔語り、幼い春日が見た磔刑台の父、酵素河川敷。その後逃げ回った山野のくだり、自棄を起こした姉を諌めるシーンは酵素付近か(山腹の「谷筋」、細い水脈が流下)
  • あるじの死を聞き駆けつける稲葉家の家来、智積院書院式台玄関。
  • 正資に没日録編纂を命じ、有功に後事を託す春日局のくだり、大奥春日殿イメージは金戒光明寺紫雲の庭から見た方丈甍、天守合成。
  • 家光にみとられ逝く春日、ひとり部屋を退出し庭に出て歔欷する正勝、大仙公園日本庭園・池泉に架かる映波橋(夜景)
  • 春日の死後、大奥の者たちに役目を割り振る有功、広間は聖護院宸殿。

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