時代劇拝見日記
2013年3月

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2013/3/31

■ 大岡越前 第1話「名奉行誕生」2013.3.30BSプレミアム

 不埒をはたらいた「紀州の殿様」を懲らしめた伊勢山田奉行、八代さまとなった相手に召還され覚悟を決めるが、という起こりの一話。赴任早々の名裁きの逸話も入り、許婚者とはいま少しお預けの南町奉行なのだった。

ロケ地
  • 伊勢山田、水盗人をしでかす「紀州の一味」、捕方が走ってくるのは大覚寺放生池堤。水門は大沢池溢水口。
  • 伊勢山田奉行の忠相に窮状を訴える里人、民家博物館
  • 伊勢山田奉行所、民家長屋門。ここは後段も頻出、南塀際路地や、内庭や玄関、座敷も使われている。
  • 阿漕浦イメージ、マジ海か。
  • 江戸城イメージ、皇居各所。
  • 大岡邸、等持院山門ほか。
  • 伊織と二人江戸へ向かう忠相、街道は嵐山自転車道、直近から見上げと、公園の木ナメたアングルと二種。
  • 吉本邸(雪絵の家)妙心寺東海庵。座敷も使用か。
  • お参りの雪絵、忠相の母とばったりの神社、八大神社。後段、忠高夫婦と雪絵の参詣もある。
  • 南町奉行所、大覚寺明智門
  • 幸兵衛に斬りつける長吉、向日神社本殿裏手〜渡廊そば。
  • 雪絵とお参りの忠相、梅宮大社本殿前。

2013/3/23

■ 悪坊主侠客伝  大西秀明監督作品  1964.6.20

 めっぽう腕のたつ、盲目の破戒坊主・鉄心。中身は気のいい情け深い人物だが、己が目から光を奪い、恩人を殺した男を許すことができない。その執は業深く、念晴らしはさらなる憎悪の連鎖を呼ぶばかり。
そして、鉄心の影ともいえる恐るべき男もまた、消えぬ妄執にとらわれた哀れな魂の持ち主なのだった。

ロケ地
  • 路傍の石仏に放尿してしまい落ち込む鉄心、そこへ銀蔵親分の仇と斬りかかるヤクザ、南禅寺水路閣際。
  • 創立三十周年記念の武道大会が開催されている名古屋警察署、龍谷大学大宮キャンパス。フェンスのところに蔦のアーチを施し、大会の看板なども架けてある。
  • 大会に優勝した帰りの鉄心が「負け組」に襲われる坂、不明(踊り場のある石段、立地は丘の上。建勲神社に似る)。ここで初めて死神と出会う。
  • 大阪イメージ、通天閣を望む町なみの手前の洋館、不明(チャペル?)
  • 大阪・常念寺、宝塔寺。父の七回忌にお参りに来るお園のぐたり、導入は楼門越しに本堂を望む図。お園と別れた死神が卒塔婆(女房のものか不明、裏には「俊枝」と書いてある)の前に立ち尽くすシーン、墓地(集合墓の近く)。突っ伏して和尚の説教を聞く鉄心、本堂縁先。回想シーン、刺客・武平太に鉄心が目を斬られ市兵衛親分が殺された墓地、集合墓近く・近寄る刺客の背後に多宝塔が見えている。このほか、本堂から楼門を見る構図なども出てくる。
  • 鉄心が九州へ行ったと知ったお園、間に合うかと駅に向かうも、途中で汽車が走り去るのを見る道、山陰本線沿い日本食糧倉庫の塀際(レンガ造り、線路の土手ナメて塀を望む図、夜間撮影で屋台などあしらい。再開発がかかり建物は現存せず。SLは本物で、迫力)。汽車が去ったあと、死神がお園の肩を叩き、自分が九州へ送って行くと申し出る。
  • 死神の回想、ようやくお俊と所帯をもった頃、荷役の若いのが姐さんと浮気していると知らされる駅頭(荷揚場)、不明(本物の鉄道施設と思われる)
  • 鬼熊が経営する九州・飯塚の炭鉱、不明(本物のボタ山、町なみやトロッコなどもある)

2013/3/16

■ 信長のシェフ
  第九話「運命の料理対決!平成に帰れるのか!?」2013.3.15テレビ朝日/東映

 帝の御前での、「瑤子との戦い」も無事済み、光秀の示唆により「平成」に帰還するかに見えたケンだが…。
ドラマオリジナルの区切りをつけての最終回、お館さまと「夏さん」の吸引力はとてつもなく大きいのだった。

ロケ地
  • 御前試合を前に悩むケン、光秀が来て声を掛け、「帰り方」について示唆する宇佐山城内は随心院本堂階。夜設定、お堂の中に灯り演出。
  • 摂津石山本願寺イメージ、随心院薬医門。篝火と僧兵あしらい。
  • 人見山の黄泉の祠、吉田神社神竜社。参道と鳥居周辺を使う。
  • 御所イメージ、仁和寺勅使門。内部描写はセット撮り。
  • 夏の願いにより、信長・ケン・夏・瑤子の四人で黄泉の祠へ向かう道、仁和寺参道。僧兵に取り囲まれてしまい立ち回りとなるのは経蔵前。
  • ケンが戻ってくる宇佐山城イメージ、既出の砦イメージ(不明)正伝寺

2013/3/10

■ 右門捕物帖 妖鬼屋敷  毛利正樹監督作品 1954.3.24宝塚映画/東宝

 捕物上手・右門のダンナ、今回は美女連続殺人の謎に挑む。
漏れ聞く情報から的確な推理を働かせる右門だが、縄張り違いゆえ奥ゆかしく、乞われるまで出張らない。
のっそり縁側に寝転んで鶯の相手をしている姿も、型決まりまくった殺陣も、さすがのアラカン。
導入とラストを、川田晴久の美声で飾るのも楽しい。

ロケ地
  • むっつり右門の活躍を歌いながら川端をゆく傳六、宇治川派流堀端。導入は水面に映る月桂冠の酒蔵、傳六は西岸を南から歩いてきて、派流が大きく曲がるところまで行く。あまり使われない、長建寺対岸の長塀も映っている。
  • 女風呂で出た変死体騒ぎを見ていた七蔵に声をかけるお藤、二人が三百両の大仕事の密談をする川端、不明(河原に材木積み上げ、岸辺に家並み。二人は土手法面にいる)
  • 七蔵が中間をしている市崎屋敷、青蓮院長屋門。ここが問題の闇男屋敷なので、後段も頻出。御殿はセット撮り。右門が伊豆守の命で出向く際に使われている玄関も同所か(長屋門内側映り込み?)
  • 小唄師匠のお藤に逃げられ、彼女が犯人と決め付ける敬四郎、事件から手を引けと侍たちに囲まれる帰り道は三栖神社御旅所・金井戸神社。導入は肥後橋上、橋たもとで囲まれ、鳥居をくぐって境内へ。境内の西側はすぐ濠川で、いまある歩道が無い感じ、水面に橋や対岸の民家が影を落としている。
  • 次に狙われると目される美女・芸者の小櫻の護衛と称し、さんざ飲み食いする敬四郎のダンナ、弦声響く夜の川端イメージ、濠川か(屋形船浮く静水域、岸に蔵立ち並ぶ)
  • 市崎邸を探りに出る右門、その帰りに咲江が芝居を仕掛ける屋敷町は青蓮院参道坂(門越しに坂を見る図、中間にからまれているあばら家前は別撮りか)
  • お藤が市崎家の家老を呼び出し大金を強請りとる松林、不明(並木越しに甍がのぞく)。彼女をつけていった七蔵が斬り殺されるお堂、不明。
  • 右門宅に毒饅頭を置いてきた咲江を呼び止める香取、不明(塔頭の門?、石積みの上に植え込みの塀際。咲江を迎えに出た和久の背後は松林)
  • 右門が市崎邸へ忍ぶくだり、右門を追う侍たちがわらわら出てくる通用口、不明(小川べりに長塀)。たまたまそこにいて追っかけられる敬四郎たち、逃げ回る町角もロケか。このあと追いつかれ捕まる寺は七蔵が死んでたとこと同所。敬四郎の危機を救い、物も言わずすたすた去ってゆく頭巾姿の右門、くぐる門は不明(門外に石畳、右手に塔頭のような門が見える)
  • 事後、今度のことは闇に葬ろうと敬四郎に持ちかける右門、不明(よく出てくる川堤の道、土手下に甍が接する)

2013/3/3

■ 信長のシェフ
 第八話「最愛の人死す!別れのディナーはチョコ料理」2013.3.1テレビ朝日/東映

 タイトルの人は可成、お館さまの盾となって散るのだが、森さまが大好きだったケンの悲嘆は大きい。
泣かせる趣向なのに、瀕死の男にチョコレートの滋養を説くケンが笑わせてくれる。平手の爺の葬儀の際の逸話を想起させる信長、べそかき顔が可愛い。

ロケ地
  • 瑤子と会えたもののすぐに別れざるを得なかった山中、酵素河川敷、崖。
  • 宇佐山城イメージ、前回と同じ。兵士や逆茂木が演出された城内描写は正伝寺、獅子の児渡し庭園の外壁越しに本堂屋根を望む図(下写真)
  • 石山本願寺イメージ、西本願寺甍。6話と同じ。
  • 可成のもとへ急ぐケンと夏、走る道は正伝寺参道、池越しの図。このあとの山道は酵素か、楓のシーンも同様か。
  • 重傷を負った可成を連れて戻るケンたち、宇佐山城門に辿り着いたところで可成が膝を折るシーンは正伝寺参道中門。

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