時代劇拝見日記
2013年4月

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2013/4/26

■ 妻は、くノ一 第四回「忍びの宿命」2013.4.26NHKBSプレミアム

 心を押し殺して任務を遂行するくノ一だが、胸の奥に大事な記憶を抱いて生きている。その女を求め続ける「夫」もまた、星を見ては思いを揺り起こす。
すれ違いながら同じ星を見上げる二人が切ない話に、やがて来る大きなうねりの兆候が重ねられる。

ロケ地
  • カピタン一行江戸入り、お城イメージに二条城本丸櫓門。一話目と同じアングル、桃山門映り込み。
  • 彦馬が教える寺子屋、神光院中興堂。導入はお堂内部から、原田同心がやって来て話すシーンは蔵の前・宝筐印塔映り込み。
  • 桜田屋敷イメージ、二条城二の丸御殿俯瞰。
  • 加賀さまのお宝が投げ入れられた井戸、仁和寺水掛不動参道脇の井戸。原作設定では本郷通りの眼福寺。
  • 長崎屋でシーボルトと静山が会う座敷、不明(座敷から刈込の庭が見えている)
  • 長崎屋からの帰り、異国へ渡る船の話をする静山、神護寺金堂前(石段下から見上げ、見返りの絵では海が合成されている)。ここでの彦馬の回想、妻に海の道の話をした平戸の浜、琵琶湖東岸(対岸の、白髭浜の岬が見えている)
  • 「お里」にちょっかいを出した辰吉が始末されて浮かぶ川、中ノ島橋下掘割
  • 加賀さまのお宝が引き上げられたのを見て帰る彦馬と生徒たち、仁和寺鐘楼前。

2013/4/25

■ 猿飛三世 第3話「風の巻」2012.10.26BSプレミアム

 陥れられた姫さまの父上のため、佐助は仲間とともに奔走。
所司代についた伊賀忍者との戦い、「奥義」モモンガなど、アクションとお笑いを織り交ぜて見せる。

ロケ地
  • 高山浪人たちがいた寺へ走る佐助、山道は不明(林道)。鷹峯の寺は安楽律院山門、坂をおりてくる徳三郎を目撃。惨劇の痕跡を見るお堂内部はセット撮り。
  • 梅宮主膳の代わりに所司代へ赴く勘定方・橋本、表構えは随心院薬医門
  • 渡海屋へ忍ぶ佐助、橋本との会話を聞いたあと飛び越えてくる塀、随心院裏塀(ここで仲間と合流)。虚無僧の尾行に気付き散開、逃げ回るくだりは随心院長屋門前からパーキング方面、林のシーンは下鴨神社糺の森へスイッチ、三人が揃って追い込まれる窪地は池跡(ここで服部伴蔵らと乱闘)
  • 所司代を探る三人、変装して前を通るシーンは随心院薬医門。俵詰めの佐助を送り込むくだりは大覚寺明智門まわり。これに先立って高所から明智陣屋を俯瞰する絵も出てくる。石垣をよじ登るシーンは彦根城か。

2013/4/19

■ 妻は、くノ一 第三回「歩く人形」2013.4.19NHKBSプレミアム

 静山のもとに転がり込んだ不思議な人形に乗じ、闇の者が動く。またぞろ危ない目に遭う彦馬だが、天井裏には「妻」が潜んでいた。
上屋敷では潜入が発覚しお弓が落命、このことは彦馬と織江それぞれの心に深く突き刺さるのだった。

ロケ地
  • 太郎吉を連れた彦馬がお御籤をひく湯島天神、出雲大神宮。お芝居は狛犬脇で。
  • 暮れの賑わいを描くひとこま、仁和寺茶所・塔下部映り込み。
  • 今年最後の授業を終える彦馬の寺子屋、神光院中興堂。遊んでいた太郎吉に声をかけるシーンは池に架かる本堂前石橋たもと。木々は紅葉。
  • 除夜の鐘、金戒光明寺鐘楼・経蔵映り込み。
  • 上屋敷へ年賀にゆく静山、門は大覚寺大門、玄関は随心院大玄関
  • 松浦家下屋敷の天井裏で「夫」を覗き見しての織江の回想、平戸の浜は琵琶湖東岸砂浜、話に出る岬は沖ノ島を見立て。
  • お蝶に頼まれた女がお弓にツナギをとる庭、随心院本堂前・お弓はこのとき書院廊下に。このあと静山に見咎められ立ち回りとなるくだりは、裏塀と裏手林間。
  • 静山に斬られたくノ一の首実検をしたあと、物思う彦馬、大覚寺遣水跡・大沢池北東畔。後段も出て、東望・西望両方の絵が出る。西のほうは陽傾きぎみ。
  • 川村に呼び出され、お弓の死を聞かされる織江、桂川・罧原堰堤下右岸河川敷。ヤナギの緑が美しい。川村求婚も入っていて、尺が長い。

2013/4/18

■ 猿飛三世 第2話「忍の巻」2012.10.19BSプレミアム

 長屋を宛がわれる佐助だが、そこには食い詰め浪人がたむろ。さっそく騒ぎに巻き込まれるが、よりにもよって姫さまの思いをないがしろにしたうえ、彼女を危険に晒すことに。
しかし、人を思う心は、佐助に階梯をひとつ登らしめるのだった。

ロケ地
  • お市と町で出会う佐助、二人して長屋へ向かう途中の道は大覚寺大沢池木戸〜有栖川畔。露店をあしらい。互いの身の上を話すくだり。
  • お市がさらわれたと知った佐助、母親と口論して飛び出し、激情のままよじ登る石垣、彦根城天秤櫓石垣。明け方に走る山道は不明。
  • 赤目を倒したあと、謎のサゼッションにより赴く黒谷・捉安寺、安楽律院山門。内部はセット撮り。赤目を始末する伴蔵のシーンも境内か。
  • お市を「助け出し」帰る佐助たち、途中忍びの極意を体得したことを語るシーンは若草山、二重目付近で南望の絵。

2013/4/13

■ 大岡越前 第3話「白洲に咲いた母子草」2013.4.13BSプレミアム

 この世に二人きりの母子、娘に良縁ができ幸せの絶頂と見えたが、当の娘の身の上に、重大な秘密が隠されていた。
もはや誰を罪に問うもかなわず、ひとかたに娘の身柄を委ねるもならぬ事態を、名奉行は鮮やかに裁いてゆく。

ロケ地
  • 幼いおとみが「さらわれた」、生家(車坂)近くの神社、不明(鳥居頂部のみ)
  • おとみに真実を告げられずとぼとぼ帰る源さん、お奉行が声をかけるのは仁和寺水場下石畳。2013年現在工事中の観音堂は映らず。
  • 商いに出ているおしんをつかまえ、源さんに代わって忠相が真実を告げるくだり、仁和寺御室桜林(冬枯れ)〜水掛不動(おしんが立ち寄りお参り)
  • 事後、雪絵と忠相が商い中のおしんを見る町角、不明(杉林の林間に鳥居ちらり)

2013/4/12

■ 妻は、くノ一 第二回「あやかし」2013.4.12NHKBSプレミアム

 静山のまわりで起こる怪事は、闇からの警告。謎に迫った彦馬は命を狙われてしまうが、同じ闇から謎の助け手が現れる。
くノ一は、幸せの記憶を胸に抱いていた。

ロケ地
  • 遠めがねを貸して商売をする彦馬、神護寺金堂前(石段下から見上げの図)。遠景は湖西あたりを合成か。
  • 彦馬が寺子屋の先生をはじめる法深寺、神光院。教室となるお堂は中興堂、内部も使われる。
  • 怪異の出所を捜しに出る静山隠居所近く、不明(建物と渡廊?)。付近の空家から見る隠居所も不明(甍の連なり)
  • 松浦家上屋敷、大覚寺大門。潜入中の「奥女中」お弓が出てくる。
  • お弓と虚無僧姿の織江がやりあう寺院境内(?)仁和寺九所明神。雲水が出て水入り。
  • 太郎吉の迷子札を貼りにゆく湯島天神、出雲大神宮。狛犬前に奇縁氷人石をしつらえ。
  • 平戸の回想シーン、海はマジ海か。

2013/4/11

■ 猿飛三世 第1話「秘伝七術の巻」2012.10.12BSプレミアム

 椚の里で燻っていた、「伝説の忍者の孫」は、マドンナとの出会いにより都へ。
熱き心のまま、人の役に立とうとした青年だが、うぶすぎて苦い汁を飲まされる。そんな佐助を、姫さまは優しく励ましてくれるのだった。

ロケ地
  • 家康の輿が出てくる二条城、二条城本丸櫓門。駿府へ帰還のところを猿飛佐助(初代)に襲われる林、不明(山中林間)
  • 猿飛佐助の孫・佐助と仲間がトレーニングの山、湖南アルプス。雑木林は不明(平地のもよう)。将来を語り合う三人、湖南アルプス若布谷河口の巨岩上。
  • 京へ帰ると飛び出したお市、佐助が連れ戻しに追ってゆく谷は若布谷か(ごろごろ岩の谷)。危機一髪の吊り橋、不明(深い谷に白い岩ごろごろ…愛知川水系みたいな河床)。お市を助けたあと、焚き火して話を聞く川べり、天神川
  • 都を見遣る峠、若草山か。
  • 佐助に縋り、梅宮主膳呼び出しを言伝する若侍たち、日吉大社境内・走井橋下手大宮川河床。
  • 主膳が赴き危ない目に遭う東山離宮跡地、安楽律院。立ち回りは遺構上、塀や燈篭を持ち込んである。徳三郎が藩士を片付けるのは境内坂か。
  • 主膳の危機に気付き駆けつける佐助、神護寺和気公廟所前を走り抜ける。

2013/4/9

■ 大岡越前 第2話「叱られた将軍様」2013.4.6BSプレミアム

 民草の暮らしを見ようと町に出た上様、果たして余計なまねをこき、忠相らの仕事を増やす。
しかし経験はちゃんとフィードバックされ、目安箱の開設となるのであった。

ロケ地
  • 消えた上様を捜し右往左往の庭、二条城清流園池泉。物陰に隠れて騒ぎを見てほくそ笑む上様、二条城二の丸御殿内庭。
  • 町に出た上様が雑踏で掏摸に印籠をやられるくだり、今宮神社。東参道かざりや前、楼門、舞殿脇、稲荷社脇(外郎売りが出ている)、絵馬堂(忠相が掏摸をシメる)、東門と各所が使われている。
  • 三次の店を飛び出し忠相をまいた上様、お志乃と出会う橋は上賀茂神社神事橋
  • 上様を求め町を走る陰供たち、今宮神社東参道。町人を蹴散らすシーンはセット撮り。
  • 南町奉行所、大覚寺明智門。立番つき。

2013/4/7

■ 妻は、くノ一 第一回「織姫と彦星」2013.4.5NHKBSプレミアム

 新妻の出奔には深い事情、しかしそれを知らされてもなお妻を恋う男。彼は妻を求め江戸へ、そこで密偵を差し向けられた理由の片鱗を発揮し始める。
「夫」が江戸へ来ていることを知った織江が、鳥追いに化けて様子を窺いに来るところで初回ピリオド。

ロケ地
  • 一人艪を漕ぎやって来る織江、彦馬が迎える肥前平戸の月の浜は琵琶湖東岸砂浜(佐波江浜と思われる)。後段、浜へ出て桜貝を拾う夫婦のシーンでも出て、こちらは夕方?ぎみ(早暁かも)
  • 新妻のもとに飛んで帰ってくる彦馬、家はセットだが前に坂をしつらえてあり、彼方に海を合成。
  • いなくなった妻を求め江戸へ向かう彦馬、野宿のお堂は丹波国分寺本堂、暗いうちに起き出して山門をくぐり見上げると満天の星。江戸へ二十里の街道、大堰川緑地。双身の石仏に祈る道端は丹波国分寺境内(甍ちらり)。焚き火中の母子に不審がられてしまう里、丹波国分寺境内集合墓の傍ら。
  • お庭番解説のくだり、説き起こしのお城イメージは二条城本丸櫓門、二の丸御殿俯瞰で桜田屋敷表現。お庭番屋敷は大覚寺明智門。内通者が始末されたり、西国諸藩への策謀がなされるくだり。
  • 恵比寿?の縁起物を担いで町をゆく静山、芸者にからんだ浪人ばらと事を構えるのは仁和寺中門〜茶所にかけて。立ち回りは参道石畳。
  • 唐辛子売りに化けた織江が、密偵の奥女中・お弓とツナギをとるくだり、松浦家上屋敷は大覚寺大門。高窓からお弓がザルをおろす屋敷裏手は随心院長屋門。松浦藩士が織江を誰何する道は妙心寺大庫裏裏クランク、立ち回りあって織江ドロンは大庫裏脇石畳。
  • 誘拐されていた立花屋の娘を伴い高輪へ検分に赴く彦馬、金戒光明寺永雲院下坂。見下ろしの絵、善教院と思しき甍の向こうに海を合成。設定は白金付近。
  • さらに見当をしぼって行ってみるくだり、お香の匂いがしたと幼女が言い出すのは神護寺和気公廟所前。このあとの芝居はセットにスイッチ。
  • エンディングに被る、藩士時代の彦馬登城風景、ころんだ子を見てやる道は民家南塀際

2013/4/3

■ 大激闘!四匹の用心棒  1990.10.4テレ朝/東映

 江戸家老と国家老が対立し、双方が用心棒を雇い入れ城下は騒然。斯様な政情を幕府が看過するはずもなく、密偵は既に送り込まれていた。そんな藩に立ち寄ったかかし半兵衛、さっそくのスカウトにはすげなく応ずるが、齢七歳の若君が渦中にいると聞かされ、遠い日の記憶がきりきりと心を抉るのであった。

ロケ地
  • 足をひきずり荒野をゆく半兵衛、砕石場か。
  • ヤクザの出入りに助太刀する半兵衛、不明(山中の谷川)
  • 野州岩上へ二里の街道、不明(不毛の山肌、切通し)。江戸屋敷から来た岩上藩江戸家老の娘・志津が、国家老一派の藩士(リーダー格は福ちゃん)に襲われ危機一髪に半兵衛。ここでは助けて名乗りもせず去る。
  • 江戸家老・飯田が若君を擁して籠もる菩提寺・正徳寺、毘沙門堂薬医門(衛士あしらい)
  • 岩上藩城、彦根城天守(玄宮園の屋根ナメて見上げ)
  • 弓の稽古をする国家老・山際、相国寺大光明寺石庭。腹心・彦坂が来てこの際一戦をと勧める。
  • 正徳寺へ赴く志津、浄念和尚と話す廊下は毘沙門堂宸殿縁先、本堂への回廊にさしかかった時、父家老に呼び止められ、若君に扮した弟・小太郎を見せられ父の決意を知る。
  • 江戸城イメージ、姫路城天守。井伏の回想シーン、水野忠邦に呼ばれ岩上藩探索を命じられたくだり。後段にも登場。
  • 江戸家老に雇われたヤクザ・松五郎一家が正徳寺へ入るくだり、毘沙門堂参道坂〜薬医門。国家老に雇われ、スパイに来る半兵衛たちも同じルート。
  • 小太郎と志津がいる城へ赴く半兵衛、彦根城天秤櫓〜石垣際〜太鼓門櫓(井伏が待っていて、侵入して中から開けて入れてくれる)。その夜、井伏に若君を落とす計画への助力を要請する半兵衛、彦根城天守下。
  • 井伏の指示で芝居を打つ部下・沢井采女、大奥年寄の使者に化け馬を駆る城下の道、建仁寺久昌院前路地
  • 井伏の筋書きで大奥年寄に化け駕籠で岩上藩士路に入る、井伏の女密偵・お京、彦根城天秤櫓。若君をうまうまと連れ出してくる際も同じ橋を渡る。
  • 若君の駕籠を襲い拉致する彦坂、建仁寺久昌院前〜禅居庵前路地。彦坂率いる人数は、三門前から走り出てくる。ここでお京落命。
  • 彦坂が若君を連れ戻る途中、半兵衛が立ちはだかる河原、木津河原。半兵衛は彦坂に斬られ手傷を負い、若君は連れ去られ、志津と二人船で逃れる。
  • お京を葬る井伏、広沢池西岸湿地
  • 若君を連れて戻ると志津に約束し、城を出てゆく半兵衛、大覚寺式台玄関。同行する大矢市之進は宸殿くぐり戸から出てきて、浪江といちゃいちゃ。
  • 事後、発つ半兵衛を引き止める志津、大覚寺宸殿前縁。
  • 城を出てきた井伏の前に立ちはだかり、公儀への報告を阻もうとする半兵衛、流れ橋。下から二人を見上げるショットも。このとき、堤上に采女と配下が騎馬で並び、橋上の二人を注視。
  • 小太郎と志津に見送られ旅立つ半兵衛、不明(荒れ地の崖下)。ひとり旅ゆく半兵衛、砕石場か。

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