時代劇拝見日記
2016年9月

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2016/9/30

■ ご存じ金さん捕物帳 第22話「仇討ち変化若衆」1975.2.23NET/東映

 チンピラじみた舟宿の若衆、お女中接待営業中に抜け出すが、その間に当のご婦人が殺され、当然容疑者に。金さんのはからいで釈放されるも、このあと幼馴染の娘の復讐劇や、世話になった親方の暗殺など、派手な展開が待っている。
ドスのきいた声が笑える、お下品な若衆ぶりは見もの。

ロケ地
  • 市松の放免について石山と話す金さん、大覚寺有栖川(御殿川落ち口、見返りに大沢池も映る)
  • 与力に長兵衛の調査(潮来出張)を命じる金さん、大覚寺大沢池畔に舫った船の上。
  • お女中を放ってサボったことを井筒屋に怒られる市松、そのあとクサって石を投げる水辺は大覚寺放生池堤(小雨模様、足元がぬかるんでいる)。ここで出る回想シーン、広沢池西岸湿地葦原(水はかなり引いている。情景は潮来の水辺で遊んでいた市松とおきみ、大人が走ってきて市松の親の死を告げる)
  • 行商人のなりのまま、潮来での調査結果を金さんに報告する与力、大覚寺大沢池畔。

2016/9/29

■ ご存じ金さん捕物帳 第21話「裁かれた幽霊」1975.2.16NET/東映

 うすのろだが気のいい、田舎出の青年が経験した、叔父さん一家の奇妙きわまる失踪事件。当の叔父ひとり遺体が見つからないのには、とんでもない訳があった。

ロケ地
  • 仕事帰りの太吉が渡る橋、中ノ島橋。このとき、橋上手右岸岸に六助が佇んでいて、橋上から見た太吉は身投げと思い込む。止めようとして揉みあううち、二人してドボン。
  • 六助の叔父・甚兵ヱを捜索する男たち、中ノ島橋下河床。橋上や護岸上に見物衆鈴なり。六助は河原で甚兵ヱが戻った時のため煮炊き。隅田川設定。
  • 捜索が続けられる日、立ち会っていた六助に声をかける金さん、中ノ島橋上手左岸岸(堰堤脇)。おさよと六助が揉めるシーンも。

2016/9/28

■ ご存じ金さん捕物帳 第20話「北町奉行所を砲撃せよ」1975.2.9NET/東映

 大塩平八郎の友であった陽明学者、その塾頭が北町の横暴で獄死。門下生は当然激し、師や風山を巻き込んで決起をはかるが、全ては奸商の陰謀であった。
黒幕の悪徳商人を白州に引き据え、彼が画策した砲撃が今にもはじまるかに思い込ませビビらせる、人のわるいお奉行が痛快。

ロケ地
  • 北町へ掛け合いに行った松岳の娘・まさえが、石山と会談中吹き矢にやられるくだり、まさえについて来て門前で待っていたおみちが中の騒ぎに気付くシーンは大覚寺大門。医者を呼びに走る中間が走り出てくる。おみちが心配して門番に何事かと問うも排されるところへ太吉、裏から見てきてやると行くと怪しの行商人・佐平を見つけるシーンは明智門西エンド付近(画面奥に見える、いま信徒会館になっているところが、このときは五本線入りの塀)

2016/9/26

■ 必殺仕事人2016  2016.9.25ABC/松竹

 若い娘たちを騙し、ヒヒ爺の贄にする悪党どもを仕置きする小五郎たちだが、その現場に殺った覚えのない死体が一つ加わっていて、しかも「ガイシャ」は南町同心。
その南町にリストラの嵐を吹かせた監察官が、本町奉行所に現れる。それが、篤実で子沢山な小役人の身にふりかかる、悲劇の幕開けであった。

ロケ地
  • 蓬莱屋の番頭に仕掛ける陣八郎、東本願寺北塀(花屋町通側)。海鼠壁に寄った画はセット併用か。夜間撮影。
  • 弥助らに呼び出され、四人も余計に殺ったと問い詰められる鬼頭進之助、西の湖園地池端。後段、幼馴染の進ちゃんと話す結城のシーンもある。
  • 本町奉行所、妙心寺慈雲院。門前で出入りを撮り、中はセット。
  • 父に叩かれ家を飛び出した姉・お絹を捜しに出る妹たち、八幡堀堀端。釣りをしていた鬼頭にからかわれる。当の姉は白雲橋上に。夜間撮影。
  • お菊にリストラの件で探りをいれるよう頼む小五郎、御津町干潟
  • 朝比奈に反発していた本町同心・河原崎がヤクザに囲まれ連行される夜の町角、白雲橋たもと八幡堀堀端。
  • 結城が河原崎に言われ指定場所へ行くと、殺し屋の進ちゃんが待っている神社、鳥居本八幡宮舞殿。導入はドローン撮影か。後段、朝比奈を呼び出す小五郎のシーンにも出る。
  • 結城の墓に祈る妻子、大覚寺天神島祠脇に墓地演出。北側の対岸からの画。このあと未亡人は三番筋へ。
  • 鬼頭に仕掛けるリュウ、上賀茂神社ならの小川。これも導入はドローンか。立ち回りは川中におよび、押され危ないところ神事橋へ来た涼次が助け船を出すものの、リュウは認識せず。
  • 結城の妻子が江戸を去ってゆくのを見送るふく、大覚寺遣水跡を街道に見立て。

2016/9/24

■ ご存じ金さん捕物帳 第19話「辻斬り地獄唄」1975.2.2NET/東映

 辻斬りは二人いたの巻。金さんたちが最初に目をつけた剣客は、被害者の傷から見てどうやらシロ。しかし天津敏が、ただの荒くれ道場主であるはずもなかった。
腕の拙いほうの「犯人」まわりに、拗らせぎみのドラマが付帯するのも面白い。

ロケ地
  • 茶店にいたおさよを見て寄ってゆく太吉、今宮神社絵馬堂下に演出。奥に坂を見る図、通行人もあしらってある。この茶店の婆さんから、顔にやけどした山伏の情報がもたらされる。

2016/9/23

■ ご存じ金さん捕物帳 第18話「謎の煙提灯」1975.1.26NET/東映

 提灯が火を吹いたという客のクレームに疑問を抱いた女将は、金さんを頼る。というのも、女あるじと言い条お飾りで、店は厳めしい番頭が何もかも仕切り、そればかりかあるじの座狙いで言い寄って来る始末。金さんチームが洗うと、番頭のとんでもない真実の顔が明らかとなるのだった。

ロケ地
  • 巴屋の番頭・市兵衛が入ってゆく掛川藩上屋敷、相国寺林光院。このときは門内外が映る。後段、結納の儀が執り行われる際は夜間撮影、篝火が焚かれている。
  • 掛川藩に納入した提灯に細工がされていて、使われるのは今夜という情報を金さんに伝えに来るも不在、気落ちして帰る途中拉致されるお志乃、相国寺長得院門前クランク(長得院塀際から南望の図、豊光寺の狭間が見えていて、裾に傘が干されている画)

2016/9/22

■ ご存じ金さん捕物帳 第17話「愛憎からくり屋敷」1975.1.19NET/東映

 娘の目を治すため、必死で金を貯めていた棟梁が殺される。彼は、隠し賭場を作る大掛かりな普請を、たった一人で受けていた。
背景に風紀取り締まりの禁令という、前回と同じ趣向が入っている。

ロケなしセット撮り
2016/9/21

■ ご存じ金さん捕物帳 第16話「芝居のいのち火」1975.1.12NET/東映

 江戸庶民の楽しみである芝居小屋を、御改革から守る遠山奉行の巻。
水野老中とその腹心・鳥井は、座の「失火」に乗じ、再建を永久に禁止しようとしていた。

ロケ地
  • 江戸城イメージ、姫路城天守を石垣際から見上げる図。水野越前守が両町奉行を呼び出し、芝居小屋永代取り潰しについて諮るくだり。
  • 南町奉行所、大覚寺明智門(門番つき)。芝居小屋の火事の調書を北町へ貸したことを怒る、鳥井の側用人・赤垣のくだり。
  • 一味を探っていて怪しまれた太吉がヤバいところへやむなく介入する金さんのくだり、その場から逃げた黒幕の頭巾の侍(赤垣)を追ってシメる金さんは広隆寺塀際か(木が無いから、映画村の中のそれかも)

2016/9/20

■ ご存じ金さん捕物帳 第15話「罪と情けの重ね底」1975.1.5NET/東映

 前科者を雇い、身を挺して庇う仏の親方だが、裏の顔あり。太吉とおさよを使って殺し屋を洗った金さん、弟思いの兄をむざと殺させはしないのだった。

ロケ地
  • 殺し屋メンバーの松蔵が、同輩の又八に手裏剣で殺される夜の町角、下鴨神社河合社塀際。
  • 九兵ヱがツナギをとっていた浪人をつけるおさよのくだり、黒井浪人は下鴨神社河合社前〜塀際へ歩いてゆく。露見して凄まれるところ、金さんが馬場の方から出てくる。

2016/9/17

■ ご存じ金さん捕物帳 第14話「みかんの里から来た山男」1974.12.29NET/東映

 みかんで大儲けの回船問屋が幅をきかす中、紀州から来た百姓衆が騒動を起こす。金さんはもちろん、石山どのも加わって、悪党相手に大暴れ。
虐げられていた逃散者たちには、奉行の温情が下るのであった。

ロケ地
  • 石山どのが殿の行方を教えてと神頼みの神社、赤山禅院本殿。御籤(凶・女難の相)を見終えると、おこうが侍に追われて走ってきて、石山に助けを求める。
  • 遠山邸を出てくる石山どの、相国寺大光明寺門。南塀際(南東角)に金さんが凭れていて、あとをつけてゆく→おこうを匿ってある家に。
  • 紀州藩上屋敷、大覚寺大門。石山が出てくる場面「よきにはからえか、ガハハ」。このあとお白州において、郡奉行追放の件だったと知れる。

2016/9/16

■ ご存じ金さん捕物帳 第13話「一網打尽」1974.12.22NET/東映

 凶賊・狼組が跋扈するなか、なぜか狙われない唐物商果たして、という筋立てに、藩政改革を訴えて退けられた正義の士をからませる。
お白州で悪をぴしぴし裁いたあと、若い剣客にプレゼントを用意しているお奉行であった。

ロケ地
  • 投網を打つ漁師を見て何やら思いつく風山、広沢池東岸(桟橋仕立て)。このあと金さんが道場をクビになって帰ってくる沖田と会う。
  • 金さんの腕を試すため斬りかかる沖田、大覚寺大沢池畔。その後金さんが彼に博打の手ほどきをしたりするシーンでは、石仏(壺代わりにする茶碗を拝借)や護摩堂(基壇を裏から)が映っている。
  • 事後、帰参かない津和野へ帰る沖田兄妹を見送る長屋一同、相国寺境内(鐘楼付近植込際)。沖田が去った後、風山の新発明「一網打尽」システムが炸裂。

2016/9/15

■ ご存じ金さん捕物帳 第12話「罠の中の花嫁」1974.12.15NET/東映

 玉の輿に乗るはずだった娘が殺され、当の大店には持参金つきの嫁が来る手筈に。火事で傾いた身代を立て直したい大旦那の意向がはたらいていたが、大ワルが店に入り込んでいたことで事態はややこしくなる。
若旦那と金持ちの娘の仲はうまくいき、彼らに関する「犯罪」には目をつぶる、江戸っ子奉行なのであった。

ロケ地
  • 勤め先で長吉に言い寄られるおみち、永観堂放生池畔に茶店、その屋根にのぼって遠眼鏡で二人を覗く風山、二人は対岸に。弁天社の鳥居が映り込んでいる。
  • 長吉の家へ行く金さん、その途中浪人に斬りつけられるお玉ヶ池畔は大覚寺放生池堤。権三が来たため、浪人は五社明神の方へ逃げてゆく。浪人、顔は見せないがのちに伊佐次と判明。
  • 事後、殺されたおきぬの墓に参る松吉とおさと、永観堂墓地。長吉が来て悪心を起こしたことを詫びる。彼らを見ていた金さん一行は一段上の墓地、その後引き上げてゆくのは御影堂脇石段。

2016/9/14

■ ご存じ金さん捕物帳 第11話「河童が泣いてる日本橋」1974.12.8NET/東映

 元々体の弱かった大店のあるじが、怪異を見て頓死。どう見ても怪しい経緯に迫る金さん、からくり仕立てでやり返す。
殿を捜す石山さまが、あちこちに出没して笑える。

ロケ地
  • 桔梗屋のあるじが釣り船を出していて河童に遭う大川、広沢池東岸葦原。
  • 河童役をつとめた藤八を刺す松吉、大沢池か(石積護岸端)

2016/9/12

■ 超高速!参勤交代リターンズ 本木克英監督作品 2016.9.10松竹

 ロケ地覚書 ※不正確です
  • 蓬莱橋 街道
  • 妙心寺大庫裏脇路地 幕閣暗殺
  • 随心院・薬医門と書院座敷他 浜松藩江戸屋敷
  • 姫路城 江戸城 吉宗出立
  • 篠山城 江戸城内のほか外観が湯長谷城に?
  • 木津川下流部 那珂川ジャニ流され
  • 大堰川 ジャニ漂着
  • 大堰川堤 街道
  • 山室土手 街道
  • 彦根城 湯長谷藩城
  • 赤穂城 湯長谷藩城
  • 沢ノ池 湯長谷藩領
  • 美山かやぶき博物館 湯長谷藩領
  • 摩気神社裏手 湯長谷藩領
  • 下古賀切通 湯長谷藩領、大沼宿
  • いわき・小浜海水浴場 磐城海浜
  • 庄内映画村 湯長谷藩領農村
※福ちゃん道場主
※殺陣多め、音迫力
※信長兜
※西村雅彦井戸落ち再び
2016/9/10

■ ご存じ金さん捕物帳 第10話「阿波おどり見参」1974.12.1NET/東映

 阿波藩お出入りの淡路屋の火事からはじまる話、あるじは失火と言い張るがあきらかに放火、捨て身で探索に入った娘もむごたらしい死に様をさらす。
裏には悪徳商人と汚職官僚というお決まり、まるっと北町奉行に断罪される。

ロケ地
  • 阿波藩江戸屋敷(看板にこう書かれている)大覚寺大門。門続きの塀に盗っ人装束の太吉が取りつく。侵入の気配に気づく腰元は式台玄関前、その後逢引の態で藩士・久馬と「殿の出府までに証拠を」などと話すのは松の植栽脇。
  • 釣りに来た金さんが女の水死体を発見する川、日吉大社・大宮橋上手大宮川河原。金さんが渡る低い橋はあしらいものか。
  • 自身番から持ち出した女(阿波藩腰元として入り込んでいた淡路屋長女・お咲)の死体を駕籠で運ばせ、物寂しい場所で駕籠舁きを始末する浪人、御室霊場池畔。後段、現場を見におさよを連れてやって来る金さんのくだりでは、お堂や坂も映り、埋められた死体発見後は立ち回りも。
  • お咲の異変を知った久馬、直後襲撃される夜道は大覚寺参道石橋、立ち回りは御殿川河床におよぶ。
  • 久馬の変死を言いつくろいにやって来る日下(阿波藩重職、家老狙いで加納屋とグル)、「内々に」などと請願も傲岸な態度だったと金さんに報告する与力(山口幸生)日吉大社白山宮摂社前。
  • 阿波藩邸に侵入、悪党の証拠を盗み出して出てきて、得意げに笑う太吉、大覚寺参道石橋

2016/9/9

■ 伝七捕物帳 第九回「紫房、覚悟の返上」2016.9.9BSP

 南町奉行・鳥居甲斐守の命を狙った男を追う伝七だが、傷を負って逃げた犯人の青年は、決死の覚悟の長屋の衆に匿われていた。襲撃の訳を知った親分、とても手を出せず、タイトルの仕儀と相成るのであった。

ロケ地
  • 護国寺へ墓参に出向いた鳥居甲斐守が望月慎吾に斬りつけられる境内、仁和寺中門内側参道石畳。石畳端には露店あしらい。
  • 鳥居の腹心・仲井が手勢を率いて走る道、妙心寺大庫裏脇路地(北へ)。伝七ら北町の面々が走る道、妙心寺大庫裏脇クランク(南へ)。両者鉢合わせの町角は大覚寺参道石橋上、導入は御殿川越しに橋望む図。
  • 鳥居が仲井につける援軍の剣客、その道場は妙心寺隣華院。後段、下っ引が見張る段では、向かいの塔頭の植込み越しの図も。
  • 遠山が鳥居に意見する江戸城内居室、金戒光明寺方丈座敷(障子が開け放たれ、勅使門が見えている)
  • 慎吾の父を陥れるのに関わった医師・雲仙を尾行する伝七(十手無し)、刺客に斬り立てられた雲仙が走って来る道は妙心寺大庫裏脇クランク
  • 滝沢道場へ赴く仲井、妙心寺寿聖院を出てくる。彼の屋敷設定か御長屋か。
  • 事後、慎吾の処分に苦言を呈し嫌味を並べ立てる鳥居を威圧する遠山、城内居室は金戒光明寺方丈、先のシーンより東寄りで、虎の襖も映る。

2016/9/8

■ ご存じ金さん捕物帳 第9話「胡弓が呼ぶ必殺拳」1974.11.24NET/東映

 回船問屋の寮から漏れ聞こえる聞きなれぬ音曲、果たして事件性あり。唐美人と阿片で役人を操る悪党は、異国船に海賊行為をはたらくという荒事もしてのけていた。
復讐を果たした異国人には、格別のはからいを見せるお奉行であった。

ロケ地
  • 松浦屋向島寮、嵐山公園料亭・(内部はセット撮り)。魚留が風山に接触する段では、中ノ島橋たもとも映る。
  • 松浦屋船頭殺害について与力とツナギをとる金さん、大覚寺五社明神。後段にも出る。

2016/9/7

■ ご存じ金さん捕物帳 第8話「殺しが結んだ夫婦医者」1974.11.17NET/東映

 町衆に神様扱いされている医者が殺され、次いで彼の弟子筋も命を狙われる。彼らに勝山藩のご家老を治療されては困る向きの仕業、金さんの介入で悪は懲らされ、市井には名医の跡取りが出現するのだった。

ロケ地
  • 勝山藩邸へ赴く途中竹庵の駕籠が襲われる夜道、大宮川(刺殺後、駕籠は河原に蹴り落される)。検分の画は昼間、走井橋上を竹庵の娘の八重が走ってくる。
  • 長崎遊学を終え帰還した望月、走るがしまい船を逃すくだり、広沢池東岸(葦原〜船着)。同じく乗り損ねた太吉が居合わせる。設定は六郷渡し。
  • 望月を浪人が襲う川崎の町角、日吉大社東本宮参道坂。太吉の介入でかすり傷で済む。
  • 望月を待っている八重、日吉大社奥院参道坂下祠前。望月と太吉は東本宮側から歩いてくる。
  • 家老の手術を行うとして望月が誘い込まれる近江屋の寮イメージ、中山邸門

2016/9/6

■ ご存じ金さん捕物帳 第7話「花嫁姿を冥途で見た」1974.11.10NET/東映

 一人娘が玉の輿という親爺、しかし彼の前科が幸福に影を差す。命をもって過去を清算するかたちとなり、仮祝言は彼の仏壇の前で執り行われるのであった。

ロケ地
  • お秋の縁談が駄目になったらしいと話すお雪とおみち、大覚寺聖天堂前。

2016/9/5

■ ご存じ金さん捕物帳 第6話「八百八町を逃げる男」1974.11.3NET/東映

 印象を聞いただけで、そっくりに描き上げる絵師あり。押し込み強盗の人相書に一役買うが、遠島となった凶賊が島抜けしたからタイヘン、絵師の爺さまはタイトルの如く逃げ回り、金さんに保護されることになるのだった。
賊の思惑が、お礼参りではないところがミソ。

ロケ地
  • 逃げ回る絵師・写沢、セット町並みから赤山禅院へスイッチ。参道坂(石段)を駆け上がったところで女掏摸・おさよとブチ当たり、その後本殿に潜むが「影」は迫る(実は金さん)
  • 仙吉が土左衛門となって浮く溜池、赤山禅院本殿脇池(切石橋の反対側)
  • 紅屋一味の前に立ちはだかり、写沢連れ去りについて難詰する太吉、赤山禅院本殿・拝殿間。太吉はのされてしまうが、引き上げる一味からおさよが画を掏り取り。
  • 事後、仙吉が娘・佳代を捨てたのは、彼女のためを思ってのことだったかもと太吉に話す金さん、上賀茂神社神事橋上。ここへ、ひどいご面相に描かれた娘たちが写沢を追いかけまわしてやってきて、二の鳥居続きの朱玉垣の方へ戻ってゆく。

2016/9/4

■ ご存じ金さん捕物帳 第5話「汚れた千両箱」1974.10.27NET/東映

 回船問屋から二千両が奪われ、金箱を運んでいた手代と、「彼を殺した」太吉が犯人とされるが、もちろん裏あり。
話の要は、後妻に反発してグレていた手代の倅で、金さんは事件の解決とともに彼の更生をはかるのだった。

ロケ地
  • 番所に括られていた太吉を救出した源次、二人逃げてくる町角は今宮神社境内。東門内側で、築地の狭間の向こうに石橋が見えているほか、摂社も映っている。
  • 手代と駕籠舁きを襲って殺した浪人と遊び人、メッタ斬りで浮く三味線堀は広沢池東岸汀。「狭い感じ」に仕立ててある。
  • 松葉屋から出た金箱搭載の駕籠が入ってゆく、黒駒の黒兵衛親分の根岸別宅、中山邸参道と門。中はセット撮り。

2016/9/3

■ 伝七捕物帳 第八回「恋女房、涙の縁切り」2016.9.2BSP

 父の罪を覚ったお俊は、伝七にかかる迷惑を思い身を引こうとする。彼女が心にもない愛想尽かしを演じているさなか、白骨死体発見の報が飛び込んできて、伝七は話半ばで飛び出してゆくのであった。
五年前行方不明になったお町のダンナを死体にしたのも松蔵、悪行は一気に暴かれてゆく。

ロケ地
  • 北町同心・柳本が骸となって発見される氷川神社境内、普済寺鐘楼門前参道脇林間。
  • 柳本が使っていた岡っ引・松蔵の家へやって来る伝七、元は長崎屋妾宅だったという家は大覚寺望雲亭。門前にいると松蔵が帰ってきて、話を聞くシーンは建物の縁先で(大沢池越しに塔が映り込んでいる)
  • 家を出て菊乃屋にいたお俊だが、松蔵が連れ出し。このことを知った伝七が走る町角、妙心寺大庫裏脇路地(南へ走る)
  • お俊を人質にとられて松蔵と対峙する米次、このとき語られる島抜け時の回想、火を焚いて暖をとる林間は酵素か。飲まず食わずで辿り着き水を飲む川は酵素河川敷、その後やっと江戸へ近づく街道筋は酵素ダート、第一話と同じ画。
  • 松蔵の回想、彼の正体に気付いた柳本のダンナを撲殺した竹林、大覚寺竹林

2016/9/2

■ ご存じ金さん捕物帳 第4話「ああ!幻の潜水船」1974.10.20NET/東映

 沈船から御用金を引き上げて大儲けという夢を見せられて、町衆は無尽の金を騙りとられかける。見せ金の段階で怪しんだ金さん、寄り合いが持たれる料亭に長屋の娘たちを送り込むほか、知り合った女掏摸も用をつとめ、そのうえ騙りを親の仇と狙う青年も加わって大騒ぎ。騙された学者が、風山に潜水船をつくらせようとするおふざけも入っている。

ロケ地
  • 八兵ヱの見せ金に一役買わされた女掏摸・おさよ、約束の金を貰う町角は上賀茂神社ならの小川畔摂社前。祠裏に金さんが潜んでいて、八兵ヱが去った後掏摸に接触、「仲間」に引き入れる寸法。祠の屋根越しに流れを望む、高所からの画も。

2016/9/1

■ ご存じ金さん捕物帳 第3話「あらくれ一代」1974.10.13NET/東映

 十年も家を空けていた山師の親爺だが、倅が立派に成人しお店のお嬢さまの婿がねとなったことが嬉しくて仕方ない。しかし当の倅は鬱々、縁談を断って貧乏長屋の娘を選ぶという。怒った親爺、その娘の殺人未遂アリバイ証言を拒むという挙に出るが、やがては情にほだされるのであった。

ロケ地
  • 長屋の娘・お照が、越後屋のお嬢様・おしのを呼び出し、多吉をあきらめてくれと懇願する水天宮、今宮神社。おしのは楼門を入ってきて、摂社脇でお照と対峙。二人話している「たきち」のことを漏れ聞き自分がモテていると思い込んでニヤける「太吉」は石橋たもとに。
  • 水天宮からの帰り、新大橋を渡った先で鼻緒を切り、立ち止まったおしのが「大川」へ突き落とされるシーン、中ノ島橋
  • お照がアリバイを聞かれての回想、水天宮から浅草へ向かう途中、自分を売り飛ばそうとしたヤクザたちを見て隠れ、逃げ出した先で酔った熊五郎に突き当たった町角、五社明神か今宮境内か。
  • 夜に他出する越後屋の番頭(お嬢様にフラれた男)を、金さんに言われ尾行する太吉、入り込む橘神社、木島神社。本殿前から林にパン、摂社の稲荷へ。ヤクザと接触したあとそこに座り込んでいる番頭を太吉がつつくとグラリ、殺されているという寸法。

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