時代劇拝見日記
2017年8月

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2017/8/31

■ 遠山の金さん 第78話「三日月心中 鈴を鳴らす女!」1983.12.8テレ朝

 恋しい男に偽装心中を持ちかけられる娘だが、自分だけ突き落とされる。男は後妻とつながっており、その裏にはもっとあくどいライバルの両替商が控えていた。
娘は助かっており、記憶喪失になったり再度殺されかけたりと、その後も散々な目に遭うが、お奉行は誠実な手代との仲を取り持ち、めでたく〆る。

ロケ地
  • 近江屋の娘・おさよが伊之吉(久吉偽名)とデートするやしろ、大覚寺五社明神本殿前。
  • 偽装心中を持ちかけられ行く崖、保津峡落合落下岩(はじめ見上げの夜景シルエット、書割くさい三日月が出ている。寄った画は夜仕立て。検分は昼間、金さんはトンネルの方から崖道を来る)
  • 金さんが近江屋手代・新吉から聞いた話をその通りと報告するお竜、大覚寺護摩堂脇。後段、薬売りに化けた早田さまも一緒に報告の段では、金さんが裏手基壇に腰掛けていて、石仏も映り込んでいる。
  • 柳橋の船宿へ行くのに、川端を伝い歩く久吉、中ノ島橋下手中州法面(南側、橋は映らず。流れは濁流)
  • お嬢様の死体が上がらないことに不審を抱いていた新吉、川下を歩き回るうちお使い中の「お鈴」とばったり出会う橋は中ノ島橋。追う際はすぐにセット船宿付近へスイッチ。
  • 久吉が入ってゆく、近江屋根岸寮(病のあるじが療養中)大覚寺望雲亭

2017/8/29

■ 伝七捕物帳2 第四回「伝七、狐に化かされる」2017.8.25BSP

 両親の辛い記憶ゆえ目明しを憎む女賊に、とんだ因縁をつけられる伝七親分。しかし、人を思いやる誠の心は、スレた姐さんのねじくれた心にもちゃんと届く。

ロケ地
  • かっぱらいを捕える伝七、神護寺石段。毘沙門堂五大堂の前に露店演出、店の向こうからお仙が伝七を見つめている。
  • 伝七がお仙に羽織をとられる茶店、神護寺和気公廟所前に設営。山門が映り込んでいる。
  • 両親の墓に参るお仙、普済寺墓地。ここへ縄手の十蔵一味が現れ、仲間に戻るよう迫る。
  • 十蔵から逃げたお仙、伝七と鉢合わせの塀際は摩気神社本殿裏手塀際。立ち回りは林間、伝七は手傷を負ったお仙を連れて逃げ出す。
  • お仙を手当てするため入る壊れた水車小屋、酵素河川敷に設営。探し当ててきた一味と立ち回りは川べりで。20年前お仙が十蔵に拾われた際の回想シーンで、水車が回っているさまも映る。
  • お仙が流人船に乗せられる船着き、大覚寺大沢池船着(大)。これに先立って、「河口のような地形」が映し出される。

2017/8/28

■ 伝七捕物帳2 第三回「謎の仇討ち、瓦版騒動始末」2017.8.18BSP

 とある仇討ちを報じた瓦版が、摘発を受ける。表向きは武士を愚弄するとかいう名目だが、伝七親分が当初から疑義を挿んだように、仇討ちそのものにからくりが隠されていたのだった。
久々、南の妖怪登場。

ロケ地
  • ネタ取りのため伝七らのあとをついて歩く九ッ屋の二人、大覚寺放生池堤(先に映る水面にはオオバン)。ここへ仇討ちと声、行ってみると姉弟VS浪人の対決がなされている広場は護摩堂裏・心経宝塔前(ぐるっと露店が囲む)
  • 早瀬が南の山田に「曽我兄弟にことよせた皮肉の瓦版」を見せる町角、妙心寺大庫裏脇クランク。
  • 遠山が鳥居に今回の件を告げ下僚の処分を求める城内御廊下、金戒光明寺方丈前縁。庭からの画と、座敷からのと両アングル。触れ太鼓演出。
  • 南町奉行所、大覚寺明智門。北岡与力と山田同心に永の蟄居が言い渡されるくだりのイメージ。

20178/13

■ 伝七捕物帳2 第二回「めぐり逢い、悲しき草笛」2017.8.11BSP

 お店勤めの女を誑かし引き込みに仕立て、用が済むや殺す外道の盗っ人。これを追う伝七親分は、一味の凄腕と対峙することになるが、その男には二重三重に複雑な事情があるのだった。
お咲がおめでたと判るが、お俊はおかしな雰囲気を嗅ぐ。

ロケ地
  • うつぼの嘉兵衛一味の色悪・政吉がお幸と会う茶屋、八幡堀舟橋近くの民家に仕立て。前の堀に舫った船に仲間が寝そべっていて、出てきた政吉を乗せて去る。
  • 政吉追跡を阻んだ男が隠密回りと知らされたあと、奉行所から帰る伝七を待ち構えている左内、妙心寺大庫裏脇路地、鐘楼脇。
  • 政吉を船で待っていた男が参詣する神社、天照皇大神社。本殿で参拝後、舞殿まわりで遊んでいた子に飴をやる。舞殿には隠居ふうの老人がいる。
  • 睦みあうお幸と政吉、大覚寺天神島木の根方。このときお幸の肌にひどい火傷の跡を見て、左内は火事の記憶フラッシュバック。
  • 水辺に佇むお幸に接触、14年前の火事のことを聞く伝七、八幡堀明治橋下堀端。
  • 草笛を吹く左内、天照皇大神社舞殿に腰掛け(参道石段のロングからズームイン)。「妻子」と過ごした日々を思う、その情景は大沢池畔と思われる。
  • 一味をあざむくため、伝七に偽の押し込み先を伝える左内、八幡堀新町浜
  • 捕物のあと、左内がずっとお幸を捜していたことを聞かせる伝七、草笛を吹いてくれた「父」の姿が思い出される水辺は大覚寺放生池堤
  • 江戸払いとなったお幸を見送る伝七たち(もちろん左内も一緒)大覚寺遣水跡。池畔に茶店仕立て。

2017/8/10

■ 遠山の金さん 第77話「人呼んで“桜吹雪の女”と発します!」1983.12.1テレ朝

 六年前の義賊・桜小僧が再び出るが、今度のは大柄だし凶行を仕出かすし、何か違う。そしてそやつらニセモノなうえ、とんだ尻尾がついていた。
桜吹雪をまとった「姐さん」と、金さんの桜のダブル披露も見られる。

ロケ地
  • 贋の桜小僧の彫物を施した弟子を問い詰める彫辰、大覚寺五社明神祠裏林間。検分には金さんも駆け付け悼む。
  • 永代そばの清次の店へ赴き、桜小僧の正体を指摘しこれ以上の活動をやめるよう忠告する金さん、二人話す裏の土手は広沢池東岸土手・漁具あしらい。

2017/8/8

■ 遠山の金さん 第76話「愛か真か 岐路に立つ女!」1983.11.24テレ朝

 鳶の亭主と赤子と三人、幸せそうな一家には「過去」あり。陰謀に踊らされ、幸せを壊しかけた「赤子の父」だが、金さんの奔走で彼の激情は収束する。

ロケ地
  • お竜を連れて出かけた金さんが、お種と貞吉を見かける神社、吉田神社竹中稲荷。夫婦のお参りは本殿、帰り道おもちゃを求める露店は参道重ね鳥居下に演出。
  • 長次が寄場を脱走するくだり、ロングの画は罧原堤下に設営か(バンクフィルムっぽい)。近景は広沢池東岸、汀に柵などあしらい。長次は木にかけたロープを使い、葦原に潜む仲間の船に飛び乗る。
  • 長次がお種を待つ夜の小網町河岸、広沢池東岸。沖の屋形船の窓が開いて、筒井がお種に無体を仕掛けているさまが長次の目に。船頭が金さんに入れ替わっていてお種は無事。このあと亀蔵一味と立ち回り。

2017/8/7

■ 伝七捕物帳2 第一回「女将の意地、涙のにぎり飯」2017.8.4BSP

 幼い頃別れたきり、今も離ればなれなうえ、名乗れぬ姉妹。しかし互いを思い遣り、助け合おうとするこころは、なにひとつ変わっていないのだった。

ロケ地
  • 吉原の文使い・喜八が殺されて見つかる不忍池、大覚寺天神島鳥居下。
  • 喜八殺しの犯人と目されるお尋ね者を見つけ追う勘太、八幡堀堀端。設定は蔵前。
  • 旅姿のお咲を見送る正助、大覚寺大沢池北辺並木(設定は日本堤か、ぼんぼりをあしらってあり、吉原通いと思しき市民がそぞろ歩く演出)。その直後に伝七とばったり。
  • 虎の子の銭を腹に巻いて故郷へ向かうお梅、船でゆく掘割は八幡堀(白雲橋から下流方向見下ろしの図)
  • 名主宅は日本民家集落博物館の摂津能勢の民家。はじめ竹林越しの画で出て、後段米俵を搬出するくだりでは西側が映る。
  • お梅が額づく父母の塚、普済寺門前の林間にあしらい←ここで襲撃者が出るが、旅姿の伝七親分が出て撃退。
  • 米を積んだ大八を曳いて江戸へ戻るお梅、大覚寺竹林。親分が後押し。
  • 荷を船に積み替える河岸、広沢池西岸湿地、ヤナギの大木のある葦原。ここは、むかし妹のお清が女衒に連れられ船で去ったところでもある。
  • お梅と伝七が乗った戻り船、広沢池。ロングの画では東望、船は南へ向かう。
  • 番頭・弥兵衛に蔵前へ連れていかれ、板倉屋と山形屋に弥兵衛への俵屋譲渡を迫られるお梅のくだり、蔵前イメージは八幡堀、白雲橋から上流方向望む図。

2017/8/5

■ 遠山の金さん 第75話「小悪魔のような仮面の女!」1983.11.17テレ朝

 唐人飴売りのはねっかえり娘が、大奥出入りの呉服商の命を狙うのは、深い訳あり。しかし彼女の想いは、外道どもに利用されてしまう。
初手から見ていた金さん、娘が父を殺すという事態は回避させるのであった。

ロケ地
  • 江戸城イメージ、姫路城(小天守見上げ)。大奥七ツ口へ納品に赴く北島屋のくだり。
  • 金さんが早田とツナギをとる茶店、大覚寺大沢池堤に床几など置いて設営。対岸の護摩堂が映るシーンも。池には睡蓮旺盛に繁茂。後段、同じくツナギのシーンと、ラストにお光見送り(父母供養に巡礼に出る/茶店前では唐人飴売りが口上を述べている)が来る。早田が桜餅を貪り食うさまが描写されている。
  • 北島屋の女将について女中たちが噂するのを聞き、亡母のことが想起されるお光、母が死んだ田舎家の戸のスリットから見えた里の情景、北嵯峨農地。野焼きの煙たなびく。
  • 早田が大奥御女中に聞き込みのくだり、墓参の御女中に話を聞く墓地、不明(五輪塔たくさん)
  • 詫びる父に毒づくお光を外へ連れ出しお説教を垂れる金さん、大覚寺天神島祠脇。
  • 北島屋毒殺のかどで猫目に連行されるお光、途中「剣戟に巻き込まれ」逃げるが、女将と舎弟に加え陶らが出てヤバいところへ金さん、の町角は大覚寺五社明神。これがラス立ち、夜間撮影。設定は八幡境内。

2017/8/4

■ 遠山の金さん 第74話「越後三味線 さすらいの女!」1983.11.10テレ朝

 瞽女悲話、生き別れの妹を求めはるばる旅してきたおもんは、物騒な事件の「目撃者」となったことから狙われ、当の妹はあろうことかその「一味」の下っ端で、的が姉と途中で知るという悲劇が出来する。
瞽女の旅のシーン、松山容子の仕込み杖での殺陣等、見どころ満載の一作。

ロケ地
  • はげ山の尾根道をゆく瞽女たち、湖南アルプス尾根筋(砂山の谷筋から見上げのロングからズームイン)〜山上の草原(近江か丹波か)落合トンネル(アオリ)〜堰堤上の木橋(橋直下に細い流れ)落合崖道〜谷川の小橋(琴滝下の流れ?)落合巌
  • 高畑と徳次が老山師・松兵衛を殺害した滝壺(奥秩父・大滝村の滝壺)琴滝滝壺(右岸側の岩に腰掛けお昼をつかっていた)。犯行を「見ていた」女がいたのは滝脇・中腹の祠。
  • 秩父路を走るお竜(松兵衛の死の真相を探りに出張)琴滝下手川沿いの並木道。松兵衛の墓をあばくシーンは深い林の中に演出。
  • 女掏摸・おつやが、若い瞽女三人を連れ出す夜の神社、大覚寺五社明神。鳥居付近で仲間の男たちが出て殺害。残りの瞽女二人の始末もここで命じられる。翌朝の、瞽女三人の死体検分は舞殿脇。後段、自らを囮に暗殺者を待つおもんのシーンは祠脇の木の根方、出るのは金さん。
  • 三人の瞽女が葬られる野末の塚、北嵯峨農地小丘
  • 実はおもんの妹だった女掏摸・おつやをエサにおもんを消そうとする高畑ら、罧原堰堤下右岸河原。堰堤直下の川中に入っての立ち回りもある(おもんの耳を封じるため、堰堤の水音を利用という悪辣な考え)。松尾橋上手右岸汀も、ここへ行く道として使われる。

2017/8/3

■ 遠山の金さん 第73話「おんな牢秘話 二匹の女ねずみ小僧!」1983.11.3テレ朝

 女賊は、勘定吟味役の屋敷で、着服したと思しき金の延べ棒を見る。そのことで執拗に追われ、生き別れの双子の姉が女ねずみ小僧として捕らわれてしまう。
妹の身代わりで死ぬ覚悟の姉、父の仇への復讐に燃える妹、双方に関わった金さん、巨悪を懲らし、哀れな姉妹に情けをかけるのであった。

ロケ地
  • 阿漕な両替商・中井屋に「殺された」植木屋夫婦の死体が遺棄される墓地、二尊院墓地(無縁墓?の集合墓前)

2017/8/2

■ 水戸黄門 第三部 第9話「愛のむち」1972.1.24TBS

 あらぬ罪を着せられ切腹した侍、家名断絶にもかかわらず、残された妻は倅を厳しく養育する。老公が関わったことで、一片の申し開きもせず自裁した武士の名誉は復され、彼を陥れた者どもは断罪されるのであった。
この悪党どもを利用して、藤吉とお新が老公を狙う一幕もある。

ロケ地
  • 浜松へ向かう老公一行、幼い侍の子が苛められているのを見るやしろは酒屋神社参道入口。前後の道もこの付近と思われる(谷地田の道、両側松林の道)。子の家(城下はずれの吉住家)はセット。
  • 先の宿で老公を待つも来ず、気になって出てゆく弥七のくだり、彼を尾行するお新と藤吉は走田神社社務所前、弥七は社叢脇の道を南へ。
  • 吉住の遺児が道場へ通う道、鳥居本八幡宮林間。後段、母が送ってゆく夜道も同所。立ち回りシーンもある。
  • 遺児が和尚から学問を習う常光寺、神光院。中興堂内部も使い、母が帰ってゆく際には山門も使われている。
  • 浜松城イメージ、本物の天守。殿さまが母子と会う居室はセット撮り。
  • 当地を発つ一行、通りかかる浜名湖畔は琵琶湖西岸、白砂青松。

2017/8/1

■ 遠山の金さん 第72話「闇祭り 狙われた花嫁行列!」1983.10.27テレ朝

 婿取りしたばかりの遠州屋が、婿ごと射殺されるという悲劇が出来。闇の中正確に眉間を撃ち抜いた技や、お城御用にまつわる黒い霧をあばく金さん、悪を懲らし、残された女のフォローもぬかりないのであった。

ロケ地
  • 父と夫の墓に参るお孝、西方寺小谷墓地か(鬱蒼とした林に縁どられた傾斜地、墓石の間にも木が生えていて草がち)
  • お孝の回想、結婚前忍び会う二人、簪を貰った祠は大覚寺天神島
  • スナイパーの素性に思い当たり、甲州へ確かめに行くお竜、走る夜道は大覚寺大沢池北辺並木か(夜仕立ての画)
  • お孝抹殺に失敗したあと不調を叱る仙石、山岡頭巾つけて入ってゆく別業は大覚寺望雲亭木戸。中はセット撮り。
  • お孝が惣六に呼び出されて行く夜の鳥越稲荷、鳥居本八幡宮。鳥居前に来たお孝を撃つが外し、惣六はその場で始末される。人数は石段上からわらわらと湧く。お孝は金さんおびき出しのため拉致される。

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