時代劇拝見日記
2017年9月

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2017/9/29

■ 遠山の金さん 第96話「妖剣秘話 裏切られた女!」1984.5.17テレ朝

 「命講」なる保険商品は、まるっと詐欺。金がために命をとられる市民が出るほか、アル中の父を抱える芸者の姐さんが恋人に見返られる。桜吹雪が舞い、グルの侍ごと成敗してのける。

ロケ地
  • 荷車が暴走し怪我人が出る坂、吉田神社境内坂(大元宮付近)。坂に露店多数演出。
  • 亡母の保険金を受け取りに行く途中、暗殺されかかる手代、今宮神社石橋。お竜の針が阻止、金さんも駆け付ける。
  • 逃げた「辻斬り」新三郎が、決心のお参りに来た仁平と出くわし斬り捨てる境内、今宮神社稲荷社前。金さんが駆け付けたとき、親爺は摂社前に倒れている。
  • 金さんがせっかく励ましてくれて立ち直りかけたのにと慨嘆する桜子、永観堂弁天社参道橋上。奥にも橋とそれに続く坂が来る構図。桜子は、父の遺した命講の木札を橋に打ち付け割り、水に投げ捨てる。設定はお玉が池。

2017/9/27

■ 遠山の金さん 第95話「母恋いオルゴール 旅路の女!」1984.5.10テレ朝

 十八年間離されていた母子の再会、その起こりにも転機にも物騒な事件が関わっていた。タイトルのオルゴールはシューベルトの子守歌、全編を通じて鳴っていて印象的。

ロケ地
  • 黒岩屋の女将・お絹(盲いてからは押し込め同然)が願掛けに通うやしろ、鳥居本八幡宮本殿。たまたまるいもここを拝みに来ていて、母と知らず会話をかわす。何回か出てきて、西田良が狙っているときもある。
  • 自身番を出てきたるいを呼び止め話を聞く金さん、茶店は上賀茂神社藤棚そばに設営。
  • 黒岩屋藤兵衛のことを金さんに報告するお竜、渡月小橋上。橋下手湛水域をすべる船を見て、金さんは美濃屋へ油を納入するものと気付く。
  • 川辺に佇みオルゴールを聞くるい、上賀茂神社ならの小川(右岸)。目明し・源太が狙うが、神事橋に猫目が来て水入り、再び襲う際は金さんが阻止。

2017/9/26

■ 遠山の金さん 第94話「女豹が狙った42人の大スリ軍団!」1984.5.3テレ朝

 山王祭の賑わいを狙い、掏摸が大挙して江戸へ。それへの警備がなされるなか、北町奉行失職を狙った大陰謀も進行中なのであった。
次郎吉登場回、幇間芝居が光る。

ロケ地
  • 橋たもとに番所を立てての旅人詮議、流れ橋
  • 禰宜が神君絵姿の祠の鍵を黒兵衛に渡す夜の山王神社、今宮神社舞殿脇〜東門。ここで禰宜と、目撃者の巫女(お蝶の妹)が殺される。検分は昼間、東門で。
  • 遠山奉行が老中・阿部に呼ばれ、山王祭警備の特任を申し渡される際のお城イメージ、姫路城天守(堀留から見た図)
  • 掏摸が大量に出る雑踏、大覚寺心経宝塔前広場。このあとお蝶の前に次郎吉が立つ。追っ手とのバトルもあり、金さんも出る。このシーンは大沢池堤か(後段、祠の合鍵を作った錺職が消されるのも同所)
  • いよいよ神君の絵姿を盗みに入る黒兵衛たち、今宮神社本殿(中はセット)。ラス立ちは稲荷社まわりで。
  • 白州で奉行に貰った指輪が犯行の抑止になるお蝶、掏摸を思いとどまる雑踏は大覚寺心経宝塔前広場

2017/9/25

■ 遠山の金さん 第93話「銃口に立つ!みちのく肝っ玉姉さん」1984.4.26テレ朝

 南部から出てきた姉弟の情話、姉の愚痴に腹立てて飛び出した弟は、その技術を悪党に見込まれ、連発銃の作成に携わっていた。
みちのくの情景に合わせてか、お江戸の風景にも雪。

ロケ地
  • おふくが江戸へ着くくだり、雪降りしきる矢切の渡しは罧原堤か。音楽つき。
  • 銃密造が行われている昇雲寺、西明寺。山門、本堂まわりを使う。雪景色。セットでも雪演出。「ふいごの煙が出ている庫裏」は別撮りか。
  • おふくの告白シーンで出る南部の在所、バンクフィルムか。山裾の里、前景の田畑に厚く積雪。

2017/9/23

■ 伝七捕物帳2 第八回「新たなる命、旅立ちの時」2017.9.22BSP

 叔父も去り、ずっと長屋で暮らすと見えた「夫婦」だが、もとの事情が全く終わっていない。
しかし、十組問屋のヘッドになる野望を「身内」からも阻まれ、大悪党は紫房の十手により斃れるのであった。

ロケ地
  • 南町奉行所、大覚寺明智門。相模屋忠太郎が、実弟・忠次郎を伴い鳥居に会いにやってくる段。
  • 相模屋の荷揚げ場、八幡堀新町浜。段の上に床几が置かれていて、忠太郎兄弟が座す。
  • 長屋に賊が侵入した件を左近に話す正助、随心院裏手林。帰り道の正助、物思いに耽る塀際は随心院裏塀。回想シーンの、弟とお咲に別れを告げ小田原を去ったやしろは大覚寺五社明神舞殿前。正助が襲撃を受け斬られる林、随心院裏手林
  • お咲の回想、夫・勝之進が忠太郎を養子にすると言い紹介した座敷、随心院か。
  • 駕籠に乗せられ、相模屋の根岸寮に連れ込まれるお咲、大覚寺勅使門前で芝居が展開。勅使門前の囲いの門も使われ、門前の橋で当身された際は櫛が御殿川に落ちる。ここは後段、お咲を捜しにやって来たお俊と文治のくだりでも出る。もちろん、伝七親分乱入もあり。
  • 鳥居から遠山に相模屋の企みについて耳打ちがなされる座敷、金戒光明寺方丈座敷。
  • 伝七が相模屋の寮のひとつを窺うところ、文治が根岸だと走ってくる船着、大覚寺大沢池船着(大)。このとき見張っていたのは望雲亭。
  • お俊、用心棒を見てフライングのくだり、随心院裏塀〜本堂脇、書院へ。このあと伝七たち到着し立ち回りの際は、書院前の庭や本堂縁先、廊下、回廊など様々な場所で殺陣。

2017/9/22

■ 遠山の金さん 第92話「南海の女 琉球より愛をこめて!」1984.4.19テレ朝

 薩摩藩士の娘ながら、琉球で育った娘は彼の地を愛し、友も好きな男もいたが、裏切者として追われることになる。彼女が決死の思いで目安箱に入れた訴状は、北町奉行がちゃんと取り上げてくれるのだった。

ロケ地
  • 山道をゆくうりか、琉球の青年たちに囲まれ仕方なく戦い倒して逃げる山道、広沢池北岸小径。
  • 尚真も加わりうりかを追うところ、虚無僧が出て戦闘となり琉球青年二人は斬られドボンの崖地、保津峡落合落下岩。尚真は追い詰められ自ら身を躍らせ、虚無僧の負傷者は仲間に始末され落下。虚無僧は福ちゃんと峰蘭さん。
  • 琉球青年と虚無僧の死体が流れつく河原、清滝河原。猫目が検分しているところをうりかが覗くが、虚無僧が出たため走り去る。後を追うが見失う金さん、坂は西明寺参道坂。
  • 通りかかった早田に目安箱を指してあれは何かと問ううりか、大覚寺参道石橋上。目安箱は大門前に設置されていて、後段うりかが訴状を入れに来る。設定は評定所。
  • 薩摩藩勘定奉行・久保山が滞在する根岸寮(薫蘭庵と扁額)大覚寺望雲亭(入口門)
  • 久保山を訪ね問いただした次第を金さんに報告する早田、大覚寺大沢池(導入は池側から)
  • 琉球で起こった事件等について金さんに報告する早田とお竜、大覚寺大沢池畔に茶店仕立て。
  • 踊り手に化けて久保山を狙うも失敗するうりか、金さんとお竜が助けたあと、訳を問う夜の町角は五社明神付近か。
  • うりかの告白、久保山暗殺をブチ上げる若者たちを宥め、もう一度在番奉行たる父とともに久保山を説得するうりか、容れられるも罠、つけられ若者たちの小屋に案内してしまうハメになる海岸は琵琶湖岸草原(沖ノ島の見え方から東岸と思われる。ヤナギ混じり草原、蘇鉄っぽいのは持って来た鉢植え?)。ここでうりか父役の五味竜太郎も消される(全くの善人)

2017/9/21

■ 遠山の金さん 第91話「京の貴公子 綾小路菊麿さまお成り!」1984.3.29テレ朝

 博打でスった青年は、高価そうなものが入っていそうな公家の長持を見て悪心を起こすが、中身がとんだ代物でこのあと追われることとなる。
奉行の仕事は物騒な中身、あの手この手で江戸へ銃を持ち込もうとする悪党どもを摘発。これに、いろんな手立てを使うのが見もの。

ロケ地
  • 公家の行列が衆目を集める道、相国寺参道植込際。
  • 賭場でスった帰りの新次と清吉がぶつくさ言いながら来る道、相国寺大光明寺南路地。湯屋角で座り込んだところ、大光明寺門(設定・妙林寺)に公家の行列が入ってゆくのを見る運び。以降、門を中心にいろんな使い方がなされる。
  • コソ泥に入り逃げ損ねた清吉が死体で見つかる町角、相国寺鐘楼裏手。金さんとお竜が血の跡をたよりに辿り着く寺門は相国寺大光明寺南通用門(妙林寺)。金さんの背に乗ったお竜が、塀の中を覗き込むシーンもある(大光明寺方丈前庭を公家が二人歩く)
  • お寺の縁下で寝ていた新次が這い出てくるシーン、神護寺か(お堂の戸は蔀戸、燈籠レリーフは鹿)
  • 新次の恋人・お加代が金さんになれそめを語るくだり、大覚寺護摩堂裏〜五社明神(祠群前、有栖川畔)
  • 新次のことを早田らにツナぎ指示を出す金さん、神護寺和気公廟所(玉垣の中)。後段にも出る。もうひとつ出るツナギのお堂も神護寺か。
  • お加代がさらわれ、「向島洲崎大国屋寮へ来い」との脅し文を受けて駆け付ける新次と金さん、船を調達してゆく段では、広沢池を滑る船を、南岸の澤乃家のバルコニー越しに見た図もある。寮の入口は大覚寺望雲亭
  • お裁きを終え廊下をゆくお奉行に、箱根へやった早馬の報告を持って来る早田、相国寺方丈裏廊下

2017/9/20

■ 遠山の金さん 第90話「哀愁の羽蝶蘭 消音銃の女!」1984.3.22テレ朝

 甲賀忍びの哀話、埋もれてゆく里と技術を惜しんだ長の娘は、江戸へ出て「仕事」に手を染めるが、雇い主は彼女を使い捨ての道具としか思っていなかった。
姉を案じて追って来た妹あり、金さんは彼女が罪を犯すことのないよう立ちまわるのであった。

ロケ地
  • お美津と源太が里を発つくだり、不明(雑木の山とダート山道)。このあと広沢池西岸沿いの道(池側から湿地越しの図)北嵯峨農地農道(農道を畦道沿いの溝から見上げ)
  • お中臈暗殺が行われる真龍寺、西明寺。供侍と駕籠は山門前に控え、住職に案内されるお浦の方は本堂廊下から回廊。室内はセット撮り。
  • 源太が寺を訪ね歩くくだり、ひとつは相国寺塔頭か。
  • お信乃の死体が上がる大川、広沢池東岸
  • お信乃の死体についていた葉っぱについて早田に告げる金さん、吉田神社竹中稲荷参道重ね鳥居下。
  • 埋葬される寸前の姉・お信乃を確かめにくるお美津、墓地は相国寺か。

2017/9/19

■ 遠山の金さん 第89話「決死の殴り込み 死装束の遠山金四郎!」1984.3.15

 奉行がお供していた、将軍の世子が狙撃されるという事態が出来。テロは失敗するが犯人探しがタイヘン、どうやら御三家の筋。老中から捜査中止の圧力がかかるが、無残にも始末された実行犯三人の哀れさに、桜吹雪は立ち向かう。

ロケ地
  • 家斉の世子・敏次郎ぎみ寛永寺御参詣のルート、仁和寺塔前石畳〜中門内側参道←ここで林間から狙撃。失敗した浪人三人組が逃げたすえ田宮に始末されるのは下鴨神社糺の森池跡
  • 江戸城イメージ、姫路城天守。老中からおおごとにするなと申し渡されるくだり、奉行登城シーン。
  • 釣りの金さんに声を掛ける早田、大覚寺天神島池端(対岸からの画もあり、半分水につかったヤナギが生えている)。お竜も現れ、紀州家への疑惑が話される。
  • 証拠となる念書が見つかるものの、司法への提出を拒んだつや、武蔵へ帰ろうとするものの金さんの言葉に思い直し踵を返すところ「一味」につかまり連れ込まれるやしろ、大覚寺五社明神。本殿から、家老のほか人数がわらわら出てくる。

2017/9/16

■ 伝七捕物帳2 第七回「引き裂かれた絆、夫婦湯のみの契り」2017.9.15BSP

 回船問屋殺しで捕まった大工見習の青年、お咲を連れ戻しに来た叔父と青年の母の事情、そして正助の過去がひとつことに収斂してゆく。
好きあった者たちを引き裂くのをヤメにして去ってゆく老武士、というイイ話で、今回は〆る。

ロケ地
  • 小田原藩上屋敷を窺う正助、随心院薬医門
  • 帰り道に出ていた露店で揃いの湯呑を求める正助、大覚寺遣水跡
  • お駒の店を覗いていた相沢を呼び止める伝七、八幡堀明治橋上。
  • お駒の回想、「二人」甘酒をのんだ神田祭、大覚寺心経宝塔前広場に演出。
  • 去りかけた相沢、もうじき神田祭と話す堀端は八幡堀新町浜。ここへ、太一脱走の知らせが入る。相沢も一緒に走ってゆく(セットにスイッチ)
  • お咲の回想、木に登りたいと新助に言った幼い日、大覚寺遣水跡のヤナギ、池畔。
  • お咲の懐剣から出てきた書付のことを左近に話す正助、随心院裏手林。十年前の正助出奔は弟・勝之進の仕組んだことと聞かされる。

2017/9/15

■ 遠山の金さん 第88話「愛か憎しみか灼熱の女人形師!」1984.3.8テレ朝

 駆け落ち者の若夫婦が作る竹人形が、恋のまじないとして大評判をとる。気張って増産の矢先、亭主が殺されてしまうが、事件は金さんが解決し、妻は墓と姑と竹林を守って生きてゆくと誓うのだった。
やがて来るバブル景気による、地上げブームを予感したかのごとき作品。

ロケ地
  • 房吉の家がある、根津権現町の竹の里、わらびの里か。竹林のほか、南へ通じる道も映っている。
  • 釣りをしている金さんに、房吉の吊りのことを報告しに来る早田、大覚寺放生池堤(釣り糸は大沢池側に、周囲は紅葉)
  • ところの元締・勘兵衛(小田部通麿)が前日のあがりを届けに毎日行く辻堂、大覚寺護摩堂
  • 妻恋人形を前にくだを巻くお志津、下鴨神社泉川(右岸側、切石橋を渡って金さんらが保護に来る)。事後、人形を流すも金さんに「アレは効くらしい」と聞き慌てるお志津も同所。

2017/9/14

■ 遠山の金さん 第87話「意外!早田彦十郎が結婚サギ師!!」1984.3.1テレ朝

 金さんの片腕・早田さまを騙る男が現れ、女をだまして死に追いやる、商家から多額の借金をしてのけるなどやりたい放題。
悪は懲らされるが、早田さま一時出仕停止・妻子に去られるなど、ヒドい目に遭う。

ロケ地
  • 染奴の吊りの検分、「早田を恨む」趣旨の遺書が懐に。鎮守の森は河合社か竹中稲荷か。
  • 自分を騙した男への天罰を願う油問屋の娘・お峰、吉田神社竹中稲荷本殿。右近が現れ、拉致。
  • お峰の父の回想、一月前ヤクザ者にからまれたところ「早田」が現れやっつけ爽やかに笑った茶店、広沢池東岸汀に設営。
  • 右近から油問屋に投げ文が届いたあと、早田を呼び出し出動を促す金さん、竹中稲荷参道脇・仕切りの朱玉垣脇。

2017/9/13

■ 遠山の金さん 第86話「料亭女将殺人 真犯人にされた金さん!」1984.2.23テレ朝

 酔った姐さんにからまれて酒のお付き合い金さん、その晩に女が殺されて犯人にされてしまう。みごとな黄楊の櫛を持っていたその女、大いに訳ありで、八丈島における不正伐採と悲惨な職人殺しが暴き出されるのであった。

ロケなしセット撮り
2017/9/11

■ 遠山の金さん 第85話「危うし女太夫!黒鳩大襲来!!」1984.2.16テレ朝

 奥山で興行中の小屋が、大量の鳩に襲われるという椿事が出来。もちろん仕込みで、座頭の婦人目当ての助平役人が地回りと組んでいた。
芸に生きる踊り手の貞操を守る金さん、若竹太夫は戦うその姿を目の当たりにし感動、踊りに取り入れるのであった。

ロケ地
  • 金さんが鳩を操る怪しの男を見かける境内、東本願寺。広壮なお堂と銀杏並木が沿う塀際、後段早田と調べに来る段では鐘楼が映り込んでいる。両本願寺は大改修されているので、旧態の記憶が怪しいが、鐘楼と大燈籠のスタイルからお東と推測。
  • 町で鳩を調べる早田(変装)、辿り着く寺は西明寺。参道橋〜参道坂〜山門と来て、戸が開かないので難儀しているとお竜が来て引き継ぎ、塀を飛び越えて侵入。その後本堂回廊をくぐり中へ、鳩小屋を見つける次第。
  • 鳩使いの男が肉を与えていたことを金さんに報告する早田、神護寺毘沙門堂脇に茶店演出。
  • 鳩を操る指笛を練習する金さん、神護寺林間(崖際)

2017/9/10

■ 伝七捕物帳2 第六回「駆け比べ、女飛脚走る」2017.9.8BSP

 家の凋落を見かね、自ら女飛脚となった娘。辛さを乗り越え、仕事も貰うようになるが、文箱の中にとんだものを仕込まれていた。
勘太兄哥の恋、親分やお奉行の「覚悟」がドラマにからんでゆく。

ロケ地
  • 勘太がお文の御籤を結んでやった氷川神社、油日神社摂社。後段、親分がお文に文箱改めを頼みに来るシーンにも出てくる。
  • 大川に上がるもと飛脚・駒吉の死体、大覚寺天神島。後段、殺害時の回想シーンにも出て、ドボンあり。
  • 飛脚レースのコース、セット〜大沢池堤(ロングの画と、畑地の方へおりる画とある)油日の谷内田大覚寺梅林(長次郎一家が出てお文を襲う)大覚寺竹林(伝七たちが出て立ち回り)大沢池北辺並木(長次郎たちがひかれてゆく/勘太がお文にレース復帰を促す)

2017/9/8

■ 遠山の金さん 第84話「悪徳のいけにえにされた美人画の女!」1984.2.9テレ朝

 絵師の命である右腕を斬り落とした男は、のうのうと舞い戻り時効をタテに咎めも受けぬ始末。金さんが捨て置くはずもなく、抜け荷をはたらいていたその男と一味はもちろん懲らされるが、奉行のケアは絵師親子の新たな出発にもおよぶのだった。

ロケ地
  • 大坂屋の抜け荷を探っていて殺された目明し・小平太、検分は罧原堰堤下の右岸汀。堰堤の上からのアングルもある。
  • 南町奉行所、大覚寺明智門。仁兵衛に時効の沙汰が下されるくだり。

2017/9/7

■ 遠山の金さん 第83話「悪魔が笑えば恐怖の幕があく!」1984.1.26テレ朝

 御典医を殺害したのは、近頃跋扈する凶賊。奇ッ怪ないでたちと行動には、遠大な野望が隠されていた。
信じていた婿がねに、父や兄を殺され自身も狙われ絶望した女性に、奉行は行く道を指し示すのだった。

ロケ地
  • 天田源伯が殺される夜の町角、大覚寺五社明神。騒ぎを聞き駆け付け、逃げる仙三を追う猫目らのくだりはセット併用。
  • 親戚筋に嫌味を言われつつ大工の怪我を診た伊之助、一息つくところへ金さんが来て行動をほめる水辺は大覚寺大沢池畔。後段、金さんが伊之助を呼び出し佐八殺害は仙三かもと告げるシーンも同所。
  • 妹・ゆみを害しに来た兄・佐八を阻止する金さん、逃げた佐八がかけおりる門前は西明寺山門前、崖から落とされるのは参道、検分は橋たもと。金さんが伊之助に突き落とされる際も同所。

2017/9/6

■ 遠山の金さん 第82話「大奥潜入!顔で笑って心で泣く母」1984.1.19テレ朝

 五年前足を洗った女賊、再び盗みに手を染めた訳は、という哀話。三姉妹が組んでやらかす仕事も見もの、目的の打掛はお奉行の情けで「嫁ぐ娘」に渡される。

ロケ地
  • お駒が赤子を捨てた観音様の境内、仁和寺九所明神本殿前。陰で見守るうち、料亭の女将が拾い上げ。
  • 人相書を見た金さん、質屋殺しの検分を見ていた女がいると早田・お竜に告げる町角、仁和寺経蔵坂下か。
  • 脅迫されたお駒が連れていかれる但馬屋(寮?)、広沢池東岸の建物か(塀は細竹編、前に石橋)
  • 但馬屋に仕事を強要されたお駒が物思う橋、中ノ島橋。金さんが声をかけ仲間に入れろと迫るが、剣突をくらう。
  • 大奥取締・勝山が代参の寛永寺、駕籠と供が待つのは仁和寺塔前。但馬屋が、腰元に作った三姉妹を連れて現れる。
  • 江戸城イメージ、姫路城天守(夜仕立ての画)。御中臈の仏像を盗って脱出する濠は大覚寺有栖川(御殿川合流点、但馬屋の手の者が船を出して待っている)

2017/9/5

■ 遠山の金さん 第81話「剣客秘話 女だてらに道場破り!」1984.1.12テレ朝

 近頃巷で噂の女道場破りは、養父の恩に報いんがため勘当された兄を捜していた。彼女は、己の出自ゆえに、凶賊を目撃して追われる浮浪児を見捨てておけないのだった。

ロケ地
  • 芝の鬼塚道場、大覚寺明智門。はじめ千秋が「頼もう」と入ってゆく際は表から、後段は「一味」の出入りや捕方乱入などで内側から。夜仕立ての画もある。
  • 新吉を連れて兄捜しの途中「一味」に襲われる千秋、大覚寺大沢池畔。お竜が見張っていて、金さんも介入。
  • 兄・一之助を見つけ金さんを連れてくるお竜、呑んだくれた一之助が寝ているのは大覚寺五社明神本殿階。金さんの鉄拳制裁。
  • 千秋が少し目を離した隙に新吉を拉致する一味、大覚寺天神島。スダジイ、祠のほか朱橋も映る。
  • 金さんたちに心にもない強がりを言い江戸を去ろうとする千秋、立ち止まり思い直し踵を返す道は大覚寺放生池堤。護摩堂の陰で見ていたお竜が胸を撫で下ろす(このあと矢場へ報告に行く)

2017/9/4

■ 遠山の金さん 第80話「十六夜殺人 悪夢をみた女!」1983.12.22テレ朝

 悪辣な色魔に強請られていた女は、金を持って行った先で荒くれた人殺しを目撃してしまう。女の心痛は倍加されるが、結果的にはこのことが彼女を解放してくれるのだった。

ロケ地
  • 駒形の船着で殺された船頭は抜け荷に関わっていたと、早田とお竜に告げる金さん、仁和寺観音堂西側林間。木の間からお堂が見えている。
  • 町人姿で探索中の早田をつかまえ、船頭の馴染みの女郎のもとに登楼るよう指示するお竜、仁和寺観音堂(西側)。露店演出。
  • 岡場所の付け馬を金さんに済してもらった早田、そのことを金さんとお竜に笑われるシーンは仁和寺観音堂(南側)。早田は階の外側に腰掛けている。塔が映り込む。
  • お紫乃に接触し、船着で見たことなど問う金さん、中ノ島橋下手右岸河川敷。見上げた橋には通行人を演出。

2017/9/2

■ 伝七捕物帳2 第五回「鬼か仏か、屋台騒がす手拭い侍」2017.9.1BSP

 屋台を曳く者が辻斬りに遭い、犯人の風体は屋台巡りが趣味の旗本に酷似。伝七親分、本人ばかりか見た目怖そうな倅にまで接触、彼らの信を得る。果たして辻斬りは彼らを陥れる陰謀であったが、江戸っ子な決着が爽やかなのであった。

ロケ地
  • 屋台を巡る手拭い侍を尾行する伝七たち、妙心寺養徳院西側路地(クランク)〜衡梅院(旗本・澤口家裏門設定。親分たちは、放生池の生垣越しに見遣る)
  • 澤口の倅・兵馬を屋台に誘う伝七、兵馬が腰掛け父のことを話す階は神光院中興堂階。
  • 堀江市蔵役宅、妙心寺天祥院。勘太らは春光院墓地北側の茂みに潜んで見張る。澤口の中間がこそこそとくぐり戸を入ってゆくのを目撃。
  • 江戸城イメージ、二条城東南隅櫓。堀江が水野老中への追従で提案していたプランを否定する澤口、大喝を食らわすくだり。

2017/9/1

■ 遠山の金さん 第79話「飛燕の張り竹 女染め師お貞!」1983.12.15テレ朝

 あばずれを装い勘当となり、家督を後妻の子に譲ろうとした女あり。しかし当の実家には、あるじを殺めて店を乗っ取ろうとする鼠が巣食っていた。
その女が、男を寄せ付けぬため投げて使う染物の張り竹が、殺しのアイテムになり、悪党の野望を挫く証拠ともなる。

ロケ地
  • お貞が家を出て暮らす向島の小屋、罧原堰堤下右岸河原に設営。小屋の傍には染物を干す架台も作られている。ここへ行く道として、松尾橋下手右岸堤の並木が使われ、罧原堰堤近くの堤から見下ろす画と組み合わせてある。友禅流しは堰堤の真下の瀬で行われるが、コンクリ魚道がばっちり映り込んでいる。

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