はんなり菊太郎2キャスト
菊太郎/内藤剛志
お信/南果歩
お清(お信娘)/石川夢
源十郎(鯉屋主人)/渡辺徹
お多佳(鯉屋女将)/東ちづる
吉左衛門(鯉屋従業員)/多賀勝一
喜六(鯉屋従業員)/井之上チャル
彦兵衛(十阿弥主人)/浜村純
田村次右衛門(菊太郎父)/田中邦衛
田村銕蔵(菊太郎弟)/石本興司
田村奈々(銕蔵妻女)/星奈優里
政江(菊太郎継母)/香川京子

2004年NHK


第1話 「四年目の客」 2004.1.9

 借金のカタにとられた一膳飯屋を取り返そうとムキになる男、腕には島帰りの入墨。過って人を害し逃げ力尽き倒れた雪道で彼を助けてくれた飯屋の娘は、島で過酷な日々を過ごす男にとっての灯、その面影を恋女房と思うまでになっていた。

妙顕寺本堂脇

ロケ地

  • 銕蔵の赤ん坊がいなくなり、すわ誘拐と泡をくって外へ飛び出す次右衛門たち、妙心寺雑華院門。ちょうど帰ってきた銕蔵を加え走るのは雑華院前路地を南へ、二手に別れ若夫婦が走りこむ路地は福寿院道。赤子の声が聞こえるお堂へじりじりと近付く田村家の四人、妙顕寺本堂(若夫婦がここへ走りこむ絵は本堂西面、お堂を窺う場面には本堂前の灯籠が映り込む。刃をかざし踏み込むとお堂の階に姪を抱いた菊さん)
  • 大和屋で前の住民はどうしたと騒ぎ叩き出された藤蔵が佇む夜の橋、中ノ島橋(太一が声をかけおふじの長屋へ誘う)
  • 銕蔵を待つ菊さんがトンボを追う東町奉行所門前、大覚寺明智門
  • 高利貸しの笹屋へ強談判に行った藤蔵が簀巻きにされ放られる橋、中ノ島橋(流れてくる藤蔵を引き寄せる鯉屋の若い衆は中州下手)
  • 自分の不用意な言動でおふじの居所が知れ笹屋に連れて行かれたと知った藤蔵が走る道、大覚寺大沢池北辺並木(菊さんがあとを追って走る)
  • 恋やぶれた藤蔵がゆく山道、谷山林道か(第一シリーズのお氷の道と同所)

*藤蔵は平田満、おふじは岡本綾、笹屋は大和田伸也で手下に谷口高史や伊庭剛。


第2話 「神隠し」 2004.1.16

 子捨ての父が石女の「母」を強請った一件は、菊さんの優しさに包まれて誰も罪に問われず秘密裡に落着。しかし姪にデレデレでお清の不興を買うデリカシーの欠如が大笑いの、大きな子供の菊さんなのだった。

琵琶湖東岸

ロケ地

  • 鯉屋の座敷牢に入れられた竹蔵に代わり、幼い妹たちを見てやるため瀬田へ向かう菊さん、山道は不明。渡る橋は西の湖園地の太鼓橋、家は園地汀に小屋をあしらい。
  • 父に意見を聞きにゆく菊さん、田村家は妙心寺雑華院(門のみイメージ)
  • 桑野屋の嫁・お琴に子は自分の産んだ子か問う菊さん、神光院中興堂
  • 事後、漁師に立ち戻り倅の竹蔵とともに漁に出る勘助、琵琶湖東岸(夕景)
  • 事の次第を語る菊さんとお信、大覚寺放生池堤

*瀬田で赤子を拾い我が子としたお琴に菊池麻衣子、子なきは去れと重圧をかけた姑は馬渕晴子。お琴を強請った勘助は太川陽介、倅の蜆売り・竹蔵は森田直幸。


第3話 「京のかぞえ唄」 2004.1.23

 不当に解雇された同僚のため刃傷沙汰を起こす老爺、彼の釈放を訴える子守女はお店の坊を人質に立て籠もり。菊さんの提案で娘を説得する老爺の姿に、一同涙。

今宮神社

ロケ地

  • 里帰りの奈々を送ってゆく田村夫婦、妙心寺雑華院門〜続きの塀際。次右衛門が帰されてしまう途中の道は今宮神社境内。奈々の実家は錦の商家設定。
  • 立て籠もりの庚申堂は松竹京都オープンセットに特設の模様。天児がたくさん吊るしてある。

*子守女は柊瑠美、彼女が父とも慕う老爺は芦屋小雁。立て籠もり騒動に妙な名乗りを上げて菊さんに追い返されるけったいな浪人は越前屋俵太。


第4話 「いのちの酒」 2004.1.30

 老舗に入り込み屋台骨を食い荒らす「毒虫」が発生。店を任されたばかりの青年は、厳父に反発する心の隙をつかれ入り込まれてしまう。親殺しの大罪から倅を救うため、勘当を言い出す頑固親父が泣かせる。

大堰川

ロケ地

  • 嘉兵衛を釣りに誘う次右衛門、大堰川河川敷
  • 田村邸、妙心寺雑華院門。
  • 京を去る嘉兵衛を見送る菊さんとお信、山室堤

*伏見の老舗造り酒屋の隠居・嘉兵衛は蟹江敬三、倅は川野太郎。乗っ取り屋は上杉祥三、手下の毒婦は大西結花、下っ端のゴロツキは草川祐馬。嘉兵衛がお信に費えとして渡した根付を喜六が調べに行く小間物屋に北大路欽也、爺いぶりが見事。


第5話 「ねえちゃん」 2004.2.6

 喜六の姉が亭主殺しで捕まり、鯉屋も田村家も冤罪を晴らすため動く。菊さんは怪しい偽証女の心を溶かしにかかるが、女が心を開き「化粧」を落しかけたそのとき、闇から手が伸びてくる。

大覚寺

ロケ地

  • 田村邸、妙心寺雑華院(門前に提灯あしらい)
  • 東町奉行所、大覚寺明智門
  • 事後、女ごころの機微を話すお信と菊さん、大覚寺大沢池北辺並木(紅葉)

*喜六の姉は中原果南、亭主の死に当初惑乱。その亭主の囲い者だったと偽証する女は小島聖、女牢の牢名主は杉田かおる、亭主の母に土田早苗。出入りの藩と癒着し悪事を働いていた大番頭は山西惇、頭の固い吟味方は佐川満男。


第6話 「旅立ち」 2004.2.13

 江戸からはるばる、菊さんに揉め事を解決してもらおうとやって来るお使い。いま京を離れるのはと躊躇う菊さんだが、巻き込まれて関わった事件で見た男女の絆に感じ入り、江戸での男女の一件に乗り出す臍を固める。

谷山林道

ロケ地

  • 亭主のため無茶をする女のことを、お使いの甚兵衛さんに話す菊さん、二人が腰掛けているのは大覚寺護摩堂縁先。あとは菊さん次第と発つ甚兵衛さんは天神島汀、一人考え込む菊さんは天神島大木の根方。
  • 再会を喜び合う佐介とお絹を見たあと、甚兵衛さんの言葉を思い出しつつゆく菊さん、大覚寺有栖川畔
  • 風のように京を去った菊さんがゆく街道、谷山林道切り通し(両側)〜分岐道頂上。

*菊さんをヤクザの用心棒(似てさ加減が微妙で笑える)と間違えて襲うお絹は川中美幸、亭主は国広富之、江戸からのお使いは川北民夫。


→はんなり菊太郎 第一シリーズ

→新はんなり菊太郎 (第三シリーズ)


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