忍術使いと三人娘 女狐変化

井沢雅彦監督作品  1961.7.2東映


 弓さんたちの愉快な騒動今度は大がかり、相手は将軍を籠絡し権勢をふるう田沼意次。罠にかけられた幼馴染の若様を救うのが主体で、副次的に毒を盛られていた気の毒な姫様を助けて、上様の覚えめでたくお褒めにあずかる。もちろん前回と同じく師匠も弓さんも摩也のきっつい監視を受けていて、犬猫に化けた状態で閉じ込められたりするのも一興。

仁和寺南庭

ロケ地

  • 江戸城イメージは書割か。将軍の姫たちと大名家の若様たちが集団見合いの席、仁和寺南庭。将軍の座所は書院に。
  • 献上した壺から蛇出て閉門の焼津藩江戸屋敷、南禅寺天授院門。見物に出ていて、焼津の殿様が弓さんと関わりと聞き騒ぐ娘たちは開山大明国師霊光塔所の門前、ここで田沼の駕籠先へ出てしまい連行される。これをエラいことになったと話す男たちは三門脇。
  • 田沼懲らしめで将軍のお褒めにあずかる弓さん、仁和寺南庭

 弓さんや師匠父子などはかわらず。七変化はお馴染みヒーローをいっぱい出すほか、ペアの腰元がなかなかグロい。友達の殿様・成瀬山城守は山城新伍、弓さんたちは彼の印籠に潜み集団お見合いの席に。彼を気遣うじいは杉狂児。田沼意次は加賀邦男、馬鹿息子の駒太郎は和崎隆太郎、グルの医者は大邦一公、強面の手下は清川荘司。将軍・家治は沢村宗之助、毒を盛られていて「泣かず笑わず」の末姫は三原有美子、発禁もののエロ本書いてる腐女子っぽい筆姫は永井三津子。


*前作「忍術使いと三人娘」


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