佐武と市捕物控 冬夏の章 2016.12.17BS日テレ

佐武と市捕物控 冬夏の章

佐武/小池徹平 市/遠藤憲一 みどり/福田麻由子 宮内助右ヱ門/堀内正美 清田慎之助/柴田善行 与志松/小木博明 仙吉/黒川英二 仁助/川口透 峰次郎/両國宏 又造/後藤健司 お絹/水嶋仁美 お伝/藤田弓子 佐平次親分/内藤剛志 勝小吉/里見浩太朗
冬の章 椋鳥
茂平/今野浩喜 志乃/水沢エレナ 新吉/忍成修吾 浪人/春田純一 丹波屋周五郎/河西健司 伊勢屋藤兵衛/芋洗坂係長
夏の章 氷の朔日
池田抱庵/原田龍二 松岡清右衛門/寺田農 如月源乃介/野杁俊希

原作/石ノ森章太郎 脚本/寺田敏雄(氷の朔日) 脚本/深沢正樹(椋鳥) 監督/雨宮望

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冬の章 椋鳥

 佐武の、「椋鳥」仲間二人の哀話。鈍重でおとなしい青年ばかりか、幸福そうに見えた娘も、底辺で喘いでいた。
娘の内実を全て知っていて、それでも愛していた茂平がこときれたあと、雪が舞い降りてくる。

八幡堀

ロケ地

  • 富士見酒が運ばれる掘割、八幡堀新町浜前掘割。荷揚げは、宇治川派流・月桂冠大倉記念館の蔵を望むかたちの青柳町側(西側)汀。設定は新川か。一番船をとって賑わう丹波屋の光景はセット撮り。
  • 志乃と茂平が願掛けに行くお不動様、千手寺。御籤を結ぶ二人はお堂前、見張っている佐武は鐘楼門前(内側)に。みどりが佐武を見つけて呼ばわり、尾行はばれてしまう。
  • 釣りの勝と話す市、広沢池観音島(南側の、汀へおりる階のところ)。毒酒事件は誰の得になるのかと、市の考察。
  • 志乃の「墜死」、千手寺参道坂西側崖(下写真)。石樋の下が発見現場になっている。佐武が崖上にいる茂平を見つけるシーンもあり、見上げ・見下ろし両方の画がある。ここから立ち去る丹波屋番頭・新吉を見る勝のダンナのシーンは広沢池か。
  • 新吉が茂平を始末に行ったと聞き駆け付ける佐武、走り渡る橋は広沢池観音島の石橋。このあと千手寺へ。橋では、用心棒たちをやっつけてから来る市のシーンもある(鼻緒切って頓挫)

千手寺

夏の章 氷の朔日

 市の目が治るかもという話が、とんだぬか喜びに終わる。
医者は、市の手術をたたき台にしてのし上がろうとしていた野心家で、しかも劣等感を拗らせたマッドサイエンティストだった。

妙心寺

ロケ地

  • 駿府から「お氷様」を運ぶ山道、千手寺参道。
  • 市が追い剥ぎに遭う夜道、広沢池東岸植込み際。市自身が撃退したところへ、勝のダンナが通りかかる。この事件に関して、相手が見えないから斬れるのだという市の吐露を聞き、佐武が動いた結果が、抱庵を訪ねるきっかけになる。夜道の設定は悪所通いの道?
  • 献上氷役に抜擢された如月を羨む同期の朋輩たち、話す街路は妙心寺東海庵南側の石畳上。背景に、法堂・仏殿間の回廊が見えている。
  • 家老に会いに行く如月、妙心寺隣華院門。ここで、抱庵に引き合わされる次第。家老はもと献上氷役、如月が利権引き継ぎのもよう。抱庵は氷室の管理者。
  • 市を連れて抱庵を訪ねる佐武、診療所は妙心寺衡梅院。怖じて駄々をこねる市は北東角塀際、佐武が宥めて門を入ってゆく。市が手術を受けて入院するので、以降頻繁に出てきて、門のほか前庭や式台玄関も使われる。室内はセット撮り、娘を軟禁してある地下牢とかある。ここは家老邸のお隣設定で、氷室へは中から行ける感じ?氷は治療他に使う。
  • ひそかに氷が運び出される家老邸裏口、妙心寺龍泉庵裏手通用門(東側、上写真)。このあと大八が水干姿の「正式な運び手」たちに引き渡される町角は妙心寺東海庵前石畳(南側の、ちょっと坂になった辻)。人足たちが如月に始末されるシーン、千手寺境内石積際(湧水屋形のところ、下写真)。献上氷一行が通される城門は東映城大手門。
  • 抱庵宅へ向かう捕方が走る道、妙心寺長興院門の袖壁(?)ナメて龍泉庵裏塀(東側)を見る図。彼らが北へ走り去ったあと、隠れていた佐武と市が出てきて南へ走る。
  • 事件を述懐する佐武と市、広沢池観音島。二人は汀へおりるステップのところに腰掛けている。みどりが呼びに来る。

千手寺


 → 佐武と市捕物控(2015)

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