三屋清左衛門残日録 三十年ぶりの再会

三屋清左衛門残日録 三十年ぶりの再会

2018.2.3 時代劇専門チャンネル/BSフジ/東映

キャスト
北大路欣也(三屋清左衛門) 優香(里江) 渡辺大(平松与五郎) 戸田菜穂(松江) 田中幸太朗(安西左太夫) 栗塚旭(中根弥三郎) 小林綾子(おなみ) 松田悟志(三屋又四郎) 伊東孝明 山田明郷 山本裕子 伊武雅刀(安富源太夫) 田井克幸 前川恵美子 柴田善行 平岡秀幸 浅田祐二 内田愛 いわいのふ健 谷本貴彦 田村将之 中村友香 小林佳奈 江村修平 小澤明弘 杉山愛翔 井上優吏 辻昌治 金田明夫(浅田弓之助) 原田大二郎(小沼惣兵衛) 高橋長英(納谷甚之丞) 麻生祐未(みさ) 伊東四朗(佐伯熊太)

脚本/いずみ玲 監督/山下智彦

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 自適の日をおくる隠居・清左衛門だが、静穏の日常にも波紋は立つ。幼い日々をともに過ごした剣友と久々に楽しく宴を張って幾日も経たぬ或る日、その友が人目にたつ場所で腹を切って果てたと知らせが入る。
「高札場」、「梅咲く頃」、「立会い人」をドラマ化。

ロケ地

  • 領内や城下イメージ、雪嶺と入江(山麓の町を対岸から見る図?此岸には菜の花と蓮華咲き乱れ)美山・北山集落(畑地にソバの花)金戒光明寺永運院下坂(坂に、物売りと武士の子ら配置/善教院の南側に海と雪嶺を合成)
  • 釣りに出て源太夫と出会う谷川、不明。釣りを終え談笑しながら帰る二人、大堰川河川敷(奥に雪嶺合成)
  • 清左衛門が通う儒学の私塾、塔頭の門か(内側から?)。安西と連れ立っての帰り道、毘沙門段丘林近くの畦道と林沿いの土手(坂の上に牛や百姓配置、林の上に天守を合成)。猪狩りの話を聞く。安西が地蔵の前掛けを直すのも付近か。
  • 源太夫切腹のくだり、高札場から見えるお城は上野城天守。高札場はセットかありものか不明。
  • 中根道場、金戒光明寺禅堂。行き来に東坂も映る。
  • 源太夫と市村道場で懇意だった笠原に会いに行く清左衛門、彼の住む郷方は美山・北山集落。「友世」のことを聞く鎮守は鳥居本八幡宮、鳥居の向こうに美山の画を合成(舞殿に神輿等あしらい)。友世と「与之助」が知り合った盆踊り会場は大覚寺心経宝塔前広場(夜間撮影)。二人のデートは広沢池観音島。笠原のもとを辞し帰る清左衛門を待ち伏せし突っかかる浅田家老の家来、丹波国分寺(清左衛門は門前の道を来て東へそれる。門内に潜んでいた家来衆は、誰何され崩れ土塀続きの土手を踏み越えてくる)
  • 安西と連れ立って塾から帰る清左衛門、丹波国分寺境内(集合墓の前を過ぎ本堂前へ)。清左衛門と別れたあと、路傍の梅の実をちぎってみる安西、沢ノ池畔。
  • 清左衛門の忠告に従い縁談を断る松江、屋敷を出てゆく松江に塩を撒く野田平右衛門のシーン、民家長屋門
  • 安西に離縁のわけを聞く夜道、随心院裏塀か撮影所内か。
  • 友世のその後を、昵懇だったという女性に聞いた御餌差組屋敷からの帰り、清左衛門が通る畦道、美山・北山の里の畦道(稲の刈り取り後)。百姓家の庭先を通るシーンでは、セット民家の背景に山なみと里を合成した画が出る。
  • 源太夫の墓、廻り田池墓地。安富家の墓石の脇、土饅頭の上に個人名を書いた粗末な墓標が刺さっている情景を描く。
  • 納谷が浅い川を踏み渡ったあと枝を斬る早暁の林、根の上がったヤナギがたくさん見える「小川」脇、廻り田池源頭部
  • 開花した梅の木に寄り香を嗅ぐ松江、沢ノ池か。
  • 亡妻の墓に参る清左衛門、通る畦道は美山・北山の里(稲架と彼岸花演出)。墓地は龍潭寺墓地。

※時代劇専門チャンネル開局20周年記念作品、シリーズ三作目。
※参考文献 藤沢周平著「三屋清左衛門残日録」文春文庫

 → 三屋清左衛門残日録 (2016)
 → 三屋清左衛門残日録完結篇 (2017)
 → 三屋清左衛門残日録新たなしあわせ


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