千早川

大和川2次支流 ・流入先 〜石川大和川 ☆大和川水系一級河川 訓:ちはやがわ
千早川支流
・黒栂谷川 ・足谷川 ・水越川

 大阪府南部を流れる、石川の支流。
南河内郡千早赤阪村千早の南端・金剛山系の水を集め北流、千早赤阪村を貫き、河南町の西端をかすめて富田林市北大伴で石川右岸に注ぐ。
一級河川の起点は千早赤阪村千早。全長14km、流域面積36平方km。

千早赤阪村千早 ロープウェイ前バス停脇
右写真の河畔の白は残雪

 金剛山頂へ通じるロープウェイの手前に、バス停終点がある。
道沿いを流れる小川が千早川源流部。ごく浅く水量も少ない。
この先、左右の山から有名無名の谷が入り水量は一気に増してゆく。

千早赤阪村千早 馬場谷名水付近

 ロープウェイ前と鱒釣場の間の道端に、名水の水場がある。
金剛の名水は古来著名で、名産の凍り豆腐生産にも使われてきた。
この水場は観光協会が訪問者用に設置なさっているもの。すこし硬いシャープな味わいの水。
水場の下では、川は水量も豊富な渓流となっている。

千早赤阪村千早 鱒釣場

 この川には、渓流を利用した管理釣り場が設けられている。
写真の釣り場は規模の大きいひとつで、本流の左岸側に一段高く導水されしつらえられている。
大きな岩で仕切られた釣堀には鱒が放流されていて、真っ黒に見えるほど魚影が濃い。

千早赤阪村東阪 阪本橋から  左下流望、右橋下の川面

 東阪(あずまさか)に至ると、谷が幾分開けてくる。
川相はまだ渓流様で、河床には大石が転がるが角はとれてきている。

千早赤阪村桐山・水分境 出合橋から
左上流望、右上下流望、右下川面

 村役場のある中心集落付近では、足谷川や水越川などが流入する。
河床からは岩が消え砂礫となるが、谷はまだ深く刻まれる。

河南町寛弘寺

 千早赤阪を出た川は、一時河南町の西端を流れる。
河畔には竹林が沿い、流域一帯には農地が広がる。
このあたりではたまにハンターの姿を見かけることもある。
河床には大量の砂が溜っている。

富田林市南大伴

 富田林市に入った川は幅を広げる。水脈は広い河川敷の中を激しく蛇行する。
薙ぎ倒された草が、出水時の相を教える。
この下流部においても、カワセミが川面を上下する姿が見られる。

河口 手前が千早川 河南町一須賀の石川右岸の河川公園から
河口 手前が石川 富田林市若松町東の石川左岸河川公園から

 石川へ注ぐ際は、長い背割堤を介する。
注ぎ先の石川に堰堤があるので、河口は湛水域となる。
千早川のほうにも、最下流部では堰堤が目立つ。

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