葛下川

大和川1次支流 ・流入先 〜大和川 ☆大和川水系一級河川 訓:かつげがわ

 奈良県北葛城郡を流れる、大和川中流部の支流。
北葛城郡当麻町太田の葛城山系・岩橋山東麓に発し北東流、当麻町南今市・八川・尺土地区を貫流(八川で近鉄南大阪線をくぐる)、大和高田市に入り市場・野口・大谷地区を北上、、香芝市別所に至り向きを北西に転じ、香芝市瓦口地区を貫流、香芝市下田東で北転(ここからはJR和歌山線が西を走る。また、川幅は和歌山線下田駅付近から太くなる)、香芝市と北葛城郡上牧町(かんまきちょう)の境を北上、北葛城郡王寺町葛下(かつしも)から大きく曲流し、王寺町王寺三丁目の出合橋の西で大和川左岸に注ぐ。
一級河川の起点は当麻町南今市のナツメハラ・五反田。全長15km、流域面積48平方km。
・明治23年に近代的大改修がなされた。
・昭和57年8月の王寺大水害の際、大幅に河道改修。水害の原因は大和川の水位が上がり葛下川に逆流したためであるが、遠因は昭和7年水害と同様亀ノ瀬地滑り地帯にあるとされた。

葛下川支流  流入順
・岩谷川  ・熊谷川  ・初田川  ・鳥居川  ・すがる川  ・竹田川  ・平野川  ・尼寺川  ・滝川

■ 源流、上流

源流部 当麻町兵家・太田境付近 上流部 当麻町兵家

 地表流が確認できるのは葛城山系の麓を走る30号御所香芝線の東付近、田畑の中に工場が点在する旧村のはずれ。
上写真左のように工場の建物と造成地の間を溝のように抜けてくるという、源頭部としてはいささかお粗末なもの。地表流が見えてすぐの所を吉野川分水が交差する。上写真左の金柵が分水のもの。分水は葛下川の上を通る。
その後は村なかを曲折しながら北東流してゆく。水量は少ないものの立派な谷を刻み、河畔には林を従える。水質は見た目にもあまり良くない。

■ 中流

香芝市瓦口 五位堂駅の北付近 左は上流、右は下流方向

 上は当麻町を出て大和高田市北西縁を流れ香芝市に入ったあたり、馬見丘陵に突き当たって曲がる付近。
諸流を入れ川幅も一人前に広くなっている。写真では空が映り込み青く見えるが水は汚い。河原もゴミだらけである。

■ 下流

王寺町畠田 14号桜井田原本王寺線・阿弥陀橋から左上流、右下流望

 上は王寺の町へ向けてまっすぐ北流しだしたあたり。丘陵と丘陵の間を流れてゆく。この直後最大支流・滝川を入れる。
水量も多く川幅も太いが、水質には問題を抱えている。流域では丘を削っての宅地開発が止まらない。

最下流部 王寺町王寺・元町境 左上流、右下流望

 上は王寺市街地手前で向きを直角に変え国道25号が通じる崖下を流れるあたり。
左写真奥手に見えるのは王寺市街地。右写真奥手の水面は大和川、橋は県道194号椿井王寺線の出合橋。
王寺大水害のあと堤が高く改修された。この付近では川に下りる階段や堤上には遊歩道が整備されている。ふだんの水量はあまり多くない。

河口 流れ込み先の大和川右岸から 赤い橋は最後の橋・出合橋

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