第二次大戦後の経済勃興期、阪神工業地帯の発展に寄与した臨海部の運河群。
世の変遷とともに利用形態も変わり、現在はアメニティ空間としての整備が進められている。
各水路には遊歩道やデッキなどが作られている。
大工場の立ち並ぶ殺風景な景色が多いが、足元にはしっかり海浜植物も生えている(左写真)。
東堀運河
西松島町・北初島町境 浄化センター前 |
庄下川最下流部の左門殿川と通じる運河の南にある、もと庄下川末流運河。
現在は東端と北端が暗渠化されている。南端で高洲運河を介して庄下川と通じる。
小船の係留が見られる。冬季には渡りの鴨が多数入っている。*写真はホシハジロ
高洲運河
東高洲町・大高洲町境 右は東高洲橋 |
住友金属の南、東堀運河と庄下川最下流部をつなぐ東西の運河。
中央部に57号五合橋線が通じ、開閉橋(東高洲橋)が架かる。
この跳橋は一日5回操作される(年末年始、第1・3日曜除く)。
蓬川
西高洲町・道意(どい)町境 中洲橋から |
武庫之荘から南流してくる川。
末流では、他の運河とほぼ同様の相となる。
尼ロックを介して尼崎港と通じる。
北堀運河
道意町・中浜町境 湊橋から |
埋立地を東西に仕切る形で、蓬川・中堀運河・西堀運河と通じる。
途中に大きな水門が設けられている。
釣り人の姿がよく見られる。
中堀運河
中浜町・大浜町境 八幡橋から |
北堀運河から南に出て尼崎港に通じる運河。
まわりは大工場ばかりの立地。
西堀運河
大浜町・丸島町境 西堀橋から |
尼崎運河群の、最も西にある運河。南北に通じ、尼崎港と丸島水門を介して通じる。
この運河の一丁西はもう武庫川。
武庫川
尼崎市元浜・西宮市鳴尾境 南武橋から |
最後に架かる橋から見た武庫川。
運河群に水を分ける川でもある。