大戸川

淀川2次支流 ・流入先 〜木津川淀川 ☆淀川水系一級河川 訓:おおとがわ

 三重県上野市を流れる、木津川に注ぐ川。
一級河川の起点は上野市小田町の西川原・下温井。全長300m。
木津川中流部右岸に注ぐ。

■ 堤内地の水路から大戸川へ

小田町 堤内地の水路 小田排水機場へ
大戸川
びっしりと藻が繁茂する水路河床 堤外地へ出て、大戸川のはじまり

 大戸川は、排水機場から下が河川扱い、そこから上は水路扱いとなる。
排水機場を出た水は、堤を暗渠でくぐり、木津河原へ出てゆく。
水路は生活排水を流し、木津川の汚染の一因と指摘されてきた。

■ 浄化施設

背後の橋は国道163号新長田橋 施設を堤から見下ろす
沈殿池 接触酸化施設

 副堤と木津堤の間を流れて木津川に注ぐ大戸川。
この間に、汚染された水を浄化する設備が設けられている。
市民からの働きかけで近年に成ったもので、維持管理は地元の方々とNPO、国や自治体が参加し官民一体となって推進される画期的な試み。
いったん沈殿池に溜められた水はゆっくりと流下し、ヤクルトの容器を利用した接触酸化施設に通される。容器の提供や工作は上野市民の手で行われた。
このあと、ヨシ等がみっしりと生えた植物浄化施設を通り、浸透池へと向かう。
足元には竹チップが敷き詰められ、このふかふかのマットも浄化に一役買っている。
浸透池まわりにはヤナギ等が生え、高原の風を受け青々と葉を茂らせている。
往古の河原を思い起こさせる、美しい風景である。

堤外地を流れる本流 浸透池と伊賀の空

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