大同川 中〜下流部
■ 旧五個荘町
新幹線をくぐると、流域は市街地となる。
旧五個荘町役場前あたりでは、川幅もずいぶん広くなる。
東近江市宮荘町・五個荘小幡町境 五個荘支所前 研心橋から 左上流、右下流望 |
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五個荘支所 | 橋下の川面 |
上写真上段左の親水ステップは、てんびんの里中央公園に続くもの。
観光で人気の「五個荘の町なみ」は、ここから少し山のほうへ行ったところにある。
五個荘簗瀬町 簗瀬橋から 左上流、右下流望 | |
簗瀬橋 東望 | 簗瀬橋から見た放水路 |
国道8号・簗瀬(やなぜ)交差点を西に少し行ったところに、放水路分岐点がある。
1976年に開削された新川は、愛知川へ水を落とす洪水対策の水路。
本流はこのあと西に曲がり、和田山の小丘の裾を流れてゆく。
■ 旧能登川町
長勝寺町・神郷町境 長勝禅寺付近 |
旧能登川町域に入ると、里の中をくねくねと曲折して北西流し、五位田川のほかにも分流する。
古いタイプの岩堰が残っている個所もあり、護岸が鉄板の個所もある。
東海道本線をくぐると曲折はなくなり、広い野をまっすぐに流れてゆく。
川南町・小川町境 左上流、右下流望 | |
川面 | 川南町・右岸堤 |
小川町の河畔から南望 山は繖山(きぬがさやま) |
上写真は分流が再び戻ったあとの大同川。
あたりは一面の農地で、すぐ北には愛知川が迫っている。
この付近には、愛知川の堤切れにより押し出された土砂が堆積した。
上写真上段左奥に見える工場・日本電気硝子は、その土砂の丘を削って作られたという。
またこの地区の大同川堤も、愛知川氾濫時の流送土砂という。
水流は豊かで幾分泡が立つものの清澄、河床には藻が棚引く。
河畔からは繖山の秀麗な姿が望まれる。山向こうは五個荘の里。
小川町 小川橋から 左上流、右下流望 | |
小川橋たもと | 小川橋から水郷の山なみを望む |
小川町から躰光寺町、山路町にかけて大同川は幾度か直角に曲がり、伊庭内湖を目指す。
小川町の曲折から下は、満々と水を湛えたクリークとなる。
小川橋たもとに立ち西を見やると八幡の山なみ、その裾にはかつて巨大な内湖が広がっていた。