野洲川分流/淀川水系一級河川(部分)

　野洲川からの分水と湧水を水源とし、中ノ池川に流入する川。
西祇王井川とその分流・東祇王井川があり、西のほうが一級河川扱い。
本流の西祇王井川は、野洲市三上の野洲川右岸から取水され、旧朝鮮人街道沿いに北東流、中ノ池川に注ぐ。
東祇王井川は、祇王小学校前を流れて家棟川に入る。
別綴：妓王井川、義王井川　異称：ぎおうのゆ

＊参考　・家棟川　・中ノ池川　・童子川

野洲市栄町一丁目　JR野洲駅東方

祇王は平清盛の愛妾となった白拍子で、野洲市中北の出身。 故郷の水事情を憂えた彼女の願いで、承安年間に掘られた灌漑水路が祇王井川という。 中北には祇王寺が残り、近くの屋敷跡には祇王・祇女の碑が建つ。 祇王の願いが聞き届けられたあと清盛の寵愛は加賀から来た仏御前に移り、祇王は館を出て奥嵯峨に隠棲したと伝わる。 右写真は嵯峨・祇王寺控の間の吉野窓

　流水は清澄で豊富、水中には藻が棚引く。
上写真は東海道線をくぐる手前の下流部の川面。

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