時代劇拝見日記
2010年6月

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪表紙テキスト版 ・ロケ地一覧 ・時代劇の風景トップ
・このサイトについて ・サイトトップ

←2010/52010/7→

2010/6/30

■ お命頂戴! 第12話「女賊恨みの闇将軍」1981.12.23TX

 お紺の名を騙った賊が出るが、果たして足を洗った筈の仲間。哀れな元女賊は、こき使われ弄ばれたすえ、愛しい亭主ともども殺されてしまう。彼女を脅し操っていたのは、左門の「任務」の的たる外道どもだった。

ロケ地
  • 書物奉行邸に入った賊のことを将軍に話す左門、枳殻邸印月池畔。
  • あやめ床で女賊の噂を開陳した男が、お紺の動揺ぶりを報告する火盗改役宅、相国寺大光明寺石庭
  • 白狐面の女賊が入る屋敷、相国寺林光院(門を遠望)。見つかり逃げるさなか、お紺が立ちはだかる。
  • 西ノ丸老中邸へ、罪状帖の入手をせっつきに来る大奥中臈、お供が待っている玄関は相国寺林光院式台玄関
  • 父・大御所が罪状帖を見たら、と顔を曇らせる将軍、枳殻邸侵雪橋
  • お紺捕縛を知らせる、七兵衛の緊急連絡札を見つける左門、今宮神社稲荷社
  • 奥祐筆として火盗改に赴く左門、駕籠が入ってゆくシーンは相国寺大光明寺門〜式台玄関。中間のなりをした七兵衛がついてきている。
  • 左門のかましたはったりで狙われる書物奉行邸、相国寺林光院門。お蝶が侵入する場面はセット撮り。
  • 左門が化けた賊の指定で、罪状帖と金を引替えの「鳥居八幡」、鳥居本八幡宮。石鳥居前に朱の鳥居が二基あしらってある。金箱を置いて待つ火盗改は舞殿、本殿から左門のダンナが出てきて大立ち回り。お紺し七兵衛の立ち回りは広場で。
*三年前「寿退職」した元お紺の手下の女賊・お蝶は長谷直美、彼女を賊と承知で一緒になった亭主は石倉英彦。お蝶を脅し追い使う火盗同心は小林勝彦、黒幕の西ノ丸老中は須永克彦、大奥中臈は山口奈美。お紺を捕える岡っ引は重久剛一。
*大御所の容態が思わしくなく、逝去後の粛清を恐れた「西ノ丸」関係の悪党どもが、他ならぬ左門の書き上げた「罪状帖」を狙う運び。

2010/6/29

■ お命頂戴! 第11話「仇討無情なみだ橋」1981.12.16TX

 病も怪我もおして町飛脚普及に邁進する男には訳あり、左門の直感通り夫婦は大きな秘密を抱えていた。事態が明るいほうへ向かおうとしたとき、欲得ずくの汚い手が道を永遠に塞ぎ、左門たちは怒りのままに悪を斬る。

ロケ地
  • 町飛脚開業願いについて左門と協議する将軍、お城イメージに姫路城天守
  • 飛脚を代行した左門が襲われる夜道、相国寺鐘楼裏手塀際(鐘楼は映らず)
  • 左門とお紺がツナギの最中、行き倒れの女を拾う神社、わら天神。雨傘をさしてツナギの二人は本殿裏手、綾が倒れるのは本殿前石畳。その後、綾が一人で祈りに来る神社は本殿。
  • 相馬屋が須坂藩家老に町飛脚の件でとりなしを頼みに来る段、イメージの藩邸門は相国寺大光明寺(ローアングル)
  • 妹とその婿の遺骨を抱いて江戸を去る綾、流れ橋上。立ち止まり、仇討免状を破り川に流す。橋桁がかなり波打っている。
*夫の仇を求め、長旅のすえ江戸に辿り着いた綾は服部妙子。親友だった綾の夫を宴席で斬ってしまった元須坂藩士は剣持伴紀、町飛脚に燃える。その妻は下村節子、綾の妹設定。町飛脚の権利を一手にしようとはかる口入屋・相馬屋は堀内一市、これに通じる須坂藩家老は永野辰弥、腹心は大木吾郎。
*事後、町飛脚の必要性が解って良かったと述懐する将軍のシーン、尺足りなかった感じでバツっと終わる。

2010/6/28

■ お命頂戴! 第10話「影を操る極悪人」1981.12.9TX

 相次ぐ幕閣襲撃、大御所付きの元老中は左門を呼びつけ、皮肉たっぷりに事態の収拾を要請するが、タヌキおやじのマッチポンプ。彼は、二十年前改易となった藩に仕えていた影の者たちを使嗾し、ヤバい計画を立てていた。

ロケ地
  • 大目付の駕籠が襲われる道、下鴨神社河合社脇。立ち回りは社裏手の糺の森で。
  • 江戸城イメージ、姫路城天守。左門が西の丸に呼びつけられるくだりで出る。
  • お紺が昔を懐かしんで参る稲荷、吉田神社竹中稲荷参道〜本殿。ここでお加代とばったり会い、大野屋へ誘われる。その帰り道、お紺を送ってきたお加代と別れると、七兵衛が出てくる境内は舞殿脇。
  • かつて掛川藩で闇の仕事をつとめた「影一族」が寄り合いを持つ荒れ寺・向島妙源寺、相国寺光源院門。植え込み越しにお紺たちが見張っている。
  • 堀田大和守邸、大覚寺大門
  • 墓参帰りのお加代に、お供をしてきた番頭がお紺と自分とどちらを信じるか問うくだり、金戒光明寺極楽橋〜経蔵脇、石段。
  • 墓参のお加代に声をかけるお紺、金戒光明寺墓地。番頭が迎えにやって来て、お紺は彼の手に怪しの傷を見つける。
  • 大野屋から運び出した金箱をアジトに運び込む「影の一族」、相国寺光源院門。金のほか大量の火薬もしまってあるのは鐘楼、上部映さず。
*早くに江戸へ出ていた影の一族の長・大野屋利兵衛は内田稔、娘のお加代は佐藤万理。むかしお紺と同じ長屋に住んでいた設定。大野屋番頭で一族の三郎太は有光豊、アジトの寺の和尚は山村弘三。亡君の恨みを晴らすとして影の一族を追い使う、元掛川藩家老は玉生司郎、大御所にくっつき捲土重来をはかる元老中・堀田大和守は溝田繁で用人頭は出水憲司。
*江戸の各所を爆破して、幕閣を一人二人と殺るよりはコレが、と物騒な計画を地図にマーキングしているところを七兵衛に爆破される間抜けな運びで、床下の気配に気付き何か匂うぞ・危ない!と言うが早いかドッカンのタイミングが大笑い・影の一族一巻の終わり。


■ 水戸黄門41 第12話「悪い奴らの夢の跡!」2010.6.28TBS

 旅の因果がほどかれる終わりの話は、善悪とりまぜて様々な別れが描かれる。ようやく笑顔を見せるようになったチェスト君は納まるべきところへ迎えられ、アウトローなれど思想あって行う者が志半ばに斃れる際はかっこよく演出されるが、ちんけな悪党にはそれなりの画が用意されている。

ロケ地
  • 老公たちが乗り込む薩摩行きの船、琵琶湖上。寄った絵は別撮り。
  • 同船した隼人を見舞う老公、隼人の回想シーンで出る、師匠にトレーニングを受ける野は酵素河川敷。師匠が殺されて見つかった水辺は琵琶湖東岸(岩が露出した浜、汀に鳥居あり)
  • 老公が薩摩にと柳沢に話す隆光のくだり、屋敷イメージは大覚寺大門
  • 薩摩入りした一行がゆく浜(漁村)琵琶湖東岸。
  • 師匠の墓に参る隼人のくだり、不明。帰り道、同じく墓参に来た師匠の娘・三春とばったり会う道は、石積のある「道端」、これまでもよく出てきた「山上」のアレ。
  • 父の弟子だった藩士・宮坂に呼び出され危機に陥る三春、酵素・木の傍。押し包んで斬られるところにチェスト介入。宮坂は草むらに潜んでいる。
  • 亡き師匠が愛刀を「清め」に納めていた寺、西明寺(山門のみイメージに)
  • 薩摩の江戸家老が国へ急ぐ船、琵琶湖上。
  • 大船屋が乗った船が爆発する海、琵琶湖上。
  • 事後、海を望む高台に立ち述懐する一行、琵琶湖か。当地を発つ一行がゆく道、不明(松林、公園か湖畔か)
*公儀隠密たる無幻斎を味方につけ、大船屋をも手玉に取ろうとしていた薩摩藩城代は若林豪、彼の意を汲み師匠とその娘も裏切る若侍・宮坂は新田純一(ラス立ちから逃げてお娟に髷落とされ)。チェストの師匠は大林丈史、娘の三春は寺田有希(別式女)。薩摩の江戸家老は1話と変わらず、小沢象。
*無幻斎は隼人との対決に破れたあと自爆、大船屋はとんだ裏切者に見返られ海上に散り、「報告」を受けた柳沢は調子こいた小悪党を殴打。

2010/6/27

■ 右門捕物帖 片眼の狼  沢島忠監督作品  1959.3.3東映

 首尾の松に、奇ッ怪な五つの縊死体がぶら下がるのが発端の事件。その尋常ならざるを一目で覚った右門のダンナは、やおら長考に入る。女掏摸や町のあんちゃんに矢場女などで構成される「右門一家」の「捜索」で浮かぶ怪しの医者だが、そこから先が容易でない。時間を切られたダンナは非常手段に訴え、寛永寺に仕掛けられた爆薬をすんでのところで取り除き、晴れて上様御成りの行列を迎え、お話はめでたく締めくくられる。

ロケ地
  • あば敬のダンナとチョン切れ松が、吊り×5人を発見する首尾の松、見回りで近寄る船は西の湖か(水路と葦原)。縊死体がぶら下がる松のシーンはセットにスイッチ。検分を終えて戻る右門のダンナ、ぺちゃくちゃうるさい伝六がついて歩く土手は大覚寺大沢池堤(植生は松が主体、水門は旧態)
  • 大弓堂から逃げた番頭を追う伝六、梅宮大社。神苑汀(神苑門内側)を南に走り、堀の橋を渡って外へ、楼門前に半次がいて彼の言うのと反対へ走ってゆく伝六は東参道を東へ、伝六が去ったあと出て来いと言われた番頭が死んで出てくるのは舞殿(酒樽の中からどっと倒れこみ)、戻ってきた伝六が走りこむのは神苑門から境内へ。このとき番頭が握りしめていた木の実から「地図」が出る。
  • 右門のダンナが縊死体に付けられていた書付を見せにゆく松平伊豆守邸、仁和寺本坊表門。五人の正体がお庭番と知らされた右門が、考え込みながら出てくる玄関は仁和寺大玄関
  • 伊豆守登城イメージの江戸城城門、二条城本丸櫓門(堀端から南望)
  • 女掏摸のお由をシメて協力を求める、虚無僧に化けた右門のダンナのくだり、参詣の人々でごった返す「境内」は清凉寺。導入は山門から境内を望む図で、門に大提灯付き。参道に無数の屋台があしらわれ、お由に正体を明かすお堂脇は本堂。
  • 船で逃走した一味を捜すくだり、伝六をお大尽に仕立てて船遊びの一行に化けるシーンで屋形船がくぐる高橋は不明(他作品で見た覚えあり、堀に架かる木橋は伏見か)。このあと船がゆく堀は嵐山中州掘割か(石積み護岸)。ダンナが投げた小柄が刺さった船を見つける船溜はセット。
  • 医師・玄庵が入ってゆく、主が久しく病む藤堂但馬守邸、中山邸通用門
  • 上野寛永寺、仁和寺。塔を映し印象付けたあと、五色の幔幕を張り巡らせた金堂へスイッチ。参道は中門前後と金堂へ通じる石畳を使い、衛士をずらっと配し迫力、不寝番を置いた夜間の絵もある。クライマックスには、「但馬守邸の地下道から上がってきた右門」が、金堂から出てくるシーンも。怪しの一党が捕われ将軍御成りの際は、中門下の参道端に右門らが拝跪して迎える。

2010/6/26

■ 赤穂浪士 第27話「母と子 悲願のかたみ」1979/4-12テレビ朝日/東映

 京を去るにあたって、母のいる但馬へ主税を遣る大石。最後の遊蕩を終えて戻る浮様は、その夜もつけてきた、己を守る動きをする不可思議な密偵に、はじめて声をかける。

ロケ地
  • 大石宅を襲った柳沢の刺客が逃げてゆく林、鳥居本八幡宮小柴垣道〜広場。
  • 陣十郎から刺客の件を聞いた隼人が、彼らを宿から連れ出し京から去れと迫る河原、流れ橋下河原。「話し合い」は決裂し斬り合いになるが、お仙が出て水入り。
  • 幸が祈る神社、吉田神社竹中稲荷本殿。幸を見かけて寄ってきたお千賀と話す茶店は舞殿脇にあしらい。
  • 安兵衛が小山田に脱命者の名を列挙してみせる水辺、大覚寺大沢池南西畔(屋形船映り込み)
  • 上方の同志たちが陸続と江戸へ向かうくだり、名も場所も語られぬイメージは木津川堤琵琶湖岸松原、流れ橋(下から見上げ)。菅谷はじめ三名が小野寺に見送られ発つ「峠」は谷山林道
  • 但馬へ向かう主税、北嵯峨農地竹林際(田地から遠望)
  • 岡嶋ら三名が江戸へ向かう街道、不明(谷地田脇の道、道端に瓦屋根付きの小屋あり。道と反対側の竹林から陣十郎たちが見ている趣向。「街道」側も竹林)
*但馬の祖父母、岩田直二と和歌林三津江。
*大野九郎兵衛が経済的な理由で訪ねてくる逸話あり、この男ですら吉良を仇と思う感情を持つことに、大石が感動するという結び。
*タイトルの形見は、りくが討ち入りに持参せよと主税に渡す髪の一束。

2010/6/25

■ お命頂戴! 第9話「女ひとり涙の墓標」1981.12.2TX

 隠密が最後の力を振り絞って残したアイテムは、左門たちを悪党のもとに導く。辿り付いた沼津では、別口の里隠れが、主への忠節を尽くそうとしていた。

ロケ地
  • 虚無僧に化けた隠密を追う浪人たち、金戒光明寺石段上。石段下を西から東へ虚無僧が通り過ぎる。虚無僧が押し包まれ斬られるのは三門。
  • 瀕死の虚無僧が薬籠を投じる目安箱(評定所前)東本願寺内事門
  • 沼津さして街道をゆくお紺と七兵衛、北嵯峨農地畦道。虚無僧姿の左門がゆく道は竹林際か。設定は小田原を過ぎたあたり。
  • 沼津の海浜、竹野浜(砂浜、岩場。奇勝も数々)
  • 沼津藩国家老邸、相国寺長得院。ここへ忍び露見、負傷した「竿師」を助け起こして逃がし、追っ手を斬り伏せる左門、境内路地。
  • 死んだ里隠れが葬られた塚、犬ヶ岬を望む丘。
*沼津の里隠れだった竿師の親爺は早川雄三、何も知らず嘆きをみる娘は三浦リカ。国家老は藤沢薫、抜け荷をはたらく悪徳商人は小田部通麿、江戸への運搬に手を貸す七里役人は武周暢、用心棒は丘路千。
2010/6/24

■ お命頂戴! 第8話「喧嘩商売居合斬り」1981.11.25TX

 重職を狙う大目付は、腹心を使い旗本の部屋住み連中を利用する。町で暴れる荒くれどもを、喧嘩屋左近と称する浪人がやっつけるが、それは奥祐筆の仮の姿なのだった。

ロケ地
  • 七兵衛が合図の札を見る神社、今宮神社稲荷社
  • 旗本連が入ってゆく目付・後藤邸、不明(前に狭間を見せた築地塀)
  • 旗本連が下城途中の若年寄を狙う天神の森、下鴨神社。駕籠は参道を来て、河合社脇で立ち塞がれる。再度の襲撃も同所。
  • 後藤が注進に入る大目付・堀田邸、不明。
  • 七兵衛が若年寄の駕籠を芝居で迂回させる森、下鴨神社か(低い石積と林)
*結局最後に消される後藤は西沢利明、堀田は山口幸生。若年寄は堀内一市。
2010/6/23

■ お命頂戴! 第7話「父娘血涙の拷問蔵」1981.11.18TX

 金座から五千両盗った賊は、献上白魚の荷札を掲げて町方をやり過ごす。のちに魚屋が捕えられてしまうが、もちろん冤罪。裏には、金と利権漁りの悪党どもがわんさと群れていた。

ロケ地
  • 両替商の使いに化けて金座役人に祝い酒を渡す音羽屋の番頭、随心院長屋門。その後賊が押し入るのは随心院拝観口から、蔵は大覚寺蔵
  • 金箱を積んだ荷駄に献上札を押し立てて渡る一石橋、中ノ島橋。見回りの町方が誰何するが、言いくるめて通過。
  • 金座の現場に落ちていた富札で一味の錠前師を見つけるくだり、当たり番号が張り出される回向院境内は神護寺毘沙門堂脇。見張るお紺と七兵衛は後生車の陰に。
  • 父を案じ町奉行所に掛け合うも門前払いを食う三洲屋の娘、大覚寺明智門
  • お紺の手配で牢の父に会うも、一味の与力に追い払われ意気消沈して出てきた娘の前に出る左門、大覚寺護摩堂前。
  • 夜、大垣屋に忍ぶも見つかり逃げるお紺、七兵衛の出す船は広沢池東岸、沖に屋形船が浮いていて中では黒幕らが密談中。
  • 父を案じお百度を踏む娘、今宮神社境内。同刻、父は鬼与力に責め殺され。
  • 大垣屋をつける虚無僧姿の左門、入ってゆく西の丸御留守居役邸は大覚寺大門
*三洲屋は柳川清、娘は瞳順子、恋人の峰吉は大竹修造。三洲屋の地位と漁場を狙う大垣屋は外山高士、腹心の番頭は笹吾朗、用心棒は千葉敏郎。黒幕の御前は中村錦司、グルの町奉行所与力は綾川香。
2010/6/22

■ お命頂戴! 第6話「隠し金山決死行」1981.11.11TX

 寄場から消えた大量の人足は、信玄公のお宝が眠る金山で働かされていた。悪党どもは更なる開発のため、腕っこきの山師・七兵衛を強引に呼び出すのだった。

ロケ地
  • 仁助の茶店がある道隈、大内辻堂脇、八木道寄りの位置。その先にはゲートがあって、山の霊場へ通じると称し山伏らが通ってゆくが、実は奥に隠し金山という設定。
  • 鉱山、不明(ガレた山肌、植生は松や雑木など多彩。設定は西八代郡。後段では、砕石場跡を養生した感じの「段差」らしきものも映る)
  • 江戸城イメージ、姫路城天守
  • おみよと共に江戸を発つ七兵衛、彼女を待たせて「しるしの絵馬」をひっくり返しに行くくだり、大覚寺参道石橋たもと〜今宮神社稲荷社
  • お紺のカマかけで悪徳商人が駆けつける黒幕の屋敷、大覚寺大門
  • 七兵衛らがゆく街道、大内亀岡道(坂のはじまり付近)。小休止の谷川、保津峡(ここでおみよが、父を人質にされ脅迫されていることを告白)。七兵衛らが勤番侍たちに囲まれる川べり、落合河口(一本橋あしらい)。七兵衛に助勢する山伏は落下岩上に。この間、黒幕たちが金山さして急ぐ山道が出るが不明。
  • 事後、仁助親子に別れを告げる七兵衛、大内辻堂前。彼らを眺めやる左門のダンナは亀岡道の坂上から。辻堂からズームアウトする趣向。
*山師・七兵衛の相棒だった仁助は梅野泰靖、娘のおみよは日高久美子。黒幕の勘定奉行は須永克彦、隠し金山を仕切る現場監督の組頭は五味龍太郎。
*被害者生存率の低いシリーズだが、今回は毒殺されかかったり、坑道に発破かけられたりといつもよりやられ方がひどいものの、落命する者は出ず。

2010/6/21

■ お命頂戴! 第5話「孤剣闇を裂く」1981.11.4TX

 諸式高騰の抑制策を練り上げた能吏が襲われ、目撃した男は殺される。欲深な悪党どもが、奪った意見書で皮算用の座敷に、拝領刀を引っさげて左門の登場。

ロケ地
  • 北町奉行の駕籠が襲われる夜道、今宮神社東参道。刺客は東門から出て殺到、目撃してしまう松吉は石橋たもと、逃げるも追いつかれ斬られるのは楼門前。
  • 江戸城イメージ、姫路城天守。左門に北町奉行の様子を聞く将軍、枳殻邸侵雪橋上。
  • 北町奉行所、大覚寺明智門。見張る七兵衛は「対岸」から。出かけた与力・矢吹をつける七兵衛、大覚寺参道〜セットにスイッチしたあと屋形船は広沢池東岸
  • 松吉が言い残した「豆蔵桐」の浪人をつける七兵衛、斬りかかられる夜の橋は中ノ島橋、川に身を躍らせて逃走。
  • 夫・松吉の位牌を抱き、子を連れて入水未遂のお篠、広沢池東岸
  • 悪徳商人の身辺を探る者がいると、黒幕の浦賀奉行に告げに行く矢吹、大覚寺大門
  • 事後、左門を労い施策実施を約する将軍、枳殻邸印月池(鯉に餌やり)
*お篠は葉山葉子、田舎へ引きこもらず亭主の残した店を守るというのがいつもと違って救い。浦賀奉行は永野辰弥、グルの矢吹は遠藤征慈、悪徳札差は山岡徹也で同類の油問屋は北原将光、強面の用心棒は石倉英彦。一命はとりとめるものの責を負い自刃してしまう北町奉行は堀北幸夫。

■ 水戸黄門41 第11話「夢にまで見たお母さん」2010.6.21TBS

 些か曲折あったものの、ようやく母と会える新吉。母の婚家に降りかかった災難は、老公の旅の目的を作った一派がらみで、根本解決は成らず持ち越しに。

ロケ地
  • 大坂へ三里の道で襲われる隼人、酵素ダート〜降り口。
  • 大坂入りの一行、堂島の荷揚場を見る老公、八幡堀新町浜。以降、伊豆屋が御用達の話を持ち掛けられたり、お松が行き倒れて拾われた回想シーンなどでも出る。
  • 負傷した隼人が潜む山小屋、不明(山中の林)
  • 子らを遊ばせる大舟屋と知り合う神社、大城神社か。
  • 薩摩へ向けて船出する老公、琵琶湖か。
*伊豆屋は佐川満男、後妻のお松は青山倫子、番頭(?)に谷口高史で善人。伊豆屋に不正を強要する薩摩の留守居役は藤堂新二。どう見てもフィクサーな大舟屋は松方弘樹、腹心はなべおさみ。ラス立ち福ちゃん入り、監禁してあった伊豆屋の娘を引き出してくる藩士の一人・殴られ顔アップあり。
*今回冒頭からチェスト手傷負って大ピンチ、助けた弥七と連携して動き、ラス立ちにも登場。

2010/6/20

■ 赤穂浪士 第26話「山科の別れ」1979/4-12テレビ朝日/東映

 広島へお預けと決まった浅野大学が山科を通ってゆくが、仇討ちを止められること必至ゆえ大石は会わず。そして「決意」は、愛しい者たちとの別れを促すのだった。

ロケ地
  • 広島へお預けと決まった大学の行列がゆく街道、谷山林道。山科を通過する際、ここが大石の住まいと家来と語るシーンは北嵯峨農地竹林際。
  • 大学が伏見へ泊まり、大石の訪問を待っている頃、当の大石が船遊びの川、不明(嵐峡か、湛水域)
  • 妻子を但馬へ帰す前、野遊びの大石一家、酵素河川敷。八助が鳥の巣を見つけるのは「木」、子育て中の鳥はモズ。そのさまを見てきたお仙が隼人に報告に来る河原、清滝か(岩場)
  • 但馬に帰る母と弟妹を送ってゆく主税のくだり、りくが家を振り返る道は北嵯峨か(竹林)、別れの道隈は大内辻堂前で、りくと幼子たちは南へ去ってゆく。高みへ登り母を呼ばわる主税は大内の山上か。母を呼ぶ悲痛な叫びを聞き目を伏せる隼人、酵素ダート
*伏見へ大学を迎えに来て、甥の源四郎に「意見」する、広島本家に仕える叔父は永井秀明。
2010/6/19

■ 鬼平犯科帳スペシャル「高萩の捨五郎」2010.6.18CX

 奇妙な経緯で、傷ついた身を火盗改役宅で養生することとなった嘗役は、やがて危ういところを助けてくれたご浪人さんの正体を知る。おかしらのまごころに触れた彼は、密偵を志願。しかしかつて馴染んだ大盗を捕えさせようと動くが露見し、賊の制裁を受け平蔵に黒星をつける結果となってしまう。

ロケ地
  • 本所イメージ、八幡堀・明治橋下手から上流望(猪牙舟あしらい)。五鉄セットへ切替。
  • 市中見回りに出る平蔵、粂八の操る船がゆく大川、橘寺前に水面合成。カイツブリやトビの声あしらい。このあと上がる料理屋は、原作設定では秋葉権現近く。
  • 料理屋で見かけた捨五郎をつける平蔵、旗本が粗相をした幼児を斬ろうとする大川堤は山室堤。捨五郎が父子を庇い斬られるのは堤下の畑。運び込まれる寺嶋村の百姓家は「酵素」似のオープンセット。
  • 後日、捨五郎を斬った旗本の家来とすれ違う平蔵、妙心寺大庫裏脇路地。原作設定は九段坂下。
  • 捨五郎の杖を作る枇杷の木を採りにゆく平蔵、神護寺境内林間。木の間に明王堂の甍がちらり。
  • 平蔵手作りの杖で外へ出て歩行訓練の捨五郎、妙心寺大通院裏塀際(ラウンド塀角)。行き会った商人に突き当たられて転びかけ、丁寧な杖の手仕事に感激する路地は妙心寺福寿院道(東望)
  • 密偵となって三年後、妙義の團右衛門と再会する捨五郎、仁和寺。メジロを売っている露店は参道に、團右衛門が茶屋女をナンパする茶店は茶所、捨五郎と團右衛門がばったり出会うのは中門を出たところ。原作設定は愛宕権現。茶所は後段でも登場。
  • 芝神明近くの料理屋・弁多津、大覚寺望雲亭(入口のみ、内部はセット)
  • 團右衛門配下の伝吉が、捨五郎を呼び出し前金を渡す寺、本法寺。仁王門越しに石畳をゆく捨五郎を映し、伝吉が声をかけるのは本堂渡廊下、やり取りは開山堂階脇で塔と蔵が映り込む(南望)
  • お盗め当日、團右衛門のアジトへ向かう捨五郎、妙心寺大庫裏脇路地。
  • まんまと火盗の裏をかき、悠然と船をやる團右衛門、不明(静水域)
  • 捨五郎の塚、不明(雑木まじり竹林、鳥居本や酵素っぽい感じ)
  • 一年後、侍に化けて茶屋女に会いに来た團右衛門を捕えるくだり、大覚寺放生池堤。池之端仲町の出合茶屋から出て不忍池端をゆく團右衛門と伝吉のシーン、導入は大沢池側から放生池堤越しに心経宝塔を望むアングルで、既に鬼平の乗った船が手前に来ている。船をおりた平蔵が二人の前に出るのは堤エンドの石橋際、船着が拵えてある。
  • 事後、石段をおりてくる平蔵、神護寺石段。

2010/6/18

■ お命頂戴! 第4話「大名殺し悪党列伝」1981.10.28TX

 懐の豊かな藩を陥れ、領地替えを狙う老中。難癖つけに使われるのは家宝の軸、江戸へ運ぶ役を振られた国家老の娘の哀れさに、怒りはいや増す。

ロケ地
  • 千恵の駕籠が襲われる裏街道、御室霊場。頂上近くの御堂まわりで立ち回り、別の峰から遠望の絵も。
  • 軸を持って逃げる千恵、走り渡る川は下鴨神社泉川河合社裏から林へ。このあと相国寺法堂基壇を行き、大光明寺南路地から湯屋角へ出たところで悪党に遭遇。
  • 江戸城イメージ、姫路城天守
  • 情婦宅を出た重蔵をつけるお紺、相国寺方丈塀際←角を曲がったところで重蔵は刀を使って塀内にひらりと侵入。ここは向田藩上屋敷設定で、脅して出てくる門は相国寺林光院門、つけてきた藩士を斬るのは下鴨神社河合社脇。
  • 軸を預けられた重蔵の情婦が、阿部老中にそれを届けに行く道(駕籠)大覚寺華道専門学校前(御殿川に尾行の七兵衛)〜勅使門橋〜大門(老中邸)
  • 左門の芝居で軸を奪ったお紺が、外で待つ七兵衛に軸を放る塀、大覚寺大門脇塀。
  • 老中邸を脱出してきた左門とお紺が、船から捨てられた千恵の亡骸を見つける夜の橋、渡月小橋。船は橋下手の湛水域に。
  • 向田藩留守居役が千恵から受け取った軸を老中に届けるくだり、屋敷イメージに民家長屋門(夜景、灯演出)
*千恵は奈三恭子、裏切者だった留守居役は天田俊明、殿様は西園寺章雄。横から軸をかっさらい向田藩を脅すも、情婦に裏切られていた元忍びの小悪党・重蔵は本郷直樹。老中の手先だった情婦は松村康世、老中は西山辰夫。
2010/6/17

■ お命頂戴! 第3話「人妻慕情の地獄旅」1981.10.21TX

 越前・蟹江で起こっているらしい異常事態、左門は将軍の命を受け当地へ赴く。その道中で、さらわれかけていた武家女を助けると、トラブルに巻き込まれ失踪した徒目付の妻女。夫を案じるあまり旅に出た孕み女を待っていたのは、信じられぬ背信だった。

ロケ地
  • 七兵衛のイカサマ博打に引っ掛かって吊りかける蟹江出身の漁師、広沢池東岸
  • 七兵衛にツナギをとるお紺、絵馬で知らせる祠は今宮神社稲荷社
  • 左門に蟹江行きを命じる将軍、枳殻邸印月池畔。
  • 七兵衛とお紺が連れ立って道中の街道、谷山林道切り通し。丸太が置かれた道も。
  • 旅の武家女を助ける左門、酵素降り口。月江の足を冷やしてやる谷川は清滝
  • 旅籠を襲われ避難した夜の鎮守(?)鳥居本八幡宮(舞殿、広場。ここも襲われる)
  • 月江を保護する蟹江城下はずれの正念寺、西明寺(山門のみ、内部はセット撮り)
  • 蟹江藩国家老・長田主馬邸、大覚寺大門
  • 毒を流され不毛の地となった三郎潟、琵琶湖流入河川河口州
  • 三郎潟で左門に斬りつけた侍が家老邸へ行くルート、大覚寺勅使門橋大門
  • 夜、家老屋敷へ忍び込む七兵衛とお紺、走る堀は大覚寺有栖川河床〜御殿川河床。勅使門橋上を衛士が見回り。
  • 監禁されていた月江のもとに現れ、表へ連れ出し殺害する夫、大覚寺護摩堂。尾行していてここを見張る七兵衛たちの視点は「池」中からのローアングル。
  • 事後、蟹江藩主が帰国の挨拶に来たことを左門に話す将軍、枳殻邸侵雪橋上。
*月江は入江若葉、夫は林成年。徒目付の画策に乗り悪事をはたらく国家老は小笠原弘、強面の配下は出水憲司。やむなく蟹江を出てきた元漁師は北見唯一、左門が事情を聞く蟹江に残った老漁師は岩田直二。
2010/6/16

■ お命頂戴! 第2話「血染めの陰謀絵図」1981.10.14TX

 日本地図を異国に売って大儲けを企む一派は、さらに欲をかき蝦夷図を奪い取ろうとする。地道な努力を続けてきた天文方の侍と、彼を待ち続けた家族の哀れさに、成敗の刀は怒りをこめて振り下ろされる。

ロケ地
  • 伊能図を強奪される天文方地誌御用所、大覚寺明智門(中はセット)
  • 江戸城イメージ、姫路城天守
  • 夫の無事を祈り、息子・長太郎を連れてお百度を踏む千勢、建仁寺毘沙門天堂。お参りはお堂、お百度は門前のステップで。転げた長太郎を、通りかかった左門が助ける運びで、この前に左門が歩いている道は建仁寺僧堂前石畳(東望)
  • 対馬屋の番頭が殺し屋に渡す代金を置く祠、大覚寺五社明神(河畔)。七兵衛とお紺が金を取りに来た女をつけると刺客が殺到するのは本殿前。
  • 左門と七兵衛がツナギを取っていると、長太郎が通りかかり「父の遺品」を目ざとく見つける町角、建仁寺三門。長太郎の背後に法堂映り込み。
  • 父の死を知った長太郎が泣きに行く池端、建仁寺洗鉢池畔。
  • 対馬屋が伊能図の売り捌き先を知らせに行く本多刑部邸、大覚寺大門
  • 父の死に心痛め、思い出の場所に佇む長太郎、建仁寺開山堂前石段。
  • 長崎遊学の長太郎を見送る左門たち、渡月橋
*千勢は磯野洋子、長太郎は片岡孝太郎。殺された父は天文方→箱館出向で、獄死した師の遺志を継いで蝦夷図を制作。元箱館奉行の本多は早川保(クレジットは本田、劇中表札は本多)。対馬屋は南祐輔、番頭は野上哲也。
2010/6/15

■ お命頂戴! 第1話「変幻葵殺法 最後の哀しき抱擁」1981.10.7TX

 将軍家慶の奥祐筆・内藤左門に世直しの密命が下る、起こりの話。大御所の周囲に蠢く悪を斬る拝領刀は、大名家へやられた御血筋にも容赦無く振り下ろされる。欲をかいた悪党どもにより、希代の毒婦に仕立てられていた哀れな御後室は、三年前左門のもとを泣く泣く去った愛しい女だった。

ロケ地
  • 岩代12万石・丹羽家上屋敷、相国寺林光院。まず門がイメージで出て、後段冷光院が他出の際は門内外が映り、大通院の塀際にアイパッチ左門が立っている趣向。
  • 江戸城イメージ、姫路城天守(堀留越しに天守望)
  • 又十郎ほか有意の藩士たちのアジト、不明(細かい筋が幾つも刻まれた土塀に通用門、斬り捨て御免などでも出たアレ)
  • 冷光院の侍女と又十郎が話す河畔、下鴨神社泉川(人物の背後に切石橋ちらり)
  • 絵馬で七兵衛にツナギをとる左門、今宮神社稲荷社か。
  • 冷光院を襲う又十郎たち、相国寺法堂前。左門が介入し、七兵衛が赤子の鶴丸ぎみをさらって逃げる。若君の守袋を調べる七兵衛とお紺、不明(祠脇)
  • 事後、岩代藩から出された届を携え廊下をゆく左門、不明(お寺の縁先か)
*先君の遺志を踏み躙る御血筋の現藩主は佐藤仁哉、グルの家老は永井秀明。冷光院は松坂慶子で侍女は黒須薫、冷光院を誤解し憎む又十郎は高峰圭二。

★流れ橋が明日16日開通(通行止め解除)予定とのことだが…けっこう降ってて心配。
2010/6/14

■ 水戸黄門41 第10話「親子手まりで大勝負」2010.6.14TBS

 和歌山入りした老公は、さっそく物騒な事件に遭遇するが、狙われたのは「遊び仲間の文さん」、当代随一の豪商。悪家老の汚職を暴き、紀文を親の仇と憎む娘の誤解も解いて、一行は新吉の母がいるという大坂へ。

ロケ地
  • 杵築屋が賄賂を持ってゆく家老邸、大覚寺明智門
  • 紀文の駕籠を使い囮になる老公、助格が駕籠を担ぎ疲れてヘトヘトの林、不明。
  • 家老の茶室から逃げてきた紀文と老公らが合流の林、不明。紀文が出てくるのは土塀の通用門から。
  • 遊里で小判を撒いた紀文が連れて行かれる城、イメージに和歌山城天守。
  • 母を思い佇む新吉を促し当地を発つ老公、番所庭園汀。
*紀文を仇と狙う芸者は東風万智子、彼女の父をハメた真犯人の家老は有川博、彼に貢ぐ悪徳商人は睦五朗、紀文は江守徹。悪家老には加担していなかった重職に波多野博、ラス立ち福ちゃん入り(裃姿)、茶室の「客」に峰蘭太郎。チェストは紀文の用心棒に入っていて、無幻斎は家老んとこに押しかけて無理やり加担。
2010/6/13

■ 花笠若衆   佐伯清監督作品  1958.6.3東映

 殿様が病臥中、姫に婿を迎えてという状況のさる藩で巻き起こる、お世継ぎをめぐっての大騒動。実は姫様は双子で、よそへやられた姉姫の方こそ正嫡と言い立てる次席家老は、家老と側用人を暗殺、その「姉姫」に替え玉を用意していた。
双子の姫は、もちろんひばりの二役。男として育てられた気風のよい兄哥と、聡明な姫君を好演。妹の恋の成就の陰で、きゅんと哀しい女ごころを見せるアニキが可愛い。

ロケ地
  • 扇山藩江戸屋敷、大覚寺大門。江戸家老が吉三について報告を受ける段。
  • 但馬国・扇山藩イメージ、山なみに天守書割。
  • 扇山城を下がる夜道で暗殺される国家老や側用人、南禅寺僧堂坂
  • 扇山藩の殿様の密命を受けた若侍が馬を駆る街道、不明(山道、途中追っ手をかわす際には川を渡渉、河原は礫)
  • 江戸、神月邸、南禅寺開山師霊光塔所門。イメージのみ。
  • 両国の川開き、見物の船が繰り出す大川、不明(湛水域、ロングの絵も)。この夜、花火の音に紛れて悪党どもが蠢く次第。
  • 扇山さして旅ゆく吉三(女のなり)と又之丞+金八、琵琶湖西岸(石積護岸に守られた古い家並み、葦の生えた汀も。対岸に八幡の山なみ)。ここで「花笠道中」の一番が披露される。
  • 偽雪姫を仕立てて街道をゆく江戸家老一派、不明(川堤、天井川の模様。河畔林は竹。湖西か)
  • 旅籠に三人川の字に寝て、吉三の夢想のくだり、又之丞と晴れて夫婦となり二人駕籠でゆく道中、不明(土手か)。ここで花笠道中の二番、「野田の案山子さん」が出る。
  • 偽姫道中の後をつけていた若侍が露見し捕われる山道、不明(植林地)。このことを山樵に聞かされる吉三たちは峠の茶店、ここも不明(道は九十九折れ)。若侍が監禁されている小屋、不明(崖にセット、このあと岩石落としが来る)
  • 扇山城へ入る偽姫の行列、東映城か。

2010/6/12

■ 白馬城の花嫁  沢島忠監督作品  1961.5.17東映

 夢見がちな少女の前に突然現れた、キンキラ衣装を着け家来を従えた若侍。話に聞いていた嫁探しのお殿様と思い込んだ娘は、何の疑問も抱かず「殿様小僧」なる盗っ人の手伝いをして江戸へ。賊どもはたちまち娘を見捨ててどこかへ行ってしまうが、親切な人々の手助で居所を得た娘は、暫時江戸で過ごしたのち故郷へ帰還。そこへは、御金蔵破りの大泥棒や、彼に濡れ衣を着せられた殿様小僧に加え、江戸の目明しまで殺到し、大捕物が繰り広げられる。

ロケ地
  • 白馬城は書割、手前の水面は川を合成か。窓から天守が望まれるお君の家は梅林セットの中に。
  • 殿様小僧たちを追う捕り方が走る水辺、大覚寺大沢池畔。対岸に鋏箱を担いだお君がいて、人数を眺める。千両箱入りの鋏箱が隠してあった鎮守はセット。
  • 役人に追われる源太を助ける霧太郎、琵琶湖畔の菜畑。役人を叩き込む川はクリーク、菜花越し遠景に三上山と思しき山、湖東か。源太やお君のことをボヤきつつゆく三人は並木沿い、行く手に鋏箱引きずってきたお君がいて呼ばわるのは河口の川堤。このあとの野営地はセット撮り。
  • 三人がお君を置き去りにする浅草寺、清凉寺境内。三人が岡っ引の太吉に誰何されるのは本堂脇。
  • 殿様とはぐれ悄然と夜道をゆくお君に声をかける屋台親爺の富蔵、夜の城下(江戸)はセットで隅櫓の書割が見える「堀端」。
  • お君の妄想で出る、殿様と睦む梅林、不明(起伏地、遠景に竹林)
  • 江戸城の御金蔵を破って出てくる富蔵一味のくだり、二条城。導入に本丸櫓門を北から見た図を入れ、石垣を縄梯子で下りてくる一味、お濠から這い上がってくる図は外濠で東南隅櫓が見えている。
  • 捕り方がどっと繰り出してくる南町奉行所、仁和寺本坊表門。壁には海鼠壁パネルあしらい。
  • 白馬の里での捕物のあと、太吉の示唆で殿様の待つ城へ走ってゆくお君、大覚寺大沢池畔〜彦根城石垣際から天秤櫓。中が荒れ果てた天守はセット撮り。

2010/6/11

■ 続道場破り 問答無用  菊池靖、松野宏軌監督作品  1964.3.15松竹

 もうじき父の跡を継ぎ、由緒ある道場の主にと寿がれる青年が豹変。友であり、妹の婚約者である青年を斬ったあとは、破滅的な乱行を繰り返す。息子を愛する父は、殺すに偲びず国元へ籠めるが、そこでも発作的に庄屋を斬ったり。いよいよ処分も間近と囁かれだす頃、諸国修行に出ていた、若殿の竹馬の友が帰還。彼は、行動には必ず因ありと調査を始めるのだった。

ロケ地
  • 紀州・吹上の里で田宮真剣流の奥義を編み出した始祖、魚を斬る渓流は保津峡
  • 江戸の田宮相模守邸、仁和寺本坊表門。両脇の壁に黒板塀あしらい(全面)
  • 吉岡の父が自刃と聞き、悄然と道をゆく高央、仁和寺北塀際。家老・帯刀を筆頭とする門弟らが高央(たかなか)に詰め寄る道は不明(両側に塀の路地)。抜き身を下げたままずいと門内に入る高央、大覚寺明智門(門内外両方のアングルが出て、明智陣屋も映り込み。門内側から見た「外」には塀が作りこまれている)
  • 忌中紙が張り出された吉岡邸、不明(門、クレーンショットでは萱葺きらしきフォルムが見える)
  • 座敷牢の工事を目の当たりにして、高央の父が回想する幼時の高央、勧修寺氷室池端芝地(祝いの品が整えられた庭で、学友と取っ組み合いをする「法師丸」の姿が映し出される)。育たぬと言われた子のため千日の祈願をした那智の滝、本物をイメージに。
  • 高央が籠められた紀州・吹上の里、イメージの峡谷は清滝か。高央が滞在する椿ヶ丘の山荘、勝持寺仁王門と石段。居館内部はセットか(濡れ縁で鳥を寄せる高央のシーン、遠景に山なみ)
  • 吹上の里の庄屋が高央をもてなす船遊びのくだり、船が浮かぶ川は嵐峡
  • 武者修行に出ていた柾木兵衛が田宮家へ戻るくだり、仁和寺本坊表門から前庭、大玄関。
  • 柾木が投宿する国家老・広岡邸、不明(門のパーツのみ)
  • 高央が陵辱したとされる村娘の父をつかまえ事情を聞く柾木、不明(棚田)。当の娘・うめに本当のところを聞く竹林、不明(池端の絵も)
  • 家老のはからいで藩公菩提寺の和尚に会うくだり、慈眼寺境内は真如堂。導入は本堂裏手南東からのビュー、次いで本堂脇から塔を望む図、水場前の石畳に駒をとめて茶所で智円和尚と語らう。その後案内される母の墓所は不明(大きな五輪塔、奥には宝筐印塔。丘の上か)
  • 事後、流派の始祖と同じく渓流で魚を斬る柾木、保津峡

2010/6/10

■ 道場破り  内川清一郎監督作品  1964.1.15松竹

 殿のもとに上がる家老の娘を奪って逃げた男、たつきのためにする仕事は賭試合。しかし金を稼いできても、困っている者をみると懐の中身はたちまち右から左へ消えてゆく。そんな彼の人物を見込んだどこかの殿様は、是非にと辞を低くして指南役に乞う。但し万事そうそううまく運ばぬは自明の理、話がぽしゃったり、密告者が追っ手を防いでくれたり、禍福は糾える縄の如し。助けてくれた浪人は一人細道を去るが、男と「妻女」は山の彼方に明るい明日を夢見る。

ロケ地
  • 渡し場で人足にふっかけられて困っている千草主従を助ける三沢、大堰川河川敷か。河原は礫、河畔林は竹。
  • 関所手前で千草一行と別れる三沢、不明(山道)
  • 三沢が賭試合に赴く戸田弾正道場、不明(門)
  • 河原でもっこ担ぎのバイトをする三沢、大堰川河川敷か。粗いめの礫が見える。
  • 大庭浪人が賭試合にゆく熊沢道場、不明(長屋門)
  • 松葉宿名主一同が主催する奉納試合会場、平岡八幡宮。石段下の「土俵」のところが試合場、幔幕張り巡らせ。境内にも参道にもわんさと見物人。
  • 同宿の子供と釣りの三沢、広沢池か。武士同士の争いを見て仲介するのは北嵯峨か、竹林際。
  • 妙のため簪を求める三沢、妙のいる宿へ向かう街道イメージ、亀岡か(山裾に棚田)
  • 三沢と会っての妙の回想、父家老に殿のもとへ上がる件で因果を含められた庭、不明(池泉のほとり、奥は築山)。殿のもとへ向かう妙の駕籠を襲い奪った三沢、不明(大きな楼門、四天王らしき像が祀られていて、戒壇院のそれに似る。この門のシーンはタイトルロールに使われている)
  • 追っ手の浪人たちが拠る般若院、高山寺石水院。門のみイメージに、中はセットで火にくべられている像は阿修羅像のレプリカ?←三面六臂で腰裳とかそっくり。背後にあるのは執金剛神像に似ているし。
  • 父が三沢の仕官話を蹴ったあと、怒って馬を駆けさせる千草、北嵯峨小柴垣道か。
  • 関所で三沢らを逃がすため大立ち回りを演じた大庭が、二人を待っている峠道、不明。山道をゆく三沢「夫婦」、谷山林道か。

2010/6/9

■ 赤穂浪士 第25話「吉良邸を探れ!」1979/4-12テレビ朝日/東映

 一挙を約し去った大石、しかし依然続く「のらくら」に江戸の同志は激昂。またここに至り脱落者も出るが、前の起請文を返してしまえと大石は言い放つ。そして、御舎弟への処分が遂に下される。

ロケ地
  • 江戸から戻る大石、箱根の山道は谷山林道か(切り通し、遠望)。投宿する塔ノ沢の温泉宿はセット、イメージの谷川は不明。柳沢の刺客と斬り結ぶ隼人、清滝河原
  • 安兵衛からの文を受け取った小野寺が妻を連れて大石邸へ向かう道、北嵯峨か。
  • 奥田一家と前原が潮干狩りに出かける品川沖、琵琶湖(河口州の模様)
*大石を狙う柳沢差し回しの刺客に西田良、川浪公次郎。
2010/6/8

■ 水戸黄門41 第9話「女意気地とニブイ奴」2010.6.7TBS

 爽やかな海の男が、役人と組んだ恋のライバルにハメられかかるが、彼を次期庄屋に嘱望する浜の人たちと、老公のこっそり介入で、何事も無く大団円を迎える。身分バレは一行が去ったあと、荒くれの喧嘩はあるもののラス立ちはほぼ無しの、珍しい趣向。

ロケ地
  • 新宮へ向かう一行がゆく熊野街道、不明(山道)。その前に参拝した熊野本宮大社はイメージカットの本物。南紀の海、現地か。通りかかった松太郎に那智への道を聞く「神社」は大原野神社参道、鳥居越しに本殿を望む図。
  • 新宮の浜、番所庭園。入江の砂浜や、岩場など出る。
*松太郎はRIKIYA、彼を慕う娘は井上和香で父の八幡屋は木村栄。庄屋の女将は長谷川稀世、城代は近藤洋介。印籠を見せられて手伝わされる、材木方の小役人は左とん平。チェストや無幻斎出ず。
2010/6/7

■ 編笠十兵衛 第26話「訣別」1975.4.3

 討ち入り後、浪士の名は騰がり、将軍すら彼らを助命しかねない空気に。もちろんそれは十兵衛や中根の御前のデザインではなく、大石の意向とも違っていた。
全てが決したあと、十兵衛は最後まで残ったしがらみを断ち切り旅の途へ。

ロケ地
  • 討ち入り後の年明け、中根邸へ向かう十兵衛、相国寺天界橋〜大光明寺。
  • 柳沢に召しだされた荻生徂徠が入ってゆく門、京都御所管理事務所東門
  • 船をおりた十兵衛を襲う柳沢の忍びたち、広沢池東岸
  • 妻女に頼まれ、松平家お預かりの不破に届け物をする十兵衛、相国寺大光明寺南通用門を内側からか(外の松並木が疑問)
  • 切腹した四十七士の早桶が搬入される泉岳寺山門、本法寺仁王門。亡君の傍らに葬られる義士、永観堂墓地
  • 達之助が千弥に求婚しているところを舟津に襲われる川端、広沢池東岸。設定は両国橋を渡ったところの河原。「川」表現の「流れ」は人為か。
  • 「美苗」の遺児とともに旅ゆく十兵衛、大堰川堤か。

2010/6/6

■ 雁金屋草紙 〜美の天才兄弟を愛した京女  1991.3.19ABC/松竹

 希代の芸術家を愛した女の心の機微を、しっとりと描くドラマ。
東福門院の庇護を受け繁盛する、京の呉服屋・雁金屋へ奉公に来た「血筋」の少女は、主の三人の息子たちときょうだいのように育つ。
一旦は嫁に出るものの戻り、店を切り盛りするようになる奈津だが、充実した幸福な暮らしは長く続かず、光琳が嫁を娶ったことで心は折れてしまう。
しかし「市さま」が苦心惨憺のすえ描きあげた絵を真っ先に見る栄誉は、奈津に与えられるのだった。

ロケ地
  • 京・紫野の奈津宅へやって来る多代、稽古帰りの娘たちとすれ違うのは直指庵本堂前の坂。
  • 川に入り懊悩するスケッチ中の光琳、上賀茂神社ならの小川。多代に相談を持ちかけられて様子を見に来た奈津は水場に。
  • 奈津の激励を受け描きはじめる光琳、屋敷イメージに叶匠壽庵寿長生の郷長屋門。ここから回想のかたちとなり、絵が完成したラストのシークエンスとでお話を挟む作り。
  • 雁金屋の蔵、大覚寺蔵。お美乃が奈津に閉じ込められたと虚言するくだりで出る(原作設定では、雁金屋があったのは中立売小川)
  • 奈津を庇って母に疎まれ、家を飛び出す市之丞(光琳の幼名)、捜しに出た奈津が見つけるのは北野天満宮本殿脇〜摂社(原作設定では、雁金屋近くの寿命院境内)
  • 西京村のお久の家、叶匠壽庵寿長生の郷・郷の家。
  • 大文字送り火、本物。長兄・藤三郎に無体を仕掛けられ、雁金屋を出る決意をするくだり。
  • 関白邸から出た火事で上立売も危ないと聞き、婚家・竹屋を置いて駆けつける奈津、光琳が炎を写し取る火事場はセットで、雁金屋一同が避難している正行寺は妙顕寺、御料人はんのお佐和が奈津を見つけて手を差し出すのは三菩薩堂。
  • お佐和が亡くなったと語られたあとに出る精霊流しの川、上賀茂神社ならの小川
  • 女を孕ませたと相談を持ちかけられた奈津が、光琳を伴い訪れるお久の家、叶匠壽庵寿長生の郷・郷の家。雪景で、熊笹の茂みも雪化粧。
  • 雁金屋に居辛くなった奈津に宛がわれる鷹峯の屋敷、直指庵道場と小柴垣。
  • 光琳が所帯を持ったと聞いた奈津が覗きにゆく屋敷、中山邸通用門。奈津は参道の木の陰から夫婦と赤子を見る。

2010/6/5

■ 赤穂浪士 第24話「情炎」1979/4-12テレビ朝日/東映

 大石が去るまでの間、燻っていた男女間の情が噴き出すさまを描く。思いを遂げた浪士が、踏みとどまった「密偵」が、如何なる定めに導かれるかはまだ語られない。

ロケ地
  • 大石が江戸在府の同志と会合を持つ、烏森稲荷の茶屋、円山公園料亭か(坂、竹垣など出て、陣十郎が「溝」に潜む一幕なども)
  • 柳沢邸、大覚寺大門。江戸を発つ大石を狙わせる刺客に金が与えられるくだり。

2010/6/4

■ 編笠十兵衛 第25話「討入」1975.3.27

 延期したことが浪士たちに幸いし、討ち入り時の障壁が減る。かたや吉良を守る侍たちは、絶望的な戦いを強いられる。義士たちは思いを遂げ、後事は十兵衛たちに託されるのだった。

ロケ地
  • 十兵衛が探りに入る柳沢邸、京都御所管理事務所東門。忍び装束の十兵衛が飛び乗る塀は「村」か。
  • 町で見かけた主税を茶店に誘う十兵衛、広沢池東岸(茶店の小屋と床机、船着きあしらい)
  • 討ち入り当日、雪の朝イメージは梅宮大社神苑
*吉良邸お向かいの、血の気の多い旗本は山岡徹也。助勢しようとして十兵衛に止められる。
2010/6/3

■ 編笠十兵衛 第24話「前夜」1975.3.20

 吉良在邸の日を狙い一旦は決するものの、延期される討ち入り。コントロールに奔走する十兵衛と、鋭い読みで応戦する小林の丁々発止が、水面下で繰り広げられる。

ロケ地
  • お俊が小林に浪士の動きについてツナギをとる祠、大覚寺五社明神
  • 口入屋で浅野家へ入る「腰元」のお俊を見かけた千弥が知らせに駆け入る中根屋敷、相国寺大光明寺。千弥は門をくぐり、式台玄関前で達之助が応対。
  • 敵方の動きを探っていた十兵衛が、達之助からお俊潜入を知らされる町角、金戒光明寺東坂下石垣角。達之助は禅堂南側の坂から駆け下りてくる。
  • 中根の御前が下城、将軍が気まぐれを起こし「その日」に佐竹屋敷へ出かけることを聞かされ、大石に知らせに走る十兵衛、馬を駆る道は相国寺方丈西側路地(南へ向けて走り、すぐにオープンセットにスイッチ)
  • 仲間の浪人が舟津の様子を見に来るくだり、妙光庵は金戒光明寺長得院。部屋を抜け出して左腕で剣を振るい鍛錬する舟津は大覚寺護摩堂前。
  • 山田宗編の四方庵、中山邸通用門。大高が出てくるのを物陰から小林が窺っている。
  • 大高が黒川に襲われるところへ介入の十兵衛、相国寺鐘楼裏手碑周辺。黒川を倒した直後に小林が現れて対峙するが、町方が出て水入り。
*山田宗編は岩田直二、普通「宗偏」と思うが、劇中「中山邸」に掲げられた看板には「編」の文字。舟津の仲間の浪人・大須賀は黒部進。
2010/6/2

■ 編笠十兵衛 第23話「陥穽」1975.3.13

 討ち入りについて、具体的な話が進んでゆく。しかしこの際に来て脱落者が相次ぎ、浪士は四十七人となる。

ロケ地
  • 泉岳寺墓参の大石を襲った刺客と斬り結ぶ十兵衛、金戒光明寺本堂脇溝。その後町をゆく十兵衛は極楽橋を渡って西へ。
  • 十兵衛が奥田らと協議する屋形船、大覚寺大沢池
  • 千弥が舟津を見かけるくだり、門を出てくる舟津、不明(千弥は土手状の「道」からその門を見る運び、「土手」の背景に蔵などちらり)。舟津を尾行する千弥、金戒光明寺永運院下坂。舟津が入ってゆく妙光庵、金戒光明寺長得院(行き倒れの舟津を助けた庵主の寺、設定は浅草)
  • 毛利小平太の情婦が隠れ家を訪ねて来た件を十兵衛にボヤく奥田、大覚寺大沢池堤・水門の傍ら。
  • あやめ湯を十兵衛が訪ねた際、見かけて姿を隠しその足で小林に報告を上げにゆくお俊、入る吉良邸裏門は相国寺光源院
  • おゆみに別れを告げ去る小平太、大覚寺大沢池畔・護摩堂前。その後現れたお俊をひっぱたくおゆみ、放生池堤←ここで恋人の正体が赤穂浪士と知らされる。
  • おゆみを連れ上方さして旅ゆく小平太、北嵯峨農地
  • 柳沢邸、京都御所管理事務所東門。用人が忍びに十兵衛宅襲撃を示唆。
  • 妻を亡くした十兵衛が悲哀を内に秘めつつゆく道、大覚寺大沢池畔。
*毛利小平太は荒谷公之、馴染みの湯女・おゆみは川島育恵。
*小平太のことを十兵衛に頼むのは大高源吾、その大高を茶匠に引き合わせる役を果たす叔父さんは万屋(6話で既出)。湯女風呂にはお俊が潜入、小林が部屋に上がる一幕も。

2010/6/1

■ 編笠十兵衛 第22話「誠忠」1975.3.6

 一挙間際に参加を許される「誠忠」の士、十兵衛の骨折りが報われる。そして、赤穂浪士と深く関わるほどに、敵が十兵衛を憎む度合も増してゆくのだった。

ロケ地
  • 米沢行きを嘆願に多仲が入ってゆく柳沢邸、京都御所管理事務所東門。尾行していた十兵衛が帰りを襲い、柳沢に皮肉をかますエピソード入り。
  • 夜道に十兵衛を襲う柳沢の刺客たち、大覚寺大沢池堤
  • 長尾勘右ヱ門が舟津を始末しようとする夜道、下鴨神社河合社脇か(池跡と思しき位置にある塀が疑問、石橋は紅葉橋か)
  • 平間村へ向かう大石、不明(谷地田沿いの道、路傍に土壁の小屋あり)
  • 大石江戸入りとの報告をお俊から受ける小林、赤山禅院。ツナギは本殿まわり、小林が物思いつつ帰る道は境内西端「池端」の起伏。
  • 大石が墓参に来たところへ帰参嘆願に出る不破数右ヱ門夫婦、金戒光明寺墓地(本堂裏手)。大石の帰り際を襲う刺客は、本堂縁下から出て殺到。彼らを斬り伏せた十兵衛が大石と合流するのは経蔵前。
  • 十兵衛が入る中根邸、相国寺大光明寺
*数右ヱ門の妻女は磯村みどり。
←2010/52010/7→

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪表紙テキスト版 ・ロケ地一覧 ・時代劇の風景トップ
・このサイトについて ・サイトトップ