2006.3.26WOWOW 堤幸彦監督作品 |
狐憑きという金城屋の主、裏山に御殿を建てて、十年もの昔祝言を前に消えた女を待ち続ける。依頼を受けて又市らは謎の女・白菊を追うが、出てきたのは哀れな女「二人」の事情。用意された「炎上する御殿」にも満足せぬ、化物ならぬナマモノの「飛縁魔」は、いま傍にいるターゲットを手にかけようとするが、すんでのところを又市らが阻む。 ロケ地 ・黒焦げ死体を検分にゆく田所同心、沢ノ池東岸汀。 *下女・おきくにメロメロの田所同心に遠藤憲一、炎の中にも飛び込んでゆく純情一途の可愛いおじさんを熱演。又市らに理解を示すイイ奴でもある。このエンケンを見るだけでも価値アリ。*大杉漣のアレは今回も炸裂、田所宅の火事を消したりもするが、一時出なくなり白い粉がぱさっと掌に落ちる…もんのすごくキタない。書物問屋に置いてあるいつものヘンな本はふたつ、「針井堀田 研邪医師」と「素田亜魚津 海老騒動参」で、百介作の返品本。ばっちりヘンな表紙絵がついている。書物問屋主人のにゃあぎゃあ名古屋弁も傑作「本は要りゃあすか」。又市が配る妙薬「あぐらを倍」などふざけまくり。あと、なんか八丁堀の七人みたいな捕り方も笑える。 |
→「巷説百物語 孤者異」
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