1〜25話 →松平右近事件帳表紙第1話「藪太郎参上!」 祭りの最中殺された娘は大奥のお女中、調べてゆくうちお世継を亡き者にせんとする陰謀が明らかとなり、将軍にまで魔手が伸びようという段で「弟君」松平右近がワルを断罪に現れる。 ロケ地、船頭の梅吉が船をやる堀、嵐山公園掘割。事件が大奥がらみで揉み消されるのに怒った同心・石部岩之助が押しかけるお城の門、二条城北大手門(藪太郎に止められ、ぷちぶち文句を言うのは外濠端。右近の文を届けにゆく梅吉の段でも出てくる)。竹千代ぎみ快癒の祈祷を行う怪僧・日照が巣食う延寿院、神護寺山門。藪太郎の呼び出しを受けやってくる弥生の局、駕籠が控えるのは仁和寺茶店前(背景に塔)。右近と話す庭は枳殻邸侵雪橋上。綾姫と老中・青山下野守がいる茶室、漱沈居。延寿院へ入り込んだおさよがわざと浪人に追っかけられるくだり、神護寺山門〜金堂下石段〜和気公廟所前(おさよは浪人に目潰しをかけたのち廟所に忍者飛びで逃れる/石部と新八が出てくるのは鐘楼下石段)。浪人とともに小伝馬町牢屋敷を出てくる藪太郎、大覚寺明智門(浪人が藪太郎に斬りかかり腕試しは参道石橋)。相模屋の示唆で青山下野守を襲撃する浪人たち、中ノ島橋(右近が進み出て青山を斬るお芝居、老中川落ち←水練の名手)。 第2話「花の吉原花魁殺し」 不審死した姉花魁の仇を討ちに自ら苦界に身を投じる娘、梅吉から頼み込まれた右近が動くとすぐに出てくる容疑者、町で乱暴の限りを尽くす大身旗本の次男坊。行状を知り怒髪天の右近は、それでも一応老中とお局さまに断りを入れにゆく。 ロケ地、警動のシーン、大覚寺天神島朱橋付近。逃れた夜鷹を襲いいたぶる旗本の若様・竜之進、石仏前。梅吉の回想、父の塚の前で虚無的な発言をするおこよ、天神島大木の根方。おこよのことを話す船上の右近、嵐山公園中州湛水域。秋月家の始末の件で弥生局と会う右近、駕籠が控えるのは仁和寺茶店前(背景に塔)。庭で話す二人、枳殻邸印月池畔。 第3話「恨みのかんざし」 土井大炊守に阿り藩主の栄達をはかる江戸家老、功績アピールに放火していち早く駆けつけガエンに消火させるという悪行をはたらく。タイトルは、家老が大炊守に自らの愛人である辰巳芸者を差し出そうとして断られ、捨てるにとどまらず消そうとしたことによる「恨み」。 ロケ地、放火を目撃して消された大工の死体が上がる大川、嵐山公園中州下手右岸河川敷。見物の衆は中ノ島橋から見る。妹を出石藩邸に潜入させたことを右近に報告する清太郎、中ノ島橋北詰堰堤脇。事後、は組の梯子乗りが披露される広場、本法寺多宝塔前。右近が場を去るシーンは塔と本堂をバックにして仁王門越しのアングル。 第4話「怪盗暗闇吉三」 勢力争いの陰謀に巻き込まれ将軍家へ献上の名刀を奪われてしまった男、その際目をやられた彼を助けた芸者。結ばれた二人は子も生し深川で暮らすが、責めを負っての切腹の日が近付いていた。 ロケ地、平林を許婚者が訪ねてきたため外に出て子をあやすお島、本法寺境内(本堂の屋根がちらっと映り、奥には向唐門。迎えに来た平林の背後に本堂の蔀戸)。旗本屋敷から盗っ人が奪った刀が全部拵えをはずした状態で出てくる深川乗信寺、本法寺多宝塔(初重のみ映る)。刀泥棒を旗本屋敷前で待ち構える右近と清太郎、相国寺大光明寺門前。盗人が飛び越えて出てくる塀は大光明寺の南塀。刀を奪った疑いで丸亀藩士の真鍋を呼び出す新八、本法寺山門。事後、長崎の医師への紹介状を持たせて平林夫婦を見送る右近ファミリー、広沢池東岸(梅吉が船頭をつとめ品川へ)。 第5話「大当たり千両くじ」 富籤に不正をはたらき貯めた財を謀反に使う怪僧と浪人たち、しかし大半の者は騙されていてトップの何人かは金を持っての高飛びを企んでいた。騙され浪人のなかに右近の長崎時代の友人がおり、志成らず果てる磊落な男を近藤洋介が演じる。見た目から怖い怪僧は南原宏治。 ロケ地、怪僧・鉄山が住持し用心棒を多数飼う本覚寺、本法寺(仁王門、境内)。寺で富箱を見てカマをかけた帰りに襲われる右近、二尊院墓地の坂道。謀反を起こすという広瀬を諭す右近、紅葉の馬場。事後、指物師の父の墓に参る娘と右近ファミリー、大覚寺聖天堂前に卒塔婆あしらい。湯島天神へ富札を買いにと賑やかにゆく道は放生池堤。 第6話「お店者無情」 ほとんど社畜の両替商の番頭、主の悪事を知りつつ勤めてきたが、恋人の家がターゲットとなってしまう悲劇が出来、彼も知り過ぎたことで消されかかる←右近のお説教と介入で裏にいた普請奉行ともども一巻の終わり。 ロケ地、釣りの右近らが土左ヱ門のお民の兄を発見する大川、広沢池東岸。事後、兄の墓前で和解するお民と幸吉(番頭)、二尊院墓地(声を掛けず踵を返す右近らは三帝陵前を通る)。 第7話「危うし!弥生局」 宿下がり中の大奥女中殺し、秘密を知られたと思い込んだ中年寄と大目付狙いの情夫の仕業。お女中たちが弥生局の部屋子だったことから、右近が母と慕うお局さまにも魔手が伸びる。 ロケ地、縁日で清太郎に手相を見て貰っているところを吹き矢で狙われるおその、神光院中興堂前(吹き矢の主は宝筐印塔裏)。おそのの同僚の娘が土左ヱ門で上がる鎌倉河岸、大覚寺大沢池畔。梅吉がおそのを送ってゆく道、天神島朱橋(六部に襲撃されるのは天神島祠前)。弥生局を呼び出して部屋子の娘たちの件を告げる右近、枳殻邸遣水のほとり(笹舟を流し局に習った歌を口ずさむ)。身辺警護役としておさよと会わせるのは傍花閣脇。もう一人の部屋子が殺されて見つかる、大覚寺五社明神裏手。弥生局が代参の寺、駕籠が控えるのは仁和寺観音堂前(背景に塔)。局の身を案じて駆けつけた右近が清太郎に局とおさよの拉致を告げられる、大覚寺参道石橋。中年寄・浦尾の愛人・鵜殿上総介が配下の秋山と密談の屋形船(梅吉の船宿で船を手配しバレバレ)、広沢池東岸。 第8話「夫婦のきずな」 作事奉行と組んだ材木商が勝手なギルドを作り、良心的な老舗を締め出しにかかる。窮した夫のために女房は好色な奉行の申し出を受けるが、女はそれ以上生きていられなかった。 ロケ地、武蔵屋の作った神田川の橋が何者かによって落とされた事故現場、広沢池東岸に折れた橋の端っこをあしらい。武蔵屋の女房に事情を聞こうとする右近ら、神光院本堂前。圧力に屈しギルドに入った武蔵屋が料亭から出てくるところを呼び止める右近、広沢池東岸に竹垣をあしらい料亭の入口に。放火による武蔵屋の火事の被災者が収容される寺、神光院中興堂前。作事奉行の意を受けたのち武蔵屋の女房が放心して佇む水辺、大覚寺有栖川畔(木戸付近、溢水口を前景に)。 第9話「ほおずきを噛む女」 堅物の同心と富商の妾の心中は偽装、同心は大物のからんだ抜け荷事件を追っていた。妾の妹芸者で同じ富商に囲われている悪女がいい味、演じるは佳那晃子。彼女が好んで始終噛んでいる酸漿が生々とエロチック。 ロケ地、根岸の里でおせいと会う同心・朽木、広沢池観音島。朽木とおせいの心中が目撃される浦安の海辺、不明(巌頭、背景の山なみに厚い雲。琵琶湖か)。朽木の土左ヱ門が上がる浜、琵琶湖東岸(背景右手に沖ノ島)。根岸・下目黒の里へ赴く右近と梅吉、広沢池西岸。おこうを見かけるのは観音島。播磨屋根岸寮、中山邸通用門。 第10話「極楽とんぼのならず者」 働きもせず賭場で借金をこさえ喧嘩三昧のグレ兄貴、妹は火事場で命を張って助けてくれた兄を信じ真人間に立ち返るのを待つが、彼はワルに見込まれ身代りの罪人にされかかってしまう。よくある話だが、兄貴役に火野正平で独特の風味。ワルは火盗改で、長官自ら賊を使嗾し牢に飼っているというトンデモ。 ロケ地、丈吉が賭場の借金返済を迫られボコられる宮さん、今宮神社稲荷社(あとで火盗改の役人に誘いをかけられるのも同所)。 第11話「結ぶえにしのわらべ唄」 梅吉が拾った記憶喪失の娘、わずかに覚えていた長崎の童歌から手繰り寄せられる過去。元長崎奉行が悪徳商人と組んではたらく悪事が焙り出される。 ロケ地、梅吉が娘を拾う橋、中ノ島橋(お話の鍵となる場所なので以降何度も登場、いろんなアングルで撮られる)。橋近くの道で「私は誰?」と梅吉に聞く娘、大覚寺放生池堤。娘が一時保護されていた品川の寺、西明寺山門、境内。 第12話「若君を消せ!」 素行の悪い藩主の弟が勘当されるが、直後将軍の姫君との縁談が降って湧き大騒ぎ。そこへ付け込む隣藩藩主である元老中の陰謀、市中の若様に魔手を伸ばすが、姪である姫の幸せを願う右近の介入でワル一巻の終わり。 ロケ地、勘当されたあと夜道で浪人に襲われる源次郎、大覚寺有栖川畔。浪人が刈谷藩江戸家老に失敗を報告の祠、天神島。源次郎を探り中のお小夜が再び襲ってきた浪人らと戦う水辺、大沢池水門脇。賭場の手入れで堀に飛び込んで逃げた源次郎と照姫が衣を乾かす小屋、広沢池西岸。 第13話「知られたくなかった秘密」 八卦見が仕入れたネタで恐喝の一味、首魁はタチの悪い旗本連。手代と恋仲の娘がカモにされ落命する一件を放っておけず立ち回る「右近」ファミリー、今回は新八親分が右近の正体を知るエピソードを入れてある。 ロケ地、山城屋の娘と手代が密会のお寺、二尊院勅使門、墓地。八卦見に出自を言い当てられた右近が母を思い出し墓参りに赴くところを見てしまう新八、二尊院勅使門。右近が登ってゆく石段は金戒光明寺三門前石段。墓地へ行く右近の場面は二尊院三帝陵の門〜墓地(墓標に葵の御紋があるのを親分が目撃)。 第14話「打ち首千両」 金貸し殺しとして自訴する船頭、裏には娘を幸せにしてやりたい事情。しかし結婚の約束は破棄どころか、娘を苛み自死に追いやるワル旗本、つるんでいた小普請支配と与力もまとめて右近の刃の露と消える。 ロケ地、入水のおみつを助ける梅吉、広沢池東岸。旗本の住む横網町へ船をやる船頭の治助、広沢池。治助の墓、二尊院墓地。右近ファミリーが揃って甘酒、二尊院黒門付近塀際に茶店あしらい。 第15話「酔いどれ女と藪太郎」 酔っ払い女の寝言から事件の匂い、彼女の亭主は脅され凶賊の犯行を手伝わされていた。二人を救おうとした手は僅かに届かず気弱な錠前師は賊の手にかかり、怒った右近の乗り込みで幕。 ロケ地、おしんの回想、夫婦で大道芸をしていた明神様のお祭り、今宮神社境内。夫婦のことを話す釣りの右近と梅吉、広沢池東岸。おしんに助力を申し出るも警戒され拒否される梅吉、今宮神社高倉脇坂下〜楼門脇〜東門前(逃げるのに梅吉を人殺しと指差し逃げる)。雁六の墓、北嵯峨か。 第16話「残された赤ん坊」 藪太郎先生が取り上げた赤ん坊は訳あり、高富藩のお家騒動が関わっていた。我が子の安全のため身を隠す母、身に引き合わせぐっと来た右近が動く。 ロケ地、吉原帰りの客を降ろした梅吉が身重の女を拾う、広沢池東岸。高富藩士が殺されて見つかる大川端、広沢池東岸(先のシーンとはアングルを変えてある)。 第17話「お犬様罷り通る」 犬を小道具に人心を操る行者、遂に将軍家お世継に言及。裏には側室の父の闇将軍、彼らの詐欺の片棒を担がされ、虫けらのように始末された者たちを見た右近は、容赦ない断罪の刃を振り下ろす。 ロケ地、神田川で赤子が泣いていると託宣の行者・浄心坊、お犬様が走ってゆきワンワンの神田川は広沢池東岸。神田明神裏で女が首吊りと託宣あり、走り入る梅吉、御香宮拝殿回廊〜本殿脇。おこうが首を吊りかけているのは摂社前、阻止され去るのは参道。調子をこいた浄心坊が犬を輿に乗せて練り歩くのを見た右近がつけてゆく先の谷中天岳院、興正寺参道(琴坂)〜竜宮門。神田川で「難儀を救われた」赤子の父が入れ替わりに入ってゆき金を強請るのは境内。公然と「藪太郎」に挑戦してきた「向島の隠居」に怒った右近が中野碩翁を斬ると青山老中に宣言の庭、白沙村荘倚翠亭(問魚亭からのアングルも)。老中が語る大奥での浄心坊のふるまい、お城イメージに姫路城天守。 第18話「大江戸の汚れた手」 米の高騰の訳は米蔵支配の横流し、これを嗅ぎつけ強請るワル旗本もあり。秘密を知り罪に落とされてしまった男と関わった右近が乗り出す。 ロケ地、浅草米蔵前の大川端で殺しと聞き駆けつける右近ら、松本酒造前東高瀬川堤。検死の場面では宇治川派流端・大倉浜酒蔵前にスイッチ。後段、米蔵に潜入した右近と文吉がツナギをとるくだりでは松本酒造際・旧高瀬川畔に塀をあしらってある。 第19話「生きていた夫」 精霊を迎え再び送る間に起こる事件、亡き夫の「気配」にもしや生存との妻女の思いは空しく、弟の兄殺しが露見する。 ロケ地、川奈屋の妻女の回想、亡夫と子と三人でお守りを授かった神社、車折神社本殿前。一年前、川奈屋が弟の雇った浪人どもに殺された箱根山中、保津峡落合落下岩。強請り浪人らが子をさらい呼び出す寺(川奈屋の墓と同所)、不明(丘の上、墓標の間は草ぼうぼうで水辺も見える。1976年・杉良の「遠山の金さん」18話「島帰りを探れ!!」と同所)。 第20話「宝船地獄行き」 幕府から宇和島藩に貸付の二万両を狙う勘定奉行、グルの回船問屋が沈船を仕立てて丸奪りという悪謀。その船の無駄死に要員である臨時乗組員募集にうっかり乗ってしまったちんぴらのお話が主軸となる。グレた息子を突き放しつつ案ずるオヤジが哀切。 ロケ地、勘定奉行と悪徳回船問屋が密談の屋形船、広沢池東岸。沈船の仕掛けの火薬を作り上げた途端消された花火職人の死体が上がる川べり、嵐山公園中州右岸側河川敷(背景に中ノ島橋上手の堰堤)。回船問屋を強請り東橋下手に呼び出すも父をタテにとられ殺されてしまう巳之吉、広沢池東岸。 第21話「消えた花火職人」 帰らぬ亭主を探し江戸に出てきた女、彼女は目を患っており右近が保護し手術。しかし晴れて目の開いた日、散歩に出た彼女は高札に掲げられた亭主の人相書を見てしまう。 ロケ地、高札を見たおあきが沈み佇む水辺、広沢池東岸。 第22話「日本橋の団十郎」 芸者に身をやつし父の仇を求める女、それを助ける若党はお薦さんに化け登城のルートを見張る。健気な二人を助け動く右近、猟官運動のため甲府金山の財を私していた悪党を成敗、思いあう二人を結びつけてやる。 ロケ地、夜釣りの右近と梅吉が侍に因縁をつけられている芸者を助ける川端、広沢池東岸。右近の動きを警戒して知行地へ逃げ出すワルを追いかけ大立ち回りの鈴ヶ森、酵素ダート〜降り口〜河川敷(梟首台やお題目の碑などあしらい)。 第23話「ねずみ講の罠」 一分が六十両になどと煽り、多くの民から金を巻き上げるマルチを仕出かすのは寺の坊主。身に危険が迫ると、スケープゴート用に雇っておいた書役を横領犯に仕立てて逃げにかかるが、事態を確かめにきた黒幕の元大目付ともども右近の成敗に遭う。 ロケ地、宝念講を開催する覚全の寺・下谷宝念院、本法寺(受付は本堂、縁先に立つ覚全の背景に塔が映り込むシーンもある)。寺へ金を返せとねじ込んだ男(出資者)が縊死を装って見つかる林、相国寺弁天社裏手。覚全にカマをかけた帰りの右近を襲う浪人たち、相国寺大通院前路地〜鐘楼前。しょんぼりと佇む書役の与吉に話しかけ講の矛盾を問う右近、相国寺法堂基壇(子守女あしらい)。青山老中に宝念院の件を告げ断りを入れる右近、相国寺大光明寺玄関前庭。与吉の女房入り長持と金箱を運ぶ荷駄を臨検する石部同心、相国寺大光明寺南路地(湯屋角に潜んで待つ)。 第24話「鶴亀情話」 ドジな掏摸の「とんずらの亀」は、同じ長屋の後家にぞっこん。或る日賭場の帰りに殺しを目撃し強請りを思いつき、後家さんの借金を完済してやろうとはかるが脅迫状を作るのからして一苦労なのだった。 ロケ地、掏摸をはたらくもドジをかまし新八親分に捕まる亀吉、本法寺(摂社と塔下等境内、お参りの場面で縁日を演出)。亀吉が指定した池之端に金を置きに来る春日屋の手代、大覚寺天神島祠。後家の息子をさらい亀吉を呼び出す一味が指定の棚倉橋、中ノ島橋。捕り方が出て追うも船で逃亡の一味、広沢池東岸。 第25話「人情破れ傘」 野心旺盛な御典医の企み、息のかかった町医者らは患者に無駄な投薬をして大金を毟り、グルの口入屋が取り立てて回るという図。傘下の医師らをポストにつけるため養生所にまで手を伸ばす悪辣、タダ同然で診る右近が邪魔になり、刺客が差し向けられる。 ロケ地、河野仙竹院法印邸(御匙屋敷)、妙心寺衡梅院(門左手の塀に口入屋を尾行してきた清太郎が取り付き潜入)。貝崎浪人の墓、不明(孤立木の下、北嵯峨あたりの農地か)。 |