第二シリーズ 1999/6.30-10.20 CX/東映
第1話「南国土佐 よみがえる海賊船」
海賊の正体を探るべく朝比奈は土佐へ。浦奉行と元鯨打ちの荒くれが企む悪事を阻止する話に、娘を思う二人の父の情話がからむ。
ロケ地
・高知城に桂浜、本物。
・江戸城、二条城本丸櫓門前の橋を側面から。
・竹林寺は五重塔ほか、本物。
*お豊に喜多嶋舞、父の船大工に寺田農、実父の荒くれに曽根晴美。浦奉行配下の侍に福ちゃん、海ロケでのラス立ちに大活躍・クレジットあり(役名はなし)。
第2話「讃岐丸亀 女のいない町」
狂疾の殿に討たれる腰元を庇い行動を起こす女たち、立て籠もりの中心は国家老の妻女。荒っぽく渦中に飛び込んだ朝比奈は、怒り狂う殿様の前で家老に決断を迫る。
ロケ地
・丸亀イメージ、塩飽諸島を望む浜〜丸亀城(石垣と天守)。
・流行り病と称し閉鎖される海辺の丸亀関所、琵琶湖西岸松原に柵あしらい(遠景に沖ノ島)。川の上手から回り城下へ向かう朝比奈が渡るかずら橋、屋島・四国村のミニかずら橋。
・国家老・大野木邸、妙心寺隣華院門。うどん屋の親爺が来て妻女のもとへ案内すると朝比奈に告げる帰り道、妙心寺大庫裏裏手辻。
・親爺が中の女房と連絡を取る立て籠もりの浄福寺、不明(簡素な門に両翼、手前に堀と石橋)。
・親爺の話す事の発端、次々と寺に集まる武家の女たち、西明寺参道石段、山門。
・腰元の囮になった親爺と女房が捕り方に斬られる祠、吉田神社竹中稲荷本殿裏手摂社群。二人の死体が運ばれてゆく神社、宗忠神社拝殿前。
・仕方なく腰元を連れ寺へ戻った朝比奈に、夫にもあなたのような勇気があればと国家老の妻女が嘆く庭、鹿王院舎利殿前苔庭。
*苦悩の国家老に清水紘治、妻女に姿晴香。ラス立ち福ちゃん入り、肩衣着けた藩士。*真鍋くん御用部屋で春本見てたり、腰元の囮とかで白塗りされたり、素っ頓狂な声で朝比奈をからかったりと弾けている。
第3話「備前岡山でもらった恋文」
御帳と遠国廻り報告書を見て、今回は願い出て備前へ向かう隠密奉行。着いた早々出会った女中が気にかけていた仇討ち娘で、もう一つの懸案事項・水争いを助長していた当の本人が彼女の父の仇を匿っていやがるのだった。
ロケ地
・津山藩勘定改役の桂木が上司の組頭の不正を糺し斬られる城内、不明。
・岡山イメージ、岡山城〜備中国分寺〜吉備津神社。江戸城、姫路城天守。
・老中・土屋相模守邸(訪ねて岡山行きを具申)、大覚寺大門(帰り道に参道石橋)。
・岡山藩郡奉行所、大覚寺明智門。
・五重塔と梅林をスケッチしている朝比奈のもとへ旅籠の女中が来てお弓の難儀を伝える、備中国分寺。
・お弓とともに仇討ちを志す下男が敵方に見つかり斬られる神社、吉田神社竹中稲荷本殿前(朝比奈が駆けつけるのは三高碑へ通じる石段から)。
・真鍋が探索結果を報告する城下の道、不明(堀端で塀際)〜吉備津神社回廊。
・水争いの説明に倉安川吉井水門(史跡)が映る。下男・弥平の墓、不明(ここでタイトルの結び文が朝比奈の袂に入れられる)。
*仇討ち娘は濱田万葉、仇は立川三貴で悪徳商人は頭師孝雄。*真鍋くん、行き先を聞き出す段で奥方に朝比奈見張りの隠密を命じられ、岡山では枕さがしに遭って無一文のところを朝比奈に恩売られて密偵に。
第4話「復讐の紋様 唐津絵皿は語る」
唐津藩から献上の皿に謎、行った先では20年前の血塗られた因縁が蠢きはじめていた。
ロケ地
・唐津城(海から見た全景と寄ってのアングル)、玄界灘の海岸。
・江戸城、二条城本丸櫓門橋を側面から。
・釣りをしていて渡辺さまに怒られる真鍋、桂川松尾橋下手右岸水制上。
・20年前、家族を殺され逃げた卯之助少年が追われて落ちた崖、保津峡落合落下岩(後段語られる旅の僧に助けられるシーンは河口)。
・高麗祠のある芳蔵の窯場跡、鳥居本八幡宮広場(ラス立ちでは鳥居や社殿も映り込む)。卯之助と佐世を結びつけてやる海岸、不明。
*一家惨殺の生き残り・卯之助に遠藤憲一、犯人の一人で現物産奉行の元山役人にベンガル。ラス立ち福ちゃん入り、浪人。*高麗祠の下に松浦党の隠し金という設定。今回のお土産は真鍋の作った茶碗で「漏る」代物、はてなの茶碗かっつうの。
第5話「伊予松山 姫さまと無理心中」
伊予松山藩の本家VS.分家の争いが表面化、慕いあうも引き裂かれ挙句は諍いの道具にされた恋人たちを助けた朝比奈は、二人を縁付けて去ってゆく。
ロケ地
・祭りの夜に本家の姫と分家の若君が密会するお堂、大覚寺護摩堂。
・OP伊予イメージ、石鎚山連峰全景と瓶ヶ森白骨林〜松山城(遠望の全景と石垣下から)。
・江戸城、二条城本丸櫓門橋を側面から。
・松山藩新田藩陣屋、大覚寺明智門。
・もう会っちゃダメと言われた姫と若様が密かに会う林、鳥居本八幡宮広場(お昼をつかう朝比奈が舞殿に)。
・石鎚山から切り替えて真鍋がゆく峠、谷山林道両側切り通し(このあと本家の目付が分家家老に裏切りを促す茶店の段に)。
・姫と若様が心中死体を見る岩場、保津峡落合巌頭。心中しかけている二人を止める朝比奈、落下岩。
・男女の死体を運び込む庄屋屋敷(姫の侍女の実家)、民家門。
・若様に擬装した死体が隠すように埋められる野面、酵素木の前(真鍋らが竹林越しに覗く)。
*光姫に小田茜、若様に志村東吾、本家の殿は神山繁。本家の城代に小沢象、目付に木村栄、分家の家老に中田浩二。そして冒頭デート中の若様に斬りかかるも突き飛ばされ頭打ってキューの、事件の発端となる目付配下・中林元兵衛に福ちゃん、酔態でちょっとした階段落ち、首クキってやる角度が絶妙。後段にオチあり再登場。
第6話「逃げる女 鳥取砂丘の決闘」
己が子を若君とすり替えて殿の暗殺もはかる悪家老、しかし奥用人に若君を殺せと渡された腰元は、先年亡くした我が子が重なり果たしえず逃亡する。
ロケ地
・国家老の子を産んだ元女郎が斬られる砂丘、鳥取大砂丘。
・若君を抱いた加奈が逃げ回る荒磯、浦富海岸。
・参拝の朝比奈、大神山神社(OP)。
・江戸城、二条城本丸櫓門を側面から。
・鳥取城、高知城天守。
・国家老・荒木田別邸、中山邸通用門。
・大山寺領の説明に大山。
・加奈が隠れる小屋、大覚寺五社明神舞殿に扉と壁セット。朝比奈が貰い乳をする水辺、大沢池北辺水路畔。
・加奈と真鍋を人質にとった家老が朝比奈を呼び出す宝仙寺三ツ灯籠、仁和寺九所明神(ラス立ち)。
・国家老の子を引き取った加奈が朝比奈を見送る大山寺領、大山麓。
*ナマ赤子出まくりでカワイイ。加奈と朝比奈を逃がすのに立ちはだかった真鍋くん、大上段に刀を振り上げたところはカッコいいんだけど、直後責め問いで吊るされてるシーンにスイッチして爆笑もののタイミング。*加奈は佐藤友紀、信じてた恋人が鬼畜で気の毒。*ラス立ち福ちゃん入り、家老配下の藩士。ゾンビ復活あり。
第7話「姫路城 吉原から来た側室」
殿様の不行跡で国替の姫路藩・榊原家、お家の大事に身命を賭す江戸家老に迫る魔手を阻む朝比奈、出てきた悪事の証拠は焼き捨てるよう指示して当地を去る。
ロケ地
・大殿の側室・西の方が銃撃される城内、姫路城西の丸〜はの門下坂。
・江戸城、二条城本丸櫓の橋を側面から。
・単身国入りの江戸家老が若侍の襲撃を受ける(編笠の中の人は入れ替わった朝比奈)、高山寺参道石段。その前に若侍が江戸家老と確認の祠は金堂脇。
・真鍋が握り飯を食いながら朝比奈を待っている石垣、姫路城東側・喜斎門跡。
・城入りの朝比奈に目礼する江戸家老、菱の門。次席家老に真実を迫り斬られる若侍、天守直近の水門あたりか。
・次席家老一派が証拠の帳簿を隠そうとする朽木の森、鳥居本八幡宮(隠すのは井戸、未遂。ここでラス立ち)。
*大殿がやらかしたのは吉原から遊女を身請けして側室に据えた一件、しかし西の方自身は何にも悪いことはしないうえ政情を気遣い身を引こうとしたり。ゆえにメチャ影薄くドラマにほとんど絡んでこない。大殿は川鶴さん。*真鍋くんお見合いネタあり、朝比奈を頼るていたらく…直属上司はどうした。
第8話「奈良 金魚になった少女」
新しく郡山藩主になった柳沢吉里に魔手、前領主本多家の遺臣が叛乱との筋を書くは幕閣で自分が郡山城主にと企む。伊賀者まで巻き込んでの大騒ぎは、哀れな娘を巻き添えにして終わる。
ロケ地
・放火犯を捕えに出役の郡山藩士たちが出る城門、大和郡山城追手門(梅林門)。
・浪人狩りに出役する奈良奉行所の捕り方が走る蔵脇の道、不明。
・OP、大和郡山城追手向櫓〜大仏殿〜飛火野(鹿入り)〜法起寺(野原から)〜薬師寺。
・江戸城、二条城本丸櫓門橋を側面から。
・奈良入りの真鍋が奈良奉行所の摘発に引っ掛かる野原、大仏殿を映したあと飛火野(鹿に餌やり中)。
・大和の野をゆく朝比奈、法起寺三重塔前。
・金魚をとる子らを叱る溜池、天王神社前(池の持ち主・元本多家家老の大野が声をかける)。大野の屋敷、民家裏手。
・奈良奉行所に捕まっていた浪人たちが連行される道、不明(林道)。
・伊賀者の密議が行われるお堂、不明(方形)。
・御小人目付と偽り奈良奉行に「取り入った」朝比奈が案内される城の庭、郡山城内。殿様に近付き陰謀の件を言上するシーンは阪口青龍苑にスイッチ、殿様がいるのは切石橋上。
・殿様の命令で解放される浪人たちが出てゆく城門、郡山城追手門。
・興福寺参詣の殿様を襲う伊賀者、興福寺イメージ(塔と東金堂)のあとの道は東大寺大仏殿西側回廊際〜春日大社参道、ここと周辺の芝地で立ち回り。
・お土産の金魚持ち帰りが如何に困難だったか語る朝比奈のイメージ、谷山林道(金魚はそのへんで買ったもので大ウソ)。
*陰謀の黒幕の若年寄に大出俊、単騎奈良から江戸まで駆けとおし逃げ帰るのが笑える。元本多家家老は勝部演之、スパイの下女に「金魚のことで頭がいっぱい」なんて言われてて、実際刺客に襲われたときも金魚のほうを心配。柳沢を憎悪する伊賀者の頭領に和崎俊哉、娘のスパイはつぐみ(大野らにシンパシーを抱き「金魚になったといって」と言い残すのがタイトルに)。奈良奉行は篠崎勝。*今回弄られまくりの渡辺さま、真鍋を叱ってると若年寄が来て自分がガミガミやられたり、ラストでは首桶でうひゃあ。
第9話「長崎平戸 森に潜む魔人」
消息を絶った隠密のため平戸へ赴く朝比奈、そこには「草」が役目を捨て隠れキリシタンのため信仰に生きる姿があった。
ロケ地
・OP、平戸の島々〜雄香寺(山門、開山堂)〜平戸城遠望〜寺院と教会(瑞雲寺・光明寺越しにザビエル記念聖堂の天頂)。
・お城の庭で渡辺さまと真鍋の漫才、二条城清流園切石橋上。
・街道をゆく真鍋と朝比奈、左へ行けば紀州、右は京・大坂の分岐道は山室堤道(道標脇にかわいい六地蔵あしらい)。
・平戸入りの朝比奈がゆく城下、亀岡城(平戸城)〜幸橋(オランダ橋、鏡川河口)〜瑞雲寺・光明寺の塀際(聖堂は消してある)。場面は路地にスイッチ、漁師の娘に道を聞くと隠密の子、金戒光明寺長安院下坂。寺の門を出る朝比奈、光明寺か(蘇鉄がないので判定できず)。
・根獅子(ねしこ)の浜、本物か付近の湾(昇天石が違うような)。
・「河童」の出るうしわきさまの森、鳥居本か。
・根獅子から引き上げる郡代の行列を追っていて真鍋と出会う朝比奈、山室堤道(一文無しで食ってない真鍋に飯を食わせる茶店は堤法面の登り道にセット)。
・真鍋の河童でした報告を聞きかんかんに起こる渡辺さま、二条城清流園(この前に本丸櫓門橋と濠)。
*任務を放棄し信仰に生きる元隠密に夏八木勲、パードレのかっこもよくお似合い。魔人は彼が聖地(処刑された殉教者を葬った林・うしわきさま)に人を寄せぬため化けた「河童」。ラス立ち福ちゃん入り、郡代配下の侍。
第10話「朝比奈暗殺計画」
大老職を狙い、井伊家を陥れるため自作自演の老中。大目付殺しを彦根藩の仕業と見せるための工作は、幸せを夢見ていた一人の甲賀女の命を奪う。
ロケ地
・下城の老中杉田淡路守が襲われる坂、二尊院紅葉の馬場。
・OP近江イメージ、彦根城(天秤櫓、天守、佐和口多門櫓)〜西の湖〜八幡掘(明治橋下堀端)〜沖ノ島を望む琵琶湖畔(東岸)。
・江戸城、二条城本丸櫓門橋を側面から。
・甲賀忍びに朝比奈の人相書きが示され、彦根入りを阻止するよう指令が下る石段、神護寺石段。
・彦根へ向かう朝比奈に追いついてくる真鍋、酵素ダート(雲助に追われて助けを求めるおゆみは河川敷〜降り口)。忍者の襲撃でおゆみが手傷を負う林、不明。
・船宿でおゆみが参詣と聞き日牟禮八幡宮へ探しにゆく朝比奈、本物。
・その頃恋人の菊馬と会っているおゆみ、西の湖(太鼓橋を渡り湖畔へ、菊馬が帰ってゆくのは船で)。
・正体を現したおゆみが自爆テロ未遂、広沢池東岸に船小屋セット。
・朝比奈に山路藩再興話は虚偽と聞かされたおゆみが仲間のもとへ走る堀端、彦根城佐和口多門櫓を望む濠端。
・甲賀忍びたちが協力者の彦根藩物頭用人を問い詰める竹林、不明。
*朝比奈の道程、道連れになったおゆみについて一旦近江八幡入り。*おゆみに水島かおり、淡路守に高橋長英、ニセ用人に河原崎建三。ラス立ち福ちゃんや峰さん入り。
→隠密奉行 朝比奈 第一シリーズ
放送日参照サイト テレビドラマデータベース
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