キャスト
おりん/青山倫子 古坂平九郎/大出俊 古坂妙(如春尼)/梶芽衣子 宇吉/左とん平 倉沢弥十郎/宅麻伸 徳川家重/小林隆 田安宗武/倉田てつお 森川土佐守/田中健 田沼意次/井澤健 大岡忠光/あおい輝彦 植村道悦/榎木孝明
*1・9・21話はスペシャル
おりんは大御所暗殺犯とされたお庭番頭領・古坂平九郎の娘。父亡き後母とも離された幼い彼女は、暗殺組織の首領・植村道悦によって手鎖人に仕立て上げられる。長じて道悦の子を生むが死産と偽られ、何も知らず道悦の手先となって数々の闇仕事をこなすが、してきたことが将軍家のためでないと認識し組織を離脱、逃亡者(のがれもの)となる。かつての仲間に命を狙われつつの道中、目的は実は生きていた我が子に一目会うこと。江戸から紀州へ向かう旅は、冷徹な暗殺機械だったおりんが人の心を取り戻す過程となる。
「手鎖、御免!」の掛け声とともに繰り出される、特殊アイテムによるおりんの必殺技が本作の決まりごと。多重ブレスレットは硬化して鋭い切っ先になるほか、対象に柔軟に巻きつく謎の素材。武器もさることながら、注目すべきはこれが繰り出される際の衣装。そのデザインたるや江戸期にあるまじき、まんま「レオタード」で色はブラック、左肩と腕が大胆に露出したヤラしい作りで右には怪しの肩パッドも付いているが意味は判明しなかった。また、この衣装装着時のおりんはなぜかパワーアップする。襲い来る敵を倒したあとの決め台詞は「闇の鎖、またひとつ切りました」。常のなりは道中合羽、丈の短い着物で脚の露出度が高い。このスタイルでの得物は短剣。
第1話「哀しみの母子草」2006.10.20
大御所・吉宗亡きあと、言葉もおぼつかぬ将軍を軽侮する弟・田安宗武がめぐらす陰謀。闇の組織が蠢きだすが、将軍に仇なす者として目付と若年寄を暗殺した刺客は、途中でたばかられていたことを知る。父の従者だった忠義者と、父の親友だった「的」の隠居に助けられ、生きていた我が子に会うため、おりんは西に向かう。
ロケ地
- 鷹狩りの将軍を狙ったスナイパーを始末するおりん、酵素河川敷。
- 江戸城イメージ、姫路城天守。
- 渡船に乗るおりん、広沢池東岸。父の墓は北西岸。
- 若年寄・堀田を暗殺したあとおりんが逃亡に使う地下水路、大覚寺有栖川河床。
- 向島行きを命じられたおりんが乗る渡船、広沢池。
- 「娘」にしろと命じられた幼女・お鶴がいる向島の屋敷(隣が三河堂の寮)、宝厳院門。
- お鶴と野遊びのおりん、大覚寺遣水跡芝地。
- おりんの回想、父の死後引き取られた道悦にしごかれる荒地、白水峡。
- 道悦が田安宗武を焚きつける寺、西壽寺(道悦が宗武に話しかけるのは本堂縁先、宗武と老中・森川土佐守は座敷、手鎖人あっての田安家と嘯き去る道悦のシーンで本堂全体が大映し、彼を見ている倉沢弥十郎は鐘楼)。
- 小石川の菩提寺に参る側用人・大岡忠光を領民の直訴に擬装して襲う手鎖人たち、二尊院紅葉の馬場(おりんが居合わせ、道悦の真の鉾先を覚る)。
- 田安宗武邸、大覚寺大門。
- 殺す相手だった仙右衛門に逃がされたおりんが船から見返る、炎上する向島の寮、木津川か(炎上する屋敷は合成かセットか不明、水面には炎投影)。宇吉らと別れたあと、追っ手のお駒と斬り結ぶおりん、流れ橋(お駒を「落として」救う/道悦らは橋脚脇に潜む)。
- 道悦から逃れ荒地をゆくおりん、白水峡。倒れ込む浅川は木津か。宇吉がお鶴を連れて歩く野道も白水峡。道悦が放った刺客の虚無僧らがゆく街道、酵素ダート。
*おりんの父を捕縛というか斬りに来た役人に福ちゃん、おりんが斬った若年寄の家来に峰蘭太郎。お鶴を可愛がる三河堂隠居に小林稔侍。
第2話「哀しみの上意討ち」2006.10.27
手形が無いどころかお尋ね者のおりん、箱根山中の獣道をゆくがそこにも追っ手。さらに気の荒れた侍とトラブって崖落ち、そんなおりんを助け保護してくれる木地師夫婦、彼らもおりんと同じく追われ身を潜める逃亡者なのだった。
ロケ地
- 小田原城を遠望する山中の林で追っ手と戦うおりん、不明(よく手入れされた植林杉、林床は明るい)。
- 箱根の関所を窺うおりん、関所は谷山林道に柵をセット。
- 雨宿りの小屋に入ってきた侍に手を出してしまい、怒った侍に追い詰められ崖から落ちるおりん、保津峡落合落下岩。
- 田安宗武邸、大覚寺大門。
- おりんを保護する木地師の家、酵素民家セット。
- 老中・森川土佐守が尾張と密かに会ったと将軍に報告する大岡忠光、二条城清流園(将軍の「趣味」の鳩小屋がある)。
- 「木地師」に差し向けられた上意討ちの藩士が手鎖人たちに囲まれる谷川、清滝川。二人に案内させおりんが落ちた崖下を調べる手鎖人のかしら・金剛、保津峡落合崖下巌(弥十郎が落下岩から彼らを見下ろしている)。
- 金剛らとともにやって来た討手と戦う木地師、酵素竹林。夫婦の危難をよそに黙って去ろうとしたおりんを大喝する弥十郎、木の傍。木地師の危機に介入したおりんが手鎖人たちと戦うのは河川敷の葦原、戦いは清滝河原へスイッチ・金剛を仕留める。
- 芦ノ湖畔をゆくおりん、広沢池東岸(対岸の山なみに富士山合成)。
*大入道の金剛にキラーカン。木地師夫婦は殿様の横恋慕で出奔した大聖寺藩士と妻。
第3話「哀しみの乙女恋唄」2006.11.3
三島宿で追い詰められたおりんは、かつて父の配下だった男の家に保護される。男は孫娘の幸福を先途と生きる世捨て人で、おりんを助けることを旧主への恩報じと動くが、悲惨な結末となる。
ロケ地
- おりんが追っ手の山伏に襲われる山道と崖、酵素か。
- 追っ手をやり過ごしたおりんが「五色米」の合図を見る河原、清滝河原。
- おりんの父の配下だった藤七の家(元は隠密宿)、酵素民家セット。
- 藤七の孫が男に孕んだと打ち明けるも、相手は元締に命じられたおりん捜しに夢中のくだり、神護寺五大堂、毘沙門堂。
- 藤七がおりん探索の噂を確かめに行き見つかってしまうくだり、仁和寺塔付近(経蔵前に崩れ塀をあしらい)。
- 藤七が「隠密宿」を爆破し追っ手を防いだあと、おりんの前に現れる追っ手、鳥居本か。
- 追っ手を仕留めたあと血塗れの手を洗うおりん、神護寺大師堂前(弥十郎とのやりとり)。男の亡骸を乗せた大八を引いてゆく藤七の孫、神護寺石段下。
*藤七は長門勇。
第4話「哀紡ぐ女の里」2006.11.10
野盗に襲われる娘を助けるおりん。娘の里は女ばかりで特産の織物を紡ぐ山里、野盗は道悦の姑息な入れ知恵で、里の奥に眠る信玄のお宝を狙っていた。
ロケ地
- 弥十郎が「助けて」メッセージ入りの布を拾う川、清滝川(これに先んじて映るタイトルバックの富士山を合成した川は不明、野洲か愛知か或いは大堰川か)。
- 千寿の里、家居は美山・北村の集落で、全景のほか個人宅や民家資料館などたっぷり使われる。
- 柵を立てて野盗と攻防のシーンは酵素河川敷。
- 野盗のアジト近くの鎮守は鳥居本八幡宮、広場を中心に鳥居前などを使う。
- おりんがゆくルートを高みに立ち忖度する道悦、谷山林道頂上付近。
- 里の奥にある、白糸の滝と同脈の龍神を祀る禁域、谷山林道を入ってすぐの谷山川端の波切不動。
- 里を発ったおりんに密書のことを聞く弥十郎、谷山林道頂上付近。おりんは愛宕道のほうへ去り、巡礼姿で街道をゆくEDでは切り通しのほか作業場から向かいの崖道を見るアングルも。
*弥十郎に遺恨ある男が手鎖人になって現れたり、道悦が女たちに囲まれ姑息に逃げて慨嘆したり、入浴中に野盗の襲撃を受けたおりんがレオタード姿になったり、なんか荒っぽいけどとにかく派手。野盗の中に福ちゃんもいて賑やかで、海老反りはおりんのが派手。江戸城では忠光がブイブイで宗武は登城禁止言い渡されたりしてて、若き田沼意次も出てくる大風呂敷。
第5話「母が守った花嫁御寮」2006.11.17
襲撃から逃れ昏倒したおりんを助けたのは、駿府代官所の役人。彼の母は亡くした娘そっくりのおりんを引き止め、娘のために用意した白無垢を着て欲しいと懇願、三人の暮らしがはじまるが幸せな時はもちろん続かず悲しい犠牲者を出す。己が罪を糊塗するため手鎖人とつるみ、役人親子を死に追いやった卑劣漢を討つおりん、その頬に一筋の涙。
ロケ地
- 旅籠での襲撃を逃れたおりんが崖を滑落する夜道、酵素か。
- 傷ついた体を休めるおりんが辻斬りを見る宿場はずれ、大覚寺五社明神裏手。
- 釣りの弥十郎におりんの落ち着き先を告げる佐介、清滝河原。
- 旅籠での襲撃失敗を受けて道悦が放った追っ手がゆく街道、酵素ダート(崖の木陰から弥十郎が見ている)。
- 事後、おりんがゆく山道、谷山林道頂上付近崖際杣道、熊笹の茂み。
*代官所役人は西村和彦、母に宮園純子。辻斬りが代官の変態息子だったため悲劇に。今回のレオタード出現は白無垢脱ぎ捨てての立ち回り場面で。
第6話「雨の親子情話」2006.12.1
逃げ出した飯盛女に関わるおりん、それを親身に手助けする本陣の主。邂逅には奇縁めぐり、親子の愛憎が錯綜する。
ロケ地
- おりんが追っ手から助けた飯盛女が入水する橋、中ノ島橋。
- おりんに身籠った女を捨てたことを告白する掛川宿本陣の主、嵐峡川端。
- 掛川を発ったおりんを襲う手鎖人・夜叉丸、砕石場様の山中(大森貴人のフリスビー爆弾、ガソリン燃やして炸裂)。
*おりんを狙う手鎖人は終わり間際に出現、ドラマの過半はおりんが関わった者たちに費やされ「旅もの」パタナイズが見られる。お蔭で息子に会えたと早発ちのおりんに礼を述べる本陣主のくだり、飯盛女が焼きおむすび持ってくるタイミングと口調が笑える…爆弾で更にこんがり焼かれてるし。
第7話「忍び草」2006.12.8
漁夫の利を得ようとする道悦の企みで、おりんの密書を狙うことになる尾張御土居下衆。おりんの危機を救い、屋敷に匿ってくれた浜松藩の小役人はその尾張の里入り忍、彼とは非情の戦いを辞さぬおりんも、その子息の危機には自らを危険に晒し庇うのだった。
ロケ地
- 道悦が尾張宗勝に密書情報を耳打ちに行く尾張藩江戸屋敷、妙心寺隣華院。
- 浜松城、復興天守。
- 村上邸を辞したおりんが村上の息子の和馬と行く城下、妙心寺大法院門前路地(西望)、捕り方が走ってくるのは春光院南東角(東望)。
- 町を逃げるおりんを助けに現れた宇吉と出る河原、嵐山公園中州下手河原。
- 山道でおりんの前に立ちはだかる村上、沢ノ池ダート、戦闘は東岸汀。
- 渡し舟に乗ろうとしたおりんの前に、父の役目を継ぐと言い現れる和馬、大堰川河川敷(手鎖人が川から現れ乱戦、レオタードになったり和馬が人質にされたり、弥十郎が走ってきたり)。
- 宇吉と孫がゆく山道、谷山林道頂上付近。
*里入りの忍び草は伊吹吾郎、浜松藩の捕り方リーダーに峰蘭太郎、渡船船頭に福ちゃん。
第8話「裏切り者の掟」2006.12.15
おりんと同じ「逃亡者」の男を脅迫しおりんと戦わせる道悦、かりそめの家族を持ちひっそりと谷あいに紡いでいた男の幸せは無残に踏み躙られる。
ロケ地
- 手鎖人・無双がおりんを襲うも返り討ちに遭う山道、酵素ダート待避所。
- 鬼丸が暮らす谷あいの家、酵素河川敷(「木」の前あたりに家をセット)。
- 間道をゆくおりんの前に現れる鬼丸、酵素ダート(互いの現在の立場を確認しこの場は別れる)。
- 掌に血の染みを幻視した鬼丸が必死で手を洗う川、清滝川。
- 鬼丸の回想、二年前道悦に追い詰められ落ちた崖、保津峡落合落下岩。
- 家の裏の沢へ釣りに来ていた鬼丸の女房の連れ子をさらう道悦、清滝川。
- 子をタテにとられおりんと戦うことを決心する鬼丸、谷山林道か。
- 道悦が子を監禁しているお堂、神護寺明王堂(外観イメージ、内部はセット)。
- おりんと鬼丸が戦う地蔵河原、不明(竜王や白水峡に似た崩壊地形?の砂と岩)。
*鬼丸は永澤俊矢、任務遂行中偶然居合わせた生き別れの母を殺してしまい組織を離脱、連れ合いの子を救うため再び戦いに身を投じ、訪れた死は報いと悟る設定。*道悦の鬼畜ぶり炸裂、鬼丸が子を捜しに出た河原で魚籠がカラなのを見ているくだり、あれ?坊ちゃんと釣ってたのになんでカラなのかなと疑問が微かによぎるがコレがとんだ伏線、坊が釣った岩魚はこんがりと焼かれ縛り上げた坊の横で道悦がむしゃむしゃ…悪党数あれど子供の獲物盗って食う奴はそうそういない。弥十郎と対峙したときに煙玉で逃げるのもこずるくてイイ。
第9話「激闘!御三家の野望」2006.12.22
東海道を避け木曽山中をゆくおりんだが、尾張の悪家老に苛まれる民の起こした事件に巻き込まれ尾張城下へ。そこで出会った郡奉行は、亡き父と肝胆相照らす仲の正義派だった。もちろん道悦は密書を狙い続けており、吉宗を呪い続けてくすぶっている前藩主・宗春にとんだ虚偽の企みを持ち掛け、漁夫の利を得ようとはかる。
ロケ地
- 川止めとなる木曽川・今渡の渡し、桂川か。その宿に立て籠もった黒瀬村の衆の事件で家老に請願に来る旅籠の女将、不明(向唐門)。報告を受け追っ払うよう命じる家老・檜垣、粟生光明寺方丈座敷。家老の回答に檄する男たちを説得する大河内逸馬が語る、無闇な伐採がなされる山のイメージ、谷山林道。
- 家老・檜垣邸、妙心寺大通院。そこから出た駕籠を襲おうとする正義派の青年たちを止める弥十郎、大庫裏脇路地。
- 名古屋城、本物の天守をイメージに。評定の間は粟生光明寺方丈座敷。
- 尾張の隠居と手を結ぶと森川老中に話す田安宗武、田安邸は大覚寺大門。
- お幸の方を見て隠れる将軍、鬼ごっこの相手をしてやる大岡、二条城二の丸。
- お幸の方の信任厚い尼僧・如春尼が従事する鎌倉・琳光院、粟生光明寺山門、阿弥陀堂、鐘楼(朱里からもたらされた情報をモールス信号で諸寺の鐘を使って打ち継ぐ)。
- 宗春が隠遁生活を送る御花屋敷、妙心寺天祥院。
- 追われたおりんが御花屋敷へ入ったと報告を受ける檜垣、粟生光明寺本堂裏手。
- 道悦と弥十郎が戦う堀、大覚寺御殿川河床・勅使門橋下。これに介入した宗春の配下が道悦と対峙する林、梅林際の芝地。
- 将軍に耳打ちする大岡、二条城清流園。
- おりんがゆく川端、落合か。
*尾張の悪家老は亀石征一郎、彼に敗れた政敵の郡奉行に田村亮、隠居・宗春は栗塚旭で配下に阿藤海。母上様の梶芽衣子は尼僧で登場。
第10話「初恋は刃に散った」2007.1.5
熱を発し弱るおりん、追っ手のなかに修行仲間だった二人の男女。おりんに恋していた男は、彼女が逃亡者となった経緯を知り組織を裏切り、その男を慕う女は彼の遺言に従い組織を離脱する。
ロケ地
- おりんが幼女・お菊と出会う海浜、竹野浜。
- 追っ手から逃れお菊と隠れる漁師小屋、琵琶湖西岸・舞子浜に小屋あしらい。
- 幻魔が当地のアジトにする寺、大覚寺聖天堂。
- お菊の両親に保護されるおりん、家は舞子浜にセット、座敷から湖を望む趣向・湖面越しに沖ノ島等対岸が映り込む(汀と松原で立ち回り)。
- おりんの話を聞き悩む才蔵が乙音と話すアジトの寺の境内、愛宕念仏寺本堂前・石仏群脇。
- 才蔵が仲間を裏切りおりんを庇って潜む林、神護寺か(おりんの口を塞ぎ身を潜める場面、背後に映り込む朱玉垣が和気公廟所に似る)。
- 才蔵の塚で乙音と別れたおりんがゆく浜、竹野浜(遠景の岬は犬ヶ岬)。
*才蔵と乙音が属する組のおかしらは佐川満男、奇ッ怪なキャラクターを好演。
第11話「裏切りに哭いた愛」2007.1.12
おりんを渡船に乗せてくれた慈悲深いお嬢様は、領民を思う首席家老の娘。桑名藩では、その善玉のご家老が次席家老の悪行を暴こうとしていたが、悪党の陰謀凄まじく却って悪者にされてしまう。もちろんおりんを追う手鎖人も登場、道悦はきちんと当地のワルいのを把握し手下を差し向けてくる。
ロケ地
- 渡船の出る熱田・宮宿の渡し場、海上をゆく船、桑名の港も琵琶湖西岸(船着きは水制を利用か。その脇の砂浜や松原も使われ、船からは沖ノ島や八幡山が遠望される)。
- 秦野屋押し込みにより封鎖される街道は谷山か酵素か。
- 首席家老の腹心・筧が襲われる桑名城下の路地、妙心寺大庫裏脇路地。
- おりんが秦野屋で当て落とした五兵衛を監禁する小屋、酵素民家セット(五兵衛から次席家老の不正の証拠を託される)。
- 桑名を逃れた筧が休む峠の茶店、谷山林道頂上付近(おりん現れ「成敗」)。
- 桑名を出たおりんが行く浜辺、琵琶湖西岸松原。
*善人のご家老もお嬢様も獅子身中の虫に騙されている話、奈津の臨終に立ち会い無念を託されたおりんが恨みを晴らしてやる、どのタイプの時代劇でもハマりそうなお決まり話。
*首席家老宅に閉門申し渡しに目付が出張るくだり、福ちゃん登場。あとでおりんに斬られる。
第12話「母子、涙の仇討ち」2007.1.19
おりんを狙う手鎖人が野盗を扇動し村を襲うパターンに、哀しい仇討ち話がからむ。自分を手当てしてくれた、村人の尊崇を集める医師が仇と知った青年は逸るが、母の様子がどうにも訝しいのだった。
ロケ地
- 野盗に襲われる母子と行き合わせるおりん、大覚寺五社明神。
- 手傷を負った青年と高熱を発した母が保護される村長の屋敷、民家門(内部はセット)。
- 新之助の回想、祖父の四十九日を終えたその足で仇討ちの旅に発つ情景、不明(墓地が映ったあと和尚に挨拶をする母子が門越しに見える。塀は板塀)。仇を求め旅ゆく母子のひとこまに広沢池東岸(水の引いた汀)。
- 辰砂の採れる茜山を眺める清庵、北嵯峨農地の田畔から山を望む(夕景、清庵がおりんに村から去るよう促す段は昼間、村に居着くと決めた新之助が村長の孫娘とともに母と「父」の墓に額づく段では夕景)。
- 新之助の母・茜の回想、柴田家へ嫁す前「清庵」に連れて逃げてと迫った水辺、大覚寺大沢池畔。
- 村を襲った野盗の前に立ちはだかったおりんが、集団と離れ手鎖人・十兵衛と対峙する竹林、鳥居本の林か。
- 村を発ち旅ゆくおりんが佇む滝脇の不動の龕、琴滝。
*清庵に高橋長英、茜(母)は平淑恵。村長は植田峻。
*レオタードが出るほか、大ジャンプかまして手鎖ぐっさりの荒技が。
第13話「伊賀・道悦の野望」2007.1.26
追っ手との戦いで手傷を負ったおりんは伊賀の里へ、そこは連綿と続く忍びの里で、首領のお屋形はおりんの父や宇吉と懇意の、一本筋の通った老爺だった。
ロケ地
- おりんが倒れこみ伊賀忍者の左源太に保護される谷川、琴滝下か。
- 伊賀の里の農地、北嵯峨農地。お屋形・藤森長門邸、民家長屋門。
- おりんを匿ってあるお堂へ急ぐ伊賀くノ一の蜻蛉、大覚寺五社明神裏手〜護摩堂(内部はセット、地下に隠し部屋がある設定)。
- 田安宗武邸、大覚寺大門。
- 里へ潜入した手鎖人の弁天を囲むおりんと伊賀忍者たち、大覚寺五社明神裏手。
- 道悦とお屋形が対峙する山道、谷山林道頂上付近。
- 西の結界までおりんを案内し、狼煙を見て大事出来を知った蜻蛉が引き返す谷川、琴滝下か。
- 直後おりんを襲う手鎖人の多聞天、レオタードになって十文字槍と立ち回りは琴滝前。
*道悦の過去がほの見え、野望の真相がのぞくお話。伊賀の里に残る忍者を傘下に組み入れる企みはお屋形の捨て身によって阻まれるが、導火線長過ぎて道悦は仕留められず。お屋形は長門裕之。
第14話「弥十郎 悲しき再会」2007.2.2
蝮に咬まれ動けぬおりんを助けた老婆は、自分にも娘がいると語り、娘に会うため旅していると打ち明けたおりんを励ましてくれる。一方おりんを見失った弥十郎は、侍に追われ殺されかかっている母子を助けるが、彼女は他ならぬ弥十郎を育ててくれたおばばの娘で、婆さんはいまおりんを匿っているその人なのだった。
ロケ地
- 蝮に咬まれ動けなくなったおりんが潜む鎮守、鳥居本八幡宮(後段、弥十郎たちが泊まる段でも出てくる。舞殿に扉を付けて、中から鳥居を望むアングルもある)。
- 田安宗武邸、大覚寺大門。
- お梅婆さんの家・戸上村郷士の新田家、美山町北村かやぶきの里、おばばの家は民俗資料館。
- 道悦が母子をタテに密書を渡せと迫る林、走田神社参道(立ち回りには参道脇の林間も使われる)。
*水野久美演じるお梅婆さんは幼い弥十郎を預かり育てた設定、弥十郎の出自は「妾の子」と本人が言っているが詳細は不明なまま。おばばの死に涙するおりんとは対照的に、人の血など流れておらんと強がる道悦はまたまた手下を失うほか、一揆まがいに押しかけた村人を見て逃げるしかなくますます狡猾さに磨きがかかる。おばばの娘と孫を欲がらみで消そうとする若侍に加担し、弥十郎を襲うのは手鎖人ではなく田沼の手先で、リーダーは小峰隆司。
*将軍がいる傍で密談の大岡と田沼、キャハハ上様はしっかり二人の話を聞いている。
*里の設定、お梅婆さんの姓は「しんでん」、村は「とがみむら」と聞き取ったが字や場所は不明。前回は伊賀、行き先は根来だから、フツーなら名張街道を南下して一旦大和へ入ると思われるのだが、おりんは裏街道をゆくのでどこをどう通っているかわからない。
第15話「涙の姉弟酒場」2007.2.9
酒肆を営む女に拾われるおりん、女の弟は腰の落ち着かぬヘタレ気味の青年で、おりんに言い寄ったり金のためお上に売ろうとしたり。結局姉弟はおりんを追う者どもの手にかかってしまうが、それでもおりんを庇い通すのだった。
ロケ地
- 手下におりん探索を命じる道悦、鳥居本八幡宮本殿(中盤、報告を受けるのも同所で、弥十郎が道悦を追って立ち寄る場面も)。
- 大和屋の旦那が倒れているのを見て介抱ドロをはたらく為吉、大覚寺大沢池北辺並木(ここは町はずれの道設定で後段も出てくる)。
- おせんの家、美山民家(井戸や前の畑、お隣の民家も映り込む)。
- 手鎖人に後金を要求し斬られる親分、鳥居本八幡宮広場林間。
*姉弟は有森也実と佐藤亮太、ところの親分に工藤堅太郎。*庇ってくれた姉弟の無惨な死に涙し怒りまくったおりん、手鎖人二人をギタギタ(レオタード変身、今回謎の武器「手鎖」の材質がよりワケわかんねー見え方)。追っ手を倒したかと思うと道悦が現れ「出せ」でおりん激怒、もうここで殺っちまう勢いだったが弥十郎が介入、しかも二人の決着は描かれず。
*場所の設定、道悦の指令から名張と思われる。他の者には伊勢路や熊野街道を探らせていたり、伊賀街道逆行の可能性も示唆。また、ラストシーンでおりんが山道を歩きながら「この山を越えれば娘のいる…云々」の呟きがあり、次は柳生だしルートはよけい謎に。
第16話「闇を裂く柳生の剣」2007.2.16
道悦の鼻をあかしてやろうと企む田安・森川組は、柳生を使い密書を奪わせる策に出る。復権の機会に沸き立つ柳生衆、その中にあり新参の男は女房を楽にさせてやろうと逸るが、その妻はかつておりんが逃がした手鎖人なのだった。
ロケ地
- 柳生へ向かう道で山なみを望み「大和の国…」と呟くおりん、谷山林道。
- 田安邸、大覚寺大門。
- 柳生へ入る街道に張られる検問、山道は酵素ダート、町の辻のはセット。
- 詮議を避け迂回したおりんが柳生衆に囲まれる町はずれ、大覚寺五社明神裏手(道悦が出て柳生と立ち回り)。
- 逃れたおりんが息をつく木の根方、酵素河川敷の木(竹林から出て川を渡る)。そこで畑を耕していた農婦、酵素降り口際。その農婦「お駒」の家、酵素民家セット。
- 道悦が巣食う東はずれの無住の寺、神護寺鐘楼と石段(後段、柳生者が道悦を襲い斬られて「石段」落ちでイタタ)。
- お駒の亭主・坂本平八がおりんを見つけチャンバラの林、神護寺参道南の杉林(坂本が道悦とやりあうのも同所)。
- お駒が去る道悦を見る道、神護寺参道南の道(遠景に金堂石段の横っ腹が映り込んでいる)。
- 坂本夫婦が獣道から逃がしたおりんを襲う手鎖人たち、清滝川・金鈴渓(沈下橋にデコレーション、橋脚を覆ってあるほか簡単な欄干を付けてある)。戦闘後、清滝川右岸沿いのハイキングコースを歩く合羽着たおりんの姿もある。
- ラスト、おりんがゆく街道の一部に谷山林道。
*坂本平八に遠藤憲一、女房の要請に応じおりんを逃がしてくれる「いい人」。お駒との出会いの、腹減って行き倒れてたのも可愛い。まともな武士なので道悦の邪剣(刀投げてぐっさり)に敗れる…道悦の「だってコレ道具」発言も鬼畜で良い。
*お駒は第1話、流れ橋で「死んで/生きて」のやりとりのすえおりんが逃がしてやった女手鎖人。愛する亭主に逆らいおりんを庇うほか、亭主の仇を討ちに道悦を襲って結構な数の手下を消すから凄い。
第17話「母娘哀しき大和路」2007.2.23
おりんを迎えに来た根来衆だが、彼らは手鎖人に里を滅ぼすと脅されおりんの里入りを拒否。父を敬愛し娘を育ててくれた里人を思い、おりんは懊悩する。一方、鎌倉の尼寺で妙と再開する宇吉が描かれ、「母」の目的とこれまでの経緯が明らかとなるが、幕府の内情については謎が深まる。そして郡山城下、おりんに道悦の包囲網が迫る。
ロケ地
- 手鎖人に追われたおりんが駆け込む茶店、谷山林道(根来衆が手鎖人たちに「茶店地獄」を仕掛け、おりんを救う)。
- おりんを誘う根来衆、途中渡る吊橋、不明。
- 弥十郎がルートに異議を示す道隈、谷山林道(弥十郎談:根来へ行くにはここを南下して吉野→五条/仁兵衛談:ここを西に行けば大和郡山)。
- 郡山城、本物を大手門内から隅櫓を望むアングル。
- 木津川に注ぐ川におりんを導く根来衆、大堰川右岸河川敷(船を指しここから大坂へ下れと要請)。
- 里入り拒否の理由を語る回想シーン、根来の里に現れた手鎖人が仁兵衛を脅した畑、美山町・北村集落の民家前。
- 仁兵衛の話を聞きその場から駆け去ったおりんが身を寄せるお堂、大覚寺聖天堂(外観イメージ、おりんが姉様人形を出して母に問いかけるシーンはセット撮り)。
- 如春尼(おりんの母・妙)が住持する鎌倉・琳香院、不明(山道を登ったところに石段、中ほどの山門は簡素な草戸)。
- 如春尼の回想、おりんを宇吉に託し別れたあと、おりんが道悦のもとで手鎖人に仕立てられていると知り絶望の果て入水の橋、中ノ島橋(ドボンは無し、琳香院の一室に寝かされているシーンにスイッチ)。
- 郡山城下、おりんに高額の賞金がついた高札が立つ市中、仁和寺観音堂脇(大道芸人に化けた手鎖人たちが弥十郎を襲撃)。
- そこを通りかかり逃れたおりんが囲まれるのは仁和寺九所明神(仁兵衛らが現れ介入、おりんを掘割の船に乗せ逃がす←堀のシーンはセット)。
- 町方が出てお城へ連行される仁兵衛たち、城イメージは郡山城隅櫓。
*根来衆組頭の仁兵衛に和崎俊哉、道悦の「草」である郡山藩家老に河原崎建三。
*道悦とタイマンのおりんは、郡山城乗り込み時点でレオタード。女の匂いに敏感な大入道の手鎖人に「御免!」の必殺技をカマしたあとさらに道悦とやりあうが、根来の鉄砲隊が出て道悦の足もとに狙撃→道悦煙玉逃げ。人の心は無いのかと道悦に問うおりんが今更過ぎて笑える。
第18話「争奪!姉様人形」2007.3.2
弥十郎の危機に現れるほか、重傷を負った彼を庇うおりん。今まで何度も助けてくれた男を見捨てられなかったおりんは、隠れた小屋で秘事をも語り心を開いてゆくが、弥十郎の任務が密書取得と知り不信を募らせ、再び心に鎧をまとう。
ロケ地
- 重傷を追った弥十郎を連れて逃げるおりん、二人して飛び降りる崖は保津峡落合落下岩。佐介が道悦らにとっ捕まるのは崖道。この先に小屋がという、おりんに支えられた弥十郎、落合河口汀。
- 江戸城イメージ、姫路城天守。
- 田安宗武邸、大覚寺大門。
- おりんと弥十郎が身を寄せる小屋、沢ノ池東岸にあしらい(手鎖人に操られた佐介がやって来る坂や道はダートと降り口。小屋は爆発炎上)。
*おりん紀州入りルート、ナレーションでは「古市から海沿いを通り和歌山を抜けさえすれば根来はすぐそこ」と来て「和歌山へ」と書かれた道標が映る。逃れ旅の事情を勘案しても、羽曳野から根来へ行くのに海へ出る奴は稀かと。紀泉往還に落合ロケが似合うかは別として、ひょっとして羽曳野南ICから南阪奈道乗って阪和道とかでは…映像にあった「古地図」と妙に被るし。前回木津川水系から浪花とか言ってたし、これまでも?な行程だし。
*手鎖人に催眠術かけられる佐介、「犬になれ」でワォーン遠吠え。*まともに喋ってる鳩愛好者、遂に出現。
第19話「母と呼べぬ子 根来・前編」2007.3.9
ようやく辿り着いた根来の里で娘・お咲に会うおりん、しかし子は突然のことに戸惑い養母に縋り泣くばかり。得心し去りかけるも襲い来る手鎖人たち、宇吉が託した風車から出た密書はおりんから弥十郎に渡されるが、道悦のほかに紀州藩からの手が伸びる。
ロケ地
- 山中でおりんを襲う手鎖人たち、酵素河川敷(川中、木の前)。
- やり過ごし紀州の海を見るおりん、雑賀崎番所の鼻。
- 城下へ入るおりん、和歌山城外観を北側から。
- 根来へ向かうおりんを手鎖人が襲っているところへ紀州の銃隊が現れる神社、酒屋神社参道〜摂社前広場。そこから逃れたおりんが行く、根来へあと一里の谷川、清滝か。
- 根来の里へ入ったおりんが遊ぶ子らに声をかける池端、広沢池北岸農地。
- お鶴が現れ誘われる桔梗の家、民家(門のほか内部も使用)。
- 桔梗宅が襲われたあと落ち合う根来・龍厳寺、神護寺山門(僧兵がいておりんを案内)。
- おりんから密書を託されたあと、佐介が鳩を飛ばし弥十郎が江戸へ向かうべく馬で出発する野、酵素河川敷。弥十郎が馬を走らせる道、酵素ダート(?)〜駒をつなぎ水を飲む川、清滝河畔か(手鎖人の襲撃、根来衆の介入で弥十郎を行かせる)。このあと竹林で道悦が出ておりんが介入し手鎖人たちと戦い、逃れた弥十郎が道悦と一騎討ちは保津峡落合落下岩(崖道からの構図も/紀州の銃隊が出て撃たれた弥十郎は崖落ち)。落ちた弥十郎を捜すおりん、落合河口(弥十郎の笠が流れてゆく)。
- 手鎖人・赤竜とやりあうおりん(お咲を人質にとられレオタード変身)、酵素ダート待避所林間(おっ母ちゃんと叫びおりんの胸に飛び込んでくるお咲のシーンもこの付近か/林床にはみっしり落ち葉)。
*お咲を育てていた桔梗は父の姉の娘でおりんの従姉妹、遠野凪子。おりんをはじめ道悦一派ばかりか、弥十郎も始末にかかる紀州の付家老は安井昌二。龍厳寺の無辺老師(琵琶法師ふう)はナレーションをつとめる津嘉山正種。
*前回映らなかった鳩飼ってる人、「正常」顔初出。
第20話「運命の対決! 根来・後編」2007.3.16
背負った過去は、子を置いてもおりんを道悦との対決に向かわせる。その戦いには子が割って入り道悦は事実を知るが、彼もまた信念を曲げることかなわず死地に。おりんの目的は密書奪還となり、父を陥れた真の敵を追う旅がはじまる。
ロケ地
- 江戸城イメージ、皇居巽櫓(田安宗武登城)。
- 根来・龍厳寺、神護寺山門(手鎖人と根来衆の戦闘は境内林間)。
- おりんと道悦が対峙する林、不明(土塀際の林)。
- 和歌山城、本物の天守外観。
- 鎌倉・琳香院、粟生光明寺山門。
- 城から鉄砲隊が走り出るのを見る桔梗、和歌山城岡口門。
- 道悦のいる城下はずれの不動寺へ向かうおりん、寺門は勝持寺仁王門(門を入ったところで手鎖人たちと立ち回り)。
- 佐介が田沼意次らに襲われ密書を奪われる浜辺、雑賀崎付近か。
- 娘を置き旅立つおりん、眺めやる紀州の海は番所の鼻から雑賀崎望。宇吉と歩む浜辺、雑賀崎付近か。
*とっぱなに上様お成りで大岡忠光口あんぐりが来ているが、佐介の懐から出た鳩には何にもついてなくてアチャーな上様・将軍としてのお言葉はも一つ呂律回ってない感じ。
*弥十郎に続き道悦も不死身?の被弾シーンあり。レオタード成敗は手鎖人・白虎に、道悦が手で止めてるのでますます材質に疑問が湧く。
第21話「江戸城大乱!明かされる陰謀」2007.3.23
母に会うため、父の仇を討つため、おりんは江戸城へ。罪をでっち上げ政敵を屠る大岡忠光だが、ここから暗雲が垂れはじめ、道悦の城内乱入で巻き起こる大騒動のなか、仕出かしてきた悪行が暴かれる。
ロケ地
- 鎌倉・琳光院を訪ねるおりんと宇吉、直指庵山門、庫裏(道場)、本堂前庭(甲賀者の影)。
- 田安宗武邸に現れるおりん、不明(座敷から庭、おりんが出てゆく門は鹿王院に似る)。
- 大岡忠光邸、西本願寺大玄関門(田沼が密書届け)。
- 大御所の法要に上野寛永寺へ詣でた御台所が襲われる門前、随心院薬医門前(おりんが現れ御台と母を門内に退避させる)。御台が手当てを受ける寺の座敷、随心院表書院。
- 江戸城、姫路城天守(大岡が森川土佐に御台襲撃の罪をなすりつけ)。
- 江戸城を見やるおりん、姫路城全景を南西から遠望。
- 森川土佐への指弾が行われる辰の口評定所、姫路城いの門(門扉に寄って西望)。
- 御台のはからいで将軍に拝謁し事を訴えようとする如春尼だが、天井を見やった家重は呆けた「芝居」に入るくだり、大奥での御座所は篠山城大書院上段の間。
- 如春尼を退去させようと将軍のもとにやって来る大岡のくだり、導入に好古園甍越し姫路城天守、将軍が御台と寛ぐ東屋は白沙村荘倚翠亭、如春尼が茶を点てているのは問魚亭。
- 侵入者ありと次々城門が閉められてゆくくだり、姫路城腹切丸脇路地、への門付近、西の丸内部から天守、菱の門等各所。
- 騒動を見て92門全て閉めるかと呟くおりん、二条城外濠端から西門(橋無し・埋門)望。
- 大事に駆けつけた田安宗武が田沼に阻まれる城門、二条城北大手門。
- 母の身を案じ濠端を走るおりん、姫路城三国濠端。甲賀者に囲まれ戦うのは大覚寺五社明神裏手。
- 夜、城に侵入すべく石垣に取り付くおりん、二条城石垣(石積から判断)。
- 城へ入ったおりんが警備兵をやり過ごすくだり、姫路城はの門下坂(兵が走る)、にの門(おりんが兵を襲い装備を取る)、ほの門?(甲冑を着込んだおりんが入ってゆくところを誰何される)、腹切丸脇塀(狭間から矢)、への門内側天守下(兵士とやり合ってへの門から出てゆく)。
- 城へ入っている宇吉、ここが墓場かと孫娘を思い出す石垣際、姫路城小天守下(はの門内側から見上げ)。そこへおりんが現れ合流するのははの門内側。城中へ侵入する二人、西の丸内部(大奥設定)。
- 弥十郎と道悦の戦いが御座所から移動する廊下、篠山城大書院廊下。城内から移動する林、鳥居本八幡宮広場。おりん参戦、逃げた道悦を追っての決戦は篠山城天守台(石垣下にスモーク焚き)。
- 弥十郎の出自が明かされ、おりんが弥十郎の申し出を断り、将軍がおりんと如春尼に詫びる城内の東屋、白沙村荘倚翠亭。
- 父の墓に参るおりん、広沢池北西岸(水無)←「手鎖」がはらはらと砕け散る。ガラスなのか。
- 根来の里、おりんと宇吉の帰りはいつと話す幼女二人、北嵯峨農地。
*大岡の手の者に監禁される上様、将軍の御座に乱入する道悦、未曾有の大混乱となる江戸城内のくだりはツッコミどころ満載のトンデモ展開。大岡が上様を制する場面で出る「神輿」発言や、孤立し進退極まった大岡の口から出る「夢じゃ夢じゃ」は、往年の名作の名場面を髣髴とさせ傑作。
*主要人物動向 森川土佐/評定の席で蔭腹悶死・あとで「いい人だった」扱い 田安宗武/登城強行・道悦に槍を振るうなど蛮勇→兄上見て毒気抜かれ 田沼意次/機を見るに敏、次期様にも心遣いの鞠渡し 上様/最後まで猫被ってるが正体を現すや急速に秩序回復 如春尼/積年の願い結実・斬られるが生存 宇吉/おりんを護って膾は涙・超絶のけぞりは彼が元祖か 弥十郎/不死身の貴種・万年徒目付 大岡忠光/大童で白光の中へ 道悦/消失点が光る おりん/再びの旅の途上、中空に謎の声を聞く 番外「西岡徳馬」/唐突過ぎ・続編なかったら大笑い
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