1992-1993 テレビ朝日/東映 (第1話はスペシャル)
キャスト
徳川家光(徳山竹之進)/三田村邦彦 新吉(影武者)/コロッケ
お蔦/萬田久子 一心太助/三波豊和 おかる(天下丸一座座長)/辻沢杏子 文太(男衆)/ブッチー武者
春日局/三ツ矢歌子 綾(腰元)/田中綾子 楓(腰元)/山田麻起子 門脇兵馬(側用人)/大木晤郎
大久保彦左衛門/神山繁 柳生十兵衛/勝野洋
五十鈴(清姫)/芦川よしみ 菊江(清姫付き侍女)/雪絵ゆき 無幻斉/西田健
第1話「暗雲ただよう中山道!家光を狙う妖しい美女と謎の黒幕!」
帰りは中山道を選び再び忍び旅の竹之進だが、京にいるうちから何やら不穏な気配。行く手の近江では長浜の天領に浪人が集められ、裏には石田三成の恩を受けた者どもが暗躍しているのだった。
ロケ地
・最後の京見物に繰り出す竹之進と太助、仁和寺参道(導入は塔)。金閣寺へ行こうとして迷う道は御室桜林、公家の姫が行者に襲われているのを助けるのは観音堂前。
・二条城、本物を俯瞰(東大手門をナメて二の丸御殿)。
・彦根城、本物の天守。井伊直孝が遠乗りに出て狙撃される野道、谷山林道(十兵衛が居合わせ狙撃手を斬るところへ目付役・佐野弥八郎が現れる)。
・竹之進と天下丸一座がゆく街道、谷山林道(両側切り通し)。
・道に迷った彦左と太助が「湯宿」を見つけ立ち寄るも当て落とされ監禁されてしまう小屋、酵素河川敷にあしらい(おれんが先客で監禁されている)。
・逃げ出したおれんと彦左が一息つく浜辺、琵琶湖岸(砂浜と岩場)。ここへ竹之進たちがやって来る松原も琵琶湖岸、彦左と合流しおれんの話を聞く茶店も同じ、東岸か。
・おれんの回想、大坂の目明しだった父が沖津屋の抜け荷買いを探っていて殺された船着き、広沢池東岸(汀に灯台等あしらい、堤に「建物の裏口」を演出)。
・続々と浪人たちが入ってゆく長浜天領代官所、芦浦観音寺参道と門。十兵衛に爆破される武器庫、不明(起伏のある野原)。
・沖津屋と無幻斉の企みを聞いたおれんが追われ斬られる町角、仁和寺九所明神拝殿。
・彦根城に取り付く一味、天秤櫓下石垣。目付が天秤櫓の門を開けて引き込み。
・草津を発った将軍の行列がゆく水辺、琵琶湖流入河川畔か(バンク映像)。
・五十鈴らが家光への憎悪も露わに行く先を眺めやる高台、不明。
・天下丸一座が美濃さしてゆく街道、谷山林道切り通し。高みから見下ろす彦左たちは分岐道の上から。
*家光を付け狙うのは三成の隠密頭と、三成の遺児の姫君。京で一座を開いていた新吉は将軍に扮した芝居を咎められ追放→影武者に逆戻り。将軍の京都滞在中「我慢していた」お蔦は帰還と聞いていそいそ現れる。*おれんは伊藤智恵理、悪党に斬られ手当て空しく没。井伊直孝は森次晃嗣、彦根藩目付で正体は三成の近習だった弥八郎に河原崎建三。無幻斉に利用されていた大坂の回船問屋・沖津屋は金田龍之介、鎖国政策が邪魔で家光を狙う運び。沖津屋の水夫頭に岩尾正隆、おれんの父を殺した大入道。福ちゃん多数登場、無幻斉の配下で出るほか、新吉の「将軍」を狙った五十鈴らを阻止する警護の役人だったり、ラス立ちには茶筅髷の浪人で登場して何回も斬られている。
第2話「近江路、直訴状の女」
神君のお墨付きを反故にされ困窮した村名主が直訴を試みるが志半ばに散り、娘が遺志を果たそうとする流れ。強欲な藩家老には無幻斉の魔手が伸び、藩主の首をすげ替え反徳川に引き込む企みがなされていた。
ロケ地
・美濃へ向けて近江路をゆく将軍の行列、木津堤(バンク映像)。天下丸一座がゆく街道も川堤っぽいが不明、山室か(堤外地に竹の河畔林)。
・中の人が入れ替わった稲木屋一行がゆく街道、酵素ダート。
・一座におりょうが追いつき合流する街道、酵素降り口(降り口半ばに一座の荷駄)。出発する段では谷山林道にスイッチか。
・直訴にゆく大須賀藩領水早村の名主・治助に追いつき同行を願う娘・おさき、御室霊場(お堂とお堂の間の巡礼路。名主が藩目付一味に斬られるのも同所)。
・将軍の一行が番場宿にかかったと目付に報告する下役、不明(広葉樹の林間)。
・お蔦の休む茶店脇を稲木屋一行が過ぎる街道、酵素ダートか(十兵衛がツナギに現れる)。
・天下丸一座がお昼をつかう橋たもと、流れ橋(橋下の橋脚傍、汀)。
・一座が小屋掛けの境内、上御霊神社本殿脇(お蔦がおりょうに嫉妬し剣突)。
・お蔦がおりょうを怪しみつけてゆく街道、酵素ダート(父の変事を聞き故郷へ)。
・無幻斉の行方が掴めぬことを竹之進に報告する十兵衛、相国寺鐘楼裏手(お蔦が現れ、見てきたおりょうの事情をまくしたてる)。
・稲木屋の回米船が来る川、木津川。江戸でなく京へ回すことを訝った店の者が始末されるのは河川敷葦原。
・亡父の遺志を果たすと、妹に代わって発つおりょう、酵素ダート。
・水早村でおさきに事情を聞く竹之進、摩気神社本殿脇か(萱葺屋根と「外構」らしき木組)。
・おりょうの直訴を止めようと捜す竹之進、早足に遅れたお蔦がむくれて愚痴る林、不明。
・目付に見つかったおりょうが身を躍らせて逃れる崖、保津峡落合落下岩。
・彦左におりょうの事を話し直訴前に止めるよう頼む竹之進、鳥居本八幡宮鳥居下。
・水早村の衆が大挙して直訴におよぶと竹之進に注進のお蔦、広沢池か(葦原)。
・醒ヶ井宿を発ち街道をゆく将軍の行列、山室か(一座も同じ)。
*おりょうは藤奈津子、旅芸人と出奔し経緯あって一座に加わった設定、家を継ぐ妹に代わり父の遺志を果たそうとする。父の名主は牧冬吉。早々に中の人が無幻斉の手下に取って代わられる稲木屋は遠藤太津朗、野心満々で一味に加担の目付は北村晃一、乗せられる欲深家老は江見俊太郎。*大須賀藩は架空設定か。
第3話「憎しみの荒野に佇む女」
貧しい村で踊りを披露する天下丸一座、喜ぶ里人だが野盗が出て空気は一変。しかも同士討ちで死んだ賊を見て人々は悲しむのだった。
ロケ地
・関ヶ原、桃配山で野末の塚に祈る竹之進、不明(松のある野原、合戦部分は使い回しか)。
・西野村へ向う一座、谷山林道。
・西野村の鎮守、小椋神社(踊りは舞殿、蔵や杉並木、本殿前などが使われる)。
・関ヶ原宿の将軍宿所、随心院長屋門。
・野盗のアジト、大覚寺聖天堂(イメージ、崩れ土塀などあしらい)。
・里長の孫娘・千草に逃げろと勧める野盗一味の若者、酵素か。
・西野村へ向う彦左とお蔦が渡る丸木橋、清滝川。
・大垣藩家老・大野邸、相国寺大光明寺。悪企みをして出てきた野盗首領を十兵衛が見ているのは湯屋脇。
・村を襲う計画が本決まりになり、千草に逃げるよう懇願しにくる若者、清滝河原。
・当地を発った竹之進たちが一座と合流の街道、山室か(茶店あしらい)。
*島左近の郎党だった里長は青木義朗、孫娘は田中雅子。元は朋輩だった野盗首領は大木正司。仕官を餌に野盗たちを追い使い私腹を肥やしていた大垣藩家老は御木本伸介、腹心は川浪公次郎。
第4話「犬山には鬼が棲む」
将軍の来訪を利用して簒奪の陰謀が企てられるが、嗅ぎつけ探っていた大目付を消したのが運の尽き。その現場を新吉が目撃してしまい、全ては竹之進の知るところとなり悪党一世一代の大芝居は頓馬な仕儀となる。
ロケ地
・犬山へ差しかかる将軍の行列、谷山林道切り通し(導入は遠望から/出立も同所)。
・新吉が大目付暗殺を目撃するお堂、鳥居本八幡宮(舞殿を堂に見立てるが、寄ってのお堂はセット。舞殿下の崖に朱鳥居を二基あしらい、小柴垣道も周辺の描写に使われる)。
・犬山城、本物の天守がイメージで出て、お芝居部分は彦根城。下城する半四郎が上の空の大目付と行き会うのは太鼓門櫓下・時報鐘前。先乗りとして二階笠の紋入り裃つけて城門に立つ十兵衛は天秤櫓(ここは城門として何度も出てくる)。
・藩医・伯典が毒を試した男の小屋、広沢池東岸か。
・家老に伯典の行為を報告した帰り、半四郎と大目付の娘・小夜が襲われる城下、下鴨神社河合社脇(竹之進が出て阻止/大目付殺しの誤解が解ける/襲撃者に福ちゃん入り)。
・伯典の死体が見つかる水辺、広沢池東岸。
・当地を発つ竹之進たちと一座、不明。
*犬山藩の殿様は勝部演之、簒奪を目論む義弟は堀内正美でグルの家老は高野真二、毒を調合の藩医は浜田雅史。*頓馬な仕儀は「兄が上様に毒を」と告発の義弟、かねて用意の金魚鉢に酒を注ぐも「なにもおこらない」←彦左が処理済み。
第5話「父と娘が守る無法の街!」
野盗のお礼参りに脅える町、毅然と立ち向かう十手持ちをサポートし自治を促す竹之進は、成果を見たのち裏で糸を引いていた悪党を成敗に向う。
ロケ地
・中津川宿へ向う天下丸一座、不明(野道の先に茶店あしらい←設定は一里塚の茶店/周囲の山肌は一部土が露出)。
・頼んだ男が賊と知らず文を届けた竹之進が宿場の十手持ち・平三と茶店に駈け戻り惨状を見たあと、十兵衛がこの町へ留まるのは危険と諫言する神社、廣峰神社本殿前。
・中津川宿さしてゆく将軍の駕籠、谷山林道(新吉がダダこねて彦左に蛙放り込まれ)。
・町を逃げ出そうとした平三の仲間・源五郎が野盗に斬られる川辺、罧原堤下汀。
・野盗の手がかりを求め藍農家を訪ねる十兵衛、不明(阿波の藍農家に似た家と蔵、板塀はあしらいか/捨松の養母に話を聞く段は萱葺民家の前)。
・竹之進を待つ一座(興行予定だった「坂本神社」か)、平岡八幡宮本殿前、おかるやお蔦が腰掛けているのは舞殿、目付方の侍が石段を上がり植え込みに消える。このあと野盗と打ち合わせをする山中は不明。
・平三の仲間の一人である空然の寺・東円寺へ殺到する野盗たち、西明寺山門。墓地は不明(山腹か)、立ち回りは回廊脇。
・殿井藩城、郡上八幡城天守か。
・中津川を発った将軍の行列がゆく中山道、谷山林道。竹之進と一座がゆく街道、池堤(八州廻り桑山十兵衛第1話の護送の道と同所)。
*平三は長谷川明男、空然は出水憲。殿様を隠居に追い込もうとしていた家老は浜田晃、グルの目付は曽根晴美。野盗リーダーの捨松は竜川真、前リーダーで平三たちに捕われた目赤の岩蔵は小峰隆司。ラス立ち福ちゃん入り、裃つけた藩士。
第6話「妻籠哀しや!おさと観音」
領内からの檜細工流出を堅く戒める尾張藩、これを逆手にとり私腹を肥やす悪党ども。さんざん民を泣かす代官以下を討ち懲らす竹之進だが、病の祖父を抱え許婚者を拉致された哀しい娘は救えず、悲劇の伝説がひとつ作られてしまう。
ロケ地
・名細工師の孫娘・おさとが密かに細工物を売りにゆく段で通る滝、菩提の滝。竹之進たちとの出会いや、恋人との回想シーンもここで、代官に斬られ落命した彼女を悼み祀られた観音の祠が最後に出てくる。
・天下丸一座が寄宿する寺、西明寺(妻籠陣屋元締手付が「摘発」に来る段は山門、呑んで帰ってきた太助らが捕物を見るのは本堂前)。
・寺にいた怪しの行者を見つけるお蔦、鳥居本八幡宮広場。面通しさせるため太助を呼んでくる段で小柴垣が映る。
・おさとの村・小滝村は飛騨民俗村、新吉が仇を討ちにくるくだりで茅葺民家が映り、おさとの祖父宅で竹之進に撃退されたヤクザ(新吉の仇)が傷を洗うのはわらび粉水車。ほうほうの態で村から逃げたヤクザの親玉・由松が行者に始末されるのは広沢池北岸。
・一座や将軍の行列がゆく街道は不明、合間に恵那山や御嶽山のイメージカットが入る。
*おさとは森恵、色魔の代官を観音像でぶっ叩き斬られてしまう。代官は鹿内孝、由松は伊藤高。荷運びの行者の一人に峰蘭太郎、ラス立ち福ちゃん入り(代官所役人)。
第7話「将軍暗殺?樵たちの反乱」
木曽・上松に将軍を狙う無幻斉は、樵たちの不満を煽り直訴を唆しド派手な仕掛けで谷に葬り去ろうと企てる。背景に檜伐採を禁じた将軍命令があり、竹之進は治山の要を若者らに説く運び。
ロケ地
・山道をゆく将軍の行列を遠見する無幻斉と「姫」、谷山林道(行列は分岐道から本道へ登り・これを向いの山から見る作り/設定は須原宿手前の中山道)。
・樵の木曽節を聞きつつ山道をゆく一座、谷川沿いの林道(清滝川水系か)。檜盗伐と決め付けられ役人に撃たれる樵のところへ駆けつける竹之進、不明(祠は苔むし鳥居は朱)。
・材木奉行に無体を訴えにゆく上松村の庄屋、建物イメージに飛騨民俗村・榑葺き民家。
・樵たちの村、飛騨民俗村茅葺き民家。
・村にいる流れ者の隆蔵を怪しみ尾行するお蔦と太助のくだり、夜の山道・逃げる谷川・落っこちる滝(直瀑)等不明。
・村人が直訴に動き出したと竹之進に告げる庄屋→忍者が出て立ち回り、鳥居本八幡宮本殿前〜舞殿〜石段(庄屋は竹之進を庇って撃たれるが存命の模様)。
・下の谷へ誘い込まれる将軍の行列、谷山林道両側切り通し部分から谷川沿い林道、無幻斉一味が爆薬を用意して待つ林道下の谷川は清滝水系か。
・上松宿を発つ将軍の駕籠が渡る橋、不明(西明寺の指月橋に似るも側面の映像に構造材のアーチが映っていない)。
*材木奉行は田中浩で配下の強面は五十嵐義弘、下っ端に福ちゃん(黒装束の忍者と役人の風体と二態)。樵村へ入り込みアジる忍者は黒部進、庄屋は村田正雄。父を殺されいきり立つ若者は若松俊秀で女房は松岡由美、女房の父に玉生司朗。
第8話「鬼の涙か?木曽福島に光る水晶」
入会の山を封鎖され苦しむ民、直訴した者は殺され、山を管理していた名主は入牢。代々禁忌として採掘しないできた水晶の鉱脈が、悪党の手で乱掘され山は荒れ放題、竹之進は名主処刑の場に姿を現し大立ち回り。
ロケ地
・髪を洗う八重、菩提の滝滝壺(このあとアジトに戻り出撃)。
・福島宿手前の山道で銃声を聞く竹之進と十兵衛、山神党が関所奉行を襲うところへ介入の谷筋めいた道は谷山林道脇道か。山神党を追った十兵衛が「捕われる」のは谷山林道切り通し。
・彦左とお蔦が休む峠の茶店、谷山林道か(大金を持った万福屋に出会う)。
・福島関所、不明(林道に柵をセット)。
・福島村名主・山村宗右衛門邸、民家門(閉門中、標の柵あしらい)。
・入会地の木を伐ったとして捕まる男を見る太助、北嵯峨か(脇に伐った竹をホールドの小屋)。
・山神党に米を融通した老爺が役人に痛めつけられるのを阻む竹之進、酵素ダートか。
・関所奉行所の牢に父を助けに来た政五郎を助け手当てするお堂、大覚寺護摩堂。
・政五郎の回想、六年前江戸へ行こうと八重を誘った祭りの夜(このあと水晶を掘って山火事を起こしてしまう)、中ノ島橋下手河原(橋にぼんぼりや幟あしらい)。
・名主と八重が火刑にされかける龍神谷、酵素河川敷。
・当地を発つ将軍の駕籠/一座がゆく道、谷山林道切り通し。
*名主の勘当息子で女衒の政五郎(正吾)は丹波義隆、名主宅用人の娘の八重は麻生真宮子、名主は玉村伊佐男。水晶で私腹を肥やす尾張藩勘定奉行は久高惟晴、関所奉行は伊吹聡太朗で悪徳商人は中村竜三朗。処刑現場にいる役人の一人に福ちゃん、浪人に小峰さん。
第9話「鳥居峠 葵の印籠を持った女」
高遠藩主・保科正之が苛政を敷くとの話はとんだガセ、将軍家から主君を押し付けられたかたちの保科家血筋の家老は、正之を監禁し隠居願いを書くよう迫っていた。
ロケ地
・竹之進が高遠を見やる鳥居峠、谷山林道。侍に追われるお琴を助けるのは植林杉の林、傷を手当てしてやる谷川は不明(お琴の懐から葵紋の印籠が落ちる)。
・高遠城下、お蔦が竹之進にツナギをとるお堂は大覚寺護摩堂。
・蟄居閉門となった重臣の屋敷を見て回る十兵衛、映画村のオープンセットと大覚寺明智門。
・高遠藩家老・保科弾正邸、大覚寺大門。
・高遠城の前に立ち嘆じる竹之進、彦根城佐和口多聞櫓前。このあと櫓続きの石垣から忍びが追われて濠へ逃れ、いろは松の堀端へ上がり、石垣際で戦うも頓死。この忍びは公儀隠密の草・五郎蔵でお琴の父。
・五郎蔵宅が焼き打ちされ、逃れた先でお琴に葵紋の印籠のことを問う竹之進、鳥居本八幡宮本殿前。
・お琴の回想、正之乱心の真偽を確かめるべく父と忍び込んだお城、彦根城天守(座敷牢など内部の描写はセット撮り)。
・正之とお琴の出会い、高遠へ来たばかりの幼い正之がお付きの者から逃げて草笛を吹くお琴と遊んだ水辺、沢ノ池東岸汀。長じてのちも遠乗りにかこつけてお琴に会いに来た正之、釣りをして遊んだ池は大覚寺大沢池堤下汀。帰る正之を見送るお琴が父に諭された山道、沢ノ池ダート。
・我が身に替えてもと正之の無事を祈るお琴、松尾大社本殿脇摂社。このあと空馬を見て正之監禁の洞窟を発見する運び、場所は不明。
・正之とお琴に見送られ発つ竹之進、谷山林道切り通しに茶店あしらい。
*お琴は中野みゆき、保科正之は筒井巧、「草」の五郎蔵は早川純一。家老は亀石征一郎、配下の忍びに福本清三(クレジットあり)。
第10話「深夜の関所破り!」
贄川の関所で通行を拒否され足止めの竹之進は、漆器作りの村で悪党の企みを知る。抜け荷に気付いた道中奉行が任命した男の石部金吉ぶりや、悪党が隠れ蓑に使う「豊臣残党」に突っかかる五十鈴など、面白いエピソードが散りばめてある。
ロケ地
・贄川関所、不明(林道に柵をあしらい)。
・清姫(五十鈴)が佇む贄川付近の川辺、桂川罧原堤下汀(菊江が将軍の動静を報告)。
・竹之進とお蔦がゆく平沢村、天王神社前(村長の娘を暴漢から助けるのは近くの田畔)。
・平沢村の村長屋敷、民家(引いた外観と長屋門、玄関前では井戸等も映る)。
・村長宅を襲い漆器を盗った一団が脇を通ると中から十兵衛が出てきてしまうお堂、大覚寺護摩堂脇。
・一座が泊る「寺」、鳥居本八幡宮鳥居下(彦左が竹之進を捜しにやってくる段で出る)。
・漆器泥棒と出くわしたことを竹之進に話す十兵衛、大覚寺天神島。
・竹之進を捜し疲れへたりこむ彦左、大覚寺大沢池堤。そこへ出てくる竹之進は農地側から村長の娘を伴って上がってくる。
・忍び旅もう終わりと息巻く彦左に経緯を話す神社、廣峰神社舞殿前。
・将軍の駕籠に照準を合わす五十鈴を止める竹之進、不明(大内に似た林道)。
*関所を守るコチコチ石頭の番頭は海津亮介、村長の娘は渡辺ちあき、村長は花上晃。漆器横流しで私腹を肥やす尾張の家老は小沢象、グルの代官は遠藤征慈、悪徳商人は福山升三でところの口入屋は丘路千。
第11話「復讐を誓うかりそめの親娘」
亡君の仇と将軍を狙い雌伏する男あり、殿様の遺児を守り育て普段は娘として遇し、傍目には仲の良い幸せそうな親子。富商として藩政中枢にも食い込む男、汚職家老たちに煙たがられ消されかかるのを竹之進が助け、その正体を知った男は混乱ののち恩讐を忘れ「姫様」と平穏に暮らすことを誓うのだった。
ロケ地
・大量の焔硝が塩尻に搬入されたことを竹之進に報告する十兵衛、大覚寺五社明神裏手。
・天下丸一座が休息しているところへ通りがかり娘たちをからかって通り過ぎる代官一行(年貢取り立て中)、民家前(川堤を来て萱葺前で一座を誰何、建物群の中を通り西へ去ってゆく)。
・塩尻宿本陣、勝持寺東門(篝火焚いて警固兵等あしらい)。
・川辺に佇み物思う常盤屋の娘・お絹に「小谷家の姫」と声を掛ける竹之進、上賀茂神社ならの小川畔。娘の話を聞いていると常磐屋が現れ、竹之進を公儀のイヌと斬りかかるのは渉渓園遣水脇。
・十兵衛が常磐屋に関する調査報告を上げる城下、大覚寺五社明神本殿前。
・里の様子を見に出たお絹が家老の手下の役人に拉致される林、鳥居本八幡宮広場。
・お絹を人質に常磐屋が呼び出される文覚院、勝持寺山門(南門、イメージのみ)。
・塩尻を発った将軍の駕籠がゆく街道、嵐山自転車道。
・常磐屋父子に見送られ当地を発つ竹之進と一座、大内田畔か(轍の刻まれた地道)。
*常盤屋半兵衛は沢竜二、彦左と同年代の元戦国武者設定でラス立ちには槍をブン回し・商人としては銀髪の上品な旦那様。お絹は伊藤美由紀、半兵衛の腹心の伊之吉は重久剛一。悪家老は田口計でグルの代官は内田勝正、配下の冷酷な役人は伊東達広。鍋を食いに抜け出した新吉が本陣に戻った際にいる警固兵に福ちゃん。*十兵衛関連で柳生にはご指南役以外にも諜報機関としての役目もとか設定が出て、忍者が報告を上げに来る場面が描かれその名も「裏柳生」。しかしそれを語るナレーションはいつもの昔話ふうほんわかムードなので大笑い。また、本陣で将軍に謁見した常盤屋は新吉が献上の織部の茶碗について凹んでるとか言ったあと彦左に促され「余は満足じゃ・くかかかか」とやったのを見て冷笑するが、あとで「あのような阿呆に天下を任せてよいのか」とブチ上げる伏線になっているのもお笑いポイント。
第12話「信濃路慕情、男の意地が燃えるとき!」
神君の勘気を蒙り諏訪にお預けとなった叔父・松平忠輝と、将軍・家光の邂逅を描く話。磊落な忠輝を、豊臣恩顧の者たちが叛逆の盟主として祭り上げる企みが進んでいた。
ロケ地
・天下丸一座が立ち寄る神社、小椋神社(娘たちが踊りをさらうのは舞殿、男衆がお昼をつかうのは蔵脇の杉の根方)。
・忠輝との会見はならぬと彦左と春日局に言い渡される竹之進、鳥居本八幡宮石段上。
・彦左と春日に怒り川に石を投げる竹之進、清滝河原(控える十兵衛に、叛心あらば忠輝を斬ると言われ鼻白む/設定は諏訪手前)。
・諏訪湖イメージ、琵琶湖西岸河口州から比良山を望むアングル・左手に葦原をナメる/右手に他河川の河口州映り込み。
・釣りの竹之進がバラした鯉を仕止める六郎太、広沢池東岸(鯉の帰趨をめぐり押し問答)。
・六郎太に誘われた湯宿、響いた銃声に駆けつけると諏訪藩士が倒れている段、大覚寺有栖川畔〜五社明神裏手。
・湯宿の女中・由紀の回想、六郎太と出会った野原(毒蛇に噛まれた由紀を救った六郎太)、不明。
・由紀が託された文を持って本陣へ向う途中、竹之進らと行き会い彦左が文を開ける町角は大覚寺五社明神舞殿前。
・諏訪を発つ一座がゆく街道、不明。
*六郎太と称する忠輝は横内正、彼を祭り上げようと企てる元真田の軍師で現・諏訪藩大目付は小林勝彦で腹心の強面は岩尾正隆、協力する豊臣恩顧の商人は森幹太。*家光の人体を確かめるとして本陣乗り込みの忠輝、出たのは新吉で即バレ・しかし決死の言上で事なきを得る、ちょっときりりとしたコロッケが可愛い。
第13話「和田峠、赤ん坊と将軍さま」
竹之進が五十鈴の正体を三成の姫と知る回。無幻斉は相変わらず軍資金集めのため禄でもない策略を巡らせていて、秘密の大筒を見た女を殺害、連れていた赤子が竹之進に拾われ、五十鈴との接触のアイテムに。
ロケ地
・大筒試し撃ちの八ヶ岳山中、例の砕石場じみた崖地で爆破シーン満載、謎の坑道もあり。
・へばった一座を置き先行した竹之進に十兵衛が追いついてくる和田峠、谷山林道。遠景から切り通しにズームの画などもあり。以降、将軍の行列などに何度も登場、大筒運搬のくだりでは分岐奥の細道なども出てくる。
・無幻斉が宿泊する寺、西明寺(登場時は遠景からズームののち山門。イメージ映像)。
・大筒を運んだ人足たちをつける竹之進と十兵衛、無幻斉の手下に襲われる林は鳥居本八幡宮広場。
・赤子の祖父が営む和田峠の湯宿、日吉山荘。
*大筒調達の商人は井上昭文、人足頭は長谷川弘。無幻斉の手下は原口剛。その下っ端に福ちゃん、坑道を守る山樵ふうのなりのほか、目だけ出した忍者でも登場。
第14話「名馬危うし!望月牧場の黒い罠」
竹之進が楽しみにしていた、愛馬との再会に暗い影。こともあろうに将軍家の馬を横流しして私腹を肥やす奴輩のために、正直者の牧童と忠義者の家老が犠牲となる。
ロケ地
・望月牧場(天領、上田藩と小諸藩が共同管理/蓼科山麓)、酵素河川敷に柵や屋形などあしらい、牧童が殺されるシーンなどにダートや降り口。
・上田藩城、丸岡城天守(イメージ)。
*牧童は小笠原弘、娘のおまきは高梨亜矢。忠義者の上田藩家老は水上保広、悪党と通じる妻女は衣通真由美。牧場頭は工藤堅大良、彼を使嗾する城代は中田浩二で凶相の手下は出水憲。病床にある上田藩の殿様は谷口孝史。詰腹を切らされる家老の介錯人は福ちゃん。*けっこう気性が荒そうな白馬を乗りこなすおまきや竹之進も見もの。
第15話「小諸城の危機 偽将軍と偽殿様」
信玄の財宝を狙って血腥い騒ぎを起こす一味あり、竹之進と同じく首を突っ込んでくる虚無僧の格好をした若者は、お忍びは毎度のことだという似た者同士の上様の又従姉妹・当地の殿様だった。
ロケ地
・飛脚の熊吉が荒れ寺へと道を逸れる街道、竹之進たちが追分へ向かう道、不明(林道)。
・小諸城イメージ、小倉城天守。
・殿様とお悠に見送られ発つ一座、酵素ダート。
*殿様は新田純一、無茶に困り果てる用人の爺さまは北見唯一。財宝のネタを持ち込んだ武田一族の裔の浪人は大場順、ぐるのヤクザは曽根晴美、飛脚屋の親戚で乗っ取りに加担する両替商は坂田金太郎、黒幕の大番頭は深江章喜。竹之進と虚無僧の南風が放り込まれる牢の牢名主は阿波地大輔、ラス立ちの先生方に福ちゃんや峰蘭太郎。*殿様が出奔中なので、新吉と会うのは影武者の旅役者というのが大笑い。南風を父と姉の仇と誤認したお悠が、捕り方のギザギザ刺叉をとって腹をぶっすりやるのもお笑いポイント。出てくる財宝は欲深者には全く無価値の代物というお決まりのオチ。
第16話「軽井沢、旗本五千石を敵と狙う女」
知行地に不良御家人を送り込み苛斂誅求の限りを尽くす大身旗本、御役につく目途が立つや猟官運動の資金を得るため、神君拝領の御神刀を持ち出し寄進を募る悪辣さ。宿場の酒肆には不良御家人を引き入れ皆に嫌われる女がいるが、彼女は試し斬りで殺された亭主の仇を討つため根気よく探りを入れていた烈女だった。
ロケ地
・親友の墓に参りたいという新吉に許可を出しともに軽井沢へ赴く彦左、百姓から熊の胆を取り上げる御家人どもを見る野道は普済寺墓地前の田畔(社叢の杉林も映り込む)。
・新吉が清める親友の墓、普済寺墓地。
・御家人の横暴にキレた五十鈴が憤然と懲らしめに向かうも当て落とされてしまう野道、酵素河川敷・木の前付近。
・竹之進の正体を知った五十鈴が立ち尽くす水辺、広沢池東岸(水少なし)。
・お紋と七兵衛に見送られ当地を発つ竹之進たち、山室堤道。
*亭主の仇を求めるお紋は栗田陽子、義兄の郷士は大出俊(五十鈴の知人で立ち寄り先)。御神刀の宝殿を作ると称し金集めの旗本は石橋雅史、御家人たちは佐藤仁哉(お紋の情人気取り)・真田健一郎・白井滋郎・福本清三など。
第17話「絹の村、引き裂かれた夢」
寒村に産業を興そうとした下級役人の努力が稔り産品が出来上がるが、途端に悪徳商人の手が伸びて儲けをごっそり持って行かれそうになる。それを警戒しピリピリしている村に迷い込んだ竹之進は、悪党の内懐に飛び込んでゆく。
ロケ地
・悪徳商人の手勢を警戒中の桑の木村へ迷い込む竹之進と太助、吉田神社境内林〜三高碑から竹中稲荷へおりる石段(舞殿映り込み)。安中宿への間道で迷う設定。
・安中宿へ向かう道で桑の木村へ取り引きに来た商人が斬られているのを見つけるお蔦と十兵衛、御室霊場参道。
・扇屋の用心棒になった竹之進が安中へ向かう道、大内亀岡道の登りか(眼下に谷地田が広がる)。
・桑の木村の矢吉の野辺送り、不明(山道、見送る竹之進はその上のピークに)。
・桑の木村庄屋屋敷、走田神社社務所。
・矢吉の女房に話を聞く鎮守、走田神社本殿前〜本殿内陣。
・当地を発つ竹之進たち、嵐山自転車道(天下丸一座が待っている道端に茶店あしらい)。
*村の窮状を救おうと養蚕を奨める下級役人は南条弘二。悪徳商人は川辺久造、つるむ安中藩次席家老は山本昌平、手下の目付は森章二、悪謀に加担の庄屋は下元年世。天下丸一座の興行を邪魔して竹之進に懲らされ髷を切られる馬方は小峰さん、暗殺後高揚した気を酒で鎮めていて十兵衛に懲らされる雇われ浪人の一人に福ちゃん。*新吉や彦左が一役買うお笑いなシークエンスもあり、悲惨な話にコミカル風味を提供。
第18話「お家騒動、高崎だるまに誓う愛」
戦友を頼り高崎にやって来た夏の陣生き残りの老武士は、出世欲にかられ変わってしまった友を見る。しかし彼もまた禄を得るため娘の心を蔑ろにする、頑迷な親爺に成り果てていたのだった。
ロケ地
・烏川のほとりに立ち下れば高崎と娘に話す大塚軍太夫、木津河原。休む茶店が昔殿様の手がついた女の店で、ご落胤を確保しようとやって来た若侍と始末に現れた家老一派で斬り合いに。茶店の女・お豊が汀で茶碗を洗う光景や、人数が堤から殺到する場面なども。
・大場が語る夏の陣回想シーン、酵素か。
・駕籠を止めさせ参拝と称し逃げる新吉、走田神社。駕籠は参道を来て本殿前へ・石段下に大きな達磨が二つあしらってある。参拝は本殿内陣、衣を替えたお貰いさんは裏手に。
・なりゆきで城下で働く新吉、大八を止め休むのは大覚寺五社明神舞殿。大沢池畔からお豊と子が逃げてきて新吉に縋る→子は駕籠に詰めお豊に覆い被さりラブシーンを演じて追っ手をごまかし。首魁の侍が「見るでない」とか言ってて笑える。
・新吉が作った達磨にお墨付きが隠されたため、あおりを食って中止の憂き目を見るだるま市、上御霊神社。舞殿前で屋台の達磨をひっくり返して捜索。出来が悪く捨てられた、新吉作の達磨からお墨付きを発見する十兵衛は本殿裏手。事後、晴れて開催される市のシーンは舞殿で神楽、本殿で軍太夫の娘と勘定奉行の倅が達磨を求め、見守る十兵衛たちは茶店に仕立てた茶所。だるま市は達磨寺で行われると聞くが、お神楽が。神仏習合か。
・高崎を発つ将軍の駕籠、水辺は湖畔のバンクフィルム。「街道」の堤道は羽束師か山室か不明(土手と竹林頂部しか映らず)。
・お豊親子に見送られ高崎を発つ竹之進と一座、羽束師堤。
*大塚軍兵衛は品川隆二、戦友の勘定奉行・桑島喜内は田中浩。父に逆らい斬られかかった倅を庇い軍兵衛が刃を受け、友を斬ってしまい衝撃を受けた桑島は自刃という、騒がしい爺さまたち。己の種の若君を後継にとはかる悪家老は中田博久、通じる御側室はラス立ちの場にいて流れで竹之進にずばっと斬られる、これも騒がしい展開。
第19話「冬の蛍、罠に落ちた純愛」
倉賀野へ近付くや騒動に巻き込まれる竹之進、何やら訳ありで逃げているらしい男女は悪党の奸計に陥ち引き裂かれた哀れな恋人たち。宿場に巣食う二足草鞋は、勘定奉行とつるみ好き放題をかましていたが、あろうことか竹之進を牢にブチ込み全ての悪行を知られてしまう。
ロケ地
・倉賀野へ向かう竹之進たち、大沢池付近か。お尋ね者が斬られ、中に逃亡者らしい男女が潜む祠、不明。
・倉賀野宿の町なみや物資集散の水路、八幡掘堀端や蔵。
・別行動のお蔦が迷い込む徳川郷の縁切寺・満徳寺、二尊院勅使門。
・おそのが隠れている小平太に飯を持ってくるやしろ、鳥居本八幡宮本殿。
・宿場を聞き回っていた新吉と十兵衛が丸屋の手下に捕まる茶店、大覚寺大沢池北岸。
・おそのを駆け込ませる縁切寺の坂でラス立ち、二尊院紅葉の馬場。
・当地を発つ一行、嵐山自転車道(東公園の並木を背景に川側から見たものと、堤をナメて愛宕を望むものと二態。愛宕を見たものには鳥居形の火床がはっきり映り込む)。
*恋人のため丸屋の女房におさまるおそのは田村翔子、小平太は岡野進一郎。丸屋は橋本功で勘定奉行は北町義朗、縁切寺の庵主は松村康世。
第20話「情け無用、鉄火女の熊谷宿」
むかしブイブイ言わせていた自分を諌めてくれた渡世人を訪ねるお蔦、竹之進ともども歓待を受けるが、酒を買いに出た娘は帰らず。当地では、神隠しと称する若い娘の失踪が相次いでいるのだった。
ロケ地
・里の娘たちが立ち寄る鎮守、月読神社本殿(誘拐現場)。
・熊谷宿本陣、勝持寺山門(南門)。
・お蔦の回想、十年前旗本と事を構え「喧嘩杢兵衛」に助けられた江戸、仁和寺茶店(雪景)。
・杢兵衛が住む吹上村へ向かう竹之進とお蔦、里人に逃げられる小道は竹架け付きの小屋、野良の衆に杢兵衛宅を問う畔は北嵯峨農地・広沢池近くの田んぼ。
・杢兵衛宅、よく出てくる萱葺民家と庭。
・帰らぬ娘を案じ探しに出る竹之進たち、広沢池北辺の林か。
・人さらい一味の和尚の寺・浄徳寺、勝持寺東門(雨宿りの一座が誘い込まれ)。
・新吉の草団子を買いに出た腰元が襲われる町角、仁和寺観音堂脇。
・熊谷代官所、民家長屋門。
・寺に捕われた太助ら無用の男衆が消されかかるくだり、勝持寺本堂下石段〜鐘楼前〜茶室石段(十兵衛が出て救出)。
・娘を探し疲れ座り込む杢兵衛、仁和寺御室桜林、西塀際を天下丸一座の旗を立てた荷駄(女たち入り)がゆく。幟を見て不審に思った杢兵衛が、荷駄が小休止するところへ忍び寄り中を確認するのは経蔵前、代官が出て杢兵衛を斬。
・当地を発つ将軍の行列、北嵯峨か。竹之進が一座とゆく坂、不明。
*杢兵衛は和崎俊哉、代官(お蔦と事を構えた旗本)は宮口二郎で手下の強面は笹木俊志。つるむ人買いは高城淳一で一味の和尚は幸田宗丸、口入屋は川浪公次郎。福ちゃん二態、口入屋の手下と代官の配下(ラス立ち)。
第21話「愛しき姫よ、静かに眠れ」
姫様主従に悲しい決着がついてしまうお話、無幻斉は普請奉行の不満に付け込み将軍を狙うが果たせず、いずこかへ逃げ去る。
ロケ地
・荒川大堤の話をしながら街道をゆく竹之進たち、木津堤。大宮さして荒川畔をゆく五十鈴たちが、殲滅される一揆衆と遭遇するのは木津河原。
・五十鈴を庇って銃弾を受けた菊江を担ぎこむ人足頭の屋敷、走田神社社務所。
・普請奉行大宮陣屋、民家長屋門。
・菊江の墓、普済寺墓地(後に竹之進を庇って無幻斉の刃を受けた姫の墓は隣に)。
・人足たちに無理難題を押し付ける役人に怒った五十鈴が彼らを狙撃するくだり、走田神社参道にいる五十鈴と役人がゆく道(民家南塀際)を組み合わせ。
・当地を発つ竹之進と一座、不明(谷地田の田畔)。
*人足頭は伊吹剛、手抜き工事とピンハネで私腹を肥やす普請奉行は外山高士で手下は有川正治と五十嵐義弘。*菊江は無幻斉の娘で姫が裏切った際の刺客だったと告白して没。姫様は臨終の際に父・三成が自分を家光に縁付ける話もしていたと告白、加えて竹之進への思慕も告げて逝く。*無幻斉はラス立ち前に笛を吹いて現れた竹之進の正体を知り仰天という間抜けな仕儀。
第22話「大激闘!天下分け目の板橋宿」
ガンガン狙ってくる無幻斉、様々な手を繰り出すが、土壇場になって神君の第17子なんていうのを頂いて大名になろうという野望を露わに。旅の母子に化けて竹之進に近付き暗殺に失敗ののち彼にほだされるくノ一の哀話も挿まれる。
ロケ地
・板橋宿さして街道をゆく天下丸一座と竹之進、桂川羽束師堤。竹林から銃で狙う男がいるが女二人がまとわりつくので未遂。
・将軍の行列がゆく街道、木津堤。
・板橋宿へ先発した十兵衛が船に乗り込む戸田の渡し、大堰川河川敷。乗った途端乗客全員が「茶店地獄」よろしく襲い掛かり十兵衛ドボン。
・無幻斉が巣食う瑞応寺、勝持寺。坂越しに見た山門や、春日奪還に来た竹之進のくだりで鐘楼前や本堂前石段が映る。
・川から上がってきて体を休めている十兵衛に近付く裏柳生衆、広沢池西岸湿地(合言葉が正木坂/今川なのが笑える)。
・本陣から逃げた無幻斉方のくノ一・お里とお峰がやってくる非常時連絡場所のやしろ、鳥居本八幡宮。本殿で誰もいないのを確かめていると鳥居下を大筒引いた無幻斉が通り、失敗を告げるお里を罵ったあと正体を現す。逃げたお里がお峰を先に行かせるのは大岩脇、竹之進がお峰を助けるのは小柴垣道。
・板橋宿爆破をやめさせようと大筒を探し回るくだり、太助と彦左は大覚寺五社明神内陣、竹之進とお蔦が砲声を聞くのは護摩堂脇。音を頼りに見つけた大筒設置の小屋は例の小滝ある砕石場のようなアレ、派手な炎上あり。小滝の前ではお蔦が瀕死を装い「好きだ」とか言わせる。
・お里の墓、広沢池北西岸(おかるがお峰を一座にスカウト)。
*お里は鈴鹿景子、お峰は久野ひろ美。無幻斉と結託の老中は川合伸旺。*うるうる涙で上様と別れたはずの新吉は再び将軍の駕籠に。この間また竹之進に戻ってて、月代剃ったり生やしたり。
→将軍家光忍び旅 |