宮本武蔵 一乗寺の決斗

内田吐夢監督作品 1964.1.1東映

キャスト
宮本武蔵/中村錦之助 お通/入江若葉 城太郎/竹内満 青木丹左衛門/花沢徳衛 又八/木村功 赤壁八十馬/谷啓 本位田の婆/浪花千栄子 朱実/丘さとみ 本阿弥光悦/千田是也 妙秀/東山千栄子 灰屋紹由/東野英治郎 烏丸光広/徳大寺伸 花山院忠長/林彰太郎 徳大寺実久/那須伸太郎 吉野太夫/岩崎加根子 吉岡清十郎/江原真二郎 林吉次郎/河原崎長一郎 吉岡伝七郎/平幹二朗 太田黒兵衛/佐藤慶 壬生源左衛門/山形勲 佐々木小次郎/高倉健


 吉岡清十郎を倒したあと蓮台寺野を素早く去った武蔵は、本阿弥光悦と出会い誘われるまま彼のもとに滞在。ある日光悦と島原遊郭に赴いた武蔵は、途中吉岡伝七郎からの果たし状を受け取るが、指定はその日の夜。宴席を抜け出し伝七郎を倒して戻ってくる武蔵、怒り狂った門弟たちが島原総門で待ち構えると聞いた吉野太夫は、武蔵を暫時留め置き琵琶に事寄せて苦言を呈する。
総門前での衝突は、しゃしゃり出た佐々木小次郎によって回避され、場を一乗寺下り松に変えて後日の運びに。なりふり構わず武蔵の首級を上げようとする吉岡一門、繰り出した七十三人とたった一人の武蔵との死闘が繰り広げられ、泥濘のなか死地を脱する武蔵だが、名代に祭り上げられた幼児を斬ったことが禍根となる。

三十三間堂

ロケ地
・武蔵が光悦と出会う洛北の野原、不明(般若寺野と同所)
・虚無僧の青木丹左衛門に保護されている又八や赤壁浪人のくだり、大覚寺石仏、護摩堂。虚無僧は護摩堂縁先に腰掛け尺八を吹き、又八たちは縁下に巣食っている。おばばが現れ、石仏と護摩堂を拝む。朱美が佐々木小次郎から逃げてきて保護を求める際には、天神島朱橋や放生池堤が映り込む(大沢池の北西・遠景に「方形のお堂」が見える)
・光悦邸や工房、滞在する離れはセット、変わった形の門ほか庭には光悦垣。
・武蔵を誘い遊郭へ赴く光悦、途中灰屋紹由宅へ寄るくだりは上賀茂神社神事橋〜ならの小川畔(左岸側に灰屋邸あしらい、門前で高弟・太田黒らから果たし状を受け取る)。灰屋を加えた三人の駕籠が島原へ向かう道、不明(池端っぽい)
・伝七郎と対決の蓮華王院裏手、本物の三十三間堂裏手、雪降り積もる情景。武蔵は南側の縁先に現れる。
・一門と対決する前、鞍馬山で物思う武蔵、木の根道はセットか。
・吉岡の門弟と対決する叡山道・一乗寺下り松の情景、饗庭の台地(湖水は映らぬものの高島の岬が遠景に映り込み。棚田や下り松は演出か)


宮本武蔵 宮本武蔵 般若坂の決斗
宮本武蔵 二刀流開眼 宮本武蔵 巌流島の決斗


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