森田芳光監督作品 2010.12.4松竹
キャスト
猪山直之/堺雅人 お駒/仲間由紀恵 猪山成之/伊藤祐輝 お政/藤井美菜 猪山春/桂木ゆき 猪山直吉(成之幼少)/大八木凱斗 大村益次郎/嶋田久作 合田源次郎/ヨシダ朝 青山/佐藤恒治 前田斉泰/山中崇 奥村丹後守栄実/宮川一朗太 安部忠継/小木茂光 重永/茂山千五郎 与七/伊藤洋三郎 竹中権太夫/田村ツトム 為吉/柴田裕司 お菊/金子珠美 川崎/多賀勝一 唐田/野間口徹 産婆/小林トシ江 おばばさま/草笛光子 三徳屋/魁三太郎 桜井屋/瀬川菊之丞 新保屋/谷口高史 大山/橋本一郎 竹中政(幼少)/荒田悠良 猪山熊(幼少)/濱田帆乃果 猪山綱太郎/林素矢 西永与三八/西村雅彦 お常/松坂慶子 猪山信之/中村雅俊
原作/武士の家計簿「加賀藩御算用者」の幕末維新、磯田道史著・新潮新書
脚本/柏田道夫
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加賀藩算用方をつとめる下級武士を、三代にわたって描く。
主人公は、語り手の父にあたる猪山直之。親も呆れる算術馬鹿は、その異能によって出世するが、己が家計は破綻寸前火の車。
この危機を逃れるための、直之の決断による家族全員身を切っての借金弁済と、家計簿つけが習慣になったことがお話のコア。
やがて、よそごとでなくなった幕末動乱に猪山家も翻弄されてゆくが、時遷れども、猪山家の当主が黙々と算盤をはじき続ける姿は不変なのだった。
ロケ地
- 成之の執務室(M10、東京府海軍省主計室)、京都府庁旧本館。室内から、前庭での練兵を見る趣向。
- 金沢城、本物の櫓や橋詰門を使用。直之の出勤風景のほか、後段ではだんぶくろの行進もある。
- 信之の繰言で出る、表だけ赤く塗った上屋敷の門、東大赤門(イメージのみ)。
- 救済のため粥が配られている在所、御救米の量に不審の声を上げる百姓のシーン、加賀藩十村役喜多家(萱葺きの門屋、石川県羽咋郡宝達志水町)。
- 直之とお駒が初めて出会う、友禅染が行われている浅野川、大堰川河床および河川敷。河原に直之がお昼をつかう小屋をしつらえてある。
- 直之が検地する在所、大津の棚田(大津市千野)。後段、一揆の衆が「米くれわいや、ひもじいわいや」の気勢を上げるシーンも同所だが、夜間撮影。
- 直之が調べに入る米蔵、大覚寺蔵。後段、不正を発見するくだりの蔵は別。
- 城内廊下、大覚寺宸殿回廊。罷免された藩士や、出世した直之が歩く。
- 産婆を連れて急ぐ猪山家の下女、八幡堀明治橋〜橋たもと堀端。
- 与三八に愚痴をこぼす成之、大覚寺大沢池菊ヶ島。
- 成之をおぶい夜道をゆく信之、八幡堀堀端。明治橋の上に満月、ここで信之発作。
- 父の厳命で「四文」を返しにゆく夜の犀川、八幡堀堀端。
- 長州征討の軍勢が揃う広場、金沢城。
- 官軍の行進、松本酒造前東高瀬川堤。成之が大村益次郎に見出されたエピソードのあとにくるカット。
- 金沢に戻ってくる洋装の成之、八幡堀明治橋。このあと、父直之をおぶい堀端を歩む。
※金沢ロケについて、松竹DVDの特典ディスクを参照させていただきました。
※タイトルは、金沢市観光協会が提供されている写真素材をお借りして作りました。
参考 武士の献立
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