2017.2.11BSフジ、藤沢周平新ドラマシリーズ 時代劇専門チャンネル/BSフジ/東映
キャスト
北大路欣也(三屋清左衛門) 優香(里江) 渡辺大(平松与五郎) 鶴見辰吾(船越喜四郎) 岡田浩暉(黒田欣之助) 小林綾子(おなみ) 松田悟志(又四郎) 伊東孝明 栗塚旭(中根弥三郎) 金井勇太 二反田雅澄 本田大輔 寺田農(金井奥之助) 田井克幸 加藤寛治 鈴川法子 野々村仁 木谷邦臣 友寄由香利 谷本貴彦 寺田仕佑 金田明夫(朝田家老) 笹野高史(大塚平八) 麻生祐未(みさ) 伊東四朗(佐伯熊太)
原作/藤沢周平
脚本/いずみ玲
監督/山下智彦
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「零落」と「平八の汗」を主軸に据え、老境にあるも自適の生活を送る元用人が経験する、苦くもあり嬉しくもある、むかしの友との再会を描く。
前作で騒動の元となった石見守が横死したことで派閥争いに一応の決着がつき、涌井の女将は城下を去り、話が締めくくられる。
ロケ地
- 物売りが行き交う城下の道、金戒光明寺永運院下坂(南望、善教院の甍のうしろに海を合成)。紙漉町の道場、金戒光明寺禅道場。
- 清左衛門を訪ねるも不在、夕暮れの帰り道で水遊びをする子らを眺める大塚平八、罧原堤下か。
- いきなり清左衛門を訪ねてくる金井奥之助のくだり、清左衛門が現在の勢力を語る際に出る城内の廊下、清凉寺本堂裏手回廊。取り巻きを引き連れた朝田家老に道を譲る間島家老、という図。
- 金井奥之助に誘われ磯釣りに行く清左衛門、番所庭園南側海崖。金井を助けたあと暖をとる漁師小屋は、北側の灘の浜に設営か。
- 大塚平八を見舞う清左衛門、民家南塀際〜敷地内の門、母屋?縁側と座敷。後段様子を見に来る際には、南塀の崩れた部分から庭先を覗き込む趣向。
- 金井奥之助の野辺送り、百済寺表門を出て参道坂をおりてゆく。赤門近くで清左衛門が葬列と出会う。その後の雪の道は川堤か。
- 葬列を見送った帰り道、路傍の仏に額づく清左衛門、大覚寺放生池堤。雪と柴犬を演出。石仏は左右に三体ほど置いてある。
- 江戸イメージ、姫路城天守に郭、その下に町並みを合成、背景には富士山を配してある。黒田欣之助が石見守邸の門を叩くくだり。
- 江戸の変事が伝わり、慌ただしく登城する藩士たち、金戒光明寺永運院下坂〜本堂前坂(見下ろし)。城門イメージは郡山城址追手門越しに追手向櫓を望む図。城内廊下は清凉寺本堂裏手回廊。
- みさが清左衛門を送ってゆく道、西の湖園地岸辺(荷揚げ場が演出されている)〜太鼓橋(橋脚が消されている)。故郷へ帰ることが告白される。このシークエンス冒頭に挿入される「菜畑と雪嶺」の画は、刈込が第一なぎさ公園っぽいが確証なし。
- 大塚平八が歩く鍛錬をはじめたのを見ての帰り道、大覚寺遣水跡。遊ぶ子らを配してあり、「嵐山」の山裾に彦根城天守が合成されている。
- 夕暮れの石畳をゆく清左衛門、大谷祖廟参道。鐘の音が演出されている。
参考文献 藤沢周平著「三屋清左衛門残日録」文春文庫
→ 三屋清左衛門残日録(2016)
→ 三屋清左衛門残日録三十年ぶりの再会
→ 三屋清左衛門残日録新たなしあわせ
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