時代劇の風景 ロケ地探訪
− 勅使門 −
ここが「嵯峨御所」なのを再認識させる門。ちょうど宸殿正面に当たる。 意外と新しく、幕末の再建である。四脚門を持つ切妻造で、銅板を葺いてある。表裏に唐破風が設けられている。 勅使門周辺はふだん立入禁止で、境内外の道路の高い塀から覗くか、宸殿から眺めるほかは近寄れない。 |
勅使門(内側) | 勅使門(外側) |
勅使門はやはり憚りあるのか、そう頻繁に使われるものではない。使用例としては当たり前のようだが勅使が入ってゆくシーンが多い。設定では忠臣蔵における勅使接待のくだりが目立つ。 勅使門前には御殿川が流れていて、小さな太鼓橋が架かっている。この橋もスポットである。 以上は何れも門外側からの撮影であるが、たまに内側からのものもある。宸殿前の白州が使われる際に遠景にちらっと映る程度だが、壬生義士伝での新撰組隊士の調練や、陰陽師安部晴明での御所清涼殿前で行われる怨霊調伏のシーンなどがそれである。 |
■ 大覚寺 表紙 |
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