時代劇ロケ地探訪 相国寺

総門 参道
 今出川通の御所今出川御門の向い、同志社大学と女子大の間の道を北に行くと相国寺の門が見えてくる。
 相国寺は室町期に足利義満によって創建された臨済宗の寺で、夢窓疎石を開基とし京都五山の第二位に列する。正式には萬年山承天禅寺という。寺名の正訓は「しょうこくじ」で大臣を意味し、創建者義満に因む。境内は応仁の乱の戦禍を蒙り焼亡した伽藍跡に松や檜が繁り森閑とした佇まいである。また、今は失われた今出川の流域でもある。
伽藍 塔頭 鐘楼 林間
 相国寺が時代劇に使われる例で目立つのは大きな鐘楼。脇にあるお稲荷さんも使われる。壮麗な法堂付近もよく使われる。このほか、大光明寺や林光院といった塔頭が使用される。境内の疎林では立ち回りが行われたりもする。
 京にあまたある観光寺院とは一線を画す禅の道場はいつも静謐で、境内に佇んでいると現世と隔絶した感があり、時代劇の風景に多用されるのも大いに納得できる。

相国寺ロケ使用例一覧  ・〜1989年  ・1990年〜
京都市上京区今出川通烏丸東入相国寺門前町

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