流れ橋

 木津川の流れ橋は正式には上津屋橋(こうづやばし)といい、久御山町と八幡市を結ぶ木津川下流部に架かる今や貴重となった長大な木造橋である。
流れ橋の常として欄干は無く、橋桁は流れるといっても流失するのではなく、分割して洪水流に棚引くようにワイヤーで連結されている。

 木津川はこの橋を洗って程無く宇治川・桂川と合流して淀川となる。この川の特徴は暴れ川であることで、河原の木にはずいぶん高い所に流木やゴミが引っ掛かっているのがよく見られる。十数回流されているというが、右岸の何本かの橋脚がコンクリート製になっているものの、大部分は未だ木造である。この橋を大事に思う地元の方の心持ち、そして映画界から残して欲しいとの切望もあるのだろう、橋桁の一枚一枚・橋脚の一本一本にナンバーが打たれ補修に備えてあるのを拝見すると頭の下がる思いがする。

 流れ橋は、大覚寺と並んで時代劇ロケ地定番中の定番。
暴れん坊将軍が通り、越後の縮緬問屋ご一行様が通り、中村主水が渡り、昔から数え切れない程の場面で使われている。周囲に大きな目立つ建造物が少なく、河原もコンクリート製の施設など目立たず自然なものなので、河原やヤブに汀の砂地、堤も使われる。

使用例詳細
流れ橋 バリエーション
流れ橋 バリエーション

☆流れ橋ロケ使用例 ・1989年以前 ・1990年以降 ・木津川下流部(橋の映っていない例)
☆参考:木津川 下流部/流れ橋 (別ウィンドゥを開きます)
☆参考:川を訪ねる旅/流れ橋 (別ウィンドゥを開きます)

京都府八幡市上津屋−久世郡久御山町浜台間


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