川を訪ねる旅

上桂川行

 淀川の主支流のひとつ・桂川は大堰川・保津川などの異称を持つ。流域が広く、幾つもの地域を経てくるのでそうなったのだろう。
「上桂川」という称は京都市左京区北端の山から出て日吉ダムに至るまでくらいを言うようである。今回はそのエリアを回ってきた。

1.花背へ

 どこから上桂川エリアに入ろうかと考えたが、いろんなところで鯖街道から花背へ入る国道477号はひどいと聞いていたので、鞍馬から入ることにする。日曜の早朝だと国道一号線も空いている。大阪から東寺のT字路に至るまでさほどかからず。
塔を横目に見て九条通を東進、河原町通を曲がろうとして行き過ぎうっかり鴨川を渡ってしまう。仕方なく東大路を北上、百万遍で左折し今出川通を経て再度鴨川を逆に渡り直し下鴨本通を北上、深泥池の傍に迷い込んだりしながら40号下鴨静原大原線に入る。ここからは一直線だがなかなか細い道である。道の脇には叡山電鉄鞍馬線が沿う。
道は38号京都広河原美山線に変わり、鞍馬寺の門前を過ぎ尚も北上。登り道はいよいよ狭くなり周りは暗い杉林となる。山の中、「百井別れ」で国道477号が急角度・急傾斜で合流してくる。噂に違わずすごい道のようで、どちらが国道かわからない。
30号はここから国道477号に変わる(つまり一緒になっている。国道477号にはこういう所が多い)。
 そして、花背峠へ。

花背峠   けっこうな数の車が通る 花背別所の里

 峠を越えるとそこは花背の里。千木を上げた萱葺きの民家が目につく。
路傍にあったピンクの花をつけた珍しいソバ畑が印象的だった。
大布施で国道477号と別れもとの38号に戻った北行きの道を上桂川沿いに広河原へ。佐々里峠へ通じる道で、峠は日本海へ注ぐ由良川と桂川の分水嶺となっている。ゆえに、ここは由良川と淀川の大分水界となる。
 桂川最上流に注ぐ諸流を撮影。そのひとつ・早稲谷川のほとりの広場には「松上げ」という火祭りに使う大松明がオブジェのように置いてあった。

広河原民家 佐々里峠への道

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1. 花背へ   2. 上流部諸流   3. 北桑高原から宇津峡   4. 日吉ダム


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