川を訪ねる旅

上桂川行

2. 上流部諸流

 桂川源流部に流れ込む川は大きいのも小さいのも、どれもきれいな川だった。
それらが流れ込む本流も、下るにつれ人家が増えてきても清冽さを保っている。
是非入って泳ぎたいと思う。来夏の再訪を心に期する。

早稲谷川 上桂川(杜若付近) 能見川

 その透明度は底まで完全に見通せるほどで、魚の形や色まで橋の上からでもわかるほど。このくらいの人口なら川は受け止めてくれるのだろうか。
ひとしきり川を撮ったあと、大悲山口の茶店で昼食。ここでいただいた山菜ソバが絶品だった。
 とろろのかかった温かいソバに加え、別皿に山菜の天ぷらがついてくる。ツワブキ・モミジ・木の芽・栗(あらかじめ甘く煮てある)・赤紫蘇などがにぎやかに盛られ、ソバの出汁でいただく。添えに山菜三品が付き、これがまた旨かった。殊にウドの木の芽和えは爽やかな柚子の酸味が絶妙。
 メニューは他に山菜定食などもあり、こちらもさぞ旨かろうと思う。再訪時には山菜定食を食べよう。

 店名は「花背の里 はしもと」、電話は075-746-0073。京都市左京区花背原地町、38号京都広河原美山線大悲山口バス停北・寺谷川深山橋の近く。店内で食べても店先のテラスで上桂川の川音を聞きながらでもいい。

 この後は国道477号に戻り北桑高原へ。
上桂川は国道沿いに流れ出してからはかなり川幅を広げ、深い谷を刻んでゆく。谷は開けて明るい。ほどなく京北町に入る。ここから山国の里まではぽつんぽつんと集落がある程度。交通量もさして多くない。
 峡谷も終わりかけの京北町下黒田には発電所がある。明治期に作られた古いもので、今となっては収益性は低いようだ。落差が、見上げるほど大きい。発電所下では桂川にきれいな水を落としていた。

黒田発電所 発電所付近の桂川

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1. 花背へ   2. 上流部諸流   3. 北桑高原から宇津峡   4. 日吉ダム


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