川を訪ねる旅
- 竜鎮の滝 -
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
山道から滝を見下ろす | 対岸の祠 | 竜鎮神社入口の鳥居 | 県設置の看板 |
渓谷沿いの山道に入ってほどなく竜鎮の滝に出会う。
ゴルジュから落ちる一筋の流れが深いポットホールを穿ち、清冽な水を湛えている。滝壺は陽をはじいてエメラルドグリーンに輝き、底まではっきり見通せるほど澄んでいる。
流れを挟んで対岸には祠があり、竜神への崇敬がうかがわれる。境内には「竜のなんとか」と名付けられた奇勝が点在する。岩を穿つ水流の妙に人々が神秘を感じたであろうことは疑いない。
![]() |
![]() |
竜鎮の滝 | 滝下の渓流 |
![]() |
![]() |
滝上のゴルジュ | 滝壺 |
![]() |
![]() |
主瀑下の段瀑 | 滝下の甌穴 |
竜鎮の滝はさほど水量の多いものではない。よって水は激しく岩を跳ねず滝上では細いゴルジュを岩盤に穿ち、そのまま滝壺へ落ちてゆく。
滝壺は甌穴であると言ってよい。まるく滑らかに削られたそこに清澄な水が湛えられ、折からの落ち葉が絶妙のアクセサリーとなっていた。
滝壺から出た水はゆるく段を刻み、河床に二個所の大きなポットホールを造り流れてゆく。一枚岩を削る見事なものである。
昼なお暗い滝をあとに山道へ戻る。
この先もずっと深谷川の流れに沿って遡ってゆくことになる。
■ 竜鎮渓谷への道 ■ 竜鎮の滝 ■ 渓谷沿いの山道 ■ 室生の山里