川を訪ねる旅
− 祖父谷 −
鴨川の上を賀茂川、賀茂の上を雲ケ畑川と呼ぶが、バス終点となる雲ケ畑出谷町の岩屋橋で川は更に二つにわかれている。西は岩屋谷、東を祖父谷という。ここまで来るといずれを源流とも定め難いが、祖父谷川のほうが幾分水量が多い。また、岩屋橋別れのあと府道61号京都京北線は祖父谷川沿いに通じ桟敷ケ岳の麓・祖父谷峠に至り、車は通れないものの京北町・山国の里への幹線とも言える。
岩屋橋別れ付近の祖父谷川沿いには旅館が何軒かあり、祖父谷川に床を出している。春の桜に石楠花、夏の新緑、秋の紅葉、冬には雪見と四季ごとに見事な景色で、まさに京の奥座敷と言えよう。
左の写真は府道61号と川沿いの旅館。
祖父谷川 | 祖父谷川に設けられた床 |
川は浅めの谷を刻み、淵を作り瀬を噛み流れてゆく。両岸には植林杉が多いが崖には様々な植物が生えている。護岸は古めの石積護岸。
冬なので床はさすがに使われていないが、夏にはさぞ涼しいことだろう。
渡ると危なそうな木橋も | 水量はけっこう多い |