時代劇拝見日記
2012年10月

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2012/10/31

■ 隼人が来る 第13話「酔いどれ二刀流」1973.1.4フジ/東映

 吹き溜まりの甲府で燻っていた魂は、妹とその恋人の苦悩を見て、ここを先途と奮い立つ。
長門勇が、情にもろい呑んべの遣い手というおきまりを演じ、タイトル通り二刀流も披露して見もの。

ロケ地
  • 甲府の山並みイメージ、不明。
  • 傷ついて倒れている伊織を見つける飴売り姿の喜八、保津峡落合河口汀。この前に出る山道は不明。
  • 去り際、伊織と雪江に声をかけてゆく隼人、広沢池東岸(水少なし)。騎馬で駆け去る道は北嵯峨か(竹林際)

2012/10/30

■ 隼人が来る 第12話「人斬り子守唄」1972.12.28フジ/東映

 流れ者の渡世人は、むかし見捨てた幼い妹への贖罪のため墓を建てようとする。しかし、ヤクザに強要されおびき出した宿の娘は、なつかしい子守唄を憶えているのだった。

ロケ地
  • 道行く隼人を見て警戒する宇之、不明(祠のある林)
  • 宇之が墓を頼む寺、丹波国分寺。以降なんども出てきて、境内境外各所を使う。門前の道端には畦畔木の「はさ木」が見事に揃っているほか、今は無い塀や長屋もある。境内には、銀杏の落ち葉がびっしり。
  • つるの父が経営する湯宿・菊屋、日吉山荘。隼人はお二階に泊まる。飛竜の滝が温泉に仕立てられ、大宮川を湯元仕立ての絵もある。谷筋も街道として使われる。
  • 和尚が渡した櫛を見たつるの回想、櫛を折ってべそをかく幼いつる、広沢池東岸

2012/10/29

■ 隼人が来る 第11話「嵐を呼ぶ密書」1972.12.21フジ/東映

 城代の命を狙う次席家老という構図、うら若き娘が奔走するが行き悩み、隼人らの保護を受ける。今回は、メッセンジャーを買って出た喜八が巻き込まれる騒動がメイン、ゆかいな旅の一座とどたばた劇を展開する。

ロケ地
  • 田原へ向かう使者が消される街道他、不明(バッドランドや竹林)
  • 隼人たちがお絹を拾うくだり、谷川や林際。
  • 田原城下へ向かう喜八、旅の一座と道連れになる街道、不明(池端の地道、道端に瓦屋根つきの小屋あるアレ)
  • 田原藩城イメージ、彦根城天守や櫓。後段では、外濠越しに天守を望む図も出てくる。
  • 城代暗殺計画を知らせるため江戸を発つお絹、広隆寺東塀際。
  • 一座が小休止する街道、不明(丘陵地)
  • 喜八を案じ馬を駆る隼人、駆け抜ける道は切り通しで両側石積みのアレ。後段にも出る。
  • 捕まって監禁されていた喜八、連れ出され斬られかける水辺は広沢池東岸。危機に隼人が馳せ参じるが、池端を騎馬でどかどか。
  • 次席家老が罠に嵌る城下の街道、不明(田畦か土手か、山道も出る。派手に霧が出ている)
  • 隼人らが去ってゆく道、大堰川堤か。

2012/10/27

■ 大奥 〜誕生[有功・家光篇] 第3話 2012.10.26

 家光と接する機会が増えると、奇矯な言動も目に付く。非道を知り声を荒げ諌める有功だが、鎧の下でか弱い魂が震えているのを知ることになる。

ロケ地
  • 玉栄が聞き込んできた怪異の噂、「生首」さげて城内をうろつく侍イメージ、二条城御殿内庭(夜)
  • 家光が胸に晒を巻いて支度する大奥・春日殿、金戒光明寺紫雲の庭(池泉畔から方丈を見る図)
  • 若紫を捜しに出た有功、伝右衛門が女の髪を携え行く姿を目撃する内庭、二条城御殿内庭(夜)
  • 翌朝、玉栄と二人猫を探す有功、庭掃除の者に行方を尋ねる廊下は清凉寺本堂裏手回廊
  • 江戸城イメージ、二条城本丸櫓門を前景に合成。お猫さま大変が出来するくだり。
  • 中臈・角南が切腹し果てるくだり、夜のお城イメージは二条城御殿、暁のシーンは大阪城千貫櫓下の石垣をモチーフに天守等合成か。
  • 若紫の塚へ家光を案内する有功、金戒光明寺紫雲の庭池泉。
  • 家光の回想、御殿を抜け出した際むくつけき男に陵辱されてしまう庭、梅宮大社神苑

2012/10/26

■ 隼人が来る 第10話「姫君の脱出」1972.12.14フジ/東映

 佐伯藩のお家騒動は、悪家老の放埓。病の父を案じ危ない橋を渡ってくる姫、冷血の父を激しく憎む家老の庶子、さまざまな思いを見た隼人はシンプルに悪を取り除いて事を収め、去ってゆく。

ロケ地
  • 姫と間違えられ斬られた女をみとる隼人、大堰川河川敷。遺言と懐剣を預かる。
  • 俵浪人と茶店で行き会う隼人、大堰川土手下か←街道に見立てて喜八が通り過ぎる。
  • 男装の姫と行き会う隼人、不明(林際の地道)。姫?と街道で振り返る藩士、北嵯峨の竹林か。
  • 佐伯城イメージ、彦根城天守
  • 姫が家老の手下に拉致される城下、広隆寺東塀(木あり)
  • 当地を去る隼人(騎馬)、大堰川か。

2012/10/25

■ 隼人が来る 第9話「びっくり捕物初手柄」1972.12.7フジ/東映

 運上金強盗が頻発する宿場の岡っ引きは、手柄を立てたためしのない役者上がり。ワルどもに全ての責をおっ被され、挙句女房にも逃げられるところ、突如正体を現した諸国見回り役が、プレゼントを置いて去ってゆく。

ロケ地
  • 運上金を運ぶ隊列が菊水党に襲われる甲州の山中、酵素河川敷。峠のシーンは湖南アルプス崖地。
  • 鍔に菊を挿した隼人を菊水党と誤認する団九郎、誰何し挑むも軽くいなされキューの山道、湖南アルプス河畔のダート。
  • 喜八の報告を受ける隼人、大堰川河川敷。ここへ女衒に追われた娘が現れるので当然助けるが、父親が菊水党にやられて負傷という因果つき。
  • 代官の命で石見峠を警備する団九郎、湖南アルプス。隼人も出ていて、一味と斬り結び首領に傷を負わせるが逃げられる。
  • 代官所へ忍び込み、代官と盗賊の密談を聞く喜八、露見し逃げ出す街路は広隆寺東塀(境外、木あり。横の路地も使う)。代官所から出てくる鬼藤太を目撃する隼人のくだりも同所。
  • 隼人の罠にかかって沢渡の間道で荷駄を襲う菊水党、酵素ダートか。
  • 当地を去る隼人、大堰川河川敷〜堤のダート。女衒から助けた娘に見送られる喜八も、大堰川河川敷。

2012/10/24

■ 隼人が来る 第8話「帰って来た無法者」1972.11.30フジ/東映

 島送りになった乱暴者は、己を捕らえさせた村人に憎悪を滾らせ戻ってくる。
庄屋とその娘の苦衷を見た隼人は、誤って撃たれたことも水に流し悪党を散らして去ってゆく。
島帰りにくっついてやってきた仲間に名悪役を三人も配し、無法ぶりを際立たせてある。

ロケ地
  • 腹が減ったと隼人に泣きつく坊主の竜造、犬飼川下河原橋か。魚を獲り焼いて食わせてやる隼人、保津峡落合
  • 源蔵が帰ってくると知らせに庄屋屋敷に駆け入る村人、走田神社社務所
  • 庄屋が坊主と道連れの浪人を撃つ山道、不明。
  • 庄屋に源蔵帰還を知らせた村人が土左衛門で見つかる水辺、西の湖か。源蔵が現れるのは葦原。
  • 源蔵らに殺された村人の野辺送りがゆく河原、犬飼川下河原橋下河川敷(橋は破損)
  • 当地を去る隼人と喜八が渡る橋、犬飼川下河原橋か(渡り始めたところで暗転)

2012/10/23

■ 隼人が来る 第7話「謎のお浜御殿」1972.11.23フジ/東映

 療養と称し、殿様を側室ばかりか実の姫にも会わせぬ城代。もちろん裏にはお家騒動、忠義者の決死の覚悟を容れた隼人は、親身になって立ち回るのだった。

ロケ地
  • 殿様が遠乗りの際立ち寄り、火事に逢う屋敷、不明(門のみ、中はセット)
  • 殿の急を聞き帰国する清姫、小休止の際襲われる山道、井尻か(丘陵地、松目立つ)
  • お城イメージ、姫路城はの門下坂
  • 許婚者だった右京の墓に参るおその、中山池畔・丘の中腹に五輪塔など置いて墓地設営。右京の生存を示唆し去る隼人は、鶯橋を渡ってゆく。
  • 御典医が出てくる屋敷、京都御所拾翠亭門。医師の駕籠を次席家老の手下・一角がつけてゆくが、隼人が南の堀端で阻止。駕籠は九条池の方へ曲がって去る。
  • 城代・土佐守の知行地、不明(冠木門の奥に坂あり、下に鳥居。このあと喜八が尾行する段では、どこかの境内っぽい石畳も)
  • 一角が報告に帰る次席家老・紀伊守の屋敷、京都御所管理事務所北門(長屋門、イメージのみ)
  • おそのが「殿様」に会いにゆく道、広隆寺東塀際(木あり)。このあとはセットにスイッチ。おそのが案内される邸内の庭は池泉。
  • 殿の駕籠を仕立てて紀伊守一派をおびき出す鬼ヶ岳(?)湖南アルプス。堰堤が見える切通しの道や、広河原、若布谷など各所が使われ、岩肌がよく目立っている。
  • 事後、当地を去る隼人たち、北嵯峨農地農道。隼人は騎馬で喜八を置き去る。

2012/10/22

■ 隼人が来る 第6話「黄金の沼」1972.11.9フジ/東映

 里人が大事にしてきた「燃える水」が、悪党の横槍で危機に。渡世人のなりをして入った隼人がこれを防ぐが、贖罪のため滞在していた浪人の人情話も加味されている。

ロケ地
  • 峠を来る渡世人(中は隼人)、不明(棚田の坂道、切通し?)
  • 里人が「石油」を掬う沼、広沢池東岸。これを見つめる隼人は並木にいて、呼ばれてきた「センセイ」の浅野浪人と対峙。
  • 沼を離れ道ゆく隼人(渡世人)、不明(棚田の切通し)
  • 祭りの神社へ向かう里人が通る街道入口、不明(土手道に大燈篭演出)。氏神は大覚寺五社明神。ラス立ちの野原は遣水跡か。

2012/10/20

■ 大奥 〜誕生[有功・家光篇] 第2話 2012.10.19TBS

 秘事を聞かされ、もう一生大奥から出られないと宣告される有功。しかもそこは居心地のよい場所などではなく、彼ら主従を敵視する男たちの視線が意地悪く突き刺さる、針の筵が敷かれているのだった。

ロケ地
  • 正勝に秘事を聞かされる有功、女ではなく男たちが闊歩する「上様を守る城塞」の大奥廊下、東福寺方丈廊下。一生大奥から出られぬと聞かされるくだり、江戸城イメージに二条城(ロング、本丸櫓門を前景にして合成の画面。後段にも、日没に色を変えて出てくる)
  • 大奥の中でも特に閉ざされた春日殿、金戒光明寺紫雲の庭(池を前景に方丈を望む図、バックに天守合成)
  • 御中臈三人に引き合わされる有功、会見の座敷は粟生光明寺方丈座敷。部屋へ戻る有功、村瀬に秘密を知る者の員数を聞かされる廊下、清凉寺本堂裏手回廊
  • 有功の部屋の前廊に汚物がぶちまけられるくだり、前に挿まれる、時間経過を示すイメージに広沢池、西岸からのビュー。
  • 有功の見る白昼夢、自分がまだ僧形で明慧もいる草原、不明(青草の土手?あまり踏まれてない感じ。画面奥に雑木林ちらり、規模は不明)
  • 素振りを続け日が暮れるくだり、日没イメージに皇居巽櫓

2012/10/19

■ 隼人が来る 第5話「鈴が鳴る時人が死ぬ」1972.11.2フジ/東映

 追われる島抜け男を匿う隼人、果たして青年は冤罪。しかし相手の抜け荷一味には、お偉いさんから二足の草鞋まで揃っていて青年はとっ捕まってしまい、刑場に引かれゆくのだった。

ロケ地
  • 島抜けし帰ってきた伊之吉が眺めやる故郷・伯耆米子、穴太の里を山から遠望の図。
  • 伊之吉がおのぶと密かに会う小屋、酵素河川敷小川べりに設営。
  • 伊之吉捕縛を聞き急ぎ駆け戻る隼人、城代の用心棒に立ち塞がられる川は大堰川河川敷。川中で大立ち回り。
  • 伊之吉があわや斬首の刑場、下鴨神社池跡。隼人は騎馬で馬場を走り、中止を呼ばわる。
  • 事後、伊之吉たちのもとへ隼人の文を届けにくる喜八、下鴨神社泉川(石橋や、境外の石の手すりなど映り込んでいる)
  • 当地を去る隼人、湖南アルプス(山頂付近?)

2012/10/18

■ 隼人が来る 第4話「上州の暴れん坊」1972.10.26フジ/東映

 隼人に突っかかる青二才、十分な理由があってグレていたが、彼が恩義を感じていた親分たちこそ親の仇なのだった。
周到なわりに、決定的な証人がなぜか生かされており、それが隼人の手に落ちてワル一巻の終わり。

ロケ地
  • 生糸問屋・戸田屋の手代がヤクザに追い回される河原、大堰川河川敷
  • 観音寺一家に乗り込んだ隼人、外へ出たうえで囲まれるシーン、不明(寺院境内か、集合墓あり。建物のまわりは草ぼうぼう)
  • お光から弥之吉の事情を聞く林、不明。
  • 弥之吉の生家が復興したのを見て当地を去る隼人たち、大堰川河川敷

2012/10/17

■ 隼人が来る 第3話「白頭巾参上」1972.10.19フジ/東映

 悪家老の大悪を暴かんとする隼人、モノが大藩ゆえの一工夫は、世直し白頭巾となっての出現。ワルは兇状持ちを用心棒にしており、ちょっと軽率だったご婦人の仇討ち話も噛んでくる。

ロケ地
  • 早馬がゆく街道、堤か田畔か。駆け入る城門は彦根城天秤櫓
  • 旅の侍が誰何される街道、走田神社参道
  • 一路加賀へ向かう隼人の姿に被る、金沢城イメージ、彦根城天守
  • お新と門付けに出た隼人(韜晦中)、立ち話の橋、不明(木橋)
  • 白頭巾出現後、浪人狩り激化。夫婦者の浪人が摘発される町角、上賀茂神社神事橋たもと(鳥居入り)
  • 城代が仇討ちに指定した、城下はずれの椿ヶ原神社、上賀茂神社ならの小川畔・祠まわり。危機に隼人が騎馬で駆けつけるシーンに二の鳥居続きの玉垣、立ち回りのシーンに北神饌所や校倉が映り込む。
  • お城に忍び込む喜八、水遁の竹筒が突き出るお濠は彦根城内濠・埋木舎前。
  • お新と別れゆく隼人、街道は走田神社社叢脇、竹林沿いの地道で遠景に民家ちらり。

2012/10/16

■ 隼人が来る 第2話「花吹雪抜刀流」1972.10.12フジ/東映

 のちに名君となる幼児にまつわる秘事、お家存続に躍起となる向きは、肉親を思う人の心を踏みにじる、冷酷の輩だった。

ロケ地
  • 草津宿、大洲藩の使いが隼人と会ったところで消される宿はずれの河原、大堰川河川敷か。
  • 伊予・大洲城イメージ、彦根城天守
  • 大洲藩領・犬神へ向け馬を駆る隼人、不明(堤、野道、竹林等)。あとで御典医とわかる老人が生き埋めにされているのは林の中。
  • 犬神一族の屋敷、芦浦観音寺。門内外と境内を使う。天吾が武者修行から帰り、妹らの手荒い歓迎を受けるくだり。
  • 流された目付役が囚われているという犬神の里の山の牢へ向かう隼人、湖南アルプスか(砂岩?の禿山、池あり)
  • 島田の死を見たあと、喜八と話す隼人(釣り)、大堰川か(流れは瀞)。御典医失踪をここで聞く。
  • 菊を辿る喜八、不明(野道、林)。一族に見つかり捕縛。
  • キヨの奸計に落ち捕まる隼人、突き飛ばされる竹林は北嵯峨か。
  • キヨから奪い去った「若君」を連れ戻る家老、騎馬の隼人に奪還される野原、大堰川河川敷か。一族との大立ち回りもここ。

2012/10/15

■ 隼人が来る 第1話「殴り込み獅子ヶ原」1972.10.5フジ/東映

 とある城下、藩の侍に追われる少年を匿う隼人。彼の直感は正しく、わるい城代が不正に蓄えた財は、江戸で猟官運動資金に化けていたのだった。

ロケ地
  • 夜道をゆく城代の駕籠、広隆寺東塀際。獅子ヶ原残党が殺到するシーンはセットにスイッチ。
  • 隼人が次郎丸を連れて入るお堂、永観堂画仙堂(仏像のある内部はセット撮りと思われるが、円窓から木立が見える)。追っ手との立ち回りはお堂前で。
  • 獅子ヶ原へ入る隼人、不明(林の中のダート、抜けると柵の向こうに白い崖のバッドランド。砂金採りの沢は大岩ごろごろの谷川、湖南アルプスか)
  • 喜八が連れ出してきた夏代(腰元として城代邸に潜入中、次郎丸の姉)と話す隼人、吉田神社竹中稲荷参道重ね鳥居下。
  • 城代に捕われた千尋と親兵衛が磔にされかかる河原、大堰川河川敷。
  • 事後、喜八が菊ののった道標を見る街道筋、北嵯峨農地竹林際。隼人が馬を駆る野は湖南アルプスか。

2012/10/12

■ 大奥 〜誕生[有功・家光篇] 第1話 2012.10.12TBS

 慶光院院主として生きてゆく筈だった若者の運命は、徳川家存続のため奔走する嫗により、大きく狂わされる。そして、還俗を強要され城に登った彼が見たものは、奇妙極まりない大奥のありさまなのだった。

ロケ地
  • 赤面疱瘡の死者が出る民家(原作では江戸のもよう)美山民家と田畔。
  • 嗣子・輝綱が赤面疱瘡で死去する松平信綱邸の門、滋賀院門跡
  • 江戸城イメージ、二条城に天守や町並み合成(ロングの画のほか、各パーツ使用。後段にも出てくる)。城内描写はセット、ここでは大奥廊下をゆく家光(男)の頬にぽつりと不吉なできものが浮かぶところで暗転。
  • 二年後、京イメージに清水寺舞台。有功剃髪の寺、粟生光明寺阿弥陀堂(内外を使用)。剃髪後、有功が父と対話するくだり、万里小路邸門は毘沙門堂薬医門
  • 三年後、慶光院入りを前にした有功が赤面疱瘡の病人の世話をするお救い小屋、流れ橋上手河原に設営。このとき、関東から来たと思しき駕籠行列が橋上で止まり、駕籠の中から春日局が遠眼鏡で有功を凝視。
  • 慶光院新院主として継目御礼のため江戸へ下る有功一行、街道は沢ノ池ダートか酵素か。駕籠を止め江戸の町を見遣る丘、三井寺境内高所。
  • 赤面疱瘡による死者の野辺送りに行き合わせ、申し出て供養する有功、大覚寺大沢池北辺並木
  • 江戸城城門、セットか。甍イメージは二条城か。
  • 有功らが留め置かれる拝領屋敷、三井寺光浄院。明慧と玉栄が不審がって話すくだりで出る、野仏に祈る有功イメージ、大覚寺竹林か。脱出をはかる一行、乗り越える塀は随心院か「広隆寺」か。脱出成功を寿ぐシーン、南禅寺僧堂坂。逃走中一息つく茶店、走田神社参道、本殿前(中に伝右衛門いて逃避行終わり)
  • 遊女との同衾を強要された有功、一夜を過ごした暁イメージ、広沢池西岸から東望の図、夜明け。玉栄もともに大奥へ入ると聞かされる春日局のシーンの前、二条城を使ったロングの江戸城イメージのあとに挿まれる御殿イメージ、金戒光明寺紫雲の庭。遊女たちが殺されて棄てられる野辺、不明。
  • 一年後、登城する有功、御広敷門から入るシーンは二条城二の丸御殿台所前。有功が不審を抱きつつゆく廊下、東福寺方丈前縁と回廊。

2012/10/5

■ 新選組血風録 第10話「近藤・土方・沖田 最後の別れ」1998.12.30テレビ朝日/東映

 「菊一文字」を、京での最後のエピソードとし、近藤狙撃をからめ、あとは一気に鳥羽伏見から「最期」へ。かなり端折りぎみながら、諸士の始末も描く。

ロケ地
  • 戸沢鷲郎らが、物騒な話題を口にしながら降りてくる坂、粟生光明寺石段上部〜山門。
  • 医者通いの途中咳き込む沖田、上賀茂神社ならの小川畔。
  • 薩長が御所の警備につくくだり、だんぶくろの行進は大覚寺参道。門の警備につくシーンは勅使門(内側)
  • 大坂へ下る戸沢らがゆく夜道、大覚寺有栖川畔(河床から見上げ)。沖田が戸沢を待ち伏せるのは護摩堂前。
  • 沖田を斬らず、翌朝別れる清原、羽束師堤。このあと近藤が騎馬でやってきて、咳き込み苦しむ沖田を発見し駆け寄る。その後沖田を馬に乗せてゆくところ、高台寺党残党の襲撃を受ける道は大覚寺大沢池北辺並木
  • 鳥羽伏見の戦い、砲弾降り注ぐ野原、砕石場跡か。
  • 大坂城イメージ、大阪城天守
  • 近藤らが江戸へ戻る船、NHK映像か。
  • 流山イメージ、八幡堀
  • 近藤処刑、下鴨神社池跡

2012/10/4

■ 新選組血風録 第9話「内部分裂 油小路の決闘」1998.12.10テレビ朝日/東映

 伊東分派の始末を描くが、原作通り篠原泰之進を軸に据える。近藤の漢に一目置いている設定が、ラストシーンにつながる趣向。

ロケ地
  • 九条村の篠原の休息所、民家(前畑越しに門を見る図、内部はセット撮り)
  • 脱走した酒井兵庫を見つけ説得する篠原、上御霊神社摂社前。兵庫は逃がされるも、本殿裏手に総司がいてアウト。
  • 西郷吉之助に会いにゆく伊藤甲子太郎、今出川の薩摩屋敷は相国寺林光院。入ってゆくのを、山崎監察が見ている。
  • 不逞浪士により後ろ傷を受けてしまう篠原のくだり、鈴木三樹三郎が浪士と斬りあいをはじめた三条大橋、石清水八幡宮脇・大谷川に架かる安居橋。このあとチャンバラはセットにスイッチ、事が終わったあと「傷」について話していると、二人のうしろを胡散臭そうに見て通る町人が福ちゃん。
  • 御陵衛士屯所・月真院、本物(高台寺塔頭)の門。後段、伊東の遺骸を引き取りに出てゆく際には、高台寺参道の台所坂が使われている(夜間撮影)
  • ラスト、墓に詣でて帰る近藤、不明(塀は五本線入り、参道坂は苔むした感じの緩い石段、建物の背後は竹林。庫裏らしき造作も見える)

2012/10/2

■ 新選組血風録 第8話「近藤勇を狙った女」1998.12.3テレビ朝日/東映

 時代遅れの道化は、腹黒な裏切者の使嗾を受け破滅する。糸を引くのは薩摩、時局は大きくうねり始めていた。

ロケ地
  • 鴨川銭取橋、不明(簡素な欄干つきの木橋、橋手前の地道はカーブしていて、まわりは田地)
  • 京イメージの塔、書割か。明保野亭、中山邸通用門。ここを探っていた狛野が薩摩者に斬られる路地、妙心寺福寿院道
  • 薩摩藩京屋敷、妙心寺大通院(大庫裏の狭間ナメて門を見る図)。中村半二郎に面会し出てきた近藤は、大庫裏脇クランクを西へ。薩摩の過激派が大庫裏西塀際から凝視している。
  • 薩摩藩邸からの帰り道、近藤を夫の仇と斬りつける女が出る神社境内、上賀茂神社ならの小川(当て落として木の根方に放置←薩摩者がお持ち帰り)
  • 薩摩の過激派が隔離されている上京の上福寺、妙心寺海福院
  • 仏式軍事調練を見る新選組、流れ橋。隊士たちは橋上、調練は河原。橋下に不満げな観柳斎がいて、甲子太郎が唆しに現れる。
  • 近藤に果たし状を出した女が向かう糺の森、下鴨神社紅葉橋〜池跡。
  • 大政奉還について語られるくだり、御所イメージに御溝水。門は不明(檜皮の唐門、両サイドに狭間、五本線)。時局を語り合う近藤と土方、流れ橋上。

2012/10/1

■ 新選組血風録 第7話「潜入長州の間者」1998.11.26テレビ朝日/東映

 竹生島弁天の取り持つ縁で結ばれた男女は、いったん愛を紡ぐものの結実することなく終わる。男が選んだ出世の道は間諜、潜入先は物騒きわまりない組織なのだった。

ロケ地
  • 竹生島、ロング島影や島内、本物。原田と永倉一行が参詣のためやってくる湖畔の道、琵琶湖西岸(湖畔林はヤナギや竹林、砂浜はさほど広くない)。ここが渡船場になっていて、無理に乗船しようとした侍たち(福ちゃん)と深町がチャンバラ。島内描写、一部吉田神社摂社・龍神社参堂坂(巡礼姿の参拝者にまじり深町たちが坂をのぼるシーン)
  • 京イメージ、不明(川は桂川か、山裾に塔の合成。東山イメージと思われる)
  • 品川弥二郎と小間物屋(おそのの兄、長州密偵)がツナギをとる茶店、上御霊神社茶所。
  • 深町入隊後、一番隊が出動する薩摩別邸、相国寺大通院。新選組は宗丹稲荷付近に潜み、路地でチャンバラ。
  • おそのの兄にツナギをとる深町、上御霊神社舞殿脇に茶店仕立て。
  • 薩長連合を成し遂げた龍馬が、調子よく水撒きなど手伝う薩摩藩邸、相国寺林光院門内。山崎が門外でそのさまを見ていて、近藤土方に報告するのは鐘楼脇。
  • 新選組で間者が処分されている頃、船で大坂へ脱出する桂小五郎、嵐峡
  • 脱隊を決意し、おそのと三条大橋で待ち合わせを約する深町、鴨川イメージは桂川か(瀬、カモ入り)

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