時代劇拝見日記
2012年3月

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2012/3/31

■ 丹下左膳  内川清一郎監督作品  1963.11.17松竹

 小藩・柳生に、日光東照宮御廟修復の任が降ってくる。この危難に埋蔵金を使おうという話になるが、在り処を記した名刀は、長男の婿入り先に届けられた後。
それを取り戻す段で横槍を入れてくる、見るからに物騒な隻眼隻手の浪人あり。彼と柳生は、奇しき縁で結ばれていた。

ロケ地
  • 伝家の名刀・備前長船の一振りを、源三郎の婿入り先へ遣わす段で出る、大和柳生の城イメージ城門、不明。
  • 江戸城イメージ、二条城東南隅櫓。将軍が愚楽と語らい、日光修復を柳生に決めるくだり。
  • 柳生家御用の早駕籠が走る東海道、琵琶湖西岸河口橋。遠景に富士山あしらい。駕籠が駆け入る屋敷の門、芦浦観音寺(門内側も映る)
  • 司馬卜伝道場の門、不明(長屋門か)。源之丞はじめ柳生家一門が立つ玄関、仁和寺大玄関
  • 司馬道場へ乱入し、源之丞に勝って乾雲の剣をゲットした左膳、お藤や与吉と軽口を叩いてるところ、刺客に囲まれるのは仁和寺塔(立ち回りの一部、平岡八幡宮か)。左膳はこの塔の三重に屯しており、小坊主に酒を届けさせてロープで上げたりしている。内部の「住居」部分はセットで、阿修羅像が置かれている。また、後段ではセットを仕立てての炎上シーンも出てくる。
  • 卜伝の死後、町衆に向けて銭撒きが行われるくだり、仁和寺大玄関〜本坊表門(壁に白黒幔幕張り)
  • 柳生家江戸屋敷、京都御苑管理事務所長屋門。国元から対馬守の指令を携えた早駕籠が着くくだり。
  • 和尚の急を聞き駆けつける左膳、竜泉寺の塀やお堂、仁和寺か(クリーム色五本線、勅使門っぽい門あり。お堂内陣もロケか)
  • 柳生の江戸家老・田丸の回想シーン、源三郎と双子で生まれた子を捨てた竜泉寺、不明(塀際に石塔)
  • 柳生へ向かう萩乃の駕籠がゆく街道、琵琶湖西岸河口橋。司馬道場師範代・峯丹波らに襲われる山道、不明(植林杉の山)。襲撃を察し、萩乃ら一行を追う左膳、駕籠が走る街道は川堤か。丹波らに襲われているところへ駆けつける左膳、チャンバラは仁和寺九所明神(この前に南側の塀が映り、草ぼうぼうの林床を抜けて本殿前へ。処々にあるススキはあしらいものっぽい。映像を見る限り、拝殿が見当たらない。また、本殿裏手に移動するくだりではセットにスイッチ、朱玉垣は本物に似せて作ってあり、大きな石塔や五輪塔の群れがあり墓地設定と思われる)
  • 萩乃と、婚約者たる源三郎に祝福を与え去る左膳、与吉と軽口を叩きながら行くとお藤が迎えに来ていて、皆で渡る橋、流れ橋

2012/3/30

■ 悪党狩り 第7話「仁義に生きた犬」1980.11.19東京12チャンネル/松竹

 飼い主を殺め、保護してくれた少年を危地に陥れる者を、犬は許さない。そして、息子や「患者」のことなどで頭に来ている先生は、神谷の霍乱もあり単身悪党のもとへ乗り込んでゆく。

ロケ地
  • 贋金つくりの工房から逃げた職人たちが追われるくだり、不明。小柴垣の道、幼松が植わった土手(?)、クリークみたいな溝が掘れている荒地など。
  • 遊んでいた由坊が犬のクロを拾う野原、北嵯峨か。
  • クロを探りに来たおえいを連れ出して話す先生、広沢池観音島
  • 贋小判を入手した先生を囲み迫る一味、大覚寺天神島
  • 魚が浮いた川のことを漁師に聞き込む銀蔵、広沢池東岸。漁師は船を出して投網を打っている。
  • 犬と由坊、次いで銀蔵が辿る、贋金工房へ続く音無川、不明(巨岩に小滝が落ちている)。由坊が逃げる途中崖落ちの竹林は北嵯峨か。

2012/3/29

■ 悪党狩り 第6話「般若の面が笑う時」1980.11.12東京12チャンネル/松竹

 長らく江戸を離れていた盗賊が舞い戻り、とうに足を洗った老爺から富商宅の絵図面を取ろうとする。
しかし血腥い手立てゆえ神谷の詮索を呼び、盗っ人ども一巻の終わり。

ロケ地
  • ラスト、江戸を離れ旅立つ若夫婦、桂川松尾橋上手右岸汀(中州流れ込みの早瀬際、ロングの絵あり)

2012/3/28

■ 素浪人天下太平 第12話「白い月夜の悪い夢」1973.6.21NET/東映

 悪女に惚れ、お仙姐さんやダンナにさんざん説教されても、健気な妹に泣かれても懲りない、世間知らずで宇宙人のような男。悪妻のほうは報いが来てたいへんな目に遭うが、最後にほろりとさせて逝く。

ロケ地
  • 女を運んだ駕籠屋を問い詰める勘太、不明(林の中の道、奥に建物。林の外にも建物)
  • 政造が売り飛ばす女たちを監禁してある小屋、琵琶湖岸。女衒が船をつける汀には、石積が見える。遠景には、エリや湖成三角州上の林が見える。小屋は有りものっぽい。
  • ダンナたちが庄吉兄妹を見送る道、琵琶湖畔の田畦(片方はススキ原、河畔か)

2012/3/27

■ 悪党狩り 第5話「折れた十手」1980.11.5東京12チャンネル/松竹

 盗られた十手はたちまち悪事に使われ、律義者の目明しは思い詰めて縊死。犯行はやまず、遂に二千両もの大金が盗まれる荒事に発展。しかし十手についた傷が、亡き持ち主に代わって犯人を焙り出す。

ロケ地
  • 目明しの遺児・おみのが十手盗のチンピラ・定吉にスケベ目的で連れ込まれる鎮守、大覚寺五社明神本殿。新村先生が出て未遂。

2012/3/26

■ 仮面の忍者赤影 第17話「不死の魔老女」1967.7.26関テレ/東映

 捕われた白影を救出に、赤影と青影は甲賀の里へ。薬で白影を弱らせる魔女は、甲羅を経たおばばで、意固地で仲間に非協力的。その隙に、白影さんは無事戻れるのであった。

ロケ地
  • 甲賀の入口を固める卍党メンバー、不明(山道、野原)
  • 魔老女の薬で弱った白影に水を与える赤影、浅い小川が流れる、幼松が生えて地面が白い野は湖南アルプスか。
  • 追跡を逃れるため、白影についた魔女の薬に対処する岩場、保津峡落合崖際、落下岩付近をセットと組み合わせ←吊り橋などあり、炎上。ここに、保津峡の荒瀬も挿入される。
■ 仮面の忍者赤影 第18話「鳥獣むささび」1967.8.2関テレ/東映

 卍党メンバーが向かったのは伊吹山、そこでは捕われたジュリアンがマリアの鐘の行方を求められ、拷問を受けていた。彼は赤影たちに救われるも、鐘の行方が敵に知られてしまう。

ロケ地
  • 青影が里人の格好で卍党の下っ端を欺く野原、不明(白い裸地の台地の下、花咲く野原)
  • 卍党のアジトで赤影が潜入する間、青影と白影が戦う林、不明(松林、石仏あり)

2012/3/25

■ 逃亡者おりん2 第10話  2012.3.25TX

 遂に美濃八幡へ辿り着き、庄屋に念書を渡す二人。それですんなり行く筈もなく、剣草は次々と兵を繰り出してくる。そして、運命の新月を迎える。

ロケ地
  • 夜通し歩いてヘタヘタの望月を気遣うおりん、二人行く草原は美山の萱場か。
  • 八幡の里イメージ、美山・北山民家群。庄屋屋敷は民家門前、望月の到着を今か今かと待つ弥兵衛が立っている。
  • 役人に囲まれ、望月を逃がし戦うおりん、酵素ダート待避所か。望月は崖を滑落し失神。後段、弥兵衛が射殺されるシーンも同所か。
  • 一揆衆が集う鎮守、鳥居本八幡宮。石段を駆け上がる群衆、舞殿前で念書を見る弥兵衛など、たくさんの人を入れて撮ってある。
  • 城下を走る毒空木ら、随心院裏塀際。
  • おりんと望月が水谷邸へ向かう道、竹林は随心院裏手か。
  • 水谷邸へ入り込む毒空木ら、随心院本堂前庭、回廊。
  • 水谷邸へ近づくためおりんと望月が走る溝、大覚寺有栖川河床。忍者が出て大立ち回り。

2012/3/24

■ 濃姫  2012.3.17テレビ朝日/東映

 戦国の世に加え、実家も婚家も血で血を洗う争いを繰り返す状況に際会し、梟雄の娘として生まれた女は変革を願う。「うつけ殿」の資質を見極めた濃姫は、より冷酷な鬼となって天下を統べよと、夫を叱咤するのであった。
  • 弟・喜平次と試合う濃姫、二条城二の丸御殿内庭・蔵も見える(拝見の家士の一人に福ちゃん、前列で素襖を着て床机椅子に座っている)。「扉」の前で、父・道三と手合わせ。
  • 稲葉山城、長良川をナメて岐阜城(金華山)を見た図。麓の建物を消してあり、川や河畔林は現地のものか不明。濃姫に織田家から縁談が来ていると話す道三、随心院書院座敷(北側の建具は取り払われていて、庭と本堂縁先が見える)
  • 明日嫁入りという日、濃姫に会いに来る兄・義龍、郡山城址庭園(柳沢文庫内の四阿前、遠景に隅櫓の甍。道三が出て言い争いになるシーンでは、背景に石垣)
  • 尾張末森城イメージ、隅櫓か。
  • 尾張・那古野城、福知山城
  • 濃姫の輿入れ行列、土手下(城内?)、林道(国境)。輿をおりた濃姫が、眼下の川で戯れる「うつけ殿」を見るシーン、清滝か。輿が入る那古野城城門、郡山城址追手門。
  • 信秀急逝後、弔いの場に向かう女たちがゆく回廊、不明(屋根は瓦)。葬儀が営まれるお堂(内部)、不明。
  • 葬儀で奇矯な振る舞いをした信長、あとを追って馬を駆る濃姫、慶野松原(南あわじ市)。信長の言動の意味を理解したと告げるシーンは海浜。後段、平手のじい自刃後、吠える信長も同所。
  • 信長はいずれ斬られると濃姫に告げる土田御前、妙心寺退蔵院庭園。
  • 信秀の側室・岩室に那古野城へ来るよう話す濃姫、不明(座敷から小さな庭が見える)
  • 信長と会見すると言い出す道三、不明(石垣際)
  • 会見の場となる富田・正徳寺、禅寺の方丈か。
  • 信行が濃姫と遠乗りに行く川、清滝か。
  • 信行と会えと信長に勧める濃姫、雑木まじり竹林。
  • 叔父・信光を呼び出し、何方につくか問う信長、嵐峡(船上)
  • 信長のもとに来た道三の使者、帰り際各務野にひそかに渡す玄関、不明(立派な式台玄関)
  • 美濃へ出陣する信長とその軍勢、郡山城址追手門。
  • 長良川を挟んで対峙する道三と義龍、木津河原に金華山を合成か(砂河原と竹の河畔林、大会戦もここと思われる)
  • 夜中行進する信長軍、川堤か。渡河する浅瀬、不明。
  • 義龍に会い父の真意を告げる濃姫、お堂イメージは妙心寺法堂。会見の座敷は、先の「正徳寺」と同所か。
  • 兄に会ったと信長に話す濃姫、石垣は郡山城址か。
  • 鷹狩りで射られ落馬する信長、酵素河川敷。このあと「瀕死に陥った」芝居、城にやって来る母や弟のシーンに先立って福知山城が映り、雪が演出されている(セットにも雪)

2012/3/23

■ 二人の素浪人 第19話「故郷を焼くひとり旅」1973.1.6CX/東映

 恩讐を越えて行くべき道を見出す青年医師、その誕生に関わるダンナ方。いつになく熱い心で事に当たったのち、四人はひょんと別れゆく。

ロケ地
  • 道麿たちが、長崎帰りの伸太郎と出会う、沼津へ一理の浜、琵琶湖(松原)。火傷した子の治療にアドバイス。
  • 隣藩に来ている若年寄に会うため馬を駆る柴、谷山林道か。ロングの絵のほか、魚勝の用心棒として現れた流とチャンバラ芝居は切通し。
  • 事後、あっさりと右左に別れゆく柴と流、田畔。亀岡か。

2012/3/22

■ 二人の素浪人 第18話「剣に砕けた密航船」1972.12.30CX/東映

 さまざまな理由で異土を夢見た人々を、ハナから食い物にする気で集めた大悪党。親身になって世話を焼いた気持ちの分だけ、怒りは強くなる。

ロケ地
  • 旅人の財布を盗って逃げる女掏摸をいったんは捕まえる柴、北嵯峨農地竹林際。
  • 自分のせいで逃がしてしまった女掏摸により、求馬の夢が断たれたことを嘆く三次、琵琶湖東岸松原。この浜から異国行きの船が出ると語られる。
  • 求馬の渡航費用について、通りすがりの神社で神頼みをする三次、大覚寺五社明神本殿。
  • 捕まえた女掏摸から、持っていたクルスの謂れと、南十字星を見たかった話を聞く浜、琵琶湖東岸(岩浜)
  • 滝沢浪人相手の大捕物が展開される鎮守、鳥居本八幡宮鳥居前〜広場。
  • お峰の墓に参る三人、不明。その後当地を発つ街道は畦道、亀岡か近江か(広大な農地)

2012/3/21

■ 二人の素浪人 第17話「天竜に怨を流せ」1972.12.23CX/東映

 柴のダンナの因縁話、八年前に掛川藩勘定方を殺したことになっていて仇と狙われるのだが、もちろん身に覚えなし。変名を使って潜入していた柴は、ある密命を帯びていたのだった。

ロケ地
  • 勘定方だった梅沢の屋敷、相国寺大光明寺
  • 追っ手から逃げる柴、相国寺鐘楼前からセットにスイッチ。
  • 偽証していた中間・平造が、斬られ重傷を負ったのを保護する小松河原の水車小屋、酵素河川敷に小屋ほかしつらえ。
  • 梅沢の家族に見送られ当地を発つ三人、北嵯峨農地農道。

2012/3/20

■ 二人の素浪人 第16話「隠し砦に銀が散る」1972.12.16CX/東映

 隠し掘りの銀山にまつわる騒動。欲をかいて己を破滅させる悪党、役目を負った女、世と隔絶して生きる一族と、多彩な人の運命に、ダンナたちが関わってゆく。流のイージーさが大笑いな一話。

ロケ地
  • 太田代官所の手先を斬って手配された流、高札を読む三次と柴は大覚寺聖天堂前、隣に盗賊のも立っていて流の倍額。
  • 盗賊が山の者を殺す山中の坂、不明(山は雑木)
  • 阿久津が役人を騙し討ちする街道、北嵯峨か。
  • ダンナたちがそれぞれ別々に入る、隠し銀山のある山、不明(山道や尾根、谷川など出る。建物も出るが、古びた造り)
  • 山をおりたダンナたちがさしかかる、代官領と赤松藩領境の街道、不明(赤土の露出した崖の下)

2012/3/19

■ 悪党狩り 第4話「夜叉と菩薩の谷間」1980.10.29東京12チャンネル/松竹

 七年前に神谷が逃した悪党が、捕物の現場となった村に居座りやりたい放題。村人の勝手な悪罵を浴びつつ、やり残した仕事を片付ける神谷であった。

ロケ地
  • 武州奥多摩・奥沢村イメージ、不明(山上から里を望むロングショット)
  • 街道を走る八州の捕り方たち、大内辻堂(南から来て、祠の裏を走り抜ける)。セットの宿場を経て、一味が占拠する法禅寺へ入るシーン、丹波国分寺
  • 銀蔵をお供に奥沢村へ向かう神谷、保津峡落合。銀蔵が愚痴を垂れる道は落合巌、捕り方が死屍累々の河原は河口右岸汀、川中を流れてくる死体も演出。
  • 新墓が目立つ墓地、そこにいた女・お辰と出会うシーン、不明(丘の上の墓地)。後段、お辰を葬るシーンも同所。
  • 村人の回想、七年前青鬼一味を追い出してくれるよう神谷に懇願した道、大内辻堂前。導入はネガポジ反転。
  • 法禅寺が見える空き家を捜す神谷たち、丹波国分寺前畦道に民家塀をあしらい。見張りのため入る家自身は村のセットで、格子から丹波国分寺の門が見える絵と併用。
  • 左文字が赦免されて戻るのを見たお津世、村へ向かう彼をつけてゆく街道、大内辻堂南方の道(地道)。法禅寺へ入るのを見届けるシーンでは、門前に畦畔木が確認できる。
  • 村人に贄にされかかった女を逃がしてやる神谷、その女が一味に囲まれてピンチの坂道、大内亀岡道の切通し。脇の藪から薬草採り中だった新村先生が出て阻止、一人斬り捨てる(福ちゃん、チンピラ姿)
  • お辰の回想、むりやり村人に連れて行かれ一味に引き渡された町角、大覚寺五社明神。一緒に連れて来られた若い娘が嫌がって逃げ、大沢池にドボン。
  • 甲州街道を戻る四人連れ、大内辻堂南方の地道。画面奥に亀岡道の切通しが見える。

2012/3/18

■ 逃亡者おりん2 第9話  2012.3.18TX

 これ以上おりんを巻き込みたくなくて、望月は一人美濃へ向かうが、剣草がそれを許さない。そして、剣草を操る黒幕が遂に姿を現す。

ロケ地
  • おりんと望月が狙撃される道、酵素か。望月が念書を掴んで一人走り去る。
  • 美濃、一揆寸前の百姓たちが集まる鎮守、鳥居本八幡宮。役人を囲み一触即発のところ、庄屋・弥兵衛が出ておさめる。
  • 美濃八幡城、郡上八幡城。協議を終えた家老たちが散会する城内のシーンは随心院本堂縁先、書院廊下をゆく次席家老を前景に置いた絵も。
  • 望月が走る山道、谷山林道切通し。同じ頃おりんがゆく道、谷山林道頂上・首無地蔵付近。
  • 夜中足を止め、鎌のような月を眺める望月、随心院裏塀際。同刻、木の間から月を仰ぐおりん、随心院本堂裏手林間か。
  • 聖瑞花たちに捕まるおりん、不明(柳谷のような崖地)
  • 望月の回想、弥兵衛に送られ発った門前、塔頭か。
  • おりんを捕えたと毒空木らに報告する紫雲英、酵素か(竹林)
  • おりんが捕われたことを知りつつ走る望月、思い直し足を止める山道は谷山林道頂上付近。監禁小屋へ出向き挑発したあと逃げる道、酵素ダートか。追いつかれピンチのところへレオタードおりんが現れる野原、先に出た柳谷に似た崖下。
  • 二人ゆく夜道、随心院裏塀か。
■ 平清盛 第11話「もののけの涙」2012.3.18NHK

 清盛の妻・明子が、疫病に罹り亡くなってしまう悲話。
夫婦で詣でた神社、明子は行き倒れた男に駆け寄り見てやるが、果たして病は伝染り、その夜倒れてしまう。
その神社が、油日神社。導入は、参道を来る清盛一行を舞殿と楼門の二重のフレームを通して眺める図。境内には、遊ぶ子らを配してあり、それを構う清盛を回廊から見て、夫婦揃って参拝のシーンはもちろん本殿で、愛妻にめろめろなさまが描かれている。お参りを済ませて出てくる二人、このとき本殿回廊前(西端、溝のところ)に、病んで苦しむ男が座り込んでいて、気付いた明子が駆け寄る次第。
このあと、屋形に戻り琵琶を弾いている最中に明子は倒れ、治療も祈祷も甲斐なく亡くなるが、この間清盛は荒れまくり吠えまくる。読経中の坊主を手荒く蹴っ飛ばし、明子を返せと掴みかかる狂態が、血筋を想起させる狂態で見もの。
2012/3/17

■ 仮面の忍者赤影 第15話「小法師白蝋鬼」1967.7.12関テレ/東映

 ゼウスの鐘の秘密を知るポルトガル人が、信長に招聘される。これを見逃すはずもない卍党、さらわれた彼を救出に向かった赤影は、一味の首魁の正体を知ることに。

ロケ地
  • ジュリアンを乗せた馬車が安土さしてゆく道、不明(下にダム湖を見る山道、後段お供の死屍累々を見る赤影たちのシーンは両側切通し)
  • 同じく安土へと馬を走らせる赤影たち、琵琶湖岸。海津大崎の浜から菅浦方面を見た図、その後湖岸松原へ。このあと先の山道へスイッチ。
  • 事後、馬を駆る三人のシーン、13話の切通しと同所。
■ 仮面の忍者赤影 第16話「怪獣針紋鬼」1967.7.19関テレ/東映

 幻妖斎対策に、甲賀忍法帳を入手することに。しかし一筋縄ではゆかず、処々に罠が仕掛けられているのだった。

ロケ地
  • 赤影がマリアの鐘を持つという娘を訪ねる伊吹山、不明(幼松が植えだされた荒れ地、湖南アルプスか。砂河原を浅川が流れる場面も)
  • 甲賀の地に赴く白影、街道は谷地田沿い、両側溜池の土手も。

2012/3/16

■ 二人の素浪人 第15話「渋川宿の陰謀をあばけ」1972.12.9CX/東映

 人望あつい問屋場の元締を、やくざとつるんだ代官が投獄、鑑札を返上するまで嫌がらせはつのる気配。居合わせた流たちは、三者三様に関わってゆく。

ロケ地
  • 問屋場の元締が仕込み芝居で逮捕される街道筋、北嵯峨農地竹林際。茶店あしらい、直訴百姓に化けた一味は竹林からわらわら湧いて出る。その一味がしてやったりと手柄話をする庚申堂、大覚寺護摩堂←流が縁先で寝ていて、企みを聞く。
  • 父の逮捕に続き代官の無理難題、思い詰めた問屋場の娘が佇む水辺、広沢池観音島。ここは後でも、同じ流とお柳のシーンで何度も出てくる。
  • 事後、流が遅い訳を話し盛り上がる柴と三次、大覚寺大沢池堤法面。堤上を、柴にご執心の旅籠の女中が駆けてゆく。
  • お柳に会わず宿場を出てゆく流、広沢池西岸柳の並木際の道。道は地道、田んぼをナメての絵。

2012/3/15

■ 二人の素浪人 第14話「地蔵河原に砂金が舞う」1972.12.2CX/東映

 許されぬ愛を紡ぐ男女に、悪党が乗じる。柴と流が乗り出して、欲深商人は懲らされるが、追い詰められた者たちは既に運命を選び取っていた。

ロケ地
  • 気楽な夫婦旅を演じ砂金を運ぶ早坂夫婦、不明(開けた山道と、植林杉の林道。夫婦と共に行く駕籠の中身を忖度する柴と三次のシーンでは切通しも)
  • 早坂の妹・早苗が兄や嫂のことを柴に話すくだり、不明(神社境内、石積の生垣や舞殿が見える)
  • 早坂襲撃犯を見かけた三次、つけてゆくと刃を突きつけられる並木、広沢池東岸並木。その後追い立てられて西岸汀へ、屋形船に寝ていた流が出てピンチを救う。刺客を追い払ったあと、根付を見せて経緯を話す三次、観音島。
  • 早苗がさらわれ、流たちが呼び出される地蔵河原、湖南アルプスか酵素か、礫の目立つ河川敷に細流がちょろちょろ。爆破される小屋が設営されていて、「地獄」演出は積み石で。
  • 当地を去る一行、湖南アルプスか(山道、ガレた山肌が見える)

2012/3/14

■ 二人の素浪人 第13話「荒谷に風が待伏せた」1972.11.25CX/東映

 街道に出る追い剥ぎ集団、訳あって家老を憎み狙うが、彼らを使嗾する者こそ真の悪党という、典型的なパターン。家老というだけで嫌な顔をする柴が、雇われてたんまり貰う流に反発する図も乗せてある。

ロケ地
  • 雇い主の件をボヤく柴、流と連れ立って藩領をめざす途中「風」に襲われる道、酵素ダートか(雑木の山、崖に木の根張り出し)
  • 村人を診る道麿、にわか診療所の鎮守は梅宮大社、舞殿越しに参集殿を見る図で、集まる患者を三次が仕切り。室内はセット撮り。
  • 「風」一味に連行され「往診」の道麿、担がれてゆく道は広隆寺東塀際。
  • さらった家老の娘をネタに「風」が取引する現場、湖南アルプス(切通し)
  • 風一味の娘・お秋が恋人の無事を祈る碑、保津峡落合落下岩
  • 風の首魁・佐平太が流を襲うも失敗、捕えられる町角は梅宮大社神苑。立ち回りは門前、門は閉まっている。通りかかって参戦する柴は、東参道「入口」から入ってくる。流らの背後に東参道沿いの家や蔵が映り込み、効果的。
  • 道麿とお秋が、風に好意的な郡奉行に疑いを抱くくだり、曲者の名主が入ってゆく神尾邸は相国寺大光明寺
  • 佐平太らが家老の駕籠を襲う夜道、不明(塔頭の塀際?)
  • 家老を殺った褒美で、佐平太らが嬉々として故郷へ帰る道、湖南アルプス。神尾が出て盗賊として消されるところ、流らが出て阻止、そのあと家老が登場。事後、流たちが佐平太と別れる街道も同所、崖際。
■ 仮面の忍者赤影 第14話「謎のまんじ党」1967.7.5関テレ/東映

 藤吉郎ではなく、信長に招聘される赤影。起こりは、堺商人が信長に献じようとした異国の鐘。これを狙って海から上がってくる怪しの一団と戦う赤影たちだが、デウスの鐘は奪い去られてしまう。

ロケ地
  • 青影と白影が宿営する海浜、琵琶湖岸。大きな岩が露出した浜、海津大崎のキャンプ場と思われる。
  • 卍党を倒し鐘を奪い返すと宣言した赤影、三人で馬を駆る道は琵琶湖岸。

2012/3/13

■ 二人の素浪人 第12話「対決!仕込み刀殺法」1972.11.18CX/東映

 藩を憂える若侍たちは、抜け荷商人とつるみ私腹を肥やす悪家老を斬るが、証拠の帳簿が手に入らず万事休す。そのブツは三次の手に渡り、謎の鳥追い女がからんで事はややこしくなってゆく。

ロケ地
  • 家老・成田邸、相国寺林光院。船長が「分け前」を持って入る時点で、鳥追い女のお紋が門内を覗き込んでいる。
  • 天誅の刃を受けた船長が逃げ出し、三次に出入帳を託す路地、金戒光明寺長安院裏路地(東望の図、本堂の向拝が見えている)、墓地ほか。
  • お紋に出入帳を託した三次、会う約束をした船番小屋、琵琶湖西岸松原。ここへ至るに渡る白鳥橋もありもの、萩の浜と思われる。橋たもとに茶店を設営。
  • 事後、剣友の重宗の墓に参る柴、金戒光明寺本堂裏手墓地。現在の境涯に疑義を呈した柴を置いて去る流、金戒光明寺参道石段。

2012/3/12

■ 素浪人天下太平 第11話「鈴が鳴ります母恋い唄」1973.6.14NET/東映

 馬子の少年と道連れになるダンナ、その子の出自には秘密があった。「瞼の母」が悪者に陥れられ危ないところへ、事情を知ったダンナが駆けつける。
何も食ってないダンナに、きつい鳥の突っ込みが降ってくる。

ロケ地
  • 谷水を飲むダンナ、天神川支流若布谷河口の岩。
  • 谷に馬子唄響き、正吉と馬がやって来る道、湖南アルプス(切通し)。怪しい浪人ばらも出る。
  • 仕事中の正吉に土地のヤクザのことを聞く勘太、大覚寺大沢池堤。勘太は農地から上がってくる。海野宿の道標があしらわれている。
  • 母の言いつけで和田村へ向かう正吉、腹を減らしてへたりこんでいたダンナと遭遇する道は大覚寺大沢池堤、この際は池が見えている(劇中、正吉と母は桜ヶ池近くに住むという設定が出てくる)
  • 正吉が和田村へ差し掛かる道、不明(坂道?)
  • ダンナが野宿するお堂、不明(行列が来るのを見張っていた設定)。同じ頃、正吉が彼方を見遣る峠、湖南アルプス
  • 事後、母の行列が行くのを見る正吉、 湖南アルプス(行列は別撮り、丘の裾を行くロングショット、バンクフィルムか)。その正吉を見守る三人も湖南アルプス、正吉のいる道は川沿いで、デ・レーケの堰堤に似た護岸もちらり。

2012/3/11

■ 逃亡者おりん2 第8話  2012.3.11TX

 旅の途、おりんと望月は百姓の窮状を知る。逃散の最中だった旧知の一家を見た望月は、密命を明かし救済を約束するが、剣草の魔手が容赦なく襲い掛かる。

ロケ地
  • 関所役人に呼び止められるも、落し物を届けてくれただけで何事もなく過ぎる道、酵素河川敷小川べり。着替えて再び街道をゆくと、逃散百姓夫婦が嘆くのを見るのも酵素小川べり、別の角度で。
  • おりんと望月の動向について報告を受ける幽玄、竹林。
  • 吾作一家が木曽をさしてゆく道、酵素ダート、降り口。望月が追いかけて引き止める。この間、おりんと望月がゆく街道も酵素ダート、下から見上げる図。
  • 連翹が吾作を襲い子をさらうくだり、酵素山腹。望月らに知らせに走る女房・お照は酵素ダート(崖が裸地になっている個所)
  • 駆けつけて連翹とその手下と戦うおりん、酵素河川敷。子は「木」に括られている。吾作の塚も酵素、望月がおりんに身の上を語るシーンは小川。
  • 追っ手に銃撃される道、酵素ダート。望月が念書をつかんで一人走り去る。

2012/3/10

■ 仮面の忍者赤影 第13話「大魔像破壊作戦」1967.6.29関テレ/東映

 都の民を悉く金目教信者にしおおせた幻妖斎は、叡山に拠る将軍を狙わせる。遂に僧兵まで操られ絶体絶命のところ、からくりをあばいた赤影のはたらきにより、金目像は崩れ落ちるのだった。

ロケ地
  • 将軍が籠もる叡山、不明(石段の上にお堂、後段では回廊も映る)。遠景イメージは本物の根本中堂
  • 白影を追う金目教信者、広沢池西岸沿いの道。追い詰められた白影が凧で逃走するのは広沢池観音島、露仏の千手観音に話しかけるシーンも。舞い上がったものの、水底から不気味な光輪が出て引き込まれ水ボチャのシーンは大覚寺大沢池、イラストを合成。
  • 金目像を調べていて地中に落とされた青影、這い出てきて金目像の穴を覗き込むくだり、湖南アルプスか(裸地の崖)。後段、像の足が落ちてくるシーンも。
  • 金目教信者がキンメキンメと喚きつつ行く山道、不明(山腹)。僧兵と戦うシーンは山中の野原か。操られてしまった僧兵が将軍めがけて殺到するくだり、谷川あり。
  • 歓呼の声に送られ馬で去る三人、不明(ダム湖畔の橋?)。このあと馬を駆る山道も不明(奥に湖水見える切通し、「さむらい飛脚」でも出たところ)

2012/3/9

■ 二人の素浪人 第11話「宿場牢の襲撃を断て!」1972.11.11CX/東映

 なりたてほやほやの、新米岡っ引きを助け励まし、大手柄を上げさせるダンナ方。大年増に惚れられる、柴のエピソードが面白い。

ロケ地
  • 丸屋の親分の埋葬、鳥居本八幡宮広場。
  • 徹夜明けの清作、おすみと表へ出て将来を語っていると白銀屋の衆に囲まれてしまう水辺、大覚寺放生池堤。溢水口に架かる橋の上へ、二人腰掛けて話す。
  • さらわれた清作とおすみを、捕えた勘次と交換の野原、酵素河川敷。
  • 宿場へ戻らず街道をゆく三人、北嵯峨農地竹林際。燈籠二基あしらい。

2012/3/8

■ 二人の素浪人 第10話「殺し屋には死の報酬」1972.11.4CX/東映

 悪代官が支配する地へ、流が助けて連れてきたのは「スパイ」。庄屋に手を出し、健気な娘を巻き込むにおよび、ダンナ方は代官所に殺到。結末は、勘定頭下役がつけてきりきり引っ立ててゆく。

ロケ地
  • 当地へ向かう街道、柿をとって食う流、不明(土手)。追われる男に縋られ、お芝居で斬って落とす崖も不明(砂地の斜面)
  • 事後、恋人の死を乗り越え長崎へ旅立つお杉を見送るダンナ方、不明(お杉は土手の上、ダンナ方がいる土手下には石積)。その後四人が当地を離れるシーンは冒頭の道と同じ。

2012/3/7

■ 二人の素浪人 第9話「双つぼくろの女を斬れ!」1972.10.28CX/東映

 執拗に、旅の一座の娘を狙う向きあり。彼らが捜している「姫」の腕には、目印の黒子があった。敵だか味方だかわからない、凄腕の浪人が現れて引っ掻き回すが、オチはふたつついてくる。

ロケ地
  • 郡代出張陣屋の検問、不明(野道か山道か)
  • 柴が来る山道、湖南アルプス。切通しに謎の浪人・脇坂がいて斬りかかってくる。このあと下の道で騒ぎがあり水入り、その道は谷沿いで小橋あり・たもとにはきれいな石積護岸、他作品でも同アングルを見た覚えあり。このあとデ・レーケ堰堤と思しき堰堤や、大堰堤上の天神川河床も出る。
  • 家老邸への早馬が走る道、北嵯峨農地竹林際。屋敷はセット。
  • 三次たちをまじえて飯田を目指す小扇一座、街道は棚田を眼下に見る山道。このあと出る渡し場は桂川松尾橋下手の河原に似る。船着は嵐峡
  • 一座が小屋掛けする広場、大覚寺か。
  • 柴に故郷の話をする小雪、大覚寺天神島鳥居そば。鼻緒を切った小雪をおぶわされる柴、大沢池畔。「追っ手」が出て囲み小雪をさらってゆくシーンは護摩堂前。さらって逃げるところへ脇坂が出て阻止するシーン、不明(山腹の墓地か、脇坂の背後に建物ちらり)
  • 柴が脇坂を問い詰める町角、不明(大きな、自然石を積んだ燈籠のそば、石積や民家あり)
  • 義助を供に買い物に出る小扇、胡乱な侍が出て拉致される坂は金戒光明寺鐘楼脇坂(この下が長安院下坂)
  • 小扇が監禁されている妙法寺、西壽寺。脇坂は山門をくぐり参道を上がり、鐘楼基壇に座らされている小扇のところへ。もちろん罠で、このあと立ち回り。墓地参道坂なども映る。
  • 一座を見送る街道、不明(谷地田の道、谷へ入る一本道で小橋あり。湖西の丘陵か、古い映画でよく出てくる場所)

2012/3/6

■ 二人の素浪人 第8話「一万両を賭けた脱出」1972.10.21CX/東映

 妙な経緯で助けた病人、以降もへんな状況が続き、三次も柴も御金蔵破り一味に監禁されてしまう。凶賊も人の子、の情話で締めくくられる。

ロケ地
  • 病んでフラフラの旅人を拉致しようとする一味に食ってかかる三次、柴が出て撃退する野道、大堰川河川敷か。広大な草原、遠景にポプラ。
  • 賊が隠した金箱を掘り返す河原、大堰川か。芝居は浅川で。

2012/3/5

■ 二人の素浪人 第7話「闇を裂く隠密二代」1972.10.14CX/東映

 賑やかに祭りが行われている平和な城下、追われる男が通りかかった流に託した飾り駒には、重大な秘密。永年その地で安穏に暮らしてきた里入り忍に、役目を果たす時がやって来たのだった。

ロケ地
  • 祭礼の幟が立つ参道(?)をゆく流、不明(両側土手?で並木あり)
  • 藩の捕り方に追われる薬売りを見る流、上賀茂神社ならの小川畔・立ち回りは河床で。祭りの雑踏はバンクフィルム(清凉寺か)。その後薬売りが殺されて見つかるのは藤棚付近。
  • 魚とりをしていて怪我した井筒屋の息子・大助を助ける道麿、大覚寺有栖川。子らは御殿川合流点付近の河床にいて、道麿は岸に。
  • 流に飾り駒を貰った三次、朴斉に襲われる町角は上賀茂神社奈良社
  • 須坂藩家老・榊原邸、大覚寺明智門。密談を立ち聞いたお糸がこっそり出てくる際は、門前で見張っていた男が御殿川に隠れる。
  • 川にいた大助をさらう家老の手下、柊野堰堤落差工下・巌上。
  • 大助を人質にお糸を呼び出す神社、イメージに上賀茂神社二の鳥居
  • 姉弟に見送られ発つ道麿、柊野堰堤落差工下・巌上。道麿を待つ流たち、冒頭の参道と同所。

2012/3/4

■ 逃亡者おりん2 第7話  2012.3.4TX

 道中手形を都合して貰いに、土地の親分を頼るおりん。むかし親分の娘の命を救ったことが縁、暖かく迎えてくれたその人たちが、よりにもよって剣草の襲撃で難に遭う。侘びようもない仕儀に、おりんは一言も発し得ない。

ロケ地
  • 剣草の仕業による落石に遭う山道、谷山林道切通し。
  • 藪原宿手前、草鞋と飯を購う望月、茶店は谷山林道に設営。ここにもおりんの手配書が貼られている。
  • 第七の刺客の失敗を聞いた幽玄が、次なる刺客を解き放つ竹林、不明。
  • 旅芸人のなりで関所を越えるおりんと望月、酵素か。

2012/3/3

■ 仮面の忍者赤影 第11話「鬼念坊鉄車」1967.6.14関テレ/東映

 幻妖斎を追って、赤影たちも京へ。それを知った朧一貫は赤影に化けて悪事を働き妨害するが、たくらみはバレバレなのだった。

ロケ地
  • 京へ向けて馬を駆る赤影たち、街道は不明(山肌が白っぽい切通し〜草津川?っぽい土手〜溜池沿い土手〜両側松並木の土手)。これを越すと大津、という川、宇治川(御幸橋から下流を望む図、馬で飛び越す絵を合成)。その後、土中に伏せていた忍者が襲い掛かる広場は酒屋神社、本殿の石積や摂社がちらりと掠めるほか、参道に弾着。
  • 都に出没し侍を暗殺するニセ赤影、不明(塔頭の門前と思われる。向かいには五本線入りの塀が狭間を見せていて、ニセモノはその壁に消えて赤影参上の文字を残してゆく)
  • 赤影お手配の高札が立つ町角、東福寺塀南西角(外側)。それを見た青影が取って返すシーン、東司脇。赤影と青影が待つお堂は三門、捕り方が囲むシーンでは三人がバルコニーに出てくるほか、周囲の法堂や経蔵など映り込む。投降した赤影が連行されてゆく道は、塔頭の東光寺南側、塀際から金目教一味が見ている。
■ 仮面の忍者赤影 第12話「闇姫髪あらし」1967.6.21関テレ/東映

 かねてより兆していた疑義が、赤影たちの優しさに触れたことで溢れ出してしまう闇姫。己を解放し女に戻るくノ一、金目像の秘密を伝えようとして力尽きる。

ロケ地
  • 将軍・足利義昭の館、東福寺方丈表門(恩賜門)。白髪の行者が門前に立ち、不吉な予言をする。
  • 行者が将軍の快癒を祈願して護摩を焚く広場、不明(周囲に並木)
  • 将軍を逃がし、寝所で擬態していた青影、幻妖斎が出てピンチを闇姫に救われ逃げてくるシーン、赤影たちと合流する坂は東福寺洗玉澗。闇姫と幻妖斎のからみは通天橋、闇姫が落命するシーンは橋たもとの斜面。

2012/3/2

■ 二人の素浪人 第6話「抜刀!雨の脇街道」1972.10.7CX/東映

 幾人もの運命が交錯する街道、ふと出会い明日には別れる人々。奇しき定めが結ぼれかつ解けて、ひとりの男の「献身」がふたつの首途をもたらす。

ロケ地
  • 三次が人違いされて括られる街道、北嵯峨農地竹林際。地道で、水溜りができていて、三次はそれを避けて歩く。捕り方は茂みから湧く。
  • 傷を悪化させて倒れる猪之助、広沢池東岸。通りかかった柴が拾う。
  • 忘八らが協議する道端、北嵯峨か。
  • 川止めイメージの濁流、桂川か。よそでも見た覚えあり、バンクフィルムか。
  • 八州を先導して来る三次、北嵯峨農地竹林際。
  • 忘八らを待ち伏せて斬る流と柴、鳥居本八幡宮。石段、小柴垣、広場を使う。夜設定だが、昼撮ったものに効果を施したと思われる。
  • ゆったり構える八州さまに焦れる三次、やいのとぼやく本街道は広沢池西岸沿いの道、前景に稲穂。
  • 忘八に追われる若い男女に化けた浪人と鳥追いがゆく本街道、小幡神社境内・脇参道塀際(角)。後から来た流は脇参道を入ってくる。
  • 同じ頃、流たちに逃がしてもらった男女が忘八たちに出くわしてしまう脇街道、走田神社参道〜本殿前。
  • 猪之助と鳥追いを見送る道隈、走田神社社叢脇(境外)。猪之助たちは西へ、流たちは北へ別れゆく。道隈には野仏あしらい、遠景にははさ木。

2012/3/1

■ 二人の素浪人 第5話「女人村の謎」1972.9.30CX/東映

 亀石藩のお家騒動、若き殿様と異母弟の容貌がそっくりなことから、悪家老が画策。流は、悪党の誘いに乗るかに見えて、ちゃんと人の心底を見定めているのだった。

ロケ地
  • 殿様の獲物の雉を横取り、焼いて食っちまう流、清滝河原。食ってるところを見つかり怒られるシーンは酵素か(礫が目立つ)
  • 流に何かあったと察した柴、道端で休んでいた行商人に話を聞くシーンは北嵯峨農地・農道(背景に竹林)。その後柴と三次がゆく街道、谷川沿いの道か。これよりつばくろ村の道標がある山道、不明(山から里見下ろし)
  • 殿様と弟君がいかに似ているかのエピソード、弓の稽古をしていて殿様と間違えられお冠の千太郎、青龍苑芝地(茶亭のある高み)。千太郎と間違えられる殿様のシーンも青龍苑、池泉の切石橋上。
  • 身分を捨てて村娘のもとへ行く殿様、水汲みを手伝う河原は清滝。それを見届けて当地を発つ一行、保津峡沿い地道。

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