時代劇拝見日記
2012年4月

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2012/4/30

■ 素浪人天下太平 第20話「からすなぜなく遠い空」1973.8.16NET/東映

 怪しいやつをつけた勘太、若い女が埋められているのを発見、しかもその仏が息を吹き返しギャー。しかし別段の不思議はなく、出てきたのは女工哀史。殺したくもない男を斬ってしまったぶん、ダンナの怒りは深い。

ロケ地
  • 深更、裏戸から白布に包んだ怪しの「荷物」を運び出す男たち、途中通る水辺、不明(水門あり)。持って入る荒れ寺、不明(前に鏝仕事を施した狭間を見せた造り、画面奥は林)
  • お仙が訪ねてゆくおちよの実家(武州田中村)、萱葺民家か(下写真)
  • 墓地から姿を消したおちよが機織をして働いていた農家、イメージは藪田神社社叢(遠景、大銀杏がみごとに黄葉。半国山の山並みからパン)

2012/4/29

■ 素浪人天下太平 第19話「黒い風吹く城下町」1973.8.9NET/東映

 とある小藩の城下、勘定方の若侍が三人も横死したり、親無し子があふれたりしている裏には、とんだ大ねずみ。
太平ダンナの活躍で悪は懲らされ、子らの感謝の声が響くのだった。

ロケ地
  • 腹を減らした親無し子を見る山道、不明。このあと勘太と遭遇する峠も不明。
  • 勘太の軽口で試合うはめになる町道場、民家長屋門(下写真)。セット併用。
  • ダンナを道場へ置き去りにしたとお冠のお仙が勘太に詰め寄る町角、相国寺弁天社。前を笹部と井上が通り、どこかで見た顔?とお仙。
  • ダンナが重職に滞在を勧められた、町はずれの源光寺、一様院。山門を入ると、前庭に死屍累々。その後、一夜を明かして出てくるシーンでは本堂が映る。
  • 重職の三宅の屋敷、相国寺大光明寺。出入りの際、方丈塀や湯屋角など映る。
  • 笹部が井上を始末しに連れ出す野原、不明。ダンナが出て笹部とチャンバラ。
  • 当地を発つダンナ、背後から襲う井上を仕留めるのは冒頭と同じ山道。
  • さっさと行ってしまったダンナを追って街道を来るお仙、不明(溜池端の土手か)

2012/4/28

■ 素浪人天下太平 第18話「本物偽物三度笠」1973.8.2NET/東映

 勘太のニセモノが出没し賭場で荒稼ぎ、正体は代官とヤクザに虐げられた百姓の青年。幼馴染の目を治そうと、ヤバい橋を渡る青年に感激した勘太は助っ人志願。そもそもダンナが代官とその一味に怒り心頭なので、悪党の行く末は知れているのだった。

ロケ地
  • 村の入口の街道筋、不明。切通しから出たところが緩い坂、一本道は山裾の集落に続いていて、両側は田んぼで棚田。また、切通しの裾には石積あり、龕があって石仏が祀られている。用心棒シリーズなどで頻出のアレ。このお話では、いろんなアングルで各所が詳細に映っている。お千代の家も棚田にありこの付近と目される。事後、有り金そっくりあげてしまったダンナたちが腹を減らして歩く街道も谷地田沿いの地道、これも近くにあると思われる。

2012/4/27

■ 仮面の忍者赤影 第28話「忍法大怪魚」1967.10.11

 化物をなんとかかわした信長は、迂回路をとる。しかし敵の知るところとなり、大筒で狙われる羽目に。難敵を倒す赤影だが、根来忍びは虫の息で化物を召喚する。

ロケ地
  • 大怪魚が出現する水辺、溜池か(近江?)。信長を襲う街道、不明(河床?)
  • 根来の刺客が信長の先導隊を目撃する街道、不明(河床か、白い砂地)
  • 赤影たちが待機する街道筋の茶店、不明(地道の端、近くに神社あり、式内社の石碑が見える。また、青影と服を取り替えた村の子が遊ぶ溜池なども)
  • 茶店の娘がお使いに行くと根来衆が入り込んでいて監禁される寺、西壽寺。娘がのぼってゆく石段のほか、本堂屋根に忍者つき。ここから街道が見下ろせる設定で、大筒を設置し信長を撃つ腹づもり、街道設定の砂地(河床っぽい)から見た丘の上にある甍は、西壽寺のものを合成か。

2012/4/26

■ 仮面の忍者赤影 第27話「根来十三忍」1967.10.4

 信長を出し抜こうとする夕里弾正は、根来衆に暗殺を依頼。忍びの頭領は、闇の世界の支配を条件に引き受ける。さっそく第一の刺客が岐阜に飛ぶが、そこには我らが赤影。しかし敵は手強いうえ、怪しの怪獣を繰り出してくるのだった。

ロケ地
  • 弾正の部下が分け入る根来の山中、不明(植林杉の山、谷川など)。吊り橋に爺が出るシーンからセットにスイッチ。
  • 岐阜城、彦根城天守(いろんなアングル)。根来忍者が侵入するくだりでは、埋木舎前の堀端が使われる。
  • 京へ向かう信長、不明(林の中の道のほか、「替え玉」とチェンジの草原など)。信長一行の通過を見る青影のくだりでは、谷地田沿い田畔も。襲撃を受ける道は河床か(白い砂地、幼松あり。遠景の山は湖南アルプスっぽい)

2012/4/25

■ 柳生一族の陰謀 第6話「根来忍者は死なず」1978.11.7関テレ/東映

 和子の入内を阻止したい向きに、家光憎さで崇源院が乗じる。警護の任に就く十兵衛に、根来の里から援軍が来るが、それが悲劇のはじまりだった。

ロケ地
  • 和子が伊豆守や宗矩と庭を逍遥していると狙撃されかかるシーン、枳殻邸侵雪橋上。
  • 増上寺山内・崇源院御殿、永観堂か(林間に甍)
  • 十兵衛もともに田を耕し、赤子の誕生を寿ぐ根来の里、酵素河川敷。江戸へ向かう十兵衛を見送る里人、不明(切通し崖際)。十兵衛が怪しの僧に襲われる山道、谷山林道切通し。
  • 和子襲撃現場を視察する十兵衛、枳殻邸ゲストハウス前芝地(建物は屋根のみ映る)。根来の若者たちが茂みから現れ、警護の人数に加わりたいと志願する。
  • 白金御殿の近くに起居する根来衆の住居、丹波国分寺。黒玄の手下に強襲されるくだりで出る。山門から境内をたっぷり使って大立ち回り、室内のシーンはセット撮り。
  • 黒玄の意図を察し根来の里へ走るフチカリたち、不明(林脇のダート、植林杉の間の山腹)。里は酵素、死屍累々に加え地雷演出あり。
  • 白金御殿へ崇源院が来ていて、和子が狙撃される庭、枳殻邸印月池畔。刺客の女は侵雪橋上で斬られ、池落ち。
  • 和子が襲われた責をとらされ切腹を言い渡される宗矩、このことを十兵衛に知らせに走る左門、不明(水食地形の荒れ地。亡くなった根来の里人を荼毘に付すシーンも同所と思われる)
  • 崇源院を使嗾していた黒玄の寺・大密寺、由岐神社。十兵衛たちが侵入しようとすると地雷炸裂な「門」は拝殿、その後境内をいろいろ、大杉の生えた参道石段も出てくる。
  • 崇源院や勅使の公家を脅しつけて十兵衛が出てくると、門前にフチカリたちが控えているシーン、西明寺山門。茜との別れのシーンもある。
  • 裏柳生となった若者たちを鍛錬するシーン、不明(先に出た水食地形のアレ)

2012/4/24

■ 柳生一族の陰謀 第5話「人質救出指令」1978.10.31関テレ/東映

 力押しの改易は怨嗟を呼び、浪人となった侍どもは、半ば自棄半ば面当てに騒動を起こす。幕閣の勝手な思惑で戦わされ、手下を失った十兵衛は咆哮する。

ロケ地
  • 美濃高須藩城イメージ、不明。
  • 諸国見回り中の十兵衛に追いつき、供を願い出るフチカリたち根来の衆、酵素河川敷、竹林。
  • 品川の舟宿に立てこもる元高須藩士たち、宿の窓から望む水辺、広沢池(池尻から北望の図)
  • 品川の変事を知らせる早馬が走る道、不明(ダート)
  • 江戸城イメージ、姫路城小天守(連郭の塀ナメて望む図)
  • 十兵衛に事を知らせに走る茜、兄たちと再会するのは北嵯峨竹林か。
  • 美濃高須城下、大野木弾正に呼応した浪人たちが気勢を上げる鎮守、大覚寺五社明神舞殿。
  • 舟宿裏手に潜み、手下に指令を出す十兵衛、広沢池東岸葦原。
  • 根来衆に犠牲が出たことに怒る十兵衛、酵素河川敷。

2012/4/23

■ 素浪人天下太平 第17話「晴れたら金の鈴鳴らそ」1973.7.26NET/東映

 勘太たちは健気な坊と知り合って、ダンナは訳ありげな夜鷹を見て、それぞれ阿漕なヤクザに苦しめられる一家と関わってゆく。この動きに気弱だった目明しも加わり、悪いのがそっくり成敗されたあとは、みんなメデタシの爽快な結末。

ロケなしセット撮り
2012/4/22

■ 仮面の忍者赤影 第26話「大爆発」1967.9.27関テレ/東映

 鐘の導きにより、竜牙島へ向かう三人。とある島へ上陸するが、目指す島はそこではなく海の底と知れ、入口はかのバテレンの兄・ペドロの墓にあった。
もちろんすんなり行くはずもなく、果たして生きていた幻妖斎が大まんじを繰り出して大騒ぎ。「尊い犠牲」がはらわれ、ヤバい技術が悪の手に落ちることは防がれるのであった。

ロケ地
  • 竜牙島への入口となる、ペドロの墓がある島、竹生島。上陸の際には、無数の鳥が鳴き騒ぐさまが映し出される(青影談によると、白鷺と五位鷺。カワウはまだ目立たないもよう)

2012/4/21

■ 仮面の忍者赤影 第25話「悪魔の鐘」1967.9.20関テレ/東映

 道軒との死闘の末サタンの鐘は手に入るが、今度は幻妖斎に人質をとられ苦戦。鐘が三つ揃い、やっと謎が解ける。

ロケ地
  • いかるが兄妹たちが住む山中、湖南アルプスか(岩場、谷筋の「水溜り」等)
  • 幻妖斎が人質をとって赤影たちを呼び寄せる死人ヶ原、清滝渓谷。落合付近の崖地もちらり、落合橋も登場←下から撮っててアーチ丸見え・この下が死人ヶ原と赤影が呟く。

2012/4/20

■ 柳生一族の陰謀 第4話「大奥の妖女」1978.10.24関テレ/東映

 懲りずに王政復古を望む烏丸少将、今度は伊賀忍びの一派を使い、家光暗殺を目論む。この騒ぎで実の娘を渦中に巻き込んでしまった春日局は、引退を決意する。

ロケ地
  • 烏丸少将が失敗を奏上するくだり、御所イメージに本物の京都御所建礼門をイメージに。
  • 江戸城イメージ、姫路城天守(三国濠から見上げの図)
  • 家光が落馬する城内の馬場、下鴨神社馬場
  • ハヤテが帰還し、家光暗殺計画を阻止するため有志を募るくだり、根来の里は酵素河川敷。
  • 日光代参の春日局、行列が渡る橋、不明(欄干のある高橋、バンクフィルム。蓬莱橋か)。途中立ち寄る、松戸の里の尼寺・松風庵、西壽寺。駕籠は参道石段下に控え、本堂を見上げる図。春日が帰るシーンでは、石段をおりてゆく春日を、母と知らぬぬいが見送る。
  • 少将と遠乗りに出てしまい、鬼火の襲撃に遭う家光、不明(山道、起伏のある野原←井尻に似た丘や山が見える)
  • 襲撃に失敗した竜軒が船からおりる河原、木津河原か。
  • 家光の危難を春日局に知らせる早馬が駆ける道、不明。
  • 鬼火がぬいを監禁してある利根川中州、木津河原か(土手越しに低山が見える)
  • 大奥を辞し、江戸近郊の草深い里へ退隠する春日局、西壽寺。先のとは違い、石段と西手の碑等を映し、本堂は映らず。

2012/4/19

■ 柳生一族の陰謀 第3話「駿府の黒い影」1978.10.17関テレ/東映

 敵は駿河のみならず、堂上方も暗躍をはじめる。要所にぴしりと石を打ち、遂に家光への将軍宣下を勝ち取る宗矩、しかし柳生一門に陽はあたらないのだった。

ロケ地
  • 牢人衆続々と集まり気焔をあげる駿府城下、広隆寺東塀(境外)際。「木」あり。牢人衆のシーン等で後段も出てくる。
  • 秀忠の祥月命日で家光参詣の日、警護にあたる柳生一門が玄信斎一味と戦う芝増上寺、仁和寺。まず二王門が映り、左門らが坂を上がってくるシーンは中門をバックに参道石段(茶所前)、怪しの雲水たちが立つお堂は金堂、ここでチャンパラ。戦闘終結後、伊豆守の叱責を受け宗矩謹慎処分のシーンも金堂前。
  • 江戸へ下る三条大納言、輿に乗って慌しく駆ける橋は流れ橋
  • 九条関白が訪ねてゆく、酒井備後守の宿館、大覚寺大門
  • 関白の「讒言」により烏丸少将を襲う伊賀者、不明(竹林、嵯峨か。よく手入れされた明るい林床)。ここで服部半蔵討ち死に。
  • 家光上洛の行列を襲う、駿河方の牢人衆、現場の釜無川は木津河原。一部他の川なのはバンクフィルム(深作監督の映画から/あちらの設定は黄瀬川でロケ地は安曇川)。ここで勅使の「おじゃる」は牢人に斬られ頓死。
  • 三条大納言死すとの知らせを受け落胆する忠長ら、不明(山道、ダート)
  • 家光が滞在している小田原城、姫路城化粧櫓(イメージ)

2012/4/18

■ 柳生一族の陰謀 第2話「美女のいけにえ」1978.10.10関テレ/東映

 家光と忠長の対立は激化し、公家方はそれに乗じ騒動を煽る。伊豆守の生ぬるさに苛立った宗矩は、着々と諸侯を周旋してまわる酒井備後守を斬るよう、十兵衛に命じるのだった。

ロケ地
  • 江戸城イメージ、姫路城天守を西の丸から塀越しに望む図。
  • 家光の将軍宣下を工作する伊豆守の段、イメージに本物の京都御所。建礼門と御所塀。
  • 地方固めに奔走する酒井備後守、行き先は小田原と見る、列を窺う十兵衛たちのくだり、不明(水食地形の崖下)
  • 左門の旧知の尼寺、西壽寺。左門といい仲だった庵主が、石段中ほどにいる十兵衛たちのもとへ駆け下りてくる。以降、境内描写はセット。
  • 酒井備後守が駿河城下の大掃除にかかり騒然とするなか、念仏踊りの阿国が繰り出す市中、広隆寺東塀際。役人に中止させられるが、烏丸少将が出て続行。
  • 阿国一行が小休止する水辺、大覚寺大沢池畔。任務で城下へ入り込んでいた妹のマンが姉・阿国と再会するのは護摩堂前。
  • 駿河城下で摘発された黒丸、逃走経路はセットから大覚寺有栖川河床へスイッチ。謎の雲水たちに囲まれてしまうのは御殿川河床(河口部)。このことをかしらに注進する黒丸の弟たち、不明(竹林と小屋)
  • 小笠原玄斎が黒丸を囮にする荒れ地、不明(先の水食地形と同所と思われる)。かしらは黒丸救出を断念するが、弟二人がフライング、黒丸も首ちょんぱ。
  • マンの手引きで阿国と会う十兵衛、大覚寺天神島。酒井がお忍びで踊りを見に来ると聞く。
  • 酒井暗殺に失敗し、少将の矢で片目を失った十兵衛、ハヤテに手裏剣を投げさせ勘をつかもうと訓練する林、鳥居本か。

2012/4/17

■ 悪党狩り 第12話「妻恋い侠客道」1980.12.24東京12チャンネル/松竹

 買収し損ねた岡っ引きを、腹いせに殺す外道。犯行を目撃した酌婦と、病児を抱えた渡世人と、悔恨と義理人情に苛まれたふたつの魂は、ダンナたちの尽力で再出発へと導かれる。

ロケ地
  • お豊に亡妻のことを語る慎吉、病篤い女房をおぶって歩いた街道、北嵯峨農地農道(棚田部分)
  • 三河熊に命じられ、神谷襲撃の神社を下見に行く慎吉、地図を持って歩いていると神谷を見かけたので声をかけ礼を述べるシーン、相国寺鐘楼脇と周辺。神谷は大通院前路地を歩いていて、垣根越しに見る図。
  • 慎吉の娘の治癒を祈願しお百度を踏むお豊、相国寺宗丹稲荷
  • 娘の開眼を見たあと、筋を通して神谷に斬りつける慎吉、相国寺鐘楼(画面奥に宗丹稲荷、慎吉は鐘楼入口から出てくる)
  • 慎吉がお豊に語る、三河熊に恩を受けた街道、広沢池東岸並木の土手(病に倒れたところを助けられ/雨の街道筋演出)
  • 事後、三人を見送る渡し場、広沢池東岸汀

2012/4/16

■ 悪党狩り 第11話「地獄に咲いた花」1980.12.17東京12チャンネル/松竹

 若い娘の身投げが続発、裏には人に言えぬ事情。大悪党の下で恐喝を働いていた男は、新村先生とむかしに訳ありの、片腕をなくした職人だった。
今回も先生中心、神谷のダンナは話にからまない。

ロケ地
  • おぶんの回想、医者の修行をするというおぶんに怒った宇之吉に襲い掛かられた野原、不明(庭の端の溝?茂みの際)。ここで宇之吉の腕を簪で刺してしまう運び。
  • 宇之吉が先生を呼び出した向島明神裏、広沢池東岸(夜設定の絵)。先生は船を漕いでやってくる。

2012/4/15

■ 素浪人天下太平 第16話「子を取ろ子取ろの悪の里」1973.7.19NET/東映

 幼児誘拐犯に間違えられてお冠のダンナとお仙、しかし事が事なので子捜しには協力。出てきたのは常から悪辣と評判のヤクザ、富商から大金を毟る手立てに、いたいけな坊を取り込んでいた。

ロケ地
  • お仙をまいて上機嫌で街道を来るダンナ、本梅川畔・若森の里。道は若森廃橋の北の田畔で、道隈に茶店しつらえ。里の家や、橋も遠景にちらりと映り込む。
  • お仙に見つかり引っ張っていかれるダンナ、藪田神社参道。鳥居前で村人に子さらいとして取り囲まれ、抜くもならず追い詰められ境内〜本殿へ。中へ入り込み心張り棒をかうが、助っ人で勘太が来てひとしきりお笑いのあと誤解は解ける。
  • ダンナとお仙が犯人と証言した男が殺されて見つかる河原、犬飼川下河原橋下河川敷。橋は落ちていて、両側に残骸が残っている状況。
  • 怪しの証言者が消されたことも知らず、山中を探し回る勘太、平和台公園。導入は、斜面を上がってきた勘太が鶯橋上で思案していると、北側の坂から子をおぶったいかにも怪しい渡世人が来て言い争いとなる。その後勘太が追い立てられるシーンでは、中山池汀なども出てくる。

2012/4/14

■ 素浪人天下太平 第15話「めんない千鳥が惚れた女」1973.7.12NET/東映

 人違いで按摩の恋人にされかけるお仙、もちろん誤解なのだが、袖にされたと思い込んだ按摩は死ぬの吊るのと大騒ぎ。そんな取り込み中に、怪しの男どもが押しかけて、前の住人のことを根掘り葉掘り。そやつらこそ、城下を不穏な状況に陥れた御金蔵破り一味なのだった。

ロケ地
  • ダンナが茶店で茶を啜っていると、行商女の荷物を持ってやっているお仙が来る街道筋、北嵯峨農地竹林際。茶店は、道隈の石の置いてあるところに設営。
  • 勘太が道端にいた渡世人に人違いされる街道、不明(溜池汀、松林沿い。汀の砂は白い)
  • 富の市の回想、三年前漁師に因縁をつけられ暴行を受けた銚子の町はずれ、広沢池東岸。汀に漁具あしらい。ここで盲目に。
  • ごろつきどもが伝蔵兄貴と合流する祠、不明。
  • お仙を人質にとられ、掛軸を持ってダンナが出向く城下はずれの森、不明(林の中の野原?)
  • 掛軸に記されていた、賊が金を隠していた辻堂、大覚寺護摩堂。はじめ、絵に描かれていたのと同じアングルで裏が映る。役人が中から金箱を運び出すのを見ていると、行商女が現れて富の市と運命の再会を果たすのは石仏前。鳥の声に従いそそくさとその場を去るダンナ、放生池堤。

2012/4/13

■ 仮面の忍者赤影 第24話「いかるが兄妹」1967.9.13関テレ/東映

 苦戦し、ゼウスの鐘を奪われたうえ大怪我をする赤影。傷ついた彼を助けてくれたのは、サタンの鐘を持ち去ったという一族の兄妹。鐘のありかを聞く間もなく、むささび道軒の強襲で中ほど。

ロケ地
  • 剣山を探し回る赤影たち、湖南アルプスか(白い岩山、滝壺、浅くて青白い水溜りなど)
  • いかるがの娘が赤影を見つけ保護する、いかるがの墓、不明(水食地形の崖)

2012/4/12

■ 仮面の忍者赤影 第23話「地獄の魔老女」1967.9.6関テレ/東映

 赤影たちは、魔老女が裏切者として制裁を受けているのを目撃。年寄りを不憫に思い救おうとする赤影だが、白影が疑ったとおり、婆の振る舞いは芝居だった。

ロケ地
  • 剣山へ向かう途中、お昼をつかう赤影たち、湖南アルプス・天神川水系の堰堤下、岩場の上。落水は少し濁り、水量が多い。
  • 白影が凧から見る魔老女、天神河原か。魔老女が卍党に制裁を受ける松林、湖南アルプスか。以降も白い岩場や浅い砂河原が出てくる。

2012/4/11

■ 柳生一族の陰謀 第1話「将軍毒殺」1978.10.3関テレ/東映

 ドラマは、秀忠の死の前後を描く。伊豆守と春日局の企みを知った宗矩は、事の次第を家光に告白するよう誘導、容れられる。
父の意を受けた十兵衛が、さすらいの根来衆を助っ人として連れてくる段まで。

ロケ地
  • 柳生一族について語られる段、柳生・芳徳禅寺の柳生一族の墓がイメージに挿入される。
  • 江戸城イメージ、姫路城小天守を連郭越しに望む図。
  • 忠長江戸入り、行列は二条城二の丸御殿塀際か。
  • 芝増上寺、秀忠の霊廟、不明(多宝塔)
  • 秀忠の胃袋を調べた宗矩、深更訪ねる伊豆守邸イメージに知恩院北門
  • 里を出てゆく阿国が、柳生の庄・黒谷を望む崖、保津峡落合落下岩。里の男に嬲られるシーンは崖下の汀。
  • 十兵衛来着で、里人に集合がかかる黒谷の里、酵素河川敷。
  • 根来の衆を迎えに出る宗矩ら、安曇川河川敷か(河口部)

2012/4/10

■ 素浪人天下太平 第14話「雨降り花嫁さんどこへいく」1973.7.5NET/東映

 仲人を頼み込まれてしまうダンナ、行ってみると嫁ぎ先では主が首吊り。他殺と看破したダンナは、行きがかり上乗り出して、怪しの新興宗教と対決することに。
悪党ばらはダンナに一掃され、晴れて祝言のカップルは、福の神のダンナに再び仲人を要請するのだった。

ロケ地
  • 雲助の喧嘩に介入するダンナ、小幡神社舞殿前、脇参道。この采配を見ていた商人が、娘・おみのの仲人を頼んでくる。
  • 婿の清治郎たちが連れ込まれている、怪しの新興宗教・日光末法教本山、常寂光寺。仁王門や参道石段を使う。お仙らが潜入の際遭遇した、手代密殺のくだりで映る石段や、樋から落ちる「滝」は不明。

2012/4/9

■ 悪党狩り 第10話「赦免花の女」1980.12.10東京12チャンネル/松竹

 必死で無実を訴える島帰りの女、役所では相手にされないが、彼女を襲う影を神谷が目撃。調べると、幾人もがからんで無実の女を作り上げていたことが判明する。

ロケ地
  • 南の番方与力が暗殺される夜道、広隆寺東塀際。木の陰に殺し屋(福本清三)が隠れていて、怪しの武器で喉笛をプスリ。
  • 銀蔵宅へ保護されていたお信、外へ出て物思うシーンは大覚寺天神島、物干し等あしらい。木の陰から怪しい男が覗いている。
  • 証言者だった昔の朋輩を訪ねた帰り、文次に襲われるお信とお春、大覚寺五社明神。新村先生が通りかかり、お信を庇って刺されたお春を診る。

2012/4/8

■ 仮面の忍者赤影 第22話「怪獣変化陣」1967.8.30関テレ/東映

 鐘を持ち去ったという斑鳩一族、赤影たちはそれを追って四国へ。さっそく一族の娘と出会うが、正体は卍党なのだった。

ロケ地
  • 渦潮イメージのあと四国へ渡る船、巡礼に身をやつした赤影たちが乗るその船が黒道士に爆破され、三人が上陸する四国の浜は琵琶湖(礫)。猩々左近が見ている崖は不明。
  • 斑鳩一族の娘を馬車で送ってゆく道、不明(山道、溜池端、枯れ川の河床と思しき砂地など)

2012/4/7

■ 悪党狩り 第9話「鬼がつかんだ風車」1980.12.3東京12チャンネル/松竹

 旧悪を隠して生きる男だが、ふとしたできごとが闇の顔を浮かび上がらせる。なかなか正体を現さない元凶賊を、根気よく追い詰める神谷。確信を得たあとは、すみやかに退治。

ロケ地
  • 井筒屋が風車を購い身バレする明神坂の縁日、今宮神社境内に雑踏演出。稲荷社脇で新村先生とすれ違い、彼を追っかけてきた風車売りがここで発作を起こす。
  • 井筒屋の昔を調べに行徳へ赴く神谷と銀蔵、街道は酵素ダート。お昼をつかう竹林は河川敷(林床、斜面)。昔を知る老爺が住む町外れの一軒家、河川敷北側崖下に小屋設営・松林に物干しを演出。

2012/4/6

■ 悪党狩り 第8話「人斬り医者」1980.11.26東京12チャンネル/松竹

 死体を発見する新村だが、奉行所お抱えの医者はまるきり違う診立て。そのうえ、どうにも犯人らしくない中間が自首。裏には黒い企み、というお決まりの筋立てだが、新村先生の見せ場を多く作ったのが趣向の一話、神谷のダンナなど30分くらいの時点で初登場という始末。

ロケ地
  • 釣りをしに来た新村父子が、札差の死体を見つける千鳥ヶ池、広沢池北岸汀。
  • 新村が問い質しにゆく北町お抱え医師・松永の屋敷、相国寺林光院
  • 事後、伊八の文を新村に託しに来る銀蔵、今宮神社高倉脇坂。新村は由坊に荷物持たせて往診帰りのもよう。

2012/4/5

■ 仮面の忍者赤影 第21話「渦潮骸骨丸」1967.8.23関テレ/東映

 鐘を抱いた沈船が浮上、欲をかいた漁師はお宝を求めて入るが、魔老女の操る踊る骸骨に翻弄される。赤影たちが助けるものの、肝心の鐘は四国に持ち去られていた。

ロケ地
  • サブタイトルのカバーに鳴門の渦潮
  • 沈船が浮く鳴門の浜、間人海岸。柱状節理の巌の上で大立ち回りも。

2012/4/4

■ 仮面の忍者赤影 第20話「怪物大まんじ」1967.8.16関テレ/東映

 サタンの鐘のありかが知れ、赤影たちは鳴門へ。祟りを恐れた漁師たちが船を出すのを断るなか、やっと引き受けてくれる男が見つかるが、正体は卍党で船の上で大ピンチ。

ロケ地
  • サタンの鐘を抱いた沈船があるという鳴門の海、渦潮をイメージに挿入。
  • 鳴門の浜、間人海岸。琵琶湖松原を組み合わせて使用か。大まんじ脚立で接岸はマジ海。

2012/4/3

■ 仮面の忍者赤影 第19話「忍法つむじ傘」1967.8.9関テレ/東映

 マリアの鐘を追って、卍党も赤影たちも彦根へ。怪しの大傘を操る怪人に白影がやられてしまうが、彼を助けてくれた娘こそが鐘の持ち主なのだった。

ロケ地
  • 幻妖斎らが彦根へ走る道、不明(溜池端から切通しへ続くアレ)
  • 赤影が足を痛めた白馬を曳いて歩く道、中山池堰堤(画面奥に橋)。喋る馬に青影がビビるお笑いつき。
  • 卍党が小休止の山道、竜ヶ尾山尾根か。見張りが赤影を発見するシーン、穴太橋を渡る赤影をロングで。橋の向こうに走田神社社叢が見え、その奥には里が見えるが、今はなくなった畦畔木が多数映っている。橋はもちろん旧の木橋。
  • 黒道士にやられた白影が落ちる池、中山池か。
  • 白影を捜す黒道士が、旅の娘をつかまえてものを聞く道、不明(切通し、ロングではうねうねとくねるさまが映っている)

2012/4/2

■ 逃亡者おりん 第11話 2012.4.2

 念書は間に合い、一揆はなんとか阻止。おりんは望月の家に招かれ、彼の母に歓待されるが、幸せが待っているはずもなかった。

ロケ地
  • 一揆衆が気勢をあげるところへ、望月が家老を連れてくる夜の鎮守、鳥居本八幡宮本殿前〜舞殿まわり。
  • 弥兵衛の野辺送り行列が出る庄屋屋敷前、民家前畑。
  • 黙って立ち去ったおりんを連れ戻しに来る望月、谷山林道切通し。
  • 望月宅、美山民家(北山民家群、縁先なども使用。幽玄が潜むのは「祠」)
  • 望月の母と野に出るおりん、不明(雑木まじり竹林、谷川)
  • 望月の母を殺した幽玄と対決するおりん、美山萱場か。摂丹境のアレ。
  • 家老の命でおりんを斬ろうとする望月、谷山林道切通し(首無地蔵付近)。おりんが落ちる崖、保津峡
  • 街道をゆく渡世人姿の女、大堰川堤。

2012/4/1

■ 素浪人天下太平 第13話「父ちゃんの土産は千両箱」1973.6.28NET/東映

 強盗殺人事件に関わりあうダンナたち、妻子を顧みず義憤にかられ暴走した男を、ダンナと役人は阿吽の呼吸で見逃してやる。
前後にお調子者のごまのはえが現れ、懲らされたうえ奢らされて笑わせる。

ロケ地
  • お仙に追われ逃げてきたごまのはえ・熊吉がダンナに縋る街道、御室霊場参道坂。
  • 雲助にからまれて難儀していた海門源太郎の妻子を助けてやるダンナたち、仁和寺経蔵前。内儀はここで儚くなり、子を託す。
  • 新八と源太郎が籠もる蔵、不明(ここへ至る坂が映っている。蔵は庇も立派な造り)。蔵の中から外を見る景色は、御室霊場(ダンナが子を連れてやってくる)
  • 新八らが逃げ回る山、湖南アルプス。尾根道や急斜面、切通しが使われる。尾根は、捕り方が連なって走るシーンでロングの印象的な絵が出る。
  • 新八らが、まだ医者も連れたまま入り込む山小屋、鳥居本八幡宮広場に設営。逃げた新八が追っ手の卯月と対峙、斬られるシーンは小柴垣道。
  • 子の手を引いて逃げる源太郎、保津峡落合落下岩。後で卯月が来るが、ダンナは「斬った」と伝える。
  • 新八の卒塔婆に額づき、竹馬の友を斬った苦衷を語る卯月、湖南アルプス頂上付近。
  • また熊吉と遭遇する街道、北嵯峨農地竹林際。例の、石がたくさん置いてある「辻」、かなりな量の石が積まれている。

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