時代劇拝見日記
2012年6月

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2012/6/30

■ 仮面の忍者赤影 第46話「怪獣ががら対ざばみ」1968.2.14関西テレビ/東映

 陽炎奪還に躍起となる赤影たち、猿彦からもたらされた情報に従い赴くと、果たして罠。
池底から不気味な泡とともに現れたカニの化物は、くノ一の形見のガガラと相討ちになり、青影は姉と再会。しかし仮面が雷丸に奪われてしまう。

ロケ地
  • 赤影たちがわざと火を焚いて敵をおびき寄せる雪山、イメージの雪嶺は槍か穂高か(芝居はセットで)
  • 性懲りもなく赤影たちのところへ戻ってくる猿彦、湖南アルプスか(巨岩と砂河原)
  • 雷丸に仮面(ニセモノ)を届け、陽炎情報を持って戻る猿彦、隠れ家の荒れ寺は御室霊場か。青影と猿彦を残し出撃する赤影たち、不明(山道)
  • 陽炎が監禁されているという阿弥陀ヶ池、模型とロケを組み合わせ。池畔のお堂は堅田浮御堂(実際にお堂も使い、周辺の松並木や葦原も使用し、湖へ漕ぎ出すシーンもあり、湖から見たお堂のショットも出てくる)。池中に立つ「塔」は、今は無き琵琶湖タワー(直下から見上げ、セット併用)。「模型」は凝っていて、手前にお堂、池の真ん中に塔、画面奥は池堤となっている(琵琶湖ロケでは対岸が映っている絵もある)

2012/6/29

■ 仮面の忍者赤影 第45話「岩石怪物ガガラ」1968.2.7関西テレビ/東映

 ガガラの大暴れで青影はさらわれてしまい、彼の命をタテに脅された陽炎は、仮面の謎を明かしてしまう。
しかしガガラの使い手のくノ一は、亡くした弟と青影が重なり討てず、組織を裏切って死んでゆくのだった。

ロケ地
  • ガガラの背に乗せられ、なすすべもない青影を見る赤影たち、湖南アルプスか(白い崖、崖下は涸れ河原か。山は松林)
  • 赤影たちが昼をつかう山裾、不明(植林杉の山)。猿彦が双子通信を見つかる岩陰、不明。
  • 阿弥陀ヶ丘の影の神像、不明(崖上に像を合成?下は涸れ河原っぽい。セット併用)。ガガラは神像を崩して地下から出現。

2012/6/28

■ 柳生一族の陰謀 第24話「赤い薔薇には手を出すな」1979.3.13関テレ/東映

 またしても徳川家に黒き魔手を伸ばすお歯黒、紀州を抱き込み、雑賀衆を追い使う。
隠れ蓑に使われた女歌舞伎の太夫、左門との実らない恋が切ない。

ロケ地
  • 熊野太夫り弟・小次郎の回想、姉と二人「座頭」に拾われた幼い日、大覚寺護摩堂縁先(座頭は山伏姿)
  • 太夫の回想、弟と二人門付けの日、民家門前。
  • 雑賀衆が爆弾のテストをする野原、酵素か。
  • 左門とデートする太夫、宗忠神社。太夫が参道坂をのぼってゆくと、拝殿前に左門が立っている。二人は拝殿前のステップに腰掛けて話す。この間、巫女さんが境内を掃いていて、焚き火も演出。後段、十兵衛が太夫に会うくだりは拝殿際、拝殿裏から見た絵もある。
  • 「決行」当日の朝、雑賀衆の「座頭」と会い指示を出す烏丸少将、仁和寺。少将は中門に立っていて、座頭は参道で拝跪。二人の話を立ち聞く小次郎は中門階の陰にいて、参道を去る座頭に殺到。このシークエンス冒頭で出る塔の部分アップ、仁和寺でなく東寺に見える。
  • 御台への企みが潰えたあと、逃げた烏丸少将と対峙する十兵衛、下鴨神社。少将が楼門を走り出てくると、二の鳥居に十兵衛がいて立ちはだかる。立ち回りは楼門前、参道を伊豆守が騎馬で駆けつけ、十兵衛を制止する。
  • 小次郎の墓に参る左門、真如堂墓地(塔映り込み)。左門に会わず去る太夫、見守る十兵衛、下鴨神社泉川畔

2012/6/27

■ 柳生一族の陰謀 第23話「宮本武蔵の首を取れ!」1979.3.6関テレ/東映

 政情不穏な肥後へ赴く、左門と十兵衛。名高い剣豪は、欲深な悪家老に加担すると見えてその実、という人情話。
舞台は肥後・熊本、左門が先乗りして武蔵と試合う。

ロケ地
  • 密殺された藩士・椿の墓で会う大目付・林外記と左門、真如堂墓地。悲鳴を聞いて駆けつけると、また藩士が暗殺されている道、真如堂裏手墓地参道(石の小橋のところ)
  • 仇の名を叫びながら剣の稽古をする吉郎少年、不明(雑木林林間)
  • 裏柳生の家を訪ねる宗矩、帰り際裏たちに見送られる門口は酵素河川敷。小川に簡素な橋を架け、河畔に塀と門しつらえ。
  • 左門がおえんと出会う山中、不明(雑木の山、小道あり)。このあとおえんと一緒に武蔵宅へ。
  • 財政改革について紛糾する重役会議の段、お城イメージに本物の熊本城
  • ムサシのあとをつける吉郎、保津峡落合落下岩
  • 十兵衛と武蔵がすれ違い、互いを認め合う小道、不明(小柴垣)。このあと十兵衛の前に裏柳生が現れるシーンは広沢池北岸
  • 武蔵をつける裏柳生(崖の茂みから見張り)保津峡落合河口(武蔵は魚獲り中)〜保津峡巌(洞窟の中へ入ったように見せて撮ってある。洞窟の中はセット撮り、設定は岩戸観音と後段で語られるので霊巌洞か)
  • 吉郎に乞われ剣法を指南する十兵衛、広沢池北岸か(雑木林の林間、傾斜地)
  • 「外記を狙う」武蔵の前に立ちふさがる十兵衛、神護寺参道坂(立ち回りの際、山門ちらり)
  • 外記の駕籠を襲う一味、神護寺毘沙門堂前。刺客は金堂下石段などからも殺到。十兵衛は東側の崖下から上がってくる。
  • 吉郎の仇討ちを止める十兵衛、清滝渓谷一本橋たもと。

2012/6/26

■ 悪党狩り 第24話「仇討無情」1981.3.25東京12チャンネル/松竹

 仇討ち悲話、家族を皆殺しにされた神谷の剣友は業病を得ており、志半ばで逝く。彼を愛し支えてきた健気な女も散り、神谷は怒りをこめて裁きの剣を振るう。

ロケ地
  • 神谷と半蔵の回想、道場を訪ねてきた許婚者と会う半蔵、罧原堤下汀(水面キラキラ演出)
  • 事後、お津世とともに二艘の笹舟を流す神谷、罧原堤下汀(船舫い)

2012/6/25

■ 悪党狩り 第23話「人情津軽三味線」1981.3.18東京12チャンネル/松竹

 手持ちの女を平気で嬲り殺す置屋の外道夫婦、南の与力を味方につけやりたい放題。しかし神谷の知るところとなり、哀れな娘が贄に差し出される夜、笛の音が響く。

ロケ地
  • 娘を請け出しに来た田舎の親爺が密殺される大川端、罧原堤下汀。ガボボは別撮り。
  • 釣りの神谷と銀蔵が親爺の死体を引っ掛ける大川端、大覚寺大沢池堤法面(弁当を持ってきたおみちは堤上を走る)
  • おつね・おみの姉妹の回想で出る津軽イメージ、不明(荒磯と、氷柱垂れ下がる民家。バンクフィルム)

2012/6/24

■ 竜馬を斬った男  山下耕作監督作品  1987.10.17アルプス企画/松竹

 会津に生まれ、旗本の養子となった侍は、必然ともいえる結末を迎える。永遠の少年を裡に持つ男が、殺戮を重ね静かに狂ってゆくさまを、萩原健一がエキセントリックに演じる。

ロケ地
  • 佐々木只三郎に、清河八郎が邪魔と持ちかける老中、粟生光明寺方丈縁側。導入は高所から見下ろし。以降、別のシーンで座敷の中からのアングルも出て、勅使門が映り込む絵も。
  • 只三郎が清河を斬る坂道、真如堂脇参道石畳。
  • 土佐の海に別れを告げる竜馬、琵琶湖岸か(松林あり)
  • 新婚間もない只三郎が自宅へ戻ってくると、通りかかった竜馬が勝邸はどこと聞くシーン、妙心寺塔頭みたいな感じの路地に門。
  • 政情を説き、竜馬に京都行きを示唆する勝、不明(庭を望む縁先、手すりが独特。庭は草深い林泉)
  • 池田屋から逃げた浪士を斬る只三郎、上賀茂神社神事橋〜ならの小川畔。このうち一人は喜助で、逃走。
  • 惣兵衛をお供に騎馬でゆく只三郎、二条城堀端。見廻組本陣、不明(門のほか、内部描写の廊下もロケか)
  • 水戸浪士の晒し首、不明(砂がちの浅い川、町衆が覗き込む擬宝珠つきの橋はセットか有りものか不明)
  • 惣兵衛が暗殺される夜道、不明(錦の前みたいな感じ)。逃げた犯人を追う只三郎、随心院裏塀から清滝権現前〜千本釈迦堂本堂脇。
  • 土佐藩邸見張り、仁和寺本坊表門をグラウンド塀越しに見る図。グラウンド塀際には、路地に見えるよう建物をあしらってある。
  • 薩摩藩邸見張り、随心院薬医門前。
  • 薩摩藩邸を見張っていた配下の報告を受ける只三郎、仁和寺茶所
  • 竜馬の手配書が貼られている高札、仁和寺塔前。
  • 送り火の夜、浪士と事を構える只三郎、町衆が鈴なりの橋は渡月橋で、大文字の火を合成。只三郎が小栄と呑む「床」は桂川に張り出させ。このあと浪士と斬り結ぶのは川中。
  • 惣兵衛の墓参に行き、兄とばったり出会う只三郎、不明(山際の墓地、五輪塔などは有りものだが、真新しい卒塔婆はあしらいもの)
  • 側用人が暗殺される夜道、中山邸門前参道。これを受けて会津本陣に駆け込み主戦論を説く只三郎、金戒光明寺三門をくぐり、坂を駆け上り、本堂廊下で兄と対峙。参道の坂には、派手に篝火が焚かれている。
  • 薩長連合を成立させたあと、おりょうや仲間と船遊びの竜馬、保津峡
  • 近藤勇に似てきたと兄に言われたあと、市中巡察中の近藤と遭遇する町角、建仁寺三門前。
  • 見廻組に捕われるも、只三郎の一言で釈放され、呆然と夜道をゆく喜助とぬい、千本釈迦堂本堂脇(夕景を演出)
  • 高札を火にくべていて見廻組に捕縛される土佐浪士・宮川、桂川河川敷か(夜間撮影、地面は礫)
  • 中岡慎太郎が宮川引き取りを頼まれる縁先、不明(庭に大刈込)。このあと尾行される中岡、金戒光明寺永運院下坂〜長安院下坂。尾行者を待ち伏せて斬って捨てる坂は西教寺脇参道の石段。しかし尾行は二重で、近江屋に入るところを見られてしまう(この部分はオープンセット)
  • 近江屋目指し三々五々出てゆく見廻組隊士たち、妙心寺大庫裏通用門中ノ島橋上手堰堤(立小便のシルエット、橋映らず)。近江屋はセット。
  • 鳥羽伏見の戦い、大堰川か木津の河原か。派手なドッカンあり、只三郎が登って指揮していて撃たれる小屋などあしらいものもあり。河畔林は竹。
  • 夫の身を案じた八重が早駕籠を走らせる街道、芝政のゴルフ場(クレーンショット、芝地に疎林、画面上方に水面。クレジットには「みどりの広場芝政」)
  • それから119年とテロップ入り、御所塀際、祇園祭、黒谷の会津墓地、二条城東大手門、とそれぞれ現代の風景が映し出される。

2012/6/23

■ 金山大爆破  1992.10.7CX

 貧しき民は荒れ、武田の残党が跋扈し不穏な甲府。加えて里川金山では反乱が発生、この事態に幕府が送り込んだ新任の勤番支配は、遊蕩の日々を送っていた豪快な旗本だった。

 制作は国際放映、ロケ地はぱっと見て判るところだけ記述。
  • みろくの里 宿場のセット
  • どら平太や剣客商売でも出た「楼門」 中で賭場が開帳されている甲府宿の荒れ寺設定、門の前は草ぼうぼう、門の屋根も荒れ気味。門越しに「本堂」が見えている。
  • 姫路城天守 いつも通り江戸城イメージ
  • 猿橋 新任の勤番支配・神保長十郎一行がゆく甲州街道、実際に行列が奇橋を渡ってゆく。
  • 養生中と思しき砕石場 段差がくっきり見えている。もちろん派手にドンパチ。

2012/6/22

■ 仮面の忍者赤影 第44話「顔のない忍者」1968.1.31関西テレビ/東映

 仲間として入り込んだ魔風のため、大苦戦を強いられる展開。ばかりか、赤影が沼に引きずり込まれている間、ニセ赤影が出てワヤ。これを討つべく本物の赤影が戦っている頃、青影と里の姉妹が化物の餌食にされかかっていた。

ロケ地
  • 里の姉妹が魔風に呼び止められ、赤影たちの情報を聞かれる山道、不明(斜面は茶畑か)
  • 陽炎を捜す赤影たち、不明(大きな岩がごろごろした渓流、山、酵素みたいな河川敷に林と小屋など)
  • 赤影が引きずりこまれる沼、不明(溜池の池上か)
  • 白影と猿彦が走る山道、不明(雑木の山の斜面、仕掛けの鈴を鳴らして歩くくだり。茶畑らしき斜面の下は谷川)

2012/6/21

■ 仮面の忍者赤影 第43話「吸血怪獣ギロズン」1968.1.24関西テレビ/東映

 陽炎とは会えぬまま、黒影・紅影と二人の仲間をなくす赤影たち。悲しみに耐える彼らを、またぞろ騙してすり寄る卑劣な行者は、蛭の化物がいる洞窟へといざなうのだった。

ロケ地
  • 陽炎たちが隠れていた竜ヶ滝、菩提滝。仲間を騙る行者・猿彦が滝上にいるシーンもある。
  • 猿彦が祈祷を捧げる役行者像(前鬼と後鬼らしき脇侍あり、「中尊」は細い脛を見せている)、不明(崖中腹か。この下は落合にありそうなゴルジュ)
  • 黒影の無残な屍が見つかる山道、不明(崖の杣道)

2012/6/20

■ 柳生一族の陰謀 第22話「地獄を見た女」1979.2.27関テレ/東映

 江戸の町を跋扈する凶賊、動機は遠い日の恨みから発していたが、今や奸物の手先と成り果てていた。
拭いきれぬ罪を重ねた者たちの命数は尽きていたのだが、出世欲に塗れた卑劣漢の高笑いを許しておける柳生ではなかった。

ロケ地
  • 手傷を負ったため始末された黒霧党の下っ端、翌朝流れ着いて検分される川端は罧原堤下汀。見に来た左門たちの背後に堤が映り込む。
  • 黒霧党の手がかりを求め、釣りを装い川筋を辿る左門、子犬を連れた浪人・小四郎と出会う汀は罧原堤下汀。漁具あしらい。
  • 脱退を申し出た小四郎を斬る大戸池、大覚寺大沢池(船着・小の近く、小四郎は池ボチャ)。翌朝、深手を負って左門らに発見される川端は罧原堤下汀(船舫い)。左門が小四郎を保護する苫小屋は広沢池東岸葦原に設営(水少なし。その後ここで黒霧党と戦闘になるくだりでは、池底のぬかるみも使う)
  • 南町奉行の使いの虚無僧とツナギをとるおもん、大覚寺五社明神祠脇。戻り道、小四郎と再会するシーンは大覚寺天神島。この際小四郎の回想で出る、福島丹波(福島正則重臣、開城の折長男と共に切腹)の若様とおもんが貝拾いの広島の海浜は広沢池東岸(夕景、水が抜かれた状態を干潟に見立て)

2012/6/19

■ 柳生一族の陰謀 第21話「夕焼けに恨みが残った」1979.2.20関テレ/東映

 仇討ち悲話、父を殺めた男を求めるうち、暮らしに倦み無頼に身を投じていた剣客は、老母と再会し正気に立ち返る。
その後の哀れなゆくたては秘され、十兵衛のお膳立てによる念晴らしがなされるのだった。

ロケ地
  • 十兵衛の回想、むかし丈之介と立ち会った津山藩領、広沢池池底(東岸寄り・水少なし、マジ雪横殴り)
  • 江戸城イメージ、姫路城天守(西の丸から/小天守見上げ)。御前試合の名簿から相良らしき男を見つけるくだり。
  • 相良が名を変え仕えている井伊家下屋敷、仁和寺。門は本坊表門、指南役の「相良」が稽古をつける邸内は参道、丈之介が乗り込んで大暴れのくだりでは本坊表門内外と大玄関、参道塀際なども使われる。
  • 宗矩に相良のことを聞いて帰る十兵衛、および出奔した丈之介を追う十兵衛+裏柳生が走る林、下鴨神社糺の森。裏柳生の「家」は目黒設定。
  • 井伊家に乱入し膾となって果てた丈之介が棄てられる葦原、広沢池東岸(水少なし)。後段作られる塚も同所。
  • 「相良」をハメて襲う十兵衛、下鴨神社糺の森(河合社裏手)。芝居をうって野火止の寺へ呼び出し。
  • 相良の死体入りの駕籠を、老母に「討たせる」十兵衛、酵素河川敷

2012/6/18

■ 悪党狩り 第22話「閻魔を斬った男」1981.3.11東京12チャンネル/松竹

 無頼御家人の一途な愛、友に嫁した惚れた女のため我が身を顧みず尽くす。
しかし友になさしめた手柄が徒となり、凶賊の恨みを買ってしまうのだった。
ロケなしセット撮り。
2012/6/17

■ 悪党狩り 第21話「殺人者はだれ」1981.3.4東京12チャンネル/松竹

 八丈から戻った男は、己が潔白を明かそうと動くが狙われる。彼が島送りになる時から冤罪を疑っていた神谷は、足を棒にして働くのだった。
邪魔者の始末に神経毒が使われているのが、ちょっとミステリー風味。

ロケ地
  • 九蔵の田舎へ向かう宗吉、街道は北嵯峨農地竹林際。山道は不明(雑木林の山中、地道の坂)。九蔵実家へ入る細道は、北嵯峨竹林か(奥に畑が見える)

2012/6/16

■ 股旅三人やくざ  沢島忠監督作品  1965.5.22東映

 三話オムニバスで、三通りの渡世人を描く。
筋を通す男の悲哀、稚気溢れる兄ちゃんの泣かせる話、情けない渡世人としたたかな村人の泣き笑いなど、それぞれに味わい深い逸話を、名優が熱演。
民謡「どじょっこふなっこ」をアイキャッチに使い、秋と冬と春の印象的な風景を作品に盛り込んである。


 祭りの季節を迎え賑わう佐原、麹屋の親分のもとに転がり込んだ渡世人は兇状持ち。疎ましく思われながら便利使いされるが、見張りを仰せつかった女郎の情人こそ、彼が宿場手前で遭遇しやむなく斬った男と知れ、渡世人の行く道は決まる。

ロケ地
  • 渡し場、宇治河畔か(堤に整然と並木、流れは瀞)
  • 初雁の仙太郎が佐原さしてゆく街道、土手か。「通行料」を渡したのに男が追ってきて襲うシーンは竹林、北嵯峨か。
  • 麹の金兵衛が女郎・おいねを懲らしめて監禁する船を舫ってある水辺、不明(たぷたぷの濠の如き流れ、疏水みたいな感じ。周囲に建物あり)
  • おいねの思い人・猪之吉の消息を聞きまわる仙太郎、船頭たちに聞き込む荷揚げ場、不明(流れは浅く、堤はけっこう高い。桜と思しき並木のシルエットも見える。巨椋池干拓地の前川に似る)。渡守の老爺に聞くシーンは、先に出た渡し場の川と同所・漁具あしらい。
  • 佐原の手前で斬った男が猪之吉と知り、悄然と戻る仙太郎、祭りの客でごった返す橋、不明(先に出た荷揚げ場の川と同所か、木橋)
  • 早暁の宿場はずれに金兵衛を呼び出す仙太郎、流れ橋。このあと猪之吉を埋めた竹林へ案内、貸元を斬ったあと、役人との大立ち回りもここで。猪之吉の弟が、自由の身になったおいねを乗せて下ってゆく船は、先の渡し場の川と同所(堤の並木と山影が明瞭に見える)


 いかさま博打をしくじり逃げる、老いた渡世人にくっついて、雪山に入る若者。老人と娘の愁嘆場を見た彼は、親子のため追っ手を引き受けて戦うが、白い奔流が全てを押し流す。
若者が故郷を追われた経緯と、因を作った父親に対する思いが涙を誘う。

ロケ地

  • 源太の回想、縊れて死んだ父の葬列がゆく野道、不明(田畔)。18になって戻る、父が借りていた田地、棚田。行状を責められ叩きだされる地主の屋敷、軒瓦を出した茅葺民家。運命を呪い吠える父の野末の墓、孤立木の根方(夕景)


  気のいい渡世人は、したたかな村人にハメられて、鬼のように強い役人と対決することに。もちろんこの兄哥、腕はからきし。ご馳走されたり、娘を宛がわれたりして、逃げられなくなり弱りきるさまが可愛い、錦兄ィ全開のコミカルなお話。汚い裏を知ってかんかんに怒る際の、舌の回り様も見もの。

ロケ地

  • 菜の花満開の田地をゆく風の久太郎、亀岡盆地か(山裾に小丘)。小川で水を飲んでいると、悪ガキが上流で立小便。兄哥が村を去るラストシーンも菜畑。
  • 寝転がっている久太郎のもとに、村人が寄ってきて一献差し上げたいと申し出る鎮守、鳥居本八幡宮。ここは以降も頻出、狸獲りの罠があって、半兵衛と対決の際に役立つ。広場、本殿、崖下、小柴垣の道など、各所を使う。
  • 件の里、不明(かなり角度のある立地の棚田。家も傾斜地に建ち、石積の土台などもある。土手見上げの絵では、畦畔木も見える。ここは開発でなくなった個所と推測されるので、貴重な映像)

2012/6/15

■ 仮面の忍者赤影 第42話「忍法はがね鞭」1968.1.17関西テレビ/東映

 黄金仮面を持って逃げた陽炎たちと、合流しようとする赤影たちと、魔風一味と、熾烈な戦いが繰り広げられる。
魔風の残忍さと狡猾さがドラマを作る。

ロケ地
  • 残った里の女を責め立てる雷丸、不明(崖下の裸地)
  • 陽炎を隠してある竜ヶ滝、菩提滝。黒影が滝壺に飛び込んで滝裏へ抜ける。滝裏の洞窟はセット撮り。
  • 赤影らを捜しに出た紅影、敵になりすますも露見しピンチの崖は保津峡落合落下岩、先立って映る「河口」は増水して荒れぎみ。
  • 陽炎たちに危機が迫るなか、馬を駆る赤影たち、湖南アルプスか。

2012/6/14

■ 仮面の忍者赤影 第41話「鎧怪獣グロン」1968.1.10関西テレビ/東映

 赤影たちが怪獣と戦っている間に、影の里は魔風忍者たちによって蹂躙されていた。
里の壊滅、父の死を目の当たりにしさすがに唇を噛み締める赤影、しかし敵の陥穽には落ちない。

ロケ地
  • 影部落と周辺、不明(白い岩肌を見せた裸地、切通しの道なども出る)

2012/6/13

■ 柳生一族の陰謀 第20話「花の吉原で何かが起こる?」1979.2.13関テレ/東映

 家光の乳兄弟たる、春日局の息子に仕掛けられた罠は、吉原の太夫との恋。裏で糸を引くのは、またしてもお歯黒。
十兵衛との絆も乗り越える、吉原の主と根来者のつながりも描かれる。

ロケ地
  • 宗矩に稲葉正勝と太夫の恋について相談すべく船を出す庄司甚内、罧原堤下桂川か。
  • 投げ込み寺・西方寺、招善寺。導入は墓地参道の六地蔵、このあと墓地とその参道坂、および入口門など映る。墓地にいる甚内と十兵衛を取り囲む忘八者の描写が秀逸。
  • 事後、甚内と会い「二品」を返す十兵衛、広沢池西岸(木の傍、田畔)

2012/6/12

■ 柳生一族の陰謀 第19話「髪の罠」1979.2.6関テレ/東映

 島抜けした佐渡の流人を追うと出てくる、戦国の雄の裏の顔。かつての悲劇をいやでも想起させる事態に、十兵衛の怒りは凄まじく高まってゆく。

ロケ地
  • 江戸城イメージ、姫路城天守。病の伊豆の代行をしている若年寄が佐渡の件を責められるくだり。
  • 流人たちは伊達藩と、裏柳生とツナギをとる十兵衛、不明(河原)
  • 青葉城イメージ、大阪城天守
  • 政宗と会ってきた十兵衛、裏柳生と合流し葛西一族の話を聞く小川べり、酵素か。
  • 葛西一族が追われた竜神谷へ向かう十兵衛、不明(杣道)。見張りを倒す崖は保津峡落合落下岩。隠し金山は山際に坑口、十兵衛らが金山を見遣る岩は若布谷(ここで露見、捕縛されてしまう)
  • 流人らの助けを得て脱獄するも失敗、檻に込められ運ばれる十兵衛、檻をゆすって自ら落ちる谷は保津峡落合落下岩、檻は保津峡を流れてゆく。
  • 裏柳生の知らせを受け、仙台へ馬を駆る宗矩たち、不明(山道、切通し?)。宗矩が伊達家側用人の案内で視察する竜神谷、若布谷河口の天神川
  • 流人らが銃殺される不浄河原、天神川河床(岩ごろごろ、水が流れる下は砂)
  • 葛西一族が旅立つのを見守る十兵衛、不明(切通し山道、崖あり)

2012/6/11

■ 悪党狩り 第20話「続・仁義に生きた犬」1981.2.25東京12チャンネル/松竹

 むかし、女房を人質にとられ神谷を襲った男。ふたたび同様の事情で神谷の前に立つが、恋女房と会えず暮らした三年で男は病んでいた。
フツー悲劇に終わる展開だが、神谷のダンナや先生に加え「仁義」シェパードの活躍で、悪は懲らされ笑いが戻る大甘な始末に。

ロケ地
  • 闇夜鴉一味に囲まれたおしんを助けに走ってくるクロ、不明(土手)
  • おしんがクロをかまう河岸(?)広沢池東岸池底(水少なし、小屋演出)。自ら囮を買ってでるおしんを、神谷らが並木から見ている。小屋裏にひそむ悪人にクロが吠えつく。
  • 神谷を斬るため「裏の明神」に呼び出す丈吉、大覚寺五社明神。数合ののち丈吉吐血、祠脇でげほげほ。
  • 先生宅へ保護される丈吉、寝ずの看病のあと外へ出て物思いに沈むおしん、中ノ島橋上手堰堤脇(右岸の護岸石積上、役者のうしろに塀こしらえ)。先生が出て「この川のように」と諭すシーン、映し出されるのは堰堤下の流れ。
  • 先生宅から出奔する丈吉、船を出す川は罧原堤下桂川、追う神谷らの芝居では河原も使う(ここで犬が匂いを追って大活躍)
  • 事後、回復した丈吉がおしんとともにクロをかまう河岸(?)広沢池東岸池底。並木で見ていた神谷たち、立ち去る際渡る橋は中ノ島橋

2012/6/10

■ 悪党狩り 第19話「大江戸恨み節」1981.2.18東京12チャンネル/松竹

 富商の驕慢な妹娘と、顔に瑕疵ある姉娘との葛藤。ここに乗じるは財産乗っ取り目当ての番頭、よくある構図だが、各々の心に暗い影という色付け。
神谷は、巻き込まれた哀れな娘のため奔走する。
ロケなしセット撮り。
2012/6/9

■ 仮面の忍者赤影 第40話「魔風忍者の来襲」1968.1.3関西テレビ/東映

 赤影たちの故郷・飛騨の影部落が、邪な欲望を抱く者たちに襲われる。狙いは、秘法・黄金仮面。
敵の意図を察したかしらは、青影の姉・陽炎に仮面を託し、護衛をつけて落とすのだった。

ロケ地
  • 影部落、不明(赤茶色い裸地の崖、砕石場か)
  • 急を聞いた赤影たちが里へ急ぐ街道、不明(山裾の地道)

2012/6/8

■ 仮面の忍者赤影 第39話「六大怪獣大逆襲」1967.12.27関西テレビ/東映

 根来の里・暗闇寺にとらわれた、信長と青影。救出に向かった赤影は、鬼堂が蘇らせた化け物群に苦戦を強いられるが、仲間の結束が敵を打ち砕くのであった。

ロケ地
  • 根来の里、不明(山中)
  • 白影とともに根来へ向かう赤影、不明(山中の林、松多し)
  • 敵を欺いて案内させる甚内、湖南アルプスか。涸れぎみ?の河床もあり。このあと、白影の立ち回りでダム湖らしき風景も出る。
  • 織田軍の行進を見遣る赤影たち、不明(林道、切通しのほか田畔も)

2012/6/7

■ 柳生一族の陰謀 第18話「沈丁花は殺しの匂い」1979.1.30関テレ/東映

 伊豆守暗殺には、内なる敵。そやつの使嗾を受ける刺客は、他ならぬ伊豆守に恨みを抱く女。
女の思いを知る十兵衛だが、遂行を許すわけには行かないのだった。

ロケ地
  • 伊豆守と土井大炊頭の行列が襲われる江戸城下、金戒光明寺。伊賀者の音羽伝介が化けた虚無僧が墓前で尺八を吹く姿は墓地、そこから東坂をおりてゆく行列が見える次第。襲撃シーンは、東坂続きの石垣下、長安院下坂など。音羽が失敗して逃げる「仲間」の浪人を斬り捨てるのは永雲院下坂。
  • 十兵衛が狙撃されると見えて裏柳生の訓練な野原、酵素河川敷。樹間から河川敷を望む図や、木や小川に竹林など映る。
  • あやが野伏に襲われるところへ十兵衛が介入する街道筋、不明(山中、林道)
  • あやの遺留品を見た宗矩の回想、お役目を解かれたあやの父が面当てに切腹して果てた伊豆守邸門前、大覚寺大門前。幼い姉弟が父の亡骸に縋り泣く。
  • あやの手がかりを求め、稲富の里へやって来る十兵衛、あやの弟・雷蔵と邂逅する寺は西壽寺。参道石段のほか、稲富の墓が羊歯の崖際に。
  • 伊賀者を見張っていた仲間の失踪を十兵衛に報告するラン、御室霊場お堂。仲間が捕まっている、伊賀者のアジトの「極楽風呂」は神田にある設定。
  • 伝通院の坊主を誑し込むあや、その帰り弟に詰問される町角は大覚寺護摩堂(大沢池畔、雷蔵は放生池堤を去る)
  • 伝通院へ赴く伊豆守が狙われるくだり、屋敷の門は大覚寺大門。寺の門は金戒光明寺三門、駕籠が石垣下を通る図もある。銃を手にしたあやが潜む池は枳殻邸印月池。伊賀者が潜むお堂は鳥居本八幡宮、音羽に報告に帰る伊賀者は小柴垣道を来て、茜たちの襲撃は舞殿まわりで。伊豆守が駕籠をおりる寺の玄関は大覚寺式台玄関。寺の庭を歩く伊豆守(中の人は十兵衛)枳殻邸侵雪橋、反撃され倒れるあやは印月池畔の築山。
  • あやを殺したのは自分だと雷蔵に告げる十兵衛、大覚寺護摩堂前。同時に姉の思いも告げる。

2012/6/6

■ 柳生一族の陰謀 第17話「白い毒蜘蛛」1979.1.23関テレ/東映

 越前大野藩の危機は、忠直卿の乱行に端を発す。十兵衛の剣は荒ぶる魂を断ち切り、毒気を散じるのであった。
スガカン演じる狂乱の殿様は絶品、鎮静→隠居の絵も見もの。

ロケ地
  • 大野藩の姫の婿予定者・房三郎一行がお昼をつかう、中山道垂井宿はずれの鎮守、藪田神社。導入は大銀杏、房三郎どのと左門は舞殿に腰掛け。忍者の襲撃を受け戦うくだりは、周辺の田畔や小川の中で。
  • 大野城イメージ、彦根城天守
  • 大野城下へ入った十兵衛、国家老邸へ向かう途中弓削作之助にからまれるくだり、不明(門と参道坂石畳、見返りに堂塔の甍)
  • お勢以の方が花を活ける縁側、不明。
  • 房三郎一行が到着する城門、知恩院北門

2012/6/5

■ 悪党狩り 第18話「無実の炎に燃えた奴」1981.2.11東京12チャンネル/松竹

 火事でお解き放ちになる囚人たち、そのなかに訳ありの男。彼はお津世の幼馴染、無実を晴らそうと闇雲に動くが、裏には思わぬ巨悪が隠れていた。

ロケ地
  • お津世が佐吉を隠していたお堂、大覚寺護摩堂。神谷を連れて行ってみるともぬけの殻。
  • 与力に誘導され黒幕のもとへ向かう佐吉、弟分の新助と別れる夜道は広隆寺東塀(木あり、シルエットが美しい)

2012/6/4

■ 悪党狩り 第17話「八年目の真実」1981.2.4東京12チャンネル/松竹

 相棒を逃がし捕まった盗っ人、八年を経て島から帰ると、女房はその相棒に嫁しており子も生まれていた。
二人の男の確執に、賊の上前をはねる大悪党と、珍しく大盗摘発に燃えていた神谷がからんでゆく。

ロケ地
  • 「娘」を連れて「亡妻」の墓に参る大坂屋、二尊院墓地か(先生とすれ違うシーンは坂、立地は丘の上と思われる)
  • 事後、実父と名乗る気はないと神谷に話す栄吉、広沢池東岸並木際。栄吉の恋人の酒肆の女将と「大坂屋の娘」が遊ぶのは汀、水少なし。プロポーズも同時。

2012/6/3

■ 仮面の忍者赤影 第38話「怪忍獣勢揃い」1967.12.20関西テレビ/東映

 暗闇鬼堂に、信長と青影を拉致されてしまった白影の嘆き。なぐさめる赤影、ここから根来編回想に入り、大怪魚からジャコーまで一気に見せる。

ロケ地
  • 白影が落ち込みボヤくのを慰める赤影、二人が今までの戦いを述懐する滝壺は菩提の滝

2012/6/2

■ 仮面の忍者赤影 第37話「怪忍獣ジャコー」1967.12.13関西テレビ/東映

 前回から引き続き、信長と青影は大化け猫・ジャコーに迫られ大ピンチ。赤影の働きでなんとか一息つくものの、京への道には敵方の手配がなされ、なかなか前途多難なのだった。

ロケ地
  • 木津川を下り京を目指す一行、青影がぼやき、信長が焦る木津河原、不明(山あいの川、河川敷は粗い礫で州が見える)
  • 番所が設けられる街道、湖南アルプスか。
  • 白影の友・甚内が走る土手、川堤上〜法面。水を求める河原は前出の「木津河原」。
  • ニセ甚内が白影と接触する土手、松尾橋付近法面か(桜の木あり)
  • ニセモノが一行を誘導する小屋、湖南アルプスか。

2012/6/1

■ 源氏九郎颯爽記 秘剣揚羽の蝶
  義経の名刀に隠された埋蔵金の謎  1991.10.13テレビ朝日/東映

 死を覚悟した義経が、金売り吉次に託した二振りの宝剣は、長い時を経て裔とされる青年の手に渡る。財宝のありかが記されているとも言われるその刀をめぐり、欲深い幕閣や公家が暗躍するが、白衣の美剣士の繰り出す秘剣は、薄汚い思惑を叩き潰すのだった。
ドラマは、美剣士に惚れてメロメロの女たちを軸に展開される。

ロケ地
  • 文治5年(1189)、藤原泰衡の軍勢に強襲される衣川の館、大覚寺心経宝塔前広場。柵と門をあしらい、夜間撮影(塔ライトアップ)・セット併用。
  • 弘化元年(1844)、火焔剣を背負った剣客・大坪左源太が刀を狙う一味に殺されるくだり、神護寺。彼の危機に現れる源氏九郎は、多宝塔の中から出てくる。
  • 大坪の遺志を受けた九郎が三島へ向かうくだり、間人海岸(タイトルロール)
  • 大坪の剣が九郎の手に渡ってしまった件をお蝶にボヤく留吉、彼らのいる茶店は日吉大社走井橋たもとにセッティング。導入は大宮橋欄干越しの絵で、火焔剣を負った要之進と許婚者の織江はこの橋の上をゆく。
  • 大坪と要之進が試合う手筈となっていた三島大社、近江神宮。導入は楼門越しに本殿を望む図で、町衆が門に殺到。神官や立会人は本殿階下に、大坪と九郎の対決は階下石畳で。
  • 三島大社から水焔剣を盗んだ者どもを狙撃するお蝶のくだり、日吉大社西本宮玉垣脇〜白山宮手前滝下。「盗っ人」が雇い主の天山に剣を渡す滝壺、琴滝(天山が水焔剣を抜くと力が発動し、滝水は遡り始め、終には消え去る←ここに導水したのを逆戻し再生)
  • 九郎が、火焔剣について教えを乞うため師・日正に会いにやって来る寺、毘沙門堂。参道坂〜薬医門、師と会う座敷は本堂内、話しながらゆく廊下は本堂廊下〜回廊(蹲も映る)。ここで、故事に詳しい桜小路卿が、伝奏屋敷に滞在中と教えられる。
  • 谷水を飲む九郎を、許婚者の仇として斬りかかる織江、清滝河畔。失敗するも却って気遣われ、雨宿りした小屋で朝を迎え、黙って去った九郎を捜しに出る織江、保津峡落合崖道(崖を滑落)〜落合河口巖(右岸側)
  • 九郎が火焔剣を抜き、別の場所で天山が水焔剣を抜き、双剣が呼応するくだり、九郎が立つ断崖は間人付近か/天山が鬼十郎一味と対峙する山中は白水峡か(バッドランド)
  • 江戸、一刀念流・大坪道場、相国寺林光院。後段も出て、門前のほか式台玄関も使われる。
  • 桜小路卿に会いにゆく九郎、伝奏屋敷の門は大覚寺勅使門。建物外観は相国寺方丈、おじゃるが残酷にも虫を踏み潰して通る廊下は相国寺方丈裏手廊下、申し出を蹴った九郎がおじゃるの配下と大立ち回りの庭は相国寺方丈前白州(この間、おじゃるは座敷から、おじゃる妹は前縁から、九郎の戦いぶりを見ている)
  • 騎馬の天山が九郎に殺到する河原、天神川河床(大堰堤上の砂河原)
  • 老中・堀田信濃守邸、大覚寺大門。鬼十郎が不首尾を報告する座敷は望雲亭で、老中は庭に出ている(池水も映り込む)
  • 九郎を篭絡しようとして失敗した翌早暁、水焔剣を携え走り出てくるおゆう(中納言の妹)、玄関は大覚寺式台玄関、このあと大門を出て、天山に殺されるのは大沢池畔か。
  • 鬼十郎に伴われ、決着をつけにゆく九郎のくだり、神護寺。石段を登りきると、金堂前で老中が駕籠から出てくる←ここで大立ち回り、老中は駕籠ごと火焔剣で真っ二つ。
  • おゆうの従者だった風神が、これからは九郎に仕えたいと申し出るくだり、大覚寺大沢池木戸〜五社明神〜石仏前。この間、風神が中納言への呪詛を吐き、別れの文をしたためる織江の姿など被る。
  • 大坪道場から拉致した織江を運ぶ中納言の手下、不明(高山寺参道に似る。目撃し飛び出そうとするお蝶を留吉が止めるシーンに石積)
  • 最終決戦の場となる閻魔堂はセット、双剣を携え平家の都跡・福原へ向かう九郎、不明(マジ海)

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