時代劇拝見日記
2013年6月

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2013/6/29

■ 紅つばめお雪 第5話「鬼さんどなた」1970.10.30NET/東映

 持病が悪化した藤吉のため、一行は湯治場へ。そこはお尋ね者の盗賊が逃げ込んだとして封鎖されるが、泊まり合わせた客はどれもこれも一癖ありそうな人物ばかりなのだった。

ロケ地
  • お雪と与三郎にサポートされて道をゆく藤吉、日吉大社宇佐宮下坂。
  • 一行を追い越していった老爺たちが身軽に越えてゆく沢、大宮川か。湯治場は日吉山荘か(部分のみ)
  • 封鎖される、湯の谷宿西木戸、不明(山道に柵設置)
  • 蝶助に恩返しするため死んだ絹の墓、不明(安楽律院みたいな感じ)

2013/6/25

■ 紅つばめお雪 第4話「ふたりがひとり」1970.10.23NET/東映

 三人が立ち寄った港町には、お雪に瓜二つの売れっ子芸者。さっそく、その芸者と「誤認されて」お雪が襲撃を受ける。
いかにも悪そうな船奉行と廻船問屋の影、芸者の父親の謎の死、陰謀渦巻くさなかに、芸者に身をやつしたお雪さんが突っ込んでゆくのだった。

ロケ地
  • 漁師相手のいかさま野博打がバレて袋叩きの与三郎、琵琶湖東岸松原。砂浜に漁具あしらい、沖ノ島がちらり。
  • お雪が襲われる夜の大和橋、中ノ島橋
  • 前夜の襲撃の件を慎之介に相談した帰り、三人が話し合う土手、大覚寺大沢池堤
  • 芸者・小鈴の腕に彫られた謎の記号を見たあと、師の蔵書を調べてくると慎之介、三崎屋を当たるとお雪、それぞれ別れるお堂前、大覚寺聖天堂前。
  • 三崎屋の蔵が爆発した際、逃げ出したお雪たちは大覚寺天神島朱橋を渡り、祠脇に身を伏せる。吹っ飛ぶ蔵はミニチュア。その後チャンバラは祠脇広場で行われ、鳥居から覗く池の汀には水草が繁茂。

2013/6/21

■ 紅つばめお雪 第3話「夢は血まみれ」1970.10.16NET/東映

 困っている者を見過ごせない一行は、時に騙されつつ、せっせと人助け。
主人公たちはいたって能天気だが、助けられる側では微妙な心の襞も描かれたりする。

ロケ地
  • 剣の稽古をしていて、通りすがりの娘さんを驚かせ失神させてしまう藤吉、酒屋神社。本殿石積脇(広場)〜参道鳥居付近。お夏を寝かせ介抱する三人、拝殿脇。藤吉の稽古を見ていた二人は広場の茂み、与三郎の竜を描いてやっていたお雪という図?手拭を浸すのに水場も出てくる。
  • 五十松親爺が吊るところへ行き合わせ助けるお雪、中山池畔。
  • 事後、お夏がまた旅人をカモにしようとしている茶店、不明(池堤の地道?古い作品でよく見るところ。山城か)

2013/6/18

■ 紅つばめお雪 第2話「おっ父は田吾作流」1970.10.9NET/東映

 悪代官父子を懲らすお話、お雪が乗り出すに至る理由をドラマに組み込む。
与三郎がスケベ心を抱いて接近した田舎娘、祖母と二人暮らす彼女には、本人も知らされていない哀しい過去があった。

ロケ地
  • 野良に出ていたお玉の腰つきを見てナンパする与三郎、不明(谷地田、青田の畔には枝豆が育っている。ラストに出る際は、山の上にいるお雪一行を見て手を振るシーンも)
  • 与三郎の態度に呆れて先に行った藤吉、お雪にボヤく茶店は走田神社鳥居前に設営。画面端に社務所と塀がちらり。お玉の祖母にボコられた与三郎がよたよたとやって来るシーンには、神社前の道が使われている。
  • 孫作とお玉が、互いを親子と知らずすれ違う夕暮れの橋、若森廃橋
  • お玉に無体をはたらこうとした代官の倅の取り巻きをやっつける藤吉、夜の林は大覚寺五社明神。祠映り込み。
  • 迫るお玉から逃げ出した藤吉、代官の狩りのため足止めを食らう峠、不明(切通し山道)。狩場、湖南アルプスか(起伏地)
  • 代官を狙い山に走る孫作、湖南アルプス若布谷河口付近、崖地や天神川河床。
  • 孫作を父と覚り、代官に殺されてしまうと泣くお玉のくだり、山道は「発射台」か(眼下に見える里が、竜ヶ尾山から見た穴太の里に似る)
  • 代官が孫作抹殺・領民脅しの計画を倅に語る狩場、湖南アルプス。崖道や切通しが使われるが、暴将・評判記のOPに出てくる、開削で残ったみたいなトンガリ岩も映っている。
  • 藤吉と与三郎が罠を仕掛け待つ湖畔、中山池。汀でのチャンバラあり、与三郎の「刺青」が流れる。

2013/6/15

■ 大岡越前 第6話「名裁き三方一両損」2013.6.15BSプレミアム

 定番の逸話を、丁寧になぞる。拗れる起こりを、忠高と源さんの将棋の喧嘩に持ってきて、一同和解のめでたい席で締める。
頑固爺どものいがみあいが真に迫っていて、笑える。

ロケ地
  • もう結婚できないと嘆き、水に石を投げるお若と元次、夜の舟着は嵐峡。夜釣りに来ていた吉宗に当たる趣向。
  • 南町奉行所門、大覚寺明智門。お白洲開廷のアイキャッチ。
  • 家出して息子宅へ滞在していた妙、息子夫婦に見送られ帰るシーン、妙心寺大庫裏通用門。妙はお供を連れて北へ。

2013/6/12

■ 紅つばめお雪 第1話「花にいれずみ陣羽織」1970.10.2NET/東映

 超絶武技を持つものの、世間知らずの「島育ち」天然娘・お雪。平凡な娘になるための旅に出た彼女が、珍妙な道連れ二人と出会う、起こりの話。
秘剣・八重垣流小太刀は、護身のためにのみ使えと父に言い渡されていたが、民を泣かす極悪非道の輩を見ては黙っておれず、お雪は華麗に悪を懲らすのだった。

ロケ地
  • 一旦別れた藤吉と与三郎が合流する橋、日吉大社走井橋。藤吉は橋下で脱いでいた衣を着込み、与三郎は橋上から覗いて「さっきはゴメン」。その後二人が身の上を語り合う門、日吉大社東本宮楼門
  • お雪が権造一味に囲まれさらわれかける細道、不明(山腹?の坂道、坂中ほどに塀囲い、斜面には石積み。何やら蔵っぽい建物ちらり)
  • お雪の戦いぶりにお追従を飛ばす与三郎たち、慈眼堂境内石畳。新左が出てお雪の腕を試すシーンは廟所前灯篭群の脇。
  • ラスト街道筋(ED被り)日吉大社東本宮参道坂〜二宮橋(三人は橋上を歩く)

2013/6/8

■ 大岡越前 第5話「お奉行様の荒療治」2013.6.8BSプレミアム

 健気な主従が救われ報われる裏には、さまざまな人々の気遣いがあった。
人が人を思う気持ちの連鎖を巧みに話に織り込み、最後はお奉行の無理押しとも言える介入で締める。

ロケ地
  • 南町奉行所、大覚寺明智門。再診に来ない平吉を案じた伊織が、忠相に捜索依頼に来る段。
  • 普請場へ働きに出る平吉、大覚寺放生池源頭。池底に立ち石を積む。
  • 父に頼みごとをするため実家に赴く雪絵、妙心寺東海庵。前の坂も効果的に映る。
  • 養生所を抜け出し、槍持って駆けつける平吉、大覚寺五社明神を走り抜ける。三次がお供。
  • 慌しく組頭・佐古邸へ駆け入る旗本たち、妙心寺天祥院。前の路地(東西の石畳)から門へ。
  • 事後、杉山家の処置について忠相に話す上様、金戒光明寺紫雲の庭。二人は池端に立ち、建物を背にする南望の図。

2013/6/7

■ 鬼平犯科帳スペシャル「見張りの糸」 金曜プレステージ 2013.5.31フジ

 凶賊の手がかりをつかんだ火盗改、いつものように見張り所を設けるが、その家のあるじ実は元盗っ人。
断りもならず、しばらく二階に火盗同心たちを住まわせる老盗だが、事情を漏れ聞くうち嘴を挿んでしまうのだった。
原作を大幅に改変、凶賊に与し人を殺めたことに苦しむ男の哀話を入れてあり、忠兵衛主従のコミカルな演技とよく響く。

ロケ地
  • 金太郎を見て声をかける粂八、大覚寺放生池堤に屋台店をあしらい。甘酒を飲むのは護摩堂脇、カメラがパンすると心経宝塔前にも出店という趣向。
  • 御田八幡宮、三井寺楼門。見張り所設置のため出向く小林と酒井らのくだり、門前町はセット撮り。
  • 見張り所へ赴く平蔵、途中通る道は妙心寺大庫裏脇路地、帰り道も同所。
  • 孫娘と御田八幡宮へ参る忠兵衛、三井寺楼門〜本堂。帰り道、戸田浪人に姿を見られてしまうのは村雲橋付近。
  • 金太郎のもとを訪ねてきた権六、二人が行くルートは八幡堀舟橋〜堀端。このあと権六は新町浜へ出て料亭・喜兵衛(ここの設定は飯盛旅籠・浜田屋)へ。粂八が金太郎をつけてゆくルートは酵素ダート〜河川敷(崖下に小屋を設営、ここが貉の豊蔵のアジト)。貉一味を抜けてきた戸田を目撃する太助のシーンは酵素降り口坂、茂みに隠れて見る図。
  • 豊蔵が金太郎に粂八の始末を強要するシーン、酵素ダート山際。このあと刺された粂八は河川敷へ崖を転がり落ちる。
  • おそのに告白しようとしてできず飛び出す金太郎、粂八から聞いていた五鉄へ向かう堀端は八幡堀堀端、明治橋下から豊蔵が出て制裁を加える。
  • 事後、太助を連れ江戸を発つ忠兵衛、小休止の水辺は大覚寺遣水跡池畔。

2013/6/6

■ 猿飛三世 第8話「天の巻」2012.11.30BSプレミアム

 そんなわけはやはりなく、佐助復活。そして鬼丸に戻った父は、浪人蜂起を「天の時」と言い放つ。
猿飛たちの働きで所司代の野望は挫かれ、大きな戦いを経て佐助はまたひとつ階梯をのぼってゆく。

ロケ地
  • 巌の上に立ち佐助を思うお市、不明(山腹、ガビガビの岩肌)。佐助が目覚める谷川、清滝。お市のもとへ駆け戻る佐助、再会の抱擁は谷山林道(首無地蔵付近切通し)
  • 父から訓練を受ける佐助、竹林と山肌は不明。焚き火する父の隙をつこうとして失敗するのは酵素河川敷
  • 慌しく捕方が出てゆく所司代、その門を入ってゆく梅宮主膳、随心院薬医門
  • 捕方から助けた浪人たちを連れてくる山、若草山。見下ろす奈良市街は、煙上がる京の町に変えられている。
  • 恨みをこめて佐助を襲う伴蔵、酵素河川敷。簡素な小屋など設営されていて、雨降らし演出もあり、泥濘での死闘もある。
  • 仕官の話が出たあと、お市と今後について話す佐助、大覚寺大沢池舟着(小)。カメラ池からも。
  • 京を出てゆく佐助、お市が追ってくる街道は山室堤

2013/6/3

■ 大岡越前 第4話「さらわれた花嫁」2013.6.1BSプレミアム

 延び延びになっていた忠相の結婚、とんだハプニングをきっかけに一気に祝言の運び。
やきもき→めでたい、の一連の騒動の間、忠相の名裁きに救われた男が、妙な対抗心を燃やして仕出かす事件が起こる。

ロケ地
  • 南町奉行所門、大覚寺明智門。証文通り相手の尻肉を切り取りたいと申し出る秋田屋のお白州のくだり、アバンタイトル。
  • 江戸城イメージ、皇居大手門。このあとも何回か出る。側面、正面とアングルは異なる。
  • 御狩場、不明(杉林の山中、下草は笹)
  • 作左と雪絵が赴く菩提寺、西教寺。導入は、水場の竜越しに本堂を望む図。忠相との慶事をからかわれた雪絵が、恥じて席をはずし出てくるのは回廊、ここへ狩りの途中の上様が水を貰いに現れる趣向。このあとの茶室なども同所と思われる。劇中、「じげんじ」と発音されており、「慈眼寺」とすると、深川猿江町・町屋村・千手・中野村にその名の寺があるが、狩場近く/「作左んちの寺は遠い」発言から推測すると、中野村が適当か。
  • 吉本作左ヱ門邸、妙心寺東海庵。門のほか、前庭や座敷も同所と思われる。
  • 賊が使ったと思われる舟運について、鳴海屋に問う忠相、鳴海屋の庭は不明。このあと、伊織が金に困っていないか源さんと話しながらゆく道は妙心寺境内路地か。
  • 鳴海屋が建てた診療所、その井戸から通じていた神田川畔の荷揚場、八幡堀新町浜。秋田屋の前という設定。

2013/6/1

■ 名君剣の舞  河野寿一監督作品  1956.2.11東映

 しつこく殿様の命を狙い、お家簒奪をはかる隠居の叔父。若く英明な殿様は、頼りになるブレーンとともに耐えていたが、ある日あからさまに作為的な事故に遭う。
以来、気触れとなった殿様は奇行を繰り広げるがもちろん擬態、奸賊ばらも好機と目す大祭のその日、獅子は満を持して正体を現すのだった。

ロケ地
  • 野州・喜連川七万石の城、彦根城天守。遠望の図、以降も天守は同所で、いろんなアングルが出る。城を望む木橋も出て、朝駆けの殿様がわたってゆくが、或いは湖岸道路の松原橋か。このあとの、丹庵らが待つ野に至る道は不明、棚田の道。野原は湖南アルプスに似る。
  • 天守閣事故の責任をとらされた職人の処刑、刑場は不明。同じく罪を得て追放となる国家老・簡野とその子息、役人が出て領外へ出される街道は木津堤、父子は土手法面を田地の方へおりてゆくと、茶畑から丹庵が出てくる。田畔には茶店が設営されていて、簡野らを見張る、節叟一味の左右田が茶を啜っている。左右田が一行をつけてゆくシーン、橋は流れ橋
  • 丹庵が簡野父子を案内する、知る辺の庄屋屋敷、不明(門屋は萱葺き、門前は石畳で高い生垣あり。門内には蔵あり、立派な母屋が続く)
  • 簡野の行く先を見届けた左右田が報告に入る須貝邸(簡野のあとを襲い家老に就任)妙心寺天祥院
  • 嫌がらせじみた歌舞の座敷を出た殿様、騎馬で走り出る城門は不明。このあと馬を駆るのは彦根城佐和口多聞櫓〜いろは松の堀端。以降城下の町なみはセット。
  • 大祭が執り行われる喜連川八幡宮、平岡八幡宮。玉垣まわりや、石段下に派手に祭りのしつらえ。人も多数入り、神輿も繰り出す。民衆が無礼講でお城に繰り込むシーンは彦根城いろは松堀端、そのさまを簡野兄妹が茂みから覗き見ているシーンは、埋木舎付近の草むら。城内での祭礼は大規模セットと思われる。

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