時代劇拝見日記
2014年11月

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪表紙テキスト版 ・ロケ地一覧 ・時代劇の風景トップ
・このサイトについて ・サイトトップ

←2014/102014/12→

2014/11/29

■ 大岡越前 第十一部 第13話「南蛮お化け屋敷の謎」 1990.7.16TBS

 若い娘が消えたり、本物の死体が出ていたりする怪しの南蛮化物屋敷は、マジで悪の巣窟。裏は悪徳回船問屋の寮とつながっていて、地下には阿片窟という始末。友人を案じたフライング娘が監禁されるにおよび、忠相は大胆にも本丸を突くのだった。

ロケなしセット撮り

■ 桃太郎侍 第103話「呑んべえ芸者騒動記」1978.10.1日本テレビ/東映

 体目当てのスケベ客と飲みっくらをして金を巻き上げるうわばみ芸者・春千代姐さん、その行動には訳あり・付け火のため店を失った父にもう一度という思いがあった。桃さんと出会ったことで、放火犯もその裏にいた悪党も一掃され、晴れて相生町に店を出すが、姐さんはまだまだ芸者で稼ぐ気まんまんなのだった。

ロケ地
  • 立花屋を放火犯とみて探っていた元秋田屋の番頭・惣助(亀石征一郎)が殺されて見つかる水辺、広沢池東岸汀。
  • 立花屋へ掛け合いに行く辰造(秋田屋、遠藤太津朗)が襲撃される町角、大覚寺五社明神舞殿まわり。大八親分に傷を負わせた侍(火盗改の大塚)が襲撃犯を始末してゆくシーン、二人が倒れているのは有栖川畔。

2014/11/28

■ 大岡越前 第十一部 第12話「拾った財布が落とし穴」 1990.7.9TBS

 はじめ「芝浜」と見えて、物騒な展開。殺しのあったその時に同心たちといた、あまり評判の宜しくない岡っ引は、見たとおりに真っ黒い男なのだった。
隠していやがる証文を持ち出させるため、お柳ら女性陣が「荒事」をはたらく。

ロケ地
  • 金貸しお杉を殺した「実行犯」・子之吉が弥造を呼び出し金をせびる神社、上御霊神社。楼門〜本殿脇。お柳が張り付いている。
■ 大岡越前2 第9話「嘘つき婆さんの涙」2014.11.28BSP

 いい年をして小悪党のおはま婆さん、二十年も会っていない倅が、大店の三番番頭になったうえ、お店のお嬢様と祝言の運びで、彼女を連れて会いに来るというからタイヘン。後添で楽隠居とか吹いていた婆さん大慌て、ふつう周りの者が芝居こいてというのがお決まりだが、今回はとんでもない向きに魅入られてしまうパターン。嘘つき婆に、人情裁きが降ってくる。

ロケ地
  • 寅蔵が用意する隠居所、大覚寺望雲亭。入口をイメージに使う。
  • 町方が張り込んで待つ、脅迫状に指定の富岡八幡宮、今宮神社梅宮だった
  • 身代金を持って出た蓬莱屋江戸店の番頭・蓑吉が、下をゆく船に金を投げる橋は中ノ島橋。ここも手配済みであったが、法華の衆に紛れて接触され、してやられてしまう。

2014/11/27

■ 大岡越前 第十一部 第11話「命がけの庇い合い」 1990.7.2TBS

 アル中おやじを健気に支えて生きる娘に、借金カタに無体のヒヒ爺。こいつが死体になるもんだから、てっきり互いに犯人と思い込んだ気の毒な父娘は、それぞれ自分がと名乗って出る。
犯人の特徴を分析し、泣き所もついて落とす周到な裁きが見もの。娘が仕立物で稼ぐ設定なので、レギュラーの女の子たちが着物を作って貰って華やか。

ロケなしセット撮り

■ ぼんくら 第7話「仕組まれた出奔」2014.11.27NHK

 起こったこと全てを考え直さねばと、平四郎。政五郎親分に調査を頼むと、さっそく出てくるおかしな話。「鉄瓶長屋の心」たる女は、周到な仕込みによって操られていた。

ロケ地
  • 久兵衛抜きで企みは成り立たないと、弓之助に話す平四郎、もりやま芦刈園水路端(「船着き」そばの汀)。その後「堀端」を歩くシーンもある。水路には船が演出されている。
  • 町をゆく平四郎一行が、木陰で休むおくめ(汗疹の薬を貰いに長命寺の先の医者へ行く途中)に出くわすくだり、上賀茂神社神事橋〜ならの小川畔(左岸側に茶店を設営)。おくめにところてんを奢り話を聞いたあと、久兵衛の姿を橋上に見た平四郎、追っかけてゆくルートは北神饌所裏手からセットにスイッチ・橋の上で久兵衛に「吠える」。

2014/11/26

■ 大岡越前 第十一部 第10話「相合傘の出逢い」 1990.6.25TBS

 雨宿りの忠相に傘を差しかけてくれた女、武家女らしいその挙措と、勤める店のいかがわしさとのギャップを訝る、奉行の読みは鋭かった。
リメイクものなので、やはり違いが気になるが、あけすけ過ぎて焼き餅に至らないあたり、おおらかと見るかじじいくさいと見るか。

ロケ地
  • 田島屋を見張る同心たち、カモの浪人を伴い入ってゆく寮は中山邸門、参道を駕籠で来る。勘定方上席・佐川と引き合わせる座敷はセット撮り。
  • 町で綾と話し、姑の養生所入りを約してきた忠相、橋を渡ったところで孫さんが黒幕の正体を緊急報告に走ってくるシーンは上賀茂神社神事橋
■ 桃太郎侍 第102話「さらば上方屋」1978.9.24日本テレビ/東映

 失踪した息子を捜しに江戸へ出てきた浪花屋、似顔を描かせてみると皆のよく知る人・熊造。浪花屋の抱える難儀を解決したあと、熊さん夫婦との別れがやって来る。

ロケ地
  • 浪花屋におはるのことを聞かれてのつばめの回想、おはるが熊造を拾った日のこと。つばめとおはるがくぐる門、今宮神社楼門。行き倒れと聞き行ってみると、ズタボロの熊さんが石橋上にのびている寸法、見物衆を押しのけておはるが抱き起こしてやる。このことを思い出したつばめが逃げ回り中の熊造おはるを見つけるのも今宮神社、夜間撮影。
  • 悪者が成敗され浪花屋に金が戻り、二組の祝言も済み、「浪花屋」一行五人が見送られて発つシーン、上賀茂神社神事橋たもと。一行は橋を西に渡ってゆく。奈良社の鳥居や、二の鳥居続きの玉垣が映り込んでいる。

2014/11/25

■ 大岡越前 第十一部 第9話「釣った獲物は千両箱」 1990.6.18TBS

 騙されて畜生ばたらきに参加してしまった「錠前師」は激しく後悔、しかし凶行に怖じて場を離れた彼のみ、生存者に顔を見られることに。この男の容貌を聞いて、三次には思い当たる節があるのだった。

ロケ地
  • 信濃屋に入った賊を捜索中の喬之助、夜釣りの船を臨検するも見逃してしまう川端、広沢池東岸
  • 文吉を説得してきたあと、お奉行にそのことを告げようとした三次、奉行の意向で船を出す大川、広沢池東岸。このとき、浅瀬で何か引っかかるものに当たる。
  • 一味のお裁き中、大川の浅瀬を浚う同心たち、広沢池東岸。見物衆もたくさん出ている演出。
■ 桃太郎侍 第101話「お毒味された悪だくみ」1978.9.17日本テレビ/東映

 いたって平和な藩で、二十年無意味なお毒見役を勤めてきた男は、空しさに耐え切れず出奔。行き倒れるところを桃さんに拾われ、皆して転職を応援するが悉くダメ。しかし、とりあえず用心棒としておさまった商家で、剣ではなくお毒見で役に立ってしまうのだった。

ロケ地
  • 釣りをしていた桃さんが、フラフラの旅姿の侍を拾う川端、広沢池東岸
  • 餅に仕込んだ毒の「実験」が失敗したことで伝三を責める安藤、上御霊神社福寿稲荷

2014/11/24

■ 桃太郎侍 第100話「江戸に灯りの戻る夜」1978.9.10日本テレビ/東映

 油が高騰、民の難儀を見かねた良心的な油問屋は、自ら上方へ買い付けに赴き、安い油を売り出そうとした矢先、思いもよらぬ「邪魔」が入る。全ては同業の悪徳商人の仕業、しかも倅夫婦は先からそやつらに脅され続けてきたのだった。

ロケ地
  • 入水しようとしたところを桃さんに止められた、信濃屋の嫁・お久の告白、大黒屋の女中をしていたお久と清吉がデートの水辺、大覚寺大沢池畔。病の父に滋養ある食べ物をと思い、ふらふらと入ってしまった御止場、大覚寺大沢池(北岸あたりに木札、対岸の水門前を鴨が鳴きながら泳いでゆく)。鴨をとれるはずもなく柵を出てきたところ、大黒屋の倅・仙太郎が出て手籠め未遂/清吉に阻まれたあとは恐喝。
  • 大黒屋の寮、入口は大覚寺望雲亭、譲った油のことで掛け合いに来てたたき出される信濃屋の大旦那は建物玄関〜門。町奉行らを接待する野点の席は青龍苑(築山の上の芝地・茶室前)

2014/11/22

■ 大岡越前 第十一部 第8話「鬼を強請った女」 1990.6.11TBS

 鬼面をつけた、義賊気取りの凶賊が跋扈。奉行を揶揄するかのような態度をとるが、遂にはお縄。そんな者どもを脅して金をとるまでに、追い詰められた女がいた。

ロケ地
  • 弟の病気のためした借金で、しころ屋のきつい取立てにあっているお久が勤める、小網神社境内の茶店、車折神社参道端に設営。賊の首領が、ここで変装をとくのを目撃する運び。昼夜両方の絵が出てくる。
■ 桃太郎侍 第99話「引越して来たスゴい奴」1978.9.3日本テレビ/東映

 新メンバー参入の巻は、苦い話。
苦労をかけつつも深く女房を愛していた男は、偶然関わりあってしまったお武家の事情に巻き込まれ、大事なものを二重になくしてしまう。

ロケ地
  • 急ぎ江戸へ出てきた、鳥居藩用人・中田とその一子が、職人に化けた殺し屋に襲われる町角、大覚寺五社明神。このときは不自然な職人を怪しんだ桃さんが駆けつけて阻止。
  • おふじが妊娠を告白するため田之助を連れ出す、子宝安産の神社、上御霊神社本殿。夫婦は両脇を殺し屋に固められてしまう。

2014/11/21

■ 大岡越前 第十一部 第7話「将軍様とふかし藷」 1990.6.4TBS

 またまたお忍びの上様、気の毒な姉弟に金子を与えると、さらなる災いを招くの図。姉のほうの身の上がドラマの根幹で、博打で身を持ち崩している養親をとる孝子パターン。
タイトルの芋は、姉弟が上様に出したおやつ。冷たくなかったので、たいそうお気に入り。

ロケなしセット撮り

■ 大岡越前2 第8話「雨の夜の辻斬り」2014.11.21BSP

 雨が降ると出る、白装束の辻斬りをモチーフに、ある浪人夫婦が困窮から救われるさまを描く。
名奉行が傘貼り浪人の境遇を知るや、あれよあれよと明るい方へ。最終的に辻斬りと対峙するのも、忠相であった。

ロケ地
  • 南町奉行所、大覚寺明智門。辻斬りについて同心たちが忖度するくだり。
  • 妙をお供に釣りに出かける忠高、広沢池観音島。場所を変えて、先にそこで釣っていた宮野辺浪人に声をかけるくだりは、東岸にスイッチ。訳を聞いて、たった一匹釣れていた鯉を譲る。
  • 宮野辺浪人も「協力」して、夜っぴいて辻斬り探索をするものの、空しく明けた暁イメージ、桂川・臨川寺地区左岸から東山にのぼる朝日を見る図。
  • 養生所へ入った女房のため着替えを取りに帰る宮野辺浪人、辻斬りに遭遇する竹林は北嵯峨か。

2014/11/20

■ 大岡越前 第十一部 第6話「鱈に当たった変な奴」 1990.5.28TBS

 ヤクザが繰り出しての長屋追い立てに、頑固一徹の大家は逆らう。当然彼が狙われるが、お奉行は馬鹿の仕出かしたアクシデントを利用して奇手を繰り出す。白州に引き出されたら、もう悪党どもは首が絞まったも同然なのだった。

ロケ地
  • 川田屋を連行しに行く孫兵衛、中山邸庭園。
■ ぼんくら 第6話「過去から迫る闇」2014.11.20NHK

 湊屋の娘・みすずの出現により、佐吉の、母に関する思い込みの異常さが浮き彫りに。そう仕向けた誰かがいることとその意図に思い至り、平四郎は激しく怒る。

ロケ地
  • 佐吉と葵の話をしてきた帰り、とくとくと話す弓之助に声を荒げてしまう平四郎、大覚寺閼伽井屋前付近。
  • 鉄瓶長屋から出奔した八助一家が茶店を営んでいる川崎弁財天の仲見世、大覚寺境内か。黒豆はそこに久兵衛の姿も見る。

2014/11/19

■ 大岡越前 第十一部 第5話「娘目明し一番手柄」 1990.5.21TBS

 いきなり江戸へ出てきた勘太の姪が、目明しを志願して叶えられるに至るプロセスを描く。
当初帰す方向へ持っていったお奉行だが、誘拐・監禁の恐怖のなかで目印を撒いた機転を嘉し、願いを容れてやるのだった。

ロケ地
  • お京を人質にして逃げた凶賊・仙五郎一味を追って千住宿を過ぎてゆく同心たち、大覚寺放生池堤
  • 越谷宿、一味が立ち寄った茶店は大覚寺境内か。ここでお京がひそかに豆菓子ゲット。
  • 荒川の渡し、罧原堤下汀。船着きや漁具あしらい。後段、忠相が単騎やって来るシーンは別撮りか。
  • 一味を追ってゆく兵助たち、サインの豆菓子に気付くのは大覚寺心経宝塔前あたり。同じ頃、一味が豆菓子に気付くお堂(?)大覚寺五社明神舞殿(壁をこさえてある)。場所の設定は、春日部宿手前。
  • 古河城下へ入った一同、ところの目明し・百蔵が兵助らをたばかって連れてゆく荒れ寺、大覚寺聖天堂(手前に作り物の崩れ土塀あしらい)
  • 一味が盗金を隠してあった三国橋、流れ橋。橋脚の下の水底にうずめてあった模様。ここで大立ち回り、忠相と仙五郎の騎馬戦もあり。
■ 桃太郎侍 第98話「飛び立った雉の与之助」1978.8.27日本テレビ/東映

 ちゃんと設定が生きていた、与之さんの女房・おちかネタ。約束の一年が経ち、「上臈・飛鳥路」は長屋に帰ってくるが、若君の危機にすぐ舞い戻り。事件はつばめや桃さんの活躍ですんなり解決するが、御台さまが下されたご褒美は寂しい別れももたらすのだった。

ロケ地
  • 江戸城イメージ、姫路城天守を西の丸から。危篤に陥った犬丸ぎみを案じる兄・松千代ぎみ、枳殻邸印月池畔。腰元たちが慌しく渡ってゆく橋は侵雪橋。典医が来て、飛鳥路に犬丸逝去を告げ、その死に不審ありと話す(物陰から腰元が凝視)
  • 松千代ぎみに伝法な口調で別れを告げる飛鳥路、相国寺方丈か。
  • おちかを訪ねて来る左右田一角、留守居役・吉田の急用と言い連れ出す道、相国寺大光明寺南路地(不審を抱いたつばめがつけてくる)。人数が出ておちかを斬ろうとするのは宗丹稲荷前、鐘楼脇からつばめが短剣を投げて阻止。
  • おちかとともに留守居役・吉田を訪ねる桃さん、相国寺大光明寺門を入ってくる二人を中から映す構図、表に深編笠をかぶった一角が来て二人を見ている。
  • 江戸城イメージ、姫路城天守を三国濠端から見上げた図、飛鳥路とつばめ(御付女中として入る)が大奥へ上がるくだり。後段には、同じ構図の夜の絵も出る。
  • 野点で松千代に毒茶を飲ませようとはかる上臈・浦里、枳殻邸印月池畔芝地、建物側には幔幕。斬りかかってきた腰元に、飛鳥路が茶碗をぶつけると、茶がかかった顔は紫に変色しジュー。
  • 浜松へ旅立つ与之助とおちかを見送る桃さんとつばめ、街道は自転車道か或いは畦道か。

2014/11/18

■ 大岡越前 第十一部 第4話「緋桜の女」 1990.5.14TBS

 島抜けした賊は、元のかしらを立てて再びの盗みを企むが、目当ての「女」はとうに足を洗い、「娘」と二人暮らしていた。
娘が実の子でなかったり、その嫁ぎ先が賊の的だったりと入り組むが、テーマは母の苦悩・藤間紫オンステージ。

ロケ地
  • 島抜けした権十、薬売りを殺し衣を剥ぐ、高輪大木戸近くの街道、下鴨神社糺の森・馬場脇。
  • 行商帰りのお紋、緋桜一味の手下・甚八と揉み合い彼をドボンの神田川・和泉橋、中ノ島橋
  • 甚八の土左衛門が検分される大川端、罧原堤下汀
  • お糸が一味に追われ負傷したあと、途方に暮れるお紋に追い打ちの文が来る道端、下鴨神社糺の森・馬場脇。
  • 事後、江戸払いとなったお紋、巡礼姿で振り返りつつ行く街道は下鴨神社馬場
■ 桃太郎侍 第97話「夫婦喧嘩を食った鬼」1978.8.20日本テレビ/東映

 女房を打擲する男を懲らしめた桃さん、どうしてもと縋られて女を東慶寺へ送り届ける。そこで役人に感謝され、江戸での窓口になってくれと頼まれるのだが、これがとんだおおごとに発展。
「すずめが調子に乗ると、碌なことにならない」法則発動なのであった。

ロケ地
  • 桃さんが紋三郎の女房・おもとを伴い鎌倉へ向かう街道、琵琶湖西岸松原。木の間から「木製の桟橋」が見えている。このあと、馬子姿のすずめが現れる(つばめに「頼まれた」監視役)
  • 東慶寺の門、一様院山門前。「松ヶ岡御所」の看板もかかっている。
  • すずめが主催する「江戸窓口」に女たち殺到、「志願者」を連れて意気揚々と街道をゆくすずめ、琵琶湖西岸河口州付近砂浜(川はごく浅い)。次の一行を連れて行くすずめ、同じく琵琶湖西岸、今度は湖側からアオリの図で、松並木越しに湖西の山なみが見えている(尾根付近にガレ)
  • 東慶寺で采配を振るう寺社方役人・三枝を怪しむ桃さん、帰り道で虎吉一家の襲撃があったあと、当のヤクザが急ぎ江戸を発ち鎌倉へ向かう道、一部北嵯峨農地竹林際(大石置いてある「道隈」、この付近で三枝が連れてきた女たちを拉致にかかるが、桃さん駆けつけて阻止)
  • 門跡に会い話を聞く桃さん、座敷は一様院方丈か(座敷から見える庭の、植え込みの向こうが崖みたいな感じ)

2014/11/17

■ 桃太郎侍 第96話「父娘を結ぶ赤い布」1978.8.13日本テレビ/東映

 18年前、幼い娘を盗め先でさらった賊は、そのまま我が子として守り育てていたが、衰えを感じたことから生家へ返す決心をする。しかし相手は大店、欲深い者たちが嗅ぎつけて血腥い仕儀となる。
タイトルは、娘を引き取る気があるなら掲げよと「賊」が指示した合図。ラストにはめでたくそれが下ろされる。

ロケ地
  • 露店を見て通る桃さん、つばめが走ってきて「一緒に拝んで」とせがみ二人で参拝する神社、上御霊神社。露店は境内参道石畳に、拝礼は本殿で舞殿越しの構図、参拝を終えた二人が話しながら行くシーンは本殿裏手。

2014/11/16

■ 桃太郎侍 第95話「舞い込んだお姫様」1978.8.6日本テレビ/東映

 桃さん宅へ突然押しかけた女蘭方医は皆に馴染むが、当初より身辺に不穏の気配。彼女も知らぬ父はお大名、お家は跡継ぎ問題で大騒動の最中だった。

ロケ地
  • 仁兵ヱが酔って帰りに見た御高祖頭巾の娘が監禁されている家のイメージ、広沢池東岸の「家」にズーム。
  • その娘の土左衛門が検分される川端、大覚寺天神島朱橋たもと。駆けつけた五兵ヱが早とちりの愁嘆場を演じたあと、ぎっくり腰をやって桃さんに保護される。
  • 五兵ヱに託されていた形見の印籠のことで、文七に相談し調査を依頼する桃さん、不明(林、大覚寺境内か)。結果報告も同所。
  • 茜を捜していた侍・神谷がイカ頭巾の群れに押し包まれ膾にされる町角、大覚寺五社明神舞殿脇。神谷の手術は茜が遂行。
  • 茜の身分と事情が知れたあと、悩む彼女を説得する桃さん、星月夜の林は大覚寺境内、江戸家老の手先のイカ頭巾が出てチャンバラのシーンは護摩堂前。
  • 姫として迎えられる茜、お供と駕籠は大覚寺参道に控える。カメラ右にパン、御殿川手すりを映し参道石橋上に東を向いて立つ桃さんと茜に。門は映らず。

2014/11/15

■ 大岡越前 第十一部 第3話「薬袋に黒い罠」 1990.5.7TBS

 処方した薬を毒と替えられ、伊織大ピンチの巻。お決まりの筋立てだが、亭主が快癒しては困る後妻がわんさと悪い仲間を引き入れて賑やか、薄味ながら悪徳医師のスガカンも良し。
忠相の知行地からやって来た青年が養生所入りするエピソードのほか、今回の件でいたく責任を感じた高木さんが思い詰めてなどというのも珍しい動き。

ロケ地
  • 知らずとはいえ、父に毒を飲ませたことで絶望した近江屋の娘・お咲が子を道連れに入水しかける橋、中ノ島橋。夜間撮影、忠相が止める。
■ 桃太郎侍 第94話「早替りお化け屋敷」1978.7.30日本テレビ/東映

 つばめ不在の不入りのため打ったイベントでハプニング、暗殺された侍が晒し首の台に嵌められて見つかる。その出し物をつとめたお兼と熊造が逮捕されたりして大騒動、殺された勤番侍は宝の地図をご支配に届けた帰りであった。

ロケ地
  • 石坂の死体が小屋で見つかったあと、祟りを祓って貰う面々、与之さんが御祓いを受ける神社は不明、女たちが参る神社は今宮神社稲荷社、仁兵ヱは修験者に頼んでて室内セット撮り。
  • 信玄の埋蔵金を掘りに出立する、甲府勤番支配・水野の一行(仇討ち姉弟を連れた桃さんが後を追う)、街道は北嵯峨か(竹林)。甲府の山道、酵素ダート。柏尾山道を入ったところにある埋蔵金発掘現場は酵素河川敷、木のそば(金の延べ棒が出たところで人夫らが始末されかかり桃さん出て阻止、この後石坂殺害実行犯である水野の用人・阪東を姉弟に討たせる)

2014/11/14

■ 大岡越前 第十一部 第2話「吉宗暗殺の野望」 1990.4.30

 吉宗の怒りを買い謹慎を食らう忠相だが、使命を果たすための奔走は続く。失踪した侍女がらみの騒動から将軍暗殺計画が知れ、悪党の野望を挫くため忠相は命を賭して大胆な行動に出る。

ロケ地

  • 尾張藩上屋敷、大覚寺大門(パーツのみ)。先代将軍の後見役・柳石が宗春に会うくだり。
  • 清国使節が将軍に謁見する御浜御殿、大覚寺五大堂縁先(南側)に警護?の侍を配置、大沢池側の塀には幔幕が張り巡らされている。お芝居が行われる、室内のシーンはセット撮り。
  • 事後、特に許されて江戸払いで済んだ唐人軽業一座がゆく街道、大沢池堤か。
■ 大岡越前2 第7話「つきまとい」2014.11.14BSP

 のっけからストーカー殺人を描き、お上の怠慢を怒る母に対し北町の代わりに詫びる奉行を出しておいて、本番のそれは雪絵奥さまの友人のケース。
痴れ者のどら息子の狂態や毒母の憎態さは今っぽいが、雪絵懐妊疑惑でどたばた騒ぐご老人たちは滑稽なくらい古典的。

ロケ地
  • 雪絵が襁褓用の古着を貰い受けに行く実家・吉本邸、妙心寺東海庵(東側)。壁の線は消してあるかも。
  • 香織が白州で語る回想シーン、嫁ぐ前、亡父の前借りを頼むため市之助に声をかけた町角、妙心寺雲祥院門の狭間(向かって右)前。場所の設定、ストーキングははじまっていたので、香織の家かも。
  • 事後、忠相と釣りをしながら話す上様、大覚寺天神島・東端汀。

2014/11/13

■ 大岡越前 第十一部 第1話  1990.4.23TBS

 倹約令が発布されているなか、尾張の家来衆はそれを揶揄して歩く。無体を窘める兵助だが、宗春本人がお忍びで来ていてマズいことに。そんな情勢下、清国使節一行に何やら不穏な動き、伊織が保護した使節の侍女は失踪、落としていった所持品は毒薬だった。

ロケなしセット撮り

■ ぼんくら 第5話「恨みを持つ者」2014.11.13NHK

 井筒のダンナが腰をやってしまい動けぬ間に、過去のお話。湊屋の事情を説く「黒豆」の報告書と、おでこ語りと政五郎の解説による仁平の因縁。
仁平の怖さ厭らしさ疎ましさが、真に迫って背筋がぞぞ。

ロケ地
  • 平四郎の細君・志乃が手習いを教えている、日本橋小網町の桜明塾(寺子屋)神光院中興堂。仕事を終えて帰る志乃に飴売りがぶつかるが、これが黒豆の変装で、風呂敷包みの中に手紙を仕込まれ。
  • 佐吉が植木屋へ奉公に出された経緯を聞き込む黒豆(職人に変装)、植甚の仕事場は大覚寺聖天堂脇。聖天堂西側側面と、大日堂がちらり。黒豆に話をしてくれる植木職は小峰さん。
  • 湊屋の落とし種の一人・おみつが、湊屋の娘・みすずを姉と呼んでひっぱたかれる、王子・七滝近くの茶店、琴滝前に設営。原作設定では、王子は岸村・不動の滝のそば(「日暮らし」から引用)
  • 湊屋に対する仁平の執念を知ったあと、弓之助相手にその恐ろしさを述懐する平四郎、大覚寺護摩堂縁先(西側)。二人の帰り道は放生池堤。

2014/11/12

■ 大岡越前 第十部 第27話「将軍吉宗暗殺計画」 1988.9.5TBS

 上様の危機は回避されるが、一味はあきらめない。忠相は、尾張候に会見する、雪絵を囮に使うなどの奇策を繰り出し、その上でファミリーの結束と、敵にかけた情けが生きてくるのだった。

ロケ地
  • 吉宗危機一髪の鳥越神社、今宮神社稲荷社、絵馬堂前などで立ち回り。
  • 吉宗を仕留め損ねた堀田らが逃げ込む「隠居所」、中山邸通用門(イメージ)
  • 堀田が訪ねてゆく、「同志」の三木和馬が住まう掘っ立小屋、下鴨神社糺の森に設営。後段、伊織たちが和馬の弱った妻子を保護しにくるシーンもある。
  • 宗春に会見する忠相、尾張下屋敷の庭は枳殻邸回棹廊。奢侈禁止令のことでやり取り。
  • 事後、尾張下屋敷の庭が元の築山に戻されたことを忠相に告げる上様、枳殻邸印月池畔芝地。堀田のその後については、忠相が大嘘をつく。
■ 桃太郎侍 第93話「絵馬堂の家出軍団」1978.7.23日本テレビ/東映

 町で暴れほうだいの家出ガキ軍団、裏でヤクザが糸を引いているという図。やくたいも無い理由でグレたガキどもを手荒く優しく諭す桃さん、背後で蠢いていた悪党をごっそり成敗、拗ねていた子らも家に戻り、めでたく終わる。

ロケ地
  • その他大勢の子らが一旦家に帰ってしまったあと、残った久美と仙太がお堂から出てやって来る葦原、広沢池東岸(水少なし、葦原は枯野)。このとき、並木をお里(矢場女上がりの木曽屋後妻)が駆けてきて久美に帰るよう促す。

2014/11/11

■ 大岡越前 第十部 第26話「辻斬り三葉葵の陰謀」 1988.8.29TBS

 将軍に扮した辻斬りが横行し、目安箱には忠相と伊織が結託して阿片横流しなどという訴状が投げ入れられる。
暗躍するのは、お家が改易となった水野家の家臣たち、それを手助けする動きを見せる富商、そして尾張の影。うまうまとおびき出された上様が死地に近づくそのとき、忠相は夜の町に飛び出してゆくのであった。

ロケ地
  • 水野家改易の回想シーン、松本城イメージに当の松本城天守。
  • 奈津の父・堀田が富田屋に引き合わされる屋敷イメージ、不明(瀟洒な別荘ふうの門)
  • 目安箱が置かれる評定所門、大覚寺大門。訴人を見張る同心たちは、対岸の並木の陰に。
  • 吉宗がおびき出される夜の鳥越神社、今宮神社稲荷社、石橋。

2014/11/10

■ 桃太郎侍 第92話「成田詣りで逢った女」1978.7.16日本テレビ/東映

 与之助とふたり成田詣での桃さん、婀娜っぽい姐さんと知り合い彼女の里へ立ち寄るが、小湊では騒動が持ち上がっていた。
お歌の父の侠客を殺した悪党が、郡代とつるみ民を苦しめると知った桃さん、いつものように鬼退治。しかし女心には応えてやれないのだった。

ロケ地
  • 成田行きの渡し船(江戸川設定?)、不明(ゆったりと流れる大河、岸辺は緑豊かで水深もありそう。由良川か)。船上でバイの与之助、お歌に珊瑚の簪を紛い物と見破られ。
  • 船をおりた一行、成田行きの桃さんと、小湊へ帰るお歌が別れる街道、不明(土手道、大木も生えている)。お歌を迎えに出ているホラ松たちのシーンは松並木。
  • 参詣を終えた桃さんらが立ち寄る茶店、今宮神社門前茶屋・かざりや前に床机を出して腰掛け。女衒に連れられた娘たちに奢ってやる桃さん、彼女たちは何度も振り返り頭を下げながら、東門の内に消えてゆく。ここで茶店の親爺、下総から房州にかけて凶作だが、郡代が容赦なく重税を課すと話す。
  • 小湊へ向かう二人、不明(軽トラが走る感じの、田んぼのコンクリ道)
  • 江戸、付文を寄越す優男をとっちめるすずめたち、今宮神社若宮社脇。
  • 小湊一家に立ち寄った桃さん、早朝釣りに出る海は不明(断崖)。お歌が来て、男嫌いで通してきた身の上を語る。
  • 土地の名主らに縋られ、相談を受ける桃さん、名主宅は民家門、前畑越しの図。
  • 掛け合いに来た桃さんがただの浪人と知った郡代、名主宅へ手勢を差し向ける。その捕方が走る道、北嵯峨か。名主宅は先と同じ、西の方から人数が走ってくる。
  • 名主宅の急を桃さんとお歌に知らせに走ってくる竹、不明(砂浜に柱状節理の巌が屹立)
  • 事後、稼業を継いで二代目になると桃さんに告げるお歌、不明(磯)。江戸へ帰る渡船、冒頭と同じ。

2014/11/8

■ 大岡越前2 第6話「手鎖御用旅」2014.11.7BSP

 若手同心・片瀬が言い付かった護送任務には、手配の文吉を「判定」せよとの暗意があった。道中、馬鹿な逃げられ方をしたり、二人で人助けをしたりするうちに、心は通じ合ってゆく。
そしてお白州、阿漕な金貸しと楼主の痛いところをぴしぴしと突いてゆくお奉行であった。

ロケ地
  • 旅姿で奉行所を出立する片瀬、大覚寺明智門。岡っ引三人組が見送りに出る。帰還の際も使われる。
  • 石和へ向けて甲州街道をゆく片瀬、大堰川河川敷(河畔林と堤の間)、土手道(富士を合成)。石和代官所塀際は民家南塀際、代官所門はセット撮り。
  • 文吉を護送しての復路、トイレで逃げた文吉を追うシーンは大堰川河川敷丹波国分寺(門内で雲助にボコられていたところへ駆けつけ)。その後手当てしてやる川辺は大堰川堤法面か。
  • なお街道をゆく二人、文吉が足を止めて地蔵の供花を直すのは丹波国分寺付近、お昼を使う茶店は大堰川河川敷(堤を街道に見立て、旅人あしらい)。女児が溺れているのに出くわし助けるのは広沢池東岸
  • 金杉から出る、文吉をのせた流人船、大覚寺大沢池船着(大)。片瀬が見送る。沖をゆくその船を見送りに出るお市(伊織・千春付き)広沢池観音島
■ 大岡越前 第十部 第25話「亡霊に狙われた男」 1988.8.22TBS

 暗殺事件に加え凶賊の跋扈、一連の事件で名が浮かんできた、新興ながら評判のよい呉服屋の主には、どうにも引っかかる「過去」。根気よく追い詰めてゆき、遂に白州に引き出すが、首実検をも言い逃れられ、一時審理ストップに至るも、お奉行の例の手がとどめを刺すのだった。
ライターゆえか、かなり毛色の変わった一作。

ロケ地
  • 辰と勘太が聞き込みに行くも、橘屋とその夫人に丸め込まれてしまう内庭、不明(朱の釣殿?が目を惹く)
  • 嫁の実家・常盤屋へ融資の話のあと、信吉が乗る船、広沢池か。
  • 八丈島イメージ、空撮は現地と思われるが、波濤と巌は不明。このほかのイメージに、だるま夕日も入っている。

2014/11/7

■ 大岡越前 第十部 第24話「強請られた娘の秘密」 1988.8.15TBS

 やっと授かった子を流した女に、亭主が与えた貰い子実は、という十六年後のお話。さらって来た子と知らず育て上げた「養母」も、子の失踪以来泣き暮らしてきた実親も善人で、娘に良かれと動くが、欲深い男が割って入ってくる。そして、まんまと大金をせしめたその男が殺されるのだった。

ロケ地
  • 三次の操る船に乗る忠相、広沢池東岸付近。殺された宗七が手先に使っていた大工・七造のことが話題にのぼる。
■ 桃太郎侍 第91話「鳶が狙った鷹一羽」1978.7.9日本テレビ/東映

 桃さんの兄上の命を狙う鳶の一家、桃さんが見たところ束ねの女頭領もごくまとも。しかし調べるうち、腹黒そうな黒幕が一枚二枚と見えてくるのだった。

ロケ地
  • 桃さんの話を聞いたおせん、後見人の木曽屋へ相談に行くくだり、夜中訪ねる深川の材木商・木曽屋の寮(?)嵐山公園料亭・錦。中はセット撮り。

2014/11/6

■ 大岡越前 第十部 第23話「臆病風を吹き飛ばせ!」 1988.8.7TBS

 札差に入った凶賊に、見回り中の正吾が遭遇。一味の侍と対峙するが凄腕で、命を落としかける。以降、怖じた自分を恥じた正吾の、汚名返上ストーリー。
正吾を慰め奮い立たせる、お奉行の思いやりが泣かせるが、ほんとにカナヅチなのかは興味あるところ。

ロケ地
  • 正吾のことをお忍びのお奉行にボヤく孫さん、二人がいる茶店は仁和寺手水舎下付近に設営。観音堂の甍も映り込んでいる。
  • 落ち込み正吾が佇む川端、罧原堤下汀。しのぶが慰めにやって来て、奉行宅へ招かれていると伝言。公園の木がちらりと映り込み。
  • 自らの「恥」を晒して励ましてくれたお奉行の気遣いに発奮した正吾、早朝兵助を叩き起こして稽古をつけてもらうシーンは仁和寺九所明神本殿前。
  • 小田切を尾行し、あの夜対峙した男か否か確かめにかかる正吾、仁和寺観音堂脇からお堂正面。御室桜はすっかり葉を落としている。
  • 分け前を貰いに来て始末されかかる札差の番頭・巳之吉(引き込み役)、聖天一家のかしら・藤兵衛が待つ屋形船は広沢池東岸に舫い。ドボンのあと三次が来ていて拾い上げる。
  • 正吾がしのぶと来て別れる町角、仁和寺手水舎脇石段。このあとしのぶは水掛不動にお参り、ここで聖天一家に拉致されてしまう。
  • 一味がしのぶを人質に正吾を呼び出す谷中感応寺の竹林、北嵯峨か。正吾の立ち回りのほか、お奉行が騎馬で駆けつける。
■ ぼんくら 第4話「消えゆく隣人」2014.11.6NHK

 めんどくさいことが大嫌いな平四郎の、宗教へのスタンスが描かれてはじまる話、鉄瓶長屋での信心騒動へつなげる。
結局、「壺信心」がもとで三家族の出奔となり、若い差配は激しく落ち込み、いよいよ平四郎も事態を怪しみはじめるのだった。
長屋の持ち主の湊屋が登場してくるほか、女房をチラ見せ。

ロケ地
  • 弓之助と小平次を連れて見回りに出かける平四郎、足が遠のいていたお徳のところへ行こうという話になる町角は随心院長屋門前、東望のローアングル。
  • 鉄瓶長屋からの帰り道、信心騒動は八助だけの智恵でないと話しながら行く平四郎一行、本法寺境内。方丈・本堂間の回廊をくぐって来て、本堂脇(南側・東望)へ。回廊には人を案内してゆく僧侶を、その下の植栽は鳥居を演出して小平次が拝む稲荷に、塔が映り込む本堂脇には花売りと、細かい演出がなされている。
  • 他出の志乃が、家を出たところで屑屋と行き会う道、随心院裏塀際。お長屋へ入ってゆくその紙屑買いは、隠密回りの辻井英之介という寸法。

2014/11/5

■ 大岡越前 第十部 第22話「駕籠屋が見ていた真犯人」 1988.8.1TBS

 因業金貸し婆が殺され、証拠の揃い過ぎている男が逮捕される。目撃者がいて真犯人は容易に割れ、証拠がなくて打つ「芝居」が見どころとなる。
たしかに悪役で、死罪に処せられてもいるし、たいした乱暴者なのに、この話の宮口二朗はハイテンションでどこか可愛い。

ロケ地
  • 丑松に金をせびられた城木屋の番頭・忠兵衛、丑松を殺そうとする約束の稲荷は車折神社参道・第三鳥居まわり。夜間撮影、「頭巾の浪人」が出て介入、二人とも逃げるが町方が待ち構えているという寸法。こういうケースでは、あの顔丸出しの頭巾も意味がある。
■ 桃太郎侍 第90話「良薬は苦すぎた」1978.7.2日本テレビ/東映

 巡業先で病んだつばめを迎えに行った桃さん、善光寺参り帰りの与之助とも合流し、三人旅は上州路。松井田宿手前で、腹イタの与之さんに妙薬を呉れる女あり、恩を感じ彼女の経営する宿に泊まる一行だが、その店は悪人に目をつけられ営業もままならず閑古鳥が鳴いているのだった。

ロケ地
  • 今日は松井田か板鼻泊まりと二人に話す桃さん、一行が行く街道の坂道、大内・亀岡道。与之助が腹痛を起こし、通りかかったお文が薬と水を呉れる段は辻堂周辺で・各種アングルあり。
  • 玉川一座の上がりと、自分の貯めた金を合わせ佐渡屋へ借金を返しに行った、泉屋の客引きの老爺・和平が死体で見つかる水辺、広沢池東岸汀。駆けつける桃さんたちは土手、いつもと少し違うニュアンスで撮ってある。
  • 事後、泉屋夫婦に見送られ発つ一行、大内辻堂(八木道から来て角を曲がり南へ)。このあと一行は亀岡道坂道へ(裸地になった切り通しが見える)

2014/11/4

■ 桃太郎侍 第89話「家出した放蕩おやじ」1978.6.25日本テレビ/東映

 堅物の若旦那に嫁いできた女は曲者、放蕩が過ぎて親のくせに勘当をくった大旦那は、その経験から匂いを嗅ぎつけていた。
殿山泰司のダミ声でやる乞食が傑作。

ロケ地
  • 釣りの態で「御前」とツナギをとる鳴海屋(「新婦」の父)広沢池東岸(二人はあしらいものの桟橋上に、汀の葦は枯れている)。与之さんが走ってきて、棒で水を掻き回して邪魔、このあと「御前」を尾行する運び(御前宅はセット、大番頭の小笠原)
  • 喜平の墓、金戒光明寺墓地(勢至院裏手付近傾斜地、三門の頂部が映り込んでいる)。お参りを済ませ坂をおりてくる桃さんとつばめ、同墓地文殊塔下石段(理想の嫁について問われるまま喋り、つばめのご機嫌を大いに損じる)

2014/11/3

■ 桃太郎侍 第88話「コロリと八ッ手と鬼の面」1978.6.18日本テレビ/東映

 コレラが大流行、養生所でも薬が払底し、桃さんのところへ借りに来る始末。しかし備前守は三千両を投じて手配済み、どこかに消えたブツは果たして悪党の私腹を肥やしていた。

ロケ地
  • 養生所医師頭・統道が暗殺される夜道、広隆寺東塀際。
  • 統道の娘・綾とともに予防と啓蒙に奔走する桃さん、消毒用の石灰を方々に撒いての帰り、大八を曳いて行く道は大覚寺放生池堤〜五社明神本殿前(ここで襲撃を受ける)
  • 桃さんファミリーも加わり石灰撒き作業、みんなでお昼をつかう水辺は大覚寺大沢池畔。
  • 統道の後釜に座った医師・玄以が出入りする怪しの薬種問屋・百種堂、向島の寮に船で出入りのシーンは嵐山公園中州掘割、寮の入口は中州の料亭と思われる。

2014/11/2

■ 桃太郎侍 第87話「鶴が啼く岸辺」1978.6.11日本テレビ/東映

 その健気さに見たみんなが優しい気持ちになる、奉公のため田舎から出てきたばかりの娘・おつる。しかし穏やかな日々は凶賊の出現により突然断ち切られ、思いもかけぬ転変がおつるを翻弄するのだった。

ロケ地
  • 子守仕事中のおつるに声をかける桃さん、大覚寺大沢池(前景に菖蒲配置/北東畔、大沢池堤が映り込んでいる)
  • 凶賊に入られ皆殺しに遭ったお店からただ一人消えた下働きの女を見つけ捕える文七、それを横取りしていった火盗改与力が、「芝居」を解きその女と笑いあうひとけの無い道、広隆寺東塀際(木あり)
  • お使い中のおつるに声をかけ、同じ渡し船に乗るよう勧める桃さん、大覚寺大沢池。おつるが歩いていたのは大沢池堤。桃さん・つばめ・仁兵ヱは浅草へ帰る途中、おつるは蔵前へ行く途中。北西畔から見たロングの絵もあり、並木のシンメトリが美しい。
  • 貴三郎が盗金を火盗改与力・室田に渡す竹林、北嵯峨か(斜面、林床は明るい)
  • おつるを連れて逃げる貴三郎を追い、殴り倒す桃さん、大覚寺大沢池北辺並木付近。おつるは桃さんに取り縋り、貴三郎を逃がす。
  • 黒幕の御側衆・三田村邸イメージ、大覚寺大門(夜仕立て、灯りあしらい)
  • 事後、岡場所から助け出されたおつるが啜り泣く水辺、大覚寺天神島。まだ呪縛から覚めておらず、貴三郎は悪くないと、慰めにやって来た桃さんの胸を叩く。池側から、鳥居越しに祠を望むアングルも出てきて、前景に菖蒲。

2014/11/1

■ 大岡越前 第十部 第21話「狙われた赤ん坊」 1988.7.18TBS

 さる旗本のお家騒動、当主に毒を飼い、跡継ぎの赤子を亡き者にせんとはかる御舎弟。若君を連れて逃げた女たちが町方に助けられ、事は忠相の知るところとなる。
お奉行、かなり突っ込んで介入、白州でばっくれる悪党には勧進帳も使ってみせる。

ロケ地
  • 旗本・三田村邸、大覚寺大門。殺された腰元の件で孫さんが聴取に行くも門前払いの段では、大門前を使い移動壁も持ってきてある。舎弟・左近が側用人の十内を叱責するシーンは御影堂前付近の境内。
  • 十内が思い余って忠相を訪ねてゆくくだり、帰り道を襲われる竹林は北嵯峨か。
  • 駕籠で外出した左近をつける同心たち、大覚寺参道石橋〜門前。このとき大門は映らず。行き先は根岸の湊屋寮、根岸イメージに大沢池ロング。
  • 当主の友人から差し向けられた医師とその助手いう触れ込みで三田村邸へ入る伊織と忠相、追い返されかける玄関前のシーンは大覚寺式台玄関。帰りの二人は参道石橋を北に渡り参道を西へ(大門映らず)
■ 大岡越前2 第5話「名裁き餅騒動」2014.10.31BSP

 お忍びの上様がキューピッドとなった恋人たちは、半年後店を持つに至るが、繁盛が仇となりトラブルが持ち上がる。
幾世餅のブランドをめぐり、譲らぬ双方の心奥を見透かし痛いところを突く大岡裁き、お白州には「紺屋高尾」まで登場する。

ロケ地
  • 陰供をまいてご満悦の上様、伸びをする橋は中ノ島橋。橋上手中州岸に与吉が座っていて、ぶつくさぼやきつつ幾世餅を食らう。その後橋から身投げしようとした与吉を止める。
  • 与吉が恋しく思う娘・おみよを連れて来てやる上様、梅宮大社楼門、舞殿脇。ここは後段にも登場。
  • 辰と子吉が下総・臼井へ向かう道、不明(松並木)。印旛沼、内湖か(広い水面、生えかけ?の葦原にはオオバンの群れ)。三好屋の元番頭・嘉助宅もロケか。
  • 片瀬が幾世を訪ねてゆくシーン、染糸を洗う小川は上賀茂神社ならの小川
  • 三好屋の訴状により開かれるお白州のくだり、南町奉行所門に大覚寺明智門

←2014/102014/12→

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪表紙テキスト版 ・ロケ地一覧 ・時代劇の風景トップ
・このサイトについて ・サイトトップ