時代劇拝見日記
2014年12月

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2014/12/31

■ 桃太郎侍 第119話「女宿無し恋の雨」1979.1.28日本テレビ/東映

 強盗をはたらいているところを桃さんに見つかり、さんざん懲らされた娘は改心し、桃さんにほのかな恋心を抱く。しかし、手下の青年二人を含め「遅かった」哀話。親に棄てられたことがトラウマとなり、誰とも結婚しない・けして母にならないと呟いていた娘悲し。

ロケ地
  • 町方が取り逃がしたおふね、桃さんに匕首を突きつけ脅す渡し船は罧原堤下汀から出る。堤法面を捕方が駆け下りてくる。
  • 桃さんを脅すつもりが、鈴ヶ森刑場が怖くて縋ってしまうおふね、下鴨神社糺の森に梟首台など演出。
  • おふねを番所へ突き出すと言いつつスルー、説教して放してやる桃さん、下鴨神社河合社前。三井社の玉垣が映り込んでいる。
  • 近松にかぶれ、「忠兵衛さま」とか喚いて嘆息するすずめ、嵐山公園中州岸(流れが背景、円窓越しの絵に作ってある)
  • あの侍(桃)さえ出てこなければとボヤく与三郎、不明(草深い石仏の傍ら)。捨吉がこれで良かったと言い、おふねも実は気が進まなかったと言い野仏を拝む。
  • 御数奇屋坊主邸、不明(古い東映作品で頻出の、瀟洒な細竹編の門口)
  • 今度の相手は悪どい御数奇屋坊主とおふねに話す与三郎、嵐山公園中州岸(川から見上げ)。ここでおふねは、中ノ島橋下河原を桃さんたち(おみよとすずめ)が来るのを見かける運び、画面は切り替え。桃さんたちは水路の梯子をのぼって右岸堤へ、桜並木のところでおふねが追いつく。橋も映り込んでいる。桃さんが薬草摘みの野原は中州下手河原、おふねが身の上話をするのは汀、事後のラストシーン桃さんが笹舟を流すのも同所。
  • 田之助が桃さんに御数奇屋坊主のことを報告しているのを漏れ聞いたおふね、やめさせなければとみちのく屋を飛び出したあと佇む川べり、中ノ島橋下背割上。幼い三人が肩寄せ合い食い物をむさぼった回想シーンが入る。後段、襲われて逃げてきた与三郎がおふうのもとへ駆けてくる際にも使われている。
  • 麻田藩の家老が御数奇屋坊主に金を渡す屋形船、嵐峡か。与三郎たちが金を強奪。
  • 強盗に遭ったことを報告に行く御数奇屋坊主、相国寺大光明寺南路地〜門。側用人・朝倉邸。田之助が尾行。

2014/12/30

■ 桃太郎侍 第118話「江戸っ子娘に春が来た」1979.1.21日本テレビ/東映

 グレた兄貴に手を焼きながら働く、健気な妹を放っておけない桃さんは、弁済の金も都合してやり親身になるが、ごろんぼには通じない。そのうち、馬鹿兄貴はとんでもない向きに引っかかり、あわや刑場の露と消えるところ、再び桃さんに助けられるのだった。
志賀勝の強面なくして成り立たぬ筋立て、泣くやら凄むやら、いろんな表情が見もの。

ロケ地
  • 夜釣り帰りの桃さんと仁兵ヱ、早朝から蜆とりの娘・おはるを見て声をかける橋、上賀茂神社神事橋。おはるはならの小川に入ってすなどる。
  • 借金のカタに女郎屋に売られてしまったおはるを引き取り連れ帰る桃さん、途中、おはるは仁和寺九所明神拝殿の玉垣に縋って泣く。
  • 春雨小僧の手下・吉次が権九郎を呼び出す、谷中の塔の下、仁和寺五重塔。気付いた桃さんたちが駆けつけるが姿なく、権九郎と吉次は近くの茂みに隠れている。
  • 権九郎そっくりの盗賊・春雨小僧の死体が見つかる、浄真寺鐘楼裏、仁和寺鐘楼(袴が赤くない)

2014/12/29

■ 桃太郎侍 第117話「男も惚れる千両役者」1979.1.14日本テレビ/東映

 兄上に頼まれ、当代の人気役者とかかわる桃さん、嵐徳之助には秘められた出自。父子再会に影を落とす一味は、公金横領を調査中の大目付を封じようとしていた。

ロケ地
  • 兄上に呼ばれ、庭で会う桃さん、不明(池泉畔、池の奥は築山で大刈込や変わった形の石灯籠あり。建物も映っているが建具はガラス戸、青龍苑か)
  • 「桃太郎侍」に危地から救われ逃げのびた徳之助と父・大目付、誤解を解き手を握り合う川べりは上賀茂神社ならの小川畔。

2014/12/28

■ 桃太郎侍 第116話「雪に舞い散る母子唄」1979.1.7日本テレビ/東映

 七年も引き裂かれていた母と子、やっと会えた喜びはすぐ血に塗れる。身寄りの無い少年たちを使嗾し、塵芥の如く始末した強欲な旗本を、桃さんが捨て置くはずもなかった。
薄倖の母が身を寄せていた、小さな岡場所がいい味。

ロケ地
  • お店者を夜道に襲う幸太郎、広隆寺東塀際(境外)
  • 風花屋のお豊が桃さんを誘いやって来る河原、嵐山公園中州下手河原。お豊は、亡き亭主と、行き方知れずの息子に擬した人形を流す。
  • 侍に使嗾され、千両箱を積んだ船を襲う幸太郎たち、広沢池か罧原堤か、夜の汀。
  • 始末されるところ一人逃れた幸太郎、母のいる岡場所へ行き母と逃げるも追いつかれ斬殺される夜のお堂、大覚寺護摩堂
  • 事後、お豊と幸太郎の塚に香華を手向けて去る桃さん、嵐山公園中州舳先(下流側)

2014/12/27

■ 大岡越前 第十二部 第7話「妖女が嗤う世継ぎの謎」 1991.11.25TBS

 館林藩で起こる、後継をめぐる騒動は、天一坊もどき。伊賀亮のポジションにいる怖いおばさんなどちょっと不消化ぎみだが、焼死したと思われた忠相に評定所で裁かれる展開は面白い。

ロケ地
  • 将軍の内意を受けた忠相と伊織が、越谷まで行く船に乗り込む川端、嵐峡。船頭は半次。
  • 筧が怪我をおして行く街道、北嵯峨農地畦道。館林城下手前の設定。
  • 館林のお城イメージ、姫路城のパーツか。
  • 若様になりおおせている丁太が、若様の養母だったおばばを突き落とした足尾青砥谷(字は適当)保津峡落合落下岩
  • 筧に追いつく喬之助、保津峡落合落下岩・坂下から見上げの構図。喬之助が肩を貸してやり坂を下ってゆくと、里人の茂作に会い「丁太の悪事」を聞かされる。
  • 月笙と会った帰り、若君と引き合わされる御籠堂には自分一人で行くと伊織に告げる忠相、仁和寺金堂下坂(九所明神寄りの地道)。林間にお柳が来ていてアイコンタクト。
  • 筧らが茂平を証人にするため早駕籠で江戸へ向かう街道、北嵯峨農地畦道。

2014/12/26

■ 大岡越前 第十二部 第6話「能面の女が雇った刺客」 1991.11.18TBS

 新メンバー・詮議方与力の片平、たった一言で皆に紹介されて終わりの登場となるが、役回りは渋い。
お話は、抜け荷をはたらく悪党どもに夫を謀殺された未亡人が、大岡越前が仇と思い込まされ、町で見かけた「凄腕浪人の片平」を雇い入れる奇談。一味の探索は、五年前に村上の源さんが手がけていて、もはや虫食いと成り果てた署名入り文書が役立つという、泣かせる逸話を入れてある。

ロケ地
  • 掌に異国の物品を握り締めた船子の土左衛門が見つかる川端、嵐峡。南町同心たちが道を上流側へどっと走ってゆき、その下の河原で赤垣が釣りをしながら居眠りこいている図。検分は汀で。
  • 晴れて帰参が叶い、岸和田へ帰ってゆく柳田未亡人の琴路と一子、見送られつつ渡船に乗り込む船着は嵐峡。先と違い、導入は対岸から・嵐亭の生垣を望む構図で。

2014/12/25

■ 大岡越前 第十二部 第5話「瞼の父は盗っ人だった」 1991.11.11TBS

 丁の目の半次レギュラー入り回、三次を頼って来た半次だが、捨てた女房も三次も死んでいて、落ち着き先も定まらぬまま、凶賊の一味に引き入れられかけてしまう。しかし、奇縁も重なりお奉行の知るところとなり、父に反発していたお鈴にもとりなして貰えるのだった。

ロケ地
  • 神社へお参りしている半次に接触するお柳、今宮神社稲荷社。お柳の背景に絵馬堂脇坂が来ている。
  • 神田明神へ半次を呼び出すお柳のくだり、赤垣に追われた半次が走りこむ門は今宮神社東門、お柳は石橋で待っていて、会わせたい人がと茶店を指すと、門前茶屋に忠相と孫さんという次第。

2014/12/24

■ 大岡越前 第十二部 第4話「毒の匂いのする女」 1991.11.4TBS

 貞淑な若妻と見えた美女は身の裡に夜叉を飼い、いま二つ目の復讐劇を終えようとしていた。
遅効性の毒と見抜いた忠相、志保さんをトリックに使う。

ロケ地
  • 孫さんが桂庵へ入るのを見たお絹、玄海屋に報告に行く料亭(当人はグルの重職と密談中)、嵐山公園中州料亭・。見返りの図の水辺は桂川か。
  • 志保が淡路屋に詰めることになったと、儀十(玄海屋の手下のヤクザ)に報告するお絹、大覚寺五社明神祠脇。お柳が見張っているが、「茶店の窓越しに見た図」も出る。設定は神社、茶店を仕立ててある。

2014/12/23

■ 大岡越前 第十二部 第3話「悪に溺れた凄腕同心」 1991.10.28TBS

 乱暴極まりない北の同心が「やむなく斬った」ならず者は阿片中毒、もちろん訳あり。起こりの理由を聞けば哀れな、阿片窟を牛耳る悪党どもに取り込まれた同心は、忠相に全てを吐き出して逝く。

ロケ地
  • 田島同心の手柄のひとつ・凶賊退治について、怪しい点を聞き込んできた孫さん、お奉行に報告の茶店は金戒光明寺鐘楼脇に設営。長安院や坂がちらりと映り込む。
  • 孫さんをお長屋から連れ出し、自分を嗅ぎ回っている件について突っかかる田島、吉田神社竹中稲荷参道重ね鳥居下。鳥居の朱と緑がいつになく鮮やか。

2014/12/22

■ 桃太郎侍 第115話「つっぱりすぎた欲の皮」1978.12.24日本テレビ/東映

 大福講なるネズミ講が大はやり、虎の子をはたくばかりか借金も作る。案の定一月後に夢は消え、返済に青ざめる結果に。詐欺師の前歴を知っていた爺さまが殺されるにおよび、桃さんの怒りは爆発する。

ロケ地
  • 馴染みの釣り宿から船を出す桃さん、娘船頭のお弓が操る船は広沢池東岸寄りに浮かぶ。萱葺ちらり。
  • お弓の恋人が講の借金のため入水しかける水辺、広沢池西岸か。
  • 祖父の死後、恋人を船頭にすべく鍛えるお弓、広沢池東岸。桃さんが通りかかり笑う。

2014/12/20

■ 大岡越前 第十二部 第2話「無慈悲裁いた怒りの白洲」 1991.10.21TBS

 高熱を発し苦しむ子のため、親の形見を質入し金を作る母。血の出るようなその金を掏る男、また必死の懇願にもかかわらず診てくれぬ医師。幼い娘の無惨な死が、奇しき運命の車を回す。

ロケなしセット撮り

■ 桃太郎侍 第114話「タヌ助かかった恋の罠」1978.12.17日本テレビ/東映

 亡き女房を思い続けていた田之助に春と思いきや、水茶屋の女は情夫に操られ誑し込みにかかっていた。しかし純情は女を揺り動かしており、そのことが再びの悲劇を出来させてしまうのだった。

ロケ地
  • おなつの情夫の「野狐小僧」(有川博)が侍(出水憲司、寺社奉行青柳出羽守の家来)とツナギをとる屋形船、広沢池東岸葦原に舫い。はじめは夜間撮影、口入屋に押し込むが町方と桃さんに追われ危機一髪のところを逃げ込み。後段は昼間、次に狙う的を指示されるくだり。
  • 「野狐小僧」にうまうまと連れ出された田之助、当て落とされ駕籠に込められる町角は相国寺湯屋前。情夫を怪しんだおなつがつけてきている。
  • 駕籠が過ぎてゆく町角、大覚寺天神島祠前。尾行していたおなつは、ここで遊ぶ子らに桃さんへのお使いを依頼。
  • 駕籠が前に据えられる下谷金杉の尼寺・恵泉院、相国寺光源院門前、夜間撮影。「野狐小僧」はくぐり戸から入ってゆく。

2014/12/19

■ 大岡越前 第十二部 第1話 1991.10.14TBS

 三次の死に皆沈んでいるなかで、新婚カップルがいちゃついているのはフラグ。というわけで、忠相は配下を二人も失うことになるのだが、その因を作る悪役陣は豪華に揃えられている。
珍しい、忠相のマジ斬りが見られる点でも、特別な回。

ロケ地
  • 三次の墓に参る忠相と伊織、金戒光明寺本堂裏手墓地。画面では五輪塔の空輪が欠けているが、今はある。

2014/12/18

■ 大岡越前 第十一部 第26話「めでためでたの大岡裁き」 1990.10.15TBS

 思い立ったら突っ走る、猪のような兵助の恋の成就を描く話に、捕物をからませる。
手駒を逸した抜け荷一味は、情勢を覆すため雪絵奥さまを誘拐するが、その場にいた千鶴もともにさらわれてしまうのだった。

ロケ地
  • 河原に寝転んで物思う兵助を見て案じる岡っ引たち、兵助がいるのは罧原堤下河原。夏羽のユリカモメが川面を飛んでゆく。
  • 隠密回り(船乗りに変装)と酌婦が追い詰められ殺される夜の川端、広沢池観音島(石積際、池の中)。片付いたと報告を受ける富田屋は石橋上に。殺された二人が見つかる川端は、罧原堤下汀。
  • 忠相が襲われる夜の林、北嵯峨か。このとき、忠相に小柄を投げ返されて由美負傷。
  • 雪絵奥さまが千鶴の気持ちを聞くためおはなを供に赴く寺、金戒光明寺。拉致は本堂前。現場を調べに来たお京が、鐘楼裏の石垣から身を乗り出し、この突き当たりは堀と呟き「船だ」と発言、そのあと出る屋形船の絵は大覚寺大沢池
  • 雪絵の方は伊織に任せ、抜け荷摘発に向かう忠相、弥生橋での取引は広沢池東岸
■ ぼんくら 第10話「さよなら鉄瓶長屋」2014.12.18NHK

 仁平が牢で喚いている間、平四郎はついに湊屋と会う。平四郎たちが推察した事情は、一人の消息を除き正鵠を射ていた。
そして来る、最後の一人が鉄瓶長屋を離れる日。お徳は、ふいに現れた奇妙な女の物言いにかちんと来て、手ひどく追っ払う。お徳の捨て台詞に呼応したか官九郎、因果を作った男どもを懲らしに飛んでゆくのであった。

ロケ地
  • 湊屋の招きで平四郎が乗り込む屋形船、大覚寺大沢池。湊屋が乗り込む際には、船着(小)が使われる。夜間撮影。船内部の描写はセット撮り。

2014/12/17

■ 大岡越前 第十一部 第25話「渡る世間に鬼はない」 1990.10.8TBS

 同心たちの間でも有名な、「名うてのワル」婆さんのため芝居を打ってやる話。しかし婆さんが拾った宝玉が抜け荷の品で、倅夫婦は悪者に拉致されてしまう。
おかやの倅から来る文をいつも読んでやっているのが大奥様で、のほほんとした妙な間が面白い。

ロケ地
  • 権太らが、ブツを持ち出した船乗りを始末する夜の新川、嵐峡船着き。酔っ払ったおかやは、嵐亭前をふらふらと来て、権太らが去ったあと宝玉を拾う。土左衛門の検分は昼間。
  • おかやを大店の隠居の後添えに偽装するため、妙が知人に借りた向島の寮、中山邸通用門。辰が倅夫婦を案内してくる際には、参道も使用。
  • 倅夫婦がお参りに出かける浅草寺、北野天満宮本殿まわりに露店設営・派手な破風なども映し出される。千鶴と千夏がお女中に扮して付いているが、長崎屋の人数が出て拉致。
  • 宝玉を持って来いと指定される、回向院ヶ原(小塚原のことか)酵素河川敷。夜間撮影。

2014/12/16

■ 大岡越前 第十一部 第24話「非道裁いた怒りの白洲」 1990.10.1TBS

 女衒とつるみ患者を食い物にする悪逆非道の医師は、なかなか尻尾をつかませない。しかし、身内をも啖う貪欲さが、己が身をあやうくするのだった。
見所は、やはりお白州での、血を吐くような「動機の告白」。

ロケ地
  • 身投げ老婆を見つけ阻止する兵助たち、罧原堤下汀。このあと、かんかんに怒って悪徳医師のもとへ走ってゆく土手も付近か。
  • 浩庵と兄と姪を乗せて吉原へ向かう駕籠、土手は嵐山公園川岸・中ノ島橋下手右岸。
  • 女衒の寅吉が、浩庵の嫂を始末しに行く夜の洲崎、広沢池観音島
■ 桃太郎侍 第113話「つばめに届いた紙風船」1978.12.10日本テレビ/東映

 遊び人の若旦那に岡惚れされてしまうつばめ、激ニブの桃さんのせいで泣く場面もあるが、基本どたばた。商人たちに冥加金を強要し、出さないと荒事におよぶ悪党も出るが、お決まりで出ているだけで、ほぼ付けたり。最後は親子の立場が入れ替わる、笑い話。

ロケ地
  • 釣りの桃さんに弁当を持ってくるつばめ、桂川河川敷か(汀は礫)。流れてきた「助けて」メッセージ入りの紙風船の出所を捜すくだり、嵐山公園中州周辺。放蕩者の若旦那が監禁されている播磨屋の蔵は中州対岸・嵐山上河原町の建物、蔵の下は湛水域。桃さんたちは、中州南岸・料亭裏付近の犬走りに立ち、蔵を見る構図。蔵の中から掘割を見る絵もある。
  • つばめに求愛するも手ひどくはねつけられ、世を儚み入水する若旦那、嵐山公園中州付近浅瀬。
  • 油問屋衆の駕籠が付けられる塀際、相国寺境内か(塔頭の通用門ぽい感じ)。中に闇の公方がいて、冥加金を徴収。
  • 播磨屋に同調し冥加金を拒否した油問屋が、一家で身を隠す途中惨殺される道、下鴨神社参道

2014/12/15

■ 桃太郎侍 第112話「紅い花散る地獄旅」1978.12.3日本テレビ/東映

 何やら深刻な事情を抱えていそうな武家娘と関わる桃さん、お家騒動が持ち上がっている彼女の国へ。道中、数多の刺客に襲われるが、からくも倒した男の一人は、彼女の父・城代腹心の配下なのだった。

ロケ地
  • 長屋へ入った間抜けな泥棒(小島三児)から聞いた骸を確かめに船小屋へ行く桃さん、広沢池東岸汀に設営。先に浜路(松原智恵子)が来ていて、桃さん犯人扱いで刃を向けられる。上野・奥平藩城代家老の娘という設定。
  • 浜路を送ってゆく夜道で刺客が出る町角、大覚寺五社明神
  • 上野をさして街道をゆく桃さんと浜路、大内辻堂付近か(平地)。道隈の地蔵堂でお昼をつかう田之助は大内辻堂脇、演出されている道標には日光街道・中仙道分岐の表記、祠の裏を通ってゆく侍の一団は八木道へ、こっちが日光街道方面らしい。
  • 川辺で休む桃さんと浜路、保津峡落合河口汀。ここへ落石、直後に中華刺客男女三人の襲撃。やり過ごして逃げる山中の林間、および田之助と合流する街道は不明(切り通しの林道、雑木も多いので谷山林道ではなさそう)
  • 中華刺客の女が目付役・浅井に失敗を報告する山道は大内・亀岡道の坂。
  • 鴻巣?泊まりのあと、山道をゆく桃さんと浜路、不明(中仙道の道標が細工されていて山へ迷い込み)。行き暮れて灯りの漏れる家に宿を求めるシーン、崖下の家は酵素か。
  • 事後、田之助と帰り道の桃さん、大内亀岡道〜辻堂付近。桃さんが見遣る来し方、ここへ浜路落飾の絵が挿入される。

2014/12/13

■ 大岡越前 第十一部 第23話「昔馴染は盗賊一味」 1990.9.24TBS

 お柳は、出先で昔馴染みにばったり出会う。その小父さんは、捕方からお柳を隠し助けて、足を洗うよう諌めてくれた恩人。しかし小父さんの茶店は、凶賊の盗人宿なのだった。
板挟みになって苦しむお柳というのもあるが、お奉行の気配りは行き届いており、小父さんを助けたいという願いもちゃんと叶う。

ロケ地
  • 不知火一味に口封じされた男が土左衛門で見つかる川、中ノ島橋下手河川敷。男は汐見橋から投棄されたもので、たまたま橋上を配達中のお松が通り、一味は顔を見られたと思い込む。
  • お柳がお御籤を引く「神社」、金戒光明寺禅院下祠。その帰り、彦造に呼び止められる坂は同じく黒谷の茶所下坂、茶所が彦造のやっている茶店に仕立ててある。お柳発言では「だいごいん」、浅草黒船町の大護院か。ここはこのあとも何度も出てきて、彦造がお柳と内緒話をする際には鐘楼も使われている。
  • 一味に狙われるお松、看板を落とされて肩を打ち養生所へ行く途中、今度は樽を満載した荷駄が降ってくる坂、法輪寺参道石段。お奉行と三次が出て防ぐ。
  • 彦造のため「仲間に入る」お柳、彦造の操る船でおかしらの屋形船へ行くシーン、船着きは嵐峡。二人を、一の乾分の政吉が木の陰から凝視している。

2014/12/12

■ 大岡越前 第十一部 第22話「贋金を掏った女」 1990.9.17TBS

 娘掏摸が盗った財布に贋小判、彼女は「一味」に狙われることとなるが、むかし彼女と母を捨てた父がからんでくる人情話。
よくあるネタだが、娘掏摸が千夏に瓜二つという設定を入れて、味をつけてある。

ロケ地
  • 娘掏摸・お小夜が出没する浅草の雑踏、北野天満宮本殿裏手と周辺。露天を賑やかに演出してある。何度も出てきて、ラストシーンには忠相と孫さん述懐しつつのそぞろ歩きもある。
  • 浅草イメージ、東寺外観。南大門越しに塔を望む図。北野の絵につなげる。
  • お小夜が盗金を隠していた祠、広沢池西岸の大柳の根方。怪我をしたお小夜の代わりに、乾分の捨吉が案内してくる。
■ 桃太郎侍 第111話「戻った記憶が呼んだ鬼」1978.11.26日本テレビ/東映

 お化け長屋に、記憶喪失の女が転がり込む。皆して身元を求めるが、出てきたのは何やらヤバい筋。彼女と恋人が巻き込まれていたはかりごとをサクっと平らげた桃さん、江戸を出る二人を見送るのだった。

ロケ地
  • 記憶喪失の女を連れて川へ行ってみる桃さん、中ノ島橋上手背割(堰上手に船舫い、気がつくとここにいたと女が言う。中ノ島橋の欄干越しに見下ろしの構図)。あたりを見て回るシーンに中州も。
  • 手がかりが見つからないため、女をバイの田之助の横に立たせて「この人知ってたら名乗り出て」と大書し諸人に見せる「市」、今宮神社境内に露店あしらい。無遠慮に見られて恥じた女が逃げ出し、桃さんに縋るシーンは若宮社拝殿脇、つばめが見かけてかんかんに怒る。
  • 恋人・弥吉が現れ、二人ともヤクザや侍に拉致されかかった夜、みちのく屋をそっと抜け出す、記憶が戻ったお葉、気付いて泊り込んでいた桃さんが尾行する朝靄の林は下鴨神社糺の森
  • お葉の長屋から帰る桃さんを追ってきて、なぜ大八親分に嘘をついたか問い、次いで弥吉を助けてと縋るお葉、下鴨神社泉川畔。
  • お葉の回想、江戸払いになった弥吉が待っている林へ連れて行ってくれた弥吉の幼馴染み、下鴨神社糺の森。ヤクザが現れ幼馴染みの青年は斬られ二人は逃げるものの、お葉が欄干で頭を打ってしまった橋は中ノ島橋(死んだと思い船に棄てたと桃さんの推察)
  • お葉を連れた桃さんに襲い掛かる浪人ども、下鴨神社参道。瀬見の小川から見上げのアングルもあり、泉川の向こうの石柵もちらちら映っている。
  • お葉がたばかられて呼び出され拉致される大杉神社、相国寺弁天社
  • 二人を連れ去ったヤクザの手がかりを求めて市中を聞きまわる桃さんたち、つばめのシーンは今宮神社石橋〜境内(露店あしらい)。桃さんのシーンは中ノ島橋上、田之さんや大八親分のはセット撮り。
  • ヤクザが見かけられたという厩橋界隈へ行ってみる大八親分、相国寺大通院(南望、後から駆けつけた桃さんは林光院の方から来る。大通院には「井原」と表札が掛かっている)。桃さんが蔵を見上げて何かに気付くシーン、蔵は大通院境内のそれ。
  • 大八親分の目こぼしで、早暁江戸を出てゆく弥吉とお葉、下鴨神社参道(靄)。桃さんとつばめが見送り。

2014/12/11

■ ぼんくら 第9話「土の中で眠る女」2014.12.11NHK

 牢屋敷にいた巫女・ふぶきの証言から、長屋の床下を掘ることに。さんざん掘っても駄目で、やっとかけらが見つかったところで、妄執の鬼が現れて勝ち誇るが、それが彼の弔い歌となる。

ロケ地
  • おくめを大八に乗せて千駄ヶ谷の医者のところへ運んでゆく佐吉とお徳、途中の道は大覚寺大沢池堤
■ 大岡越前 第十一部 第21話「奉行の母は大べら棒」 1990.9.10TBS

 柳原の大岡家で雨が漏り、直すはずだった大工が大家に道具箱とられて、という例のやつ。但し、忠高は亡くなっているので、因業大家と事を構えるのは奉行の御母堂、亡き夫ならこうした筈と大家をポカリ、果てはお白州に引き出される始末。いつもは見られない、忠相の困り顔や途惑った表情なども楽しい。

ロケ地
  • 大奥様に済まないと、多吉が入水しようとする夜の橋、中ノ島橋。お忍びの忠相が石をぶつけて阻止、話を聞き、自分が大岡の倅と告げる。

2014/12/10

■ 大岡越前 第十一部 第20話「見合いの相手は殺人鬼」 1990.9.3TBS

 おはなに玉の輿の縁談が降ってくるが、ふだんああいう家に仕えているせいか、小娘ながら人を見る目は確かだったという奇譚。ファミリーの面々は、縁談が成るか否かを賭けたりしているが、みんなちゃんと心配しているのだった。

ロケ地
  • おはなと父・仁平が田島屋を訪ねてゆくくだり、木場イメージの角乗りしている貯木場は「本物」か。材木置場は、例の斉宮神社脇にあったアレと思われる。店はセット撮り。
  • 田島屋から帰ってきたおはなをつかまえ、首尾を聞き出そうとする辰三と勘太、大覚寺華供養塔基壇石段。石段と、モニュメント下部が映っている。
  • 凶賊を追っていた天満奉行所同心・堀田の死体が見つかったと知り、駆けつける同心たち、大覚寺参道石橋を渡り南へ走ってくる。検分は「木場」設定の材木置場。
  • おはなが佐助とデートのくだり、おはながお参りするお堂は大覚寺大日堂。その後二人が語り合う水辺は大覚寺放生池畔。ここへ同心たちが来合わせ、佐助が喘息持ちなことを知るシーンが出てくる。
  • 疑われ、カマをかけられたことに気づいた佐助、買い付けと主を騙し大金を懐に高飛びのくだり、かつての盗金を取り出す、内藤新宿の閻魔堂は鳥居本八幡宮本殿脇石積み。その後、すっとぼけて証人要請に現れた兵助と出くわす甲州街道起点は、鳥居本八幡宮脇の小柴垣道か。
■ 桃太郎侍 第110話「惚れて笑って喧嘩して」1978.11.19日本テレビ/東映

 江戸じゅうの芸人を取り込んで大儲けをはかる悪党あり、役人とつるみやりたいほうだい。長屋に越してきた噺家や、玉川一座の難儀を見かねて桃さんたちが動くが、お上の威光を振りかざされ無駄働きに。師匠が凶刃に斃れて、「許さん」発動。最後は、噺家と師匠の娘の痴話喧嘩で締める。

ロケ地
  • 大受けした掛け持ち興行を潰されたあと、喜楽師匠が青空興行をぶつ回向院境内、大覚寺護摩堂。師匠と茶楽は縁先に、わんさと聴衆が詰め掛ける寸法。
  • 帰り道、ヤクザが師匠を刺す「土手」は大覚寺放生池堤。土手も池にも草ぼうぼう。

2014/12/9

■ 大岡越前 第十一部 第19話「目撃者は名乗れぬ女」 1990.8.27TBS

 馬鹿旦那の固執が引き起こした夜鷹殺し、同業の女が現場を見ていたのだが、彼女は内緒で出ている人妻。人道に加え、冤罪で捕らわれた人は恩人の連れ合い、悩んだ末に女は覚悟を決めるのだった。

ロケ地
  • 常盤津のお遊が殴り倒され、それを見てしまった夜鷹が殺される柳原土手、羽束師堤。以降も検分や聞き込み等で何度も出て、昼夜両方のロケ。
  • 寿亭へ行き、清次郎の看板がはずされ、相方のお遊が肩を落として去るのを見たお春、落ち込んで佇む水辺は広沢池西岸湿地。彼女を始末に儀平と浪人たちが現れるが、忠相が出て阻止。次いで伊織が現れて忠相の身分を明かす。
■ 桃太郎侍 第109話「笛吹き若様町人志願」1978.11.12日本テレビ/東映

 桃さんとつばめが夜の森で拾った宿無し侍、大いに訳あり。一時は玉川一座に身を寄せ、すずめが彼にたいそう熱を上げたりするが、王子さまは元の場所へ帰ってゆく。

ロケ地
  • 目黒不動へ参詣帰りの桃さんとつばめ、茶店はしごで遅くなり日暮れて通りかかる天神の森、下鴨神社糺の森。はじめ梟の鳴き声、ついで優美な笛の音が聞こえてくる。つばめは狸と思い込み、笛を吹く若侍に剣突を食わせたりする。
  • 侍たちに追われる百姓二人、通りかかった桃さんに助けを求める町角は仁和寺水場周辺〜観音堂脇。
  • 仁兵ヱのぼやきにいたたまれず一座を出た若侍(この時点では町人に作り)、子犬を拾う夕景の川端は広沢池東岸汀。

2014/12/8

■ 桃太郎侍 第108話「流転の女に情の傘」1978.11.5日本テレビ/東映

 怪しのポン引きに声をかけられた桃さん、武家女というのを捨て置けずついてゆく。桃さんの温かい言葉や諭しは運命を変えられなかったが、女の心奥には届いていた。
タイトルは、心中をしくじり晒されている女に、桃さんが差しかけてやった傘。

ロケ地
  • 桃さんが型を使いトレーニングの寺院境内、赤山禅院本殿まわり。ここで津和(加賀まりこ)と思わぬ再会、彼女の夫の墓がある寺。雲母不動堂なども映り込む。
  • 津和のことを考えながら、暗い顔で釣りをする桃さん、広沢池東岸に桟橋あしらい。つばめが弁当を持ってくる。ラストシーンも、つばめとここで。
  • 晒し場から遊郭に移される津和を貰い受け寮に連れ込む尾張屋(北原義郎)、寮の門は中山邸通用門

2014/12/7

■ 桃太郎侍 第107話「天狗が泣いた兄弟仁義」1978.10.29日本テレビ/東映

 桃さん、悪さをしたちんぴらをとっちめたら、男気に惚れられて盃を交わすことに。桃さんの兄弟分となった天狗安(谷啓)は心を入れ替えるものの、仲間のはたらいた恐喝事件に巻き込まれ散ってしまうのだった。

ロケ地
  • 安五郎が桃さんに心服してしまって面白くないおたま(鶴間エリ、安五郎情婦)と千代松(平泉征)、草むらでいちゃついていて綱木(田口計、無役御家人)の恐喝現場を目撃する川端は広沢池西岸。綱木は屋形船で来ていて、あとをつける千代松は池に入って泳ぐ。脅されて金を持ってきた高鍋藩留守居役の爺さまは草むらで切腹。設定は新大橋の河原、後段の千代松の脅し文句から。
  • 事後、天狗安のことをつばめ相手に述懐する桃さん、嵐山公園中州(堰堤下あたりの北岸)。つばめの深刻な話に天然返しで怒らせ、追っかけっこで幕。

2014/12/6

■ 大岡越前 第十一部 第18話「殺しを招いた横恋慕」 1990.8.20TBS

 志保先生に惚れ結婚を迫っていた男は、身内にトラブルを抱えていた。これがため殺人犯にされてしまう志保、手籠めにされかかるわ、牢屋に放り込まれるわでさんざん。挙句の果て、囮を買って出たとは言え、屋形船に込められ火をつけられ、焼き殺されかけるのだった。

★機器不具合で最後のほう映像止まってたので、記事は来年の再放送を待って書き直します。
2014/12/5

■ 大岡越前 第十一部 第17話「濡れ衣晴らした人情長屋」 1990.8.13TBS

 今回も定番ものだが、新味もある。
わるい目明しにハメられ、牢に入れられた病人を救い、真犯人を屈服させるため、お奉行は長屋衆のみならず、大岡ファミリーほぼ全員を謀るのだった。

ロケ地
  • 金貸しの婆さんを殺して盗った証文をネタに、結城浪人に返済を迫る玄次、大覚寺五社明神本殿裏手。最初は昼間、次は夜で、浪人に斬りつけられるところへ忠相お忍びで登場・介入。設定は正覚寺墓地。最初の接触時、お柳が塀の陰から見張っている。昼から夜への時間経過を示すイメージの鐘楼は不明、基壇部分に「塀」?
■ 大岡越前2 第10話「天下の大喧嘩」2014.12.5BSP

 倹約令に逆らい、町をブイブイ練り歩く華美侍の一人は、なんと尾張宗春自身。忠相は、挑発に乗らぬよう部下たちに通達するが、敵は忠高を格好の的と見定めていた。
部下一同白装束の名場面はもちろん、青春ドラマみたいな、吉宗・宗春サシでの「対決」も入っている。

ロケ地
  • 宗春が忠相に嫌味を言い挑発する江戸城廊下、東福寺方丈回廊〜前縁。
  • 忠相が岳父・作左に呼び止められ、忠高の仕出かしたおおごとを知らされる廊下、東福寺通天橋
  • 覚悟を決めた忠相が乗り込んでゆく、尾張家上屋敷、随心院薬医門。駕籠は北から来る。このあと大玄関へ、門は閉じられる。門は、後段忠高が将軍家使者としてやってくる際にも出る。
  • 吉宗と宗春が一対一の果し合いをする護持院ヶ原、下鴨神社池跡

2014/12/4

■ ぼんくら 第8話「飛べ!官九郎」2014.12.4NHK

 もう誰の目にもあきらかな、鉄瓶長屋の終焉。ここに至って、ようやく謎が解れはじめる。その手がかりを得るため、官九郎は牢屋敷へ飛んでゆくのだった。

ロケ地
  • 黒豆の報告書にあった、湊屋女房・おふじの信心遍歴、霊験あらたかな神社をあちこち渡り歩いた際のひとつ、今宮神社本殿。人物の背景に楼門が映り込んでいる。
  • 八百富のお露が久兵衛と会っていたことを平四郎に報告する政五郎、一同がいる茶店は大覚寺大沢池北辺並木際に設営。弓之助とおでこは、平四郎に奢らせた葛きりを食べている。
■ 大岡越前 第十一部 第16話「三方納めた一両損」 1990.8.6TBS

 何回目だよという、定番中の定番ネタ、演者も被っている。
事が当事者二人にとどまらずおおごととなり、引くに引けぬ状況に陥ったすえ、尻はお白州に持ち込まれるのだった。

ロケなしセット撮り
2014/12/3

■ 大岡越前 第十一部 第15話「怨念消した花嫁姿」 1990.7.30TBS

亡き村上の源さんが残した因縁がほどかれ、憎悪の塊だった男が、幸せを噛みしめながら旅立ってゆく、「いい話」。
大坂志郎の過去映像など出ていないのに、ありありと源さんの姿が脳裏に浮かぶ。

ロケ地
  • 赦免花揺れる八丈島、花咲く丘は現地か。荒波寄せる磯は日本海っぽい。作業中の囚人たちが諍いを起こすシーンは柳谷と思われる。
  • 惣次の娘・お糸は己が養子と知らず、また養親の越乃屋はお糸の親を誰とも知らずと聞いてきた孫さん、お奉行に報告の茶店は上御霊神社南門入ったところに設営(門ナメての絵)。手水舎のほか、本殿がちらりと映り込んでいる。
  • 亡き女房の墓に参る惣次、小谷墓地か(丘の斜面、木多し)。設定は向島源光寺。忠相と行き会う。
  • 惣次が千鶴を脅して要求した、迷子石にお糸の居場所をと指定の湯島天神、上御霊神社舞殿前に設営。ここで孫さんが惣次を待つが、惣次は近寄らず、「通りかかった忠相」に見てきてくれるよう懇願する・このシーンは本殿脇。。
  • 源さんの墓に参る忠相と孫さんに惣次、不明(丘の上っぽい。遠景に造成した「段」が見えるのは新墓造成か)
  • 旅立つ惣次を見送る同心たち、上賀茂神社神事橋たもと。橋を渡ってくる忠相を遠目に見て、惣次は深々と頭を下げて去ってゆく。
■ 桃太郎侍 第106話「十手持ちにご用心」1978.10.22日本テレビ/東映

 お役目を張り切りすぎて鬼と呼ばれる、若い岡っ引。しかし、孤児のチンピラを拾い上げ目をかけてくれたお町のダンナは、彼を使い捨ての道具としか見ていなかった。
たくさんの贄がもたらした富の上で笑う鬼どもを、桃さんは退治にゆく。

ロケ地
  • 銀座の金吹職人が殺されて見つかる水辺、広沢池か(水面に柳の枝が派手に張り出している…木が倒れそうな角度で/あたりは草深く、水は濁っている)
  • 職人殺しで捕まった男が牢で縊死したあと、無実を訴えていた言葉がフラッシュバックして悩む駒形の音吉(小林稔侍)大覚寺五社明神舞殿に座り込み(導入は本殿の塀ナメて俯瞰)。ここへ桃さんが現れ、神谷(同心、藤岡重慶)の陰謀を示唆するが、音吉は怒って本殿脇を「登り」有栖川畔へ立ち去る(収蔵庫が映り込んでいる)
  • 神谷がその日牢に来ていたと聞き込んできた音吉、怒りに任せて十手を折る土手(つばめ発言)広沢池東岸汀。神谷が現れ、彼に殴りかかった音吉はチンピラに刺され膾となって果てる。

2014/12/2

■ 大岡越前 第十一部 第14話「お奉行様は用心棒」 1990.7.23TBS

 忠相、浪人態で悪党の懐へ潜入の巻。芝居には念が入っていて、雪絵奥さまも長屋に一時住まうほか、孫さん親子もノリノリで参加。寺社地に遊里を作ろうとした、上から下までグルの悪人ばらは、自らのっぴきならぬ証人を作り上げてしまうのだった。

ロケなしセット撮り

■ 桃太郎侍 第105話「北の岬の渡り鳥」1978.10.15日本テレビ/東映

 ふと思い立ち、乳母の故郷・出雲崎へぶらり旅の桃さんは、鄙びた旅籠へ泊まり、悲しい人間模様を見る。
桃さんを恋い慕う娘との出会いと別れが詩情たっぷりに描かれ、彼女の語る渡り鳥と命棒の話が哀切極まりない。

ロケ地
  • 街道をゆく桃さん、三味線を弾く老婆と行き会い道を譲る田畦は亀岡あたりか(谷地田)
  • 出雲崎の浜辺、丹後地方と思われる。けっこう広い砂浜にはいかめしい巌が露出し、柱状摂理の崖も見える。ラス立ちは、汀で裾を濡らしながらの大立ち回り。
  • 桃さんのあとを追ってきたつばめ一行、休む茶店は丹波国分寺山門前に設営。田之助が三度笠で来る道も門前かどうかは不明。
  • 出雲崎の旅籠・小竹屋(女あるじは清川虹子)へ投宿した桃さん、囃子につられ行ってみるお祭りの神社は日吉神社(河原林町)。石鳥居の扁額はそのまま、参道に露店あしらい。境内の「壁」や大木が印象的。
  • 出雲崎の町へ差し掛かったつばめ一行が、ヤクザの検問に行き会う町角は民家塀際
  • 気をわるくしたつばめ一行が道を変えると、刃傷沙汰真っ最中の男女に出くわす野道、酵素ダート(六地蔵あしらい)。男女は酵素河川敷にいて、はじめダートから見下ろす構図。落ち着かせ話を聞く段では、小川べり。この男(佐藤仁哉)が小竹屋の家出息子で、親分の情婦と逃げてきている次第。

2014/12/1

■ 桃太郎侍 第104話「月の出の母子唄」1978.10.8日本テレビ/東映

 月の出る日に料亭へ現れ、別室の客も招いて散財する、謎の女。処刑される者の身を清め、言伝を聞く役目をつとめるその女は、いつか女囚として牢にやって来るであろう母を待ち続けていた。

ロケ地
  • 料亭で桃さん一行を招き散財したあと、船で帰る若衆姿の「お大尽」、おっ母さんと呟いたあとの回想、親子三人でゆく巡礼道、大内亀岡道の坂(地道)
  • 凶賊の手がかりを求め、大八親分とともに伝馬町の牢へ赴く桃さん、そこで見た「改め婆」がかのお大尽と酷似していたため尾行する桃さん、女囚の遺児を訪ねて帰るおりん(田中真理)の前に現れ話を聞く墓地(今まで見送った刑死人たちの塚)下鴨神社河合社裏手糺の森に墓石等演出。
  • 良からぬ相談をしていた母里(名和宏、奥祐筆・大炊頭)を宴に誘ってしまい、無体を働かれるところ桃さんに救われたおりん、桃さんとつばめに過去を告白する帰り船は罧原堤付近の桂川か(中はセット撮り)
  • おりんの回想、旅の途に斃れた父と、幼いおりんを棄てて逃げた母・お吉(吉行和子)のくだり、父が倒れた祠は大内辻堂。水を汲みに行ってそのまま巡礼衣装を脱ぎ捨て逃げた母、小川は大内八木道付近の谷地田脇水路か。

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