時代劇拝見日記
2015年1月

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2015/1/31

■ 大岡越前 第十三部 第3話「恐怖!島抜けの凶賊」 1992.11.30TBS

 大盗賊の死後、隠し金を狙った手下は寄場を脱走、立てこもり先はたぬき。大盗の子と知らず育った娘がおびき出されるところ、動きを察知した忠相の手配りで悪党一巻の終わり。
罪の無い人にはむろん、凶悪な犯罪者にも思いを致す奉行であった。

ロケ地
  • 大盗・万蔵の配下だった茂平に孫娘がいたと奉行(お忍び)に話す孫さん、仁和寺水場脇石段を下りてくる。水場脇には花屋、お寺の鐘ゴーンの音も演出。観音堂脇にはお蓮が茶店を出していて、お奉行の指示を受ける。
  • 茂平の孫娘・お園は何も知らないと忠相に報告するお蓮、仁和寺水場。お蓮は石積下に。
  • 事後、万蔵の墓参りに出向いた忠相、孫さんと事件を述懐する帰り道は仁和寺水場脇〜観音堂脇、先と同じ絵。万蔵が葬られた(?)寺は谷中・安楽寺と劇中に出ている。

2015/1/30

■ 桃太郎侍 第140話「男涙のおけさ節」1979.6.24日本テレビ/東映

 食中毒で頓死した男を看取る桃さん、そいつの兄貴分という男と知り合う。コメディタッチではじまる話だが、故郷へ帰れなかった者たちへのエレジーとしておけさ節が流れる哀話で終わる。

ロケ地
  • 寅松の墓に参る桃さんと五郎蔵、くろ谷墓地か(丘の中腹、木の茂り具合や墓石ひしめきあうさまは小谷墓地とも思える)。このとき、おけさ節が漏れ聞こえて五郎蔵が走り寄るが、今年の盆踊りのおさらいが行われている広場は金戒光明寺東坂下石畳。あとから来た桃さんの背景に、禅道場下の神社。
  • 桃さん相手に五郎蔵が語る故郷の思い出、両親の顔も知らず雑用をして暮らす棄児が天秤棒を担いで荷運びの海辺、および無宿人を葬る浜辺の塚、間人付近か(奇岩と砂浜、遠景に柱状節理の崖)。荒波かぶる巌なども出る。
  • 夜、盆踊りの櫓が組まれている神社に立ち寄り、おけさの手振りをしてみるおりは姐さん、大覚寺五社明神鳥居裏手に櫓設営。祠の陰から見ていた桃さんが声をかけ、五郎蔵の居場所を問うがおりはは逃げ去り。直後、黒イカ軍団が出て桃さんを襲う。
  • 百本杭の漁師小屋で待機する五郎蔵たち、広沢池東岸土手上に設営。土手下の草叢で五郎蔵が草笛を吹くところに、おりはが来て佐渡の話に加わり、同郷と知れる。
  • おりはが語る、故郷を出奔せざるを得なかった経緯、男から逃げるも追いつかれ刺してしまった浜辺、間人海岸。背景に立岩が来ている。
  • 「仕事」の場に向かうため五郎蔵たちを乗せて船を出すおりは、広沢池東岸。目指す佐倉屋の寮は大覚寺望雲亭、船が近づくシーンでは池から北側外観を見る図、蔵を破ったおりはたちが金箱を担いで出てくるシーンは西側門。出てすぐ勘定奉行配下の侍にブツを渡すが始末されかかり、桃さん介入/五郎蔵が桃さんを銃弾から庇う。
  • 縄を打たれ罪人として引かれてゆくおりは(役人つき)に、祭りを見せてやる桃さん、大覚寺五社明神。祠裏から、舞殿前にしつらえた櫓を見る図。このシーンは昼間の撮影。

2015/1/29

■ 大岡越前 第十三部 第1話  1992.11.16TBS

 役宅を訪ねる途中の雪絵の母・静加が、怪しの者どもの襲撃を受けた事件は大疑獄の発端となり、前後編を費やす。
火盗改は悪の巣窟、岸和田藩のきなくさい内情、抜け荷をはたらく狡猾な悪徳商人、幕閣に大鼠ときて、小うるさい越前守に圧力をかけてくる始末な段で中ほど。

ロケ地
  • 火盗改与力・大槻を尾行するお蓮、広沢池東岸。大槻が船に乗ったあと、片平が出てツナギ。船では、大槻が摂津屋と密談。
■ 大岡越前 第十三部 第2話「世継ぎを狙う卍の謎」 1992.11.23TBS

 悪党を追い詰めてゆく後編、荷駄を臨検した同心たちがしてやられ、窮するかに見えた忠相だが、悪は自滅してゆく。
奥女中と御母堂瓜二つ設定も存分に使われ、悪事を暴く大芝居が打たれるのだった。

ロケ地
  • お忍びの忠相、お蓮や片平(変装中)とツナギをとる茶店、大覚寺大沢池畔に設営。忠相が座す床机は「外」にあり、「屋内」の片平は円窓のある壁際にいる趣向の絵も出て、窓からは大沢池が望まれる。
  • 船をおりてきた大槻を尾行する赤垣たち、船着きは広沢池東岸、土手の木の陰に赤垣たちが潜む。このあとセットにスイッチ。
  • 摂津屋の罪を肩代わりして島送りとなった鮫七、分け前を貰おうとして斬られる川端は広沢池東岸汀、夜間撮影。傷を負った鮫七を、片平たちが船でさらってゆく。
  • 赤垣が「浪人の忠相」に、大槻とのいきさつを告白するシーン、大覚寺天神島大木の根方。押し付けられた小判を叩き返せと助言され励まされ、赤垣は駆け出してゆく。

2015/1/28

■ 大岡越前 第十二部 第24話「相合い傘に潜む罠」 1992.3.30TBS

 忠相に近づいた女は、大岡越前が夫の仇と吹き込まれていた。ハメられた忠相は一時身を隠すことになるが、追っ手は赤垣なので安心なうえ、女の誤解はすぐ解ける。しかし、抜け荷をはたらいている敵方には大物もまじり手強く、雪絵奥さまがさらわれてしまうのだった。

ロケ地
  • 相合傘の女から来た文に従い、雪絵奥さまが赴く八幡境内、大覚寺五社明神。導入は本殿裏手から。
  • 大岡越前がまた手柄、抜け荷一味を召し取ったと売り声を張り上げる瓦版売り、仁和寺中門(内側)。これを聞いてクサる赤垣、ここへ浪人忠相も現れる。
  • 故郷の小倉へ帰る早苗がゆく街道、不明(12話と同所、山裾と思われる地道で、崖下に里居)
■ 桃太郎侍 第139話「奇蹟を運ぶ白い鳩」1979.6.17日本テレビ/東映

 不治と思い込み枕の上がらぬ幼女は、桃さんが託した白鳩のお陰ですっかり元気に。しかしその鳩、勘定奉行とつるんだ悪徳商人の持ち物で、米買占めのため堂島相場を知る手立ての、使い鳩だった。

ロケ地
  • 釣りをしている桃さんを、息せき切って呼びに来る伊勢屋(米価吊り上げに参加しない、良い米問屋)、桃さんの釣り場は大覚寺大沢池堤下汀、水門(木製の旧態)の脇。
  • 白鳩の世話で元気になったお冬、鳩を遊ばせに出てくる土手、大覚寺大沢池堤上。池側から見上げの絵も。このあと、おつねの身の上を聞くシーンや、後日談の際にも出てくる。

2015/1/27

■ 大岡越前 第十二部 第23話「駕籠屋が見ていた真犯人」 1992.3.23TBS

 定番中の定番と言える、駕籠舁きが真犯人を見ているが言い出せず、そのうち無実なのにとっ捕まったとっつあんは獄死というアレ。
さすがに飽きたが、赤垣のダンナが「大岡さまはエライ!」とか吹くのが、いよいよと思われて楽しい。

ロケなしセット撮り

■ 桃太郎侍 第138話「血槍武士道」1979.6.10日本テレビ/東映

 その気性で国を退転した、槍一筋のいのしし侍は、妹に運命を共にさせてしまったと気に病み、仕官して身を立てようとする。しかしそのことが、当の妹を無残な運命に突き落としてしまうのだった。

ロケ地
  • 新兵衛が槍の稽古をしているところへ通りかかり、相手をと挑まれる桃さん、二尊院墓地。このときは相手せずにすたすた去る。後段、新兵衛の相手をつとめるシーンや、彼の妹・つると会話するシーンも出てくる。設定は、兄妹が寄宿している寺の境内と思われる。
  • 新兵衛が入ってゆく寺、相国寺光源院。中はセット撮り、寺名は安楽寺と後段で語られる。
  • 新兵衛に招かれた桃さん、つるが送ってゆく帰り道は相国寺大光明寺南路地
  • 妙法寺の寺男につるのことを聞き込む、旗本・宇津木の若党、相国寺大光明寺か(門のパーツのみ)
  • 茶店に陣取り、通りかかるつるを待ち構える宇津木たち、大覚寺五社明神近くの池畔に設営。宇津木を強盗と疑っている新助親分が、祠の陰から見ている。放生池堤も映り込み、通行人があしらわれている。
  • 宇津木に陵辱されたあと、斬りつけるも返り討ちに遭うつる、若党と下男が大八に死体を乗せて運び、車ごと投棄する土手は嵐山自転車道(川側から見上げ)。直後、桃さんや兄が駆けつける途中で見つける。
  • 迎えに来た藩士とともに出羽へ帰る新兵衛、桃さんが見送りに出る街道は嵐山自転車道、公園側から見る図・木をナメて。

2015/1/26

■ 桃太郎侍 第137話「蝶々のくれた赤ン坊」1979.6.3日本テレビ/東映

 つばめたちの代役をつとめ人気を博す蝶々太夫だが、わるい亭主がついている。この男、ごろつき旗本の賭場に出入りし、そこで赤子が入用な悪事を聞きつけ、我が子を供してしまう。
悲惨な結果が待ち受けているが、赤子の良い引き取り手はいるのが救い。

ロケ地
  • 冒頭、桃さんの夢に出てきた、赤子を拾う「菜畑」、土手下か。堤らしき高みに柳ちらり。桃さん、病鉢巻して舞台衣装みたいなのを着込み。花はセイヨウカラシナと思われる。
  • 太夫と亭主の墓に参る、子の養親となる越後屋夫婦と桃さんたち、くろ谷墓地か(立地は丘の上、崖際に植え込み/松も見える)

2015/1/25

■ 熱血!周作がゆく 第7話「破門!無礼討ちの謎!?」2000.11.30テレ朝/東映

 凶悪な強盗を斬ったことで持て囃される周作だが、師匠は渋い顔でお説教。天狗の鼻はじきに折られ、強敵に打克つことで周作はさらなる成長を遂げるが、事件はとんだ上つ方の政治がらみなのだった。

ロケ地
  • 職人の無礼討ち事件の際に刃を交え「負けた」相手・岩城に勝つために剣技を磨く周作、型をつかう夜の寺院は妙顕寺本堂前石畳。何度も出てきて、本堂や門が映り込んでいる。閉まっている門が映るのは珍しい。
  • 破門され道場を出た周作を案じて様子を見に行ったお玉、八重と楽しそうにしているのを見てしまい、落ち込み佇む堀端は八幡堀新町浜(対岸)
  • 平七親分が「不審な無礼討ち」の件を掛け合いに行く浜松藩上屋敷、大覚寺大門。留守居役と相対するシーンはセット撮り、屋敷を出たあと藩士に囲まれるのは参道石橋上、金四郎が出て恫喝、事なきを得る。
■ 熱血!周作がゆく 第8話「舞い降りた鶴!藪の中の殺人!?」2000.12.7テレ朝/東映

 御前試合を前にして、八重のことでもやもや悩む周作。彼が気持ちに決着をつける時間軸に、同様に悩む若者たちのドラマが絡んでくる。

ロケ地
  • 師匠に叱られた周作がめったやたらに木刀を振り回す林、神護寺林間
  • 二日酔いで目覚めると隣に女という事態に慌てた次郎吉、周作を探し当てて帰り道の坂、神護寺山門下石段。人の話を聞いていない周作に怒り、次郎吉は走り去る。
  • スケコマシが殺されて見つかる竹林、北嵯峨か。遺留品の匂袋を、転がり込んだお鶴のものと覚った次郎吉があわあわ。
  • お鶴をなじり次郎吉とつかみあいになる周作、見ておれず飛び出したお鶴を捜しに出る二人、八幡堀舟橋。お鶴は自分を捜す大和屋の衆の目を避けて、堀端から石垣の坂に隠れる。
  • お鶴と屋形船に乗る周作、八幡堀。上陸するとヤクザに囲まれ、戦ううちお鶴は連れ去られてしまう。
  • 伊佐次の名が浮かび、田村のダンナをシメる周作と次郎吉、八幡堀明治橋上。
  • 伊佐次とヤクザがお鶴を始末するところへ乱入する周作たち、吉田神社竹中稲荷。舞殿脇〜参道重ね鳥居下などで立ち回り。
  • 事後、旅立つお鶴と別れる次郎吉、上賀茂神社ならの小川畔。「あの夜二人の間には何もなかった」とお鶴は言い残して去ってゆく。
■ 熱血!周作がゆく 第9話「真剣勝負!明日への旅立ち」2000.12.14テレ朝/東映

 中西道場の三羽烏と称される剣客に立ち向かう周作、とても敵いそうにない相手との試合のさなか、愛しいひとのエールが脳裏に谺する。
しかし恋は実らず、身を引いたか自立のためか、女は遠くへ去ってしまうのだった。

ロケ地
  • 御前試合の遺恨を晴らすため、高柳に果し合いを挑む、直心影流・安斎、桂川松尾橋上手中州合流点汀(右岸側河川敷、罧原堰堤の瀬も映り込む)。見物衆(小峰さん入り)が鈴なりの橋は中ノ島橋、切り替えて使ってある。安斎を斬った高柳が上がってくるのは中ノ島橋下手の水路に渡された梯子、駆けつけてきた平七親分や周作は水路傍の右岸堤上、並木のうしろに黒い塀をこさえてある。事が終わったあと、中ノ島橋上に佇みもの思う周作のシーンもある(欄干越しに堰堤落水映り込み)
  • 高柳と立ち会うため道場に籠る周作、案じて見に来た八重を連れ出して諭す遠山先輩、大覚寺大沢池船着(大)上。導入は対岸からのロング、このあともさまざまなアングルで映し出される。
  • 京へ向けて旅立つ八重、休む茶店は平野屋、店の女の子は八重が作った前掛けをしている。このあと街道をゆく八重は松尾橋下手右岸堤(見上げ)

2015/1/24

■ 大岡越前 第十二部 第22話「命がけの婿入り志願」 1992.3.16TBS

 お転婆千夏に一目惚れした、富商の若旦那。もう夢中で、佐橋家に婿入りして侍になると、知る辺の若年寄まで動かして大騒ぎ。しかし「事件」が起こり、若旦那は千夏をずっと見てきた青年がいたことを知るのであった。

ロケ地
  • 清太郎から財布を掏った掏摸をギタギタにやっつける千夏、大覚寺心経宝塔前広場〜五社明神。露店あしらい、設定は浅草寺境内。
  • 殺された女郎・お紺が見つかり検分される掘割、大覚寺大沢池溢水口(河床、東望の図)。木戸前の橋に見物衆が鈴なり。投げ込まれたのは中州の岡場所前の堀(こちらはセット撮り)
■ 桃太郎侍 第136話「仇討ち母子星」1979.5.27日本テレビ/東映

 腹をへらし行き倒れた子を保護する桃さん、その子大いに訳あり、回船問屋を営む両親を昔に殺され、今また養母も亡くなり、実の母が江戸にいると聞いてやってきたもの。
みんなでさっそく母探し、しかしどうやら母親らしき婀娜っぽい芸者は、子を見てうるうる涙ぐむものの関係を否定。行動の裏には、仇討ちの意思が秘められていた。

ロケ地
  • 雑踏をゆく桃さんと田之助、行く手の茶店で団子泥棒騒ぎ、盗られた仁兵ヱが追っかけると子は倒れてしまうくだり、大覚寺大沢池畔〜放生池堤(西端に茶店を設営)
  • 聖天の境内で桃さんに遊んでもらっているという新次郎を見に行くこふね姐さん(松尾嘉代)大覚寺五社明神
  • 事後、養母だった人の兄に連れられ木更津へ帰る新次郎、見送りの桃さんと別れるのは上賀茂神社神事橋

2015/1/23

■ 大岡越前 第十二部 第21話「鬼を泣かせた大工裁き」 1992.3.9TBS

 定番ネタ「大工調べ」、今回屋根が損じて雨漏りするのは孫さんのお長屋、千夏と二人屋内で傘をさす始末。呼ばれる大工は、お鈴に気のある、役宅へも出入りしている青年という趣向で、彼に銭を貸してやり「不足分はあた棒」と吹き込むヒトは半次となる。
大工の与吉が、まったく悪気のない謙虚な善人として描かれており、夜討ち朝駆けがいつもと違った味わい。一平の嫉妬エピソードも入れられている。

ロケ地
  • 花茶屋へ桶を返して出てくるお鈴、仁和寺茶所。参道石畳を来る半次に駆け寄り、母への供養の礼を言う。その後、帰り道の二人が話しながら歩く坂は、仁和寺金堂下坂(参道石畳の東方にある地道の坂)。このあとセットにスイッチ、お鈴は父を甘味処へ誘い、そこへ大工・与吉が現れるという寸法。
■ 桃太郎侍 第135話「妖しの花を咲かせる女」1979.5.20日本テレビ/東映

 お化け長屋へ越してきた、針妙が生業という女は、どうやら武家の出らしく、しかも表情に微妙な翳り。
たとえそれが法外な行為でも、主君の命を聞かざるを得ぬ忍びの哀れ、あるじ亡き後も使命を果たそうとした女をみとった桃さんは、腹黒い大目付を成敗にゆく。

ロケ地
  • 御金蔵破り犯人らしい盗人が、首に毒針刺された死体となって上がる大川端、広沢池東岸。検分に出張った新助親分は、公儀役人と称する男たちに死体を持っていかれてしまう←親分、このことを桃さんにべらべら。
  • お庭番たちがツナギをとる寺院境内(鐘の音ゴーン)仁和寺経蔵(塔映り込み)。針妙の仕事を終え、小僧さんに挨拶して出てくる小笛、御影堂東通用口。ここから南へ行く小笛を、お庭番たちが鐘楼(赤くない)の陰から見ている。手裏剣攻撃を受け、とんぼ切って避ける小笛は観音堂脇、その後の戦闘は林間で。
  • 町で小笛を呼び止めた桃さん、事情を問い詰めるシーンは大覚寺天神島祠脇。その場を去った小笛が入ってゆく竹中藩邸、相国寺林光院
  • 竹中藩の殿様が「刺客」に暗殺されたあと、藩邸を走り出た小笛がお庭番たちと対峙する町角、下鴨神社河合社塀際。桃さんが割って入るが、このとき桃さんに手裏剣を放つ忍びに福ちゃん。
  • 自身の正体と、主君のことを告白する小笛、大覚寺五社明神。祠や舞殿のあたりで。
  • 夜更けて、大目付・土屋邸へ侵入する小笛、船で近づく堀は嵐山公園中州掘割。邸内はセット撮り。
  • 小笛が長屋から去ったと聞き駆けつける桃さん、虫の息の小笛が乗った船が流れてくるのを見る橋は中ノ島橋。引き上げるシーンはセット堀端。

2015/1/22

■ 大岡越前 第十二部 第20話「帰らぬ父は御金蔵破り」 1992.3.2TBS

 御金蔵から三千両盗んだ賊は、身を守るためわざと寄場に入るが、囚人同士のトラブルで殺されてしまう。以降、同業・町方入り乱れ隠し金を求めるが、ドラマは残された母子を主軸に据えてある。
片平が出ていて、また潜入・変装。

ロケ地
  • 鎧島人足寄場、嵐山公園中州。「又蔵」が足場から落とされるシーンは、中州掘割護岸。
  • 実は「鵺の五郎蔵」だった又蔵の妻子が暮らす小梅在、罧原堤下汀が由松少年の漁場。土手見上げのシーンも付近か。家は川の傍設定。
■ 桃太郎侍 第134話「通り雨に消えた女」1979.5.13日本テレビ/東映

 雨宿りで田之助と知り合ったいい女、実は女掏摸。その後、女の屑などと面罵されたことで意地になった姐御は田之助宅へ押しかけ女房に来てしまい、けっこう純情な二人は相惚れとなるが、「田之さんの女」ジンクス発動、涙の結末が待っているのだった。

ロケなしセット撮り
2015/1/21

■ 大岡越前 第十二部 第19話「情けに泣いた老義賊」 1992.2.24TBS

 むかし孫さんが追っていて、捕まえられなかった「本格」の盗賊。妻を亡くしたあと、娘のためを思いつとめを辞めた男だったが、その娘に子ができたと知ったとき、まとまった金を残したいと欲するのだった。

ロケ地
  • 凶賊と知らず亥助を匿った清兵衛、翌日会う約束をする回向院裏の林は下鴨神社糺の森。大木の根方に石仏をあしらってあり、清兵衛がそれを拝んでいるところへ、亥助がやって来る。
  • お柳に「野仏の清吉」の探索を依頼する忠相、下鴨神社糺の森・大きな倒木の脇。
■ 桃太郎侍 第133話「千代田の濠に咲く友情」1979.5.6日本テレビ/東映

 お城の改修工事で大事故発生、担当者の備前守は責められ閉門。すぐに桃さんが動くが、爆破には懐かしい学友が関わってることを知るのだった。
幕閣にあって一人備前守を庇い正義を貫く老中・脇坂摂津守に、特別出演の天知茂。

ロケ地
  • 木曽屋と淡路屋が入ってゆく料亭、嵐山公園・錦。ここで鉄砲玉薬奉行の酒井と初めて会い、賂のお菓子を託す。
  • 託された包みを持って酒井が入ってゆく、老中・本多邸、大覚寺大門
  • 鶴次郎と名乗り酒井を訪ねる桃さん、二人外で話す町角は仁和寺観音堂脇石畳。昌平黌以来十年ぶりと述懐したあと、今回の疑惑について切り込む。蔵や、水場脇石段など映り込んでいる。
  • 日光代参を仰せ付かった脇坂を爆殺するため、奥州街道へ出る酒井と「一味」、大内辻堂前を北へ。このあと、桃さん騎馬で辻堂前を駆け抜け、亀岡道の坂に差し掛かったあたりで追いつき、阻止(辻堂から坂へ行く手前の田畦を駆ける際は、カメラ東側の田地からロングの絵・いかにも街道)。酒井は、桃さんを凶弾から庇って果てる。

2015/1/20

■ 大岡越前 第十二部 第18話「千両富は誰のもの!?」 1992.2.17TBS

 富籤に入れ込んで稼業を疎かにする男、娘の結婚もあやうくなるが、当たり籤紛失にまつわる椿事で射幸心は萎えてゆく。
同心たちも買い込んでいて、孫さんに雷を落とされているが、当人も富突きを見に来ていたり。
強欲なおばさんをハメる、忠相の強引な手口も見もの。

ロケ地
  • 富籤が売り出される深川八幡、平野神社。富突きは舞殿で。
■ 桃太郎侍 第132話「男の別れに散る桜」1979.4.29日本テレビ/東映

 おみよに妻の面影を見て懊悩する浪人、むごい記憶から逃れることかなわず、桜花咲き初める春に「友」の刃にて散る。
その「過去」をタテに暗殺を強要される浪人、的は桃さんの兄上という次第であった。

ロケ地
  • おみよと田之助がゴロツキにからまれる萱場町の住吉神社、今宮神社石橋まわり。田之助がぼこぼこにされピンチのところ、多門浪人が出て撃退。
  • 若年寄・建部邸、相国寺大光明寺門・夜景。後段では昼の絵も出る。
  • 松平備前守の駕籠行列が襲われる夜道、相国寺鐘楼前。
  • 桃さんが兄上と話す庭、不明(池泉際の築山)。賂をとって商人を苦しめる若年寄の探索を、水野老中から依頼されている件について。
  • プロポーズの理由を多門に問うおみよ、罧原堤下汀。妻と重ね思わず抱きしめる多門だがすぐ正気に戻り「帰れ」と突き放し、その後おみよが振り返りつつ行く川べりは桂川・臨川寺地区側汀(左岸側・堰堤脇/かなり増水している)、多門の帰り道は大覚寺望雲亭北・有栖川畔小径(住吉神社でやっつけたごろつきが仕返しに出るが、撫で斬りにされる/この腕前を網干が見ているという寸法)
  • 備前守の駕籠行列を襲う虚無僧軍団、下鴨神社馬場。参道からのアングルもあり。桃さんが出て阻止。
  • 建部邸を探っていた田之助、網干と多門が話すのを目撃するシーンは相国寺大光明寺通用門、湯屋角に隠れて見る。
  • 老中・水野と会う備前守に殺到する刺客・多門、青龍苑。まず茶亭が映り、警備の侍がうようよしているのを見せてカメラ「下」へパン、池泉前の庭にも警護が詰めているさまを見下ろす。多門は萱葺門(この門は現存するか否か怪しい)から乱入、庭にいた護衛を撫で斬りにしつつ築山を駆け上がる。最後、茶亭からは桃さんが出てくるという構図。
  • 墓参り帰りの桃さん一行、金戒光明寺墓地。石段を降りつつ桃さん、優しくおみよを慰めるが、止めはつばめのどたばたギャグ。

2015/1/19

■ 桃太郎侍 第131話「母子涙のわかれ道」1979.4.22日本テレビ/東映

 皆が難儀する悪ガキ、母はなぜかきつくは叱らない。それには深く哀しい事情、ここまで育ててきた「ご落胤」を手放さざるを得ぬ、母の心情を描く。
桃さんが懲らしめるのは、勝手な藩ではなく、後嗣急逝に付け込んで大金を脅しとろうとした、大目付と藩勘定吟味役であった。

ロケ地
  • 釣りの桃さんととん太が定吉に邪魔される水辺、大覚寺大沢池水門そば汀。堤から大石をドボン。
  • 室戸藩からの迎えを見て逃げたくに、桃さん宅へ駆け込み。外へくにを連れ出して話すシーンは、大覚寺天神島木の根方・祠脇。くには、元御側室付奥女中だったと告白。
  • 逡巡のすえ藩へ定吉を送り届けるくに、その直後動き出す勘定吟味役、グルの大目付宅へ行くルートは相国寺法堂基壇〜回廊〜法堂脇参道〜林光院(大目付・横倉邸)
  • 江戸を出るくにを見送る桃さん、街道筋は大覚寺大沢池堤。茶店があしらわれ、旅人も配されている。

2015/1/18

■ 桃太郎侍 第130話「花嫁修業は命がけ」1979.4.15日本テレビ/東映

 桃さんと祝言をあげる夢を見たすずめは舞い上がり、いつもの悪い病気が発生。これに付け込む向きが出て、それには大掛かりな政治的陰謀が隠されていた。

ロケ地
  • 桃さん宅へ押しかけ女房をやらかし、つばめに怒られたすずめ、飛び出して隠れるやしろは大覚寺五社明神本殿。桃さんとつばめが心配して捜しに来るが、すずめは祠の裏に。二人はとりあえずお参りして去るが、その姿を見てすずめ「やっぱりお似合い」と嘆息。この後、祠を出るとならず者に拉致されかけるが、伊織が出て撃退というシーンは後段の回想シーンで出てきて、立ち回りは本殿裏手で。
  • すずめを見そめた伊織が仕える相良藩、藩邸の門は大覚寺大門。伊織とすずめのやり取りを見ている一同は、御殿川越しに対岸から。
  • すずめと伊織がお団子デートの言問団子の茶店、大覚寺心経宝塔前広場に設営。
  • 備前守邸での行儀見習奉公に許しが出たと、伊織に報告するすずめ、二人ひしと抱き合う土手?は大沢池堤か。
  • 主君にすずめを始末せよと命じられた伊織、藩邸から連れ出して斬るろうとする夜道、大覚寺護摩堂前。見張っていたつばめが阻止・桃さんが駆けつけて伊織をシメる。備前守失脚狙いで拝領の香炉すり替えを告白した伊織はここで自刃。

2015/1/17

■ 大岡越前 第十二部 第17話「地獄の淵に咲いた恋」 1992.2.10TBS

 無法地帯潜入もの、入る者は二段構えと凝っている。この手の話の定番を踏襲していて、真のボスは意外なオヤジ。
メインの筋は、故郷を同じくするスラムに棲む男女の悲恋。男を殺されてしまった女は、お白州で黒幕の正体を暴くのだった。

ロケ地
  • 深川の「島」の表現は、基本セット撮り(村のプールに壊れかけの橋を置いたり)。正体がバレた筧を、前から入っていた片平が芝居して逃がす濠のシーンは嵐山公園中州掘割。半次とお柳が船で回収に来る。
  • ひとり故郷へ帰るお絹を見送りに出る片平、街道は嵐山自転車道か(草深い土手を見上げ)
■ 桃太郎侍 第129話「無法河岸の女親分」1979.4.8日本テレビ/東映

 鬼の棲み処などと人が恐れる、深川の無法河岸。桃さん、そこを仕切る女親分を治療したことから縁ができる。彼らがやばいヤマを踏んでいると知った桃さん、親身になって諌めるが、事は既に動いてしまっていた。

ロケ地
  • 無法河岸へ治療に来てくれた桃さんを送ってゆく女親分・おりょう、下鴨神社泉川切石橋〜橋上手右岸汀。導入は橋で、カメラ真上から。林床がいつになく明るく、印象的。
  • おりょうに釣りに誘われた桃さん、迎えに来た直次郎と連れ立って行く道、嵐山公園中州護岸か(石積、並木が沿う)。おりょうが待っているのは嵐峡・巌の上。釣りは船を出して嵐峡で・けっこう流速がある。
  • 無法河岸が侍たちの襲撃を受け、おりょうを連れて逃げる直次郎、下鴨神社瀬見の小川河床。おりょうが斬られ手傷負い茂みに身を隠すが追っ手に見つかり、直次郎、おりょうを守って膾。ローアングルで、一見池跡にも見える。もちろんこのとき河床に水は流れていなくて、橋の下に逃げる二人の足を映すシーンもある。
  • 直次郎の遺髪を国へ届けるため旅立つおりょう、桃さんが見送る街道筋は嵐山自転車道(導入は公園の木の傍から見上げ)

2015/1/16

■ 大岡越前 第十二部 第16話「十手を持った無法者」 1992.2.3TBS

 タイトルの悪人を、お忍びの上様が見てしまったからたいへん。頭にきた将軍は、岡っ引き廃止まで言い出す。
もちろん忠相と配下が奔走し、お達しは出されずに済み、「小者」のお手もとに配慮も為されるのであった。

ロケ地
  • お忍びの吉宗を襲う玄次と仲間、大覚寺心経宝塔前広場(塔を背に吉宗が歩いてくる)〜大覚寺五社明神(ここで襲撃)。忠相の介入後、同心たちが放生池堤から駆けて来る。
■ 桃太郎侍 第128話「琉球を食う鬼退治」1979.4.1日本テレビ/東映

 みちのく屋に閑古鳥が鳴く原因は、琉球娘が接待に出るので評判の酒肆。そこにいた訳ありげな美女実は琉球王の姫、国を救うため悪党を追って江戸に来ていた。
姫は捕らわれ、琉球人形と称し箱詰めににされ老中の贄に。悪党一堂に会す座敷でそれが開けられるが中には、というお決まりの展開なのであった。

ロケ地
  • 酒肆・八重山のパトロンをしている回船問屋・堺屋が、老中を訪ねて会う庭、不明(池泉、「兄上」と会う庭と似ている気がする)
  • 酔っ払って堀端の船に落ちた仁兵ヱ親方、翌朝琉球踊り子の死体とともに発見されるシーンは嵐山公園・中ノ島橋下手水路。見物衆が橋上や川岸に。
  • 踊り子を殺ったのは空手の達人とおゆうに話す桃さん、事情を話すよう迫るシーンは大覚寺天神島祠脇、木の根方。

2015/1/15

■ 大岡越前 第十二部 第15話「裏切り女房の偽証言」 1992.1.27TBS

 殺しの疑いで捕まった亭主に関する証言を、二転三転させる女房。果ては変装し自らを讒言、縄を打たれ白州に引き出されるが、忠相は真実を見通していた。
亭主を救えなかったと嘆く女房を垣間見て、さしもの悪人も涙する一幕が救い。

ロケ地
  • 亭主の徳次が曳かれていったあとのお白州で語られる、女房・お葉の昔話、本所の岡場所を逃げ出して汀を走るうち行き当たった徳次の船、広沢池東岸。廓の男衆が汀を走る。靄は演出か本物か。徳次は江戸を売り下総へ行く途中、このあと二人は木更津で暮らし夫婦に。
■ 桃太郎侍 第127話「あらくれ女大学」1979.3.25日本テレビ/東映

 旧友に頼まれ、旗本の息女たちに文武百般を教授することになった桃さん、はじめはつんけんしてたいた娘たちも、優しく厳しい「先生」にめろめろ。そんな中、その高家お屋敷で家宝が盗まれる騒ぎが出来する。

ロケ地
  • 畠山邸へ向かう桃さんが通る道、相国寺大光明寺南路地を西へ。向かいの塀越しの絵で、通行人に中間などあしらい武家屋敷街を演出。後段、田之助をお供の際も使われる。門はセット撮り。
  • 桃さんに教授方の依頼をする畠山、庭は青龍苑・西門から池泉端あたり。
  • 「授業」が行われる邸内、野点や剣術の稽古は青龍苑茶亭前芝地。そのほかの邸内描写はセット撮り。
  • 畠山家家宝の黄金の孔雀を盗んできて賊に渡すものの、妻女に咎められた亀井が取り戻しに行き返り討ちに遭うシーン、大覚寺五社明神。直後駆けつけてくる桃さんは有栖川畔から登場。

2015/1/14

■ 大岡越前 第十二部 第14話「姫様の好物ふかし藷」 1992.1.20TBS

 身分ある人が微行先で民に情けをかけ、持っていた大金をポンと与え立ち去ると、それを悪い奴に利用されてという、上様でさんざんやったネタを、水戸家のお転婆姫に置換。
団子食い逃げとか、温いイモ食って感激とか、おきまりを入れるほか、姫ならではの行水、および祖父の光圀がなんていうのも出て笑わせてくれる。

ロケ地
  • 水戸家上屋敷イメージ、西本願寺大屋根。姫を捜しまわる家中の人たち、阪口青龍苑池泉端。
  • 抜け出した姫が露店を見て回る雑踏、上賀茂神社二の鳥居続き朱玉垣前。
  • 菊姫が老爺・松五郎が立ちくらみを起こしたのを見る橋、上賀茂神社神事橋。
  • 「通りかかった浪人」の忠相に、腹が減ったと訴える菊姫、上賀茂神社ならの小川畔。
■ 桃太郎侍 第126話「看板娘を狙う鬼」1979.3.18日本テレビ/東映

 男手ひとつで育てた娘を溺愛する親爺の、泣き笑い人情劇。娘にはとんだ虫がついてしまうが、悪者は欲をかいて必然の運命に落ち、騒動がきっかけで婿がねも見つかってめでたく終わる。
ラス立ちを出すため?みたいな、兄上がらみの権力闘争が、筋立てに割り込んでいる。

ロケ地
  • 長屋を出てきた島次をつける与五郎、大覚寺有栖川畔(河床から見上げ)。おまきをどこへやったと迫り、逆にボコボコにされるシーンは五社明神舞殿。
  • 島次が暗殺実行犯の侍に接触する町角、二尊院墓地坂。内懐へ飛び込み、巧みに刀を取り上げて迫る。口止め料五百両を要求。
  • 島次がおまきを売り飛ばした女衒のところへ乗り込み救出する桃さん、連れ帰る途中「帰れない」と沈むおまきを宥める橋は中ノ島橋、欄干越しに堰堤の落水を映す。

2015/1/13

■ 大岡越前 第十二部 第13話「殺しを見ていた女」 1992.1.13TBS

 目撃者は夜鷹、名乗って出る筈も無いとタカをくくっていた犯人たちは、白州で恐れ入ることに。
何度も出ているモチーフだが、夜鷹の事情と性格に新味。また、彼女の心を溶かす要件のひとつに、赤垣のダンナが痛い目に遭う話を入れてあるのも見もの。

ロケ地
  • 指物師・伸次殺害現場となった柳原土手、広沢池東岸土手と汀。和泉橋近くの設定。昼夜両方の撮影あり。
■ 桃太郎侍 第125話「福の神だと云う女」1979.3.11日本テレビ/東映

 突然現れた、自分のことを福の神のおふくと称し、くるくると良く働く陽気な女には、秘めた過去があった。会えぬ子のため、まっすぐに生きようとした「母」哀れ、悪党の陰謀の影で散る。

ロケ地
  • 病篤い篠の遺言めいた言葉を聞き、たまらず越後屋の近くへ来てしまうおふく、ここへ現れた桃さんに問い詰められ、関わりを告白する水辺は大覚寺放生池堤。導入は放生池畔から南望の図、池の中枯れ草だらけ。
  • 村瀬浪人と妻女・篠、およびおふくの墓、くろ谷か。傍らに植え込み、丘の上っぽい。

2015/1/12

■ 鬼平犯科帳スペシャル「密告」 2015.1.9CX

 盗っ人の姐御が、倅たちを「さした」訳は、むかし気にかけてくれた男を憚ってのこと。かつて本所界隈で名を売ったその人は、いま火盗改のおかしらとなっていたのだった。
銕っあんが持たせてやった簪を命より大事にしていたお百、平蔵に心服し従容と刑場に赴く紋蔵、彼らの心の襞が丁寧に描かれる。

ロケ地
  • 湯島天神の雑踏を通り過ぎるお百、上賀茂神社ならの小川畔・右岸側に露店多数あしらい。祠脇から文太郎がすっと出てきて、「姐さん」を呼び止めてにたにた笑う。このあとお百が駕籠に乗り込むのは北神饌所前。
  • 駕籠舁きに聞き込む伊三次、お百を乗せたという二人が休んでいたのは、八幡堀新町浜
  • お百が見つかったというネタを知らせに走る伊三次、途中忠吾とばったり会う道は上賀茂神社ならの小川畔。
  • 密告した女がお百と知れてのち、久兵衛の回想で出る、お百がむかし小女として働いていた鳥越明神の茶店・車屋、愛宕参道の平野屋。赤子を抱いたお百が、後妻になるため木更津へ向かう際渡し舟に乗った川端(渡船のシーンは後段出てくる)西の湖畔。
  • お百に退き金を貰った与茂吉、伊三次に追われ捕まるのは八幡堀堀端〜舟橋〜堀端石段。このあとお百は家から姿を消す。
  • 紋蔵一味の盗人宿、大覚寺大沢池北東畔に設営。ロング俯瞰の絵では、端っこに天神島が見えている。ここへの出入りのシーンでは、大沢池北辺並木も登場する。原作設定では、浅草・深栄山長昌寺門前近く。
  • 自分が江戸を憚るには理由があると倅・紋蔵に告げるお百、盗人宿近くの神社は天照皇大神社。参道石段や舞殿、摂社の重ね鳥居、本殿下の石垣などが映る。鬱蒼とした雰囲気を、鳥の声が強調している。後段、見張りを倒して逃げたお百が、半助に追いつかれ連れ戻されるシーンでも出てきて、そこにいた子守女に「密告状」が手渡される運び。
  • お百が去った後文太郎が出て「今のは嘘」と告げ、紋蔵を連れてゆく小平次の塚、普済寺墓地
  • 平蔵が密偵たちに語る、身籠ったお百を石段から蹴り落とした小平次の非道、愛宕参道鳥居下のステップ。「本所の銕」が小平次を呼び出してシメた押上村の竹藪、北嵯峨か大覚寺か。

2015/1/11

■ 大江戸捜査網2015
 第一部「隠密同心、誕生!」 2015.1.2TX/東映

 内藤勘解由の招請により、世のため人のため影に徹して働く者たちが集められる。ときは田沼時代終焉期、しかし改革に燃える新しい老中が就任しても、怪しの者どもは跳梁し民を泣かす。黒幕と思しき重職は隠密同心たちにより除かれるが、真っ白で清らかなはずの奥の奥が、奇妙な気配なのだった。

ロケ地
  • 出初式の梯子乗りに、江戸市民やんやの喝采の広場、仁和寺勅使門前大路
  • 凧揚げの子を手伝ってやる小弥太、木津堤か(見上げ)。その後地蔵の赤鉢巻を見るシーンは大覚寺境内にスイッチ。地蔵の屋形は石仏前に設営。
  • 獅子舞を見て通る秋月、仁和寺中門前大路。路傍には露店あしらい、その裏手の塀際に地蔵あり・赤鉢巻。
  • 破魔矢貰って帰りの井坂がゆく道、仁和寺金堂前参道石畳。石畳傍に地蔵・赤鉢巻。ここでテーマ鳴り響き各人の殺陣入りでメンバー紹介、六人横並びで歩くシーンを入れ、プロローグ部分終了。
  • 賄賂を献上しに来る客ひきもきらぬ田沼家・神田上屋敷、随心院大玄関
  • 江戸城イメージ、名古屋城天守。田沼意知暗殺のくだり。城内はセット撮り。
  • 意知暗殺を報じた瓦版を売る善太、今宮神社楼門。このあと天明の打ち壊しが描かれ、取締りに出た秋草同心と、民を助けに来た「遊び人珊次郎」こと十文字小弥太が対峙。
  • 定信が老中首座に就任、田沼が没したあと、江戸の町に白塗りのならず者たちが出没というくだり、夜の中州新地イメージに出る橋、宇治公園・橘橋
  • 白塗りの化け物出現を報じた瓦版を抱えた善太、今宮神社東門から石橋へ走りこみ。渡りきったところで桶を伏せて売り声を上げる。一枚買い求めた小弥太が見る赤鉢巻の地蔵、朱塗りの橋の北側にある石橋たもとに。
  • 中州新地の賑わいイメージの水辺、桂川松尾橋下手右岸河川敷水制上。石積みの上で娘手踊り、露店もあしらい。町はセット撮り。水制と水面しか映っていない。
  • 勘解由の指示で中州新地へ入る小弥太たち、宇治公園橘橋。先に出た夜の絵とは違い、細工部分がよくわかる(中州の護岸を取り払い、右岸側に歓楽街を書き加え、山は消してある)。このあと桂川松尾橋下手右岸河川敷水制上へ。白塗り軍団が「女」を狙って夜に乱入する際には、橘橋を中州側から見たアングルも出てくる。
  • 中州新地でこんどは火事騒ぎと報じた瓦版を売る善太、今宮神社楼門(境内)。お竜が一枚求め、斬り合いのことは書かれていないと井坂に話しかける。
  • 江戸城大奥、将軍・家斉のお成りに際し御廊下に居並ぶ女たちのくだり、随心院書院前縁〜本堂前縁。
  • 下城する定信の駕籠が夜襲に遭う道、随心院西塀際。救援の人数は、薬医門ステップの方から走り出る。
  • 襲撃犯の遺留品を見て物思う井坂、大覚寺天神島西端水辺。回想シーンの出水事故の坑道は、井上長石鉱山か。
  • 町で部下だった山川浪人を見かけ、鈴を見せて事情を聞く井坂(虚無僧に変装)仁和寺経蔵前(塔映り込み)。このあと九所明神本殿前へ移動。逃げた山川が捕方に囲まれ、秋草に斬られるのは九所明神参道(拝殿・鳥居間)
  • 町方に捕らえられた井坂が監禁される小梅村の小屋、酵素河川敷に設営(川と竹林の間)。このあと、助けに来た仲間と、ついでに秋草が中に入ったまま爆発炎上(奉行のしわざ)
  • お城イメージ、名古屋城天守。定信の駕籠がイカ軍団に襲われる夜の町角、大覚寺五社明神。背景に心経宝塔映り込み。駕籠の中から小弥太、次いで隠密同心たちが現れ撃退→首謀者のもとへ着替えて横並び行進・ナレ被り。
  • 一橋邸、随心院薬医門。町村の首尾を聞き嘆息する治済のくだり。
  • 山川の塚に参る井坂、雑木まじり竹林は北嵯峨か。お竜が出て詫び、井坂は妻を亡くした経緯を語る。墓地を演出。
  • わび助で、秋草が皆に語る身の上、ひとり剣の稽古に励んだ幼い日のシーンは大覚寺五社明神裏手、木に棒きれを吊り下げて打つ。山川の鈴を預かって帰ってゆく秋草と、探索から戻ったお吉がすれ違う土手は大覚寺放生池堤
  • 在りし日の中州の様子を春朗に語り描かせる早苗(一行は旅姿)琵琶湖西岸砂浜。河口州か。このとき源内が不気味と語る、聖堂を合成した橘橋の絵が出る。
  • その聖堂へマント着て入ってゆく定信、萬福寺法堂。内部はセット撮り、孔子像の裏にヒミツのお部屋。
  • 早苗一行を襲う忍び、大覚寺大沢池北辺並木。小弥太が通りかかって撃退するが、一行は消えているという運び。

■ 大江戸捜査網2015
 第二部「吉原炎上!隠密同心、史上最大の決戦!」 2015.1.2TX

 中州にいた美女が、今度は吉原の太夫になっている。そして今度は吉原が狙われ、「田沼の姫」の握る秘密が明らかとなってゆく。

ロケ地

  • 吉原田圃、按摩に化けて潜入していた男が亡八たちに殺される土手、広沢池東岸(土手上に塀あしらい)
  • 長庵が朝顔の鉢を抱えて急ぐ雑踏、仁和寺参道石畳(茶所付近)。お結へのプレゼント。
  • 夜釣りの井坂が死体を引き当てる夜の大川・永代橋近く(船を出している)、琵琶湖か。「対岸」とされる「州」が河口州に似る。
  • 検死現場に紛れ込んで「見てきた」長庵の回想、筵を掛けられた死体が並んでいる大川端、宇治公園中州舳先付近河川敷(左岸)。堰堤が映り込んでいる。
  • 石川島人足寄場に潜入する井坂、琵琶湖西岸湖岸草原。秋草も別口で入り込んでいる。
  • 寄場から選抜されて中州で荷揚げ仕事の孫六、運搬シーンは宇治橘橋琵琶湖西岸萬福寺法堂(聖堂、ここで孫六が始末され隠密同心たちは戦うが、定信のほか勘解由に出てこられ散開)
  • 早苗の回想、沈んだ筈の黒船を見た海辺、琵琶湖。話をしている間に吉原は放火され、早苗に怪しの面頬軍団が差し向けられる。勘解由が用意した船に乗り込むシーンは広沢池、上陸は嵐峡
  • 小弥太らを賊の一味と報じる瓦版を売り出す平太、今宮神社楼門。善太が出て突っかかる。
  • 早苗の回想で出る、田沼家下屋敷イメージ、随心院本堂(庭木越し)。定信の不正を暴くと言い、今は時の利あらず・蝦夷地で見聞きしたことは胸の内に秘めよと父に諭されるシーン。
  • 蝦夷地へ赴く早苗らを見送る品川の浜、琵琶湖西岸砂浜。
  • 活気を取り戻し始める江戸の町、神輿が繰り出すシーンは仁和寺中門、「五人」は参道石畳を北から来るが、路傍に地蔵の赤鉢巻を見て、神輿をやり過ごし横並びで参道を南へ。

2015/1/10

■ 大岡越前 第十二部 第12話「将軍救った鉄拳仁術」 1992.1.6TBS

 上様突然の病で、御典医匙投げ状態。しかし前例をタテに、伊織に診せる件は却下しやがる始末。この状態を解決する糸口を作ったのは、抜け荷の薬の濫用を訴えに長崎から出てきた、伊織の先輩だった。

ロケ地
  • 将軍が遠乗りに出て不予となる道、林道か(山中のダート、植林もあれば雑木も見える)
  • 千夏と千鶴が参拝に出て病人を拾う神社、今宮神社。二人が祈るやしろは摂社、長崎から来た綾が倒れるのは稲荷社前。
  • 長崎へ戻る宗純がゆく街道、不明(坂道、眼下に里が見える)
■ 桃太郎侍 第124話「日本一の暴れ熊」1979.3.4日本テレビ/東映

 その体格と性格から、世に受け入れられぬ暴れ者の元相撲取りの哀話。何度も更生しようとしてしくじるが、彼を道具に使おうとした向きの妨害も入っていた。
子煩悩な熊さんの、オーバーな愛情表現が横溢。

ロケ地
  • 我が子に見せるため、熊さんが飛び入りで相撲をとる土俵、梅宮か大原野か。元プロは駄目と世話人に退去を求められ、また暴れ。

2015/1/9

■ 大岡越前 第十二部 第11話「娘が消えた化け物屋敷」 1991.12.23TBS

 夜の奉行なる賊を追う忠相、この間奥山のお化け屋敷で娘たちが消えるという事件も出来。単身小屋へ乗り込んだ忠相は、政敵が賊を使嗾するからくりを知るのだった。

ロケ地
  • 潮屋で働いていた荷揚げ人足が土左衛門で見つかる川、中ノ島橋下手中州法面で検分。
■ 桃太郎侍 第123話「別れに泣いた信州路」1979.2.25日本テレビ/東映

 菱野薬師へ湯治の桃さん、途中で人助けをして怪我を負い、これがこのあと悲劇を出来させてしまう奇縁となる。
旅情たっぷりの冬枯れの景美しく、バックに流れる馬子唄が哀切。

ロケ地
  • 冒頭、道隈の街道、大内辻堂前。馬子が八木道の方から来て、桃さんは亀岡道の方から来る。祠の北の道隈に道標があしらってあり、東・江戸へ三十九里/北・小諸へ三里/西・京へ九十六里と記されている。
  • 峠の茶店(親爺は北見唯一)で休む桃さん、大内亀岡道切通し際に設営・山側の法面は裸地。ここへ、鶴吉が崖から落ちたと子らが知らせに来て、親爺と桃さんが走ってゆく。
  • 崖に引っかかっている鶴吉を助ける桃さん、保津峡落合落下岩。導入は見上げのロング、落下岩上での芝居もある。子を上へ上げた途端、岩崩れて桃さん落下。
  • 桃さんを追って旅してきたつばめとすずめ、雲助(一人は福ちゃん)に無体をはたらかれるところ旅人(浅吉、川地民夫/おきぬの亭主・三宅島帰り)が介入の田畦、大内付近か。
  • 二足の草鞋に陵辱されるところ桃さんが介入、おきぬ(鶴吉の母、丘みつ子)を連れ帰る途中渡る橋は若森廃橋。背景に来ている林は藪田神社社叢、山も映り込んでいる。ここで、おきぬが亭主は博徒で五年前三宅島へ送られたが、もうじき帰還と告白。
  • 浅吉とつばめたちが別れる茶店、先の大内亀岡道の茶店。
  • つばめたちを付けて浅吉一家を宿場から落とす桃さん、早暁一家がゆく街道は大内辻堂手前道隈付近(祠映らず)。ここで浅吉が足を止め、桃さん一人に任せられないと言い出して引き返してしまう。
  • 桃さんがゆく宿場の町角、民家裏手南塀際ラウンド塀下崖地の茂み(ここでヤクザの襲撃、浅吉も駆けつけて参入/茂みを抜けた下手の法面に代官所の銃隊がいて一斉射撃)。逃れた桃さんは崖から渓谷にドボン、ここは保津峡で見下ろしのロング(このあと這い上がってくる描写などは無く、浪人が死んだと思い込み哄笑する悪党どもを通常モードで退治に現れる)
  • 先に出たつばめたちが来し方を振り返る街道、大内辻堂前・二人は八木道から来る。この間、桃さんはおきぬと鶴吉に、自分がここへ来なければと詫びて去るところ・大内亀岡道の茶店。

2015/1/8

■ 大岡越前 第十二部 第10話「恋しい父は逃亡者」 1991.12.16TBS

 蜆売りの兄弟と、通い女中の母。肩寄せ合って暮らす三人には、七年も会っていない家族がいた。
蜆買い上げ、反発されながらの張り込み、心中阻止など定番ネタが続き、殺人容疑は晴れてめでたく〆られるのであった。

ロケなしセット撮り

■ 桃太郎侍 第122話「奉公人はつらいよ」1979.2.18日本テレビ/東映

 万年五番番頭の清兵衛は、上からも下からも軽視されて不満を溜め込み、みちのく屋で愚痴を垂れていたうちはまだ良かったが、しまいにはハニートラップに引っかかる。
ヤバいところを桃さんたちが助けるいつものパターンだが、おっさんの悪態に相当の尺を割いていて笑える。

ロケ地
  • 桃さんのアドバイスを受けたあと、川辺に佇みもの思う清兵衛、嵐山公園中州岸・堰堤脇(中州北側、見返りの絵ではトイレが映り込んでいる)
  • 入れあげた花魁のため店の金を使い込んだ清兵衛、弁済の目途もたたず店へも帰れず絶望して入水を企てる夜の橋、中ノ島橋。桃さんとつばめが駆けつけて止める。

2015/1/7

■ 大岡越前 第十二部 第9話「万能薬が死を招く」 1991.12.9TBS

 それは、馴染みにしか頒けないという惹句の入った、高価な薬。服んですぐは目覚しく効くものの、果てはぽっくりという事例多発、果たして成分には怪しからぬモノが仕込まれていた。
その「万能丸」をめぐり、調査した伊織を消そうとする向きが志保さんをさらったり手荒な展開となるが、赤垣のダンナも深く食い込んでいて大どたばたをやらかしてみせる。

ロケ地
  • 南町同心たちが話していた、肥前屋を調査というネタを立ち聞いた赤垣、ほんとならどうすると久助に突っ込まれ追い払う町角、仁和寺手水舎。久助が基壇に腰掛けていて、観音堂が映り込んでいる。
  • 浪人の忠相に相談する赤垣、話を聞いてもらう茶店は仁和寺茶所。肥前屋の信頼を利用し探れと示唆し去る忠相は中門の方へ。開口部から、二王門がきれいに見えている。
  • 急患を装って志保を連れ出しさらう一味、「患者」が苦しんでいる林は仁和寺塔前林間
■ 桃太郎侍 第121話「すずめの剣術修業」1979.2.11日本テレビ/東映

 いつもの如く、騒動の発端はすずめ。突然剣術を習うと言い出し、憧れの「女剣士」がいる道場へ通うことになるが、そこには獅子身中の虫が潜んでいた。

ロケ地
  • 明神さまへお参りのすずめとおみよ、チンピラに因縁をつけられ困っているところへ颯爽とお嬢様が現れ撃退の境内、赤山禅院境内・露仏や雲母不動堂付近に露店等演出。
  • 無理にせがまれ、家宝の名刀を携え老中・安藤石見守邸へ赴く有賀道場の大先生と香織お嬢様、屋敷の門は相国寺林光院。後段にも出てくる。内部はセット撮り。
  • 安藤邸からの帰り、大先生が狙撃される夜道、不明(林の小径?大覚寺か)
  • 師範代・黒沢にたばかられた、香織の許婚者・建部(武者修行から帰ったばかり)が、桃さんを果たし状で呼び出す天神の森、赤山禅院参道脇広場(現在痕跡不明のアレ、傾斜地で端っこに大きな石が積まれている/高みには建物がちらり/周りはみっしり林、池は見当たらない)
  • 建部と香織(プラス桃さん)の暗殺に失敗するものの、名刀をゲットした安藤が試し斬りに出る夜の町角、相国寺鐘楼脇。夜警の爺さまが被害者に。

2015/1/6

■ 大岡越前 第十二部 第8話「探す娘の胸に痣」 1991.12.2TBS

 借金のカタに人の娘を売り飛ばす因業金貸し、実の娘と知らず魚屋のおかよとトラブルになるが、という定番ネタ。
お白州に尺を割き、実親養親双方の心情が丁寧に描写される。見た目いい人そうだったご婦人の手荒さにびっくり。

ロケ地
  • 参拝帰りの千夏を呼び止める、伊賀屋女将・おせきのくだり、仁和寺。千夏のお参りは本堂前、鐘楼の赤が映り込んでいる。おせきが佇んでいた迷子石は参道脇にしつらえてあり、詳しい話を聞く茶店は塔西側に設営。
■ 桃太郎侍 第120話「和蘭ことばに父娘の涙」1979.2.4日本テレビ/東映

 蘭学を志すも大成しなかった侍は娘と市井に暮らすが、かつて在籍した藩から物騒な翻訳の仕事が舞い込む。
娘役に今出川西紀を配してあるので、絵面からして不幸のてんこ盛り。父親は病を得ているうえ酒びたり、藩の用事というのが江戸じゅう火の海計画、本人は固くて人の親切も届きにくいという難しさだが、桃さんはきっちり鬼退治を遂行してくる。

ロケなしセット撮り
2015/1/4

■ 熱血!周作がゆく 第5話「赤い硝子の追跡者」2000.11.16テレ朝/東映

 つきまとい事件が多発するなか、周作はお八重の友人を護衛することに。果たして菱屋の若女将をつける男が現れるが、その顔を見た女将は、もう護衛は要らぬと言い出すのだった。
がむしゃら一方ではダメと、師匠や平七親分からお説教を貰う周作、成長の過程が描かれる。

ロケ地
  • お八重が周作に相談を持ちかける町角、梅宮大社神苑。門を入ってすぐの池畔に茶店設営。
  • 父の墓参に行くお葉、くぐる寺門は常寂光寺仁王門。墓地は二尊院か。
  • お葉が周作を呼び出し、この上の護衛は不要と給金を渡す堀端、八幡堀新町浜
  • 浅草寺イメージのお堂、不明。町火消のもとに蓑吉が潜むとして、次郎吉が探りに入るくだり。
  • 堀端に佇み、蓑吉との思い出に浸るお葉、八幡堀新町浜。周作が現れ問い詰めるが、蓑吉は悪くないと叫びお葉は走り去る。
  • お葉とお八重の話を立ち聞いてしまう周作、八幡堀舟橋近く。周作はそこへ「下りて」きて、堀端にいる二人を見る。
■ 熱血!周作がゆく 第6話「指名手配!恋人が消えた…」2000.11.23テレ朝/東映

 八重の駆け落ちで、周作吹っ切れるの巻。
騒動のなか、大前田英五郎を捕まえるくだりがあり、周作ら三人の「やんちゃ」が描かれた、サービスくさい絵が出てくる。

ロケ地
  • 上州無宿・大前田英五郎がヤクザと大立ち回りの川、大堰川か。
  • 与之介のことで周作に相談を持ちかける八重、梅宮大社神苑汀。対岸に門と「茶店」。
  • 八重の出奔後、物思いに沈む周作が佇む川べり、上賀茂神社ならの小川畔。後段も出てきて、思いを振り切るために川の石をリフティング。
  • 八重を連れ戻しに箱根へ赴く周作、谷山林道切通し(両側切通しの向こうに富士山合成)。このあとの湯治場風景、谷川に架かる橋は清滝か。八重を見つける湖畔、沢ノ池東岸汀とダート降り口。

2015/1/2

■ 熱血!周作がゆく 第3話「復讐の花嫁幽霊!」2000.11.2テレ朝/東映

 周作がならず者から助けた娘が、その後失踪し幽霊となって「出る」。娘の家には未使用の夫婦茶碗が残されていて、将来を約束していたという男はその死を嘆いてみせるが、果たして。
この経緯をもとに東海道四谷怪談が書かれた、という後日談を付けてある。

ロケ地
  • 薬研堀へお使いに出された周作、夕暮れの道は大覚寺放生池堤。このとき、ならず者に襲われているおさよは対岸の放生池畔、立ち回りは護摩堂前で。以降、何度も薬研堀として放生池まわりが出てくるが、幽霊は放生池畔から放生池堤に向けて「宙乗り」。町方が死体を求めて放生池を浚うシーンもある。
  • 八重と「妻子ある男」が痴話喧嘩の堀端、八幡堀堀端。立ち去ろうとして見つかってしまった周作、その後二人が立ち寄る茶店も八幡堀堀端、明治橋下(橋上手左岸側)
  • 薬研堀からならず者たちに連れて行かれた政吉を、探し回って見つける次郎吉と周作、八幡堀明治橋下手堀端(橋下手、右岸側)。二人は明治橋を渡ってくる。
  • 政吉が勤める船宿へ行ってみる次郎吉と周作、政吉が舫ってある船を手入れするのは八幡堀堀端(北端あたり、左岸側)。その後丹波屋のお嬢様と行ってしまう政吉を見たあと、遠山先輩も入れて三人で渡るのは舟橋、ここで幼馴染みの政吉を信じたい次郎吉が激す。
  • 小夜が遠島と決まったあと、俺が斬ればよかったとお八重相手に嘆く周作、八幡堀堀端(白雲橋付近左岸側)。おさよは後悔していない、女は怖いのだと、お八重が返す。
■ 熱血!周作がゆく 第4話「女郎殺し!涙の遠山桜」2000.11.9テレ朝/東映

 索状痕があるにもかかわらず、町方には身投げで済まされた、一人の女郎の死。彼女がいた楼の、女将の身の上を聞いた遠山先輩は、それまでニヤけていた顔を急に引き締めるのだった。
名高い奉行となる男の、やっと会えた母との永訣を嘆く姿が心を打つ。

ロケ地
  • 向島・花菱楼の女郎の死体が見つかる河原、中ノ島橋下河原。いち早く次郎吉が出張っているが、後から来た岡っ引と、出世頭という同心に持っていかれる。
  • 遠山先輩に置いていかれて居残りとなる周作、楼の女将・おたみのお供で他出の帰り、二人が立ち寄る茶店は大覚寺大沢池畔に設営、船着(大)に釣りの親子が配されている。女将の、伝法な恋指南の会話がある。
  • 隠居した、遠山家の側用人を横浜村に訪ねる金四郎、爺さまを問い詰めるシーンは北嵯峨、わらびの里。
  • おたみを問い詰めるもはぐらかされ、屋台で自棄酒を呷る金四郎、八幡堀堀端に演出。帰れと言われてしまった周作は、明治橋を渡って去る。
  • 死んだ女郎の客だったという会津藩士を見に行く次郎吉と周作、下屋敷の門は大覚寺大門、二人は対岸から眺める。
  • 死んだ女郎のことでおたみを問い詰める周作、このときのおたみの回想、相惚れの男と二人歩いた向島の満開の桜、大覚寺参道石橋
  • おたみが始末されてしまったあと、仇を討ちに行く金四郎と周作、下屋敷設定の大覚寺大門前で待ち構え、立ち回りは参道や参道石橋、御殿川河床で展開される。

2015/1/1

■ 熱血!周作がゆく 第1話「一刀流一番手柄!」2000.10.19テレ朝/東映

 江戸へ出てきたばかりの青年剣士は、いい加減そうな無手勝流の先輩に歯が立たず、プライドずたずた。しかし、立て続けに起こっている辻斬り事件の捜査に関わったことで、周作はひとつ階梯をのぼるのだった。

ロケ地
  • 遠山先輩に「おまえに人は斬れない」と言われた帰りの夜道、怒りを爆発させ並木を斬る周作、八幡堀堀端。このとき闇から、周作を辻斬りと思い込んだ次郎吉の捕縄が飛んでくる。
  • 辻斬りから救ってやった俳諧の宗匠・夢元に話を聞きに行く周作と次郎吉、師匠が住まう浅草・乗蓮寺は神光院中興堂。お堂の中からのアングルもあり。
  • 師匠の話から、犯人と目される下沢浪人を訪ねてゆく周作と平七親分、話を聞き自首を勧めるも決裂し斬りあいとなる水辺、大覚寺天神島。カイツブリの声が響いている。
■ 熱血!周作がゆく 第2話「戯作者殺しの謎!?」2000.10.26テレ朝/東映

 道場破りの相手をした周作、くそまじめに立ち合いこてんぱんにやっつけるが、師匠や先輩に世間知らずと言われてしまう。ほどなく彼はその理由を体感することになり、更にもっと辛い経験も待っているのだった。

ロケ地
  • 乙三が怪しいという次郎吉の助言に腹を立てて歩いていると、八重が男といるのを見てしまう堀端、八幡堀。八重は明治橋上手左岸側にいて、周作に言い訳しながら堀端をついてくる。
  • 乙三は島流しになったと平七親分に聞かされる周作、大覚寺大沢池畔に茶店を設営。

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