時代劇拝見日記
2014年2月

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2014/2/28

■ 大岡越前 第四部 第13話「除夜の鐘」1974.12.30

 金のため、とてつもない性悪とずぶずぶになってしまう南町同心。忠相らが指し示した救済の道も見えず、深みに落ちてゆく。
悲惨な結果ながら、大岡越前らしく、残された人々はみんな前向き。

ロケ地
  • 事後、雪絵のたてる茶を喫しながら除夜の鐘を聞く忠相、鐘撞きイメージは本法寺鐘楼か(鐘楼越しに多宝塔のシルエット。バンクフィルムか)

2014/2/27

■ 大岡越前 第四部 第12話「暗闇八百八町」1974.12.23

 流通を止めて値を高騰させる油問屋、彼らをどうにかする大筋に、やさぐれ男の哀話が織り込まれる。
お馴染みの面々が、いつものようにお調子者や悪い人を演じるなか、たいてい極悪人な吉田義夫は善人なのが味。

ロケ地
  • 源さんや三次と忠相が落ち合う夜道、広隆寺東塀際(木あり、下草も見える)。油問屋の動静について報告を受ける。
  • 綾をつけてゆく長太、はじめオープンセットで、声をかけるのは今宮神社東門前(かざりやに「名物大福餅」の暖簾)。言い寄るのは境内、長太が去ったあと俊輔が現れ綾に捜査協力を依頼していると、びんずる一家が出て二人を拉致するのは絵馬堂脇坂の下。
  • 三次が役宅へ駆け込み、動きがあったと知らせる段、相国寺林光院(内側)、式台玄関。
  • 長太の墓、不明(招善寺みたいな感じ、丘の上っぽい)

2014/2/26

■ 大岡越前 第四部 第11話「かわうそ仁術」1974.12.16

 お忍び夜回りの忠相が見た奇妙な医師は、やはりヘンな人でしかも仇持ち。最後はその職能で相手の心を溶かすのだが、内臓を初めて見て感激しているレベルの手術はちょっと怖いぞ。

ロケ地
  • 洪庵の回想、どうしても腑分けをしたくて赴く刑場(福知山藩領)、不明(山道)。一馬の父を殺める羽目になってしまう場面はセット撮りと思われる。
  • 一馬が仇討ち本懐を祈願する神社、赤山禅院本殿。忠相と源さんが来て説得の運び、諫言を容れず去る際、玉垣を出たところで苦しみだし昏倒。祭神については、一馬が権現さまと称しているが確かなところは不明。
  • 一馬の手術が終わり、仇討ちが無くなったことを見届け帰る忠相たち、大覚寺大沢池堤

2014/2/25

■ 大岡越前 第四部 第10話「大江戸無法地帯」1974.12.9

 司法の手が及ばぬ無法地帯といえば、お決まりの潜入ネタ。エラい人が単独でというのも、いちばんワルい奴は意外な位置というのも定番。加えて、このところよく出るお葉のフライングもあって、彼女にはちょっと嬉しい小芝居が入る。

ロケ地
  • 不動の鉄の子分二人、大八と助五郎がついにぶつかる大川端、流れ橋下河原。橋桁は流出中で、河原に横たわったそれに乗っての立ち回りもある。松明を持たされているので、暮れか薄明かの時刻設定。場所の設定については、捕方が配備は永代橋西たもとという台詞が出ている。

2014/2/23

■ 大岡越前 第四部 第9話「母子しぐれ」1974.12.2

 母に置き去られた男の子は、辛苦を舐めて育ち母を恨むが、慕う心もないまぜ。手癖の悪さで問題児な彼だが、俊輔に手柄を立てさせてやりたくて女掏摸に目をつける。その女はなぜか、彼と同じ手口で人の懐を狙うのだった。

ロケ地
  • 時雨降るなか市中見回りの源さんと辰、入水夫婦に出くわし止める土手は大覚寺大沢池堤。保護したあと、大名家からの預かり物を掏られた被害者と判明。
  • 職人夫婦を出せと居丈高に申し入れる大名家の家臣・曽根、忠相に真意を見透かされ平身低頭して去る玄関は相国寺林光院式台玄関
  • 北の同心・菅野に捕まりかけた余吉を庇った俊輔、急に意気投合し笑いながらゆく道は大覚寺参道。ここに棄てられたのだと余吉が告白する松平家の門は大覚寺大門、余吉の回想ではカメラが御殿川河床から門にパン、門扉の前に幼い余吉が佇む姿を映す。
  • 辰を狙うも囮の岡っ引きと気付き去る女掏摸・おまさ、その後稼ぎを確かめる町外れは大覚寺護摩堂脇、上がりを取りに来た親分の又蔵と話すのはお堂前。武家の門前に棄てたから、今頃は立派なお侍になっているかもなどと話し、この際職人から掏ったおもちゃの刀を所持すると知れる。
  • 刀ドロを疑われている余吉の潔白を晴らすと意気込んで出かける俊輔、これを励ますおはなは相国寺林光院式台玄関。門を出てくる俊輔は相国寺大光明寺門、植え込みから余吉が出てきて捜査協力を申し出る。
  • 捜査に疲れ果て、振り売りの蕎麦をかっ食らう源さんと辰、御香宮本殿脇。お忍びの忠相が来て二人を労っていると、女掏摸のおまさが通りかかる。
  • 行商姿のおまさをつけてゆく忠相たち、仁和寺参道。同じ女をつけてきた俊輔たちは茶所脇の石段。おまさは五重塔前を通り過ぎ金堂の方へ、塔前の道から忠相たちが出てくる。おまさは水場で又蔵らと落ち合い、大仕事を持ちかけられるが、俊輔と余吉は鐘楼脇から見ている寸法。又蔵がターゲットとした、集金帰りの商人と手代が襲われるのは観音堂脇、ここで立ち回りがあり又蔵は忠相に確保される。逃げたおまさを追う俊輔、立ち回りのすえ捕縛するのは鐘楼裏、女掏摸を母と認識した余吉が物陰から見ている。
  • 養生所から荷物を持ち出し姿を消した余吉、座り込んでいるところへ俊輔が探し当ててくるのは大覚寺大門
  • おまさに大甘の判決が出たあと、養生所にいた孤児たちとおまさ母子が共にゆく湯島天神(境内に授産所が新設)御香宮参道。おもちゃの刀の持ち主の若様の、宮参りの行列とすれ違う。このあと一同は本殿で参拝、そのさまを見ている忠相は本殿脇。

2014/2/21

■ 大岡越前 第四部 第8話「秋刀魚にがいか恋の味」1974.11.25

 またぞろ、お忍びで影供まいてドロンをやらかす上様。出会った娘の身の上を知り、そっと大金を置いて去るが、それが大騒動のもととなる。
シメは、将軍を白州に座らせるという忠相のウルトラC。

ロケ地
  • 忠高をお供に町をゆく上様、金戒光明寺。登ってくる団子坂は超覚院前の坂で、門前の民家も映っている(現在、呉服屋さんは建てかわり)。このあと永運院下坂上り口あたりでゴロツキ侍どもにからまれる。忠高が防ぐ間、通りかかった花売り娘のお蝶が吉宗を連れて逃げるのは長安院裏路地〜墓地脇の真如堂への路地(ここで文吉たちとすれ違う。彼らは谷中へお使いに行く途中)。忠高や源さんたちが上様を捜し回る場面には、長安院下坂などが使われる。
  • お蝶が祖父・喜作と住む家、鳥居本の民家か(萱葺民家、前畑を菊畑に演出。裏は竹薮)。殺到した大場道場の荒くれどもと大立ち回りの際は、大覚寺境内林にスイッチ・心経宝塔が樹間から見えている。

2014/2/20

■ 大岡越前 第四部 第7話「形見の観音像」1974.11.18

 ある日、忍びで夜回りの忠相は、一人の老爺の自死を止める。結局その頑なな指物師は死んでしまうのだが、このことで一人の医師志望の青年が生まれるのだった。
加藤嘉、病人似合いすぎ。

ロケなしセット撮り。
2014/2/19

■ 大岡越前 第四部 第6話「黒い影」1974.11.11

 北の戸賀崎同心が不審に思った水難事故は、果たして訳あり。掛りが南に移ってからも圧力がかかるが、お葉の捨て身などあり悪党一巻の終わり・但し巨悪は逃げ切り。
史実の「物価対策」を織り込んである。

ロケ地
  • 濱久の船で事故死した奥祐筆とその娘の死体が検分される河原、桂川右岸河川敷(罧原堤対岸、嵐山東公園南側/自転車道にも見物衆配置)
  • 兵頭邸、寺院塔頭か。

2014/2/18

■ 大岡越前 第四部 第5話「艶ぼくろの女」1974.11.4

 梅鉢一味の引き込み女は、町歩きの忠相と運命的な出会いをする。このあと「同業」の三次と、そして死んだと思っていた妹との再会が待っている。
お葉を拾い育ててくれた梅鉢の先代が、「本格の盗賊」だったことが救済の鍵。

ロケ地
  • お葉に連れられ、梅鉢の当代・喜三郎に引き合わされる三次、広沢池東岸。喜三郎は釣りをしている。ここはこのあと忠相の出役シーンでも出て、簀巻きからからくも脱出してきた三次が葦の間から現れる。
  • お葉が建てた両親と妹の墓、不明(立地は高台か、竹林際。宗旨は浄土宗?)

2014/2/15

■ 大岡越前 第四部 第4話「祝言」1974.10.28

 綾に再婚のことをはっきり告げていなかったことで、齟齬を生じる。この微妙な空気のなかに、よりにもよってお忍びの上様乱入。しかも、足抜き女郎騒ぎまで関わってくるのだった。

ロケ地
  • お城を下がってくる忠相、大阪城極楽橋から天守を望む図(ロング)。お供の俊輔が馬を引いてゆく近景は、別撮りと思われる。役宅へ戻るシーンは、相国寺林光院式台玄関(玄関から表を見る図)
  • 影供をまいて城を出る上様、人足に化け門番を欺いて出る城門は大阪城大手門。芝居は門内外で行われ、駆けつけるも後の祭りな俊輔たちの出入りの際には、スロープ越しに櫓も映り込んでいる。
  • 吉宗に自分の衣をやったため、人足のボロ衣を着た源さんが綾とばったり会うくだり、相国寺鐘楼脇。綾は亡父の墓に詣でていた設定、ここで二人は足抜き女郎とその情夫と間違われて牛太郎どもに凄まれる運び。

2014/2/14

■ 大岡越前 第四部 第3話「男やもめに花が咲く」1974.10.21

 二話分の伏線回収、一人暮らしに蛆が湧きかけていた源さんに春。
雪絵が見つけてきたお相手と、引き合わせるまでのすったもんだを、大岡裁きにからめて描く。

ロケ地
  • 綾の刺傷事件が終わったあと、美乃を源さんに引き合わせるべく、忠高邸へ伴う雪絵たち、相国寺大光明寺南路地〜林光院(植え込み際から門前)

2014/2/13

■ 大岡越前 第四部 第2話「仕掛けられた罠」1974.10.14

 おはなの兄が、人殺しのかどで北の鬼同心に捕まり絶体絶命。お奉行が見過ごしにする筈もなく疑いは晴れるが、鬼のほうも筋が通っているのだった。

ロケ地
  • 北町の捕方に追われ、戸賀崎の十手に傷つけられ川へ落ちる清助、中ノ島橋。お奉行が俊輔をお供に夜釣りに出ていて助ける運び、三次が操る船が出ているシーンはセット撮りと思われる。

2014/2/12

■ 大岡越前 第四部 第1話 1974.10.7

 お忍びの上様に、刺客の魔手が忍び寄る。実行犯に選ばれた浪人は、忠高と息子自慢を語り合う釣り仲間だった。
内与力・相良俊輔誕生のエピソード。

ロケ地
  • 町で食い逃げ犯にされかかっていた吉宗を見た雪絵、「保護」し連れてゆく柳原の忠高邸、相国寺林光院(門のみイメージ、座敷での芝居はセット撮り)
  • 吉宗が忠相をお供に出かけてゆく室鳩巣邸、不明(塔頭の門か)
  • 大奥へ忠相を呼びつける吉宗、不明(池泉端、ラストシーンも同所と思われる)
  • 松平長八郎の家来・早瀬主水と称する侍にたばかられ拉致される雪絵のくだり、忠高不予と聞かされる玄関は相国寺林光院式台玄関(後段、辰が三次の舟宿へ走らされる際には、門内側が映っている)。駕籠に乗せられ行く道、相国寺大通院南塀際〜鐘楼脇(道が違うことにおはなが気付き駕籠が止まる→一味は正体を現し拉致へ)
  • 吉宗がお忍びで行く神田祭、今宮神社楼門〜境内(露店等多数あしらい)。吉宗に斬りかかる小左衛門のシーンは石橋上、駆けつけた忠相が吉宗を庇いつつ大立ち回りを繰り広げる際は東門扉を背にする(門は閉まっている)

2014/2/10

■ 大岡越前 第三部 第31話「享保太平記(後篇)」1973.1.15

 いよいよ、浜島庄兵ヱとその一味の凶悪ぶりが見えてくる。なお悪行を重ねる賊どもだが、外濠から次第に埋められてゆく。
未亡人の仇討ち関係から、お白州に引き据えられる一味は白子屋に入り込んでいた三人のみ。その隣には、当の白子屋母子という次第であった。

ロケ地
  • 左門と源さんが「一味」と遭遇する薩陀峠(劇中道標の表記)、湖西高台か(道は切り通しの山道、湖水?を望む絵に河口州らしき地形が二つ/崖落ちシーンには下に波寄せる巌のある断崖)
  • 左門たちの「遺品」が送りつけられたあと、忠相に命じられ浜松へ急行する大助、馬を駆る街道は北嵯峨農地竹林際。用事が不調に終わり駆け戻る際にも出る。
  • 老中・戸田山城守の姫がお小姓(菊之助)を連れ込んで舟遊びをする屋形船(大川、向島あたり)、嵐峡か(静水域、ほとりに松)。姫のお供が一味に斬られる夜の林、大覚寺五社明神

2014/2/8

■ 大岡越前 第三部 第30話「享保太平記(前篇)」1973.1.8

 老中の屋敷から神君拝領の香炉が消え、お家の一大事。犯人は明白なのだが、先手を打たれるばかりで、手駒の三次も潰されてしまう。
盗難の件がばれて老中はクビ、忠相が源さんと左門に掛川行きを命じた段で中ほど。
白子屋関係は、婿が毒殺されると騒ぐ件と、家付き娘と母の爛れた生態を三次が覗き見る件が出る。

ロケ地
  • 火事騒ぎで破損した家宝の香炉を携えた、大久保家近習の太田小三郎が難に遭う橋、宇治公園橘橋。橋上に浜島庄兵ヱが釣りの態で待ち構えていて、ふいに襲う。小三郎のお供をしていた中間の利平も浜島の仲間で、一緒になって刺す。小三郎は前後から刺されて川に落ちる。画面に映っている橋は今のものと違い、欄干がごく低い。ドボン水面は宇治川かセット撮りか不明。小三郎の行き先は、京橋に住む職人のところ。

2014/2/7

■ 大岡越前 第三部 第29話「ギヤマンの謎」1973.1.1

 旗本の権威をふりかざし、町民に無体をはたらく馬鹿息子どもを、忠相がきりきりと懲らしめる。筋には、都会をあきらめ田舎へ帰る青年と、辰つぁん・おはなのほのかな恋話が盛り込まれている。

ロケ地
  • 骨董屋で無体をはたらいた旗本の件を、帰ってきた忠相に話し憤る大助、相国寺林光院か(中仕切り?の塀際、玄関のパーツのみ映る)
  • 質屋から大金をせしめる算段がついてご機嫌の馬鹿息子ども、意気揚々と中桐家の門を出てくるところ、中桐の父が帰ってきて鉢合わせのくだり、相国寺林光院門。皮肉を言う父親の背後に、大通院南塀が見えている。

2014/2/6

■ 大岡越前 第三部 第28話「右の腕」1972.12.25

 永年の努力が報われ、晴れて天下一の仕事に取り掛かるという矢先、職人は命とも言うべき利き腕を失ってしまう。
医者としての伊織の苦悩が描かれるほか、場外ホームラン級の大岡裁きが見られる。

ロケ地
  • 右腕切断後、自棄を起こし塞ぎ込む弥之吉を見かねたおきぬがお百度を踏む神社、木島神社本殿。石段下の参道石畳に百度石あしらい。様子を見にやってきた呑舟と伊織の姿もあり、伊織は患者の心のケアについてお説教を食らう。
  • 幼馴染の弥之吉の大仕事成就を祈り、三次が額づく根津権現、セットかロケか不明(設定上、根津権現は普請中なので、妙な覆いがかかっている。見返りの絵では、露仏らしきものが見えるが判然としない)

2014/2/5

■ 大岡越前 第三部 第27話「死の匂いのする花」1972.12.18

 殺された水夫の懐から、血まみれの異国の花が見つかる。それは、左門が追っていた抜け荷事件と関わっており、嫌疑をかけられた商人は上つ方から奉行に圧力を掛けてくるのだった。
マダムキラー・天知茂全開の展開、左門の誠心に心を開いたあばずれ女は、彼を庇って凶弾に倒れる。

ロケ地
  • 三次の協力を得て舟宿で捕まえた抜け荷一味の男を連行する左門、狙撃される夜の川端は瀬田橋竜宮玉垣際の瀬田川畔。玉垣は傾いでいる。狙撃は瀬田川に浮かぶ船から。
  • 以禰がそこで見たと言う花のありか、浅草奥山の茶店へ三次が赴く段、奥山イメージの雑踏は映画からのバンクフィルムか。
  • 左門と大助が下田へ向かう街道筋、不明(山道、カーブ)。下田港外観、琵琶湖西岸河口州か。
  • 死んだことらなっている、松前屋の抜け荷船船頭・甚ヱ門の墓がある下田・玄竜寺、丹波国分寺。甚ヱ門たちを匿っている住職と左門たちのやりとり、松前屋の用心棒たちが入ってきて乱闘、とかなり尺のあるシークエンスで、たっぷり各所が使われる。門前の道には畦畔木、本堂前の広場は草ぼうぼう。本堂を出入りする絵があり、花頭窓から外を見る絵もあるが、中を使ったか否かは判然としない。

2014/2/4

■ 大岡越前 第三部 第26話「悪の報酬」1972.12.11

 卑劣極まりない赤子誘拐、子のできぬ夫婦の悲哀とからめて描く話だが、糠喜びに終わる千春がかなり気の毒。
金は出すという被害者と、再犯を防ぎたいお上との対立という図も、うまく挿んである。

ロケ地
  • 岩田屋が赤子の身代金を持ってゆく夜の湯島天神、上御霊神社。岩田屋とお供は本殿前、舞殿脇で待つ。忠相も入った捜査チームは、絵馬堂に隠れて張り込む。夜参りのおしの婆さんは、参道を来て本殿でお参り、帰り際辰に気付き騒ぎ立てる運び。
  • 傷癒え、子を抱いて養生所を出てゆくお雪、皆に見送られ行く道は広隆寺東塀際(木あり)。入れ違いに、伊佐吉・お文夫婦が、やっと子を授かったと報告しに駆けてくる。養生所門はセット。

2014/2/2

■ 大岡越前 第三部 第25話「義賊かまいたち」1972.12.4

 大名ばかりを狙い、貧しき者に施しを撒いてあるく義賊・鎌鼬。諸人は彼をもてはやすが、英雄気取りの行為は小悪党に利用され、大事な人を傷つけてしまう。
神妙にも自訴して出た「鎌鼬」に対するお奉行の裁可は、彼の侠気を勘案したものとなるのだった。

ロケ地
  • 鎌鼬に入られた津軽藩邸で、被害の事実を権高に否定された源さん、怒気を発しつつ歩く帰り道は大覚寺有栖川畔。
  • 鎌鼬に入られたと称する丹波屋、賊の性向について疑義を挟み叱られた小僧、彼がお使いに出ると同じ長屋の七三郎に会う大川端の茶店、大覚寺大沢池堤にしつらえ。
  • 鎌鼬が甚兵衛長屋に銭を撒いたとタレ込む文が発見されるくだり、朝起き出して前庭に出てくるおはなは相国寺長得院玄関前庭、表へ出る勝手口も長得院の通用口、文を見つける段ではクランクの路地を北望・方丈塀の狭間が映り込むアングル。このあと弓の稽古中の忠相に投文を見せるシーンは不明(白砂の庭、塀に「的」。相国寺塔頭か)
  • 朝、奉行所門からあくびしつつ出てきた辰に自首する七三郎、大覚寺明智門

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