時代劇拝見日記
2014年4月

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2014/4/30

■ 大岡越前 第六部 第3話「意地っ張り三方一両損」 1982.3.22

 著名な逸話を、本作の大岡ファミリーにうまく嵌め込んで描く。
当の本人たちは、恋人たちの事情もあり、もうどうでもいい感じなのだが、柳原の御前と源さんの代理戦争になってしまっているので、埒があかない。見かねた忠相は、お白州に持ち込むことを提案するのだった。

ロケ地
  • 忠高と将棋で喧嘩した源さん、怒って帰ってくる道は金戒光明寺長安院下坂(上ってくる)。坂の上で風間と辰に出くわすが、目もくれずずんずん鐘楼の方へ行ってしまう運び。

2014/4/29

■ 大岡越前 第六部 第2話「辻斬り三葉葵」 1982.3.15

 頻発する辻斬りは、葵の御紋を見せ付けて犯行に及ぶ。むろん狙いは吉宗、挑発に乗って勇むところを、忠高まで出て阻止。
ちょっと付けたりくさい、一味に引き込まれる浪人の「美談」が入っている。

ロケ地
  • 忠高とともに加納の爺さまに会いに行く忠相、隠宅の門は中山邸門、会見の庭は青龍苑っぽい池泉。加納邸から帰る父子は船、シルエットのロングは桂川か/姿の映っている乗船シーンは広沢池か。
  • 辻斬り一味がアジトにしている招月寺、招善寺墓地入口門を坂から見下ろす図。
  • 評定所、本願寺中央幼稚園入口門を東側から塀に寄って見る図。人の出入りを演出。一味の者が、目安箱に怪しの訴状(表に三葉葵マーク)を入れるシーンでは、興正寺阿弥陀堂の甍が背景に映り込んでいる(今は無理な構図)
  • 小助を仲間に引き込み、吉宗の来るのを待つ一味、今宮神社絵馬堂
  • 怪しの虚無僧がたむろする寺のことを聞き込む神社、今宮神社稲荷社裏手。
  • 一味が吉宗を待ちうけ殺そうとする雑司ヶ谷鬼子母神の林、下鴨神社池跡

2014/4/28

■ 影同心 II 第1話「影の裁きは菊一輪」1975.10.18毎日放送/東映

 行きがかり上、追われていた女を助ける堀田たちだが、暮らしが立つようにして寺の外へ出した途端、冷酷な意思が忍び寄る。
「四人」が引き返せぬ道へ踏み込む動機は義憤であった。

ロケ地
  • 香泉寺で行われる施餓鬼の炊き出し、神光院中興堂前。施しを掠めた留吉たちが「戦果」を集めるのは本堂縁下。
  • 子をおぶい追っ手から逃げるお久、大覚寺御殿川河床。参道石橋下で追いつかれるが、通りかかった堀田が掘割に飛び降りて越前屋の手下どもを撃退。このあと、お久に助けてと縋られるのは参道。
  • 仕方なく香泉寺へ連れて行き、放り出すように庵主に預けるくだり、寺の門は招善寺墓地参道門。アングルは坂上から見下ろし。夜間撮影。
  • 越前屋から金を盗れと命令された留吉、夜勤明けの平七が出てくる牢の門は大覚寺明智門。御殿川べりに座り込んで待つ留吉越しのアングル、下からアオリ。
  • 香泉寺の寺男にされた留吉のアイデアで開帳される賭場、人を招き入れる門は招善寺墓地参道門・坂上からのアングル、昼間の撮影。
  • 寺社奉行・松平邸、大覚寺大門。越前屋へ入った賊の調査を命じられるくだり。アングルは御殿川手すり越しロング。
  • むごたらしく殺されたお久の検分、上賀茂神社ならの小川畔。
  • 南町奉行所へ出向き、知るべの同心にお久殺しについて問う堀田、大覚寺明智門。門柱ナメて明智陣屋を望む構図。
  • お久の墓前で悪党殺しを決意するくだり、墓は招善寺墓地、坂をのぼってすぐの立地。
  • 事後、もう引き返せないと三人に告げる庵主、雨の町角は広隆寺塀際か。

2014/4/27

■ 江戸の用心棒 II 第15話「縁談アリ地獄」1995-1996

 玉の輿をエサに町家の娘を釣り、難癖をつけて破談にしたうえ金をとる・たまに命も取るという、外道の旗本たち。
清さんが身投げから助けた娘が、まさにそのケース。幸兵衛さんも狙われていたが、財産無いのを知った一味は「人違いでござった」なんて申し入れてきて大笑い。

ロケ地
  • 葛西船の手伝いをしていた清さん、身投げした播磨屋の娘・お由紀を助けた掘割は中ノ島橋上手。橋上からのドボンはマジ撮り・本人かどうかは不明。
  • 讃岐屋の一家心中、検分を見てきた清さん、あれは吊りではないと新次に話す水辺、大覚寺大沢池(水少なし)
  • 讃岐屋の番頭に聞き込んできた結果を報告する新次、三人がいる茶店は大覚寺五社明神本殿前に朱傘と床机をあしらい。ここへ、縁談成就の祈願に来た幸兵衛が供物持って本殿へお参り。
  • お由紀を一旦養女として引き取る大身旗本・清島の屋敷、中山邸通用門。お由紀の恋人・喜平次が塀に取り付こうとしているところを新次が止める。屋敷は向島。
  • 旗本・本庄の若殿・一蔵をなりゆきで懲らしめる新次、大覚寺五社明神裏手の木に括り付け髷切り。設定は清島邸裏手。
■ 江戸の用心棒 II 第16話「危うし!朝霞清三郎」1995-1996

 大きな長屋の大家を密殺、跡地を岡場所にと企む一味あり、普請奉行もグル。
この一件に巻き込まれた男女は訳あり、その事情ごと清さんが解決し、門出を見送ってメデタシ。
タイトルは、悪党が家を間違えて清さんを襲撃する一件。難なく撃退するが内職はワヤ。

ロケ地
  • 斬られ瀕死の百軒長屋の大家・善兵衛から犯人の名を聞いた伝八郎、窮していたため飛騨屋を強請りに行く木場、斉宮神社脇か(材木置場の向こうに蔵、空き地なども見える)
  • 立ち退き中止を嘆願しに行った百軒長屋の衆が暗殺される早暁の道、大覚寺大沢池北辺並木水路端。朝靄かかり。
  • 三人の死体が百軒長屋に届けられたあと、伝八郎に事情を聞く清さん、大覚寺放生池堤下大沢池汀(池底、水少なし)。伝八郎と「奥様」お園の身の上もここで語られる。
■ 軍師官兵衛

 第16話「上月城の守り」2014.4.20
 第17話「見捨てられた城」2014.4.27

 書写山円教寺ロケ、常行堂・食堂・大講堂間の広場にモブを入れての撮影。設定は秀吉本陣(毛利への寝返り続発する状況下、東の別所・西の毛利に備えるべく陣を移動)、織田信忠が軍を率いて入ってくるシーンもある。
2014/4/26

■ 大岡越前 第六部 第1話 1982.3.8

 養生所の変質で、忠相大ピンチの巻。長崎へ去った伊織のポジションに就く男が、起死回生の働きを見せる。
はからずも養生所堕落のきっかけとなってしまった医師は、雪絵奥様の乳兄弟。悪辣な師匠により気の毒な事になるが、なんとか再起。

ロケ地
  • 白山一家に追われる百姓・佐七が斬り殺される林泉、下鴨神社泉川、参道。新三郎が行き合わせてゴロツキどもを蹴散らすが、佐七は落命という運び。佐七は、養生所に対する苦言を記した訴状を、目安箱に入れた件で狙われ。場所の設定は小石川界隈。
  • 養生所へお忍びで乗り込んできた吉宗を、佐七殺しの現場へ連れてゆく新三郎、先と同じ下鴨神社。また白山一家が出て大立ち回りのところ、忠相と源さんが馬場をやって来て気づき介入。今回の件については養生所で話し合おうという話になり、四人が歩みだすのは参道、彼らを凝視する玄庵の弟子・中山は瀬見の小川河床にいて、参道を見遣る図(この頃、小川は涸れていたと思われる)
■ 江戸の用心棒 II 第12話「女は度胸の珍商売」1995-1996

 清さんを雇った伝法な姐さんの稼業は言い訳屋、つきあううち彼女の身内の深刻な困り事にも首を突っ込むことに。
亭主に逃げられ借金まみれで辛苦を舐めた姐さん、島帰りの亭主を持つむかしグレてた妹、科人を世話して仏と称される一見善人な町名主、島帰りにつきまとう嫌な岡っ引き、凶賊と役人がグルなど、要素てんこ盛りで進むお話は、姉妹の和解でめでたく終わる。

ロケ地
  • 町名主・鍵屋与兵衛別邸、中山邸通用門。イメージのみ、夜景。
  • 父の墓に参るおもんとおふみ夫婦+清さん、二尊院墓地〜紅葉の馬場。
■ 江戸の用心棒 II 第13話「駈け落ち無情」1995-1996

 大川護岸工事にかかわる不正、作事奉行が悪徳業者とつるみ、元の請負を潰しにかかる。
この筋に、借金のため木更津から逃げてきた夫婦がからみ、彼らの詐欺商売に引っかかるファミリーの馬鹿話で笑わせる。

ロケ地
  • 武蔵屋の人足小屋、罧原堤下河原。人足を乗せた船が着く船着きや小屋、柵などあしらい。小屋はのちに爆破される。
  • 作事奉行の不正を嗅ぎ回っていた役人・吉村が暗殺される夜の町角、大覚寺五社明神祠前。検分は昼間。
  • 検分を見ていた峰吉・お沢夫婦に事情を聞く清さん、大覚寺石仏裏手。夫婦を引き渡すため柳瀬を連れ走ってくる新次、護摩堂前〜石仏(この際、カメラ護摩堂裏から)
■ 江戸の用心棒 II 第14話「悪のからくり草紙」1995-1996

 読本の筋書き通りの事件が起こるがもちろん仕込み、裏に悪徳商人と官僚という図、悪事の隠蔽のついでに邪魔なライバルを潰そうと画策。しかし、世のため人のため働く篤実な薬種問屋には、清さんがバイトに来ていたのだった。

ロケ地
  • 辰巳芸者と薬種問屋の手代が心中死体で見つかる大川端、罧原堤下か大堰川か(右岸側汀、河原には大石ごろごろ・セグメント1くらい?)
  • 清さんが橋田屋の薬を届けに行く浄蓮寺、相国寺大光明寺門。中の式台玄関にはよろず慈養院の看板がかかっていて、橋田屋女将・おりつが患者の応対。後段、橋田屋にたった悪い噂のせいで患者が逃げ出してゆくシーンには、通用門が使われている。
  • 橋田屋の薬を配達中の清さんを呼び止める新次、件の読本を見せる町角は大覚寺護摩堂、二人は縁先に腰掛け・カメラ裏から。大沢池の水は少なめ。後段、小夏の報告でも出る。
  • 目付・梶浦と中丸屋が密談の夜の屋形船、広沢池か(葦原ちらり)
  • 梶浦や一味の御家人が入ってゆく中丸屋寮、中山邸門。新次たちが植え込みに隠れて見ている。

2014/4/25

■ 神谷玄次郎捕物控 第四回「闇の穴」2014.4.25NHKBSプレミアム

 失踪していた、お津世の亭主が突然帰ってくる。すっぱりと身を引く神谷だが、三年も妻子を放って置く男の身持ちは、果たしてそれなりのものだった。
戸惑いつつも幸せを噛み締めていた、女哀れ。

ロケ地
  • 松葉屋の主従が浪人に言いがかりをつけられ窮するところへ出て、たちまち蹴散らしてみせる松五郎、今宮神社絵馬堂前。設定は富岡八幡宮、導入に楼門が映し出される。
  • 帰ってきた亭主の動向を怪しんだ勝蔵に相談を受け、外出した峰吉を尾行する直吉、金戒光明寺永運院下坂(見上げ)〜長安院下坂(坂上・鐘楼下)〜セット長屋にスイッチ。
  • 音止一味の凶行の際生き残った下女に、峰吉を面通しさせる川べり、上賀茂神社ならの小川。峰吉と坊は右岸汀に、下女は祠の陰から峰吉を見る。
  • 一味が一堂に会しお盗めの相談をぶつところへ捕方、逃れた松五郎や峰吉を追い詰める掘割、大覚寺有栖川河床。御殿川落ち口の少し下手に柵を設置し、殺陣を盛り上げる。
■ 大岡越前 第五部 第26話「目黒に消えた公方様」 1978.7.31

 またぞろ影供をまく上様、いつものように落馬して「失踪」。手当てしてくれた娘の家に起こる凶事に巻き込まれ、手配書まで出回る始末。そして、またまたお白州に座らされる上様だが、今回縄目の恥辱はナシ。舞台が目黒なので、落語よろしくサンマをいただく笑い話入り。

ロケ地
  • 野駆けの上様、大内亀岡道、辻堂前(ここでお供をまく)
  • 昏倒した上様を保護したお久美の家、不明(穴生あたりの民家か)。中目黒村の名主・宗兵衛宅。
  • 源さんが百姓女たちに聞き込んでいるところへ騎馬の忠相がやって来るシーン、藪田神社境内か。舞殿や、参集殿らしき建物が映る。
  • 忠相と源さんが雨中捜しているところへ、傘さした上様が歩いてくる小径、藪田神社参道の十字路。
  • 釣りに出た忠高が「土左衛門」を見つける、下目黒付近の川端、桂川罧原堤付近汀。
  • 宗兵衛宅へ礼を言いに来た上様、仙八らにとっ捕まるところへ忠相が出て防ぐシーン、走田神社社務所前。
  • 悪い岡っ引を引っ掛けるため、「吉宗の人相書き」を持って中目黒で聞きまわる風間と辰、広沢池東岸。漁具あしらい。

2014/4/24

■ 大岡越前 第五部 第25話「誘拐された雪絵」 1978.7.24

 風間が捕えた怪しい男は、賊の首領。こやつがいないと金が手に入らない手下どもは、牢から出すためお奉行の奥様を拐かす。
したたかな賊の姐御とのやりとり、お花と辰の「活躍」などあり、イカ頭巾かぶった忠相はピンチに颯爽と登場するのであった。

ロケ地
  • 賊の首領の女房・お仙が開いている茶店(盗人宿)今宮神社門前茶屋・かざりや。あぶり餅と染め抜いた暖簾とか、そのまま。
  • 忠高不予とたばかられ駕籠に乗せられた雪絵、道が違うと指摘して凄まれる町角は相国寺鐘楼脇。
  • 雪絵がさらわれたあと、呼び出しに応じお仙と対峙する忠相、宇治公園・橘橋。痛んででもいるのか、橋桁がぼこぼこ。交渉が不調に終わり去るお仙は船で去る。アオリで橋を見上げる絵もあり、橋桁裏に映る波紋が美しい。設定は思案橋。
  • 雪絵を騙した中間を捜していたお花、見かけてつけてゆく道は相国寺大光明寺南路地。実はお花をさらうための仕込みで、中間は湯屋角からぬっと現れる。駕籠で拉致されるお花をつけていった辰、駕籠が道を曲がってゆくのを見届けると後ろから賊のシーン、先に出たかざりやの北西角。
■ 銀二貫 第三回「ふたつの道」2014.4.24NHK

 左前どころか潰れるかもの井川屋、加えて「向いてない」ことに悩む松吉。
そんななか、重苦しさを吹き飛ばし、繁盛ももたらしてくれたのは、寒天を使った極上の料理だった。

ロケ地
  • 配達に来た松吉を「送ってゆく」真帆、松吉が天涯孤独と知り涙し、駆け去るシーンは三井寺一切経蔵前。石段と石橋を使う。

2014/4/23

■ 大岡越前 第五部 第24話「仇討ち幽霊駕籠」 1978.7.17

 分銅屋のまわりにしつこく出る幽霊は、果たして芝居。騒擾の罪に当たるところ、哀れな事情を知った忠相が捨て置くはずもなく、再び「幽霊が出る」。

ロケ地
  • 幽霊出現二日目、客を乗せた駕籠が「それ」と出くわす夜の浜町河岸、嵐峡。駕籠は石積際をゆく。
■ 天才脚本家 梶原金八  2014.3.29時代劇専門チャンネル

 かつて京都に一時期だけ存在した脚本家集団・鳴滝組、その成り立ちと終わりを描く。
青春の熱気がもたらした夢あふれる空間はじきに失われ、去った友とはそのまま永訣となるが、刻まれた記憶は繰り返しカノンを奏で続ける。

ロケ地
  • 大久保が城戸に駆け寄り、梶原金八が見つかったと告げる松竹蒲田撮影所の階段、聖母女学院本館。所長室も同所か。
  • 昭和9年の京都、稲垣浩が股旅ものを撮影をしているところへ、鈴木桃作がやって来るロケ現場、大覚寺遣水跡・大沢池畔。
  • イナカンと桃作が三村宅へ向かう「鳴滝音戸山町二丁目」の坂道、日向大神宮参道坂。山中貞雄の話をしていると、怪しの借金とりが現れ、イナカンは三村の代わりに十円を払う運び。このシークエンスの冒頭、嵐電がちらり。坂はこのあと何度も出て、「十字路」あたりではキタナイ場面や、悲しいシーンが撮られている。
  • 三村邸、櫻谷文庫和館。二階から三村が見下ろす絵、庭から山中貞雄が見上げる絵など出て、以降も頻出・もちろん「アトリエ」内部も使用。
  • 一同、酒肆・なるせへ繰り出すくだり、夜の街イメージに祇園・白川夜景。この日、千恵プロ作品の脚本書きの急な依頼が来て、八人の脚本家・梶原金八が結成される。
  • 貞やんが撮影をしていると、仲間が野球の支度をして木の陰にいるロケ現場、大覚寺天神島。このあと野球をする広場は大覚寺遣水跡芝地。
  • 梶原金八がヒット連発・快進撃、皆で温泉へ繰り出すくだり、イメージに保津峡清滝川渡猿橋と河畔の旅館。皆で入る岩風呂は嵐山のとりよね
  • 昭和12年、皆で野球をしたあと記念写真を撮り、東京へ行くと告げる貞やん、大覚寺遣水跡芝地。集合写真は梅林をバックに。
  • 山中貞雄が東京で人情紙風船のロケをする現場、大覚寺五社明神
  • 山中貞雄に赤紙が来て京都で壮行会のくだり、貞やんを待つイナカンたちは辰巳大明神前。なるせへ行く途中、戦地から帰ったら撮る「木屋町三篠」の話をする貞やん、白川(台詞に「三条木屋町のこの一画だけを使い」とあるので、設定は高瀬川か)

2014/4/22

■ 大岡越前 第五部 第23話「裁けなかった恋の道」 1978.7.10

 風間同心に、時ならぬ恋の嵐の巻。
見回りの際出会う、気になるあの娘がいる駿介だが、ぐずぐずしているうちにお節介な向きから良さげな縁談が降ってくる。この二つの縁に振り回されるどたばたの他に、ヨイトマケ娘の父が博打狂いで道具箱が大家にという大岡政談もどきまで入り、賑やか。

ロケ地
  • 亭主の博打の借金のカタにと娘を連れ去られ、自身は殴打され傷を負ったおかやが、這いずって奉行所へ向かう道、相国寺方丈前。
  • 事後、駿介、見合い相手のさえ、長兵衛の娘のお久の三人が話し合う料亭(?)平野屋。彼らを残して忠相夫婦が出てくるシーンを撮ってある。中はセット撮り。このあと、若いのに任せると源さんに言う帰り道の忠相、中ノ島橋上。

2014/4/21

■ 江戸の用心棒 II 第11話「死体が消えた!」1995-1996

 でかいヤマを追っていた瓦版屋が失踪、裏には、法の番人の衣を着た悪鬼が潜んでいた。
したたかに酔った新の字が見た、物騒な深夜の穴掘りが話の起こり。清さんはよみうり屋・琴文堂でバイト。

ロケ地
  • べろべろに酔って幡ヶ谷まで行ってしまう新次、何者かが死体を埋めていた夜の雑木林、不明(例の「巨石」のある、雑木まじり竹林。小柴垣の道もある。後段、昼間の絵も出てくる)
  • 失踪した恋人の直次郎を案じるおゆき、見かねた清さんが話を聞いてやる町角、上御霊神社本殿裏手〜絵馬堂。
  • 直次郎の身に変事とさとった清さん、おゆきから失踪前の様子を聞きだす川べり、上賀茂神社ならの小川畔。このとき新次が橋上にいて見ている。
  • 埋めなおされた直次郎の死体が発見される林、不明(先のと同所か、雑木まじり竹林。ロングの絵もある)

2014/4/20

■ 江戸の用心棒 II 第10話「大江戸ゴミ騒動」1995-1996

 江戸の町角がゴミであふれかえる、回収業者のストライキ。暮らしに困っての賃上げ要求だったが、知恵をつけた向きには汚い企みがあった。
ゴミが宝の山にと嘯く座敷に、平曲の音色が響き渡る。

ロケ地
  • ゴミを集め、船に乗せ送り出す集積所、罧原堤下河原。船着きや小屋あしらい。
  • 実は旗本寄合席・板倉の妾だった小唄の師匠・おしまと、備前屋のライバルだった廻船問屋が「心中」して見つかる河原、松尾橋上手右岸汀(中州合流点)。第一発見者として北町与力・青井が仕切り。
  • 仙吉を使嗾した備前屋の企みについて話す清さんたち三人、上賀茂神社ならの小川(右岸水場)。ここへ、仙吉がいなくなったと女房のお咲が走ってくる。

2014/4/19

■ 大岡越前 第五部 第22話「父娘の絆」 1978.7.3

 島帰りだったり、賊の用心棒なうえ労咳病みだったりするものの、実父も養父も娘を思って動く情話。
彼らが危機に陥るところへ駆けつけ、大立ち回りを繰り広げるお奉行が、なかなかカッコいい。

ロケ地
  • 三次をお供に露店をひやかす忠高、広小路の雑踏は仁和寺観音堂前付近に露店等あしらって演出。
  • 金座を襲った賊の手がかりを求め外回りの風間、三次が愚痴るシーンは仁和寺参道
  • 事後、矢崎浪人の墓に参る仁助と娘のお袖、不明(墓地は丘の上?)

2014/4/18

■ 大岡越前 第五部 第21話「犬に咬まれたドジな奴」 1978.6.26

 身につまされたお花が構っていたかわいそうな幼女、父親は情けない奴で、こそ泥も完遂できぬ体たらく。そのやり損ねた「お盗め」を悪党に利用され、とんだ大盗にされるところを、大岡ファミリーの尽力で救われる情話。

ロケ地
  • 事後、お千代を連れたお花が出かける縁日の神社、今宮神社楼門そば境内に露店しつらえ。お花は忠高とともにお千代の後見役を仰せつかっている運び。
■ 神谷玄次郎捕物控 第三回「疑惑」2014.4.18NHKBSプレミアム

 絵草紙屋の主殺し、いかにも怪しい、寄場帰りほやほやの勘当中の養子と、隣に寝ていたにもかかわらず殺しに気づかなかった後妻。
二人をシロと見た神谷は、彼らの過去を調べ確信に至り、事を仕組んだ者どもを炙り出してゆく。

ロケ地
  • 自分が寄場送りにした男の帰還を見届けにゆく神谷、船手蕃所は西の湖園地に設営。ここで、同じ船で着いた鉄之助と、迎えのおるいを見る運び。
  • 賭場ですって帰る鉄之助を捕える銀蔵たち、大覚寺放生池堤〜五社明神(鳥居下でお縄)。夜間撮影。
  • 鉄之助のねぐらから凶器が出たと知らせに走る直吉、八幡堀堀端。
  • おるいと鉄之助いずれが真犯人か、もうお手上げと神谷に愚痴る鳥飼、妙心寺大庫裏脇路地。二人は大番屋へ向かう途中。
  • 事後、上方へ発つ鉄之助を見送る神谷、琵琶湖岸(岸辺は草原、画面右手に河口州。東岸と思われるが、ランドマークが見当たらない)

2014/4/17

■ 大岡越前 第五部 第20話「酒に呑まれた男」 1978.6.19

 柳原の御前、たまたま会った旧知の「禁酒中」の板前に酒を勧めて大騒動の巻。へべれけの親爺が、間違って入り寝込んだ家で目覚めると、手には血のついた匕首、傍らにはむごい有様の屍が転がっているのだった。
〆の感動エピソードも御前がらみ、めでたしの宴で幕がおりる。

ロケ地
  • 釣りの忠高に、それと知らず茶々を入れる留造、広沢池東岸汀。このあと二人で三次の店へ。
  • お白州で語られる清吉の回想、店の金を掏られ思い詰めて入水のところ、通りかかった留造に止められ財布ごと金を貰った浜町河岸の大川、中ノ島橋上。堰堤からの落水が見えている。導入は橋下からのアオリ。
■ 銀二貫 第二回「商人の誇り」2014.4.17NHK

 上得意と見えた高級料亭が仕出かした「不正」が、井川屋を長く苦しめることになる。
日々の費えにも事欠く始末となり、禍つ神のように扱われ行き場を無くす松吉だが、心の奥底に灯りをともす存在と出会う。

ロケ地
  • 料亭・浮舟、三井寺光浄院門と参道。見返りの絵では、石積も映っている。原作にある浮舟の所在地は島之内、老舗高級料理屋。
  • 番頭の悲痛な声音に耐え切れず店を出てくる松吉、忙しい父に構って貰えずべそをかいていた真帆と出会うシーン、三井寺一切経蔵前。経蔵と石段、石段下の池泉に架かる石橋が使われる。夜間撮影。

2014/4/16

■ 大岡越前 第五部 第19話「復讐に燃える女」 1978.6.12

 身持ちのわるい旗本が金に困って仕出かす殺し、目撃者まで始末。夫を殺された女は憤懣やるかたなく、子を棄ててまで仇を討とうとする。
彼女を拾うのが柳原の御前、この時点で悪党の命数は尽きているのだが、他のファミリーの活躍や、悪役の憎々しさかげんも見もの。

ロケ地
  • 旗本・小野寺家、相国寺大光明寺門。出てくる啓三郎を凝視する魚屋の後家・おけいは方丈塀際・木の陰にいる。啓三郎の前に出て、今夜の賭場に案内する勘次は弁天社から出てくる。
  • 三次をお供に、船を出して釣りの忠高、広沢池。駒形あたりへ河岸を変えては、という三次の提案で一旦引き上げ。
  • 賭場帰りの啓三郎と勘次に斬りかかるおけい、広沢池東岸土手上。失敗し土手下へ突っ転がされるおけい、当て落とされて担がれお持ち帰りのところへ御前と三次が通りかかり阻止のくだりは東岸汀。

2014/4/15

■ 大岡越前 第五部 第18話「長屋住いの御奉行様」 1978.6.5

 無実の人を島流しにしたばかりか、残された娘に言い寄る外道の岡っ引。聞いたからには放っておけぬお奉行さま、ノリノリの仕掛けを施して悪党をぎゅうと言わせる、痛快な一話。

ロケ地
  • 源さんが化けた金貸しの、死体検分をする風間と辰、嵐峡汀。上の道から見ている文蔵に、聞こえよがしに物盗りのしわざとか声を張り上げる。源さんが前夜、文蔵たちに襲われドボンの川はセット撮り。

2014/4/14

■ 江戸の用心棒 II 第9話「尼寺の秘密」1995-1996

 処刑された豪商の末娘、父に託された観音像を持ち、藩の追っ手から逃れ、さる尼寺に辿り着く。そこは先代の殿様の奥方が住持する庵、困窮者を受け入れる慈悲の場であった。
御後室に対する畏れなど意に介さぬ江戸家老と目付、亀石・谷口の悪辣コンビがナイス。

ロケ地
  • 津山藩先代の後室が住持する尼寺・無相庵、西明寺。山門まわりと、鐘楼脇などの境内を使うほか、曲がりくねった参道坂で立ち回りなどもある。

2014/4/13

■ 江戸の用心棒 II 第8話「髪結いの亭主で候」1995-1996

 女のことで家を追ん出され中の「髪結いの亭主」、あやうく凶賊の一味にされかけるところへ、清さんの助け手が入る。
火盗改与力と賊がグルという、けっこうありきたりな設定に、夫婦喧嘩ネタと主人公まわりの行動をうまく織り込んである。

ロケ地
  • 女髪結い・おさきの子・金太を釣りに連れてゆく清さん、大覚寺放生池堤。柳瀬が捕われた錠前師の自刃を嘆いて通る。
  • 新次と小夏に、錠前師の不審死を語る清さん、下鴨神社河合社鳥居下。
  • 子をさらわれた政吉、強要されて赴くアジトの寺、不明(石段の上に門、夜間撮影)。設定は本所松崎町の心源寺。

2014/4/12

■ 大岡越前 第五部 第17話「帰って来た木鼠小僧」 1978.5.29

 出頭するため江戸に舞い戻った「義賊」は、年貢の金を掏られて絶望した身投げ親爺を助けるが、これを見ていた女賊が彼を嵌めようとする。その心や哀れ、女は木鼠小僧に棄てられた女房のなれの果てなのだった。
吉五郎のお裁きは忠相の判断で超法規的措置、理由も語られる。

ロケ地
  • 枯野をゆき、仲間の待つ小屋へ入る吉五郎、広沢池東岸汀に小屋を設営。枯野も同所か。
  • お富の墓、招善寺墓地。忠相夫婦も立ち会い供養をしたあと、娘のお芳が連れてこられる。ここから帰る忠相一行は坂を下りてくる(六地蔵ナメて坂を見上げるアングル)。吉五郎は雲水姿。

2014/4/11

■ 大岡越前 第五部 第16話「通りゃんせ」 1978.5.22

 三次と幼馴染の、切ない物語。友が賊の一味と知った三次は、立ち直ってほしい気持ちを手荒くぶつける。その一部始終を見ていたお奉行は、たっぷりの情けをもって自訴に応えるのだった。

ロケ地
  • 伊佐吉と偶然出会った三次、つもる話をする茶店は大覚寺大沢池畔に設営。別れの際、護摩堂縁下からのショットも。
  • 信濃屋の下働きの「引き込み女」が縊死を装って吊られる弥生神社、鳥居本八幡宮広場の木。発見時は朝靄。
■ 神谷玄次郎捕物控 第二回「針の光」2014.4.11NHKBSプレミアム

 茶屋女の連続殺人は、本命のための擬装。はじめ的を取り違えていた神谷だが、人殺しの供述を聞いて閃く。
始末されかかった女の心情が哀切な一話。

ロケ地
  • 女の土左衛門が浮く、夜の小名木川、八幡堀と松竹セットの橋たもと併用。翌朝、検分に急ぐ神谷と銀蔵が堀端を走る(神谷はお津世のところから出てくる設定)
  • 犯人と目される「武州無宿茂作」の人相書きが張り出される町角、八幡堀明治橋たもと堀端。
  • 神谷がまいないを受けに行く矢田藩上屋敷、妙心寺天祥院(イメージのみ)。この金は銀蔵に渡され、捜査費用に。
  • 人相書を持って聞き込みに回る銀蔵、八幡堀堀端。同じく聞いて回る下引の直吉、八幡堀堀端・石垣際。神谷が人相書を携え行く道は妙心寺大庫裏脇路地
  • 殺された女の勤務先の茶屋・お滝からの帰り、神谷が直吉に今の店の客を全て当たれと支持する夕暮れの橋、八幡堀白雲橋上。
  • 二人目の女が殺される夜の神社、吉田神社竹中稲荷本殿裏手摂社群。翌朝、ここへ走ってくる神谷たちは参道石畳。
  • お咲の男・秋月兵馬のことを聞き込む直吉、出入りの魚屋に話を聞くのは妙心寺放生池畔生垣際、植え込み越しに見える養源院門が秋月邸という趣向、出てきた兵馬を尾行し始めるシーンは、玉鳳院前路地。
  • 兵馬がお咲を殺そうとする夜の川べり、上賀茂神社ならの小川畔。神谷との立ち回りは、川中に入って。

2014/4/10

■ 大岡越前 第五部 第15話「天下御免の偽名医」 1978.5.15

 三次の軽口が、奇貨となる事件。
引き込み女まで殺す非情な賊は、親身に診てくれる人に感銘を受け、お白州にて恐れ入る。
部下が何回ミスっても次手につなげる、お奉行の根性も見もの。

ロケ地
  • 三次をお供に釣りに出る忠高、広沢池東岸汀。このとき近くで、賊の一味・金次が引き込みをやらせる女中・おしのを口説いていて、彼らは葦原に舫った屋形船の中。おしのが抜け出すため連れてきたお店の坊ちゃんが「川」に落ち、三次が助け上げ、忠高が水を吐かせてやる。このとき、三次が忠高を伊織の父の名医と軽口をたたく運び。坊を助ける際、見ていて囃す職人に福ちゃん。
  • 投げ文を町方に調べられたためお店から逃げたおしの、賊に捕まり船で運ばれたうえ刺し殺される葦原は広沢池東岸。このとき首領の為五郎の腕を簪でぐっさり・これがけっこうな深手という展開。
■ 銀二貫 第一回「仇討ち買い」2014.4.10NHK

 井川屋に来た新しい丁稚、その訳は・という起こりの話。
和助が仇討ちに際会し介入したいきさつを回想の形で描く。助けられた時より大きくなった松吉だが、まだ武家臭さを残していた。

ロケ地
  • 呟き犬の正体は天神さんの狛犬と明かされるくだり、普請中の天満の天神さん境内は三井寺本堂前。
  • 父の塚の前で去就を問われる鶴之輔、北嵯峨竹林か。
  • 美濃志摩屋の寒天場、干し場を演出の谷地田は丹波か。洗い場は酵素か。

2014/4/9

■ 大岡越前 第五部 第14話「将軍様の人情裁き」 1978.5.8

 駕籠舁きまでやられた殺傷事件が、お家騒動がらみと見た矢先、上様の闖入。しっちゃかめっちゃかのおおごとに発展するやに見えて、将軍は意外と大人だったというオチの、人情劇。

ロケ地
  • 夜道で襲撃を受ける「若殿」牧野弥一郎、大覚寺五社明神林間。検分の段は昼間で、大沢池の水面も映る。弥一郎は病身をおして、相続会議が行われる実家へ戻る途中。弥一郎の療養先は根津の下屋敷、牧野家は番町。

2014/4/8

■ 大岡越前 第五部 第13話「 消えた千両富くじ 」 1978.5.1

 富籤泣き笑い人情劇、病の女房のため金策に走る島吉は、買った富籤入りの硯箱を質入れ。もちろんそれは当たり籤、そのうえ質屋に強盗が入り件のブツはという騒動だが、お話は射幸心の拡散を快く思わないお奉行の思惑に沿ってゆく。

ロケ地
  • 富籤が売り出される谷中・感応寺、金戒光明寺。人々が押しかけるさまは、三門や東坂付近に人をたくさん入れて。富突きなどは禅堂、他の境内描写に参道石垣際や、境内林間、参道石段など。
  • 富突きが始まる寺へ走ってゆく三次、大覚寺放生池堤。辰たちに、用事を身振りで合図。開始を知らせる太鼓が鳴り出す。

2014/4/7

■ 江戸の用心棒 II 第7話「悪事千里を走る」1995-1996

 お上もからんで開かれる、御用商人決定を賭けた遠掛け競べだが、庶民からテラ銭をかっぱいだ上にレースは不正ときているからたまらない。
勝負に負けてどん底に落とされたばかりか、非を鳴らしたため命を落とした若者を見て、江戸の用心棒はワルのもとへ。

ロケ地
  • 遠掛け競べの件で寺社奉行所へ呼ばれ入ってゆく飛脚問屋・伏見屋、大覚寺大門
  • 賭け札が売り出され、ごった返す神社、梅宮大社舞殿
  • 夜鷹殺しで逮捕された半次、しかしおみよの証言で釈放のくだり、おみよが夜の出前配達中に見た、八幡さまでトレーニングの半次、不明(長岡天神の大鳥居に似た、石段と鳥居)
  • 試合を前にして恋人のお里と会い、勝ったら結婚と告げる俊助、梅宮大社神苑汀。
  • レースのスタート地点、下鴨神社河合社脇馬場、幔幕張り。馬が先導して走る街道筋、山室堤と下の田地。折り返し地点の草加の寺(西明寺?)神護寺山門内側の広場、門に幔幕。ゴールはスタートと同じ下鴨馬場。
  • 往復で違いすぎる半次の走り、謎を解くため半次の故郷・浦安へ赴く新次、帰りの街道筋は桂川・松尾橋下手右岸堤
  • 半次の双子の弟・直次が顔を潰された死体で見つかる水辺、大覚寺放生池畔。ここへ駆けつけていた清さんのもとへ、俊助がいなくなったと走ってくるお里、大覚寺大沢池木戸

2014/4/6

■ 江戸の用心棒 II 第6話「蝶々の仇討ち」1995-1996

 女の幽霊が出て人を取り殺す騒ぎ、もちろん怪異ではなく訳あり。哀れな事情を知った清さんは、更なる仇討ちを止めるため「江戸の用心棒」の存在を示唆するのだった。

ロケ地
  • しゃぼん玉売りのバイトをする清さん、おもちゃ売りのお袖に販売を助けてもらう縁日は大覚寺境内、心経宝塔前広場あたり。
  • また、お袖たちと同じところで仕事の清さん、お昼をつかいながら身の上を聞くシーン、大覚寺聖天堂階。
  • お袖たちをヤクザの襲撃から救い、倒れた弥平を長屋に保護した清さん、お袖に事情を聞く土手、大覚寺大沢池堤。堤下からの絵もあり。ここで語られる、お袖の妹・お蝶の思い出、幼い姉妹がゆく野道は北嵯峨か自転車道か(アオリ)
  • 長屋を出たお袖と弥平が落ち着く水車小屋、広沢池西岸湿地。小屋自体は内部しか映らないセット撮り、湿地汀で薬を煎じているお袖のシーンで水車があしらわれている。
  • 弥平を置いて村祭りへ仕事に出るお袖、大覚寺五社明神鳥居内。探し当ててやって来た清さんと話すのは大沢池畔。
  • 一人、伝蔵宅へ吶喊した弥平、無惨な屍となって見つかる水辺は大覚寺放生池源頭(池底)
  • 弥平の塚、大覚寺天神島(大沢池側、先端部)
  • 事後、巡礼姿で一人旅行くお袖、広沢池北西岸農地(田畔、青田)。葦原越しに水面と対岸が見えている。

2014/4/5

■ 大岡越前 第五部 第12話「唐獅子の復讐」 1978.4.24

 凶賊・唐獅子党が跋扈、忠相は幕閣から激しい叱責を受け、解決に期限を切られる。
死に物狂いで捜査にあたる南町の面々、夫を案じる雪絵奥さま、そして復讐に燃える「賊」、緊迫のドラマが繰り広げられる。

ロケ地
  • 日限迫り、夫の身を案じた雪絵がお百度を踏むやしろ、今宮神社稲荷社。前の石畳に後生車があしらわれている。
  • 重助の身柄が奉行所に持っていかれたことを知らず、大村屋へ急ぐ唐獅子一党、夜道は広隆寺塀際か。
  • 事後、ファミリー揃ってお参りの神社、今宮神社本殿。帰り道、お百度の件を忠相に告げる源さんのシーンは稲荷社前。気を利かせられ二人になった忠相夫婦が行く道、石橋上。

2014/4/4

■ 大岡越前 第五部 第11話「白洲に哭いた母二人」 1978.4.17

 大岡政談ネタ、有名すぎる「手を放した方が本当の母」の巻。
生みの母の人となりをあざといまでに演出してあるが、双方に救いある結末となるよう話を積み上げてゆく。
それにしても、三次に手紙盗らせたのはいいのかなー・笑えるけど。

ロケ地
  • 町で源さんを呼びとめたおさき、子を取り返して欲しい旨を聞いてやる茶店は松尾大社本殿前、舞殿脇に設営。
  • 事後、上方へ発つ一行(おうめと「母」おまさを連れた佐二郎)を見送る街道筋、広沢池東岸汀に茶店設営。海浜設定か、汀に漁具あしらい。
■ 神谷玄次郎捕物控 第1話「誘拐」2014.4.4NHKBSプレミアム

 商家の娘が誘拐され、見張りに出た下っ引も失踪。はじめ疑われた浪人もシロ、膠着状態に陥るところ、子守女の申し立てに不審を抱いた神谷の慧眼が道をひらく。

ロケ地
  • 朋輩・鳥飼に頼まれ、ともに捕物へ出向く神谷、八幡堀白雲橋下(船上)〜明治橋たもと堀端(上陸)。このあと菅生浪人の長屋へ踏み込み。
  • 菊屋の子守女・お杉の申し立てによる回想シーン、猿回しを見ていた隙に八重がさらわれた回向院、仁和寺。猿回しは参道、人さらいを見た林は塔そばの林間。後段、よその子守女も交えて現場で話を聞く段では、茶所前に床机を出して茶店仕立てに。
  • 身代金を持って出た弥之助を尾行する銀蔵、月桂冠大蔵記念館(道路側から)大覚寺(護摩堂脇、放生池堤)〜竹林(鳥居本に似た林床)〜松竹セット「民家」(「酵素」似のアレ)

2014/4/3

■ 大岡越前 第五部 第10話「殴り込み仁術」 1978.4.10

 伊織と養生所に、執拗な妨害が続く。誰かの手先らしい病持ちのヤクザは、伊織に捻り上げられ、手厚く看護され、果ては刺客から庇って貰い、陥落する。
頭に来てヤクザ供給元に殴りこむ伊織だが、忠相は止めるどころか一緒になって暴れるのだった。

ロケ地
  • お使いに出た千絵にからみ、拉致しようとする定吉たち、今宮神社絵馬堂脇坂〜稲荷社・摂社間路地。三次らが通りかかり、火事とか騒いで阻止。

2014/4/2

■ 大岡越前 第五部 第9話「大奥の陰謀」 1978.4.3

 目安箱に入っていた無記名の訴状には、吉宗が見たらかんかんに怒るであろう内容が縷々記されていた。それはもちろん釣り、将軍の直情をいさめた忠相は勘気を蒙り、吉宗は怪しの見世物小屋に誘い出されるのであった。

ロケ地
  • 目安箱が置かれる評定所の門、東本願寺内事門。後段、源さんたちが変装して張り込むシーンもある。
  • 大奥御年寄・倉橋の外出を尾行する辰、駕籠がゆく道は相国寺大光明寺南路地(東望)。倉橋が参詣し、河内屋が後から入る寺も大光明寺、式台玄関前と門が使われ、見張りの辰は方丈塀際に。
  • 事後、事件の始末を吉宗に報告する忠相、不明(池泉)

2014/4/1

■ 大岡越前 第五部 第8話「手鎖り御用旅」 1978.3.27

 甲府出張を仰せつかるものの、嫌々渋々の風間同心。しかし護送する間、熱血漢同士は心通じ合い、江戸へ着くやお奉行に囚人への情けを乞う始末。
そして江戸では、彼に光明をもたらす捕物が進行中なのであった。

ロケ地
  • 江戸を出て、囚人護送のため石和代官所を目指す風間、甲州街道は北嵯峨農地竹林道〜清滝河畔。
  • 忠相が伊織を伴って赤城下の岡場所へ赴くと、足抜き騒ぎに遭遇のくだり、松屋の女郎・お市が逃げるも男衆に捕まる河原は中ノ島橋下手河原。お市が連行されてゆくのを止める忠相たちは中ノ島橋上、このあと立ち回りとなるのは橋たもと堰堤脇(寅八ドボン)
  • 勝沼の旅籠から逃げた文吉を追う風間、広沢池北岸林。雲助に受けた傷を手当してやる河原は清滝
  • なお旅ゆく風間と文吉、富士山イメージを挿み、休む茶店は不明(林道?)。駒木野の関所は北嵯峨農地竹林際、溺れた女児を助けるくだりは大覚寺大沢池と周辺。もうすぐ江戸という街道、北嵯峨農地竹林道。

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