時代劇拝見日記
2014年7月

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2014/7/31

■ 大岡越前 第八部 第8話「美女を餌食の悪徳仁術」 1984.9.10TBS

 薬代を払えぬ者に金貸しを斡旋するほか、女衒の真似までする、腕もヘボい悪徳医者。出している薬を見て怒った伊織が乗り込んで暴れたのを奇貨として、お白州での一発逆転が仕掛けられる。

ロケ地
  • 「昔の仲間」の清庵に金をせびりに来て、その場で絞殺される半造、死体が棄てられる水道橋際は中ノ島橋下手右岸河川敷。兵助と勘太は橋上を走ってくる。半造は、武州で医者殺しをした二人組の片割れ。
  • 半造の塒で聞き込みをするおけい(兵助や勘太もいるが主体はおけい)、夜鷹の苫舟が舫ってある岸は嵐峡
  • 事後、養生所へ伊織を誘いに来る忠相、先のお白州の件で口喧嘩になる庭は嵐亭庭。

2014/7/30

■ 大岡越前 第八部 第7話「意地比べ江戸っ子気質」 1984.9.3TBS

 何度目かの、三方一両損。そのときのメンバーの空気や、ゲストの差異など比較する、第八部。
市井の人々のみならず、たぬきや役宅でも「どっちの味方よ」論争巻き起こり、阿呆な対立も生まれる。
基本的に悪い人は出ないが、ちゃっかり宣伝に使う奴は出て、お白州でお叱りを食らうあたりは新味か。
佐吉の泣き言「正直者が馬鹿見る世の中」の厭世気分をこそ、町奉行は恐れるという寝物語も入っているが、酒井和歌子の雪絵奥さまは控え目。

ロケなしセット撮り
2014/7/29

■ 大岡越前 第八部 第6話「嘘つき婆さんの恩返し」 1984.8.27TBS

 町方にガセネタを流しては小金をせびる、札付きのタレコミ屋の婆さんは、風間同心がお気に入り。ダンナの思いやりを知った婆さん、恩に報いようと張り切るが、今回見てしまった一件は相当にやばいヤマなのだった。

ロケ地
  • 芸者が辻斬りに遭う夜の浜町河岸、嵐峡船着。昼間の検分の際には、嵐亭の生垣も映っている。後段、婆さんに振り回される兵助のシーンもある。
  • 神田上水堀に面した旗本寄合衆・大滝源之進の屋敷、相国寺玉龍院。塔頭前の放生池を掘に見立て、池の中に「水門付き塀」のたいそうな大道具を沈めてあり、西側から玉龍院を望む図。後段、忠相が掘に潜むシーンは、この池の天界橋で撮られている。
  • おとら婆さんが松造らに襲われる神社、伏見稲荷。婆さんは千本鳥居の二筋の間で餅を食っていて、松造らは鳥居の隙間からぬっと刃を突き出す。逃げる際は鳥居下。
  • 松造の般若の彫り物のことを風間に注進するおとら婆さん、伏見稲荷境内。印籠の家紋を思い出すシーン、奉納の酒樽にあった鷹の羽紋を見るのは本殿後方の末社。
  • 忠相が家宝の名刀を餌に大滝を釣り出すくだり、相国寺嵐峡組み合わせ。上陸したあと、芸者を狙う夜道は上賀茂神社ならの小川畔、祠裏に潜んで待つが、芸者はおけいで三次のほか忠相にも出てこられ、髷を落とされる。松造たちは、神事橋を渡って逃げてくるが、風間らに捕まる。

2014/7/28

■ 必殺仕事人2014  2014.7.27ABC/松竹

 新メンバー加入の経緯を、話の筋に取り入れた「新章」。「2012」の因縁も出て、思わぬ方向から仕事人たちに迫る。

ロケ地
  • 夜の町をゆく小五郎、今宮神社稲荷社前〜絵馬堂脇坂。接触してくる仙吉は、絵馬堂下に。
  • 江戸城イメージ、姫路城天守(大天守が「黒い」)。老中・加門橋ノ介のプランでブレックファストミーティングが開かれるのは、金戒光明寺方丈座敷(虎の襖絵も映っている)
  • 涼次が投宿している、隆斎が住持する高崎の願道寺、普済寺。墓地と墓地周辺、総門まわりと参道、鐘楼門に本堂座敷と、各所が使われる珍しい例。雪景。紛争の種となる井戸は、総門続きの石垣際に設置。
  • 本町奉行所、妙心寺慈雲院。内部はセット撮り。
  • 仙吉がお上公認の仇討屋を開業したあと、そのことについて語り合うお菊と小五郎、御津町干潟
  • 江戸城イメージ、好古園ナメて姫路城全景。江戸の町がきれいになったとブチ上げる加門の段。
  • おつうの仇を討つため飛び出した隆生が見つめる夜のお城、姫路城天守
  • 仕事人の立場を選んだ隆生、出陣前に父の形見の数珠を引きちぎるシーンは柊野堰堤、夜間撮影。
  • 最後の的の側用人・中之島に仕掛ける小五郎、中之島の駕籠が出てくる城門は赤穂城大手門、うしろに姫路城天守合成。お菊が小判を撒いてお供を引き付け、小五郎が殺るシーンは彦根城佐和口多門櫓裏手。
  • おつうの塚、大覚寺遣水跡・木の根方に卒塔婆設置。
  • 雲水姿の仙吉が出て、小五郎に加門のプランが白紙になったと告げる茶店、大覚寺大沢池北辺並木付近に設営。

2014/7/27

■ 桃太郎侍 第13話「裏のうらは裏だった」1976.12.26日本テレビ/東映

 足抜き女郎に縋られた桃さんは、言い分をまるっと信じ、極悪楼主のいる岡場所へ乗り込み大暴れ、しかし。
だがしかし、桃さんのまごころは、悪女どものねじくれた心をも溶かしてゆく。

ロケ地
  • 夜釣りの桃さん、広沢池東岸に設置した桟橋上。川には屋形船、芸者上げてどんちゃん騒ぎの宴。ここへ、男衆に追われ逃げてくる女郎・お房、土手を駆け下りてくる。
  • 玉川つばめ一座、今宮神社絵馬堂を演出。
  • 長屋へ保護したお房を取り返しに来た一味をやり過ごしたあと、葦原に隠れている伊之助とお房を迎えに行く桃さん、広沢池東岸。夜設定で暗い画面。
  • 潰して妓たちを解放したはずの楼を、お房たちが乗っ取っているのを知った桃さん、亡き乳母にぼやきに行く墓、永観堂墓地(崖下)。並びの五輪塔の陰から伊之助が覗いていると、つばめが来て剣突を食わせる。
  • 伊之助の手配りで楼に捕方、金箱抱いて逃げる市助たち、渡月小橋たもとを駆け下り乗船・中州掘割を下ってゆく(雨中)
  • 釣りをしながら沈思する桃さん、つばめが来て慰める夕景は広沢池東岸。クロス光入り。

2014/7/26

■ 大岡越前 第八部 第5話「十手が消えた女風呂」 1984.8.20TBS

 能天気兵助、ついにやらかすの巻・失態はタイトル通り。
大筋は、本格の盗賊が手下に見返られる話。手柄顔の新米に腹を立てる風間が、ここを先途の切所には重傷をおして駆けつける「いい話」も入っている。

ロケ地
  • 伊勢屋の押し込みで唯一の手がかり「巳之吉」のことを聞き込む風間と辰、大覚寺心経宝塔前広場に露店あしらい。他の聞き込みシーンはセット撮り。
  • 三次とツナギをとるお忍びの忠相、大覚寺護摩堂裏手付近に茶店設営。

2014/7/25

■ 大岡越前 第八部 第4話「万病治した娘の真心」 1984.8.6

 万病に効き、医者が匙投げた病人が治ったと評判の、高価な薬。父にせがまれ購いに行った娘は、分割で払うからと懇願するが相手にされず、身売りまで思い詰める。
一方、その薬を扱う商人は、むかし手放した娘を捜していた。
あくどい商いをしていた商人が、もっとも手痛いしっぺ返しをくらい、改心する筋立て。

ロケ地
  • 薬を買えず、萎れて河原に佇むおしの、罧原堤下河原か。身投げでもするのかと声をかけた辰に、おしのは吉原の場所を聞く。
  • 事後、真面目にリハビリに励むようになった太吉、養生所の庭は嵐亭とセット併用。嵐亭の庭には、歩行訓練の平行棒と、包帯の物干しがあしらわれている。
■ 信長のシェフ
 第3話「信長のシェフ誘拐される!武田信玄が平成グルメに激怒!?」
 2014.7.24テレ朝/東映

 松永久秀の「讒言」により、武田信玄が放った刺客に殺されかけるケン。しかし、ケンの料理を食した信玄の家臣は、武田家へ連れ戻るのだった。

ロケ地
  • 岐阜城下の民にジャーキーの作り方を指導するケン、大覚寺五社明神舞殿前。有栖川のところ、小柴垣あしらい。
  • 武田家屋敷、毘沙門堂勅使門・坂に衛士配置。後段、秋山がケンを連れて戻る際には、参道坂からのロングも。このあとで薬医門もちらっと出る。
  • 岐阜城イメージ、彦根城天守・林越し。
  • さらわれた夏を捜すケン、夜の森は酵素か。二人して運ばれてゆく山中(昼間)は不明、植林杉の山。殺されるところ、料理を作らせよと申し出るケン、素材を求め歩く小川べりは酵素河川敷
  • 夜の道を単騎疾駆する信長、大覚寺大沢池北辺並木。楓の報告を聞く野原は大覚寺遣水跡、夜空にハレー彗星。
  • 信玄に相応しい朝食を作ることになったケン、メニュー考察の際思い浮かべる甲斐の畑地は北嵯峨農地、陵を抱く山も映る。
  • 信長が銃を撃つ野原、大覚寺境内に幔幕張り。

2014/7/24

■ 名奉行 遠山の金さん7
  第21話「消された刺青 仮面の裏の悪魔」1996.3.21テレ朝/東映

 大店の主を襲う闇の蝙蝠仮面、挙動不審な妾、実直そうに見える手代、妙に思えるほど頻繁に墓参りする主。何も知らなかったのは娘だけという、大盗の始末であった。

ロケ地
  • 伊勢屋が参る墓、西方寺小谷墓地。墓の間に大木、ロングでは池も見える。
  • 伊勢屋の妾・お島が梵天一家と通じることを、吉川らに話す金さん、仁和寺鐘楼脇。伊勢屋開店の際、居抜き二千両で購入と吉川の報告もある。
  • 父の正体を知った娘・おふさが思い詰めて入水しかける夜の橋、中ノ島橋。止めたお仙が、自分も盗賊の係累だったと話すのは橋たもと犬走り。
■ 大岡越前 第八部 第3話「殺しの依頼は能面の女」 1984.7.30

 お忍びの忠相は見込まれて、暗殺依頼を受ける。的はなんと伊織、ここから、堕胎薬で社会問題を引き起こしていた悪いやつらが、ずるずると炙り出されてくる。

ロケ地
  • 町で乱暴者を懲らしめる忠相を見込んだ孫兵衛、つけてゆく道は相国寺鐘楼裏手塀際〜鐘楼脇〜宗丹稲荷前(ここで忠相が鐘楼から出てきて「何用」)
  • 孫兵衛の懇願を受けた忠相、駕籠に乗せられゆくルート、相国寺鐘楼裏手〜相国寺大光明寺南塀際〜招善寺墓地参道坂(墓地入口門の前へ駕籠が止まり、目隠しを外される/墓地や境内は映らず←後段、伊織や三次と帰ってゆくシーンでも同様)。「仮面の女」と会う「本堂」はセット撮り。
  • 美鈴の長屋を訪ねてくる、伊予西條藩用人・唐津、この間外へ出される娘の千夏、孫兵衛にあのヒト嫌いと漏らす塀際は大覚寺五社明神裏手塀際。
  • 伊予へ帰ってゆく美鈴たちを見送る忠相と伊織、大覚寺天神島朱橋。一行は大沢池北辺並木を行き、手を振る。

2014/7/23

■ 名奉行 遠山の金さん7
  第20話「名探偵?金さん岡っ引きになる」1996.3.14テレ朝/東映

 南町奉行所抜荷探索方のベテラン同心哀話、亡妻のため心ならずも悪党と手を組んだことを恥じていた男は、罪を清算する日を待っていた。
金さん岡っ引の件は、柳と三五平の喧嘩から。

ロケ地
  • 柳らが抜荷摘発のため張り込んでいた箱崎桟橋、八幡堀堀端(明治橋たもと、船は白雲橋の方から来る)。夜間撮影、後段現場に来てみる金さんのシーンでは昼間。見返りの蔵の絵は、映画村セット併用(牧野柏の紋入りの蔵)
  • 花房同心の娘・深雪とばったり会う金さん、大原野神社本殿(お参りを済ませた深雪が、狛鹿脇にある板に御籤を結ぶ)。父の様子がおかしいと相談するくだりは、参道西側の摂社祠前で。
  • 花房の死体が見つかる白鷺神社脇、大覚寺有栖川河床から東側へ引き上げの図。御殿川落ち口のところ。
■ 大岡越前 第八部 第2話「幽霊駕籠の仇討ち」  1984.7.23

 殺しを目撃するものの、後難を恐れ黙っていた駕籠屋だが、殺された女の妹と出会い翻心、「仇討ち」に加担する。
兵助の呑気な仕事ぶり、風間の暴走、そしておけいの初親分のエピソードが組み込まれる。

ロケ地
  • 助十・権三の駕籠屋コンビが、船から投棄される男女を見る夜の大川端、広沢池東岸並木道。船は雷鳴轟くなか葦原を来る。土手には「駒形堂」がこさえてあり、二人はお堂脇に隠れる。「心中死体」の検分で、昼の絵もある。
  • 事後、姉の墓に参るお由美、不明(立地は高台、竹林が見える。墓標墓石はランダムで、有りものか作り物か判らない)

2014/7/22

■ 名奉行 遠山の金さん7
  第19話「貞女の鑑?謎の殺しの裏の裏」1996.3.7テレ朝/東映

 先代に見込まれ、女中頭から老舗料亭の女将になったおふさは、深く恩義を感じ、自ら罪を着て亭主を庇おうとする。しかし遊び好き女好きの優男に、そんな忠義立ては通じなかった。

ロケ地
  • おふさの狂言がばれ、亭主の情人を殺した事実は一切無いと確認されたあと、彼女を送ってゆく金さん、大覚寺大沢池北辺並木。紅葉が道に散り敷く。おふさが金次への恋心を告白したあと、クレーン引いてゆき二人の顔が傘に隠れる演出。
■ 大岡越前 第八部 第1話  1984.7.16

 殺人を伴う火事場泥棒の、金の持ち出し方がわからない。ヒントは、蕪木がクサって描いていた火事の絵から、文蔵親分が閃く。
新人同心・蕪木兵助登場、親の跡をいやいや継いだと広言して風間を怒らせるなど、鼻持ちならぬ若僧設定。先代から仕える岡っ引は、なんとか「若旦那」に手柄をと張り切るが、単独行動が仇となる運び。

ロケ地

  • 伊豆屋の材木置場、不明(かなり大きな丸太がわんさか。1980年代では貴重な例かも)
  • 文蔵親分、怪しいと睨んだガエンのかしら・権蔵を見張るくだり、賭場から安蔵を連れ出してきた権蔵が、伊豆屋の寮へ行く際渡る夜の橋、中ノ島橋。寮はセット、床下に潜んでいて見つかった文蔵が囲まれて斬られ、川に落ちるシーンは中ノ島橋上手・中州犬走り

2014/7/21

■ 名奉行 遠山の金さん7
  第18話「復讐の女!雨の仕掛け長屋」1996.2.29テレ朝/東映

 亭主の獄死を、吉川の拷問のせいと吹き込まれた女房は、復讐に燃える。賊のかしらとも知らず、亭主の兄に従っていたお紋だが、やがて真実を知ることとなる。

ロケ地
  • 佐吉の死後一年、入水しかけた女を助けるとお紋の川端、嵐峡。お紋は砂地の汀に、来合わせた金さんと吉川は嵐亭石積塀際に。大雨設定。お紋を家へ送ってゆくと、そこが「仕掛長屋」という趣向←罠の仕込み。
  • 手下を始末する毒矢をつがえた乾分・権八と船でゆく佐平次、大覚寺大沢池(船上、木戸ナメて)。このあとセットにスイッチ、アジトの船宿へ。
  • 姿を消したお紋を見つけ、長屋の仕掛けが凶賊・黒塚の佐平次一味のものであることや、亭主の死は吉川の拷問でなく仲間内の密殺と告げる金さん、梅宮大社神苑(中島へ渡る切石橋上〜神苑門前)。お紋が佐吉に身請けされた身の上話なども出る。
  • 盗み装束を着込んだ「兄」たちを見てしまうお紋、大覚寺聖天堂。あとで藤吉も目撃、夜間撮影。設定は谷中・天覚寺、内部はセット撮り。
  • 吉川とお紋が呼び出され、一味に始末されかかる夜の祠、大覚寺五社明神。危ないところへ、胡桃ではなくお仙が松井らを引き連れて駆けつけてくる。

2014/7/20

■ 桃太郎侍 第12話「はるかなる江戸の灯」1976.12.19日本テレビ/東映

 江戸へ剣術修行に出た若者が夢破れ、というよくある話。若者を訪ねてきた娘が危ない目に遭うのを助けた桃さん、そのまま鬼退治になだれ込み。若者は毒婦に取り込まれ、悪徳商人の手先と成り果てていた。

ロケ地
  • 江戸へ出てきた沙織、日暮れてなお旅姿のまま外にいるとゴロツキがからむ夜の川辺、中ノ島橋たもと。夜釣りに出ていた桃さんが見つける運び、船の絵は付近の静水域か(ロングとアップと)。立ち回りは堰堤脇の岸で、一人川へドボン。
  • 日の出イメージ、琵琶湖か。
  • 沙織の許婚者・佐竹主水が飼われている小梅の寮、不明(広沢池畔にあった建物と似る)
  • 主水を取り込んでいる女・お美和のことを桃さんに報告する伊之助、嵐山付近桂川か(水面に僅かだが車の影・三条通と思われる)
  • 沙織が物思いに沈む桟橋、広沢池東岸汀に設置。
  • 桃太郎を斬りにお化け長屋へ向かう途中の主水、当の桃さんに立ちはだかられてしまう並木は広沢池東岸並木。汀も使われる。
  • 米の値上げに同調せぬ伊勢屋を闇討ちしようとする越前屋、駕籠を襲わせる柳原の道は広隆寺東塀際(境外)。お美和が人数を伏せていた「柳の森稲荷」は、ここに祠や幟あしらって演出。
  • 越前屋と手下を成敗して引き上げる桃さん、長屋へ行くのを躊躇い足を止める主水は広沢池東岸。うじうじ言ってると沙織が現れる寸法。桃さん発言「うちはすぐそこ」なので、大川端設定。

2014/7/19

■ 大岡越前 第七部 第27話「将軍暗殺危機一髪」 1983.10.24TBS

 目安箱に、忠相と伊織を中傷する訴状。しかしそれは二人が的ではなく、釣り込まれて出てくる上様の命こそが狙われていた。
心ならずも企みに加担させられる、気のいい剣客の哀話が泣かせる。

ロケ地
  • 伊織に恩を感じ養生所に寄進を欠かさぬ武蔵屋、彼が拉致され密殺される屋形船、広沢池東岸葦原から出る(夜)
  • 堺屋に取り込まれている徒目付・小森を尾行する風間と三次のくだり、今宮神社。まず、小森が下りてくる坂は絵馬堂脇坂。稲荷社前を過ぎる際若宮社拝殿の陰に風間がいて、わざと十手を出して見せる。このあと絵馬堂前〜楼門・ここで小森が風間に文句を言い脅しつける。このあと東門を出てゆく小森、ここから三次にスイッチ・堺屋へ入るのを見られる運び。
  • 始末された小森の死体が見つかる川、嵐山公園中州下手河原。中州舳先へ引き上げられる。斬られて落ちたのはセットの堀。
  • 再び目安箱にくだんの訴状、その護持院ヶ原へ誘い出す内容の訴状を吉宗から掏り取るおけい、今宮神社東門〜境内。おけいを追いかけてきた吉宗を、源さんと風間が捕縛・牢へ押し込める。
  • 堺屋と大竹が、刺客として高垣を仕立てて待つ護持院ヶ原、下鴨神社池跡。時間の経過を示す鐘は不明。

2014/7/18

■ 名奉行 遠山の金さん7
  第17話「また男が死ぬ!私は疫病神の女」1996.2.22テレ朝/東映

 関わる男が次々死ぬ、疫病神が憑いていると評判の女。またぞろ亭主を亡くすが、河童などいるはずもなく、筋を書く者が親切面をしていた。

ロケ地
  • 身ごもった祝いにと月見の船に乗る三河屋夫婦、嵐峡。緑色の水かきのついた手が、清之助を川へ引きずり込む。
  • 翌日、下手で発見される清之助の亡骸、桂川・松尾橋下手右岸水制上。水制上から岸を見返る絵では、土手越しに甍が見えている(松室あたり?)。
  • お役目で河童を捜す松井同心、藤吉とばったり会い情報を貰う水辺、大覚寺護摩堂前・大沢池畔。
  • 夫の墓(不明、五輪塔あり)に参るお涼、やって来た幸吉と共に帰る際襲撃に遭うのは大覚寺天神島。朱橋へ逃げたところで金さん登場。
  • 河童を演って清之助を殺した栄次が斬られて見つかる河原、桂川・嵐山公園中州下手河原(右岸側)
  • 呼び出された料亭で、刺された大黒屋が目の前で死に、惑乱したお涼が走る土手、大覚寺放生池堤(疫病神とののしる声が頭に響く)。その後入水しかける川は罧原堤下桂川。金さんが出て止める。
  • 金さんがお涼を保護する店イメージ、嵐峡料亭か(坂の上に建物、夜景)
■ 大岡越前 第七部 第26話「鬼より恐い古証文」 1983.10.17TBS

 牢破りのせいで、因業金貸しを守るはめになった風間たちはかんかん。最後は、黒は黒とお奉行がシメてくれて皆の溜飲が下がる展開だが、各人の心の襞を丁寧に描写してあり、単純な話にはなっていない。
タイトルの古証文は、仏と言われた先代が「あるとき払い」で事実上施しだったものを、当代が厳しく取り立てて回り人死にも出るという次第。

ロケなしセット撮り
2014/7/17

■ 名奉行 遠山の金さん7
  第16話「消えた女!裏切りの集団見合い」1996.2.8テレ朝/東映

 「お見合いの集い」なるイベントで、飛び入りの女に一目惚れした青年だが、金を受け取った女は姿を消す。青年は自棄を起こし酒浸り、この間家に賊が入り父親は殺されてしまい、しかも賊の首領の娘が「その女」と聞かされるのだった。

ロケ地
  • 酒肆にいた、狐の刺青をした男を追ってゆく岡っ引、返り討ちに遭う夜の墓地、不明(五輪塔あり)
  • お見合い会のあと、デートする駒吉と「お峰」(偽名名乗り中)梅宮大社神苑〜本殿、境内。大吉と出た御籤を二人で木に結ぶ。
  • 金さんとツナギのお仙・吉川、広沢池西岸(前話と同所の公園?部分、対岸に白煙あがるシーンも)。二回出る。
  • 病の伝兵衛が隠れ住んでいた小屋、わらびの里か(雑木まじり竹林に小屋設置、蔵のある細道なども出る)
■ 大岡越前 第七部 第25話「命を賭けた御用旅」 1983.10.10TBS

 凶賊のかしらを一旦捕える風間と辰、しかし隙をつかれ傷を負わされ、あろうことかおけいを人質にして逃げられてしまう。
以降、斬られた足を引きずる風間と、彼を助けて動く三次とが、賊に翻弄されつつ甲州路を追ってゆくことになる。

ロケ地
  • 風鈴の宗兵衛の情報を求め、タレコミ屋の石松と会う風間と辰、常寂光寺仁王門。
  • 痛む足を引きずりつつ街道をゆく風間、広沢池東岸。昏倒し水に転がり落ちるシーンもある。三次が追いついてきて合流、三次はそのまま先行。
  • 風鈴一味が巡礼に変装し出てゆく小屋、広沢池東岸葦原近くに設営。朝靄。
  • 身延講中として「法華の太鼓」叩きつつ街道をゆく一味、大内辻堂前。おけいが道隈の道標にマーキング。
  • おけいに刃を突きつけつつ街道をゆく一味、大内か(田畦、竹林も見える)
  • 遅れて来た風間、三次の笠に気付く茶店、大内・辻堂手前(南側)。奥に登り坂が見えている。
  • 三次が八王子へ着いた頃、一行がゆく山道、道端に材木置場のある山中の道。
  • 八王子の風鈴アジト、不明(建物はセット、周辺の道は山裾?の道の土手下に蔵と萱葺民家のある、暴将などでもよく出るアレ)
  • 一味の工作を見破り後を追う風間と三次、岩石落としに遭う山道は大内・亀岡道か(山肌ガレあり)。ピンチの二人を救いに、忠相が単騎現れる。
  • 一人馬で逃げた宗兵衛を追う忠相、幅寄せして落馬させる道は大内・八木道や周辺の田畦。
  • 一味を護送し江戸へ向かう坂、大内・亀岡道か。
■ 信長のシェフ
  第2話「比叡山焼き討ちの真実…平成グルメが歴史を動かす!?」
    2014.7.17テレ朝/東映

 女子供も皆殺しと言う信長に、違和感を持つケン。不用意な発言で物議を醸すが、彼の直感は正鵠を射ていた。
いずれにせよ、「歴史的事件」は、方々に波紋を広げてゆく。

ロケ地
  • 当時の叡山を語るナレーションに被る、僧兵が鍛錬の広場、神護寺山門内側の広場。叡山イメージ遠景は不明。
  • 家臣団に詰め寄られ、信長の真意を確かめるよう求められ考え込むケン、木に凭れて悩む岐阜城中の木は二条城二の丸御殿内中庭の木。
  • 濃姫の回想、新婚当時蕨採りに出かけ、信長に「山の掟」を教えられた山、不明(植林杉の山中)。蕨の代わりの山独活を採るケン、酵素か(雑木林の山腹)
  • 叡山僧が二人、早暁の湖面に大船団を見る琵琶湖、琵琶湖西岸・萩の浜。甲板にいる信長とケンの絵も「湖上」。
  • 急を知らせに鐘を鳴らそうとした僧を射殺す信長、西壽寺鐘楼。信長の背後に、羊歯の崖が見えている。
  • ケンたちが女子供を誘導し避難させる琵琶湖岸、琵琶湖西岸・萩の浜。湖畔松林のほか、画面奥に白髭浜の並木が島のように浮かんで見える。
  • 織田軍が火をかける「無人」の堂塔、神護寺多宝塔、五大堂に毘沙門堂。当たり前だが、炎はCG。
  • 岐阜城に戻った信長、未来を知るケンにおまえは何者かと問う城門の橋、二条城本丸西虎口彦根城天守合成。このさまを、濃姫が二条城天守跡から見つめている。

2014/7/16

■ 名奉行 遠山の金さん7 第15話「肝っ玉母さんと邪教の女」1996.2.1テレ朝/東映

 娘を捜しに上州から出てきた老婆、金さんたちが力になってやるが、その娘最近話題の、怪しい占い尼僧に酷似。裏には、病中の寺社奉行に代わって一切を取り仕切る、筆頭吟味役が控えていた。

ロケ地
  • おたね婆さんが娘の消息を求め小判を賽銭箱に放り込む観音さま、清凉寺。導入は山門の大提灯越しに本堂を望む図、石畳脇に露店あしらい。掏摸に引っかかるところ金さんが介入、その後話を聞いてやる段では、多宝塔や門脇茶店の床机など。
  • 「悪霊による」大黒屋殺害現場へ行ってみる金さんとお仙、火の玉の正体の布の燃え滓を見つけるのは鳥居本八幡宮の井戸の蓋の上。その後本殿にカメラがパン、中で藤吉が寝ていて目撃談を披露する趣向、内部はセット撮り。
  • おきぬが今の白蓮で、本物はもう生きていまいと吉川たちに話す金さん、広沢池西岸(公園?部分の石積み際、祠やぼんぼりを設営。紅葉が見える。護岸の向こうは葦原)
  • 見栄張って嘘ついてましたと告白するおたね、博打に狂い娘まで売った際のやりとり、ヤクザに話を聞き走ってくるおきぬ、北嵯峨農地水路護岸上(ローアングル、石積みと空しか映らず)。おたねが座り込んでいるのは広沢池西岸のヤナギの根方。ここで娘に愛想をつかされる運び。この部分、設定は国定村。
■ 大岡越前 第七部 第24話「悪魔が狙った江戸小町」 1983.10.3TBS

 小町娘の連続殺人は、決まって顔を切り裂かれているという猟奇事件。事件を解明する過程で、忠相たちはさまざまな心の闇を見る。
小倉一郎の狂態が見る者の心を凍らせるが、母親のおまさの語る忌まわしい過去の方が痛い。

ロケ地
  • 踊りの師匠が殺される夜の町、今宮神社。絵馬堂坂を下りてきて、稲荷社脇で殺された気配を出して、ピンク頭巾が摂社前をすたすた去ってゆく絵にしてある。翌朝、駆けつけてくる源さんは石橋を走り渡る。
  • 養生所からの帰り、忠相たちが大奥の女の駕籠を見かける道、大覚寺天神島。駕籠とお供は朱橋を渡ってゆく。後で御中臈と知れる駕籠の中の人は、その夜の被害者に。
  • 養生所へ行く途中、往診帰りの伊織とばったり会う忠相、藤棚は大覚寺か(一時あったように記憶している)

2014/7/15

■ 名奉行 遠山の金さん7
  第14話「振袖の罠!女形が賭けた夢舞台」1996.1.25テレ朝/東映

 今をときめく立女形は、お仙の幼馴染み。彼の両親を死に追いやった商人どもが、わざとらしく謎の振袖の「女」に次々と殺されるが、裏には金座から大金を奪う陰謀が隠れていた。

ロケ地
  • 夜、墓に参る若い男を見かけ声をかける金さん、大覚寺五社明神。鳥居の東あたりに墓地設営。
  • お仙の回想、直さんに遊んで貰った幼い日、桂川・罧原堰堤下河原。直さんは釣り道具を持ち、幼いお仙をおぶっている。
  • 上総屋に次いで殺される相模屋、現場の向島寮は大覚寺望雲亭。夜間撮影、ライトアップ。振袖女は生垣を飛び越えて入る。
  • 昼間、両親の墓に参る直さん(竹之丞)のところへ現れるお仙、大覚寺五社明神に設営した墓地。明るいところで見ると、池の水面も見える。このあと、身の上を語る竹之丞のシーンは大沢池畔・木戸脇へ移動、見返りの絵では御殿川落ち口が見える。
■ 大岡越前 第七部 第23話「闇に閃く恐怖の邪剣」 1983.9.26TBS

 口入屋の二大巨頭を衝突させ、漁夫の利を得んとする老爺あり、闇の殺し屋を使う。その手先となって暗殺を請け負う病持ちの浪人は、ほかならぬ忠相の剣友なのだった。

ロケ地
  • 暗殺犯の浪人が咳をしていたという情報をもとに調査にまわる風間と辰、がまの油売りなど出ている雑踏は今宮神社境内、若宮社拝殿脇。
  • 政吉が手先の「井上」浪人に報酬の後金を渡しに行き、新たな仕事の依頼もする川端、広沢池東岸。浪人は汀に設けられた桟橋で釣り。後段にも出る。
  • 「井上」浪人の暮らしぶりを見てきた三次が、お忍びの忠相に報告する橋、中ノ島橋上。
  • 忠相の計略に乗り、政吉が「井上」浪人を差し向ける根津権現、御香宮。本殿裏手と摂社前を使う。忠相の説得の最中に町方が殺到、「板倉」浪人は逃走。

2014/7/14

■ 名奉行 遠山の金さん7
  第13話「江戸の復顔術 姉と妹の手毬唄」1996.1.18テレ朝/東映

 骸骨から生前の姿を復元する女医あり、回向院裏から出た白骨死体を手がけると自分そっくりの顔が出現する。女医には、むかし神隠しに遭った妹がいた。
医師組合で忌避される女医の行為、しかし庇ってくれるただ一人の先生が実はという、よくある設定。

ロケ地
  • 雨のあと白骨死体が露出し大騒ぎの回向院裏、五社明神裏手か。
  • 復元した顔を見て家を飛び出す綾、金さんが捜しに来て話しを聞く水辺、大覚寺天神島。木と水面が見えている。
  • 船で焼き芋を食う藤吉、ここへ足抜き女郎が逃げてきて匿う、船が舫ってあるのは大覚寺大沢池堤下、男衆はどやどやと堤を来る。
■ 桃太郎侍 第11話「夜桜小僧闇に哭く」1976.12.12日本テレビ/東映

 ある晩、女義賊と出くわす桃さん。何かを思い決めたまなざしを見て逃してやるが、女賊は果たして哀れな過去を秘めていた。
鬼退治は、つばめと仁兵ヱの手を借り、強請り役人を釣り上げて一刀両断。

ロケ地
  • 火盗改の寺田が成敗された翌朝、盗ってきた恐喝のネタ帖を燃すお紺、広沢池東岸汀。自首はしないが足を洗い上方へ行くと桃さんに告げる。別れのシーンはセットにスイッチ。

2014/7/13

■ 桃太郎侍 第10話「のろ松恋ごころ」1976.12.5日本テレビ/東映

 お化け長屋のしがない蜆売りに、奇妙な経緯できれいな嫁が来る。その女果たして大いに訳ありだったが、騒がしく腥い茶番を経て、晴れて「はきだめの鶴」となる。
薄汚れてみっともないが、優しさで幸せを勝ち取る左右田一平が味わい深い。

ロケ地
  • 腰元にもみくちゃにされる殿様になった夢を見る松五郎、夢オチで、寝ていたのは東高瀬川堤上、抱いてたのは狸の置物。土手上には茶店の床机やお地蔵さまなど設置され、土手法面には草刈りをする人も配置。松本酒造の蔵には、修理中なのかビケ?が見える。キャストに「重臣」とあるのは夢に出てきた格好で、実際は松五郎を笑って見ていた通行人。
  • 「お鶴」が加納屋に「嫁だった」と引き取られてしまったあと、町で「お鶴」を見かける松五郎、湯豆腐嵯峨野南塀際(塀際のシーンの前に生垣が映っているが、石人像は見当たらない。西側に当たる「奥」に中山邸の柵と塀が見えている)。このあと、番頭と旗本のシークエンスを挟んで映る「寮の入口」は、湯豆腐屋に似るも、塀裾の茂り具合などから広隆寺の外塀にも見える。

2014/7/12

■ 大岡越前 第七部 第22話「泥棒にされた御奉行様」 1983.9.19TBS

 大昔に棄てた妻子に会いに、上方から出てくる元盗っ人。行方を聞くためたぬきに入り、そこでお忍び浪人姿のお奉行と出会う。このことが、彼の娘と孫、そして彼自身の運命を変えるのであった。

ロケ地
  • 忠相が源さんを使って捜しだした、芦平の女房の葬儀が行われたという牛込の慈眼寺、招善寺。忠相と芦平が墓地へ行く道は墓地参道坂(坂の途中から)、墓もこの寺の墓地を使う。墓参のあと、この墓に参る人のことを和尚に聞く段、縁先と小庭が見えているのもこの寺か(塀が斜めに「上がっている」)
  • 芦平の孫でもある、近江屋の孫息子がさらわれる八幡さま、三宅八幡宮。犯人の浪人たちが、金の受け渡し場所に指定するのも同所。昼も夜も使い、大捕物も行われる。二の鳥居から境内を望む図、舞殿前、参道と使われ、境外・玉垣と民家の間の道も出てくる(この民家塀は現存)

2014/7/11

■ 名奉行 遠山の金さん7
  第12話「消えた五千両!棺桶を作る女」1995.12.14テレ朝/東映

 天涯孤独の棺桶屋のおりきに、弟と連れ合いができる話。それまでの紆余曲折は、金の亡者が寄り集まってしでかした凶悪な強盗殺人。「お芝居の弟」は、盗っ人の金を掠めて「姉」に渡し、去ろうとしていた。

ロケ地
  • 般若一味が盗金を隠していた井戸のある神社、鳥居本八幡宮。崖下の井戸がそれで、博打に負けて「神楽殿」で不貞寝していた巳之助が目撃する運び。おりきの早桶は、この金を詰めて木戸を通るために使われる。
■ 信長のシェフ
 第1話「平成のフレンチシェフが戦国へ!?織田信長暗殺を阻止せよ!」
 2014.7.10テレ朝/東映

 信長包囲網が固められ四方敵だらけの状況下、信長の心身を気遣い食事を作るケン。
しかし、敵は外だけに限らないと光秀の言ったとおり、内懐に入り込んだ梟雄が凶事を引き起こす。
そして、信長に毒を食らわせた女料理人の口から、瑤子の名が出るのだった。

ロケ地
  • 志賀の陣、酵素河川敷
  • 料理で朝倉軍を調略に行くケンと夏、堅田の商人と称し入る叡山、千手寺。参道坂に山門、本堂前が使われている。雪景。
  • ケンの雑煮を口にした朝倉義景が脳裏に思い描く故郷の風景イメージ、美山・北山集落。雪景。
  • 朝倉撤退を聞き怒る長政、浅井軍本陣イメージは西壽寺本堂甍を墓地参道付近から遠望の図。
  • 叡山から戻ってくるケンと夏、保津峡落合崖道。追っ手に迫られ崖から身を躍らせるのは保津峡落合落下岩。なお逃げ回り、光秀が助け手として現れるのは鳥居本八幡宮広場。
  • 岐阜へ戻る途中、信長が狙撃される山中、不明(植林杉の山の中、涸れ沢みたいな地形)
  • 摂津石山本願寺イメージ、西本願寺諸堂外観(寺外の町なみや、「堀川通」などはいじってある)。門イメージは随心院山門(門は西門、奥に何やら広壮な建物を合成してある)
  • 岐阜城、二条城本丸西虎口の奥に彦根城天守合成。濠に架かる橋に、光秀の言葉に考え込むケンが佇む。夏とケンを、天守台跡の石垣上から濃姫が凝視している。
  • 信長がケンを連れて新城建設予定地へ向かうくだり、二人が乗った馬が出てゆく城門は旧伏見桃山城キャッスルランドゲート(内側)。楓がうしろをついて走る河原(?)と土手、木津か。信長が敦盛を舞い、ここに城を築くと宣言する「琵琶湖畔」は、琵琶湖東岸・佐波江浜
  • 楓が語る、松永久秀の悪行、東大寺大仏殿焼き討ちイメージに本物の大仏殿(画面右手に塔、春日奥山ドライブウェイからの絵)と大仏。
  • 松永久秀が入る岐阜城城門、二条城本丸西虎口。天守台跡の石垣上から濃姫が凝視。
  • 岐阜城イメージ、彦根城天守アップ。松永久秀が語った「顕如の女料理人」が瑤子ではと話す夏、保津峡落合河口汀。
  • 京でなされる、信長と石山本願寺の和睦、寺院イメージに南禅寺三門。諸侯公家衆揃って宴の室内シーンはセット撮り。「毒を盛られた」信長の急に駆けつけようとしたケンが僧兵に阻まれる回廊、萬福寺回廊。顕如に料理人・香蓮を問い詰めるケン、萬福寺大雄宝殿前・夏は天王殿に隠れて見ている。
  • 岐阜城に戻ったケン、城内で大木に凭れて物思うシーン、二条城二の丸御殿内庭の木。

2014/7/10

■ 名奉行 遠山の金さん7
  第11話「二昼夜の自由 切腹賭けた初恋」1995.12.7テレ朝/東映

 吉川さまの初恋の人が登場、浪人暮らしに倦んだ彼女の倅が殺人事件に巻き込まれたのを、腹を賭けて救う話。
青年をハメた一味は、見目良い娘たちを拐かし、御船手方を抱きこんで売り払おうとしていた。

ロケ地
  • 和馬が犯人と偽証した仲居、姿を晦ましたあと入る湊屋本所寮(中之郷)大覚寺望雲亭(表の木戸のみ)
  • 吉川の「初恋の人」の話をしながら歩く金さんとお仙、ここへ決めての仲居を見たと声をかける藤吉、寝ていたのは仁和寺水場。他は石畳のみで建物は映らず。
  • 和馬の無事を祈願する妙、鳥居本八幡宮本殿。ここへ、坂崎殺害現場から逃れた吉川と和馬が来て水を飲むのは崖下の井戸。このあと二人は、広場で追ってきた浪人たちに囲まれる。
  • 一味に始末された仲居の死体が上がる川端、広沢池東岸汀。土手を柳らが走ってきて、和馬は逃げ出し。
  • 証人が悉く死に自棄を起こした和馬を諌め、吉川の覚悟を告げる金さん、広沢池観音島
■ 大岡越前 第七部 第20話「辞世に託した三千両」 1983.9.5TBS

 「狐火」の翻案、演者の違いも含め、微妙な差異をたのしむ。
三千両のありかを解明できない奉行を揶揄する落首が門前に貼られ、また「越前蟹」呼ばわりとか。
金を盗られた勘定方からせっつかれても、微笑みさえ浮かべ悠揚迫らぬ落ち着きすぎの忠相とか。
今回は、きっぱり受け取り拒否のおせいを見てお上に返却と決め、手下の成敗を願って死んでいったとの「忠相の」解釈。

ロケ地
  • 謎めいた投げ文をもとに、鉄砲洲へやって来る風間と辰、琵琶湖西岸河口州。鳥居と祠がしつらえてあり、波除稲荷という設定。釣りをしていた勘五郎と出くわすが、海へ逃げられてしまう。
  • 隠し金を求め墓地を掘り返す勘五郎の手下たち、不明(竹林際、墓石はあしらいものっぽい)
  • おせいを髪結床から連れ出し、隠し金のありかを迫る勘五郎の手下、中ノ島橋(円窓から橋上を望む図)。手下の男は、風間と忠相に挟まれ、川に身を躍らせ逃走。
  • 勘五郎が処刑される小塚原、酵素河川敷に幔幕と竹柵あしらい。
■ 大岡越前 第七部 第21話「母は天下の御意見番」 1983.9.12TBS

 大奥さま、市井の人々の難儀を見て「女忠高」になるの巻。
ヤクザと組んで暴利を貪る、悪徳金貸し。ふつうに裁けばとても極刑とはゆかぬ悪党を、苦味の利いた頓知で懲らす名奉行というのが主題で、どこかで見たような筋立てなのだが、端々に忠高を懐かしむシーンを入れてあって、懐かしくもしんみり。

ロケ地
  • 上様がいないと影供が騒ぐ門、招善寺墓地入口門。門を見下ろす構図。
  • 上様が妙を連れてお散歩の土手、大覚寺大沢池堤。お城へ戻るよう諭す妙だが、上様は忠高の思い出話をしてハイテンション。
  • 女郎に売られていた茂七の娘を駕籠に乗せて養生所へ急ぐ源さん、大覚寺大沢池北辺並木

2014/7/9

■ 名奉行 遠山の金さん7
  第10話「赤猫まねき!?狙撃された桜吹雪」1995.11.30テレ朝/東映

 火事で牢から解き放たれた青年は、唆されるまま「妹の仇」の遠山奉行を狙撃する。もちろん裏あり、牢名主から牢番、牢同心まで抱き込んだ黒幕がいた。

ロケ地
  • 奉行狙撃犯・新次郎の恋人・おみねに事情を聞くお仙、大覚寺大沢池(放生池堤エンドの石橋上)
  • 逃げ回る新次郎、墓の供え物をとって食う竹林は北嵯峨か(荒れた感じの墓石あしらい)
  • 新次郎の回想、妹・おいちが兄を呼ばわる杣道、保津峡落合崖際(トンネル近く)。二人でお昼をつかう巌、落下岩。設定は奥多摩村。
  • わざと少人数で奥多摩視察に出るお奉行、不明(林道、周囲は植林杉)。新次郎が現れて再び狙撃。
  • 三国屋がおみねを監禁し新次郎を呼び出す根岸の寮、中山邸通用門(夜、イメージのみ)
■ 大岡越前 第七部 第19話「仇討ち夫婦駕籠」 1983.8.29TBS

 相棒を無礼討ちにされた駕籠舁きは、理不尽と納得せず、赤穂浪士よろしく仇討ちを志す。しかし相手は旗本なうえ、名うての性悪。挫けていたところへ助勢に来たのは、大岡越前守その人であった。

ロケ地
  • 亡き相棒の代わりに女房が片棒を担ぐ六助の駕籠、憎き稲葉源十郎をつけまわすが、逆に難癖をつけられる道、大覚寺大沢池畔。危ないところへ伊織らが通りかかるのは放生池堤。
  • 六助に事情を聞いた伊織、忠相に捻じ込みに行くくだり、忠相が庭木いじりをしているのは嵐亭延命閣前庭。雪絵とおはながお茶を持ってくるのは延命閣前縁。
  • 事後、名裁きとあいまって評判となる六助夫婦の駕籠、その話をしながら客を乗せて通る橋は中ノ島橋渡月橋併用(渡月小橋も使ってるかも)中州舳先の護岸法面(石積越しに橋が見えるアングル)に、釣りの忠相と伊織がいて、大岡大明神とか言われていることを伊織がからかう。

2014/7/8

■ 名奉行 遠山の金さん7
  第9話「謎の銃声!女は待っていた」1995.11.23テレ朝/東映

 島帰りの男たちをスカウトする向きあり、きまって元鍛冶職人に声がかかる。
鉄砲密造一味に見込まれる銀平だが、無くしたと思い込んでいた愛はひそかに実をつけていた、という情話が盛り込まれる。

ロケ地
  • 密造銃の試し撃ちがなされる大川、広沢池東岸。釣りに来ていた柳と三五平が銃声を聞くが、熊が出たことに。このとき、的を持たされていた男が逃走し寺へ逃げ込むが、用心棒に迫られて崖落ち・この部分は粟生光明寺で撮られていて、紅葉道門と鐘楼を使う。翌日の検分は「崖下」。後段、スカウト役の喜平太の始末もここで。
  • 崖下で死んでいた男の調査に、石川島人足寄場へ赴く松井同心、寄場の番小屋は大覚寺大沢池畔に設営。後段、銀平が目隠しで連れて来られる際も同所。
  • 江戸城イメージ、皇居巽櫓ナメて富士見櫓を望む図。鉄砲密造一味が大名に売り捌いていることを堀田さまから聞かされるお奉行の段。
  • 殺された男が鍛冶職人であることを話し、秘密の鍛冶場を調べるようお仙と吉川に指示する金さん、大覚寺護摩堂裏。聖天堂の甍が大きく映り込んでいる。
  • 正太は銀平の子と金さんに打ち明けるお美津、大覚寺大沢池畔。背景に心経宝塔がちらり。
  • 相模屋から「仕事」を持ちかけられる銀平、梅宮大社境内・蔵の前。このとき、本殿でお美津が正太を連れてお参りに来ているのを見る運び。
  • 釣りの堀田さまに声をかけ、進捗状況を報告する金さん、大覚寺大沢池船着(大)
  • 連れ込まれた寄場から、お仙のリードで逃げた銀平、翌朝目覚める藤吉の小屋、イメージに広沢池葦原。小屋はセットの橋下。
  • 正太は自分の子と金さんに聞いた銀平、お美津に会いに来る神社は先と同じ梅宮大社、二人話すシーンは神苑汀。ここへ、正太がさらわれたと知らせが入る。
■ 大岡越前 第七部 第18話「女が墜ちた焦熱地獄」 1983.8.22TBS

 家人を皆殺しにしてゆく凶賊が続けて出現、越前守失職の危機。
手がかりは風間の粘りで、突破口は雪絵奥さまの突撃と、ファミリーに支えられて事件は解決を見る。
悪役陣がまた見もの、忠相の後を襲おうとする旗本の憎態ぶり、怪しの女占い師の蓮っ葉さなど、名手が所を得て妙。

ロケ地
  • 両替商を襲った鬼面党を追う風間、あと一歩のところ撃たれてしまう竹林、わらびの里か。
  • 女占い師・白蓮の寺イメージ(?)仁和寺塔。蔵を前景に入れ、御室桜林越しの図。鬼面党がたむろするセットの堂内には、持物は無いものの愛染明王と思しき仏。
  • 白蓮の寺・風妙寺へ乗り込みブラフをかましてくる雪絵、修験者の手下・留次につけられて危ないところ、三次が出て喧嘩を吹っかけるシーンは大覚寺、雪絵が尾行される道は有栖川畔(河床から見上げの図も/河床は珍しく草ぼうぼう)。雪絵らが物陰に隠れ、留次が捜しまわるシーンは五社明神(本殿内外)
  • 名乗らず頭巾を被って白蓮と会う忠相、広沢池東岸に祠を設営、小橋で渡るようにしてある。白蓮の合図で殺到する浪人たちは土手の並木。忠相は三次が漕いできた船で「逃走」。
  • 大膳を尾行するおけい、大覚寺参道石橋〜大門。桑田邸と園周辺。

2014/7/7

■ 名奉行 遠山の金さん7
  第8話「献残屋の秘密 一度死んだ女」1995.11.16テレ朝/東映

 夫の悪事に耐え切れず逃げ出した妻女、始末されかかるが生き延びるものの、数奇なめぐりあわせで再び関わることになってしまう。
記憶をなくしたと偽り、優しい男のもとで新しい人生を生きようとした女心が哀れ。

ロケ地
  • 近江屋が身投げを装って殺される夜の吾妻橋、中ノ島橋。目撃する羽目になる屋形船では、藤吉主催の牡丹鍋真っ最中、橋上手の水路を来る。翌朝の検分は橋下手の河原、番頭を連れてくる柳たちは、右岸側から下りてくる(溝に渡してある板は有りものか否か不明)
  • 吉川が金さんに近江屋の調査報告の段、善峯寺山門前。茶店仕立て。
  • 松前屋殺しで、目撃者のお里をすぐに殺さなかった伝蔵の件を話し疑義を呈するお仙、善峯寺山門前の「茶店」。あとから吉川が来る。
  • 小笠原の妻女の名でお里を呼び反応を見る金さん、二人話しながら下りてくる坂は善峯寺境内・阿弥陀堂下の坂。
  • お里の回想、東慶寺へ駆け込もうとして果たせず、伝蔵に刺され落ちた崖、保津峡落合落下岩
■ 桃太郎侍 第9話「伊之助慕情」1976.11.28日本テレビ/東映

 伊之助が惚れ抜いていた「昔の女」が現れ、その亭主は追われる身、伊之さんはちょうど彼を救う手立てを持っているという「カサブランカ」展開。
二人を助けることを、桃さんの再三の説得にも応じず躊躇う伊之助だが、思い詰めた女の激情を目の当たりにして折れるのだった。

ロケ地
  • 再会したあと、語り合うお秋と伊之助、広沢池東岸(桟橋あしらい)。「ちゃりんこ」だった伊之助がお秋の父のかしらに拾われ、のち追い出されたことなど語られるが、職種など詳細は出ない。
  • 伊之助の回想、駆け落ちを約束してお秋を待ち続けた橋、中ノ島橋上。街道筋設定か、飛脚や旅人が通ってゆく。堰堤の落水も映っている。

2014/7/6

■ 太秦ライムライト

 遅ればせながら見てきました。BSでやってたから、行かない人もいるだろうけど、小屋で見て損はないよ。剣戟の音を大音量で聞けるだけでシアワセ。円盤は出たら必ず買うので、出してくださいお願いします。

■ 桃太郎侍 第6話「お鶴が渡る隅田川」1976.11.7日本テレビ/東映

 東西両国を仕切る香具師は対立、この争いに関わってゆく桃さんの話。イカサマ博打にひっかかって多額の借金を負ったり、籠脱け詐欺に遭ったりと賑やか。最後は、桃さんに惚れちゃった女親分が、真実の愛を覚ってハッピーエンド。

ロケ地
  • 桃さんに示唆され、去った勝三を追ってゆくお鶴、街道は嵐山自転車道(堤外地から公園方面を見上げる図。土手には葛生い茂り)。勝三のなりは、縞の合羽に三度笠。睦みあう二人の姿をコマ落としでカメラ引いてゆく。
■ 桃太郎侍 第7話「つばめの詩」1976.11.14日本テレビ/東映

 つばめの出自が明らかとなる話。
姫さまを迎える寮の座興に呼ばれるつばめ、ヒヒ爺から姫さまを助け出す仕儀となるが、お付きの御女中に昔話を聞かされ、ある情景がフラッシュバックするのだった。

ロケ地
  • 下田屋の子分たちに袋叩きされる職人、今宮神社境内(楼門の北付近、露店多数あしらい)
  • 玉川つばめ一座が小屋掛けする奥山、今宮神社絵馬堂を演出。
  • さる藩の姫さまを迎え入れる飯田屋の寮(今戸)、不明(庭の中から門を撮ってある感じ、画面を暗くして「夜」に演出)
  • 寮から姫さまともども逃げる一同(桃さん・伊之助・つばめ・姫さま付きの藤代)が乗った船、罧原堤下の桂川を航行。櫓を遣る伊之助が、もうすぐ神田川と発言するシーンがある。
  • 目黒のおじさん・勘助がつばめに問い詰められ告白する、むかし女児を拾った今戸の河原、罧原堤下汀。岸辺の花はあしらいものか。
  • 事後、姫さまが身を寄せている菩提寺を訪ねる桃さんとつばめ、西壽寺。参道を上がってゆくと、落飾した姫と藤代が下りてくる。本堂見上げの構図、スモーク演出。
■ 桃太郎侍 第8話「この芋五十六文なり」1976.11.21日本テレビ/東映

 二軒の八百屋の盛衰から、役人たちの不正が露わとなる。
廉きを求めるおばはんたちから一時はボロクソに言われる桃さんだが、悪党退治のみならず、皆のなりわいにも気を配っているのだった。

ロケ地
  • 玉川つばめ一座、今宮神社絵馬堂を演出。
  • 八尾松が閉店、うなだれて座り込む松造に声をかける桃さん、今宮神社石橋(赤くない)
  • 与力どもの陰謀で八尾惣が商売差し止めになり、皆から責められ悄気た桃さんが愚痴を言いに行く乳母の墓、永観堂墓地(崖下、鐘楼映り込み)
  • 事後、再会した店と新規開店の三軒とも金主は桃さん?と聞くつばめ、二人ゆく神社は今宮神社稲荷社前。

2014/7/5

■ 大岡越前 第七部 第17話「脱走者を待つ女」 1983.8.15TBS

 恋人のため罪を犯し寄場送りとなった船頭は、帰還を期しておとなしく労務に就いていたが、こともあろうに寄場を避難所にした悪党どもに見込まれ、脱走する羽目に。
事情を十二分に承知していたお奉行の裁断は、大甘となる。

ロケ地
  • 寄場へ送られる者たちを見送る船手番所、広沢池東岸土手に柵設置。
  • 石川島人足寄場、柳谷(石を砕いて運ぶ作業がなされている。切り立った岩の崖が見え、手前に細流あり・丸木橋を架けてある)
  • お島宅を見舞う風間と辰、途中通る、山王御旅所薬師堂は妙顕寺、導入は本堂西側〜南西角。普請風景が演出されているのは三菩薩堂前、お堂前に筵を張り巡らせ、石畳上付近で鉋掛け作業。設定は、茅場町薬師のことと思われる。
  • 寄場破りを受けて行われる海辺の捜索、広沢池に船を複数出して演出。西岸葦原に脱走犯の船が残されている。聞き込み風景にひとこまに東岸、釣人から聴取。
  • 寄場破り一味が隠れる縁下、妙顕寺か。
  • 事後、薬師堂の縁の下から見つかった壺の埃をはらう風間、妙顕寺尊神堂・三菩薩堂間の渡廊下(反った自然木の形態)
  • 再び寄場送りとなる宇之吉、船手番所は広沢池東岸。土手に同心たちがいて陰ながら見送り。
  • お島の弟の容態を見に、養生所を訪れる忠相夫妻、嵐亭庭。建物の縁先や祠、生垣の向こうには嵐山の緑が映り込んでいる。

2014/7/4

■ 名奉行 遠山の金さん7
  第7話「投げ縄殺人!忍びをあやつる男」1995.11.9テレ朝/東映

 忍びくずれの凶賊が再び現れる気配、追っていた同心が惨殺されたのを皮切りに蠢きだす。
掟で配下を縛っていた首領だが、引き込み役を担う青年は、己をとりまく情愛にほだされ、土壇場で悪事を拒否するのであった。

ロケ地
  • 般若の辰造を追い詰める北の同心・大村、大覚寺有栖川河床〜御殿川河床(這い上がり)〜天神島(木に吊られ頓死)。この場面は夜間撮影、検死は昼間。
  • 大村の件を協議する金さん・吉川・お仙、茶店は善峯寺山門前に設営。後段、アジトを探っていて見つかってしまったことを報告するお仙のシーンも同所。
  • 祝言間近のお景と友吉、お参りの神社は梅宮大社本殿。大凶と出たお御籤をお景が結びに行っている間、〆蔵が出て友吉に接触するのは楼門際(内側)
  • 古着屋が露見し船で逃げる〆蔵、広沢池。お仙は水遁で追う…竹筒が水面に突き出ている。
  • 〆蔵の死体が上がる水辺、大覚寺天神島北岸汀。これを見て怯える友吉、追って問い詰める金さんは大覚寺五社明神有栖川畔・燈籠際。
  • 以降、仕事も上の空となる友吉、店を訪ねてきたお景に別れを切り出す池泉は梅宮大社神苑切石橋〜池畔、神苑門。
  • 友吉に接触し、首領のこと等指摘し自首を勧める金さん、大覚寺護摩堂前。友吉は前の池に飛び込んで逃げ去る。
■ 大岡越前 第七部 第16話「見合い相手は殺人鬼」 1983.8.8TBS

 おはなに縁談が持ち上がり、父親の棟梁は大乗り気。しかしおはなが「陰気」と思ったその通り、婿がねには暗すぎる過去があった。
おはなと辰の、漫才みたいな喧嘩で前後を締める。
あくまで否認する犯人を落とす忠相、時々やる「ホントの名前で不意に呼ぶ」。

ロケ地
  • 庭で素振りの忠相、嵐亭延命閣前。おはなの父・勘五郎が来たと雪絵が呼びに来る。
  • 絞殺された市造が遺棄される祠、大覚寺天神島祠裏。
  • 土左衛門として見つかる湯女・おたみ、広沢池東岸。これに先立って、ここの水に顔をつけての殺害シーンがある。設定は大川。
  • 事後、また喧嘩の辰とおはなを物陰から見て、笑いながら廊下を来る雪絵、嵐亭延命閣縁先。

2014/7/3

■ 名奉行 遠山の金さん7
  第6話「集団スリ 美しい未亡人裏の顔」1995.11.2テレ朝/東映

 百両の米切手を掏られ、絶望して焼身自殺する番頭。亭主を死に追いやった者を激しく憎む女房は、その昔筋金入りの「めんびき」だった。

ロケ地
  • 遠州屋の番頭・宗助から掏った犯人を捜すため、掏摸の一斉摘発を行う北町。松井同心たちが掏摸を捕まえる雑踏は梅宮大社境内。露店多数あしらい。門内側や、神苑門がちらり。
  • 吉川とお仙に掏摸集団・黒手組に的を絞るよう命じる金さん、大覚寺護摩堂前汀。
  • 掏摸の顔を覚えていた手代・糸平の死体が見つかる水辺、大覚寺天神島。祠脇、見物衆の後方に宗助女房・おふじがいて凝視。殺されて投げ入れられたのはセット堀端。
  • 土地転がしで儲ける浜松屋の正体を金さんに報告する吉川、大覚寺護摩堂前汀。ここへ掏摸集団に潜入中だったお仙が走ってきて、遠州屋と掏摸の親玉は兄弟だったと報告。
  • 浜松屋として登記されている、実は遠州屋の寮、中山邸通用門。イメージのみ、設定は六間堀。
■ 大岡越前 第七部 第15話「怨念秘めた唐人剣」 1983.8.1TBS

 女たちの人気を一身に集める役者には、秘めた志があった。
大奥のお局さまの父はフィクサー、長崎奉行時代に豪商を陥れ一族処刑、からくも逃れた遺児が仇討ちを志す、というどこかで見たような筋立て。雪之助は実は女なので、二役は闇太郎ではなく志乃さん、身代わりをつとめるシーンもある。

ロケ地
  • 蘭堂隠宅イメージ、大覚寺大沢池を簾越しに見る図、奥に観月台が見えているので、位置は大沢池堤と思われる。水面にはびっしり睡蓮。山形屋の荷を臨検したことで忠相が叱責を受けた件をお局が嘲笑うくだり。
  • 雪之助に襲われ、多吉に刺され川に落ちた山形屋、翌朝死体が検分される川端は嵐山公園中州舳先。見物衆がいる中ノ島橋が導入。
  • 音羽の局の呼び出しを受け出向く雪之助、途中駕籠をおろされ船に乗り換える川端は広沢池東岸。夜間撮影。

2014/7/2

■ 名奉行 遠山の金さん7
  第5話「白い肌の誘惑 嫁姑の真剣勝負」1995.10.26テレ朝/東映

 買占めをはかる材木商は、経理に明るい三番番頭を仲間に引き込もうとして女を使う。これが彼の母と嫁にバレてタイヘン、女たちは怪しの黒幕の寮へ恐れ気もなく乗り込んでゆくのであった。

ロケ地
  • 火盗改の手先をしていた男が死体で見つかる大川端、桂川・松尾橋上手中州合流点汀(右岸側)。これを眺める見物衆がいる橋は渡月橋、切り替えて使ってある。また、前夜花火見物のところを殺されたシーンはセット撮り・ドボンもセット。
  • お辰とおみよが鍵屋の寮へ行ってしまったと金さんに報告するお仙、不明(酒肆にいる金さん、窓から水面が見えている)
  • 鍵屋寮イメージ、中山邸通用門(夜景)
■ 大岡越前 第七部 第14話「情けが仇の人助け」 1983.7.25TBS

 新生活の資金を雪絵奥さまから貸して貰った辰三親分、帰り道で心中親子に出くわし、迷ったものの見捨てておけず、投げ出すように十両を置いて去る。その金額の多さと、名も告げなかったことがおおごとを出来させてしまう。

ロケ地
  • 北町奉行所、大覚寺明智門。忠相が、文造解き放ちを求めに行く段。晴れて釈放となった文造を、娘のお絹はじめ長屋衆が迎えに出る。忠相たちは、御殿川手すり際・松の陰で微笑みながら見ている。

2014/7/1

■ 名奉行 遠山の金さん7
  第4話「妖怪現わる!標的は遠山桜」1995.10.19テレ朝/東映

 若年寄の堀田さまが暗殺されかかるという大事出来、裏では引退したはずの妖怪が糸を引いていた。
鉄砲玉にされ虫けらのように始末された青年と、その妹の情話がドラマの横糸となる。

ロケ地
  • 知らせを受け、馬で堀田邸へ急行する遠山奉行、大覚寺大門前で下馬。
  • 縊死を装って吊られた、堀田さまを刺した源太、仁和寺九所明神近くの林。後段、金さんが現場を見に来て遺留品のお面を見つけた際、祐天一家が出て渡せと迫るシーンでは、経蔵下坂に続く小径も使われる。
  • 江戸城イメージ、皇居伏見櫓。目付方筆頭与力・青山が事件の移管を吉川に言い渡すくだり。
  • 金さんからお面を取り上げた国崎(目付探索方)が、それを持って入る鳥居邸、妙心寺隣華院。庭で藁苞を斬る鳥居も同所内庭か。
  • 金さんたち三人が黒幕について話す茶店、仁和寺観音堂前に床机あしらい。塔が映り込んでいる。
  • 国崎が殺されて見つかる川端、嵐峡汀。見返りの絵には、嵐亭の石垣が見えている。
  • 長屋を追い出されたおしの、大荷物を担いで行くところへ金さんが来合わせる町角、仁和寺観音堂脇。このあと桜湯へ保護。
  • 江戸城イメージ、皇居伏見櫓・先と少しアングルを変えて林越しの絵。登城した遠山が、次期勘定奉行に鳥居が内定と聞かされるくだり。
  • 鳥居に祝辞を述べる後藤と青山、嵐峡屋形船。祝杯は金次の首の前でと、鳥居が嘯く。
  • 夜道を襲われる金さん、大覚寺五社明神。大勢に押され、大沢池へ飛び込んで逃れる。忍びが水面に爆薬を投げ入れるシーンもある。虚無僧の中には鳥居もいたことが、後段語られる。
■ 大岡越前 第七部 第13話「目撃者はお高祖頭巾の女」 1983.7.18TBS

 恋人を犯された男は激昂、刃をかざし相手を襲うが返り討ちに遭う。しかし相手は大店の倅で金にあかせて罪を逃れようとはかり、しかも目撃者は名乗って出られぬ身の上の哀れな女だった。
態度の悪い容疑者に怒った風間が打擲を加え、これが捻じ込まれて越前守あわやの事態にもなる。

ロケ地
  • 料亭で仲居のおしのを陵辱し、ご機嫌で帰る幸太郎が通る夜の和泉橋、中ノ島橋。追いついてきた佐吉と橋上で揉み合いになり、河川敷(橋下手右岸、栗石敷き)で佐吉が刺殺される。橋下に夜鷹の小屋がしつらえられている。頭巾を被った夜鷹・さわが目撃する運び。後段、身代わり出頭の「殺害犯」の供述で凶器を捜索の川は橋下手河床、常より増水ぎみ。また、おけいが夜鷹に化けて潜入する際にも同所が使われ、河川敷で丈助と話すおけいを、橋上から三次が見ている。
  • 見たことを口外せぬようさわを脅す丈助、大覚寺五社明神内陣。
  • 但馬屋に大金を要求する丈助、大覚寺観月台下有栖川畔〜大沢池に舫った屋形船へ(ここに但馬屋)。三次が尾行している。
  • 但馬屋が丈助に金を渡す筋違橋、大覚寺勅使門橋。導入は、御殿川河口の落水をナメてのロング。御殿川河床を来た丈助に、橋上から金を渡す趣向。丈助は西方向へ去る。
  • 金を渡した直後丈助を襲う山文一家、中ノ島橋。三次に入れ替わっており、丈助は水路端に連れ込まれ、風間に口を塞がれながら襲撃を見る運び。三次は橋から落とされる。

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